米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2009年10月26日月曜日

Why Emory? ~Atlanta編~



最近授業に出ていると、ちょくちょくapplicantの方がclass visitにいらっしゃる姿を見かけるようになりました。日本からも受験に関する質問やcampus visitの問い合わせも受けるようになり、ぼちぼち出願シーズンに入ってきたことを実感します。



前回記事では「Why Emory? ~学習施設編~」と称して当校をご紹介しましたので、今回はAtlantaという街について記したいと思います。一般的な観光情報を並べても仕方がないので、applicantの皆さんからよく質問いただく点について、順次触れることにします。



Locationは学校選びにおいても大変重要なポイントのひとつですからね。





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Atlantaをひとことで表しますと、「ビジネスシティと田舎が融合した街」と言えると思います。



Atlanta空港は、現在世界で最も乗降人数が多いという事実からも容易に想像できるとおり、南部アメリカを代表する屈指のビジネスシティです。Coca ColaやCNNといった大企業が本社を置き、Fortune 500に記載された全ての企業が、Atlantaに何らかの支店を構えています。



1996年のオリンピック開催以来、急速に整備が進んだ大都市なのですが、一方で「風と共に去りぬ」の舞台でもあるAtlantaは、古き良き南部の穏やかな空気と広大な自然を現在に残しています。



Southern Hospitalityという言葉があるとおり、のんびりとした人情味が特徴といわれます。



これはGoizuetaのアメリカ人クラスメイトもまったく合意するところで、逆に「他の都市を訪れたときにAtlantaのノリでいくのはちょっと危ない」という声も聞きます。









私がEmoryを選んだひとつの理由は、Atlantaの快適な気候でした。毎日のことですし、特にご家族連れでの渡米を検討されている方にとっては、比重を高めに考え垂れることをお勧めします。私にとっても魅力は・・・



・四季がちゃんとあり、過ごしやすい春秋に相当する期間が長い

・冬場もほとんど雪が降らない

・夏は"Hot-lanta"と揶揄されるほど暑いと称されますが、湿気があまり高くないので、東京に比べれば不快指数は低い



New YorkやBostonへ留学している友人は、見ていて気の毒になります。年に3ヶ月雪に覆われていたり、冬場にマイナス15度まで下がっていたら、家族の生活もままならないですものね。









先に述べたとおりの大きな都市ですので、駐在や留学の日本人も大勢在住しています。それゆえ、日本人向けのスーパーマーケットやレストランはもちろん、Georgiaをはじめとする5州を管轄する日本領事館もあり、暮らしのインフラを揃えやすい環境といえます。日本のDVDや書籍も手に入りますよ。









治安についてもよく質問をいただきますが、結論から言うと、「普通に暮らす分には問題なし」といえます。



渡米後、アメリカの都市をいくつか訪問しましたが、共通して言えることは、地域の色分けが非常に明確であることです。治安的に問題ある地域は、現地住民や警察ですら近づきたがりません。報道で取り上げられるような危険な事件は、そのほとんどがこういった"危ない"地域で起こっています。逆に言うと、この"危ない"地域を避けておけば、ほとんど問題はないというのが実情です。



「全米危険な街ランキング」が時々とりあげられますが、このランキングは前年に起こった事件数などによって流動的に変わるものであり、実際にアメリカで暮らす身としては、あまり実感が伴いません。



むしろ、「危ない地域に近づかない」「深夜一人で出歩かない」といった最低限のルールを守ることの方がよっぽど重要かと思います。











他にも、アメリカのメジャー4大スポーツ(野球、アメフト、バスケット、アイスホッケー)すべてに地元チームが参加しているという非常に大きなadvantageもあります。



日本のプロスポーツに比べ、「皆で楽しもう!」という空気が充満したエキサイティングな空間を地元でライブ体験できるのは、Atlantaでの暮らしのビッグな特典のひとつです。



私は、渡米前はスポーツ観戦には全然関心がなかったのですが、今はすっかりAtlanta Bravesにはまってしまった次第です。ぜひこの空気を味わって欲しいですね!



http://petitfight.blog27.fc2.com/blog-entry-197.html









今回は、applicantの皆さんからよくいただくlocation関係のご質問についてご紹介しました。少しでもAtlantaという街を知っていただき、より納得いく出願の一助となれば幸いです。



ご質問などあれば、コメント欄や日本人在校生サイトを通じてお寄せ下さい。





Class of 2010

SY

2009年10月19日月曜日

Kegで乾杯!



今回は学校の定例イベントの一つである”Keg”を紹介します。



Kegは毎週木曜日の16時頃から、ビジネススクールの中庭で文字通り樽に入ったビールが振る舞われ、一週間の授業を終えた解放感に浸りながら皆でビールを飲んでワイワイやるイベントです。



日によっては、教授陣を招待して一緒に飲んだり、マグカップのコンテストやフードコンテストなどのミニイベントが催されたり、ピザなどの食べ物が振る舞われたりします。



Kegの最大のポイントは、タダでビールが飲み放題であることもさりながら、クラスメイト、特に普段あまり接することのない人たちとの気楽な交流の場であることです。新年度開始後の今の時期は、特に私個人的には、一年プログラムの新しい同級生や、交換留学で他校から来た人、そしてClass of 2011の人たちと知り合うのに良い機会の場となっています。



もっとも一年目のときは、授業やチームワーキングで気力体力を使い果たし、せっかくKegに行っても知っている仲間の顔を見つけるとホッとしてその輪に入り込んでしまうことが多かったのですが、二年目になった今はあえて普段あまり話す機会のない人たちの輪に入っていく余裕ができ、このKegの本当の醍醐味がやっと分かってきたように感じています。



このようにアットホームなイベントが簡単に開催でき、クラスメイトのみならず教授やスタッフとも気軽に交流ができて、容易にコミュニティの一体感を感じることができるのはスモールスクールならではかもしれません。



ところで、車社会のアメリカで飲酒といえば、困るのは帰りの運転ですが、当校では”Safe Rides Program”といって、一回の金額制限や申請回数制限があるものの、学校がタクシー代を負担するというユニークなシステムがあります。



そうは言っても、車で出かけたときに飲酒が難しいことには変わりはありません。その意味ではアトランタのような車社会においてもバーや居酒屋が繁盛している様子を見ると不思議に思いますが、いずれにしてもアルコールに関しては、飲んでも気軽に電車で帰宅できる日本の環境が便利に感じることが多いのも事実です。





Class of 2010 HT


2009年10月12日月曜日

10Kレースに出場



学校が始まって初の大型連休です。5連休のFall Breakが2年生にはあります。残念ながら、スケジュールの関係で1年生にはこのFall Breakはありません。まあ、我々も去年はなかったんですよ。

さて、この連休を利用して何かしたいと思っていたところに友人からアトランタである10Kレースに出てみないかというお誘いがありました。私はめっきり長距離が弱いのですが、アメリカに来て日本の社会人時代よりも格段に健康的な生活をしているおかげで体も引き締まり、このレースにチャレンジしてもいいのではないかと思いました。そして、そのレースに今朝参加してきました。

ここ1週間か2週間は乳がんキャンペーン週間らしく、このレースもそのキャンペーン週間にあったので、がん研究のFund-raise(募金?献金?)に関係しているみたいです。だから冠が"Run for Research"となっています。朝8時スタートだったので、朝6時に起きて会場に行きました。会場には、レース通の友人いわくありえなくらい豪華な参加者用の食べ物や飲み物があって、レース前にきちんと栄養補給ができました。栄養補給後は軽くみんなで体操をして、いよいよスタート。パン!

特に練習もしていなかったので、抑えめのペースでスタート。そして途中歩いてしまうかなと思いましたが、そこを堪えて一度も歩かずに10K走り続けられました。

でも、これまでこのようなレースに出場した事のない私にとってはとてもいい経験で、また達成感がありました。エモリーのあるアトランタはとても大きな街です。このように、いろいろなチャンスを与えてくれる街です。もちろんその他にも4大スポーツ観戦など、これほど手軽にできる街は全米を探してもそれほど多くないと思います。

それにしても今日は晴れたし、いい汗かけました。

2009年10月5日月曜日

ソフトボール



 雨続きだった先週を境に朝晩がぐっと涼しくなり、いよいよアトランタにも秋到来といった風情が感じられる毎日です。秋と言えば、スポーツ、と言う事で、昨日、大学内にあるグラウンドを使って、ビジネススクールの有志でソフトボールをしました。参加したのは学生の奥様方を含めて、総勢20名。出身国を列挙すると、アメリカ、メキシコ、プエルトリコ、セルビア、インド、日本、と、少し大袈裟に言えば、ビジネススクールが掲げる基本理念の一つである「多様性(Diversity)」がフィールド上に、具現化された状況でした。

 多くの参加者が、ソフトボール未経験と言う事もあり、当初は試合そのものが成立するのだろうか、と危惧しましたが、そこは皆さん、サッカー、クリケット等といった他のスポーツに以前、勤しんでいた事もあり、スポーツの違いこそあれ、すぐにソフトボール特有の動作にも慣れているようでした。回が進むにつれて、打撃・守備共に好プレーが随所に出て、大変盛り上がった試合となりました。

 私はスポーツをするのも見るのも大好きですが、スポーツの醍醐味は、勝負を争うゲーム性もさることながら、普段の生活では分かりづらい仲間の違った一面を垣間見る楽しさも大きな要素の一つとして挙げられると思います。昨日で言えば、いつも笑顔を絶やさない人が三振をして苦悶の表情を浮かべたり、いつも冷静沈着な人が出塁しようと、なりふり構わず、女性投手に対して、セーフティーバントを試みる場面に遭遇しましたが、単純な点取りゲームとは言え、性格をも変貌させるスポーツってやっぱり面白いな、と深く感じ入りました。

 予習・復習、そして課題提出に向けたチームメイトとのミーティングで、自分の時間はおろか充分な睡眠時間の確保さえも難しい日々を送っていますが、今後も、機会を見つけては、みんなとわいわいと、スポーツをする事ができれば、と思います。歳も30半ばですので、少し気恥ずかしいですが、昨日は本当に、10代の頃のような「仲間っていいものだな」と少し青臭い気持ちを守備位置のセンターから感じさせてもらいました。みんな、本当に有難うございました。