米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。
当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。
2008年4月1日火曜日
Goizuetaでの生活~其の五十三
昨日はハーフマラソンのあと、Annual Transition Meetingに行ってきました。
上の写真はそのときの様子です。
昨夜から降り続いた雨の影響で、予定されていた野球の試合が中止になったのです。
そこでこのmeetingに参加できることになりました。
このAnnual Transition Meetingとというのは、いわゆる日本でいう生徒会のようなものです。
僕はGoizueta Sports ClubというClubのPresidentになったので、参加した次第です。
GBAという生徒会のようなもののメンバーと、各Clubの代表者が出席しました。
生徒会といっても平均年齢は30くらいなので、中学校や高校のそれとはかなり違います。
活動はほぼすべて学生が仕切りますし、資金集めも学生が行います。
基本的には予算が割り当てられていて、そのほかに資金が必要な時は企業と連絡を取り、寄付を要請します。
企業側としても学校との連携を強化したいので、活動の趣旨が明確で、意義があると認識した場合には寄付をしてくれることも多いようです。
本日のmeetingではまず各クラブの活動の引き継ぎ、それに予算の決定方法などの説明などが行われました。
そのあと、来年度に向けてClass of 2009としてどのように活動していくかを話し合いました。
自分たちが満足した点、不満を感じた点をそれぞれ提起し、満足した点に関しては今後も継続、あるいはよりよくしていこう、不満を感じた点に関してはいかにして改善するかを話し合いました。
特に不満を感じた点については、かなり活発な議論が行われました。
これを改善することによって我々の生活が充実するわけですし、外部的な評価も高まるので当然かもしれません。
アメリカと日本の大きな違いの一つはこの不満の扱い方にあります。
日本では、特に大学などでは教授に対する不満をぶつけることは伝統的にタブーとされています。
ところが、アメリカでは、特にビジネススクールでは、むしろ推奨されています。
なぜならそれこそが学校そのものの価値向上につながるからです。
一番してはいけないことは不満がありながらそれを明言しないことであり、不満があるならそれを適切なタイミングで適切な相手に伝えなければいけません。
本日もこれからの改善提案に関してはかなり活発な議論があり、皆様々意見を持っていました。
一度批判するとなるとかなり論理的に批判するので、思わず「さすがだな」と思ってしまいます。
この論理性が、日本に一番欠けているものかもしれません。
その意味でも、今日は改めてアメリカにいることを実感した日でした。
結果論ですが、このmeetingに参加できる立場になって本当に良かったと思いました。