■告知
■本題
こんにちは。CO2027のTSです。年があけて1月から春学期が始まっています。今回は、皆様に学校の様子をお届けする目的で、コアタームの期末試験期間にカリキュラムの一環で実施されたケースコンペ、Growth Weekについて紹介します。
Growth Weekとは
Growth Weekは、実在企業を題材に、短期間で状況分析から成長機会の特定、財務インパクトの試算、実行プランの設計までを行い、トーナメント形式で競うケースコンペです。最終ラウンドまで勝ち進むと、当該企業のCEOに直接プレゼンを行います。
テーマと評価ポイント
今回のテーマはCoca-Cola Companyで、各チームが同社の成長につながるアイデアを10分のピッチと2〜3分のQ&Aで提案しました。
新製品やマーケティング、サプライチェーン、オペレーション改革、M&Aなどテーマ設定は自由ですが、共通して求められたのは、どこに成長余地があり、それが利益成長にどうつながるのかを、信頼できるデータと一貫したロジックで示すことでした。チームで議論し、筆者らは、米国ではまだ浸透していない血糖値に作用する飲料ブランドのM&Aをテーマとしました。
短期間でのチームワーク
準備期間は月曜のお題発表から金曜朝の初回ピッチまで。2回勝ち進むと翌週月曜に最終ラウンド(CEOプレゼン)という短期決戦です。期末試験とも並行するため、最大の制約は時間でした。今回は留学生4人(日本人2名、他国籍2名)のチームで、立ち上がりは比較的スムーズでした。スライドは分担しつつ、ミーティングは短く、その分タッチポイントを増やして認識ズレを早めに潰すなど、効率重視で進めました。
結果と各チームの提案
結果について、筆者チームは善戦し、金曜日のラウンドを2回勝ち抜いてファイナリスト4組に残ることができました。決勝では、筆者チーム以外からはコーラのサブスクリプションビジネス、既存ブランド(Fairlife:プロテイン飲料)を活用した新ターゲットへの拡販など、複数のアプローチが提案されました。
優勝したのは既存ブランドのFairlifeを軸にした提案で、派手さはないものの、既存事業との接続が明確で、実行可能性(feasibility)が高く評価されたのだと思います。実際、CEOからも「実効性の観点で頭一つ抜けていた」とのフィードバックがありました。
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| コカ・コーラ社CEOらと記念撮影 |
成熟企業における成長の考え方
今回の結果を通じて、CEOクラスが成長戦略を見る際、単に成長余地の大きさや新規性も然ることながら、「既存の収益基盤とどう接続し、どの確度で実行できるか」を重視している、という点を実感しました。CEOは実行上のリスクも引き受ける立場にあります。そのため、新興市場を狙うM&Aよりも、すでに稼いでいる既存事業と親和性の高い成長の方が、意思決定として合理的に映るのだと思います。
米国といえばスピード感のある新規事業や斬新なアイデアにも積極投資、というイメージを持っていた私にとって、自分がこれまで働いてきた日本企業の意思決定の感覚と重なった点は意外でしたが、成熟したグローバル企業のトップであれば、自然な判断基準なのかもしれません。
個人的な収穫
決勝で敗れたものの、学年内の競争を勝ち抜き、観衆を前にグローバル企業のCEOに向けて提案する場まで進めたことは、教室では得難い経験でした。学業面にとどまらず、今後米国で生きていく上で大きな自信になったと感じています。
また、日本でキャリアを積んでいると当たり前に感じられるかもしれませんが、限られた時間で意思決定し、成果物に反映するという点で、成果から逆算した仕事の進め方と現実的なタイムマネジメントは大きな強みになり得るとも実感しました。まだ短い私のキャリアですが、これまで日本で培った力が米国でも評価されたように感じられたのは嬉しい点です。
教員の支援
最後に、アプリカントの皆さんにアピールできる点として、Emoryの協調的な雰囲気を強く感じた経験に触れて結びたいと思います。短期間にもかかわらず、教員が分析面の相談やプレゼンのチェックに、週末の夜まで時間を割いてくれた点は印象的でした。CEOが同席する場で「中途半端なものは出せない」という緊張感があったかも知れませんが、それ以上に、教える側が学生の成功を本気で願い、伴走してくれている姿勢が伝わってきました。
入学前から当校が「少人数で全体的に協調的、教員の支援が手厚い」とは聞いていましたが、今回の経験を通じて、それを実感できたことは個人的に大きな喜びでした。これまでの在校生と同様に、Emoryはどんな学校かと聞かれた際には、私も一層の自信をもって当校をアピールできると思います。
CO 2027 TS
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