米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2014年12月29日月曜日

名物教授の最終授業

どーも! class of 2016のHarryです。

先日、Mr.. Goizuetaとも言うべき名物教授の退任に伴う最終授業がありましたので
紹介させてください。

その人物は、このブログでも授業内容が何度か紹介されているPATRICK NOONAN教授です。

彼は非常に変わった経歴を持ち、1993年にGoizueta Business Schoolに赴任してくる前は
- 環境保護団体 Green Peaceに所属し、最終的にはPresidentを2年間つとめた
- その後、McKinsey & Companyにてコンサルタントとして勤務(80年代)
- 90年にPlanning Technologies Groupを設立し、Directorとして勤務(98年に事業売却)
-  平行して、92年にHarvardにてPh.D. in Decision Scienceを取得し、その後1年間HBSにて
   講師を担当
- 趣味の音楽活動では、プロミュージシャンとして5枚以上のアルバムをリリース
   (ex. Scott's Red Star

Goizuetaにおいては、INFORMATION SYSTEMS & OPERATIONS MANAGEMENT分野にて
Decision Analysisを専門とし教鞭をとる傍ら、10冊以上の書籍を出版。
また、MBAプログラムのDirectorやAssistant Deanとして、プログラム全体を統括し、
Flex MBA(今はEvening MBAに統合)の立ち上げなど、数々の施策を通して、
無名であったEmoryのMBAプログラムを、彼が全米Top20まで押し上げたと言っても過言では
無いとのこと。

近年は、MBAでの学びを如何に実社会での成果につなげるかという視点から、Management Practice Initiativesを立ち上げ、その実行責任者として、コア科目のマネジメントプラクティス等の
講義を担当してきました。

冒頭に記載しましたが、その彼の退任前の最後の授業が、12月頭にありました。

内容は、これまでの彼の半生を振り返るものだったのですが、授業中に彼が教えてきた
各種スキルや知識が、実社会のどういう場面で活用され、どう世の中を変えてきたのかが
理解出来、この一回の授業から非常に多くのことを学ぶことが出来ました。

技術系のバックグラウンドをもつわたしには、コア科目の履修期間は新しい知識を習得する
ことでいっぱいいっぱいになっていたのですが、本当のゴールは「それらの知識を活用し
如何に成果に結びつけるか」であることを再確認しました。

授業の最中には、彼の功績をたたえるため、Goizueta Business SchoolのDeanや、
Admissionの責任者、同僚の教授達が続々と聴講に訪れたのも、非常に感動でした。

授業後には、クラスメートと共にカンパしあい用意したシャンパンにて、教授の退任を
祝福し、この5ヶ月間のコア科目履修期間の中で一番忘れられない場面となりました。




なお、NOONAN教授は、今年度限りでGoizueta Business Schoolの教授職を退任し、
来年度からは、南アフリカや欧米各国のMBAスクールの客員教授として世界中を旅して回る
との事です。

本人は、来年以降の活動に非常にワクワクしていると言っていましたが、
彼の経歴を見れば、納得です。世界中で多くの人に出会い、変化をもたらし、そして
良い音楽を作る。こんな素敵なセカンド?サード?キャリアは無いですね。

次年度からは残念ながら、直接彼からコア科目の授業を受けることは出来ません。しかし、
彼が立ち上げ、育て上げたマネジメントプラクティス等の実践的科目は次年度以降も
提供されるので、入学を希望されている方は楽しみにしておいてください。

年明けには、出願のピークを迎える方も多いと思います。人間、多少無理しても大丈夫ですので
ここが頑張りどころと考え、気合いで乗り切ってください。努力の向こうには、本当に楽しい日々が待っていますよ!

Harry