米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。
当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。
2008年4月10日木曜日
授業紹介~其の六十二
上の写真はHarley-Davidsonのオートバイです。
いかにもアメリカという感じですね。
今日のMarketing ManagementのcaseはHarley-Davidsonでした。
なぜか教室の前には実際にオートバイが用意され、教授はライダーの格好をして授業をしました。
僕はこういうのは大好きですが、日本ではありえないことですね。
Harley-Davidsonがなぜこんなに人気があるのか、というテーマでディスカッションをしたのですが、やはりHarley-DavidsonはHarley-Davidsonであるということに尽きるようです。
そしてそれを認識し、守り続けているのが強みなのではないでしょうか。
実用性や、効率性に欠けるという点はみな認識しているようで、そのような要素を超えた、一言で言うと人間の「好み」とか「楽しみ」に応える製品であるということです。
Harley-DavidsonはPosse Rideという集団バイク旅行のようなものを企画しているそうで、そういう企画もHarley-Davidsonのアイデンティティーを確認するためのものかもしれません。
僕は知らなかったのですが、Harley-Davidsonは戦争を通して成長した企業だそうです。
コカコーラもそうですね。
日本にいるとあまり実感がないのですが、戦争というのは企業にとっても生きるか死ぬかの分岐点になることが非常に多いようです。
コカコーラは軍隊に商品を提供し、そのために軍と協力して現地に工場を建てたりして、それがのちの成長につながったようです。
何より戦争に協力することで「我が国の製品」になることができます。
逆にそれに失敗すると、競争に負けたりすることもあるようです。
Harley-Davidsonも軍にオートバイを提供していて、戦争から帰ってきた軍人がそのまま乗り続けたりしてそうです。
事の善悪は別にして、アメリカにいると戦争とビジネスの関わりを学ぶ機会も多くなります。
現実とはそういうものなのかなあと思ってしまいます。