米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2024年5月1日水曜日

卒業前に2年間を振り返って

卒業まであと1か月をきり、若干の寂しさを感じているClass of 2024のY.Mです。

最後のブログ投稿ということで、この簡単に2年間のアカデミック面での学びについて簡単に振り返りたいと思います。


当校のカリキュラムは、セメスター制となっており、1年目秋学期からスタートし、2年目春学期を経て卒業となります。なお、1年目の秋学期については、3 つのmoduleから構成されており、他のセメスターと比較してよりタイトなスケジュールとなっています。


最初のセメスターはタイトなスケジュールに加えて、個人課題、チーム課題が1日に複数課されるなど、課題に追われる日々を過ごしました。ここで経験した複数の授業の課題を並行して取り組む経験や、個人課題、チーム課題、プライベートに割く時間をコントロールしながら学期を乗り切る経験のおかげで、座学で学ぶこと以上に、ビジネスの基礎力が鍛えられたと思います。また、私は国籍やバックグラウンドの異なるメンバーで何かに取り組んだ経験に乏しかったため、この期間に経験したチームで課題やプロジェクトに取り組んだ経験は、とても貴重な経験となりました。よく言われることですが、学ぶ内容自体は特にコアの場合、基礎的な内容が多く、知識自体は既修者にとっては既に知っている内容が多いかと思います。しかし、教授やライブラリーなどの大学のリソースへアクセス出来たり、授業内・同級生とのディスカッションに参加できること、先ほど述べたようなタスク管理、プロジェクトマネジメントの経験は既修者にとっても意義のあることかと思います。


1年生の春学期にはIMPACT(コンサルプロジェクト)、Electiveが受講可能となります。IMPACTは以前のブログで紹介したので、ここでは割愛させていただきます。選択科目であるElectiveについては、コアとうってかわって、実務につながるような内容を幅広く学ぶことが出来ます。もちろん業務で扱う場合と深度は違うかと思いますが、自分のスキルの幅を拡げられるよいきかっけになるかと思います。私はファイナンスのバックグラウンドですが、ファイナンスの授業ではモデルの作り方やフォーマット、いくつかの細かい知識などは参考になる部分も多く、また関連した論文などを読む機会も増え、十分にスキルや知識をブラッシュアップすることが出来ました。また、PythonやRなどを自分の興味ある分野でどのように活用していくかなどを学ぶことで、自分のアウトプットの幅が拡がったように感じました。


Electiveは学校ごとの特色が大きく出る部分でもあるなと感じました。当校は先述のとおり、セメスター制ですが、選択科目では1つのトピックについて半年間、週2回の授業で学ぶことが出来ます。私はCLV(Customer Lifetime Value)やPricing Strategyといった授業を受講しましたが、これらのトピックについて半年間かけるということでかなり網羅的に学ぶことが出来ます。また、いわゆる「マーケティング論」のような広く、薄くトピックを扱うような授業とは違った学びを得ることが出来ます。一方で、特定の分野を研究している教授の有無によって、大学も提供できる授業が変わってくるので、スクールによって受けられる授業の幅は変わってくるのではないかと思います。学校選びの際には、授業の種類、強い分野、関心のあるトピックを研究している教授がいるかまでリサーチ出来ると、アカデミック面での入学前後のギャップを無くすことが出来るのではないでしょうか。


2年生の春学期には同級生に声を掛けられ、ケースコンペに参加しました。誘われて参加したのですが、レジュメの提出から面接まで受けさせられて少し面を食らいましたが、結果的には良い経験となりました。参加したコンペはインパクト投資のポートフォリオを組むコンペでした。インパクト投資に関する知識はない中、授業外で時間をつくり同級生と一つのものを作り上げる経験は良い経験となりました。また、BloombergやFactSetなど金融業界ではお馴染みのツールかもしれないですが、正規カリキュラムの中ではなかなか使用する機会のないツールかもしれません。しかし、説得力のある成果物を作っていくには情報ツールを使いこなすことは不可欠です。前職でBloombergを使用していたので、マーケットデータの取得という観点ではチームに貢献出来たのではと思っています。他のグループワークもそうですが、言語面でのビハインドがある中でどのようにチーム内で立ち振る舞うか、信頼を勝ち得ていくかについては、MBA全体を通してかなり自信がつきました。


ここまで簡単にMBA生活を振り返りましたが、MBAカリキュラム全体、または課外活動を通して、「ビジネスにおいて必要な基礎力」を鍛えることが出来た2年間だったと感じています。実際に仕事をするにあたってはその業界で必要なもっと専門的な知識や法律知識なども必要になってくると思います。MBAは一つの分野に特化した大学院というわけではないですし、卒業生の進路も多様なので、在学中、ないしは卒業後の継続した学習は不可欠かもしれません。ただし、ビジネスに必要な基礎力は確実に鍛えられるはずです。


多くの方がおっしゃるようにMBAの価値の捉え方については、人それぞれかと思います。私個人の一意見を書かせていただきましたが、当ブログを読まれている方の自分なりのMBA生活に思いを巡らせる際の一助になれば幸いです。

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2024年4月16日火曜日

MBA生の春休み

 

こんにちは。Class of 2025N.Kです。アトランタの桜も満開になり、花粉症に苦しんでいます。さて少し前の話にはなりますが、3月中旬に1週間ほど春休みがありました。最近のブログのお題は授業内容にフォーカスされていたので、本日はMBAプログラムの春休みについて書いていこうと思います。長期休みもMBAプログラムの魅力の一つですよね!

2024年の春休みは39日(土)~17日(日)の9日間でした。1年次の春休みはリクルート活動も落ち着いているようで、多くの学生が旅行や家族との時間を楽しんでいたようです。

私は中米諸国に旅行に行き、思う存分春休みを満喫しました。エモリー大学はアトランタ国際空港が近くにあり、気軽に旅行に行くことができます。また日本からはなかなか行きづらい中米諸国へのアクセスが良いこともメリットだと感じています。

・エルサルバドル

治安が悪いと言われているエルサルバドルですが、数年前に大統領がギャングの取締りを強化し、治安に関して全くと言っていいほど不安を感じませんでした。夜もスーパーまで歩いてお酒を買いに行けるほどです。また現地の人は温かく親切な人が非常に多い印象を受けました。怖いイメージばかりが先行してしまっていますが、実際に行ってみるとイメージとのギャップに驚くかと思います。

・グアテマラ

続いて訪れたグアテマラでは、特にアンティグアの歴史的な街並みに魅了されました。アンティグアでは、スペイン植民地時代の建築が今も残り、街全体が世界遺産に登録されています。

治安の方はと言いますと…あまり良い感じはなく、夜に出歩くのは避けたいなという感じでした。

 

他の日本人学生もカンクンやフロリダのディズニーワールド等、思い思いの春休みを過ごしていたようです。

受験勉強に行き詰っている方は、入学後の長期休みの過ごし方など、楽しいことを考えてリフレッシュするのもいいかもしれませんね。

 

2nd Roundの合格発表がありました、合格された皆さま、おめでとうございます。

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