米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2024年9月17日火曜日

Class of 2026紹介

 こんにちは!久々となってしまいましたが、これからまた定期的に更新をしていきたいと思います。

 さて今年はClass of 2026 (Two-Year MBA)として、日本から2名が入学しました。6月下旬に渡米し、PMEL(Pre-MBA English Program)やオリエンテーション等を経て、8上旬~9月上旬までのコア期間(block 1)を終えたところです。

今回の投稿では、今年の日本人入学生2名のプロフィールをご紹介します。今後、我々からも情報を発信していきますので、よろしくお願いします。

ーーー

1) S.A (男性、社費、3rd出願)

・Career Background

大学を卒業後、証券会社へ入社。以降、資産管理業務や商品企画、ファンド分析、海外新規拠点のFSを担当。日本/ロンドン/ジュネーブで勤務。2024年にエモリーGBSへ入学。

・Why MBA

将来的にマネジメント職になることを視野に入れているため、包括的にビジネス・スキルの向上が望めるMBAを選択肢に考えました。一度実務から離れて、自身の会社を俯瞰的に分析/調査したい旨、自身とは全く異なるバックグラウンドを持つメンバーの価値観に触れることで、日本人に限定しないマネジメントが可能になる点、座学より実践的なクラスを優先したいこと、等をインタビューで説明した記憶があります。

・Why Emory

米国で2年制、かつ少人数である点を優先していました。エモリーGBSに関しては、比較的早い段階から在校生やアドミにコンタクトを取っており、7月の段階で1on1のミーティングを申込み、10月にはRooftop Barで開催された卒業生が集まるパーティーに参加、そのうえでクラスの詳細やフィット感を確認しました。一般的にMBAホルダーの方々であれば、将来的にNYやLDN等の大都市で働く可能性が増しますが、アトランタに住む機会は生涯ないだろうと思い、それが最終的な決定を促しました。

・Post MBA

卒業後は派遣元企業に戻り、マネジメント職を目指したいと考えております。自身の会社が日本だけでなく、海外でプレゼンスがさらに発揮できるよう、自分がその一助なることを目指しています。

・一言コメント

スコアメイクやエッセイの提出、インタビュー準備等、本当に骨が折れるプロセスを体験されるかと存じますが、一方でMBA受験は学校側と候補生側の需給で最終的には決定します。よって、エッセイやインタビューで〇〇が問われる!みたいな話ではなくて、ターゲットの学校やその周辺に関して、適切な情報を持っていることは必ずアドバンテージになると思います。もし何かお役に立てることがあれば、気軽に私を使ってください!


2) M.T(女性、社費、2nd出願)

・Career Background

大学院を卒業後、製薬企業に入社し、6年間CMC部門※にて製剤の分析法開発、原薬の製造所追加プロジェクト、工場への技術移転等、原薬や製剤の品質に関わる業務に従事してきました。

※CMCとはChemistry Manufacturing Controlの略で、製剤の処方設計、臨床試験で用いる治験薬の製造及び品質の担保、当局への承認申請、工場への技術移転等を担う部門です。

・Why MBA

なぜ研究からMBAに行こうと思ったのか?とよく聞かれます。研究員として薬の上市や安定供給に携われることにやりがいを感じていましたし、携わったことのない業務もまだまだあったため心残りは少しありました。しかし、パイプラインや上市品目の事業性に年々もどかしさを感じるようにもなり、製薬ビジネスをどのように成り立たせるのかを学びたいと考えたタイミングで社内公募があり、MBA進学を決断しました。また、多様な国籍・バックグラウンドの環境で、相手を尊重しながら自身の意見を伝える力やチームをリードする力を養いたいということも理由の一つです。

・Why Emory

プログラム、クラスサイズ、コミュニティ、立地の観点からEmoryを選びました。

プログラム

Emoryは医学・公衆衛生の分野において全米屈指の大学であり、ここに集まる学生、研究員、教員のネットワークに魅力を感じました。また、2年目にヘルスケア関連のハンズオンプロジェクトがあること、GHA (Goizueta Healthcare Association)によるシナリオ開発コンテスト(昨年のお題はWHAT DOES PATIENT SAFETY IN U.S. HEALTHCARE LOOK LIKE IN 2040でした)が開催されていることなど、自分の興味に合ったプログラムやイベントが数多く提供されていることが決め手になりました。

クラスサイズ

私は1学科40名程の公立大学出身で、卒業後も定期的に集まる繋がりの深い仲間や教授に出会うことができました。同様の関係性をMBAでも築きたいと考え、スモールサイズの学校を軸に絞っていきました。入学後、2年前の卒業生の名前を覚えていらっしゃる教授に出会い、自分次第で繋がりの深い関係性になれるコミュニティーだなと実感することができました。

コミュニティ

コーヒーチャット、日本人同窓会、キャンパスビジットを通じて、在校生や卒業生の人柄に触れ、私もその一員になりたいと思ったからです。また、日本人同窓会では直近の卒業生だけでなく様々な世代の卒業生が集まっており、活気あるコミュニティーにも魅力を感じました。

立地

学生時代にジョージア州立大に留学したことがあり、南部ならではの人の温かさ、自然と都会が調和した環境に魅了されました。機会があればまた戻りたいと思っていた街でしたので、そういった意味でも縁を感じました。また、後付けにはなりますが、日本からの直行便があり家族や友人に遊びに来てもらいやすいことも良かったなと感じています。

・Post MBA

MBA取得後は派遣元企業の事業開発部門で、研究開発の橋渡し役として、候補品の導入戦略立案・交渉、並びにパートナー企業との関係性の構築に関わっていきたいと考えています。そのため、GBSではプロジェクトファイナンスをはじめビジネスの視点を養いながら、交渉に必要なスキルを身につけていきたいと考えています。

・一言

昨夏はそもそもコーヒーチャットってコーヒーを飲みながらお話しするの?と右も左も分からない状態でしたし、スコアを満たしてもいないのにコーヒチャットをお願いしていいものか?とコーヒーチャットに対して及び腰だったことを覚えています。そんな中、「スコアは絶対的ではなく、学校の理解度やフィット感も重要。少しでも興味がある学校の在校生とお話しするべき」というお話を聞き、勇気を振り絞って(大袈裟かもしれませんがそれくらいの気持ちでした笑)AGOSの夏祭り後から、GBSを含め様々な学校の先輩方とコンタクトを取り始めました。スコアが伸び悩む時期でしたが、先輩方からたくさんアドバイスをいただき、モチベーション向上に繋がっただけでなく、学校に対する解像度も上がり、Why this school?が具体的になり始めた時期でもありました。受験生の方は一人で悩まず、どんなことでも良いので、是非在校生とお話ししながら学校の選択肢を広げていってください^^ ご質問、ご相談があればいつでも、些細なことでもご連絡ください!

ーーー

9月に入り、1stで出願予定の受験生はラストスパートの時期に入り、2ndで出願予定の受験生は学校選びやエッセイ、インタビュー対策が本格化してくる頃かと思います。受験に限らず、Emory関連で何か気になることがありましたら、お気軽に日本人在校生までご連絡ください。

Goizueta 日本⼈会メールアドレス: gbs.japanese-club@emory.edu