米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2014年12月29日月曜日

名物教授の最終授業

どーも! class of 2016のHarryです。

先日、Mr.. Goizuetaとも言うべき名物教授の退任に伴う最終授業がありましたので
紹介させてください。

その人物は、このブログでも授業内容が何度か紹介されているPATRICK NOONAN教授です。

彼は非常に変わった経歴を持ち、1993年にGoizueta Business Schoolに赴任してくる前は
- 環境保護団体 Green Peaceに所属し、最終的にはPresidentを2年間つとめた
- その後、McKinsey & Companyにてコンサルタントとして勤務(80年代)
- 90年にPlanning Technologies Groupを設立し、Directorとして勤務(98年に事業売却)
-  平行して、92年にHarvardにてPh.D. in Decision Scienceを取得し、その後1年間HBSにて
   講師を担当
- 趣味の音楽活動では、プロミュージシャンとして5枚以上のアルバムをリリース
   (ex. Scott's Red Star

Goizuetaにおいては、INFORMATION SYSTEMS & OPERATIONS MANAGEMENT分野にて
Decision Analysisを専門とし教鞭をとる傍ら、10冊以上の書籍を出版。
また、MBAプログラムのDirectorやAssistant Deanとして、プログラム全体を統括し、
Flex MBA(今はEvening MBAに統合)の立ち上げなど、数々の施策を通して、
無名であったEmoryのMBAプログラムを、彼が全米Top20まで押し上げたと言っても過言では
無いとのこと。

近年は、MBAでの学びを如何に実社会での成果につなげるかという視点から、Management Practice Initiativesを立ち上げ、その実行責任者として、コア科目のマネジメントプラクティス等の
講義を担当してきました。

冒頭に記載しましたが、その彼の退任前の最後の授業が、12月頭にありました。

内容は、これまでの彼の半生を振り返るものだったのですが、授業中に彼が教えてきた
各種スキルや知識が、実社会のどういう場面で活用され、どう世の中を変えてきたのかが
理解出来、この一回の授業から非常に多くのことを学ぶことが出来ました。

技術系のバックグラウンドをもつわたしには、コア科目の履修期間は新しい知識を習得する
ことでいっぱいいっぱいになっていたのですが、本当のゴールは「それらの知識を活用し
如何に成果に結びつけるか」であることを再確認しました。

授業の最中には、彼の功績をたたえるため、Goizueta Business SchoolのDeanや、
Admissionの責任者、同僚の教授達が続々と聴講に訪れたのも、非常に感動でした。

授業後には、クラスメートと共にカンパしあい用意したシャンパンにて、教授の退任を
祝福し、この5ヶ月間のコア科目履修期間の中で一番忘れられない場面となりました。




なお、NOONAN教授は、今年度限りでGoizueta Business Schoolの教授職を退任し、
来年度からは、南アフリカや欧米各国のMBAスクールの客員教授として世界中を旅して回る
との事です。

本人は、来年以降の活動に非常にワクワクしていると言っていましたが、
彼の経歴を見れば、納得です。世界中で多くの人に出会い、変化をもたらし、そして
良い音楽を作る。こんな素敵なセカンド?サード?キャリアは無いですね。

次年度からは残念ながら、直接彼からコア科目の授業を受けることは出来ません。しかし、
彼が立ち上げ、育て上げたマネジメントプラクティス等の実践的科目は次年度以降も
提供されるので、入学を希望されている方は楽しみにしておいてください。

年明けには、出願のピークを迎える方も多いと思います。人間、多少無理しても大丈夫ですので
ここが頑張りどころと考え、気合いで乗り切ってください。努力の向こうには、本当に楽しい日々が待っていますよ!

Harry

2014年12月22日月曜日

Day 1 Challenge!

Class of 2016 のYutaです。
長かった秋学期もようやく終わりました。今回は期末試験の一つ、Day 1 Challenge について紹介させていただきます。

先週のブログで Akira が説明した通り、GBSのコアプログラムは3つのブロックに分かれており、必修8科目を1年生全員が受講します。その中で唯一、3ブロックを通じて学習するのが、過去のブログでも何度か触れられているMP(Management Practice) です。この科目は、ビジネススクールで学ぶ各種のハードスキルを、現実の課題に「応用」するプロセスを体得することが目的となっています。私たちは5ヶ月に渡ってたった2つのケーススタディに取り組みました。ケースは実際のビジネスと同様に不確実性に溢れており、また時間の経過と共に新情報が追加される仕組みになっています。こうしたダイナミックな環境下において、”Data-driven decision makingの方法論を学びます。

このMPの期末試験が表題の Day 1 Challengeと呼ばれるロールプレイングで、今年は12月5日に実施されました。ここでは「卒業後に就職した会社の出勤初日(Day 1)」という設定で、その場で与えられた課題に、その場で結成されたチーム(5名)で取り組みます。指定された時刻に教室に到着すると、チームの割り振りが発表され、その後架空の新商品の情報が与えられます。その新商品の立ち上げに最適な市場を選定し、経営陣にプレゼンをするのが今年の課題でした。なお、課題発表からプレゼンまでは4時間の時間制限が設けられています。

4時間でチームビルディング、議論の進め方の決定、意思決定に必要な情報の決定と収集、情報の分析、意思決定、プレゼン資料作成まで完結させるのはかなり無理があり、私のチームの提案もさほどクオリティの高いものではありませんでした。しかしそれでも私は Day 1 Challenge (および MP 全般)に大きな価値を感じています。それは、各ビジネススクールに共通する「長期至上主義」を修正するものだと考えるためです

この半年で多くのケーススタディを扱ってきましたが、その大多数は大企業のCEOとしての意思決定を問うものです。そこでは(やや乱暴な言い方になりますが)、『短期の利益よりも長期の戦略性・ブランド価値・顧客満足を優先する』方向で論じてさえおけば高い評価が得られたような気がします。また、そもそもがCEO目線ですので、「自分が意思決定さえすれば、後は部下が具体化する」ことが前提とされています。卒業後にCEOに就任することが決まっている学生ならばそれでも良いでしょうか、普通はそういうことはありません。多くの卒業生は小規模なチームを率いるか、一人のメンバーとしてプロジェクトに参加するはずです。費やす時間の割合で言えば、充分な情報に基づいて大所高所から長期の方向性を見極めることよりもむしろ、不完全な情報の中で荒削りな事業プランを立案し、それを実行しながら絶えず修正していくケースの方が多いと思われます。
もちろん上司や同僚が100%自分の意見に耳を傾けてくれるわけではなく、常に部分的に妥協しながら与えられた条件下におけるベストな解答を模索せざるを得ません。Day 1 Challenge を含めMPのケーススタディでは、そうした状況を数多く経験することができました。

MPの Patrick Noonan教授は、KISSアプローチ (Keep It Simple and Start anyway!) という表現で、仮説ベースの試行錯誤型問題解決アプローチを提唱していました。長期の「あるべき論」にとらわれて身動きがとれなくなるのではなく、「今この瞬間、どんなアクションを起こすのか」に集中する彼の講義は、私にとって非常に印象深いものになりました。

1月からスタートする春学期ではコアのMPの続きとなる MP Elective の履修が義務付けられており、マーケティングや物流など、各自が選択した分野でアトランタに拠点を置く事業会社に対してコンサルを行うことになっています。この点についても今後のブログでアップデートしていきますので、ぜひご覧ください。


Yuta

2014年12月14日日曜日

Goizuetaのカリキュラムについて

こんにちは、class of 2016Akiraです。

我々はついにコアプログラムの期間である2014 セメスターが終了し、約1か月の冬休みに突入しました。

受験生の皆様は、出願校を最終的に絞り込み、エッセイ作成にラストスパートをかけ始める時期かと思います。そこで今回はGoizuetaスクールのカリキュラムについて俯瞰するような内容を投稿させて頂きたいと思います。私は受験生時代、アラムナイ・在校生やアドミッションから個別授業等については色々話を聞けたものの、カリキュラムの全体像をイメージするのに苦労した記憶があるので、同じような悩みを抱える皆様の一助になればと思います。


まず、基本的な話からですが、Goizuetaはセメスター制を採用しており、1年間に秋(8-12月)、春(1-5月)の2セメスターを受講します。1年目の秋セメスター(まさしく我々class of 2016が受講を終了したセメスター)のみブロック1-3という期間に区切られ、学年全体を3クラスに分け、全員がまったく同じクラスを受講しました。各ブロックあたり、4-6科目を週2回ずつ受講していきます。このコアプログラムに該当する授業は、経済学、マーケティング、ファイナンス、統計学、組織・戦略論、オペレーション、会計学、Management PracticeMP)と呼ばれる実践型授業があります(一部の授業については過去の投稿をご参照下さい。過去プログ1過去ブログ2)。また、Goizuetaの特徴として、このコアプログラムの期間は全て同じメンバーとグループワークをこなす為、メンバーとの深耕を大いに図ることができます。

1年目の春セメスター以降は、共通の必修科目は1科目(リーダーシップ理論)のみとなり、その他はMP Elective(コアプログラムのManagement Practiceの選択科目版というイメージです)と呼ばれるハンズオン型授業が必修で課されますが、残り34科目は選択科目となり、自分の好きな科目を選ぶことができます。

ちなみに、MP  Electiveというのは、6つのプロジェクトの中から自分の好きな分野のプロジェクトを選択し、実際に企業にコンサルティング等を行うハンズオン型プロジェクトの授業です。前回のいっこー(過去ブログ3)はじめ過去に多くの人がコメントしているGMSCはこのうちの一つです。その他にもデータマーケティング(MAC過去ブログ4)、オペレーション、バリュエーション、へルスケア、ソーシャルビジネスのプロジェクトがあります。

また、これに加えて2月下旬から3週間ほどある春休みの一部を利用して行われるMid-Semester ModuleMSM)と呼ばれる授業を一つ受講する必要があります。なぜ春休み中に授業なんだという話はありますが、これはいわゆる海外研修型の授業で毎年約5か国or地域(今年は、東南アジア、香港・日本!!、ニカラグア、南アフリカ、オーストラリア)の中から自分の行きたい地域を選び、約2週間程度、教授、同級生達と旅行し、企業訪問等を通じてその国や地域のビジネス環境や企業文化について学ぶというものです。こちらも過去に多くの投稿があります(過去ブログ5過去ブログ6過去ブログ7)。ちなみに海外研修は強制ではなく、アトランタに残り教室で授業を受講するという選択肢もあります。(過去プログ8

最後に、先日我々class of 2016も初めての履修登録を済ませた選択科目についても少しご紹介しておこうと思います。2015年春セメスターは42科目(Marketing系(7講座)、Organization & Management系(7講座)、Finance系(17講座)、Accounting系(6講座)、Information System & Operations Management系(5講座)の選択科目の開講が予定されています。直近の投稿リンク等を貼付したので参考にしてみて下さい(過去ブログ9過去ブログ10過去ブログ11過去ブログ12)。

ざっくりとですが、Goizuetaのカリキュラムの概観を掴んで頂けたでしょうか?もっと詳しい話を聞きたいという事があれば、いつでも在校生の代表アドレスの方にご連絡下さい。

寒い日が続き体調を崩しやすい時期になってきたと思うので、お体にはくれぐれも気を付けて受験勉強、エッセイ作成等頑張って下さい!


Akira



2014年12月8日月曜日

Small School in Big City (Emory MBA in アトランタの魅力)

Class of 2016のいっこーです。

早いもので、MBA Programがスタートした8月から約4か月が経ち、コア・プログラムが間もなく終わりを迎えようとしています。
コア・プログラムで課される多くのteam assignmentを共にこなしてきたコアチームでの
活動も間もなく終わり、少し寂しくもあります。
Core Program 終了後のみんなでの打上げ!
この後ろにもたくさんのEmory学生が隠れています・・・。
私のチーム(アメリカ2、カナダ1、ブラジル1、パキスタン1、日本1。うち2人は女性)はとても仲が良く
みんなで飲みに行って恋の話に花を咲かせたり
Atlantaには色々な国のレストランやBar/Clubが無数にあり、お店に飽きることがありません)
・Teammateの誕生日にバースデープレゼントを送りあったり

試験終了後、私の家でHome Partyをしたり(家賃が安いので、広めの家に住めます!)

等々、同級生という枠を超えた付き合いをしていたので、このメンバーでミーティングをすることはもうないと思うと感慨深いものがあります(と言いつつも、定期的に飲みに行こう!という話が既に出ているので、まだまだ卒業までこのメンバーとも楽しい時間を過ごせそうです)。



さて、私が1月からの受講を予定しているElectiveに、GMSCというコンサルティング・プロジェクトがあります。
この授業は企業の実際の経営課題を解決するためのSolutionを考え、その企業の役員にプレゼン・提案するというハンズオン型の授業です

過去のクライアントには、コカ・コーラ、GEAT&TIBMなどの大企業も含まれています。
このような企業で一定の地位にある人と定期的にコンタクトを取りながら解決策を模索し、役員の前でプレゼンをするというのは、とても貴重な経験になりそうです。

特に、EmorySmall Schoolということもあり、ほとんどのクラス受講者が自分の希望する企業にAssignされていますので、「希望していたものと違う…」ということは、ほとんど起こりません。

また、1チーム7人と少数で課題解決に取り組むので、コア・プログラム同様、チームメイトとの関係を深めることができるのはもちろん、クライアント企業の人とも密な関係を築くことができます。
「進捗状況の報告については、Skypeでコンタクトを…」
「最終提案は書面で…」といったものではなく、実際のビジネスに近い状態である対面でのやり取りを通した人間関係構築をする機会が多いのは、とても恵まれた環境だと思います。

これは、アトランタがFortune1,000に入る企業のうちの75%超が会社拠点を置き、Fortune500に入る企業が本拠地を置くアメリカの都市としてニューヨーク、ヒューストンに次ぐ第3位に入るビジネス都市であることを活かしたGoizueta Business Schoolならではの授業だと思います。


各チームには多額の調査費用が与えられ、またプロジェクトの内容によっては企業からアジアなどへの渡航費用まで拠出されます。これは、いかに企業が本気でこのプロジェクトに向き合っているかを表すものだと思います。

詳しい授業の内容は過去の投稿にもありますので、そちらをご参考下さい!


私も先輩方からGMSCの魅力を聞き、受講することにしましたが、他にもたくさんの魅力がEmory・Atlantaにはあります。

交通の便も良いので、いまEmoryの受験を考えている方もそうでない方も、アメリカに来る機会がある方はぜひ、アトランタ・Emoryへのキャンパスビジットをご検討下さい!

これからはEssay, Interviewの準備も本格化し、受験生の皆さんはお忙しい日々になると思いますが、お体にはくれぐれもお気をつけて下さい!

いっこー

2014年12月3日水曜日

Enhanced Academic Experience at Goizueta

こんにちは。Class of 2015のGucciです。前回私がこのブログを書いたときは6月の終わりで、約4ヵ月間の長い夏休みがようやく折り返しを迎えようかというこという頃でしたが、時間が経つのは本当に早いもので、Elecitveの授業は本日で秋学期の授業が終了しました。今週後半は「Reading Days」と呼ばれる試験勉強期間で、来週試験があり、それが終わると約1ヵ月の冬休みに入ります。

今年の冬休みはSAMと一緒に南米はペルーとボリビアに行ってマチュピチュとウユニ塩湖を訪れる予定であり、今からとても楽しみです。MBA生活を始めて1年半になりますが、この間本当に色々なところに行き、貴重な経験をすることができました。

というわけで、今回の投稿のテーマとは全く関係ありませんが、前回の投稿以降に私が旅行した場所の写真をいくつか載せました。楽しんでいただければ幸いです。

さて、本日を以って終了した秋学期ですが、私は5つのElectiveを履修しました。その中の1つの授業について今回はお話したいと思います。

New York (Jul. 2014)
それは「Business Ethics」という授業です。私は日本で卒業した大学での専攻が倫理学ということもあり、高い興味・関心を持って履修しました。
学期を通した授業の流れとしては、1週間に1トピックを扱うというものでした。まず、最初の5週間でいわゆる倫理学の理論(功利主義、義務論、平等主義、など)のうち5つを取り上げ、それぞれの概論を学びました。その後は、ケーススタディなどを用いながら、ビジネスにおける具体的な倫理的問題(多様性と差別、障がい者雇用、アウトソーシング、など)について考察を行いました。

この授業はビジネススクールの授業として開講されましたが、教授はLaw School所属かつ、Center for EthicsというEmory全体の研究機関のSenior Faculty Fellowを務める方でした。そのためか、私がこれ以前に受けてきた、他のビジネススクールの授業とは色々と異なる点があり、興味深く思いました。

Jazz Bar in New Orleans (Aug. 2014)
中でも最も強く感じた違いは、この授業がよりアカデミックな性格の強いものであるということでした。授業においては、それぞれのトピックに関連のある法律の具体的な条文などを参照しながら講義が行われ、「そのトピックを取り巻く社会の仕組みがどうなっているかを知る」ということに焦点があるように感じました。
これに対して、多くのビジネススクールの授業は、「この授業が日々の仕事にどのように役に立つのか」ということにより重点が置かれている、というのが私の印象です。

これは課題においても反映されており、いわゆるビジネススクールの授業の試験や課題においては「実際にその知識が仕事で使えるようになっているかどうか」が意識されていることが多いのに対し、この授業の最終課題は、複数の中から選んだビジネス倫理上のテーマについて、文献調査等を行った上で3,000ワード程度のペーパーを書くというものでした。ここでは議論は原則として文献等の資料に基づいていなければならず、ここでもアカデミック色の強さを感じました。

Grand Canyon (Oct. 2014)
「同じ大学内の他の学部・スクールの授業も履修することができ、学びの幅が広がる」というようなアピールは、ビジネススクールのプログラムを比較検討する際に非常によく出会うものだと思います。
ただ、実際のところ、他の学部やスクールの時間割やシラバスをチェックし、興味のある授業を見つけて履修するというのはなかなか労力を要することだと思います。

その点、Goizuetaでは、この授業のように、ビジネススクール外部の教授や専門家が教鞭を執る授業が、ビジネススクールの授業としてラインナップに入っているので、「学びの幅を広げる」機会に恵まれているのではないかと思います。

実際、私はこの授業を取るまでアメリカの高等教育が総じてInteractiveでPracticalなものだろうというと想定していたのですが、この想定はあくまで私のビジネススクールにおける経験のみから来るものであり、この授業を履修したことにより、アメリカにおける高等教育の、異なるスタイルを体験することができました。

Las Vegas (Oct. 2014)
このように、Goizuetaには皆さんの幅広いAcademic Experienceをサポートする仕組みが整っています。

残念ながら今学期の授業は必修科目も含めほぼ終了してしまいましたが、MBA留学予定の方は、ぜひ春学期(1月12日~)にキャンパスビジットにいらして下さい!在校生一同心よりお待ちしております。お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。ビジット関連以外のご質問等も大歓迎です!

師走を迎え、受験生の皆さんにとってはここからがまさに正念場になりますね。体調には充分ご留意され、持てる力の全てを発揮して頂ければと思います。皆さんが素晴らしい結果を手にされることをお祈りしております。


Class of 2015
Gucci

2014年11月23日日曜日

Thanksgiving Dinner

みなさま、もう11月も下旬となり寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。Class of 2015のやっしーです。

さて、11月下旬と言えば、アメリカではThanksgiving dayの色が濃くなってきます。そんなわけで、MBAのクラブ2つ(”International Business Association””Goizueta Christian Fellowship”)の合同開催である、Thanksgiving dinnerに家族で行ってきました!

Thanksgivingというのは、渡米前は全く知らなかったのですが、日本では感謝祭、と訳されるアメリカの祝日です。現在のアメリカでは、遠くに住んでいる家族たちも実家に集まり、七面鳥等のごちそうを食べたりすることが一般的のようです。したがって、今回のディナーは、Thanksgiving当日(11月の第4木曜日)ではなく、MBAの学生たちが帰省前である一週前の木曜の晩に行いました。

メニューはもちろん七面鳥と、他にマッシュポテト、コーンブレッド等。クラスメートとおしゃべりをしながら楽しくいただきました。特に印象的だったのは、その会話の中に、Thanksgivingの起源の話や、自分がこの日に感謝するものは何か、といった話題が多かったことです。普段のパーティとはまた違った良さのある、伝統的なアメリカの夕食のひとときを過ごしました。

たくさんの勉強をこなすことでスキル・経験を身に付けることができるMBA生活ですが、実際に体験したり、友人たちと意見交換しながらアメリカの文化的側面を知ることができることは、間違いなくその魅力の一つだと思います。

私の場合は、MBAとは直接的には全く関連のない機械・電気系の技術者で、今後もその道を歩み続ける可能性が非常に高いものの、2年生も折り返しに近づいた今、どんな業界でもベースとなる考え方(チームマネジメント、ビジネスにおける倫理観等)や決断する力(リスクテークも含めた多角的な判断力等)というものを、授業やチームプロジェクトにより身に付けると共に、これらを通じて磨き続けられていると感じているところです。さらにこれに加えて、自分の生まれ育った日本と全く異なるアメリカという場所で、色んな友人達と交流することで知り、感じることも、現在はもちろん、今後の自分の人生を豊かにすることにも役に立っていくんだろうな、と強く感じています。

残り半年を切ったMBA生活(アメリカ生活)ですが、充実した時を過ごし、卒業の時には「最高に実りの多い2年間だったな」と感じられるよう、全力で駆け抜けたいと思います!


やっしー

2014年11月17日月曜日

Degree Planning とDirected Study

こんにちは、MAT(Class of 2015)です。
今回は、卒業を約半年後に控える中で、来春の学期についてどのように履修登録をすればよいのかについて多分に私見からお話します。

まず、大学からはいずれの学期も最低限履修をするべき単位数を指定されます。
例えば、我々Class of 2015は2014秋学期並びに2015春学期であれば選択科目は最低4科目、最高でも6科目、といった具合です。
私は貧乏症なので同じ学費を払っているのであればできるだけ多くの科目に触れ、できるだけ多くの機会に触れたいという思いで、1年生の頃はフルフルで履修しました。

1年生時にフルフルで履修することに賛否はあると思います。
特に私の場合ディマンディングと言われているGMSC(http://goizueta-japan.blogspot.com/search?q=GMSC)も履修していたので正直消化不良になった科目もありました。
しかしそこは業務経験もあり自分の得意な科目と、全く畑が違うものの関心がある科目とバランスを取ってうまく履修することが出来たと思っています。

また長い夏休みの間には、短期プログラムに応募しウィーン大学へ勉強しに行ってきました。
ここではアメリカと欧州、特にMBAではない大学院との差を痛感しながらも3週間のプログラムを無事に終え、選択科目で3科目分の単位を取得することが出来ました。

そこで晴れて(意図せず?)今学期、来学期については必要最小限の単位数で卒業できるという特権(?)を得ました。
従って、今学期については貧乏性につき最後まで悩みましたが、まったく新しいデータサイエンスの授業を取るということで、そこに労力を集中するべく必要最小限の4科目としました。
(http://goizueta-japan.blogspot.com/search?q=%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9)
結果として、固定的にスケジュールが埋まる機会や宿題、グループワークが減りましたので、自分の好きなときに勉強をしたり、家族サービスをする時間も格段に増えました。

また来学期につきましても同様に、必要最小限の履修をベースに考えております。
次学期につきましては、特に”Directed Study”に力を入れたいと思っています。

”Directed Study”とは、簡単にご説明をしますと、自分でネタを考え教授とディスカッションを行い、自主研究にて選択科目1科目分の単位として認定をしてもらうというものです。
私が現時点で考えていることとしては、新しいビジネスアイディアについて同級生とともに事業化を進めようと思っています。
今までMBAで習ってきたマーケティングやストラテジー、GMSCといったリアルなコンサルプロジェクトの経験等を総動員して、来学期中に出来る限りのことをやりたいと考えています。
従って、次学期についてもDirected Studyに時間を割けるよう最小限の履修に留め、自分のやりたいことに注力したいと思います。

いまMBA受験の準備をされている皆さんにはあまり実感がわかない話かもしれませんが、留学後のDegree Planning、2年間を俯瞰した時にどのようなフレームワークで勉強を行ってゆくかの参考としてください。
ひとつ言えることとしてはGoizuetaはスモールスクールなのでDirected Studyのようなものも教授との距離感が近いので本当にフレキシブルに計画することが出来ます。


秋深く冬の装いも呈する我がキャンパス

2014年11月10日月曜日

International Potluck 2014!!

HenryHSの投稿からもわかるように、秋が深まるなか最近は学業が充実しています。11月になると8月下旬に始まった秋セメスターも後半戦に入り、各授業で習ったことをベースにして続々とアウトプットが求められる時期に入っています。この時期、学生は数多くのチームミーティングをこなし、各科目のチーム課題を同時並行的に進める一方、個人課題や小テストなどにも対処していく必要があります。もちろんそれまでと変わらずリーディング等の事前予習を怠るわけにもいかず、気付いたら課題に追われているうちに週末が終わることも少なくありません。

しかし今日の投稿では勉強の秋から少し離れ、食欲の秋について書きたいと思います。

11月7日(金)に各国の料理を持ち寄るInternational Potluckが開催されました。これはIBA(International Business Association)が毎年開催しているイベントであり、ゴイズエタの学生やその家族が自国の料理を準備し提供するものです。今年は約20の国や地域から各国独自の料理が振る舞われました。

韓国のキムチや台湾のタピオカティーなど日本でもおなじみの料理もあれば、インドのパコラやコスタリカのガロピントなど普段なかなか食べないような料理に出会うこともできます。ちなみに我らがチームジャパンからは、コアセメスターを駆け抜けるClass of 2016の面々が中心となって、おでんとたこ焼きを提供しました。(皆さんお疲れ様でした!!)





家族と一緒に参加する人も多く、私も妻とともに参加しました。各ブースを回ると、辛い・甘いなど味付けの違いだけでなく、一生懸命料理の説明をしてくるところやフレンドリーにコミュニケーションを取ってくるところなど、料理だけでなく各国の文化にも触れることができます。妻も各ブースで調味料や具材の入手先、調理方法などについて質問し、各国の料理について理解を深めていました。

ゴイズエタではこのように海外留学生が持つ独自性を発揮する機会が多く、International Potluckの他には、各国の文化を紹介するCultural Highlightや日本のビジネスや文化について学ぶJapan Tripなど日本人という特性を活かして学校に貢献できる機会はたくさんあります。またゴイズエタが誇るスモールコミュニティは学生だけでなくその家族も含めた概念であり、妻を他の学生に紹介すると例外なくフレンドリーに接してくれ、別の機会に再度会った際にも積極的に声をかけてくれます。

大切な2年間を費やして学びを得るために当然アカデミックな面は重要ですが、こうした文化的なイベントを通じてアメリカのみならず各国の文化について理解を深めるとともに、家族とともに幅広く人と付き合うことはきっと大きな財産になるのではないかと思います。

以上食欲の秋を切り口に書いてみました。それでは!

マーシー

2014年11月3日月曜日

India MSM Part 2 / This year's MSM Line Up

みなさんこんにちは!
Emory Goizueta Business School日本人紅一点、Class of 2015のさやです!
文化の日を如何お過ごしでしょうか?


前回(India MSM Part 1)に引き続きIndia MSMについて書かせて頂きたいと思います。
さて3週間にも及んだこのIndia MSMでは医療ツーリズムやボリウッド産業見学だけではなく、インドの農村部まで足を運びマイクロファイナンスを学び、現地のNGOとコンタクトをとったり、ムンバイのアジア有数のスラム、Dharaviを見学することも出来ました。


まず滞在5日目、私たちは現地の NGOの協力を得て、首都デリーから車で2時間程の農村を訪問いたしました。そこは配偶者からのドメスティックバイオレンスで苦しんだ(インドでは男性によるDV/デートレイプが深刻であり、Vogue IndiaなどがBoy's Don't Cryというキャンペーンを先日打ったように啓蒙活動が行われてます。)女性とその子供たちが共同生活を送る農村でありました。


女性の社会的地位が著しく低いインドにおいては、配偶者の暴力が大きい問題になっており、NGO のファウンダーのインド人女性エリーさんはそういった女性を少しでも救いたいと思い立ち、この農村をイチから立ち上げたと仰っておりました。NGOは寄付とマイクロ ファイナンスによって運営されており、 女性たちは農作物を収穫する他に手に職をということで刺繍などを施した工芸品を作り販売することによっても資金をあげておりました。






エリーさんの思いに共感するインドの富裕層も多く顧客として従えており、非常にうまく回っているNGO でした。マイクロファイナンス は年利5%~40%近くの利子でお金を借り入れできて、日本からすると法外な金利に思えますが、一般的なインドの小口ローンは悪徳業者だと年利 80%~200%であるので、優良なマイクロファイナンスによるファンディング はやはり必要とのことでした。





また何故寄付だけに頼らないのか?と質問したところ、やはり寄付だけだと暮らしている女性の労働意欲を削ぐということで負債が必要だと感じている、またマイクロファイナンスを通じてもこの活動のことを多くのみなさんに知ってほしいということでした。作成している工芸品 は先進国と同程度の値段で販売されており(利益率が高い)、ホームページも作成して女性たち一人一人のストーリーをシェアしながら収益をあげていくことのことでした。個人的にはこういったソーシャルインベステングに日本の金融機関にも積極的に取り組んでもいいのではと思っているので非常に勉強になりました。

カースト制度はなくなったものの、不可触民と言われる層に所属していた人々はまだ貧困で苦しんでいます。そのほとんどが農作業により僅かな収入を得るしかありません。この少女は日差しが強すぎて農作業を手伝うと勉強をする気力がなくなるといっていました。少しでも彼女の気持ちが明るくなるに&日差しを避けられるようにと着ていたスカーフを渡したところとても喜んでくれました。


我々を快く受け入れてくださった村の皆様に感謝、感謝の気持ちでいっぱいです

India MSMの後半ではムンバイにあるアジアTOP2のスラム、Dharaviを訪問する機会を頂きました。
スラムというと訪れる前は汚い、くさい、ゴミばかりという勝手な先入観があったのですが、私の先入観は見事に打ち砕かれました。


Dharaviを案内してくださったのはNPO団体の皆様で、Dharavi出身で猛烈に勉強をし、ムンバイの大学に合格した大学生のメンバーによって構成されておりました。
2時間半程度歩きながら、自らが育って誇りを持つDharaviの隅々まで案内してくださったのですが、Dharaviの中で完全に社会が出来上がっていて(スーパーもありますし、産業廃棄物をリサイクルする工場はありますし、海外の有名メーカーから委託受注されて衣服・スーツケースなどを作成する小さな工場は山ほどありました。)ここは本当にスラムなのかと驚きました。


Made in Indiaと書いてあるものはほとんどここで作られているのではと思うくらいのクオリティと工場の数!
残念ながら写真はNGであったのですが、Dharavi訪問はEye Openingな体験でありました。


India MSMは本当に濃い3週間でした。普段あまり話さないクラスメートとも深い話ができ、とても思い出深い経験になりました。
先日もIndia MSM Reunionと称してReunion Dinnerを開催したばかりです!
Goizuetaにいらっしゃったら、ぜひMSMには参加してみてください!






さて今年のMSM 2015のラインアップは
念願の 1. Japan / Hong Kong MSM !!!!! (YAAAAAAYYYYY)

2. Cambodia/Thailand/Myanmar
3.Australia/NewZealand
4.South Africa
5.Nicaragua/El Salvadore
の5つとなっております!!

毎年違ったラインアップがあるのも楽しみですね!

では引き続きGMAT・出願準備とご多忙かと思いますがファイトです!!