Class of 2018のTakuです。
7月になり、アトランタは連日の猛暑と夕方の大雨が続いています。猛暑と言っても日本ほど湿度は高くないので、不快指数的には低いかもしれません。
また、新たにClass of 2019の皆さんが渡米され、GBS日本人会もまた賑やかな時期になってきました。新入生の皆さんには来週からこのブログに登場していただきますので、乞うご期待ください!
さて本日は、GBSの目玉の1つであるDirected Studyについてご紹介します。
Directed Studyは、学生が教授を捕まえて指導を受けて研究を行うもので、最終的には調査した結果を論文等にまとめて提出するものです(違うケースもあります)。履修すると3単位(選択科目1つ分)を得ることができます。
現在私は、Raymond Hill教授の指導のもと、アメリカの電力自由化後の電力市場について調査し、それが日本にどのような示唆を与えうるのかというテーマについて研究を行っています。
その後の流れは教授次第となりますが、Raymond Hillの場合は1〜2週間に1回のペースでミーティングを行い、それまでの進捗状況を確認するというスタイルを採っています。ちなみに私は夏休み期間を利用して履修していますが、教授の都合さえ合えば、通常授業と並行して履修することも可能です。私の場合、夏休み期間中に終了させたいと思っていましたが、思った以上に調査に時間を要する内容であり、教授からも11月くらいまで続くことを覚悟するようにと言われてしまいました。。。
そんな私の研究はまだ途中段階ではありますが、ここまでの期間で感じたDirected Studyの良い点としては以下のようなものが挙げられます。
・通常の授業では扱わない内容を深く学ぶことができる
私はMBA受験時からアメリカのエネルギー関連について学びたいと考えていました。GBSは必ずしもエネルギーに特化した科目を設けている学校とは言えないのですが、このDirected Studyでエネルギービジネスの知見に長けた教授を捕まえられたことで、思った以上の学びを得られていると感じています。もちろん自分が学びたい分野に精通している教授がいればという前提ではありますが、Directed Studyによって自分自身の興味関心に応じて学びの幅を広げることができる点は、当校のメリットの1つであると思います。
・調査スキルの向上
研究を行う中で、英文での関連記事や文献を読み込む機会が増えました。これにより、必要な情報を素早く見つけるトレーニングを積むことができていると感じています。また、調査していて分からないところは教授が丁寧に解説してくれますので、効果的に調査を進めることができています。
・ビジネスの本場の知見を深めることができる
特にアメリカで先行している分野を研究対象とする場合、実際に文献を探してみると、日本語文献よりも英文文献の方がはるかに内容に深みがあることを実感しました。私の研究テーマである電力自由化もまさに日本国外の方が議論が進んでいるため、最初から英語文献を探した方が学びが多く効率的であるという印象を受けています。こうした文献レビューを通じて、アメリカに留学していなければ得られなかった知識を獲得できていると感じています。
・議論の練習を積むことができる
定期的な教授とのミーティングを通じて、能動的に議論に参加する訓練を積めていると感じています。普段の授業やチームミーティングでは(特に留学生は)議論への参加も受動的になりがちですが、Directed Studyのような一対一のミーティングであれば、深い知識を有した教授に太刀打ちしなければらないという緊張感の中にあっても常に能動的に振る舞う必要があります。これは決して簡単なことではなく、私自身も教授から鋭いご指摘を受けて落ち込むことが多いのですが、その経験を通じて少しずつ英語での議論への恐怖心が薄れてきているような実感があります。
・教授による親身な指導
どこかの大学受験予備校にありそうなフレーズになってしまいましたが、私が指導を受けているRaymond Hillを始め、GBSの教授陣は総じて指導熱心な面々が多いので、ミーティングでどんなに初歩的な質問を投げかけても、どんなに拙い英語であっても、親身になって教えてくれます。また、教授との交流が深まるにつれて、意外な一面を見ることができるというおまけもあります。
もちろん、Directed Studyを履修するためにはそれなりの覚悟も必要です。一対一の指導をお願いする分、教授にもそれ相応の負担を掛けることになりますので、学生側も真剣に取り組む必要があります。
以上、多分に個人の主観も入った内容となりましたが、Directed Studyについてご参考になれば幸いです!
Taku