米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2008年8月31日日曜日

アメリカ文化紹介~其の百十九



上の写真はUS Open Tennis 2008のチケットです。

先日紹介させていただいたとおり、最初はちょっと高いと思ったのですが、結構最後は得した気になれました。



昨日のNike Run Clubでは、ある出来事がありました。

一言で言うと、ランナーが走っている車にぶつかったのです。

車がランナーをはねたのではありません。

車の信号が青、歩行者の信号が赤だったときに、ランナーが先をあせって走り出したのです。

走っている車の間を縫って走ったのですが、そのときに文字通り車にぶつかっていってしまいました。

走っている車の側部にぶつかったのですが、跳ね飛ばされて、体の左側から落ちてしまいました。

幸い頭を打つことも、後ろから車が来ることもなく、無事でした。

左肘を擦りむいて血を出していましたし、体を地面に打ちつけたことは確かですが、少なくともそのときは大きな怪我はありませんでした。

病院にもいかず、その場で応急処置を受けただけでした。



昨日は時間走で、3つのグループ(60分、50分、40分)に分かれて走ったのですが、そのランナーも僕も60分のグループでした。

どうしても一番長いグループや一番早いグループで走っていると、競争になってしまいがちです。

はっきり言って単なる意地の張り合いで、人間の持っている闘争本能が垣間見える瞬間です。

それが楽しみでもあり、それこそがグループで走る醍醐味でもあります。

そのような競争をすることによって互いを高めあうことが出来るからです。

その中で、今日はたまたまコースの一部が信号のある区間だったのですが、途中で信号に妨げられるとどうしても信号を無視したくなります。

実際にアメリカではあまり信号を気にせず、車が走っていてもそれを縫って信号を渡ることは普通です。

日本でもやりますが、アメリカの方がアグレッシブです。

いつも危ないなあと思っているのですが、昨日も僕の目の前をそのランナーが走っていて、「よくやるなあ」と思った瞬間に車に当たりました。

僕もいつも途中から競争をしてしまい、振り返ってみるとちょっと危ない走り方をしたりします。

今回のことを教訓に、走っているときはもとより、歩いているときも信号を守ろうと思いました。

下手すると人生を台無しにする大惨事になりかねません。

長くなりましたので、また続けさせていただきます。

2008年8月29日金曜日

アメリカ文化紹介~其の百十八



上の写真は昨日行ったUS Open Tennis 2008の試合会場の一つの様子です。

ご覧のように、まだ満員というわけではありません。

僕はテニスにあまり詳しくないので当然選手の名前も知らなかったのですが、あまり有名な選手ではなかったのでしょう。



昨日も紹介させていただきましたが、昨日観たテニスはとにかく臨場感がありました。

これは有名選手の試合でも、最後の方の試合でもなく、人が少なかったことも一つの要因だと思います。

昨日観た限りでは、その臨場感は、静かさ、距離の近さ、ボールの見やすさによってもたらされていると感じました。

そのうち静かさに関しては、昨日紹介させていただきました。

距離ですが、これはテニスコートがほかのプロスポーツの会場に比べて小さいこと、コートのすぐ周りから観客席になっていることが要因だと思います。

たとえば、野球やフットボール、サッカーは試合会場がずっと大きく、フットボールやサッカーの場合は、実際にプレーしているエリアから観客席が少し離れていることもあります。

そのような点においてテニスに近いのはバスケットボールだと思います。

試合会場も小さく、コートのすぐ周りから観客席になっています。

決して静かでない点はテニスと大きく異なりますが、実は共通点が多いのがバスケットボールではないかと思います。

また、コートと観客席が隣接しているのは、そのスポーツの性質を表している一つの例だと思います。

つまり、比較的平和なスポーツであるということです。

観客席がプレーをする範囲から離れているのにはいろいろな理由があると思いますが、警備が必要で、ファンの乱入を防ぐというのが大きな目的の一つのはずです。

たまに乱入者がいたり、選手が危害を加えられたりすることも過去にはありましたが、テニスというスポーツにおいてはそのようなことが比較的少ないということではないでしょうか。

試合会場のつくりを見ると、コートに乱入するのはそう難しくはないはずです。

そのような会場での試合を運営するのは相当大変なはずですし、確かに入場の際のセキュリティチェックは厳しかったです。(これは最近どのスポーツでもそうですが)

大きなバッグは持ち込み禁止で、小さいバッグも中身をチェックされます。

面倒ではあるのですが、そのような努力によってテニスの魅力が守られているのかもしれません。

アメリカ文化紹介~其の百十七



上の写真は今日行ってきたUS Open Tennis 2008の様子です。

僕はテニスのことはほとんどわからないのですが、グランドスラムにいける機会なんて人生に何度あるかわからないので、行ってきた次第です。



チケットですが、一番安いものを買いました。

46ドルで、メインの会場と指定席には入れないのですが、それ以外ならどこでも入れます。

試合中の会場の出入りも自由なので、自分の好きなように楽しむことが出来ます。

ただし、入場はプレーの切れ目まで待たなければなりません。

人はかなり多かったのですが、それでも大会3日目ということで、まだ少ない方だったのでしょう。

試合会場に行って座れないということはありませんでしたし、試合によっては結構席もあいていました。

大会の観戦は昼と夜二回に分けられていて、僕が行ったのは昼の部でした。

一番安いもので46ドルという値段をどう考えるかは意見が分かれるところだと思いますが、いろいろな会場で試合を観たいときに観たいだけ観れるというのはいいものだと思いました。

その意味では、僕も最初はちょっと高いなあと思ったのですが、意外とお得かもしれません。

しかも、試合によってはかなり近くで見ることが出来ますし、選手が練習しているところを見ることも出来ます。

やはり至近距離で観ると迫力が違います。



僕はテニスやゴルフを実際に観に行ったことがありませんでした。

この二つのスポーツに共通しているのは、観客は静寂を保たなければならないという点です。

つまり、そのようなスポーツを観に行ったことがありませんでした。

野球やバスケットボール、フットボール、ホッケーでもいろいろな音は聞こえるのですが、やはり大部分は歓声などに消されてしまいます。

今日のテニスでは、そのような音がよく聞こえてきました。

これはかなり臨場感を与えるものです。

選手の声、審判の声、ボールをラケットで打つ音、シューズとコートの摩擦音、プレーの一つ一つが音となって伝わってきます。

今日現場でテニスを始めてみて、それを強く感じました。

このようなところが、テニスの魅力の一つだと思います。

2008年8月28日木曜日

アメリカ文化紹介~其の百十六



上の写真は今日食べに行ったLuckys Famousというハンバーガー屋さんのものです。

ダブル(肉が2枚という意味)チェダーバーガーで8ドルでした。

個人的には先日紹介させていただいたPeter Luger(「アメリカ文化紹介~其の百十二」参照)の方が好きですが、それなりにボリュームもあり、値段相応のものはありました。



さて、本日もNFKのNew York Giants vs New York JetsのPre-season Matchの紹介を続けさせていただきます。

アメリカンフットボールといえば、その激しいぶつかり合いで有名ですが、確かにそれは凄まじいものがあります。

激しくぶつかったときには3階席にいた僕にもその音が聞こえてきたくらいで、よくあれで生きていられるものだと思ってしまいます。

実際に怪我をする選手は非常に多く、アメリカンフットボールを避ける選手の多くは、その理由として怪我をあげます。

プレシーズンマッチですから、そこでは怪我をしたくはないはずなのですが、かといって怪我を避けていては試合になりません。

事実、試合中に何人か怪我をして倒れたりしていました。

そう考えると、いろいろな意味で本当に難しいなあと思いました。



理解できなかった一つの例は、試合時間がまだ残っているのに試合が終わってしまったことです。

1分ほど試合時間が残っていたのに、降参という制度があるかどうかわからないのですが、いきなり試合が終わってしまいました。

確かに時間制のプロスポーツにおいては、勝負が決したあとの時間消化を商業的にどう扱うかが大きな問題になっているのですが、もしかしたらいきなり試合を切ってしまうのかもしれません。

そのあたりも、これから勉強していきたいと思います。



アメリカンフットボールのルールですが、アメリカ人でもちゃんとわかっている人はそう多くないようです。

アメリカ人に聞いてみたのですが、「好きだけど試合そのものをきちんと理解できているわけではない。」という答えが一番多かったです。

実際に高校、大学でプレーをしていた人たちは理解できていると思うのですが、自分でプレーをしてみないと、細かいルールまで理解するのは難しいのかもしれません。

2008年8月26日火曜日

アメリカ文化紹介~其の百十五



上の写真は先日観に行ったNFLのNew York Giants vs New York JetsのPre-season Matchの試合前の会場周辺の様子です。

野球のときにも紹介させていただきましたが、アメリカ人は駐車場でバーベキューをします。

これは日本人からすると本当に理解できないところです。

アメリカ人は駐車場でくつろぐのが大好きで、フットボールを投げたりもしているのですが、それは理解できます。

しかしなぜ芝生でもない駐車場に来て、わざわざ火をおこしてまでバーベキューをするのかは理解できません。

しかも、そこで読書を始めたりもします。

なぜフットボールの試合前の駐車場にわざわざ来て読書をするのか、僕にはどうしても理解できません。

何はともあれ、試合前はあちらこちらでバーベキューをしたり、フットボールを投げてみたり、はたまた読書をしたり、という光景が繰り広げられています。



さて、試合が始まると、当然ですが、試合に集中します。

しかし、プレシーズンマッチということもあってか、試合への集中は長くは続かないようです。

それならなぜ試合会場に来るのかという気もしますが、アメリカ人はじっとして試合を見ていることが出来ません。

そんな時、スタジアムの中を飛んでいるものがありました。

よく見てみると、紙飛行機です。

誰かが投げ始めると、みんな投げ始めて、試合後半は紙飛行機が待っていない時間帯がないほどでした。

試合会場に入ったときに選手紹介などが載った小冊子が配られるのですが、それで紙飛行機を作っているのです。

当然ですが、フィールドまで無事に飛んでいける紙飛行機はそんなに多くなく、下にいる観客に当たったりします。

僕も何発か当てられました。

しかし、彼らは気にする様子もなく、またその紙飛行機をつかんで投げます。

日本では子供がそんなことをやったら親が怒りそうなものですが、アメリカでは親が紙飛行機の降り方から投げ方まで指南します。

フットボールのプレーはそっちのけで、どの紙飛行機がうまく飛ぶかを競っているというような状況でした。

いくらプレシーズンマッチだからといってやりすぎではないかと思いましたが、アメリカらしいひとコマでした。

2008年8月25日月曜日

アメリカ文化紹介~其の百十四



上の写真は昨日行ったNFLのNew York Giants vs New York JetsのPre-season Matchの会場であるGiants Stadiumです。

Giants StadiumはニュージャージーのMeadowlands Sports Complexというところにあります。

名前はGiants Stadiumというのですが、GiantsもJetsもこのGiants Stadiumをホームにしています。

ホームスタジアムを共有しており、しかもJetsのホームスタジアムにGiantsという名前が付いてしまっているのは個人的にはかなり違和感があります。

日本ハムファイターズが以前東京ドームを使っていましたが、東京ドームには巨人とか読売とかいう名前が付いているわけではありませんでしたから。

しかもニューヨークという大都市を本拠地とし、今飛ぶ鳥を落とす勢いのNFLのチームです。

自前の本拠地くらい、と思ってしまいます。

しかし、確かに一つのスタジアムを共有すれば、お互いに費用を削減できるのは確かです。

しかもNFLは一年に16試合(レギュラーシーズンのみの場合)しか試合をしません。

つまり、そのうちホームで戦うのは8試合なのです。

NFLのスタジアムをほかのイベントに使うこともありますが、10万近くの人を動員できるイベントはそうありません。

そう考えると、実利に徹している判断といえるのかもしれません。



Giants Stadiumへは、マンハッタンのPort AuthorityというTimes Squareの近くにあるバスターミナルからバスが出ていて、20-30分で付きます。

とりあえずPort Authorityに行けばわかるだろうと思っていってみたのですが、大きなサインがあるわけでもなく、Giants Stadiumへどういけばいいのかはすぐにはわかりませんでした。

案内所にも長蛇の列が出来ていて、いつまで待たされるかわかったものではありません。

しかしフットボールのジャージを来ている人はたくさんいたので、その人たちに聞いたところ、すぐにわかりました。

往復で10ドルでした。

また明日以降続けさせていただきます。

アメリカ文化紹介~其の百十三



上の写真は昨日観に行ったNFLのPre-season Matchの模様です。

New York Giants vs New York Jetsの試合で、試合自体は10-7でNew York Jetsが勝ちました。

ニューヨーク同士の試合だったとはいえ、今日は一応Jetsがホームだったので、ホームチームが勝ったことになります。

ただ、アメリカでは普通はホームチームのファンでスタンドが埋まるのですが、昨日の場合は、その地理的条件から、半々でした。



プレシーズンマッチとはいえ、僕は生まれて始めて生のNFLを観ました。

このブログでは何回か紹介させていただいていますが、現在アメリカではNFLが大人気です。

四大スポーツの中でもずば抜けた人気を誇っているのです。

それだけチケットを入手するのも難しいのですが、プレシーズンマッチということもあり、多少簡単でした。

それでもチケット交換サイト経由で、一番上の階の席で67ドル(手数料など込み)しました。

一番いい席だと数百ドルはするでしょうし、それがレギュラーシーズンとなるともう想像を絶する値段になります。

今日の試合はニューヨーク同士の対決ということもあり、特に気合が入っていたようで、78,060人の入場者がいたようです。

試合会場は満員になっていたわけではないので、もし満員になったら10万人くらい入ってしまうのかもしれません。



僕はフットボールはほぼ素人で、ルールや試合の流れがあまりわかっていないのですが、試合を観ているうちになんとなくわかるようになりました。

10-7というスコアは点数が入っていないほうの部類に入ります。

そもそも第3Qの途中までは点数が入らず、Jetsがフィールドゴールで先制しました。

そのあとGiantsがタッチダウンを決めて逆転し、Jetsがタッチダウンを決め返して再逆転するという展開でした。

試合展開としては面白かったですし、Jets、Giants両方のファンがいたので、試合展開にあわせて両方のファンの盛り上がりを見ることが出来ました。

いろいろ面白かったことがあるので、また明日以降続けさせていただきます。

2008年8月23日土曜日

アメリカ文化紹介~其の百十二



上の写真は今日行ったMoMA(Museum of Modern Art)の入場券です。

普段は5時半で閉館なのですが、金曜日は8時閉館です。

しかも、金曜日の4時以降は入場料が無料になります。

Targetという家庭用品小売チェーンがスポンサーになっているのですが、このあたりもアメリカのビジネスならではという感じがします。

その無料の入場券を入手するために長蛇の列が出来ていたのですが、結構すぐ入手することが出来ました。

MoMAはニューヨークでも人気のある美術館の一つで、中は人でいっぱいでした。

僕は正直なところ美術とかのことはよくわからないのですが、せっかくの機会なので、くまなく見回ってきました。



さて、昨日はPeter Lugerという店でまたもやハンバーガーを食べてきました。

しかし、なんとカメラを忘れてしまったのです。

というわけで写真はありません。

カメラを忘れたのは本当に痛かったです。

というのも、今まで食べた中では一番美味しいハンバーガーだったからです。

値段もそれなりで、ハンバーガーが8.95ドル、上に乗せるチーズが1.50ドル、フレンチフライが1.95ドルでした。

この値段も、美味しさとニューヨークという地理的条件を考えると妥当かもしれません。

フレンチフライはちょこっとしかなかったので、あとから考えるとなくてもいい気がしましたが。

このハンバーガーがPeter Lugerという店は基本的には、ステーキハウスです。

しかも、ニューヨークでもっとも有名なステーキハウスの一つです。

ハンバーガーは昼だけのメニューなのですが、このハンバーガーならわざわざ昼に来る価値もあると思いました。

場所ですが、マンハッタンではなく(マンハッタン寄りの)ブルックリンにあります。

これまで食べたハンバーガーはあまりパンに気合が入っていなかったのですが、Peter Lugerのハンバーガーはパンも美味しかったです。

肉も1.5センチくらいあり、すべての食材にしっかり味があり、それらがうまく噛み合っているという感じでした。

それだけに、カメラを忘れたのは本当に残念でなりません。

値段が値段なのでそうしょっちゅうは食べられませんが、「アメリカに来たからには美味しいハンバーガーを食べてみたい」という方にはお勧めできるハンバーガーでした。

アメリカ文化紹介~其の百十一



上の写真は昨日行ったPommes Fritesのフレンチフライのものです。

この店はフレンチフライ専門店という、いかにも気合の入った店です。

一番小さいサイズで4ドルと、値段もそれなりです。

量はしっかりとあり、ケチャップなどの基本ソース以外のソースは追加料金になります。

確かに美味しいといわれれば美味しかったのですが、僕はそこまでフレンチフライに気合を入れているわけではなく、またこだわりもないので、特に感動したりはしませんでした。



さて、本日は先日(「アメリカ文化紹介~其の百七」参照)の続きで、お金を持っていない人がニューヨークで過ごす週末の問題点の紹介です。

結論は先日紹介させていただいた通り「バス、地下鉄が来ないこと」なのですが、これはタクシーを使えば解決できるのです。

つまりタクシーを使えるくらいのお金を持っていれば何の問題もないのですが、お金を持っていない人はそうは行きません。

貧乏人は時間を余分に投下しなければいけないということなのですが、アメリカ流に言えばお金で時間を買えるということでしょう。



バスのダイヤの乱れについてですが、これには交通渋滞以外に二つの大きな要因があると思います。

一つ目は、停車場所に対する運転手の意識です。

停留所付近にほかの車両が止まっていたりすると、運転手はその後ろでひたすら待ちます。

これはMTAがそう指導しているからだと思うのですが、停留所から離れた場所では極力乗客の乗降を避ける傾向にあります。

確かにそうあるべきなのですが、それが逆に交通渋滞を巻き起こすこともあるので、ちょっとこだわりすぎという感じはしています。

もう一つは、車椅子に乗っている乗客に対する対応です。

車椅子に乗っている人が日本より多いのかどうかはわからないのですが、ニューヨークでは車椅子に乗っている人がバスに乗るのをよく見ます。

各バスには車椅子用の乗降台があり、車椅子を固定するための場所が車内に用意されています。

それも複数の車椅子を終了できるようになっており、障害者の方に対する高い意識が感じられます。

というわけで、バスの場合はダイヤの乱れを理解し、受け入れることが出来るのですが、地下鉄を20分、30分待つのは受け入れがたいものがあります。

最近は気温が下がってきたのでまだましなのですが、気温が高くサウナ状態だったころは本当に参りました。

2008年8月22日金曜日

アメリカ文化紹介~其の百十



上の写真はTAL BAGELSというベーグル屋さんのベーグルです。

最近はひたすらアメリカらしい食生活をすることに精を出しているのですが、当然ベーグルもその一環です。

ハンバーガーばかり続いたので、ちょっと趣向を変えてみました。

僕が選んだのはガーリックベーグルで、ご覧の通り中身はクリームチーズとスモークサーモンです。

ベーグルを軽くトーストして、それから中身を入れてくれます。

外側はぱりぱり、中はもちもちで、結構美味しかったです。

僕はもともとあまりベーグルが好きではなく、これまで美味しいと思ったことは実は一度もないのですが、今日はちょっと美味しいと思いました。

しかし、これで8.95ドルはいくらなんでも高すぎな気がします。

高いのはスモークサーモンなので、ベーグル自体は1ドル強です。

スモークサーモンのような高いものを頼まなければ結構安くあがるはずです。

このTAL BAGELSという店はそこそこ有名な店らしく、それ相応の味はしていました。

値段はほかのところもそんなに変わりないと思います。



さて、今日はNew York Metsのホーム球場であるShea StadiumにAtlanta Braves戦を観に行きました。

6-3でBravesが負けてしまったのですが、その点差以上に差を感じてしまう試合でした。

Metsは優勝を争っていますが、Bravesは今年はすでに優勝戦線から脱落しているのです。

見ていて悲しくなるほど覇気がなかったのが気になります。

先日紹介(「アメリカ文化紹介~其の百一」参照)させていただいたとおり、周囲の雰囲気が怖いのでBravesをあからさまに応援することは出来ませんでしたが、優勝争いに関係なくとも今後の奮闘に期待したいものです。



アメリカでは日本のような応援団はいません。

球場にいるファンはほとんどがホームチームのファンになります。

相手チームのファンであることが明らかな格好をしていても危害を加えられることは基本的にありませんが、やはりかなり居心地が悪いのは確かです。

しかもニューヨークのファンはかなり熱狂的なので、Bravesファンであることは隠しておきたかったのです。

試合に負けはしましたが、とりあえず無事に球場をあとにすることが出来たので、ほっとしました。

2008年8月21日木曜日

アメリカ文化紹介~其の百九



相変わらずで申し訳ないのですが、上の写真は今日食べに行ったハンバーガーのものです。

今日行ったのはMadison Square ParkにあるShake Shackという店です。

写真のものはDouble Shackというもので、肉が二枚でダブルという意味のようです。

携帯電話と比べていただければ大きさがお分かりいただけるかと思いますが、巨大ではないものの、まあまあの大きさをしています。

一つ食べればちょうどお腹が八分目くらいになる大きさです。

ちなみにMadison Square ParkはMadison Square Gardenの近くにあるわけではありません。

そして、なぜかは知りませんが、Madison Square ParkはMadison Avenue沿いにあり、Madison Square GardenはMadison Avenueから離れています。



この店もニューヨークではかなり有名な店であり、店に着いたのは2時過ぎだったのですが、それでも長蛇の列が出来ていて、30分くらい待ちました。

友人と二人で行ったのであまり気になりませんでしたが、ちょっと気が向いたから食べる、というような代物ではありません。

僕たちが帰る頃も、まだ長蛇の列は続いていました。

Madison Square Park内にあり、公園の中、つまり屋外で食べられるというのも人気の理由かもしれません。



このブログでも何回か紹介させていただいていますが、とにかくアメリカ人は外に出て日に当たるのを好みます。

ニューヨークも一時期よりは暑さが和らいだとはいえ、まだ日中はそれなりに暑い日が続いています。

しかも、肌を露出して日光に当たれば当然日焼けをします。

それでもアメリカ人はサングラスをかけて日に当たろうとします。

少なくとも僕には理解しがたい感覚です。

外で食事をすると虫もいるし風もふくし、だいたい公園とはいえ周りは道路囲まれているので排気ガスも充満しているはずです。

しかもニューヨークは街があまりきれいではないので、目に見えて埃が立ったりしています。

歩いていると口や鼻、そして目に異物が飛び込んでくるのは日常茶飯事です。

そのあたりはなかなか慣れないところですが、ここまできたら残りわずかのニューヨーク生活を満喫したいと思います。

2008年8月19日火曜日

アメリカ文化紹介~其の百八



上の写真はNikeの新しいモデルのランニングシューズです。

Niketownに行くと、身分証明書とクレジットカードを提示するだけで、この靴を一日かりることが出来ます。

当然無料です。

これは僕が行っているNike Run Clubとは別物で、Niketownの営業時間内であれば、誰がいつ行っても貸し出しを受けることが出来るのです。

常識の範囲というものはあると思いますが、汚したり破損させたりしても弁償したりする必要はありません。

サイズも幅広く揃っており、男性用と女性用に分かれています。

Nikeのマーケティングは本当にダイナミックです。



さて、先日友人とバーに行って話していたときに、興味深い一コマがあったので紹介させていただきます。

弁護士の友人がいたのですが「忙しいし、毎日同じ仕事ばかりだし、独創的な仕事ではないからつまらない。」とのことでした。

ちなみに、多少の差があるとはいえ、日本と同様に弁護士というのは非常にステータスの高い仕事とされています。

特にニューヨークで大手の弁護士事務所に勤めているというのは成功していることの証ですし、一般的には高額の収入を約束されていることを意味します。

その友人は「どうにかして人生を変えたい。」ということでした。

じゃあどう変えるか、という話になったのですが、その友人は突然「建築家になりたい」といい始めました。

僕は正直「そんな無茶なことできる訳ない」と思ったのですが、ほかの友人はみんな「それはいい考えだ!」と言い始めました。



僕は正直なところ度肝を抜かれるとともに、まだまだ自分はアメリカのことがわかっていないなあ、と思ってしまいました。

どれくらい真剣に「それはいい考えだ!」といっていたのかはわからないのですが、日本ではそのような反応はまずありえないと思います。

30歳近くになり、弁護士としての高収入があり、しかも目指したところで成功するどころか生計を立てられるようになるかすらわからない建築家を目指すなど、日本ではありえないことだと思います。

日本ではそのようなことを言うということは、まず間違えなく冗談を言っていることを意味するのではないでしょうか。

その友人が弁護士を辞めて本当に建築家を目指すかどうかはわかりませんが、アメリカではそのような方向転換をする人は日本よりは多いので、もしかしたら今度会うときには本当に建築家になっているかもしれません。

2008年8月18日月曜日

アメリカ文化紹介~其の百七



上の写真は今日食べに行ったハンバーガーです。

Half Kingという店だったのですが、12ドルしました。

美味しかったのですが、12ドルの価値があるのかと考えるとちょっと疑問です。

ニューヨークにいると12ドルがそれほど高いと感じなくなるのですが、ハンバーガーに12ドルとは日本人的にはちょっとありえないですね。

肉厚でお腹にたまりましたし、大きさもそこそこあったのは確かですが。



さて、本日はお金を持っていない人がニューヨークで過ごす週末の問題点を紹介させていただきます。

ずばりそれは「バス、地下鉄が来ないこと」であります。

以前MTA(「アメリカ文化紹介~其の五十六」参照)に関しては紹介させていただきましたが、日本と同じで週末はバスも地下鉄も本数が少なくなります。

特に地下鉄の場合は日本では深夜の電車を走らせていない時間帯にやるであろうメンテナンスを週末にやるので、本数が少なくなる上に止まる駅や、場合によっては路線が通る経路が大きく変わります。

そのため、ダイヤなどあったものではないという状況になります。

昨日は平日であれば5分くらいしか待たない電車を30分近く待ちました。

待っているときは、僕もそうですが、頻繁に電車が来る方向を覗き込んで次の電車がきているかどうかを確認しています。

そんなことをしても電車が来るようになるわけではないですし、意味がないことは明らかなのですが、ついつい覗き込んでしまうのは日本もアメリカも変わりません。

僕が知っている限りではニューヨークでもアトランタでも地下鉄の駅に時刻表はなく、いつどの電車が来るのかはわかりません。

ちなみにインターネットには時刻表があり、事前に予定を立てることが出来ます。

ただ、当然その時間通りにくることはまずないので「大体どれくらい待てば電車が来るか」と「どこからどこまでは大体どれくらいかかるか」を確認することが出来るというだけです。

ニューヨークではなぜかバス停には時刻表があり、いつどのバスが来るかということがその場で公表されています。

当然のことながら、バスの時刻表は地下鉄より当てにならないので、ここでも「バスが来る頻度」を確認する程度になります。

どうしてこのような不整合が存在するのか僕には理解できないのですが、アメリカではそのようなことは問題にならないのでしょう。

ちょっと長くなったのでまた続けさせていただきます。

アメリカ文化紹介~其の百六



上の写真は今日行ってきたSmith & Wollensky Steakhouseのステーキです。

フォークの大きさ(フォーク自体が大きいのですが)と比べていただければ、そのボリューム感を理解していただけるかと思います。

このステーキ屋さんはニューヨークはおろかアメリカでも有名な店らしく、アメリカ全国に店があるようです。

で、肝心の味ですが、確かに美味しかったです。

その美味しさというのは、日本の高級ステーキとは似ても似つかないものです。

とろけるような感じは全くなく、噛み締めるステーキです。

脂身もあるのですが、霜降りでは決してありません。

赤身の脇に脂身があるのです。

ステーキソースが出されるのですが、シンプルに塩胡椒で食べるのが一番美味しかった気がします。

量が多いので、同じ味で食べていると最後のほうは飽きてしまいます。

ステーキソースは味が濃く、単純なので、食べているうちに飽きます。

塩胡椒も味は単純なのですが、濃くはないのでその分持つという感じがします。



ステーキの値段ですが、一人前で40ドル以上します。

その量からして、一人一人が必ず一人前食べられるかといえば、疑問符が付きます。

店側もそれは承知していて、数人でシェアするといえばそれで対応してくれます。

店の中ですが、アメリカにしては照明が明るかったです。

アメリカとかヨーロッパのレストランは照明を落としてあることが多く、写真を撮るのに苦労するのですが、今日はそのようなことはありませんでした。

逆に欧米人から見たら日本の照明が明るすぎるのかもしれません。

店の雰囲気はいかにもアメリカという感じで、高級感はあるのですが、そこまでかしこまっているということもありません。

僕はTシャツに短パンという非常にカジュアルな服装で、店に入るときは「明らかに場違いだなあ」と思ったのですが、店に入ると同じような服装をした人も結構いました。

当然ドレスアップした人もたくさんいたわけで、そのあたりの混沌とした感じもアメリカならではかも知れません。

あまり頻繁に来るような店ではないかもしれませんが、あらゆる意味でアメリカらしさを満喫できる店なので、何かの記念に行くにはいい店だと思いました。

2008年8月17日日曜日

ウィーン交換留学



09のHiroです。

私の夏休みは、6月アメリカ西海岸への家族旅行、7月NYでインターンシップ、そして8月がウィーンへの交換留学という、遊び、働き、学ぶという3本柱でした。

ウィーンでは、Emoryと提携しているWirtschafts Universitatの大学院生向けコースに3週間に渡り参加しましたので、ここでご紹介します。



24人のGraduate courseの生徒の出身国は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、オーストリア、ポーランド、チェコ、ブルガリア、スペイン、ロシア、ウクライナ、日本と、ヨーロッパの学校らしくEmoryとはまた違うDiverstityでした。パートタイムMBA(普段仕事を持っていて、夕方や土日に受講するMBA)の生徒が、休暇を利用して効率よく単位を取るために参加しているというパターンが多いようで、年齢層も下は23歳から上は42歳までの比較的matureな集団でした。

写真は、Graduate courseの集合写真です。これとは別にUnder graduate courseも来てました。彼らはヨーロッパ、とりわけルーマニア・ウクライナ・チェコ・クロアチアの学生が多いようで、またこれらの国出身の女の子はとても綺麗でした。余談です。



授業科目は、1週間目が「International Marketing」で、Marketingの概要とともに、Global企業ブランドの海外展開や、ヨーロッパ市場の特徴などを学びました。また、チームプロジェクトでは、サウジアラビア・チュニジア・パキスタンなど、Emerging Countryでのマーケティングプランを考えてプレゼンするというものでした。

2週間目は、「Securitization & Subprime Crisis」で、現在話題になっているサブプライムローン問題について、不動産ローンや債権の証券化スキームの基礎から、現在の危機の発生原因や対応についてのレクチャーでした。

3週間目は、「Intercultural Management」で、ヨーロッパ各国やアメリカ・アジア・アラブ諸国の人々の考え方やビジネスの進め方の特徴や違いについて、ビデオ鑑賞やケーススタディを取り上げながら議論しました。

授業は朝から始まり、昼過ぎで終わるのですが、課題やチームプロジェクトなど、ワークロードはそれなりにありました。また、途中には日本文化の特徴を全員の前でプレゼンする機会もありました。



折角の機会なので、クラスメイトと積極的に市内観光や、朝夕の食事を共にしたり、週末はザルツブルグやプラハに旅行に行きました。ウィーンは、旧オーストリア帝国の首都であり、第2次大戦の被害も比較的軽微だったことから、ハプスブルク家の隆盛の頃からの歴史的な建築物が多く残されており、見所がたくさんあります。私も宮殿・オペラハウス・教会・国会議事堂・ワイナリー等、各名所にクラスメイトと出かけました。一般的な話ですが、歴史に興味を持っていた方が、同じ場所を観光していても、感慨が違います。この宮殿はフランス革命で処刑されたマリーアントワネットが幼少期を過ごした所で、とか、あの演台からヒットラーがオーストリア併合の後の演説をして、などと聞くと、「ほう」と思うわけですね。私は世界史を余り知らなくて、最近になって各民族の成り立ちやら、第1次大戦から第2次大戦あたりのヨーロッパ諸国の複雑な関係に興味を持っているのですが、本当、勉強すること、勉強になることはいっぱいありますね。



チェコ人に色々教えてもらい、プラハにも出かけましたが、オーストリアやナチスやソビエトから侵略を受け続けた苦難の歴史を、そのとても美しい街並みに投影して、とても印象に残る小旅行になりました。また、ザルツブルクでは、ミーハーに「Sound of Music Tour」に参加して、映画のシーンに出てくる教会・宮殿・湖や郊外の風景を見てきました。いずれの街並みも風景も本当に綺麗で、子供以外の写真をほとんど撮らない私ですが、さすがにカメラを持って行くべきだったと思いました。



また、学生寮では、ミネソタ大学のRobertと同部屋になり、人生初のRoomieを得ました。小売チェーンのTargetに勤めるナイスガイでした(写真では、最前列右側の転がっている人)。途中の1週間は、妊娠中の彼の奥様も休暇を取って参加し、ルームメイトが増えました。台所でアメリカ人とビールを飲みながら話す、とかちょっと憧れだったので、達成できて嬉しかったです。やはり、旅行や共同生活に身を置くのが、クラスメイトとの交流には一番いいというのは真実ですね。



異文化の違いについて感じたことも様々あるので、また別途ご紹介します。

Goizuetaでの生活~其の八十七



上の写真は先日食べに行ったチーズケーキのものです。

ニューヨークはチーズケーキが有名なので、とりあえず有名なものは押さえておこうと思い、食べた次第です。

ニューヨークのチーズケーキがほかのチーズケーキとどう違うのかはよく知らないのですが、確かにおいしかったです。

アメリカでケーキを食べると、とにかく甘いだけで全然美味しくない、ということが結構あるのですが、今回はそうではありませんでした。

ニューヨークはアメリカの中では食文化のレベルが高いところなので、その分救われたのかもしれません。



今日は友人に誘ってもらって、映画を観に行ってきました。

実は映画を観に行ったりするのは、結構緊張するものです。

なぜなら「理解できるか」という根本的な問題があり、理解できないことはそのまま自分の実力不足、努力不足を意味してしまうからです。

結論から言うと、何とか理解できました。

しかし、同時に新たな問題も浮き彫りになりました。

字幕を読むスピードが遅すぎるのです。

今日観た映画の中にはスペイン語も出てきたのですが、そのときは英語の字幕が出ます。

別に難しい英語ではないので、それを理解することに問題はないのです。

しかし、当然のことながらネイティブスピーカーにあわせた字幕のスピードになっているので、字幕を呼んでいるうちにどんどん先へ行ってしまうのです。

これは正直かなり困りました。

英語を話しているのであれば、その雰囲気や口の動きなどで大体のことを理解できるのですが、映画を見ながら同時に英語の字幕を読むのは結構大変でした。

映画自体を理解できるようになったことはうれしかったのですが、字幕もネイティブ並みのスピードで読めないと意味がないということを痛感しました。



このことはそのまま文章を読むスピードが遅いということを意味していると思います。

普段はどうしてもしっかり理解しようと思って熟読してしまうので、そうなるとどうしてもじっくり読んでしまうのです。

日本語を読むときのような「斜め読み」が出来ないのです。

以前から斜め読みの練習はしているのですが、スポーツ関連の文章以外はなかなか斜め読みが出来ません。

下手すると「not」とかを読み飛ばして、逆の理解をしてしまいます。

映画を観に行ったことによって英語の実力不足を痛感した一日でした。

2008年8月15日金曜日

アメリカ文化紹介~其の百五



上の写真は先日行ったNew York Metsの試合前の駐車場の様子です。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、バーベキューをしているのです。

日本人からするとあまりよく理解できない感覚なのですが、アメリカ人は試合前に駐車場でバーベキューをします。

駐車場のいたるところでそのような光景が繰り広げられています。

そこは単なる駐車場であり、別に空気がきれいなわけでもなく、おそらくむしろ排気ガスのある場所です。

当然下はコンクリートであり、オープンスペースがあるわけではないので、そこで遊べるわけでもありません。

しかし、とにかくそこにバーベキューセットを持ってきて、バーベキューをするのです。

人によっては、そこでバーベキューをするだけで試合を観ないで帰る人もいます。

なぜそうなるのかは本当に謎なのですが、アメリカではあらゆる球場で同じ光景を見つけることができます。

確かに球場内に入ってしまうと食べ物も飲み物も高いので、そっちのほうが安上がりだからかもしれませんが、それならサンドイッチを持ってきて食べるだけでいいはずです。

謎が解けたらまた紹介させていただきたいと思います。



さて、最近のニューヨークですが、8月とは思えない涼しい日が続いています。

アトランタよりはだいぶ北なので、その分涼しいのはわかるのですが、さすがに8月でこの気温はないだろうという感じです。

朝晩は20度を軽く下回り、最高気温も20度台半ばなのではないでしょうか。

ただ、気温が下がってくれているのはありがたい限りです。

アメリカの場合はこの程度の気温でもしっかり冷房をきかせていたりするので、風邪を引かないように気をつけたいと思います。



以前紹介させていただいたように、庶民のニューヨークでの交通手段といえばMTAなのですが、一昨日よく来るはずの路線のバス停に長蛇の列ができていました。(アメリカ人は列を作らないので、群衆という感じになっていましたが。)

これはきっと次のバスの跡にその次のバスも続いてくるに違いないと思っていたところ、なんと2両連結のバスが5台も着ました。

さすがに3台程度かと思っていたのですが。

さすがアメリカ、規模が違います。

2008年8月14日木曜日

アメリカ文化紹介~其の百四



上の写真は先日食べに行ったハンバーガーです。

二日続けてハンバーガーで申し訳ありません。

このハンバーガーはBurger JointというLe Parker Meridien hotelの中にあるハンバーガー屋さんのものです。

きれいなホテルの片隅にひっそりと入り口が隠れているのですが、その入り口を入るともうそこは普通のハンバーガー屋さんです。

それ以外のホテルの空間とは異質の何かがそこにあります。

このハンバーガー屋さんはNew Yorkではかなり有名なところらしく、どのウェブサイトを調べても一様に高い評価を受けています。

確かにおいしかったのですが、一つではちょっと物足りなく、チーズバーガーとハンバーガーを一つづつ食べてしまいました。

それでちょうどいいくらいの大きさです。

値段はハンバーガーで7ドルでした。

ちょっと高い気もしますが、ニューヨークなので妥当な値段かもしれません。



さて、本日は昨日の続きです。

僕はできる限りアメリカのすべてを受け入れるつもりで行動してきたつもりですが、すべてをもれなく受け入れることは不可能です。

特に生活様式まで受け入れるとなると、かなりのお金、時間、労力がかかります。

しかも食生活を受け入れたところでアメリカのことを理解するのにどれほど役立つのかという根本的な疑問もあります。

というわけで、生活様式の一部分は「最後の砦」として残しておいたのですが、アメリカに入れる時間も限られているので、その「最後の砦」まで自分で切り崩してみることにしたのです。

2年間の留学の一年目が終わってしまうと、ここまで必死になってしまうものかと自分でも少々驚いています。



実際にハンバーガーを食べてみると意外においしかったりもします。

そしてハンバーガーの一番いいところは、量は少なくても腹持ちが非常にいいところです。

食べたときはお腹いっぱいになった気があまりしなくとも、その後なかなかお腹がすきません。

逆にお腹がいっぱいにならないからといっていくつも食べてしまうと、食べすぎで体を壊してしまうのかもしれませんが。

アメリカには「ハンバーガー中毒」とか「チーズバーガー中毒」とかいうものがあるらしく、それらにかかった人たちは一日に何十個もハンバーガーやチーズバーガーを食べるそうです。

それでは体を壊すなというほうが無理ですね。

そんなこんなで、ニューヨークにいる間はハンバーガーの食べ歩きを続けたいと思います。

2008年8月13日水曜日

アメリカ文化紹介~其の百三



上の写真は昨日の昼食べに行ったハンバーガーです。

このブログを読んでいただいている方はご存知かもしれませんが、最近はよくハンバーガーを食べに行っています。

僕は正直ハンバーガーはあまり好きではないのですが、せっかくアメリカにいるのだからアメリカでしかできない経験をしようという次第です。

アトランタにいるときは自炊ばかりしていますし、ニューヨークでは有名な店、おいしい店も多いので、何か機会があれば外食をするようにしています。

この店はDeluxeという店で、Columbia Universityの近くにある店です。

このハンバーガーは9.75ドル(チーズ含む)で、これだけで結構おなかいっぱいになります。

ハンバーガーはいかにもアメリカという食べ物なのですが、アメリカ人は本当にハンバーガーが大好きです。

ちょっとおなかがすいたから食事をしよう、というときはハンバーガーとフレンチフライ、飲み物はコーク、というのが定番です。

(日本でいう牛丼、あるいはそばやうどんのようなものでしょうか。)

しかしこの食事では栄養バランスが非常に偏ってしまうことは明らかです。

アメリカの最大の健康問題が肥満であるのもうなずけます。



本日は最近ハンバーガーをよく食べている理由をもう少し詳しく説明させていただきたいと思います。

そもそも、僕は決してハンバーガーが好きなわけではなく、留学してからニューヨークに来るまでの約一年間で、合計5個も食べていません。

ではそんなハンバーガーをなぜ食べる気になったのでしょうか。

僕がアメリカに留学して以来常に考えていることは「いかにしてアメリカで多くのことを学ぶか」ということです。

それはアメリカのビジネスを学ぶことであり、アメリカ人の思考回路を学ぶことであります。

そしてそのためには、できるだけアメリカ人と同じ立場にたつことが重要なのではないかと考えているのです。

しかし、これはこの一年間で身に染みてわかったことですが、この年になるとアメリカでただ過ごしていただけでは、英語を含めてアメリカのことはほとんど身に付きません。

つまり、かなり意識して能動的に行動しないと、この年の人間はそう変わらないということです。

長くなりましたので、また明日以降続けさせていただきます。

2008年8月12日火曜日

アメリカ文化紹介~其の百二



上の写真は先日Shea StadiumにNew York Metsの試合を見に行ったときのチケットです。



このチケットはインターネットで見つけました。

僕が使ったウェブサイトの仕組みは非常に簡単で、そのウェブサイトに「チケット売ります」と投稿している人に連絡を取り、待ち合わせ場所を決め、個人売買でチケットを交換します。

僕は試合当日にウェブサイトを検索し、試合開始直前にチケットを入手しました。

球場近くで交換したのですが、球場周辺というのはあまり治安がよくない場所なので、なんだが麻薬取引でもしているかのような気分になり、ちょっと怖かったです。

しかも、チケットが本物かどうかはわかりません。

今年は昨日(「アメリカ文化紹介~其の百」参照)も紹介させていただいたようにShea Statium最後の年なので、偽もののチケットが出回っているようなのです。

しかもかなり組織的に偽チケットを作っているという噂で、素人の僕に本物かどうかわかるはずもありません。



そして、チケットに関しては、本物かどうか以外にも問題があります。

MLBの最近のチケットはバーコードで管理するようになっており、入り口ではバーコードを読むことによってチケットを判別しているのです。

そして、一度読まれたバーコードは一括管理されていて、同じチケットで二度入ることはできません。

ただ、チケットには何も跡がつかないので、チケットを見ただけではそれが使われたチケットかどうかわからないのです。

これを利用して、一度球場に入り、それを誰かがまとめて外に持ち出して売るということも行われているようです。

これだと、チケットそのものは本物でも、球場に入ることはできません。



というわけで、今回の野球観戦は最初から最後まで緊張のしっぱなしでした。

入場できた(=チケットが本物であることがわかった)ときは、本当にほっとしました。

そんなに高いお金を払ったわけではないので、チケットそのものの値段だけならまだいいのですが、多くの人の見ている前で「偽ものをつかまされた」ということがわかるとちょっと格好悪いなあ、と思っていたのです。

今想うといい思い出ですが、そのときはまるでくじ引きでもしているような気分でした。

アメリカ文化紹介~其の百一



上の写真は昨日観に行ったShea Stadiumの写真です。

Shea StadiumはNew York Metsの本拠地で、昨日はFlorida Marlins戦でした。

試合はNew York Metsが8-6で勝ちました。

5本のホームランが飛び出し、両チームともそれぞれの特色を発揮した熱気あふれる試合でした。

しかし、試合内容以上に印象的だったのは、ニューヨークのファンの熱気でした。



ニューヨークのファンの熱さは、アトランタのそれとは似ても似つかないものです。

一言で言うと、とても真剣なのです。

「楽しんでいる」という感じではなく、「勝負をしに来ている」という感じです。

僕は当然Atlanta Bravesファンなので、Metsはライバルチームなのですが、Metsファンの熱の入れようを見ると素性を隠したくなります。

僕の後ろに20代前半くらいのMetsファンが3人座っていたのですが、Metsの選手がミスをしたときの怒りようは凄まじいものがありました。

うしろからどつかれそうな感じがしたので、とにかく静かにしていました。

とてもブログには書けないような言葉を使いまくって散々悪態をついていたのですが、聞いているだけで震え上がりそうでした。

シーズン終盤近くで、プレーオフ進出を激しく争っている中とはいえ、アトランタののんびりした雰囲気とは明らかに違います。(Florida Marlinsはプレーオフを争っている相手なので、それだけ燃える理由があったのは確かです。)

いつもこのような緊張感の中にいると疲れてしまいそうですが、たまには刺激になっていいかもしれません。



Shea Stadiumは老朽化のため今年で最後ということが決まっており、すぐ隣には新球場が建設されています。

来年からはこの新球場がNew York Metsの本拠地になります。

Shea Stadiumの印象ですが、正直なところちょっと汚かったです。

アメリカではどうしても「古い=汚い」という図式が成り立ってしまいます。

アトランタのTurner Fieldできれいな球場に慣れているので、ちょっと違和感がありました。

古いほうが趣があって好きなのですが、すべてがそろうということはなかなか難しいもかもしれません。

2008年8月11日月曜日

アメリカ文化紹介~其の百



上の写真は、NYC Half(「アメリカ文化紹介~其の八十九」参照)の後のCoachのTerence Gerchbergとのものです。

言うまでもなくTerenceはNike Run ClubのCoachで、いつも親身になって指導してくれます。

しかも、かなりはっきりものを言ってくれるので、こちらとしては非常にありがたいのです。

僕にも自分自身の考え方はあるのですが、できるだけTerenceをはじめとしたCoachたちのの言うことを聞くようにしています。



NYC Halfの前ですが、Terenceからはかなりきつく「走る距離を短くしろ」、「早く走るな」といわれていました。

どうしても日本人の性で、走るからにはより長く、より早く、となってしまいます。

日本ではそれはよいこととされることが多いと思いますが、アメリカではオーバーワークは嫌われます。

怪我の原因になるからで、アメリカでは指導者は怪我を一番恐れます。

怪我をしたら本人の責任ではなく指導者の責任になるからです。

そして自己ベストのタイムを聞かれたのですが、ハーフマラソンの当時の自己ベストは1時間39分8秒でした。

それを聞いて、Terenceは「そのタイムなのに今の速さで走るのは無理だ。」と僕に言いました。

確かにそうなのですが、日本人の感覚からすると、「多少の無理をしないと自分の限界は超えられない」と思ってしまうのです。

自己ベストを大幅に更新する気でいたので、それまでの自己記録の速さでは走っていられないと思っていたのです。

しかし、先人の教えというものはいつの時代でも貴重なものです。

というわけで、Terenceの言うことを聞きながら、少しずつ距離を伸ばし、少しずつ走る速さを早くしていきました。



NYC Halfを走り終わった後、タイムを聞かれ、13分近く自己ベストを更新したことを伝えると、まず「Congratulations」といわれました。

そして話し終わった後に一言、「I'm proud of you.」と言われました。

自己ベストを更新できたこともうれしかったのですが、最後にその一言を言ってもらえたことは本当にうれしかったですし、一緒に頑張ってこれて本当によかったと思いました。

2008年8月10日日曜日

アメリカ文化紹介~其の九十九



上の写真はWest Side Highwayです。

West Side Highwayは文字通り単なるHighwayなのですが、その脇に歩道が走っており、そこはCentral Parkと並ぶManhattanのランナーのメッカとなっております。

朝から晩までランナーや散歩をしている人、サイクリングをしている人などでにぎわっています。

片手にはHudson Riverが走っており、そのまた向こうにはNew Jerseyが見えます。

夕暮れ時に走ると本当にきれいで、風も心地よく、その風情は言葉にはできないものがあります。

しかし、そこはHighwayでありまして、もう片側では車がびゅんびゅん走っているのは厳然たる事実です。

よってその排気ガスを逃れることはできません。

Central Parkもそうですが、やはり空気が汚いのは走ったりするときにはかなり気になります。

そう考えてしまうと、アトランタがますます恋しくなります。

また、僕が心配性なだけかもしれませんが、車が暴走して突っ込んできたら、逃げ場も逃げる時間もありません。

きちんと分離されているところもあるのですが、そうでない場所も結構あります。

ちなみにHighwayといっても高架になっているわけではなく、ほかの場所と同じ高さです。

つまり、車道と反対側は壁一枚でその向こうには何もない、ということはありません。



West Side Highwayのことは最初は友人から教えてもらったのですが、最初は何を言っているのかわかりませんでした。

Highwayという名前があるからには、いわゆる高速道路で、非常用の歩道か何かをみんなが走っているのかと思いました。

何でそんなところを走ってみろと勧められるのかはまったく理解できませんでしたし、彼女もニューヨークに住んでいた人なので、ニューヨーカーは危ないところを走るのが好きなのだろうかとまじめに思いました。(実際にそのくらい想像を絶することもアメリカには結構多いのです)

しかし、West Side Highwayが何かを知ってからは、今すんでいるところが近いこともあり、たまに行くようになりました。

このような場所がきちんと用意されているのも、Manhattanに住む人にとっては、リラックスするために有難いことなのでしょう。

2008年8月9日土曜日

授業紹介~其の七十七



上の写真はCentral Parkの様子です。

写真右側のランナーたちはほとんどがNike Run Clubの人たちですが、そのほかにも走っている人はたくさんいます。

特に、夕方と週末はランナーが非常に多いです。

そのほか、写真を見ていただければわかるように、場所によっては車や馬車も通ります。

そのような場所は、正直なところ、あまり走るのに適した環境ではありません。

明らかに空気が汚いですし、危ないからです。

ランナー以外にも、ローラースケーターやサイクリングをしている人など、みんないろいろな楽しみ方をしています。



さて、本日は一昨日からのDirected Studyの続きです。

Directed Studyのネタというのは、本当に何でもかまいません。

自分が興味を持ったものを、自分で分析できると思えば、それをDirected Studyにできます。(教授と学校の許可が必要ではありますが)

産学連携の一環でもあり、ビジネススクールにいる以上は実際のビジネスに少しでも近づくに越したことはありません。

このようなことは個人ではなかなかできませんが、ビジネススクールにいることにより、企業側は協力してくれることが多いのです。

しかも今回の場合は、対象の企業がNikeという世界的な大企業、場所もニューヨークということで、申し分のない条件が揃ったのです。



そもそもNike Run Clubにはニューヨークでの友達を作るために来ました。

最初に来た時点で、これがDirected Studyになるとは思ってもいませんでした。

しかし、マンハッタンのど真ん中に、日によっては300人近くの市民ランナーが集まるのです。

しかも、それらの参加者は参加料などは一切払う必要がなく、その上飲み物や食べ物が提供されるのです。

CoachやPacer、そのほかのスタッフもいて、いろいろな特典もあります。

特別な参加資格はなく、誰でも行けばその時点から参加できます。

では、このマーケティング戦略はどれほどの効果が実際にあるのだろうか、というのは誰でも気になることであります。

と考えたので、教授にその話をしたところ、面白いからやってみたらどうか、ということでした。

Nike側も賛成してくれ、協力をしてくれるとのことだったので、実行に移すことができたのです。

また明日以降続けさせていただきます。

2008年8月8日金曜日

Goizuetaでの生活~其の八十六



上の写真は、以前紹介させていただいた(「アメリカ文化紹介~其の四」参照)こともあるStaten Island Ferryの乗り場の様子です。

Staten IslandへはFerryで行けるのですが、この乗り場はいつも満杯です。

始めていく人は「これ満員で乗れないんじゃないの!?」と必ず言います。

しかし、いつも余裕で全員を収容し、ほぼ全員が着席できるほどの収容力を誇っています。

通勤用ということもあり、無料なので、観光でニューヨークに来た際にもお勧めできるFerryです。



さて、本日は当Goizueta Business SchoolのNew York Receptionがありました。

要するに、ニューヨークにいる在校生、卒業生が集まるReceptionです。

そのほかに、アトランタからは学部長などが参加していました。

ニューヨークに来る目的がこのReceptionだけかどうかは知りませんが、来るだけの価値があるイベントということでしょう。

ニューヨークでは同級生とはちょくちょく会ったりしているのですが、卒業生と会う機会はありませんでした。

特に一つ上の学生は当然のことながらよく知っているので、久々似合うことができて懐かしかったです。

当校は規模は大きくないので卒業生の数もそんなに多くはないのですが、やはりニューヨークには多くの卒業生がいます。

その卒業生の多くが集まるこのような機会は貴重であり、その重要性を学校側も理解しているからこそ学校がこのような機会を提供してくれるのです。

アトランタに学校があるとはいえ、ニューヨークでのネットワークを密にしておくことは、どのビジネススクールにとっても重要なことです。

もちろん費用はすべて学校が負担しており、参加者は何も払う必要はありません。

(高い学費を払っているので、間接的には我々学生が負担していると考えられますが。)

Receptionの後は教授たちと一緒にピザを食べに行ったのですが、その費用も学校負担になります。



今日のReceptionに行ってみて気がついたのですが、ニューヨークにいるのも残り1ヶ月足らずとなってしまいました。

今からアトランタに帰るのが待ち遠しくて仕方がないのですが、今から考えると、よくニューヨークで2ヶ月も持ったものだという感じがします。

残りわずかなニューヨーク生活を、存分に楽しみたいと思います。

2008年8月7日木曜日

授業紹介~其の七十六



上の写真はNike Run Clubにおける、走る前の説明の様子です。

Central Parkなどで、ちょっとした広場に集まって説明が行われ、そのあと準備体操をします。

公園だけあってこのような場所は結構あるのですが、正直なところ、周囲の人の中には迷惑を感じている人もいると思います。

ただ、(走るという意味に限らず)同じようなことをしているグループも多く、そこは公園なので、大目に見てもらいたいという気もします。

いずれにせよ、いろいろな人が集まっているので、こういう機会が必要であり、公園の貴重な場所を使わせていただいたいるのです。



本日は最近僕がやっていることを紹介させていただきたいと思います。

ニューヨークでのインターンは終わったのに、なぜ僕がニューヨークにいるのか。

当然アトランタのほうが僕にとっては過ごしやすく、お金もかからないのに、なぜそれでもニューヨークにいるのか。

それはニューヨークであるプロジェクトをやっているからです。

具体的にはDirected Studyと学校では言われているもので、単位も出ます。

正確には、担当の教授と学校からの許可が必要ですが。

形態はいろいろあるのですが、僕の場合は自分から教授に話をしにいきました。

正式ではないのですが、その場で教授から口頭でOKが出ました。

手続きとしては、Project Proposalを書いて、それに教授と学校側の担当者のサインを入れてもらうことになります。

さて、そのプロジェクトの中身ですが、最近よく行っているNike Run Clubに関してです。

だから最近良くNike Run Clubに行っているのか、と言われそうですが、まさにその通りです。



では簡単に、どうしてこれをやることになったのかから説明をさせていただきたいと思います。

このDirected Studyというのは当校の特色の一つであり、一般的にも、ビジネススクール特有のプログラムかもしれません。

とにかく、自分がやりたいことができるのです。

というわけで、自分がやりたいことを見つけて、それをDirected Studyとしてやりたいと以前から思っていました。

長くなりそうなので、また明日以降続けさせていただきます。

2008年8月6日水曜日

アメリカ文化紹介~其の九十八



上の写真はNiketownのランニングシューズのディスプレイの様子です。

靴とペットボトルを秤にかけており、要するに「靴はペットボトル一本より軽い」ということのようです。

ランニングシューズ(に限りませんが)は軽さVSクッション性&耐久性の勝負です。

その軽さをアピールしているのです。

ちょっとしたアイデアですが、言葉で説明するよりもこのようなディスプレイを見たほうがわかりやすいですし、印象に残ります。

マーケティングにおいては、当然論理は必要なのですが、如何に直感的に消費者に商品の性能(=売り)を伝えられるかどうかが非常に大事なのです。

言われてみると当たり前なのですが、「この靴の重さは何gで、それはこの靴の一つ前のモデルの何gよりも何g軽い。」と言われるよりも、「この靴はペットボトル一本よりも軽い」と言われたほうが、なんとなく分かった気になります。

その「なんとなく分かった気になる」ことが大事で、そこから「じゃあ実際にどれくらい軽くなったんだろう」とか「ペットボトル一本の重さはどれくらいなんだろう」、「靴の実際の重さはどれくらいなんだろう」という疑問がわいてきて、消費者は主体的にその商品にのめりこんでいくのです。



ところで、昨日のNike Run Clubで、Coach Cane(「アメリカ文化紹介~其の八十七」参照)がいきなり全員の前で「自分は日本でも有名らしい」という話をし始めました。

何の話をしているのかと思ったら、どうやら自分の名前を検索しているうちにこのブログを見つけたらしいのです。

そのことがCoach Caneのブログに載っているので、下にアドレスを貼らせていただきます。

http://citycoach.typepad.com/weblog/2008/08/im-big-in-japan.html?ref=nf

しかしこの時代どこで誰が何を見ているかわかりませんね。

翻訳機能を使うと一発で訳されてしまうので、日本語で書いているからといって安心は出来ません。

訳されて困るようなことは書いていないので別に問題ないのですが、昨日はちょっとびっくりしました。

2008年8月5日火曜日

アメリカ文化紹介~其の九十七



上の写真は先日友人と食べに行った寿司です。

久しぶりにおいしい寿司を食べました。

ただ、その分高かったのは確かですが。

こういう寿司にありつけるあたり、さすがニューヨークといった感じです。



さて、本日はニューヨークの毎日において気付いたことをいくつか紹介させていただきたいことがあります。

何回か紹介させていただいているMTA(ニューヨークの公共交通機関)のバス(「アメリカ文化紹介~其の五十六」参照)ですが、当然のことながら料金箱があります。

しかしこの料金箱というのは日本のバスのそれとはかなり違います。

まず、紙幣が入りません。

つまり、硬貨を用意しないといけないのです。

しかも、その硬貨も、クォーター(25セント硬貨)しか入らないのです。

他に入るのはMTAのカードだけです。

そのカードもバス内で買うことは出来ず、地下鉄の駅などにおいてある券売機まで行かなければ手に入りません。

というわけで、一回2ドルの料金を払うためにはクォーター8枚か、カードを用意しなくてはならないのです。

お釣りなどは一切出てきません。

僕は1ヶ月定期のようなものを買っているのですが、以前使用期限を知らずに乗ってしまったことがありました。

カードを入れる前にバスは出発してしまったので、動き出してから使用期限が切れていたことに気付きました。

僕はクォーター8枚も持ち歩いていません。

こういうときは、アメリカでは普通は車内の人に「両替できないか?」と触れてまわるのですが、朝早くて車内に人があまりいませんでした。

どうすればいいかと運転士に尋ねたところ、「次で降りろ」の一言でした。

仕方がないので、次の停留所で降りて、地下鉄の駅までカードを買いに行きました。

しかし、この料金箱が壊れているということがたまにあります。

すると、そのバスはただで乗れることになります。

このようなバスの盛り上がりは異様なものがあり、車内ではみんな「得したぜ」とばかりに、料金がただになったことを喜び合っています。

小さな幸せでも大いに盛り上がれるのがアメリカです。



最近ちょっと不愉快だったのは、突然頭上から火のついたタバコが落ちてきたことです。

マナーの悪い人というのはどこにでもいるもので、都会であればその率が高くなるのは当然のことかもしれません。

僕はそそくさとその場を立ち去りましたが、乳母車を引いていた女性は怒り狂っていました。

都会に生活するコストなのかもしれませんが、こういうことだけは勘弁していただきたいものです。

2008年8月4日月曜日

アメリカ文化紹介~其の九十六



上の写真は先日友人と食べに行ったスペアリブとそのサイドディッシュです。

やわらかくておいしかったです。

ところで、スペアリブは豚肉だそうです。

アメリカのことなので、なんとなく牛肉かと思っていました。

アトランタでもおいしいものを食べることは出来ますが、ニューヨークのほうが当たる可能性が高いことは明らかです。



今日はCentral Parkに野球をしに行ってきました。

Central Parkで野球をするのは初めてです。

以前ニューヨークに来てCentral Parkに散歩をしに来たときに野球をしている人たちを見て「ここで一度でいいから野球をしてみたいなあ」と思ってものですが、まさか本当にCentral Parkで野球を出来るとは思いませんでした。

Central Parkの野球場も、アトランタとは違ってかなりやわらかく、日本の野球場のようでした。

あまり広いグラウンドではなかったのですが、僕らが使った後は硬式球と木製バットで試合をしていました。

当然草野球のはずなのですが、草野球でも木製バットを使うリーグがあるのはさすがアメリカといった感じです。



この野球には友人に紹介してもらってたまに参加させてもらっているのですが、短期滞在で正式にチームに入っているわけではない僕はユニフォームすらなく、スコアをつけるのが仕事です。

それでも、野球であれば見ているだけで楽しいですし、試合のあとの練習はもっと楽しみです。

しかも今日の試合では偶然高校時代にお世話になった先輩を見つけ、挨拶をさせていただくことが出来ました。

世の中広いようで狭いですね。

かなりの偶然なので、もしかしたらニアミスしている人はもっといるのかもしれません。



ちなみに試合のほうは2-0で勝ちました。

自分が試合に出ていなくても、やはりチームが勝つとうれしいものです。

今日は昨夜降った雨の影響で、朝の時点では試合が出来るかどうか厳しい状況だったので、試合も出来、しかも勝つことが出来たのは本当にラッキーでした。

試合後の練習もすることが出来、朝5時に起きて野球をしにいった甲斐があった一日でした。

2008年8月3日日曜日

アメリカ文化紹介~其の九十五



上の写真は先日紹介させていただいたPasta Party(「アメリカ文化紹介~其の七十七」参照)の様子です。

これは、友達に招待してもらったもので、NYC Halfの前日に「走る前用の食事をみんなで取ろう」というコンセプトで開かれました。

見ての通りパスタ、パン、野菜が中心で、飲み物もゲータレード、オレンジジュース、水などでした。

チーズもあり、誘惑に負けてワインを飲んでいた人もいましたが。。。

友人の手作りだったのですが、とてもおいしかったです。

そのあたりもニューヨークレベルということでしょうか。

というわけで、「アメリカ文化紹介~其の七十七」で紹介させていただいた友人のアパートのドアマンのおじさんに言われたとおり、パスタとオレンジジュースの食事を偶然にもすることになったわけです。



ニューヨークに来てから2ヶ月近くがたちますが、やっとこういうイベントに招待してもらえるようになりました。

ニューヨーク滞在もあとわずかになってしまいましたが、これからもこのような機会に恵まれればと思います。

NYC Halfのスタートが朝7時ということもあり、パーティーは午後5時から始まりました。

僕も7時半ごろには失礼して、早めに帰ってきました。

普通のパーティーであれば始まってもいない時間に出てきたわけです。

僕はもともとどちらかといえば朝型の人間で、夜遅くのパーティーは苦手にしているので、その点ではかえって好都合でした。



さて、最近のニューヨークですが、蒸し暑い日が続いています。

僕はあまり蒸し暑いとは感じないのですが、ニューヨークにずっと住んでいる友人によると、こんなに湿度が高い夏は初めてだということです。

確かにそういう人が日本の夏を経験したらびっくりするでしょう。

これでも日本の夏に比べればからっとしていると思います。

外も昼間の、特に日なたは暑いのですが、日陰に入ればそれほど暑くないですし、朝晩は20度近くまで気温が下がるので、比較的しのぎやすいです。

外を歩くときはひたすら日陰を探しています。

最近の天気は5日間くらいの周期になっており、雨がワーッと降って気温が下がり、それから晴れ間が続いて次の雨の日まで気温が高くなる、といった感じです。

全体的には、日本の夏(東京、名古屋近辺を想定)よりはずっと過ごしやすい、という印象です。

2008年8月2日土曜日

アメリカ文化紹介~其の九十四



上の写真は先日のNYC HalfのときのNikeのPrivate Tentでのマッサージの様子です。

レース後にこのようなマッサージをすぐに受けられるのは本当にありがたかったです。



本日はNYC Halfの紹介の最終回です。

レース当日ですが、先日も紹介させていただいたとおり、当日は天候が悪く、それがちょっと残念でした。

まず、レース前に雨はやんだものの、やはり路面がぬれていて走りにくかったのは確かです。

特にスタート直後はかなり混雑するので、そこでの転倒を避けるためにかなり慎重に走らざるを得ませんでした。

しかも、もっと残念だったのは、レース後のイベントの際に雨が降り出して、イベントがほぼ台無しになってしまったことです。

最初のほうは普通に進んでいたのですが、途中で雨が一気に降り出しました。

30分もしないうちにすぐにやんだのですが、その雨でほとんどの人が帰途についてしまい、雨がやんだあとは人がいない状態になってしまいました。

これでは主催者側も、バンドも、DJもやりようがありません。

しかし、ハーフマラソンを走った後に大雨の中をイベントのために待機しろというのも無理な話で、本当に運が悪かったとしか言いようがないのです。



もう一つ、ING Georgia Marathon(「Goizuetaでの生活~其の五十二」参照)との比較をさせていただきたいと思います。

僕は今回のレース前、かなりの応援の盛り上がりを期待していました。

しかし、結論から言うと、レース自体の応援の盛り上がりはING Georgia Marathonのほうがずっとすごかったです。

沿道に応援に来てくれた人の人数は一概に比較できないのですが、ニューヨークの人々はどちらかと言うと、「見に来ている」という感じで、あまり応援と言う感じはありませんでした。

しかしING Georgia Marathonのときは多くの人が大声を出したり、メッセージボードを掲げたりして応援してくれ、かなり勇気付けられました。

その意味では今回のレースはちょっと期待はずれでした。

今度Atlantaでレースに出る機会があったら、南部の熱い応援を満喫したいと思います。

アメリカ文化紹介~其の九十三



上の写真は、今日少し紹介させていただくNYC HalfでのFood Bagの配布場所の様子です。

無造作に置かれていて、仕切りなどはありません。

日本でレースに出たときは、きっちり仕切りがしてあって、参加者以外の人がとったり、一人が二つとったりは出来なかったのですが、そのようなことは気にしないということがこの国のお国柄のようです。



さて、今日もNYC Halfの続きです。

走り終わった後は、濡れタオル、水、ゲータレードがすぐに待っていて、メダルをもらい、足につけていたチップを外してもらいます。

そのあとは走る前に預けた荷物を受け取り、それからFood Bagを受け取ります。

Food Bagの中身は、りんご、プレッツェル、水でした。

そして先日紹介させていただいたNikeのPrivate Tentに行きます。

その途中でJamba Juiceを配っていたので、早くもそこで一本いただきました。

Nikeのテントではいつも一緒のスタッフやPacer、Coach、そして練習仲間が集まっています。

僕のタイムはその中でも比較的良かったほうのようで、みんな「おめでとう」と言ってくれます。

これが一番嬉しい瞬間であります。

特にPacerやCoachからは「よく頑張ったね」と言ってもらえて、本当に嬉しかったです。

テントには更にいろいろな種類のJamba Juiceが配られており、水やゲータレード、スナックも配られていました。

せっかくなので、Jamba Juiceは合計3本、最初の一本とあわせて4本いただいてきました。

走った後は特においしく、特に最初の数本は体力が回復するのが良くわかります。

マッサージもただで受けることが出来、あとからわかったことですが、僕はゴールをするのが比較的早かったので、入念勝つ丁寧なマッサージを受けることが出来ました。



走った後ですが、自分でも不思議なほど痛みなどがありませんでした。

筋肉も関節も全く痛くありません。

わずかに足の筋肉に張りがあるのがわかるくらいで、疲れてはいるものの、もうこれ以上は全く走れないということもなさそうでした。

こうなってくるとフルマラソンに挑戦、、、と言ってしまいそうですが、それはまた別世界だと思うので、慎重に行こうと思います。

2008年8月1日金曜日

アメリカ文化紹介~其の九十二



上の写真は先日のNYC Halfの荷物のピックアップ場所です。

ゼッケンどおりに並べられていて、僕は最初のほうだったこともあって、こちらから何も言わなくても近づくだけで勝手に荷物を出してくれました。



さて、本日も昨日からの続きです。

何とかCentral Parkを乗り切り、7th Avenueに出ました。

道幅も広くなったことですし、だいぶ人もばらけてきました。

そして非常に緩やかながら下り坂です。

というわけで、少しペースを上げようとしました、が、思ったように上がりません。

少しは上がったのかもしれませんが、下手に上げようとすると明らかにフォームが崩れそうです。

仕方ないので、そのまま走り続けました。

Plan Bはあきらめずに、いつかペースを上げられるタイミングがあったら上げることにしたのです。

しかし、いくら走ってもペースを上げられる感じはしてきませんでした。

途中まではぎりぎりで1時間25分を切れるペースで走っていたのですが、最後のほうはどう振り絞ってもスピードを保てませんでした。

8マイル地点でゲータレードを取り、10.5マイル地点で水を取りました。

もうそのあたりになると余計なことを考えずに走り切るだけです。

幸い気温もそんなに高くなく、路面も乾き、日も照っていなかったので余計なことを気にする必要はありませんでした。

そうは言ってもペースは上がらず、ペースをいかにして落とさないかに一生懸命でした。

そしていよいよゴールが近づいてきました。

自己記録を更新出来ることはほぼ確実になり、あとは1時間25分切りではなく、1時間25分台に乗せられるかの勝負なって来ました。

あと1マイルとなったときに最後の力を振り絞って一度ペースを上げたのですが、すぐに元に戻ってしまいました。

そうこうしているうちにとうとうゴールです。

後ろを確認すると、幸い20メートルくらい離れています。

というわけで、予定通り右手で観衆をあおって「noise」を促します。

本当は「Pump it up, guys!」とでも言いたかったのですが、その元気はありませんでした。

そのあたりはまだまだ修行が足りませんね。

それでも、予定通り歓声が沸き起こり、まず自分に注目を集めることが出来ました。

そしてゴールに向かって「airplane finish」を決めてきました。

何事もやるからには楽しまなくてはなりません。

目立とう精神の賜物です。

しかしDJが僕の名前をその場でアナウンスしてくれたのは意外でした。

きっとゼッケンの番号で名前を検索したのでしょう。

いい思い出を残すことが出来ました。

続きはまた明日以降ということで。