米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2016年12月16日金曜日

印象に残った言葉(授業関係編)

 こんにちは、Class of 2017Kenです。夏が過ぎ去っても、つい最近まで暑さを感じることが多かったアトランタですが、今月上旬からはすっかり冬模様となっており、先週は最低気温がマイナス5度に達する日もありました。また、街中の至るところに装飾を施されたクリスマスツリーやイルミネーションを見かけることができ、否が応でもこれから佳境を迎えるクリスマスシーズンに向け期待が高まってしまうような雰囲気になっております。
 さて、今回は、前回の私の投稿(201671日)の続編として「印象に残った言葉(授業関係編)」と題して、これまでの学校生活におけるクラスメイトの発言(言動)から特に印象に残ったものをやはりランキング形式で紹介していきたいと思います。

第3位:「私の経験ではこの結果は支持できない」
 こちらは、とあるアサイメントにおけるチームメイトの発言になります。課題内容としては、「授業で学んだフレームワークを適用して粛々と定量的な分析を行う」だけの課題だと思われるものでした。しかしながら、チームミーティング前に個別に分析を行って得られた結果に対して、そのチームメイトは納得がいかなかったらしく、自発的にいくつかのアサンプションを設定し、自身の満足する回答案を作成し、我々に提示をしてくれました。ミーティングにおいて、彼女からの説明を受けた(私を含めた)他のチームメイトは、当然のようにそのアサンプションの必要性について質問・議論をすることとなり、その際に上記の発言がなされました。結局、彼女にその課題の趣旨を理解してもらうことにより事態は収束したのですが、その日のミーティングは当初の予定を2時間超過するものとなり、正直に言えば、「これから大変なことになるな」と憂鬱な気分になったのを良く覚えています。
 
第2位:「安い方が絶対に良い」
 こちらは、マーケティング系の授業における教授と学生のやり取りになります。教授から、「原則として価格が低いものが好まれる傾向はあるが、あまりに価格が低い商品はその価格が安いという理由だけで避けられる(ことがある)。特に高価格帯で展開される電化製品や自動車などについてその傾向が見られる」との示唆があり、個人的には「安かろう、悪かろう」の感覚だなと何となく納得をしたのですが、その学生は「そんなことはない。(クオリティやブランドに違いがなければ)安い方が絶対に良いと感じるはずだ。」と主張しました。その後の教授とのやり取りにおいては、彼は教授が提示する事例を悉く否定し、全く賛同できないという姿勢を貫き、最後は教授が一歩引く感じで次のトピックに移りました。その学生が比較的所得の低い地域の出身であり、経済的に余裕のない人々の生活を間近で見てきたことなどが彼の意見形成に影響を与えていることが予想されましたが、普段のその学生の大人しい印象と相俟って、その様子は今でも鮮明に覚えています。

第1位:「もっと質問はないの?」
 こちらは、チームで行った企業研究のプレゼンテーションでの1コマになります。いわゆるポスタープレゼンテーションの形式で行われたのですが、イブニングクラスであったこともあり、当日はワインやチーズなどが振舞われ、さながら雰囲気は立食形式のパーティーのような感じになりました。勿論、私を含めた多くの学生が、凡そ授業内容とは関係のない話題で盛り上がっていたのですが、開始後1時間程度が過ぎ去った頃に教授が各ボードをまわると宣言し、個別に説明を行うことが求められました。いよいよ私たちの順番となり、チームメイトの1人が全体のサマリーを簡単に説明し、その後に質疑応答が続くかと思われたのですが、教授は簡単な質問をしただけで、「ありがとう、よくわっかたよ」と言って、次のボードに移ろうとしました(併せて、ワード形式でより詳細なレポートを提出しているため)。自分は、安堵のため息をついたのですが、次の瞬間にチームメイトの1人である南米出身の女性が「もっと質問はないの?」と言い、教授を引き戻し、説明を始めました。彼女も教授が個別説明を求める旨のアナウンスがあった時は決して前向きな感じはなかったこともあり、この積極性(「やるとなったら、いつも一生懸命な感じ」)にとても驚きました。彼女は、普段からとても明るく、同じくチームを組んでいたもう一人の南米出身の女性とともに、多くの名シーンを作ってくれ、講義内容には退屈さを感じることが多かったこのクラスの履修について後悔しなくて済むようにしてくれました。

 今回は、心に残った言葉(授業関係編)として、これまでの学校生活を振り返ってみました。残すところ、後5ヶ月弱の学生生活となりましたが、最後まで更に印象深いシーンに出会えるよう、ラストスパートをかけて行きたいと思います。

 皆様におかれては、いよいよアプライも佳境を迎えている最中であると思われますが、この冬を乗り切られ、無事希望の進路に進まれることを願っております。では!

Ken



         先学期に交換留学生として来られていた皆さんの送別会です!