どうもClass of 2025のK.Sです。いよいよ最終セメスターも中盤に差し掛かり日本への帰国日が近づいてきました。今日はGBS の数あるカリキュラムの中で目玉の1つであるGALA(Goizueta Advanced Leadership Academy)について紹介したいと思います👏
GALAは、春(後期)セメスター中に開講されるプログラムで、約5か月間にわたる様々なカリキュラム(セミナー、ゲストスピーカー、コーチングセッション、アクティビティ)を通して実践的なリーダーシップのスキルを育成することを目的としたプログラムです。本プログラムに参加すれば卒業要件に必要な単位の一部(Domestic Module)を取得できます。このプログラムの一番の目玉は、何といっても春休み期間に実施される英領バージニア諸島でのセーリングです。(詳しくは後述します)。
今年のプログラム参加者は私を含めて全部で6人(私以外全員アメリカ人)でした。年によっては20人近い参加者がいるようなのですが、今年はかなりの少人数ということになります。年齢層も22歳から35歳までとかなり幅がありました(ちなみに最年長者は私でした笑)。参加者のバックグラウンドも、元軍人、学部生、コンサル出身者等、多種多様なメンバーで構成されています。セーリングは毎年チーム対抗戦が行われているようで、今年は3人1組を2チームつくりました。
以下より、座学とセーリングのセクションに分けてそれぞれどのようなことをしてきたのかをご紹介します。
■座学
●ゲストスピーカー:実際にGALAに参加したGBSの卒業生を招いて、本プログラムがどのように実ビジネスで役立っているか等を座談会形式でお話してくれました。
●コーチング:Values Technology, Inc.が提供する“Hall-Tonna Values Inventory”という心理テスト受け、その結果に基づいて同社のコーチングの専門家が、自分の性格、向いている職業、リーダーシップの特性等を対話形式で見出してくれます(イメージとしては、Birkmanテストのような性格診断ツールです)。個人的にテスト結果はかなり当たっているなと思ったのと、コーチとの対話通して自分では気づかない一面を気づくことができたのが非常に有意義だったと思います。
●セーリングセッション:春休みのセーリングに向けて、航海の基本的な知識習得を目指すセッションです。実際に外部のセーリングの専門家が来訪して指導してくれます。全部で2回のセッションがありましたが、1回目セッションでは基本的なセーリングの用語(Points of Sail, Tacking, Gybing等)やヨットが動く仕組み等を主に学びます(ちゃんとセーリング用語を覚えたかどうかのテストもあります)。2回目のセッションでは、セーリングで使うロープの結び方(モヤイ結ぶ等)や伝統的なナビゲーション(GPSを使わずに、海図、平行定規、コンパスを頼りに指定されたポイントを探す)の方法を学びました。また、座学中にはチーム対抗戦も実施されます(例えば、ロープを制限時間内にいかに早く結べるか、与えられた情報を基に伝統的なナビゲーション航法を使用していかに早く正確に海図上の指定のポイントを特定できるか等)。私はセーリングの経験がゼロだったので、全て一から覚えなくてはならず少々苦労しましたが、恐らくGALAに参加しなければ一生縁ががなかったかもしれないセーリングの世界を学ぶことはとても新鮮でした。
↓セーリングコーチによる講義の様子。講師が地球儀を持って緯度と経度から現在地を割り出すナビゲーション航法を説明中です。
■セーリング
↓セーリングカタマランの内部構造(※2)
●1日目
いよいよセーリングがスタート!っということで期待に胸が高鳴ります☺乗船直後にセーリングインストラクターから船内の機器の説明を受けます。インストラクションが終了したら、さっそくこの日のタスクが公表されます。詳しくは紹介しませんが、この日のタスクは指定されたあるポイントまで、どちらのチームが早くたどり着けるかを競う内容でした。早速チームメンバー全員で指定のポイントを海図上で確認する作業を始めました。
↓船内にて海図を広げて指定の到着ポイントを確認する様子
到着地点を確認したら、いよいよ航海スタートです。航海中の船内はかなり大忙しです。一人は船の舵を握って操縦し、一人は帆の角度をロープで調整し、一人はコンパス、海図、双眼鏡駆使して自分たちの現在位置を常に確認します。
↓船のコックピットの様子。向かって左側の人が舵を握り、右側の人が手元のロープで帆の角度を調整します。風向きによって船の角度を変える際は、お互いの息を合わせる必要があります。
初日は色々と緊張しましたが、なんとかフィニッシュラインを1位で通過することができました!
●2日目
GALAの伝統として、日ごとのタスクに勝利したチームはGALAの旗を自分たちのボートに掲揚することができます。昨日勝利した我々のチームにも、GALAのフラッグが掲げられました!
↓自分たちの船に旗を掲揚する様子。
この日課されたタスクは「地図上のいくつかの小さな島をより多く周回したチームの勝利」という条件でした。1日目に比べるとだいぶ船の操縦やナビゲーションに慣れてきた気がします。この日は惜しくも2位でしたが、全員が自分の役割をきちんとこなしつつ、メンバー同士積極的に声を掛け合っていたので、チームとしての一体感はこの1日を通して更に高まったと感じました。
↓コックピットにてメンバー全員で記念撮影
↓もう一方のチームの船。
●3日目
この日はタスクが終了したのち、Anegada-White Bayという島に皆で上陸しました。ここには歴代のGALA参加者が寄せ書きしてきたフラッグが飾られています(このプログラムの歴史を感じますね)。私たちもここに来た証として寄せ書きさせてもらいました。
↓歴代GALA参加者が寄せ書きしてきた旗
その後、皆でLoster Trapというロブスターが美味しいレストランに行きました。ロブスターの大きさを選べるのですが、私は迷わず一番大きい「モンスター級」のロブスターを注文しました笑
↓レストランでの集合写真
↓モンスター級のロブスター!もちろん完食しました笑!
●4日目
この日のタスクはかなりタフで、お互いの船のチームメンバーを2人交換して指定のゴールを目指すというものでした。相談の結果、私が船に残り、残り2人は相手側の船に移動し、相手側の船から2人のメンバーがこちらの船に乗り込んできました。これまで3日間同じメンバーで信頼を築いてきたのに、いきなりメンバーが入れ替わるため一からチームの信頼関係を築く必要がありました。そんな中でも各人が自分の役割に集中し、お互いにコミュニケーションをきちんととるように心掛けたので、即席のチームでも無事に目的のポイントまでたどり着くことができました。現実世界のビジネスでも自分が所属しているチームに外から新しいメンバーが加わった際に、どのようにそのメンバーをフォローするか、という状況は頻繁に起こりえることだと思います。そういう意味ではこの日のタスクは、自分がそのような状況に直面したときに、どのように行動するのがチームにとって最もベネフィットがあるのかを考える実践的な経験ができたと思います。
●5日目
この日のタスクは与えられた少ない情報を基に、海図上で目的地を探しだすタスクでした。潮の流れも計算に入れて航路を割り出す必要があったので、メンバー全員で頭を捻りながら目的地をあぶりだしていきました。
↓潮の流れを計算に入れながら現在位置をプロットしていきます。
目的地についた後は、時間があったので皆で船から海に向かってダイブしたり、島まで泳いだり、シュノーケルを楽しんだりしました🐬
↓船から海に向かってダイブ!
●6日目
いよいよファイナルタスクです!この日のタスクはレース対決でした。決められた時刻とスタートラインからスタートし、先にゴールラインを超えたチームの勝利です。なかなか頭を使うのは、その日の風向きによって船の進む方向を調整するのですが、コース上の最短距離と船が最もスピードがでるコースは異なるので、この両者の間でどのようにバランスをとるかという点です。また、この日までくると各メンバーが何の役割が得意かがだいたいわかるので、各個人をそれぞれ強みをもった役割にアサインして、私たちのチームは勝利を目指しました(ちなみに私は操縦が得意でした)。レースの結果はこの日は知らされず、最終日にレースの結果とこれまでのタスクの合計スコアを基にして優勝チームが発表されることになりました。
この日は船の上での最後の夕食です。船上BBQをしつつ、この1週間で起こった出来事を皆で振り返りながら楽しく食事をしました。
↓船の上でのBBQの様子🐟。さすが元軍人。焼くのがうまい🐟
↓この日は魚のグリルと醤油風味のグリーンピースごはん
↓船上での夕食の様子
●7日目(最終日)
最終日は出発地の港に帰港して、最後に皆でこの1週間を振り返ります。最後の振り返りはこの1週間を通じて、どのようなチャレンジや新しい発見があったか、またこの経験を今後どのように人生活かしていくか、というようなトピックを皆で話し合います。締めくくりには、チームの中でメンバー同士を結び付ける(くっつける)役割を担った人に贈られるGlue Awardという名誉(?)な賞があるのですが、なんとそれを受賞することができました笑!
そして、お待ちかねの優勝チームの結果発表ですが、なんと私のチームが優勝することができました🎉🏆!
最後に皆で記念撮影をして、今年のGALAプログラムは無事に終了しました。
↓振り返りの様子
■最後に
最後はなんとも気持ちの良い結果に終わりましたが、このプログラムを通して優勝以上に色々と私なりの学びがあったので、最後にそれを下記にまとめようと思います。
・隣の人をちょっと意識してみる
→自分の役割に集中することも大事ですが、隣で違う作業をしている人のことをほんの少し気遣うだけで、驚くほどチーム内のコミュニケーションが円滑になります。例えばセーリング中に船を運転していて舵から手を離せない人がいたら、「のどか乾いてない?水欲しい?」のようなほんのささいなことでも良いので少し声をかけるだけで、相手も同じように声をかけてくれるようになります。
・信頼を築く上で言語の壁はそれほど問題ではない
→私は英語がそれほど得意な方ではないので、MBAのプログラムが始まった時からネイティブ同士の会話はなかなか聞き取れなかったり、英語での質問の意図がわからなかったりと外国語の面で色々と苦労していました。また、今回のセーリングは英語に加えて、セーリング特有の専門用語もバンバン飛び交うので、私にとっては2つの言葉の壁が存在していました。ただ、私はこのプログラムに参加するにあたって当初からある2つのことを心に決めておきました。それは、「できなくて・わからなくて当たり前なので、できなくても・わからなくても落ち込まず気にしないこと」「短いこと・くだらないことでも良いので常にこちらから声をかけてみる」です。このプログラム中はこの2つを徹底して実践しました。確かにセーリング中には普通に考えれば恥ずかしいと感じる経験(例えば、インストラクターがなにを言っているかわからず、年下の22歳のメンバーに助けてもらう等)をたくさんしましたが、それらを一切引きずらないことにしました。むしろ、そんな恥ずかしいと思う経験をした直後に「あの時は助かったわ!サンキュー!」的なノリで声をかけてみると、そのあと意外と会話が弾んだりします。最後の振り返りの時に、チームメンバーの2人が私をGlue Awardに推薦してくれたことが、この取り組みが間違っていなかったことを私に示してくれました。これは海外に関わらず日本でも応用できることだと思うので「気にせずとにかく話しかけてみる」ことを今後も実践してみようと思います。
・チームの雰囲気をほんの少しだけ緩めてみる
セーリング中は様々なタスクが課され、チームとして競争を意識させられる状況が続くため、次第にチーム内の雰囲気がピリピリしたものになっていくことがありました。空気が緊張するとチーム内の口数が減り、お互いに交換される情報伝達量も減るので、ミスコミュニケーションを招く可能性も高まります。そんな中、前述した今回のプログラムで意識していたことの1つであった「短いこと・くだらないことでも良いので常にこちらから声をかけてみる」を実践していたため、チーム内の空気を緩めることに一役買うことができました。チームの空気をほんの少し緩めるだけで、メンバーにとって居心地の良い、そして思ったことをきちんと言える雰囲気をつくることができたと思います。今後私がリーダー的な立場になったときには、メンバー全員に安心感を感じることができる環境を作れるような働きかけをしていこうと思います。
最後に、なにより意義深かったのは、異なる文化的背景を持つ仲間たちと衣食住を共にする中で、表面的ではない深い信頼関係を築くことができた点です。このプログラムのおかげで、一生の友と呼べる大切な仲間とも出会えました。
GALAは私のリーダーシップのみならず、私の人生の価値観や考え方にも良い影響を与えてくれました。
気になる方はぜひ参加してみてください♪
出典
※1:https://sailient.net/sailing-resources
※2:https://www.moorings.com/