米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2016年2月28日日曜日

Mid-Semester-Module 2016

Class of 2017Hinaです。

毎年2月下旬から3月上旬にかけて、GBSではMid-Semester-Module (MSM)が開催されます。MSM1年生と2年生合同のプログラムで、10日間前後の他国への研修旅行、又はGBSで開催される集中講義の受講かどちらかを選ぶことが出来ます。今年の研修旅行は、ブラジル、イスラエル、モロッコ・スペイン、ニカラグア、台湾・韓国、シンガポール・クアラルンプールのいずれか一つを選ぶ形になっています。

GBSでの集中講義はSyndicated Data AnalysisCreative Problem SolvingEcon & Finance of EntertainmentAdvanced Communication Skills for High PotentialsHuman Capital Strategy & Management5コースが開催され、私はHuman Capital Strategy & Managementに参加しました。講義及びゲストスピーカーの講演を通じて、Human Capitalについて学ぶことができ、充実した4日間となりました。

研修旅行については、過去の在校生ブログに経験談が載っていますので、興味のある方は是非ご参照下さい。

MBA受験も大詰めの時期ですが、日本ではまだ寒い日が続いているかと思いますので、体調を崩さないようご自愛下さい。

Hina

2016年2月22日月曜日

アメリカに2年間留学したら英語はできるようになるのか?

海外MBA留学に臨むにあたり、エッセイに記載するような志望動機とはまた別に、英語ができるようになりたいなあ・・・という思いをお持ちの方も少なくないと思います。私もその一人で、英語力の向上を目標の一つに据えておりました。本稿では、”留学したら英語ができるようになるのか”という古典的な問に対し、入学から本稿までの約1年半の体験談を通じてお答えしてみようかと思います。

最初に結論を述べてしまうのであれば、答えは(根も葉もないですが)”人による”です。もともとの英語力、海外生活経験、社交性、年齢等々、留学とは無関係の要因で決まってしまう点も少なくはないと思います。本稿は、MBA留学が英語力にどのように影響するのか、との観点でご覧下さい。

Reading
殊にこの分野は日本人の方が強みを持つところでもあり、TOEFL等でも得点源にされている方も多いと思います。私は、留学を通じて、「意外とReading力が上がる」との印象を抱きました。
留学当初には英語で配信される一通のロジ案内を理解することに苦労したり、数ページ程のcase studyを前に辟易していたり、授業中に提示されるスライドを理解するために同じ文章を何度も目で追う必要があったり、と、先も思いやられる状況でしたが、経験を積むにしたがってアレルギー(=「うわ、英語で書いてある。嫌だな。」といった感覚)が低減し、趣旨を掴むスピードが上がってくるイメージです。
(若干本旨とは外れますが、本留学を通じ、学問関連の情報の量と新鮮さに関しては英語がかなり上と感じました。特に精度の高い情報については(何かしらの音源等よりも)論文に記されているケースも多く、Readingのスキルはかなり重要だと思います。)

Listening
Readingとは対照的に日本人が苦手意識を持つ分野であると認識しており、留学を通じた伸びという観点では、「Listening能力が要求される状況によって伸び幅が異なる」という印象です。
具体的には、授業等において一人が多数の人に話すという状況、即ち目的や方向性が定まっており適宜スライド等の補助的情報源がある場面におけるListening能力は伸びるものの、多人数が同時並行的に話す状況、所謂グループ内での雑談やオープンディスカッションにおけるListening能力の伸びは限定的といった感じでしょうか。特にアメリカのディスカッションは、(日本における報告式のものとは対照的に)積み上げ式のものが多く、それなりの準備をして行っても、論点が予想されているものと違っていたり、また議論の方向性が変わったりするとそれに付いていくことが難しかったりします。

Writing
Writingについては、「量を書くことに対する抵抗感がなくなり、日本では習わなかった便利な表現を知ることができるが、文法や言い回しの精度が上がっているかどうかは分からない」といった印象です。
MBAにおいては授業の提出物としてそれなりの単語数のものを求められることは少なくありません。私は留学準備中の時期においては500 wordほどのエッセイを前にたじろいだり、また留学初期においては、定性的な”書き物”系のレポートについてはアメリカ人の友人に頼りっきりなところもありました。ただコア授業が終了してしまうと自力で何とかしなければいけない場面も増え、またそれなりに説得力のある内容を構築するためには文章量も多くなりがちになり、そのうち文章の量がボトルネックにはならなくなるといった感じです。また、アメリカ人学生の書いたレポートやメールの文面には便利な表現も多く、それを盗むことで表現面での厚みを持たせたり、また砕けたコミュニケーションを円滑にすることが可能となります。
ただ、如何せん英語学校では無いので、成果物に対して文法チェックが入ることは無く、果たして文章力が上がっているのかというとそれを確認する術はあまりありません。アメリカ人の友人が私の表現を修正してくれた時に、何が違うのか聞いてみたりすることもありますが、「なんとなく」といった反応も多く、そのような情報を応用して活用するのは難しかったりします。(日本語で「が」と「は」の違いを問われても答えにくいのと同じような感覚でしょうか。。)
(因みに、私は利用したことは無いですが、エモリーには留学生を対象にしてレポート等の文章チェックをしてくれる機関があるようで、そこを利用すれば文章の精度も上がるかもしれません。)

Speaking
英語を流暢に話せたら格好良いなあとは未だに思っているのですが、留学を通じた感想としては、「発音は重要でないことに気づき、流暢で無いなら無いなりにどのように伝えればいいかを考えることを通じて意思疎通のレベルが上がる」といった感じでしょうか。
上記Writingのところで述べたのと同様の趣旨で、(英語学校では無い)MBAでは先生(や学生)が発音を直してくれることは滅多にありません。こちらの発言を聞き取ってもらえなかったら”What?"と聞き直されるか、趣旨を曲解されたまま答えが帰ってくるだけです。ただ、良く言われている通り、正しい英語(の発音)というものはやはり存在しないようで、人種や出身国によって発音は異なり、その上でコミュニケーションが成り立っています。本留学を通じて色々な人種・出身国の方と触れ合い、大切なことは、”論理的で分かりやすく、且つ伝えたいという意志が含まれている”ことなのかなと感じました。プレゼンをするのであれば、全体の構成を考えて、口頭の説明が無くとも趣旨が伝わるスライドにして、事前の練習を重ねる。日常会話であれば、背景を説明し、感情を込めて話す。このような点を抑えることで、”綺麗な”英語を話せるようにはならなくとも、コミュニケーションを取る能力が上がる、といった印象です。


冒頭に記載させて頂いた通り、これらの英語力の伸びについては”人による”側面が大きく作用していると思います。留学前の経験・能力のみならず、留学中における行動によって左右される面も多く、例えばパーティや飲み会に積極的に参加することで雑談におけるListening能力を伸ばしたり、個人的に英語レッスンを受けることで発音を改善させることも十分可能であり、そのような環境は確りと揃っていると思います。


社費留学を考えられている方にとってはclass of 2019 (2017年入学)に向けた社内選考が終了しつつある時期だとも思いますし、留学を通じて得たいものの一つに英語力を掲げられている方も少なく無いと思います。本稿においては、”留学すれば英語力も上がるよ!”といった青写真をお見せするだけでなく、実体験を踏まえて分野別にできるようになることとそうでないことを掲載させて頂きました。留学の意思決定や留学地域選びの一助となれば幸いです。

Kokoro

2016年2月14日日曜日

2年間の米国MBA生活を経て感じた事


こんにちは。2年生のHazです。卒業も残す所あと3か月を切っており、果たして無事日本の就業戦線に合流できるのかと不安な気持ちでいっぱいな今日この頃です。せめてやり残したことがないよう、最後のセメスターではありますが自分が興味のある分やに全力投球しています。

さて、今回のブログで僕の投稿は最後になるのですが、簡単に僕が2年間の米国生活を経て感じた事をまとめてみたいと思います。各トピックスに関連性はなく、感じた事をつらつらと書きます。因みにすべて偏見まじりの主観でしか書いていないので、事実に即していない話もあるかもしれないのですがご容赦ください。


MBAでの経験を評価できるのはMBAホルダーだけ: これはまあ言葉の通りなのですが、たまにFace Bookやネットなどで偉そうな人が、『MBAホルダーなんて使えない、意味ない』みたいなことを言ってるのを見掛けるたびに思ってたことです。そういう人に限って良くわからん経歴だったりするし。勿論ですがMBAに来る人の能力なんてバラバラだし、MBAのカリキュラムだって大学によって違います。確かに比較的易しい授業もある一方、全身全霊をかけて挑まないとチーム課題に貢献できない、みたいな授業もあります。それらを全部ひっくるめてこの2年間を評価できるのは、実際にMBAに行った当事者だけ、と思っています。まああれですね、T大行けてない人に限ってT大批判する、みたいな。それとおんなじですね。

②米国大学MBAを取る事=世界でビジネスをしている米系企業に話は聞いてもらえる: これは①と関連してるかもなのですが、よくある『米国大学のMBAに行く意味は?』という問いに対して、自分の中で行きついた一つの解釈の仕方ですね。米国企業は人材を採用する際、先方はMBAs卒であるかどうかをある程度評価し、一定のQualifyを与えていると思います。本人が優秀かどうかはその次のステップで審査されます。 米国は学歴社会(大学名ではなく、歴)です。どんなに優秀な人でも、学部卒と院卒では広がるキャリアが全く違います。どの国もそうかもしれませんがこの国は特に区別する社会なので。 

③アメリカ人のライフスタイルの変化: アメリカに住んでいる人々の健康に対する意識が劇的に変わっていると感じます。例えば15年前、自分が高校時代にボストンに住んでいた頃は、土日のお昼ともなればマクドナルドやバーガーキングは大繁盛でした。ところが、今現在お昼にファーストフード店を訪ねてみても、閑古鳥が鳴いています。お客さんは多少いるものの、客層自体は明からに富裕層ではありません。
 MBAの同級生(日本人)から聞いた話ですが、彼が同じスタディチームの女性にTaco Bell 日本進出について話すと、彼女はTaco Bellで食事をしたのは小学生の時1-2度きりで、それ以降は皆無だ、と言ったようです。これは、比較的裕福な家庭が多いお金持ち私立の大学に在籍しているからかもしれないけれど、感覚的には明らかにアメリカ人の嗜好は変化していると思います。そしてより一層区別は拡大していると思います。
この現象はスーパーマーケットでも言えることで、KrogerWal-martみたいなスーパー)には僕が知っている一昔前の小太りでポテトチップとコーラを爆買いしているような方々がいる一方、高品質な商品を扱うWhole Foods (成城石井とかイカリスーパーみたいな)では、明らかにお金持ってそうな人たちがオーガニックな商品(時に過剰すぎる)を求めて毎日混雑しています。 

④こっちにいるから思う、日本のサービス業の過剰さ: 何というか、日本でサービス業に従事している方々のストレスは半端ないな、と。 例えばこっちの学食でコーヒーを買おうとすると、めちゃくちゃ愛想悪いおばちゃんが出てくるし、オーダー間違ってるし、何てことはザラです。むしろ日常です。レストランでも大したサービスしてないのにチップだけは一丁前に15%-20%ぐらい取ります。 それを踏まえて日本に一時帰国すると、あまりのサービスの良さに感動します。常に笑顔、丁寧な言葉遣い、オーダーが間違ってれば大変な謝罪とお詫び。脱帽します。逆に言うとだからこそ僕は絶対に日本のサービス業では働きたくないと思いますね。そういった過剰なサービスのしわ寄せは、必ずどこかに影を落とすもので、日本の場合そのしわ寄せは直接従業員のメンタルに向かっていると思います。先輩から以前、某牛丼屋で働いていた際何の脈略もなく客から水を掛けられた、というエピソードを聞きました。たかだか300円のサービスにブチ切れる日本の客層って、、、こっちでそんなんしたら逆に訴訟されるわ。笑 当然そんなハイクオリティなサービスを提供する側のストレスは半端じゃないでしょう。だから僕は日本のサービス業に感動・感謝しつつ、あくまでも受益者側に留まりたいと強く思った次第です。異常な状態も常態化すると日常ですからね。


以上、色々と支離滅裂且つ私見・偏見の固まりになってしまいましたが、幾つかのトピックスは当たらずも遠からずなのではないかなと思います。

最後にクオリティオブライフについて。なんだかんだ書きましたがこれがこの2年間で得た最も大事な考え方なのかなと思います。こちらでは家族やプライベートの時間を非常に大事にします。また、画一的なキャリアのレールは殆どなく個々人が個々人の描いたキャリアを進むべく日々邁進しています。日本の軍隊的且つ体育会系な職場環境に自分がいる時は、日々上司の理不尽なリクエストに答えることが仕事であり、それをパーフェクトに行う事=仕事が出来る、と勘違いしていました。一度日本の会社生活から離れて思うのは、やっぱり自分がやりたいようにやる事が大事なんだなと感じた次第です。 だれの人生でもなく自分の人生だし、大好きな人々と楽しく人生を歩むこと、が全てですね。仕事はそのための手段にしかすぎないってー事ですね。

果たしてこの2年間MBAで得た経験が活かされるのか、活かされないのか、それはこれから証明していくしかありませんが、この気概を可能な限りもち続けながら、3か月後日本の職場環境への復帰に臨みたいと思います。笑

2016年2月8日月曜日

Energy Business @ Goizueta


Class of 2016のSamです。

受験生の皆様におかれましては面接準備・最後の一押しのテスト準備等で多忙のことかと思いますが、あとひと踏ん張り頑張ってください。
私はといえば卒業があと3か月のところまで迫り、GBSでの2年間自分が何をしてきたのか、またあと少しの時間で何ができるのかということを否が応でも考えさせられます。今回はこれまでを振り返りながら少し違った視点からゴイズエタの魅力をお届けできればと思います。

思えば2年前、私は出願校を選ぶに当たり"Energy Business"特に伝統的な電源(火力・原子力)に関する業界動向・産業構造も学べるかという点も考慮していました。
Energyを標榜するプログラムを提供するMBAは数多くあるのですが、内容はOil&GasやRenewable Energyに関する講座が多く、そのビジネススクールの立地によって内容が左右される傾向を感じました。

そんな中、たまたまGBSでもEnergyを学べそうだということに気づき、縁あって入学することとなったのですが、実際に様々なリソースを活用して電力事業に関して学ぶことができておりますので、以下その機会についてご紹介したいと思います。

1 Ray Hill
Professor. Raymond Hill
当ブログでも何度か登場していますが、エモリーでのエナジービジネスを語るうえでこの方を忘れることはできません。アメリカ南部の電力を支える Southern companyの子会社でCEOやCFOを務めた実務経験や、その人脈をフルに活用した講義は実践的且つエナジーに(良い意味で)偏っています。また、学生の学びを非常に気にしており、メールでの質問や要望に対しても非常に早い 対応をしてくれます。現在、Full-time MBA向けには以下の3講義を担当しています。

Managerial Economics
こちらはコアカリキュラム(1年生の秋学期)に全員が履修するミクロ経済学の授業です。基本的なミクロ経済学理論をビジネスに活用するという文脈で学んでいくものですが、中には完全競争市場や損益均衡点の分析等で実際の電力価格決定に関する事例や電力会社の経営層としての経験をもつ彼独自の解釈が盛り込まれ、実際のビジネスでも応用できる内容になっていると思います。

Economic Environment of Business
この授業は選択科目で2年生の秋学期に履修することができます。前半はマクロ経済学、後半はミクロ経済学の二つのパートから構成されていおり、エナジーに関しては後半で学ぶことができ、コアのManagerial Economicsでカバーできなかった産業規制、独占の経済、外部経済等のトピックがカバーされます。ここではカリフォルニア電力危機の原因、排出権取引の設計についての講義や、ISO New Englandのエコノミストをゲストスピーカーに米国東北部の電力卸売市場の仕組みについて学ぶことができました。また、授業後にはゲストスピーカーを囲んでの懇談会の機会がある等、アメリカの電力市場構造について基礎から学びたい人には良い内容になっていると思います。

Project Finance
過去こちらの記事でも紹介されていますが、この授業は選択科目で1年生若しくは2年生の春学期に履修することができます。この授業はProf.Hillの真骨頂といっても過言ではないと思います。彼は電力会社でプロジェクト運営者・借手としての経験を持つと共に、投資銀行での貸手としての経験も豊富に備えています。講義は理論的な説明も勿論のこと、彼の実戦経験(実際彼が関わったプロジェクト)とその過程で知り合った数多くの実務家によるゲストレクチャーが数多く用意されています。最終課題は現実のプロジェクトに関して様々なリスク分析とキャッシュフロー予測等を行いプレゼンを行うというものになっていますが、この中で多くの発電所建設プロジェクトも含まれています。私も現在履修して最終プロジェクトとして、とあるガスタービンコンバインドサイクル発電所のプロジェクトに取り組んでいますが、実際のプロジェクトに関する文書を渡されて分析を行う為非常に実践的だと思います。また、発表までに教授とのコンタクトが何度か含まれていたり、分析に当たって外部の専門家にインタビューが必要な場合はProf.Hillがその人を紹介してくれたりと手厚い指導を受けることもできます。

また、これ以外にも電力に関する特定のテーマを取り扱いたい場合には、こちらに紹介がある通りDirected Studyという形で指導を受けることもできますので、自身の興味にあったカリキュラムの組み立てができると思います。


2 Energy Markets Club

今年のフライヤー。Oil全面ですが内容は多岐に亘ります。
こちらは学生クラブの一つです。電力に限らずエナジー関連産業への就職を目指す学生の支援を目的にしているのですが、年に1回春にGoizueta Energy Symposiumを開催しています。こちらは電力に限らずエナジー産業の実務家が講演やパネルディスカッションを行うものとなっています。途中ランチで ネットワーキングの時間も設けられており、アメリカでこの産業の人脈を広げたい方には絶好の機会になっているのではないでしょうか。

またEnergy Market Clubに所属することでAmerican Energy Societyという業界団体に無料でプレミアム会員として登録することができ、世界中のエナジー関連の動向を毎週アップデートできると共に、いくつかのオンライン講座も無料で受講することができます。ビジネスの側面は大学で学ぶことができますが、技術的・理論的な知識をここでブラッシュアップすることもできます。



3 外部情報へのアクセス
先日MichiがこちらでGoizueta Business Libraryについて紹介していますが、こちらを活用して業界の理解を深めることもできます。例えば、S&P Net Advantageでは電力産業の動向に関する最新レポートを読むことができますし、FactsetやThomson Oneといったデータベースを使って企業の財務・ディールの情報に簡単にアクセスすることができます。

また、お隣のGeorgia Institute of Technologyでも毎年エナジー関連のシンポジウムを実施しており、エモリーの学生もそれに招待されることがあります。上記Goizueta Energy Symposiumと同様の形態とはなりますが学外での学びも豊富に活用することができます。


4 Goizueta Marketing Strategy Consultancy(GMSC)
過去当ブログでも幾度となく登場している当校名物プログラムのGMSCですが、実はエナジービジネスを学びたい方にとっても良い機会となりえます。
勿論毎年クライアントが変わる為、必ずエナジー関連のプロジェクトがあるというわけではないのですが、アトランタにはGeorgia Power, General Electrics, Siemensといった電源に関する事業を営む大企業が本社・支社を構えていますのでチャンスはあるのではないかと思います。
私は昨年とある製造業大手のプロジェクトに参加しました。内容はガスタービン発電プラントに関するマーケティングだったのですが、運転データ(=Big Data)を活用したプラント最適化に関する最新の業界の動きを把握することができると共に、プラントユーザーの運転パターン、また、クライアント内のエンジニアも含めた様々な階層の方との意見交換などを実施することができ、予想以上にクライアント・プラントユーザーとの接触の機会が多く非常に有益なものとなりました。
ただ、繰り返しとなりますが毎年クライアント・プロジェクトが変わりますのでその点は要注意です。


5その他
日本の世論では厄介者扱いとなっている原子力発電所。アメリカでも西海岸カリフォルニア等ではその面も否めないのですが、こちらジョージア州ではよりビジネスライクに電源の一つの選択肢として取り扱われているなという印象を受けます。
エモリー大学の位置するアトランタにはInstitute of Nuclear Power Operationsの本部も有りますし、またアトランタに本店を構えるGeorgia Powerも現在ジョージア州内にAP1000を採用してVogtle-3/4号機を建設中です。昨年Vogtle建設現場の見学会が(結局頓挫してしまったが)Energy Markets Club内で企画されたりもしたので、更に電力に関する知見を広げる機会はあると思います。


以上、今回は少し違った切り口でGBSのカリキュラム・機会についてご紹介させて頂きました。
これから冷え込む時期が続きますがくれぐれもご自愛ください。


Sam

2016年2月1日月曜日

キャンパスビジットのすすめ

Class of 2016のChuです。
先日は、2nd Roundの合格発表でしたね。合格者の皆様、おめでとうございます。3rd Roundでの出願者の皆様も、もう一踏ん張り頑張ってください。

さて、今回の投稿では、そんな皆様に向けてキャンパスビジットのご提案をさせていただきたいと思います。以下では、キャンパスビジットの意義、申し込み方法、スケジュール例等をご紹介させていただきます。

1. キャンパスビジットの意義
私も受験時代にキャンパスビジットを行いましたが、進学先を決める上で非常に有意義でした。実際に大学を訪問することで、各大学、在校生の雰囲気、生活環境等を肌で感じることができます。ランキングや強みのある分野等のハード面は外部からも観察可能ですが、上述のソフト面は実際にビジットをしないと確認できません。私もビジット前は、どの大学も大差ないと考えていましたが、雰囲気や生活環境は大学毎にかなり異なりますので、是非ビジットして確認することをおすすめします。

2. 申し込み方法
キャンパスビジットをご希望の際は、以下の在校生メーリングリストまでご連絡ください。goizueta_jp_student@googlegroups.com​(左記の@マークを小文字の@に変更ください)。日本人在校生とのランチや夕食、学校案内、住居見学など、ご要望に応じてアレンジ致します。詳細については、日本人向けオフィシャルサイトのキャンパスビジットの項目をご参照ください。

3. スケジュール例
もちろん日帰りでもビジット可能ですが、1泊していただけると余裕を持って見学していただけると思います。また、大学の雰囲気をしっかりと感じていただくためにも、授業のある月曜日から木曜日に訪問いただくことをおすすめします。

初日
午後 アトランタ到着
夕方 日本人在校生ディナー

二日目
午前 クラスビジット
   アドミッション面談 or インタビュー
午後 オフィシャルランチ(with 外国人 or 日本人)
   生活環境案内(在校生住居訪問、近隣スーパー紹介等)
夕方 アトランタ出発

4. その他
(1) 宿泊場所
a Emory Conference Center Hotel
日本人在校生が多数住んでいるEmory Pointの隣にあり、MBAのキャンパスへも徒歩圏(15分程度)にあるので非常に便利です。一泊$150-200程度と高いですが快適に過ごすことが可能です。


b The University inn at Emory
こちらもMBAのキャンパスから徒歩10分以内と非常に便利な立地です。宿泊料もConference Centerよりも割安ですが、若干シャビーな作りのため個人的にはConference Centerをおすすめします。


(2) 交通手段
空港からはタクシーを利用するのが一般的です。空港のタクシー乗り場でタクシーを拾い、ホテル等の行き先を運転手に告げていただければ、大学、上記ホテルともに30分程度で到着します。

以上、簡単ですがキャンパスビジットのご提案でした。ぜひキャンパスビジットを行い、当校のSouthern Hospitalityあふれる校風を感じていただきたいと思います。アトランタで皆様にお会いできることを楽しみにしております。

Chu