米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2015年12月28日月曜日

Healthcare Concentration @ Goizueta

Goizueta Business School特徴の一つはHealthcare分野の強さである。Emory Healthcareは16,000の従業員、200箇所以上のヘルスケアプロバイダーを有するジョージア州最大、全米でも有名なNonprofitヘルスケアネットワークである。代表的な組織は以下となる。The Emory Clinic, Emory University Hospital, Emory University Hospital Midtown, Emory Wesley Woods Geriatric Hospital, Emory Healthcare, School of Medicine, Nell Hodgson Woodruff School of Nursing, Rollins School of Public Health, Winship Cancer Institute, Yerkes National Primate Research Center。以前、Emory UniversityとGeorgia Technologyが共催したHealthcare Innovation Programを紹介したhttp://goizueta-japan.blogspot.com/2015/01/emory-universitygeorgia-tech-healthcare.html。今回、これまでに履修した或いはこれから履修するHealthcare関係コースを紹介する。
 
Healthcare Consultancy (2014Fall)
このコースはヘルスケア分野のコンサルティングプロジェクトである。教授はRollins School of Public Health及びGoizueta Business Schoolに教鞭を執る、米国のヘルスケア改革及びHealthcare Financeに詳しいDr. Steve Cullerである。クラスサイズは30人ほど、ほぼ100%のクラスメートは病院、保険会社、医療機器、医療コンサルティングの経験者である。教授は三つの病院コンサルティングプロジェクト(薬局Operation最適化、Non-show問題の解決、小児病院の経営改善)を提案し、各自が自分の興味のあるPJを選べる。私が選んだのは小児病院の経営改善PJである。 チームメートにCMS(Center of Medicare and Medicaid Service)コンサルタント、病院コンサルタントなどの経験者があり、私以外は全員アメリカ人である。病院側はこのPJをとても重視し、病院のCEO及びCFOが毎週一回の例会に参加する。コアセメスターのMP(Management Practice)コースで学んだフレームワーク及び理論を利用し、病院現場のFinancial及びMarketing dataを分析し、最終的に経営改善策を提案する上、Financial Impact (Breakeven Analysis)を試算した。この授業のいいところはコアコースの理論を実際のコンサルティング問題にリンクさせ、標準的なコンサルティングの流れを経験できることである。
 
The Business of Healthcare (2014Fall)
 
  同じくSteve Culler教授のコースである。米国の医療保険システムに興味を持つ方に強くお勧めするコースである。このコースを履修するにはある程度米国の医療保険システムの基礎知識が必要である。コースの重点は米国医療システムの基本を紹介することではなく、病院などの医療機関の実例を用い、どのようにして米国の医療改革が成功できるかの議論がメインテーマとなっている。従って、コースデイスカッションは医療システムの基本を知っていることを前提に行っている。米国の医療システムの現状、問題及び改革実例などの議論はこのコースのバリューである。また、チームプロジェクトは病院のBilling systemに関する内容が多く、ある程度の専門知識が必要である。
 
Pharmaceutical Economics&Policy (2015Spring, Rollins School of Public Health)
 
 
  Rollins School of Public Healthのコースである、製薬会社出身者の私には内容が若干簡単だが、Pharmaceutical Industryに興味のある方にはちょうどいいと思う。特に、米国の薬価システム、医療経済学の考え方、製薬業界に及ぼす医療改革の影響などはとても聞く価値のある内容である。また、ビジネススクールのコースと異なり、チームワーク及びParticipationが要求されず、リラックスに履修できるコースである。
 
Product & Brand Management in Healthcare (2016Spring) 
  2016春セメスターに履修する予定である。クラスメートの評価がとても高い。シラバスの一部下記に示された。

 
 
 

 


2015年12月22日火曜日

エモリーで学べるアントレプレナーシップ


最近アプリカントの方から質問を頂く機会の多い、アントレ関連について紹介したいと思います。

TV番組"Shark tank"(MBAならば必見のアメリカ版「マネーの虎」)の人気からも分かるようにアメリカではアントレプレナーは一般市民にもメジャーな存在で、エモリー大学でも、DeanのErika Jamesが今後注力したい分野としてEntrepreneurshipを1番に挙げるように、今MBA学生たちからも最も注目を浴びている分野の1つです。


・教授/授業

エモリーでは主にCharlie Goetzがアントレの教鞭をとっています。パワフル、かつ気さくでフレンドリーなおっちゃんという感じですが、これまで9つもの起業を成功させている実力派シリアルアントレプレナーです。

〈チャーリー(中央)と"Pitch the Professor"のファイナリストたち〉

かなりの日本通で、ジャパントレックで広島原爆ドームの前で熱く語っていた姿は忘れられません。クラスでも必ず声をかけてくれて、生徒への配慮も徹底している彼のクラスは、MBAの醍醐味ともいえる非常にインタラクティブな雰囲気で、学生からの人気が最も高いクラスの1つです。

Entrepreneurship/New venture managementでは実際にビジネスを立ち上げるまでのプロセス(例:アイデア出し、サーベイ、Financial projection、Business planの作成→最後に実際の投資家にプレゼンする)を一通り学ぶことができます。私は1年制プログラムとEmoryロースクールのメンバーと共にDog Daycareのビジネスプランを作り、最後は20人程の投資家の前でプレゼンを行いました。


・起業環境

アトランタの起業への取り組みはまだまだ成長過程ですが、豊富なエンジニア人材、安い人件費や賃貸料、また数あるインキュベータープログラムに裏づけされるように、高いポテンシャルがあると言われています。アメリカ東南部から成功したアントレプレナーもおり、その中でもDavid Cummingsはまだ30代ながら、自分のマーケティング分析ツールビジネスをSalesforce社に売却し、その資金を投じて2014年にAtlanta Tech Villageを設立しました。アトランタの若い人々が集うバックヘッドにあるtech villageでは、現在、300人以上のアントレプレナーが在籍しています。(チャーリーの授業にはtech villageへの見学ツアーも含まれます。)






・起業支援

エモリーではTech Village内にMBA学生専用の部屋を購入しており、彼が開催する“Pitch the Professor"というプレゼン大会で優勝すればその部屋を利用する権利を得られます。有望なビジネスプランであればチャーリーを経由して投資家へピッチする機会も得られるでしょう。また、10千ドル規模の報奨金が出るコンペはアトランタや南部各地で開催されているようです。

資金調達は最も大きな課題です。アメリカでは確かに起業の敷居は低く、同級生も良いアイデアがあれば比較的気軽にビジネスプランを作り上げていきます。一方で、ビジネスを生み出すのは得意だが、西海岸のようにスタートアップを育てる事が難しい、とチャーリーが話す通り、VCやエンジェル投資家の存在がまだまだ少ない事が課題です。残念ながら、100万ドル以上の大型案件はアトランタではまだ珍しいレベルです。



・起業例

日本人メンバーでは昨年卒業したMATの起業体験があるので、詳しくは彼の記事をご覧ください。

その他、同級生には軍施設向けParty Busビジネスを立ち上げたり、また別の友人はBreweryビジネスを立ち上げ、上述のPitch the professorで優勝し、Tech villageの部屋を与えられ、日々ビジネスプランを磨いているようです。



・どう活かすか?

私が受けた授業はスタートアップの初期ステージに特化していたため、あくまで社内での新規事業開発に興味がある私には少し実務的すぎる面もありました。エモリーでは様々なクラスで新規事業戦略の一端を学ぶことができるため、目的によっては他の選択肢でも良いでしょう。例えば、投資側に興味がある学生にはVC/PEのクラスもあります。

一方で、起業において本当に大事なことと必要でないことの違いを学べたことは良かったです。アントレに強いと言われる他校の友人に聞いても、チャーリーほど気軽にアクセスできる教授は貴重で、彼の人脈・経験・知識を有効活用しない手はないと思います。本気で起業を考えている、またはパートナーを探したい学生にとっても、エモリーやアトランタでのチャンスは決して少なくないと思います。 


以下に簡単にですが、その他エモリーのアントレ関連のプログラムを一部紹介します。

・Entrepreneurship finance:
起業に関わるファイナンスにより焦点をおいた授業

・Applied Entrepreneurship:
実際にビジネスを立ち上げてから起こるべく事象(例:株式の分割方法や割合、危機管理、従業員管理・新規採用、効果的なマーケティング手法等)を学ぶ事にフォーカスをおいた授業


・Social Entrepreneurship関連:
詳しくはSHの記事を参照下さい

・International MSM_Israel :
チャーリー引率の海外研修(約2週間)、今年はイスラエルのアントレ事情を視察

Hack Atlanta :
エモリーBBAが主催するハッカソン




TE

2015年12月14日月曜日

アメリカ・アトランタでの出産!

皆さまどうも、Goizueta Class of 2016のはりーです。

みなさんは、12月の半ばとなり、出願資料(エッセイ)の準備にかかりきりかもしれません。
インフルエンザ等も流行る時期なので、まずは健康第一に頑張ってください。応援しています。

さて、出願関係の情報とは少し違いますが、志望校選定のための情報として
今回はアトランタの暮らしについてご紹介します。

内容はずばり、アトランタでの出産についてです。

私と妻は、MBAの夏休み期間中の7月の終わりに、第二子となる女の子をアメリカで出産しました。今回はその時のことを書きたいと思います。

そもそも、私はMBAの隠れた目標の一つとして
アメリカで是非とも子供を授かりたい(奥さんに生んでもらいたい)と
思って渡米してきました。

と言うのも、一緒に渡米してくれた妻は、入学時点では長女の出産に伴う育児休暇中であり、
そのままでは2年目の12月に休暇が終わり、復職のために一足早く日本に帰る必要がありました。

そこで、何とかアメリカで第2子を授かり、産休・育休を延長し、
私の卒業まで家族一緒に過ごしたい!!!と思いながらアトランタにやって来て
まさに、計画通りに子供を授かる事が出来ました。

慣れない外国での出産となり、妻には不安な思いをさせてしまいましたが
出来るだけ安心出来るように徹底的に情報を調べました。

みなさんが同じ立場になった場合に、参考になる部分もあるかと思いますので、
ここでアメリカでの出産に伴う情報を共有させて頂きます。
(特に、我が家は日本とアメリカの両方で出産を経験しましたので可能な限り日米の対比をしながら記載します。)

*2015年12年時点での情報であり、かつ、私が自分で集めた情報であるため、
 将来的には変更になったり、そもそも認識が間違っている情報が混じっているかもしれませんがご了承ください。


Ⅰ.日米での出産方式の違い

   日本では自然分娩が一般的ですが、アメリカでは99.9%無痛分娩です。
 
   昔ちらっと、この違いは宗教的なもので、仏教徒が多い国では普通分娩がほとんどで、
   キリスト教徒の多い国では無痛分娩が多いと聞いたことがありますが、真偽のほどは
   定かではありません。
 
   しかし、妻曰く、出産に伴う痛みは、無痛分娩は自然分娩の千分の一くらい。もう、
   無痛には戻れないわ!とのこと。

   出産に付き添った立場から見ても、日本で無痛分娩を終えた後の妻は、
  まるでマラソンを走り終えた後のようにゲッソリしていたのに、今回はお肌テカテカ。
  めちゃめちゃ元気でした。
 
   また、日本で出産する場合は、産後に1週間近く入院し母体の回復を待ちますが、
   アメリカでは、無痛分娩は体への負担が低いため、出産後2日目には退院させられます。
 
   そう言えば、イギリスのキャサリン妃は日帰り出産でした。イギリスはもっとシビアですね。
 
   裏を返せば、日帰り出産できてしまうぐらい無痛分娩は、母体に負担が無い出産方式
   のようです。


Ⅱ.医師・病院の探し方

   日本では妊娠がわかると、どの病院で出産するかを考えることはあっても
   どのお医者さんに取り上げてもらうを考えることは、ほとんどありません。
 
   一方で、アメリカでは、まず出産に立ち会ってくれる医師を探す必要があり、
   その次に出産場所となる病院を探します。
 
   これは、アメリカの医療保険の仕組みに伴うものです。
   アメリカの保険会社は、各社共に自社の保険が適用される医師・病院のグループ(ネ
   ットワーク)を持っており、大きく分けると下記2種類の保険商品を提供しています。
 
   ①そのネットワークの中でのみ保険金が適用される保険
   ②ネットワーク内外にかかわらず保険金が適用されるが、ネットワーク外の場合、
   保険金額が低くなる保険
 
   そして、医師の一人一人は、どの保険会社のネットワークに入るかを自分で選択しており、
   A社の保険は適用されるが、B社はダメなどの制約が出てきます。
   (おそらく、保険会社ごとに、医師や病院への報酬が違うためだと思います。)
 
   その為、まずは自分の加入している医療保険のネットワークに加入している医者を選択し、
   そのあとに医者と相談して病院を決める流れとなります。

  Ⅱ-1.アトランタの産婦人科医
    アトランタには、日本人開業医は居るのですが、
    日本人の産婦人科医は居ないと思います。少なくとも私は知りません。
 
    しかし、アトランタには、日本人の出産に数百件立ち会っている、
    ベテランの中国系アメリカ人の先生が居ます。
 
    非常に親身になって診てくれるため、お勧めです。
 
    Women's Health Associatesという病院の
    Dr. Winifred Soufiという先生です。
    https://www.whaatlanta.com/winifred-lin-soufi-md
 
 
    ただ、非常に人気の先生のため、紹介でのみで新規の患者を受け持っている様です。  
    下記の日本人開業医の先生と仲が良いため、診てもらいたい場合は紹介してもらうと
  良いと思います。
 
    倉岡クリニック
    http://www.kuraokaclinic.com/
 
    妊娠検査を倉岡クリニックで実施し(尿検査だけでなく、超音波検査もやってくれます)
    妊娠が確定すれば、倉岡先生からSoufi先生を紹介してもらうという流れになります。  
    (紹介料10ドル取られますが。)
 
    *事前にSoufi先生が、自分の保険会社のネットワークに所属しているかどうか、
     を確認しておくことも必要です。

  Ⅱ-2.アトランタの病院(産科)
    アトランタの医療レベルは非常に高い上に、信頼性の高い病院がたくさんあります。  
    そのうちいくつかを紹介します。
 
    ●Northside Hospital
    http://www.northside.com/
 
    私たちが出産場所に選んだ病院(下記)は、数年間連続で患者満足度全米No.1に選ば
    れており(アトランタNo.1ではなく、全米No,1です。)、アトランタに駐在する日本
    人の多くがこの病院で出産している様です。
 
    ●Emory University Hospital Midtown
    http://www.emoryhealthcare.org/emory-university-hospital-midtown-atlanta/
 
    Emory大学も医学部のレベルが非常に高く、全米の医学部ランキングベスト3の座を
    何年も守り続けています。その附属病院も非常に評判が高いうえに、Emory大学の学
    生向けの
    医療保険に入っていた場合、自己負担額が非常に少なくなります。例年、Goizuetaの
    日本人MBA生が
    アメリカで出産する場合、この病院を選ぶことが多いです。
 
    ●Piedmont Hospital
    http://www.piedmont.org/womens-services/womens-home
 
    その他、アトランタの住民の中で、コストパフォーマンスが高い人気の病院として
    上記を紹介されました。
 
    いずれの病院を選んでも、言語の面ではそれほど心配することはありません。
    移民の国、アメリカでは、法律で(大きな)病院側に通訳を用意するよう定められている様です。
    自分が通う病院に、日本語の通訳を用意してほしいとお願いすれば、
    対人、もしくは、電話経由での通訳を無料で用意してくれるため、奥様のみの通院であっても
    言語の面でさほど苦労することは少ないと思います。

Ⅲ.高齢?出産

   自分たちのことを高齢というのは若干の抵抗がありますが、
   アメリカでは(日本でも?)35歳以降の出産は高齢出産とみなされます。
 
   ちょっとセンシティブな話ですが、
   卵子には加齢による老化があり、35歳を超えると
   妊娠しずらいだけでなく、ダウン症発祥のリスクが増えるため
   病院からはダウン症の事前検査を強く勧められます。
 
   私も妻も、第二子の出産時は35歳。アメリカの病院で専門のカウンセラーと面談し、
   血液検査などのデータなどを基に妊娠に対するリスクについて色々な説明を受けました。
 
   なお、胎児の染色体検査などは任意であり、私たちは
   たとえどんなハンディキャップを持っていたとしても生む以外の選択肢は
   考えられなかったため、その旨を説明し、検査はお断りしました。
   (今回は初産ではなく、また第一子も問題なく生まれているため
    病院側もその決断に100%同意してくれました。)
 
   20代の一番体力があるうちは仕事や遊びに没頭したいという思いは理解できる
 (と言うか、私もそう思っていました)のですが、 妊娠・出産には適齢期があり、
 それ自体は医学ではなかなかどうしようもないと言うことは頭の片隅においておいても
 良いかもしれません。

Ⅳ.出産費用

   おそらく、日米で最も異なるのが出産費用だと思います。
 
   日本では市町村が産前検診の費用を全てカバーしてくれることが一般的なうえ、
   出産費用は、健康保険組合経由で出産一時金が支給され、実質タダで子どもを
   生むことが可能です。
 
   一方で、アメリカの出産費用は異常です。
   はっきり言って、医療保険に加入していないと破算レベルです。
   Emoryのマクロ経済学の授業でも、大学の学費と医療費の高騰は異常だということで
   理由の詳細な分析をさせられたりしました。
 
   実際に産前検診と出産費用で、医師・病院から保険会社に請求された金額を見てみると
   目玉が飛び出します。
 
   現地通貨で約$45,000。日本円で500万円以上。
   保険のおかげで自己負担額はだいぶ低くなりますが、未だに理解できません。
 
   なお、アメリカでは低所得者は、金銭的に出産出来ないという訳ではなく、
   州政府から低所得者向けの低価格な医療保険”メディケイド"というものが支給されていたり、
   病院には無保険者割引制度があったりします。
 
   と言いつつ、アメリカで自己破産する理由の第2位が医療費を支払えないことらしいので
   この国の医療費は、やっぱり高すぎますね。

Ⅴ.保険による出産費用のカバー

   日本では、前述の通り、出産に伴う自己負担額が実質タダであるうえ、
   出産は病気ではないという整理なので、日本の医療保険では出産費用はカバーされません。
 
   その為、留学に際して、日本から留学生保険(AIUや東京海上etc)に入って来た人は、
  出産費用は自己負担となります。
 
   *普通の病気に際しては、アメリカの医療保険よりも日本のもののほうが保証内容・保険金額
  が良い上に保険料も安いのですが、残念ながら日本で購入できる留学生・駐在員保険では、
  海外での出産費用をカバーするものは提供されていません。
 
   一方で、アメリカの医療保険では基本的に出産費用がカバーされます。
 
   オバマ大統領が定めたAfordable Care Act(通称オバマケア)のおかげで、
   どんな既往症を持っていても、妊娠が発覚した後であっても、保険加入可能期間(11月~3月)
 であれば 医療保険に加入することが可能です。
   (その他、Emory大学が学生向けに提供する保険は、8月に加入することが出来ます。)
 
   また、月々の保険料も、既往症の有無や妊娠の有無で変わることはありません。
   (収入額・年齢・家族構成によって、保険料は変わってきますが。)
 
   その為、アメリカで出産を希望するのであれば、初めからアメリカの医療保険に入ることを
 お勧めはしますが、場合によっては妊娠発覚後に現地の保険に入ることも可能です。
 
   私たちも、1月に妻の妊娠が発覚し、2月からアメリカの医療保険に加入しました。
 
   なお、一点非常に大事な情報があります。アメリカの医療保険は、入院する前には
   保険会社に入院することを申請し、入院する病院と治療内容について事前了承をとって
  おかないと保険金が出ません。(日帰り通院の場合は不要)
 
   私はこれを知らなかったので、出産の入院費として1万ドル程度自己負担になると連絡が来て
   保険会社との事後のネゴシエーションにめちゃめちゃ苦労しましたので、必ず忘れな
   いようにしてください。

Ⅵ.アメリカで生まれた子の国籍について

   ご存知の方も多いと思いますが、アメリカで日本人の両親から生まれた子は
   アメリカと日本の2重国籍保持者となります。
 
   これは、アメリカは「出生地主義」をとっており、アメリカで生まれた子にはアメリカ国籍を
 付与します。
 
   一方で、日本は「純血主義」。日本人から生まれた子には、生まれた場所はどこであれ
   日本国籍を付与します。
 
   ただし、日本で2重国籍保持が認められるのは、生まれた子が22歳になるまで。
   それまでにどちらの国籍を選択するか決定する必要があります。
 
   なお、アメリカ国籍を持つことのメリットですが、
   ・アメリカの学校に入りやすい
   ・アメリカで働く際に、ビザなどの要件不要
   ・アメリカ国籍を持つ成人は、アメリカ国籍を持たない家族のメンバーが
    アメリカ国籍や市民権(グリーンカード)をとる為のスポンサーになることが出来ます。
   ・海外旅行の際など、家族全員が、アメリカ人向けの窓口で入国審査が受けられ、ちょっと早い
    (ESTAとってたら、アメリカ人向けの窓口で入国審査が受けられるため、あまり良い
   メリットではないですが)などと言われています。

 また、近年東アジアの国々から、アメリカの国籍取得を目的に、妊娠後期の妊婦が
 アメリカにやってきて、出産したのちに帰っていく事例が増えており、妊娠後期の妊婦は
 場合によっては入国拒否されるらしいです。

 そのため、妊娠後期の留学生の配偶者が、短期の旅行に国外に出た場合、
 帰国時にVISAがあっても入国できない可能性があるという話も聞いたので
 安定期に入った後の旅行の行先には注意が必要かもしれません。

  Ⅵ-1.アメリカ国籍・パスポートの取り方
    アメリカの国籍は自動で付与されますが、戸籍と言う概念が無く、
    出生証明書・ソーシャルセキュリティナンバー、および、アメリカのパスポートを
    取ることが、アメリカでの戸籍取得に伴う手続きとなります。
 
    出産してからアメリカのパスポートを取り終わるまでに2か月以上かかる長丁場です。
 
    アメリカの病院で出産した場合、入院中に
    出生証明書およびソーシャルセキュリティナンバーの申請書を書いて
    病院に提出します。
 
    それを病院が、州のVital Record オフィスとソーシャルセキュリティオフィスに提出します。
    その結果、約3週間後にソーシャルセキュリティカードが郵送で届き、
    約6週間後から出生証明書の発行が申請可能になります。
 
    私の住むEmory大学のあるジョージア州のVital Recordオフィスでは、
    Web上経由で24時間265日出生証明書の発行を受け付けており
    出生証明書は、申請後約1週間で郵送で送られてきます。
 
    その後、郵便局(要予約)か裁判所(予約不要)で、
    両親及び申請時のパスポート申請に伴う面接を受け、費用を払い
    各種申請書類にも不備が無ければ約1か月でアメリカのパスポートが郵送されてきます。
    (帰国するためなどで、もっと早くパスポートが必要な場合は、
     追加料金を払えば、数日で発行してもらえる仕組みも利用出来ます。

  Ⅵ-2.日本国籍・パスポートの取り方
    日本国籍は領事館に出生届を提出することで取得できます。
    ただし、出産後3か月間以内に申請しないと取得できません。
 
    アトランタには総領事館があるため、そこで申請が可能です。
 
    流れとしては、
    ①アメリカの出生証明書を取り寄せます。(約6~7週間かかる)
    ②領事館で提供される指定のフォーマットで、上記出生届を
     日本語に翻訳する。(自分で翻訳すればよい。)
    ③念のため、実家から、自分の戸籍全部謄本(家族全員の情報が必要)    を取寄せる。
    ④出生届一式を提出。下記参照
     http://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/nihongo/shusseitodoke.html
    ⑤領事館が出生届を、本籍がある市町村に転送してくれ、約1.5か月後に戸籍に反映される。
 
    日本のパスポートの申請は、上記の戸籍への新生児の情報が反映されたのち、
    日本から戸籍謄本を取り寄せたのちに実施することになります。
 
    申請書類、写真やVISAなどの必要情報がそろっていれば、
    申請後5営業日目途でパスポートが交付されてるので、取りに行くことになります。  
 
    日米のパスポート取得に関しては、下記HPが参考になります。
    http://homepage3.nifty.com/myro_room/S_paperwork2.html

Ⅶ.最後に

   我が家にとって、次女の出産は、この留学中に経験した最大の異文化体験となりました。
 
   お金も手間暇も非常にかかりましたが、
   第一子を授かるまでに、結婚後6年もかかった私たちには、狙い通りにすんなりと次女を
  授かったことは夢の様でした。

  また、夏休み中の出産となったため、夫婦で協力しながら出産準備を進められたことは
   非常に良い思い出になりました。
 
   子どもは授かりものなので、なかなか思い通りにはいかないかもしれませんが、
   アトランタは安心して子どもを生める場所です。

  MBA取得のために夫婦で渡米される方にはアトランタは本当に素晴らしい場所なので、
 Emoryを選択肢の1つにすることを、強くお勧めします。

2015年12月7日月曜日

アトランタの愉快な仲間たち

こんにちは。Class of 2016 のYuta です。

MBA留学の醍醐味として、ネットワーキングを重視している方も多いと思います。その際、まずチェックするのが各校の「クラスサイズ」だと思います。この指標はアクセス可能なネットワークの規模を考えるにあたって一定の示唆を与えるものではありますが、実際にはどの学生もクラスメイトだけと交流して2年間を過ごすわけではなく、それぞれがより広義のコミュニティに属して学生生活を送っています。今回は、私がアトランタで出会ったクラスメイト以外の「仲間たち」を紹介したいと思います。

①エグゼクティブMBAのアダルトな仲間たち


GBSは2年制MBA以外にも1年制プログラムやイブニングプログラムを提供していますが、いずれも20代の学生がメインで、良くも悪くもまだ大学生的な雰囲気を残しています。一方、エグゼクティブMBAの学生は30代後半で Managing Director 手前という学生が多いように思います。私はマクロ経済学の授業で Teaching Assistant として彼らの試験の採点や補講を行っています。普段の講義も一緒に聴講しているのですが、フルタイムMBAを上回る活発な議論に刺激を受けています。年齢のせいか、講義が長時間に及ぶと疲労感がみられる気もしますが、各業界での経験年数が長いので非常に専門的な議論ができるのは大きな利点です。私の場合、資産運用業界に特化したコンサルというニッチな領域で働いている学生とのコネクションができましたので、これを利用して米国とアジアの資産運用業界における人材戦略の違いにフォーカスした自由研究を行おうと思い、準備を進めています。

以下にGBSのエグゼクティブMBAの出身業界を示したチャートを添付しました。これだけ多様な人材が働きながらGBSのキャンパスに通えているのは、アトランタが特定の産業に偏ることなく、バランスのとれた経済発展を遂げてきた結果であると考えられます。


②アトランタ経由で全米に散って行った仲間たち


受験生の方の中には、キャンパスビジットを検討されている方もいらっしゃると思います。時間的な制約からビジット先を絞り込むのに苦労される方も多いかもしれませんが、世界一の乗降客数を誇るHartsfield 国際空港から車で30分の距離に位置するGBSは、タイトなスケジュールの中でも比較的気軽に立ち寄っていただけているように思います。希望される受験生の方には在校生が分担して意見交換の機会を持つようにしていますが、私個人としてもこれまで10名程度の受験生の方とコンタクトさせていただきました。結果的にGBSに進学された方も、そうでない方もいらっしゃいますが、多様なフィールドで活躍し、同じ志をもって渡米してきた(将来の)MBAsと利害関係を超えてじっくり話ができるのも、また貴重な経験だと思います。



③アトランタの自由すぎるチビッ子たち

GBSのClass of 2016, 2017の日本人学生は既婚者が多いのですが、これはアトランタの良好なQuality of Lifeが既婚の受験生を惹きつけている結果だと思われます。私も妻と二人で渡米したのですが、その際に日本で教員として働いていた彼女のキャリアを中断させることになってしまいました。この点について、申し訳ないという気持ちを私自身ずっと抱えていました。

しかし彼女はこうした環境にめげることなく、今では現地で知り合った友人から紹介してもらった小学校でボランティアをしています。その学校ではMontessori Method と呼ばれる、生徒の進度に合わせた自由度の高い教授法が採用されており、日本の小学校とはかなり雰囲気が異なるようです。ともあれ、妻に教育者として貴重な経験を与えてくれたアトランタのチビッ子たちに感謝していますし、また厳しい環境にありながら自ら道を切り開いた妻を見て少し驚くと同時に、とても誇りに思います。

受験生の皆様の中にもご家族のことで悩んでいらっしゃる方がいるかもしれません。それぞれ事情が異なると思いますので軽率なことは申し上げられませんが、とりあえず飛び込んでみたら思わぬ道が開けることもあると、私自身は実感しています。




私の留学生活もあと残すところ5か月となり、このブログを書くのは今回が最後となりました。受験生の皆様がMBA留学を通じて沢山の素敵な仲間と出会い、また自分やご家族の新たな一面を発見されることを心よりお祈りしております。

Yuta

2015年11月29日日曜日

Directed StudyとIntramural sportsについて

こんにちは、class of 2016Akiraです。早いもので2年目の秋学期も終盤に差し掛かり、卒業まであと約半年となりました。「Time flies (光陰矢の如し)」と言いますが、こちらに来てからの1年半はあっという間に過ぎたように思います。一方で受験生時代を思い出すと、この時期私は依然としてTOEFLGMATのスコアメイク、エッセイのネタ出しに苦労していて、早くこんな辛い時期が過ぎ去ってくれれば良いのにと思っていたことを思い出します(笑)。受験生の皆様におかれましては、これからMBA受験の佳境に入り、大変な時期が続くと思いますが、合格後に人生で最高の2年間が待っていると思い、最後のひと踏ん張り頑張って下さい!
さて、今日はEmoryの魅力やこちらでの学生生活を分かって頂くために、学業面とスポーツ面で一つずつ自分の経験をお伝えしたいと思います。

1. Directed Study
受験生の皆様は、現在エッセイ作成の為に出願先各校の興味ある授業内容や教授陣についてリサーチをされている頃かと思います。その中で、この教授の経歴だったらこういう話を聞いてみたいな思われたことはありませんか?またMBA入学後も実際に授業を受ける中で興味が広がり、勉強してみたいと思う分野が出てきたけど、なかなか適した授業が見つからないことや、興味ある分野で個人的にリサーチをするのだけどせっかくだから単位ももらえたらいいなというような事があるかもしれません。そのような時に活用できるのがDirected Study制度です。この制度は、授業でカバーされていない分野において教授に個別指導を仰ぎながら個人研究等を行い単位取得ができる制度です。しっかりとリサーチをしたわけではありませんが、その他のMBAスクールの学生に聞いてみると、オフィシャルにこのような制度を設けている学校は多くはないようです。また、Emoryは一学年200名強(2 year 150-180名、1 year 50-60名)のスモールスクールですが、Undergradにもビジネス専攻があるため教授の数が多く選択肢は豊富です。私の知る限りで過去に以下のような活用事例があります。①起業への活用。米国内での起業にあたり、Entrepreneurship関連の教授に指導を仰ぎ、ビジネスプランニングから法人設立まで行ったケース。②米国の電力自由化地域における卸売市場の動向や発電事業の収益性についてリサーチを行ったケース、③エクセルのソルバー機能を使いスマートフォン向け半導体市場における最適化モデル構築と感応度分析を行ったケースがあります。私自身も最終学期となる来季に金融機関のバリュエーション手法の研究とその実践というテーマでDirected Studyを行う予定です。もちろんDirected Study以外にも素晴らしい選択科目がたくさんあるのですが、MBA2年間の学習の総仕上げとしてこのような制度を活用してみるのも良いかもしれません。


2. Intramural sports

MBAでの2年間は学業に専念する期間だと思いますが、せっかく学生に戻ったのでたまにはスポーツに精を出すのも良いかと思います。こちらのアパートはスポーツジムが併設されているところがほとんどですし、大学にもトレーニング設備の整った体育館が併設されているので、勉強のちょっとした合間にトレーニングということも簡単にできます。また、せっかくなので仲間とチームスポーツを楽しみたいという方にはIntramural sportsがお薦めです。こちらはEmory大学の学生、卒業生、教員、そしてその家族まで参加可能な校内対抗スポーツイベントです。毎月様々なスポーツの対抗戦が企画され、そのスポーツに興味のある参加者が自主的にチームを編成、エントリーし、ゲームに参加していく形です。種目はflag football, Soccer, Basketball, Volley ball, Soft Ball, Ultimate, Water Polo, Tennis, Racquetball, Dodgeball, Table tennis等々たくさんあり、毎月3-4種目が常に同時開催されています。私は現在MBAの仲間とチームを作り、大学院生対抗のサッカーリーグ(サッカーは参加者が多いので、若者との試合についていけそうもないおじさん専用の大学院生リーグがあります。笑)と男女混合サッカーリーグの2つに参加しており、週2回サッカーの試合を楽しんでいます。勉強や飲み会とは異なった雰囲気で交流することができ、同級生の新たな面も垣間見る事ができ非常に楽しいひと時となっています。ちなみにサッカーに関しては、このIntramural league以外にも毎週日曜夕方にMBAの学生、OBを中心に有志で集まり、定期的にプレイしています。上記の写真は、そんなとある日曜のサッカー後の一幕です。皆様も入学された暁にはお好きなスポーツで同級生と親睦を深めてみるのはいかがでしょうか?

2015年11月16日月曜日

インターン獲得(ボストンキャリアフォーラム含む)における優位点+MBAライフを理解いただくために

Class of 2016のいっこーです。

早いもので今年も11月になりましたが、今月、
Intern/Full time offer獲得を目指す日本人留学生向け世界最大の就活イベント,Boston Career Forum(ボストンキャリアフォーラム、略称ボスキャリ)が開催されます。
(事前のES提出+,電話interview、forum中の複数回の面接を経てOffer獲得を目指すのが典型的なインターン獲得のプロセスになります)。

そこで今回は、最近のEmory日本人学生の活動実績に基づき、Emoryが持つインターン・就活をする上でのAdvantageをお伝えします。
(最後に、MBA Lifeを理解いただける情報を記載しておりますので、インターンに興味ない方は最後をご覧ください)。

① Reputation
昨年のボストンキャリアフォーラムでは、数人のEmory日本人学生がそれぞれ複数インターンのオファー(内定)を獲得しましたが、職務経験等のJob requirementを満たしている限り、書類選考で落とされる事はありませんでした(彼らが面接を申し込んだ企業は、コンサル・投資銀行・ IT企業・外資メーカー)

コンサル未経験のEmory日本人学生に、複数の世界的大手コンサルファームからLinkedIn等にInterview offerが来ることも少なくなく、またインターン先(日本)でもEmoryの名前はかなり知られているようです。

「某社の人事で働く方と話している際、『○○(某在米MBA)の学生は取らない』と言っていた」という話を聞いたことがありますので、米国MBAの中でもEmory のReputationは確立され、高く
企業から評価されているようです。
このことは、今後のキャリア、就職活動面でプラスに働くことと思います。

② Location(移動負荷)
 「世界一忙しい空港」を有するアトランタにあるEmoryは、他の多くのMBAより就活がしやすいロケーションにあります。大都市向けDirect Flightが圧倒的に多いため、各地に短時間での移動が可能で、度重なる移動に伴う体力の消耗・金銭的負担を抑えることができます。

ボスキャリは金~日曜開催ですが、アトランタ~ボストンはDirect Flightで約2時間と近いため、Forum直前(木曜)の授業にも問題なく出席できる(授業を欠席する必要がなく、学業に与えるマイナスの影響が少ない)点は、欧州・アジアのMBA学生はもちろん、他の在米MBA学生からもよく羨ましがられます。

また、Emoryには、キャリアトレックという西海岸・東海岸各地の企業訪問をするNetworking Activityがあるのですが「時間・お金をあまりかけず、たくさんの企業を効率的に訪問できるのは助かる」という声をよく聴きます(特に米国での就職を目指して就活をする場合、毎週のように面接に赴くことがあるため)。

③ 在アトランタ企業のVariety
交通の便の良さもあり、多くのGlobal企業がアトランタに拠点を置いています(Fortune 1000に入る企業のうち75%がアトランタに何らかの拠点を置いています)。
そのため、Emoryは多くの企業と強いconnectionを有しており、著名ゲストスピーカーが授業にきたり(先日は現役メジャーリーガーが来校しました!)、GMSCをはじめ企業とコラボした授業も多く、学生が色々な企業にアプローチしやすい環境にあります。
その中には米国だけでなく、日本を含むアジア・ヨーロッパにHeadquarterやBranchを有する企業もあるので、世界中どこで就活をするにも有益なconnection・insightを得ることができます。
GMR-213-575x359実際、日本人学生の中にもCoca-Colaのアトランタ本社(HR)で働くEmory卒業生(米国人)にコンタクトをとり、特別にCoca Cola Groupでインターンとして受け入れられたというケースもあります(同社でのインターン受入れはその学生が同社史上初)。
このように、多くのチャンスが近くに多く転がっているところはアトランタの大きなadvantageだと思います。

④ Emory Career Centerのサポート
IMG8870-S.jpgEmoryのキャリアセンターに依頼すると、英文Resumeの添削や、自分の志望する業界に詳しい事務員等を紹介してもらうことができるので、とても便利です。
また、Core Programの中には就活のための授業があり(社費生は免除)、Resumeの書き方やネットワーキング活動中の留意点、LinkedInの活用方法等、きめ細かくサポートしてくれます。

その他、就活シーズン前には、On Campusで企業説明会が連日行われますし、各クラブ(ファイナンスクラブ・マーケティングクラブなど)による情報提供等も随時行われています。
このような手厚いサポートは、Emoryは「就職率全米MBA No.1」という成果として結実しています。
また、とてもCollaborativeなカルチャーなので、米国人クラスメイトに米国企業の様子を教えてもらったり、Interview Trainingをしてもらった日本人もいます。


・・・と、このようにEmoryには就職活動をする上で有益なadvantageが多くあります。夏季インターンを検討されている方は、ぜひEmoryを出願校の一つに検討してみて下さい!


最後に、「直接日本人学生にEmoryについて聞いてみたい!という方のために
今週末11/22(日)日本時間AM 10:00~AM 11:30にWebinar(セミナー)を開催します!
「MBA生活ってどんな生活?」「アトランタってどんな場所?」など、現在Emory MBAに在籍する日本人学生が、幅広くざっくばらんにお話し致しますので、興味のある方はgoizueta_jp_student@googlegroups.com までお気軽にご連絡ください!

Webinar終了後も、質問等メールいただければ、個別に対応させていただきますので、お気軽にご連絡下さい。

なお、出願に向けてEmoryについて調べて下さっている受験生も多いかと思うので、ここ数年の投稿から、Emoryについて理解を深めていただけるよう、過去のブログ記事のほんの一部のリンクを記載しておきます。
それ以外にも、沢山の投稿がありますので、左上の検索バー・カテゴリーから他記事も参考にしてみて下さい!

<過去ブログから>
[受験情報]

[Why MBA (Emory)]

[MBA カリキュラム全体像]

[Pre MBA期間]
Hospitality

[Core Program]


[Summer]

[生活環境 in Atlanta]

[家族の生活 in Atlanta]

[総括]
Emoryに進学して良かったと思うこと。
欲しがり続けた2年間―Goizueta MBAを振り返って

これから寒い日が続きますが、お体にはくれぐれも気を付けて受験勉強頑張ってください!

いっこー

2015年11月12日木曜日

飲茶と夜景だけじゃない!!~香港で学ぶ魅力(交換留学編)

CUHK(香港中文大学)のメインキャンパス
駅から徒歩1分、学内は無料バスが走ります
ニイハオ(こんにちは)!

はじめまして。日本人交換留学生のKeiichiです。エモリーに、香港のCUHKビジネススクール(香港中文大学)から2015年秋学期の間、妻・Yokoと子供達でやって来ました。

香港と言えば、飲茶!夜景!ディズニー!

・・ですが、今回は真面目にエモリー大学MBA課程の交換留学制度の簡単な紹介と、もしエモリーから香港のCUHKに交換留学したらどんな生活が待っているかご紹介したいと思います。記事を通じてアメリカとアジアのMBAの違いを感じていただければ幸いです。

エモリーの充実した交換留学制度

香港の話を始める前に、まずはエモリーの交換留学制度の詳細について、MBAオフィスのMs.Harrietに話を伺いました。

「EMORYではMBA生対象に、3~4カ月(1学期)にわたる交換留学プログラムと、1~3週間にわたる短期プログラムを用意しています。単位認定しており、これらのプログラムを通じて世界で通用するビジネスリーダーになる準備をして欲しいと思っています。

2015年Fall TermにEMORYへ来た交換留学生
現在、EMORYは世界中の27のビジネススクールと交換留学協定を結び、毎年約20名の交換留学生がEMORYに学びに来ています。一方、エモリーから他校に交換留学する学生は、毎学期5名程度となっています。

EMORYから他校に交換留学しようとした際の選考プロセスとして、アメリカ渡航翌年の1月に希望者の募集が始まるので応募いただき、エモリーでの学業成績とエッセイの審査を経て、2月下旬に結果発表となり、2年生としてFall Term (8~12月)かSpring Term (1~5月)に渡航します。今までの話ですが、EMORYの学生は第1、2希望の交換留学先に行っています」(Ms. Harriet談)

お話を伺った個人的感想としては、エモリーの交換留学制度はとても恵まれたプログラムと感じました。というのも、CUHKから他校に交換留学する際、特にアメリカは学生間で一番人気で応募者が多く、選考に漏れて交換留学できないケースが毎年とても多いからです。

交換留学先として香港を選んだら

夜は100万ドルの夜景に早変わり。
香港に交換留学すればこの夜景、貴方のもの・・
続いて、もし皆さんがエモリー入学後、交換留学先として香港のCUHKを選んだらどんな生活が待っているか簡単にご紹介します。

香港は、全面積が東京都の約半分。人口は726万人(東京は1335万人)、うち在香港日本人は2.5万人です。成田から飛行機片道4.5時間、日本人の人気海外旅行先ランキング5位(2014年EXPEDIA調べ)です。香港進出日系企業数1388社、法人税は16.5%(日本の半分)、中国の玄関口で東南アジアへのアクセス良好のためグローバル企業が会社を構え、就活生も企業訪問しやすい地理的環境です。香港証券取引額は世界7位にランクインする国際金融都市です。

アジア最古のCUHKビジネススクール

CUHKは、香港の北方に位置するUniversity駅に本キャンパス(駅の目の前)と、香港中心部のCentral駅にサテライトキャンパス(駅から徒歩3分)を構えています。MBAプログラムは他北米の学校同じく国際認証を受けており、基本的に学ぶことは同じと言われます。差別化として、CUHKでは特にFinance、Marketing、Entrepreneurship、China Businessの領域に力を入れています。

CUHK MBA Class of 2016
アジアビジネスを志す者が集まります
例えば、私が専攻しているEntrepreneurship領域のNew Venture Business Projectの授業では、アジア起業家間で高名なWilton Chau教授等、複数の講師が30名の学生を交代指導。起業前準備、資金繰り、成長戦略、実例紹介、アジア地域ならではの注意点など、学びます。同時にチーム毎に現存スタートアップ企業の資金繰りを目指し、欧米・日本・シンガポール等から集まる投資家に資料提出やプレゼンを行います。私は元科学者・HPのマーケター・弁護士とチームを組み、再生医療分野のベンチャー企業を担当。最終的に投資をこぎつけました。

在学中に起業する学生も多く、授業での学びと学内無料インキュベーションセンターを活用して、私の代のクラスメイトのうち5名が起業しています。

MBAの授業は英語で行われていますが、学内に語学スクールがあり、北京語・広東語の集中受講も可能です(別料金・MBA単位認定外)。

学生のマジョリティ、そして就職希望先が異なる

アジアとアメリカの学校の違いとして、クラスメイトのマジョリティと就職希望エリアが異なることも挙げられます。

まず、クラスメイトのマジョリティについて。アジアの学校の学生のマジョリティはアジア人で、アメリカの学校の学生のマジョリティはアメリカ人と言われています。エモリーでは6割程度がアメリカ人で、香港にあるCUHKは多くがアジア人です。実際、CUHK MBA Class of 2016のクラスメイトは72人で、約20カ国から集まり、構成は中国17人、インド13人、北米6人、台湾5人、日本3人、ドイツ・韓国各2人、あとは各国1人です。

CUHKの学生の出身大学の一例ですが、New York、Wisconsin-Madison、Toronto、ESB、Manchester、Peking、Tsinghua、Taiwan、Bangalore、Mumbai、Chulalongkorn、Philippines、Tokyo大学等。職業経験は平均5.3年。出身業界は様々で、金融ならHSBC、UBS、中国四大商業銀行、四大監査法人等。メーカーはIBM、Samson、Tata等。そのほかコンサルタント、起業家、弁護士、会計士、医師、モデル、ソムリエ、育児中主婦もいます。毎年、他校から交換留学生も来ます。CUHKの交換協定先は現在のところエモリーをはじめ、北米ではDUKE、KELLOGG、ROSS、UNC等、ヨーロッパではESADE、HEC、LBS等、アジアではICS、Indian Institute、NUS等で、エモリーからCUHKに交換留学した際は上記学生とともに勉強します。

続いて、学生の就職希望先について。これはビザの問題にも関係していますが、エモリーではアメリカや周辺国で、CUHKではアジアで働きたいという人がとても多い印象です。裏を返せば、自分が将来働きたいエリアをもとに学校を選んでいる人も多い、ということです。


CUHK MBA生の一日

CUHKは、北米の学校同様2年在学可能ですが、キャリアの空白時間を少しでも空けたくない学生が多く、そのほとんどが12~16ヶ月で卒業します。授業は、3ヶ月かけて週1回3時間授業を12回履修します。図書館が24時間空いており、徹夜する学生もいるようです。また、チームワークをとても重視しています。MBAオフィス側の主導で、経験職種・国籍が異なるようなメンバー構成を行うため、同じクラスメイトと複数回チームを組むことは滅多にありません。日本人とチームを組むこともなく、私も日本語を話さない週がほとんどでした。交換留学生のチリ人と組んだこともあります。

また課外活動も盛んで、私の代はコンサルティングクラブ、マーケティングクラブ、ラグジュアリークラブ、スポーツクラブなど10の学生クラブが立ち上がりました。例えばJapan Clubでは、香港において、日本銀行、野村證券、日清食品、ヤクルトの現地責任者の講演会や工場訪問を主催しました。また、就職活動中の学生が、シンガポールやシンセンに企業訪問ツアーを行うこともあります。もちろん交換留学生も参加可能です。
2015年Fall TermにCUHKに交換留学で来た
留学生の歓迎会(左から2人目は副学部長)

学校による交換留学生サポート

基本的にCUHKフルタイムMBA生と同じ扱いで、それにプラスして交換留学生対象の歓迎会、キャンパスツアー、生活立ち上げ支援や履修授業アドバイスなど行われています。

また、学校一部費用負担で現地企業訪問ツアーや、中国本土・マカオ・オーシャンパークへのツアー、CUHK MBA卒業生との懇親会、スポーツ大会などが行われ、学生の興味に応じて参加可能です。

家族として暮らす香港

続いて、妻から見た香港をご紹介します!

「主人も私も香港渡航前は海外に住んだことがありませんでしたが、そんな私たちでも香港はとても過ごしやすい場所でした。

街中が中華街!学内でも飲茶が食べられます
湿度と地価が高いことが難点ですが、香港人は皆さんとても親切です。CUHK MBAオフィスの香港人の方は、私たちの家の最寄の現地市場での食材の買い方や料理の作り方を教えてくれに家に何度も来てくれたり、車内の見知らぬ人も子どもをあやしてくれたりします。

街中での言語は広東語、北京語、そして英語が入り混じります。街は東京の山手線沿線のような便利さで、家から10分も歩けば、飲茶が美味しい中華料理店や、郷土料理店、喫茶店など現れます。主人は四川鍋やモツ煮込みスープ、子どもたちはゆで餃子やマンゴースイーツ、私は中華粥や冬瓜スープなど好きでした。世界中のレストランが出店しているので食べ物には困らないと思います。

お子さんが和食が恋しくなっても大丈夫です!地元スーパーに日本米、お豆腐、梅干、納豆まで揃います。輸入関税・消費税・酒税(30度以下)がないので、日本のアルコールも日本の半額程度です。SOGOやAEON、セブンイレブン、吉野家、大戸屋、牛角、和民、世界の山ちゃん、俺の割烹、嵯峨野、また日本語の本を取り揃える書店もあります。なにより私の好きなラーメンが豊富で、一風堂、一蘭、一幸舎、豚王、武蔵、味千、三田製麺所、漁場台風などのお店が点在しています。スーパーでは色々な種類のカップ麺も購入でき、ラーメン好きにはたまりません!

医療レベルは日本と同程度と言われています。医療費は香港政府が一部負担しているため、日本より安価です。我が家も子どもの予防注射や怪我、高熱等で何箇所か利用しましたが、医師は欧米のメディカルスクールで学んだ方が多い印象で、薬はドイツ、アメリカ、日本のものを使用していました。ビザを持つ交換留学生やその家族であれば、例えばの話ですが、救急車で地元の総合病院に運ばれ、手術を受け1週間入院しても、請求額は1万円以内です。日本語の通訳も無料で付けられます。ただ、救急でないと待ち時間が2~3時間になることが多いので、予約すれば待ち時間がない民間クリニックがお勧めです。事前に保険に入っていれば支払はキャッシュレスです。
1904年開通の2階建て香港トラム
お勧めは屋外市場を突っ切る北角
行き

公共交通機関も発達していて、150円もあれば香港内の大抵の場所に行けます。タクシーは日本の半額程度なのと自動車税が高額なので、車を持つ人はごく少数派です。治安は日本と同じく良好で、特に香港マラソン間近になると深夜でも女性1人でのジョギング姿を見かけます。子どもの遊戯施設や日本人運営プレイグループも、香港中に点在しています。夏は蛍を見られますし、ハイキングコースや透き通る海、離島行きフェリーも充実しています。周辺エリアへのアクセスも良く、私は三亜ビーチやマカオ、海洋王国が好きでした。香港は家族にとってとても暮らしやすい街だと思います」(妻・Yoko談)

いざ、交換留学へ

エモリーに入学すると、アメリカでの学びにプラスして、交換留学するチャンスが用意されています。会社派遣の方も、興味があれば一度会社と交渉する価値があると思います。エモリー交換留学先のCUHKビジネススクール(香港中文大学)でお待ちしています。

それでは再見(さようなら)!

Keiichi

毎晩8時から15分間、ビクトリア・ハーバーで行われるシンフォニー・オブ・ライツ(ギネス記録)

2015年11月5日木曜日

交換留学生から見たEmory・アメリカとヨーロッパのMBAの違い

さんこんにちは!

スペインのESADE Business School (Class of 2016) から交換留学生としてEmory来ていますSFです。私の方から交換留学生から見たEmoryの魅力やアメリカとヨーロッパのMBAの違いなど書かせて頂きますので、少しでも皆さんにお役に立てるようであれば幸いです。

受験生の皆さんにとってはまだ馴染がないかもしれませんが、MBAでは学校によって交換留学という制度を用意しており、期間限定で提携した学校同士で学生を交換し合い、単位交換も可能な仕組みになっています。学校により選択できる学校・期間は異なるので、私にとっては学校が用意している交換留学の範囲も、受験時の学校選びの中で重要なCriteriaの一つでした。私がEmoryへの交換留学を希望した理由は、アメリカのMBA1度は経験したかった選択授業はマーケティングに特化したく、マーケティングの強い学校に行きたかった!英語力の向上!でした。そして無事元の学校のESADE内での選考を通り、希望通りEmoryへの交換留学を果たせました。現在私は8月後半~12月中旬までの1セメスター(選択授業のみ)Class of 2016の方々と一緒に過ごしています。

Emoryの魅力

フレンドリー
正直ここに来るまではアメリカのMBAIndividualCompetitiveな印象がとても強かったのですが、来てみたらびっくり!驚くほどみんな気さくで、温かく交換留学生も迎えてくれました。教授も学生も困った時にはすぐに対応してくれますし、外者扱いされることもなく感じるのはEmoryが大事に育んできたCultureからきているのだろうと思います。交換留学生に対してもBuddyという相談役の同級生をつけてくれたり、そのBuddy達が集まり食事会などを開いてくれたりなど、DiversityCommunityを尊重する印象を強く受けています。


チームワーク

私の元の学校もTeamworkCooperationなどを非常に重んじているのですが、EmoryESADEに負けず劣らずチームに重きを置いていると感じます。私が選択している授業には全てチームでの課題が課せられていますし、チームで過ごす時間が非常に長いと思います。グローバル化がますます進むビジネスにおいては、Diversityな環境でTeamCooperateできる能力を伸ばすことが最も必要とされると私は確信しているので、このEmoryCultureはアメリカのMBAとしては特筆すべきことかと感じています。
その他数えきれないほど魅力はあるのですが、外から来たものとして強く感じ、アメリカのMBAの印象とは違った2を挙げさせて頂きました。


アメリカとヨーロッパのMBAの違い
これだけ情報が溢れている時代なのでMBAの学校同士もいい所を取り入れながら進化している為、アメリカとヨーロッパで何が違うというのも明確に示せるものは少ないですが、私が感じたものを列挙してみますので参考にしてみて下さい。ただ私も1ずつしか経験はしていませんので、多少偏っているかもという目で見て頂ければ幸いです
   授業

アメリカはほぼ
2年制のMBAの為、Emoryもかなりコアの授業をしっかりやっているなと感じます。フレームワークや理論をしっかり叩き込んで、それを基に選択授業で更に知識とスキルを上げていく、というのがヨーロッパよりも強いと思いました。ヨーロッパの学校はほとんどが1年もしくは1年半の為、コアの期間が短かったり、コアを受けながら選択授業も多く取らなければいけないことが多いので、フレームワークなどは基本的にテキストなどで自習して頭に入れることが前提となるケースが多くあります。ですので、時間が経つと頭から抜けてしまうことも・・正直多いのですが、こちらの学生はみんなしっかり基礎が身についているので、私がここに来て選択授業に混じった時、多少追いつくのが大変な時もありました。総じてアメリカのMBAはよりAcademicな要素にフォーカスしていると感じます。課題に関しても基本的にはフレームワークや理論に沿った進め方を強調していると感じますし、数字を多く扱い、Quantitativeな分析を行うことがどの授業に関しても多いです。実践的なスキルを身につけ、自分の強みを持つためにも若い年代の学生にとっては非常に有効なアプローチだと思います。


一方でご存知の通りヨーロッパは一般的にアメリカより学生の平均年齢が高く、職務経験が多い学生が集まるのが特徴です。授業も各自のバックグラウンドや経験を活かしたものが多く行われます。例えばESADEでは席次表に各学生の前職が記載されており、教授がそれを活かしながらケースを展開したり、Financeの授業でSalesOperationの視点からの見解がほしい時にその前職が記載されている学生に話を振ったりします。ヨーロッパの学生の方が年齢的に高く職務経験が長いことから、専門的なスキルや知識よりも経営目線により近いGeneral要素を多く含む授業が多かったように思います
またアメリカは選択授業の選択幅が非常に広いと思いますEmoryはアメリカでは比較的コンパクトなサイズですが、同サイズのESADEよりも選択幅は3倍程あります。それは卒業後により実践的・専門的な強みを持てるようにという志向から、選択授業への幅の広さに繋がっているのかと個人的に感じました。

   課外活動

大きく違いを感じることの一つとして、アメリカの課外活動の活発さやイベントの多さを感じています。
Undergraduateや他の大学院も併せて規模が大きいこともありますが、ビジネススクールとしてビジネスに密接したものも多いです。私のいたスペインは、国自体としてはビジネスへ意識が低く、経済の状況も良くないので、実際の企業との関わりや一線で活躍するビジネスパーソンをゲストスピーカーとして来て頂くことに非常に苦労していたと思います。それと比べるとアメリカは人材も企業もイベントも非常に多く、近くでいくらでも機会を創出できるのは利点だと感じました。一方のヨーロッパは、積極的に学校の外・国の外に自ら行くことが大事になってきます。国は違えどシェンゲン協定とLCCのおかげで気軽に手軽に周りの国に行けることができますので、自分の活動範囲・視点を学校や国内に留めず、自ら成長させる機会を外に見つけにいく姿勢も重要かと思います。

   学生・
Diversity

数字を見て頂ければ分かるかとは思いますが、やはり学生のDiversityに関してはヨーロッパの方が進んでいます。ESADEではInternational比率が95%で、周りは常に違う人種の人たちなので、Majorityというものがありません。人間関係も授業もチーム課題も手探りでお互い大変な苦労しながら作り上げていくのが醍醐味とも言えます。多くの人種・文化と触れ、視野やネットワークを広げるには非常に適していると思います。一方のアメリカですが、私は来る前はアメリカ人というMajorityの中に入っていく怖さを感じていましたが、来てみたら意外にもDiversityに富んでいました。アメリカと言っても州や地域によって多種多様であり、個人個人を見ても非常に個性に富んでいて、アメリカ人という一括りにはとてもできないことを痛感しました。そもそも移民の国だと常々言われるように、外部の人間を受け入れる文化は非常に強く感じます。EmoryはアメリカのMBAの中でもInternational率は高いですし、アメリカ人とチーム課題をやっていてもこちらを受け入れてくれる姿勢は強いので、Diversityも重要視している受験生の方々にもご満足頂けるのではないかと思います。

   生活ロケーション移動手段

電車バス飛行機という公共機関の交通の便がいいヨーロッパと比べると(私が住んでいたバルセロナは特に良かったからですが)アメリカは車がないと生活が大変な場所が多いと痛感しました。もちろんヨーロッパでも公共交通機関を利用できない遠隔地にある
MBAもありますが、基本的には車を持たない生活で過ごせる所が多いと思います。アメリカはどこに行くにも車がベースですので、アメリカの学校選びをする際はご自身が考えている以上にロケーションにこだわることを個人的にはお勧めします。アトランタは都会と自然の両方を適度に堪能できる素晴らしい場所だと思います。学校は都心からすぐとは言えませんが、車が無くてもUberバス・タクシー・電車も使えますし、緊急時にはフレンドリーな同級生が助けてくれるので、車を持てない交換留学生の私でも生活に全く支障がなく快適に過ごせています。


アメリカとヨーロッパでもし悩まれていることがあれば、どちらが優れているという観点ではなく、どちらが自分の学校選びのCriteriaに合っているかでぜひ考えて頂きたいと思います。両方経験したければ私のように交換留学という手段もありますので、ぜひそこまで視野に入れて受験を進めて頂ければと思います。Emoryは交換留学先の選択肢も非常に広いですし、学校自体もアメリカのいい部分とヨーロッパのいい部分を両方兼ね備えた優れた学校だと個人的には感じているので、外部から来た私からもぜひお勧めしたいなと思います。

それでは長文大変失礼しました 



SF

              交換留学生とBuddyの交流会にて