米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2015年11月29日日曜日

Directed StudyとIntramural sportsについて

こんにちは、class of 2016Akiraです。早いもので2年目の秋学期も終盤に差し掛かり、卒業まであと約半年となりました。「Time flies (光陰矢の如し)」と言いますが、こちらに来てからの1年半はあっという間に過ぎたように思います。一方で受験生時代を思い出すと、この時期私は依然としてTOEFLGMATのスコアメイク、エッセイのネタ出しに苦労していて、早くこんな辛い時期が過ぎ去ってくれれば良いのにと思っていたことを思い出します(笑)。受験生の皆様におかれましては、これからMBA受験の佳境に入り、大変な時期が続くと思いますが、合格後に人生で最高の2年間が待っていると思い、最後のひと踏ん張り頑張って下さい!
さて、今日はEmoryの魅力やこちらでの学生生活を分かって頂くために、学業面とスポーツ面で一つずつ自分の経験をお伝えしたいと思います。

1. Directed Study
受験生の皆様は、現在エッセイ作成の為に出願先各校の興味ある授業内容や教授陣についてリサーチをされている頃かと思います。その中で、この教授の経歴だったらこういう話を聞いてみたいな思われたことはありませんか?またMBA入学後も実際に授業を受ける中で興味が広がり、勉強してみたいと思う分野が出てきたけど、なかなか適した授業が見つからないことや、興味ある分野で個人的にリサーチをするのだけどせっかくだから単位ももらえたらいいなというような事があるかもしれません。そのような時に活用できるのがDirected Study制度です。この制度は、授業でカバーされていない分野において教授に個別指導を仰ぎながら個人研究等を行い単位取得ができる制度です。しっかりとリサーチをしたわけではありませんが、その他のMBAスクールの学生に聞いてみると、オフィシャルにこのような制度を設けている学校は多くはないようです。また、Emoryは一学年200名強(2 year 150-180名、1 year 50-60名)のスモールスクールですが、Undergradにもビジネス専攻があるため教授の数が多く選択肢は豊富です。私の知る限りで過去に以下のような活用事例があります。①起業への活用。米国内での起業にあたり、Entrepreneurship関連の教授に指導を仰ぎ、ビジネスプランニングから法人設立まで行ったケース。②米国の電力自由化地域における卸売市場の動向や発電事業の収益性についてリサーチを行ったケース、③エクセルのソルバー機能を使いスマートフォン向け半導体市場における最適化モデル構築と感応度分析を行ったケースがあります。私自身も最終学期となる来季に金融機関のバリュエーション手法の研究とその実践というテーマでDirected Studyを行う予定です。もちろんDirected Study以外にも素晴らしい選択科目がたくさんあるのですが、MBA2年間の学習の総仕上げとしてこのような制度を活用してみるのも良いかもしれません。


2. Intramural sports

MBAでの2年間は学業に専念する期間だと思いますが、せっかく学生に戻ったのでたまにはスポーツに精を出すのも良いかと思います。こちらのアパートはスポーツジムが併設されているところがほとんどですし、大学にもトレーニング設備の整った体育館が併設されているので、勉強のちょっとした合間にトレーニングということも簡単にできます。また、せっかくなので仲間とチームスポーツを楽しみたいという方にはIntramural sportsがお薦めです。こちらはEmory大学の学生、卒業生、教員、そしてその家族まで参加可能な校内対抗スポーツイベントです。毎月様々なスポーツの対抗戦が企画され、そのスポーツに興味のある参加者が自主的にチームを編成、エントリーし、ゲームに参加していく形です。種目はflag football, Soccer, Basketball, Volley ball, Soft Ball, Ultimate, Water Polo, Tennis, Racquetball, Dodgeball, Table tennis等々たくさんあり、毎月3-4種目が常に同時開催されています。私は現在MBAの仲間とチームを作り、大学院生対抗のサッカーリーグ(サッカーは参加者が多いので、若者との試合についていけそうもないおじさん専用の大学院生リーグがあります。笑)と男女混合サッカーリーグの2つに参加しており、週2回サッカーの試合を楽しんでいます。勉強や飲み会とは異なった雰囲気で交流することができ、同級生の新たな面も垣間見る事ができ非常に楽しいひと時となっています。ちなみにサッカーに関しては、このIntramural league以外にも毎週日曜夕方にMBAの学生、OBを中心に有志で集まり、定期的にプレイしています。上記の写真は、そんなとある日曜のサッカー後の一幕です。皆様も入学された暁にはお好きなスポーツで同級生と親睦を深めてみるのはいかがでしょうか?

2015年11月16日月曜日

インターン獲得(ボストンキャリアフォーラム含む)における優位点+MBAライフを理解いただくために

Class of 2016のいっこーです。

早いもので今年も11月になりましたが、今月、
Intern/Full time offer獲得を目指す日本人留学生向け世界最大の就活イベント,Boston Career Forum(ボストンキャリアフォーラム、略称ボスキャリ)が開催されます。
(事前のES提出+,電話interview、forum中の複数回の面接を経てOffer獲得を目指すのが典型的なインターン獲得のプロセスになります)。

そこで今回は、最近のEmory日本人学生の活動実績に基づき、Emoryが持つインターン・就活をする上でのAdvantageをお伝えします。
(最後に、MBA Lifeを理解いただける情報を記載しておりますので、インターンに興味ない方は最後をご覧ください)。

① Reputation
昨年のボストンキャリアフォーラムでは、数人のEmory日本人学生がそれぞれ複数インターンのオファー(内定)を獲得しましたが、職務経験等のJob requirementを満たしている限り、書類選考で落とされる事はありませんでした(彼らが面接を申し込んだ企業は、コンサル・投資銀行・ IT企業・外資メーカー)

コンサル未経験のEmory日本人学生に、複数の世界的大手コンサルファームからLinkedIn等にInterview offerが来ることも少なくなく、またインターン先(日本)でもEmoryの名前はかなり知られているようです。

「某社の人事で働く方と話している際、『○○(某在米MBA)の学生は取らない』と言っていた」という話を聞いたことがありますので、米国MBAの中でもEmory のReputationは確立され、高く
企業から評価されているようです。
このことは、今後のキャリア、就職活動面でプラスに働くことと思います。

② Location(移動負荷)
 「世界一忙しい空港」を有するアトランタにあるEmoryは、他の多くのMBAより就活がしやすいロケーションにあります。大都市向けDirect Flightが圧倒的に多いため、各地に短時間での移動が可能で、度重なる移動に伴う体力の消耗・金銭的負担を抑えることができます。

ボスキャリは金~日曜開催ですが、アトランタ~ボストンはDirect Flightで約2時間と近いため、Forum直前(木曜)の授業にも問題なく出席できる(授業を欠席する必要がなく、学業に与えるマイナスの影響が少ない)点は、欧州・アジアのMBA学生はもちろん、他の在米MBA学生からもよく羨ましがられます。

また、Emoryには、キャリアトレックという西海岸・東海岸各地の企業訪問をするNetworking Activityがあるのですが「時間・お金をあまりかけず、たくさんの企業を効率的に訪問できるのは助かる」という声をよく聴きます(特に米国での就職を目指して就活をする場合、毎週のように面接に赴くことがあるため)。

③ 在アトランタ企業のVariety
交通の便の良さもあり、多くのGlobal企業がアトランタに拠点を置いています(Fortune 1000に入る企業のうち75%がアトランタに何らかの拠点を置いています)。
そのため、Emoryは多くの企業と強いconnectionを有しており、著名ゲストスピーカーが授業にきたり(先日は現役メジャーリーガーが来校しました!)、GMSCをはじめ企業とコラボした授業も多く、学生が色々な企業にアプローチしやすい環境にあります。
その中には米国だけでなく、日本を含むアジア・ヨーロッパにHeadquarterやBranchを有する企業もあるので、世界中どこで就活をするにも有益なconnection・insightを得ることができます。
GMR-213-575x359実際、日本人学生の中にもCoca-Colaのアトランタ本社(HR)で働くEmory卒業生(米国人)にコンタクトをとり、特別にCoca Cola Groupでインターンとして受け入れられたというケースもあります(同社でのインターン受入れはその学生が同社史上初)。
このように、多くのチャンスが近くに多く転がっているところはアトランタの大きなadvantageだと思います。

④ Emory Career Centerのサポート
IMG8870-S.jpgEmoryのキャリアセンターに依頼すると、英文Resumeの添削や、自分の志望する業界に詳しい事務員等を紹介してもらうことができるので、とても便利です。
また、Core Programの中には就活のための授業があり(社費生は免除)、Resumeの書き方やネットワーキング活動中の留意点、LinkedInの活用方法等、きめ細かくサポートしてくれます。

その他、就活シーズン前には、On Campusで企業説明会が連日行われますし、各クラブ(ファイナンスクラブ・マーケティングクラブなど)による情報提供等も随時行われています。
このような手厚いサポートは、Emoryは「就職率全米MBA No.1」という成果として結実しています。
また、とてもCollaborativeなカルチャーなので、米国人クラスメイトに米国企業の様子を教えてもらったり、Interview Trainingをしてもらった日本人もいます。


・・・と、このようにEmoryには就職活動をする上で有益なadvantageが多くあります。夏季インターンを検討されている方は、ぜひEmoryを出願校の一つに検討してみて下さい!


最後に、「直接日本人学生にEmoryについて聞いてみたい!という方のために
今週末11/22(日)日本時間AM 10:00~AM 11:30にWebinar(セミナー)を開催します!
「MBA生活ってどんな生活?」「アトランタってどんな場所?」など、現在Emory MBAに在籍する日本人学生が、幅広くざっくばらんにお話し致しますので、興味のある方はgoizueta_jp_student@googlegroups.com までお気軽にご連絡ください!

Webinar終了後も、質問等メールいただければ、個別に対応させていただきますので、お気軽にご連絡下さい。

なお、出願に向けてEmoryについて調べて下さっている受験生も多いかと思うので、ここ数年の投稿から、Emoryについて理解を深めていただけるよう、過去のブログ記事のほんの一部のリンクを記載しておきます。
それ以外にも、沢山の投稿がありますので、左上の検索バー・カテゴリーから他記事も参考にしてみて下さい!

<過去ブログから>
[受験情報]

[Why MBA (Emory)]

[MBA カリキュラム全体像]

[Pre MBA期間]
Hospitality

[Core Program]


[Summer]

[生活環境 in Atlanta]

[家族の生活 in Atlanta]

[総括]
Emoryに進学して良かったと思うこと。
欲しがり続けた2年間―Goizueta MBAを振り返って

これから寒い日が続きますが、お体にはくれぐれも気を付けて受験勉強頑張ってください!

いっこー

2015年11月12日木曜日

飲茶と夜景だけじゃない!!~香港で学ぶ魅力(交換留学編)

CUHK(香港中文大学)のメインキャンパス
駅から徒歩1分、学内は無料バスが走ります
ニイハオ(こんにちは)!

はじめまして。日本人交換留学生のKeiichiです。エモリーに、香港のCUHKビジネススクール(香港中文大学)から2015年秋学期の間、妻・Yokoと子供達でやって来ました。

香港と言えば、飲茶!夜景!ディズニー!

・・ですが、今回は真面目にエモリー大学MBA課程の交換留学制度の簡単な紹介と、もしエモリーから香港のCUHKに交換留学したらどんな生活が待っているかご紹介したいと思います。記事を通じてアメリカとアジアのMBAの違いを感じていただければ幸いです。

エモリーの充実した交換留学制度

香港の話を始める前に、まずはエモリーの交換留学制度の詳細について、MBAオフィスのMs.Harrietに話を伺いました。

「EMORYではMBA生対象に、3~4カ月(1学期)にわたる交換留学プログラムと、1~3週間にわたる短期プログラムを用意しています。単位認定しており、これらのプログラムを通じて世界で通用するビジネスリーダーになる準備をして欲しいと思っています。

2015年Fall TermにEMORYへ来た交換留学生
現在、EMORYは世界中の27のビジネススクールと交換留学協定を結び、毎年約20名の交換留学生がEMORYに学びに来ています。一方、エモリーから他校に交換留学する学生は、毎学期5名程度となっています。

EMORYから他校に交換留学しようとした際の選考プロセスとして、アメリカ渡航翌年の1月に希望者の募集が始まるので応募いただき、エモリーでの学業成績とエッセイの審査を経て、2月下旬に結果発表となり、2年生としてFall Term (8~12月)かSpring Term (1~5月)に渡航します。今までの話ですが、EMORYの学生は第1、2希望の交換留学先に行っています」(Ms. Harriet談)

お話を伺った個人的感想としては、エモリーの交換留学制度はとても恵まれたプログラムと感じました。というのも、CUHKから他校に交換留学する際、特にアメリカは学生間で一番人気で応募者が多く、選考に漏れて交換留学できないケースが毎年とても多いからです。

交換留学先として香港を選んだら

夜は100万ドルの夜景に早変わり。
香港に交換留学すればこの夜景、貴方のもの・・
続いて、もし皆さんがエモリー入学後、交換留学先として香港のCUHKを選んだらどんな生活が待っているか簡単にご紹介します。

香港は、全面積が東京都の約半分。人口は726万人(東京は1335万人)、うち在香港日本人は2.5万人です。成田から飛行機片道4.5時間、日本人の人気海外旅行先ランキング5位(2014年EXPEDIA調べ)です。香港進出日系企業数1388社、法人税は16.5%(日本の半分)、中国の玄関口で東南アジアへのアクセス良好のためグローバル企業が会社を構え、就活生も企業訪問しやすい地理的環境です。香港証券取引額は世界7位にランクインする国際金融都市です。

アジア最古のCUHKビジネススクール

CUHKは、香港の北方に位置するUniversity駅に本キャンパス(駅の目の前)と、香港中心部のCentral駅にサテライトキャンパス(駅から徒歩3分)を構えています。MBAプログラムは他北米の学校同じく国際認証を受けており、基本的に学ぶことは同じと言われます。差別化として、CUHKでは特にFinance、Marketing、Entrepreneurship、China Businessの領域に力を入れています。

CUHK MBA Class of 2016
アジアビジネスを志す者が集まります
例えば、私が専攻しているEntrepreneurship領域のNew Venture Business Projectの授業では、アジア起業家間で高名なWilton Chau教授等、複数の講師が30名の学生を交代指導。起業前準備、資金繰り、成長戦略、実例紹介、アジア地域ならではの注意点など、学びます。同時にチーム毎に現存スタートアップ企業の資金繰りを目指し、欧米・日本・シンガポール等から集まる投資家に資料提出やプレゼンを行います。私は元科学者・HPのマーケター・弁護士とチームを組み、再生医療分野のベンチャー企業を担当。最終的に投資をこぎつけました。

在学中に起業する学生も多く、授業での学びと学内無料インキュベーションセンターを活用して、私の代のクラスメイトのうち5名が起業しています。

MBAの授業は英語で行われていますが、学内に語学スクールがあり、北京語・広東語の集中受講も可能です(別料金・MBA単位認定外)。

学生のマジョリティ、そして就職希望先が異なる

アジアとアメリカの学校の違いとして、クラスメイトのマジョリティと就職希望エリアが異なることも挙げられます。

まず、クラスメイトのマジョリティについて。アジアの学校の学生のマジョリティはアジア人で、アメリカの学校の学生のマジョリティはアメリカ人と言われています。エモリーでは6割程度がアメリカ人で、香港にあるCUHKは多くがアジア人です。実際、CUHK MBA Class of 2016のクラスメイトは72人で、約20カ国から集まり、構成は中国17人、インド13人、北米6人、台湾5人、日本3人、ドイツ・韓国各2人、あとは各国1人です。

CUHKの学生の出身大学の一例ですが、New York、Wisconsin-Madison、Toronto、ESB、Manchester、Peking、Tsinghua、Taiwan、Bangalore、Mumbai、Chulalongkorn、Philippines、Tokyo大学等。職業経験は平均5.3年。出身業界は様々で、金融ならHSBC、UBS、中国四大商業銀行、四大監査法人等。メーカーはIBM、Samson、Tata等。そのほかコンサルタント、起業家、弁護士、会計士、医師、モデル、ソムリエ、育児中主婦もいます。毎年、他校から交換留学生も来ます。CUHKの交換協定先は現在のところエモリーをはじめ、北米ではDUKE、KELLOGG、ROSS、UNC等、ヨーロッパではESADE、HEC、LBS等、アジアではICS、Indian Institute、NUS等で、エモリーからCUHKに交換留学した際は上記学生とともに勉強します。

続いて、学生の就職希望先について。これはビザの問題にも関係していますが、エモリーではアメリカや周辺国で、CUHKではアジアで働きたいという人がとても多い印象です。裏を返せば、自分が将来働きたいエリアをもとに学校を選んでいる人も多い、ということです。


CUHK MBA生の一日

CUHKは、北米の学校同様2年在学可能ですが、キャリアの空白時間を少しでも空けたくない学生が多く、そのほとんどが12~16ヶ月で卒業します。授業は、3ヶ月かけて週1回3時間授業を12回履修します。図書館が24時間空いており、徹夜する学生もいるようです。また、チームワークをとても重視しています。MBAオフィス側の主導で、経験職種・国籍が異なるようなメンバー構成を行うため、同じクラスメイトと複数回チームを組むことは滅多にありません。日本人とチームを組むこともなく、私も日本語を話さない週がほとんどでした。交換留学生のチリ人と組んだこともあります。

また課外活動も盛んで、私の代はコンサルティングクラブ、マーケティングクラブ、ラグジュアリークラブ、スポーツクラブなど10の学生クラブが立ち上がりました。例えばJapan Clubでは、香港において、日本銀行、野村證券、日清食品、ヤクルトの現地責任者の講演会や工場訪問を主催しました。また、就職活動中の学生が、シンガポールやシンセンに企業訪問ツアーを行うこともあります。もちろん交換留学生も参加可能です。
2015年Fall TermにCUHKに交換留学で来た
留学生の歓迎会(左から2人目は副学部長)

学校による交換留学生サポート

基本的にCUHKフルタイムMBA生と同じ扱いで、それにプラスして交換留学生対象の歓迎会、キャンパスツアー、生活立ち上げ支援や履修授業アドバイスなど行われています。

また、学校一部費用負担で現地企業訪問ツアーや、中国本土・マカオ・オーシャンパークへのツアー、CUHK MBA卒業生との懇親会、スポーツ大会などが行われ、学生の興味に応じて参加可能です。

家族として暮らす香港

続いて、妻から見た香港をご紹介します!

「主人も私も香港渡航前は海外に住んだことがありませんでしたが、そんな私たちでも香港はとても過ごしやすい場所でした。

街中が中華街!学内でも飲茶が食べられます
湿度と地価が高いことが難点ですが、香港人は皆さんとても親切です。CUHK MBAオフィスの香港人の方は、私たちの家の最寄の現地市場での食材の買い方や料理の作り方を教えてくれに家に何度も来てくれたり、車内の見知らぬ人も子どもをあやしてくれたりします。

街中での言語は広東語、北京語、そして英語が入り混じります。街は東京の山手線沿線のような便利さで、家から10分も歩けば、飲茶が美味しい中華料理店や、郷土料理店、喫茶店など現れます。主人は四川鍋やモツ煮込みスープ、子どもたちはゆで餃子やマンゴースイーツ、私は中華粥や冬瓜スープなど好きでした。世界中のレストランが出店しているので食べ物には困らないと思います。

お子さんが和食が恋しくなっても大丈夫です!地元スーパーに日本米、お豆腐、梅干、納豆まで揃います。輸入関税・消費税・酒税(30度以下)がないので、日本のアルコールも日本の半額程度です。SOGOやAEON、セブンイレブン、吉野家、大戸屋、牛角、和民、世界の山ちゃん、俺の割烹、嵯峨野、また日本語の本を取り揃える書店もあります。なにより私の好きなラーメンが豊富で、一風堂、一蘭、一幸舎、豚王、武蔵、味千、三田製麺所、漁場台風などのお店が点在しています。スーパーでは色々な種類のカップ麺も購入でき、ラーメン好きにはたまりません!

医療レベルは日本と同程度と言われています。医療費は香港政府が一部負担しているため、日本より安価です。我が家も子どもの予防注射や怪我、高熱等で何箇所か利用しましたが、医師は欧米のメディカルスクールで学んだ方が多い印象で、薬はドイツ、アメリカ、日本のものを使用していました。ビザを持つ交換留学生やその家族であれば、例えばの話ですが、救急車で地元の総合病院に運ばれ、手術を受け1週間入院しても、請求額は1万円以内です。日本語の通訳も無料で付けられます。ただ、救急でないと待ち時間が2~3時間になることが多いので、予約すれば待ち時間がない民間クリニックがお勧めです。事前に保険に入っていれば支払はキャッシュレスです。
1904年開通の2階建て香港トラム
お勧めは屋外市場を突っ切る北角
行き

公共交通機関も発達していて、150円もあれば香港内の大抵の場所に行けます。タクシーは日本の半額程度なのと自動車税が高額なので、車を持つ人はごく少数派です。治安は日本と同じく良好で、特に香港マラソン間近になると深夜でも女性1人でのジョギング姿を見かけます。子どもの遊戯施設や日本人運営プレイグループも、香港中に点在しています。夏は蛍を見られますし、ハイキングコースや透き通る海、離島行きフェリーも充実しています。周辺エリアへのアクセスも良く、私は三亜ビーチやマカオ、海洋王国が好きでした。香港は家族にとってとても暮らしやすい街だと思います」(妻・Yoko談)

いざ、交換留学へ

エモリーに入学すると、アメリカでの学びにプラスして、交換留学するチャンスが用意されています。会社派遣の方も、興味があれば一度会社と交渉する価値があると思います。エモリー交換留学先のCUHKビジネススクール(香港中文大学)でお待ちしています。

それでは再見(さようなら)!

Keiichi

毎晩8時から15分間、ビクトリア・ハーバーで行われるシンフォニー・オブ・ライツ(ギネス記録)

2015年11月5日木曜日

交換留学生から見たEmory・アメリカとヨーロッパのMBAの違い

さんこんにちは!

スペインのESADE Business School (Class of 2016) から交換留学生としてEmory来ていますSFです。私の方から交換留学生から見たEmoryの魅力やアメリカとヨーロッパのMBAの違いなど書かせて頂きますので、少しでも皆さんにお役に立てるようであれば幸いです。

受験生の皆さんにとってはまだ馴染がないかもしれませんが、MBAでは学校によって交換留学という制度を用意しており、期間限定で提携した学校同士で学生を交換し合い、単位交換も可能な仕組みになっています。学校により選択できる学校・期間は異なるので、私にとっては学校が用意している交換留学の範囲も、受験時の学校選びの中で重要なCriteriaの一つでした。私がEmoryへの交換留学を希望した理由は、アメリカのMBA1度は経験したかった選択授業はマーケティングに特化したく、マーケティングの強い学校に行きたかった!英語力の向上!でした。そして無事元の学校のESADE内での選考を通り、希望通りEmoryへの交換留学を果たせました。現在私は8月後半~12月中旬までの1セメスター(選択授業のみ)Class of 2016の方々と一緒に過ごしています。

Emoryの魅力

フレンドリー
正直ここに来るまではアメリカのMBAIndividualCompetitiveな印象がとても強かったのですが、来てみたらびっくり!驚くほどみんな気さくで、温かく交換留学生も迎えてくれました。教授も学生も困った時にはすぐに対応してくれますし、外者扱いされることもなく感じるのはEmoryが大事に育んできたCultureからきているのだろうと思います。交換留学生に対してもBuddyという相談役の同級生をつけてくれたり、そのBuddy達が集まり食事会などを開いてくれたりなど、DiversityCommunityを尊重する印象を強く受けています。


チームワーク

私の元の学校もTeamworkCooperationなどを非常に重んじているのですが、EmoryESADEに負けず劣らずチームに重きを置いていると感じます。私が選択している授業には全てチームでの課題が課せられていますし、チームで過ごす時間が非常に長いと思います。グローバル化がますます進むビジネスにおいては、Diversityな環境でTeamCooperateできる能力を伸ばすことが最も必要とされると私は確信しているので、このEmoryCultureはアメリカのMBAとしては特筆すべきことかと感じています。
その他数えきれないほど魅力はあるのですが、外から来たものとして強く感じ、アメリカのMBAの印象とは違った2を挙げさせて頂きました。


アメリカとヨーロッパのMBAの違い
これだけ情報が溢れている時代なのでMBAの学校同士もいい所を取り入れながら進化している為、アメリカとヨーロッパで何が違うというのも明確に示せるものは少ないですが、私が感じたものを列挙してみますので参考にしてみて下さい。ただ私も1ずつしか経験はしていませんので、多少偏っているかもという目で見て頂ければ幸いです
   授業

アメリカはほぼ
2年制のMBAの為、Emoryもかなりコアの授業をしっかりやっているなと感じます。フレームワークや理論をしっかり叩き込んで、それを基に選択授業で更に知識とスキルを上げていく、というのがヨーロッパよりも強いと思いました。ヨーロッパの学校はほとんどが1年もしくは1年半の為、コアの期間が短かったり、コアを受けながら選択授業も多く取らなければいけないことが多いので、フレームワークなどは基本的にテキストなどで自習して頭に入れることが前提となるケースが多くあります。ですので、時間が経つと頭から抜けてしまうことも・・正直多いのですが、こちらの学生はみんなしっかり基礎が身についているので、私がここに来て選択授業に混じった時、多少追いつくのが大変な時もありました。総じてアメリカのMBAはよりAcademicな要素にフォーカスしていると感じます。課題に関しても基本的にはフレームワークや理論に沿った進め方を強調していると感じますし、数字を多く扱い、Quantitativeな分析を行うことがどの授業に関しても多いです。実践的なスキルを身につけ、自分の強みを持つためにも若い年代の学生にとっては非常に有効なアプローチだと思います。


一方でご存知の通りヨーロッパは一般的にアメリカより学生の平均年齢が高く、職務経験が多い学生が集まるのが特徴です。授業も各自のバックグラウンドや経験を活かしたものが多く行われます。例えばESADEでは席次表に各学生の前職が記載されており、教授がそれを活かしながらケースを展開したり、Financeの授業でSalesOperationの視点からの見解がほしい時にその前職が記載されている学生に話を振ったりします。ヨーロッパの学生の方が年齢的に高く職務経験が長いことから、専門的なスキルや知識よりも経営目線により近いGeneral要素を多く含む授業が多かったように思います
またアメリカは選択授業の選択幅が非常に広いと思いますEmoryはアメリカでは比較的コンパクトなサイズですが、同サイズのESADEよりも選択幅は3倍程あります。それは卒業後により実践的・専門的な強みを持てるようにという志向から、選択授業への幅の広さに繋がっているのかと個人的に感じました。

   課外活動

大きく違いを感じることの一つとして、アメリカの課外活動の活発さやイベントの多さを感じています。
Undergraduateや他の大学院も併せて規模が大きいこともありますが、ビジネススクールとしてビジネスに密接したものも多いです。私のいたスペインは、国自体としてはビジネスへ意識が低く、経済の状況も良くないので、実際の企業との関わりや一線で活躍するビジネスパーソンをゲストスピーカーとして来て頂くことに非常に苦労していたと思います。それと比べるとアメリカは人材も企業もイベントも非常に多く、近くでいくらでも機会を創出できるのは利点だと感じました。一方のヨーロッパは、積極的に学校の外・国の外に自ら行くことが大事になってきます。国は違えどシェンゲン協定とLCCのおかげで気軽に手軽に周りの国に行けることができますので、自分の活動範囲・視点を学校や国内に留めず、自ら成長させる機会を外に見つけにいく姿勢も重要かと思います。

   学生・
Diversity

数字を見て頂ければ分かるかとは思いますが、やはり学生のDiversityに関してはヨーロッパの方が進んでいます。ESADEではInternational比率が95%で、周りは常に違う人種の人たちなので、Majorityというものがありません。人間関係も授業もチーム課題も手探りでお互い大変な苦労しながら作り上げていくのが醍醐味とも言えます。多くの人種・文化と触れ、視野やネットワークを広げるには非常に適していると思います。一方のアメリカですが、私は来る前はアメリカ人というMajorityの中に入っていく怖さを感じていましたが、来てみたら意外にもDiversityに富んでいました。アメリカと言っても州や地域によって多種多様であり、個人個人を見ても非常に個性に富んでいて、アメリカ人という一括りにはとてもできないことを痛感しました。そもそも移民の国だと常々言われるように、外部の人間を受け入れる文化は非常に強く感じます。EmoryはアメリカのMBAの中でもInternational率は高いですし、アメリカ人とチーム課題をやっていてもこちらを受け入れてくれる姿勢は強いので、Diversityも重要視している受験生の方々にもご満足頂けるのではないかと思います。

   生活ロケーション移動手段

電車バス飛行機という公共機関の交通の便がいいヨーロッパと比べると(私が住んでいたバルセロナは特に良かったからですが)アメリカは車がないと生活が大変な場所が多いと痛感しました。もちろんヨーロッパでも公共交通機関を利用できない遠隔地にある
MBAもありますが、基本的には車を持たない生活で過ごせる所が多いと思います。アメリカはどこに行くにも車がベースですので、アメリカの学校選びをする際はご自身が考えている以上にロケーションにこだわることを個人的にはお勧めします。アトランタは都会と自然の両方を適度に堪能できる素晴らしい場所だと思います。学校は都心からすぐとは言えませんが、車が無くてもUberバス・タクシー・電車も使えますし、緊急時にはフレンドリーな同級生が助けてくれるので、車を持てない交換留学生の私でも生活に全く支障がなく快適に過ごせています。


アメリカとヨーロッパでもし悩まれていることがあれば、どちらが優れているという観点ではなく、どちらが自分の学校選びのCriteriaに合っているかでぜひ考えて頂きたいと思います。両方経験したければ私のように交換留学という手段もありますので、ぜひそこまで視野に入れて受験を進めて頂ければと思います。Emoryは交換留学先の選択肢も非常に広いですし、学校自体もアメリカのいい部分とヨーロッパのいい部分を両方兼ね備えた優れた学校だと個人的には感じているので、外部から来た私からもぜひお勧めしたいなと思います。

それでは長文大変失礼しました 



SF

              交換留学生とBuddyの交流会にて