米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2018年9月24日月曜日

1年制プログラムについて

はじめまして、class of 2019 (1年制)のSKです。

長い夏が終わり、アトランタも徐々に秋らしく朝夕が過ごしやすくなってきました。アプライカントの皆さんは、スコアメイクに、エッセイにと一層お忙しく過ごされている事かと思いますが、体調管理には十分注意してください。

さて、私は本年4月よりGBSの1年制プログラムに参加しています。日本からは2年制プログラムに参加される方が太宗を占めるため、日本ではあまり情報がない(?)本校の1年制プラグラムについて、今回はご紹介したいと思います。大学選びとあわせてプログラム選びの一助になればと思います。

まずは1年制MBA class of 2019のプロファイルです(ご参考までに括弧内は2年制MBA class of 2020のプロファイルになります)。
・プログラムサイズ 51名(181名)
・GPA(平均) 3.5(3.3)
・GMAT(80%レンジ)  570-710(640-740)
・平均勤続年数 6(5.5)
・女性 29%(30%)
・留学生 24%(28%)

1年制のプログラムサイズは51名と非常にコンパクトで、夏学期はこのクラスでずっと一緒にコア授業を受ける事になります。夏学期を通じ公私ともに密に時間を共有することになるため、クラスの結束は非常に強くなったと感じています。また、留学生については、日本(3名)、韓国(2名)、インドネシア、シンガポール、ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、メキシコ(2名)、ペルー、レバノンの計14名とバラエティに富んでいます。

次にスケジュールについてです。class of 2019(1年制)の卒業までのスケジュールは大まかに以下の通りとなっています。
・5月初旬 PMEL(プレ英語スクール/一部留学生のみ)
・5月上〜中旬 オリエンテーション(2週間程度)
・5月下旬〜6月下旬  夏学期(コア授業Block1)
・7月上旬〜8月上旬  夏学期(コア授業Block2) 
・8月下旬〜12月中旬  秋学期(エレクティブ授業)←現在
・翌1月中旬〜5月上旬 春学期(エレクティブ授業)
・翌5月中旬      卒業

2年制プログラムは(秋学期+春学期)×2年の計4学期間、一方、1年制プログラムは(夏学期+秋学期+春学期)×1年の計3学期間となっており、細かな差異はありますが、大まかには1学期分短いということになります。前述のとおり、夏学期中は決められたコア授業を学ぶことになりますが、秋学期からはエレクティブの授業が開始し、2年制のclass of 2019と合流して学びます。夏学期中はスケジュール的に非常にタフですが、2年制の学生が夏休みに入っているため、1年制の学生が校舎を独占でき、勉強に集中できる環境が整っていました。

アトランタに渡航して5ヶ月、秋学期が開始して数週間が経過しました。これまでの感想としては、夏学期はやはりインテンシブで平日は毎日3時〜4時に寝て、朝8時半からの授業にでるという日が続き、毎日があっという間に過ぎて行ってしまいました。秋学期は、イブニングクラス等も活用しつつ、興味のある授業を比較的自由にスケジューリングができるため、授業に、クラブ活動に、家族サービスにと一層充実させていければと思っています。

1年制プログラムに関するものも含め、GBSについてご質問やご相談等がございましたら、お気軽に以下のアドレスへご連絡下さい。

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2018年9月16日日曜日

エモリーでのスピーチイベントの紹介


こんにちは、Class of 2019BUです。

ここ数日、こちらアメリカでは、64年振りの大きさとも言われるハリケーン「フローレンス」が大きなニュースになっています。アトランタには幸い大きな被害はもたらさない予想ですが、スーパーなどに言ってみるとペットボトルの水が売れていたりと、人々の関心が伺えます。

さて、今回は、エモリー大学で行われた著名人のスピーチイベントについて、いくつか簡単にご紹介したいと思います。エモリーでは、主に大学や生徒会の企画により、定期的に著名人のスピーチを聴く機会が設けられています。

1、ジミー・カーター元大統領
まず、本ブログでも過去に何回か取り上げられていますが、先日、ジミー・カーター元大統領のスピーチ(正確にはTown Hall Meeting)が開催されました。ジミー・カーターについてはご存知の方も多いかと思いますが、第39代アメリカ大統領(任期1977-81)で、2002年にはノーベル平和賞も受賞しています。ジョージア州出身で知事を務めていたこともあり、アトランタやエモリー大学とのつながりも非常に深く、今回のようなイベントが毎年開催されております。なお、エモリーの学生であれば無料で参加できます(ただしチケットは数に限り有り)。元大統領、そしてノーベル平和賞受賞者の話を聞く機会が毎年あるというのは、エモリーの1つの大きな魅力であると思います。



2、経済学者トーマス・ジョン・サージェント
今年の4月には、ノーベル経済学賞受賞者のトーマス・サージェントによる講演会が開催されました。経済学部で経済学をゴリゴリ学んだ方でないと、なかなか耳にしたことはないかもしれませんが、マクロ経済学の分野では非常に権威ある方です。もちろんこちらも学生は無料で参加できました。エモリーでは、経済学だけではなく、あらゆる分野の第一人者の講演を聴く機会が定期的にございますので、自らの知見を広げるのに良い環境が整っていると思います。



3、TED
最後に、少し毛色の違うイベントをご紹介したいと思います。「TED」というのは皆さんも耳にしたことがあるかと思いますが、今年2月にここエモリー大学でも開催されました。人権主義者、アントレプレナー、障害をもった方の話など、幅広い話を聴くことができ、勉強になりました。TED自体は毎年開催されるのかは定かではありませんが、エモリーでもこういったイベントが開催されることがあるというご紹介でした。



以上、写真は若干不鮮明なものもあり申し訳ございませんが、少しでも雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。
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2018年9月8日土曜日



Class of 2019
HHです。

2年生となったFall semesterが始まり2週間が経ちました。ようやく履修科目も確定(先日まで履修科目の入れ替えが可能でした)し、本格的に学校が始まったという感じです。

さて、先日GBSDeanであるJames ErikaSurveyMonkey(※)という会社の取締役に就任したというニュースがありました。


彼女は、GBSDeanになった際には、トップスクール初の黒人女性Deanとして紹介され、また最近ではGMACGMATの管理・運営をする組織)のBoardに就任するなど、注目を集めている方です。

(参考)本ブログ、Dean就任時の記事

この人がいるからGBSに入りたい、と志望動機に直結するものではないと思いますが、
彼女の存在は、多様性やリーダーシップというものをGBSが重要視していることの表れとお考えいただければと思います。(リーダーシッププログラムの詳細は1つ前の記事ご参照)

多様性、リーダーシップ(とチームワーク)の重視、フレンドリーな校風といったGBSの良さは、肌で感じてみないとわからない、ともすれば曖昧なものですが、
それらを多少なりとも形になっているもので示せればと思い書かせていただきました。

※ちなみに、SurveyMonkeyの取締役にはテニス選手のSerena Williamsも名を連ねています。大坂なおみ選手との決勝(全米オープンテニス)、楽しみですね。

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2018年9月3日月曜日

Leadership Coureについて

こんにちはClass of 2019のShigeです。
8/29から学校が始まり、2年生になりました。MBA生界隈では、my last first day of school!や、Starting 20th grade!と盛り上がっておりました。ドクターに進まない限り最後の学生生活になるので、なかなか感慨深いものがあります。

さて、今回はリーダーシップコースについてご説明したいと思います。
GBS公式 LEADERSHIP DEVELOPMENTページ

Goizuetaでは、1年生の後期に必修のLeadershipの授業があります。そのなかでは、リーダーシップスタイルの種類、リーダーが陥りやすいミス、かかってしまうバイアスなど、いわゆる基礎理論的なものを座学で学びます。

実践的なリーダーシップのコースは2年制になってから、以下3つの機会が設けられています。必修ではなくすべて通常の選択授業枠とは別に実施され、以下のうち2つ以上をとるとCertificationがもらえます。
コースによって人数制限があるので、エッセイ等が必要な場合があります。

・Delta Leadership Coaching Fellow (LCF)
・Leadership Reaction Course (LRC)
・GOIZUETA ADVANCED LEADERSHIP ACADEMY (GALA)

LCFは受講中、LRCは来週末実施、GALAは次セメスター実施なので、LCFを主に説明します。

Delta Leadership Coaching Fellow
GBSでは、入学すると学校からCoreTeamが指定され、5−6人でチームを組んで課題に取り組みます。そのチームに対して、コーチの役割で1名ないし2名の2年生がつくのですが、それを担うのがDelta LCFです。
コーチと言ってもマネジャーではないので、課題をお手伝いや週ベースでの進捗確認などはしません。なので、最初は1年生に「こいつら結局何のためにいるんや…」と訝しがられます。
その状況のなか、LCFはCore-Teamメンバーとの1対1の面談や、グループミーティングの観察を通して
・Core-Teamが実施した相互フィードバックの結果をもとにした、メンバーそれぞれの自己の課題認識と解決のサポート
・Core-Teamが更にEffectiveに活動するためのフィードバック
・Core-Teamで問題が発生したときの駆け込み寺
的な役割をします。「私のときはこんなことしてたよ〜」なんていうために居るわけではありません。大げさに言えば、「権限のない立場から当人たちの議論を補助することによって、よりチームとしての結束感やアウトプットの質を高める役割」をします。

LCF側は、メンバーとのミーティングや観察の他に、Leadershipに関する講義やExecutive Coach(LCFのコーチ)との面談、メンバーのミーティングの前準備と後日相互フィードバックなどを行います。

1年生とはいえ、相手も同じ学校のMBAです。「こいつら別に必要無いわ」と思われる(自分も当時思った)状況からValueを出していくのは、プレッシャーもありエキサイティングで楽しいですよ。

Leadership Reaction Course (LRC)
これは1dayのコースです。通常春に開かれますが、施設の関係で今年は秋開催でした。(※来週末にあります)
Atlantaにある、Fort Benningでコースを受講します。指定されたチームで、課題をクリアします。
課題は「水の上に来で橋を作って渡る」など、遊びとしても面白そうなものなのですが、Leadershipのコースとして大切なのは、その課題解決を時間制限の中チームで行うというところかと思います。宇宙兄弟のNASAの試験にもありましたね、みんなで砂漠を歩くやつ。ああいった感じで、プラン作り、実行、フィードバック、不測の事態への判断を模擬的に実践し、Leadershipを学ぶというコースです。

GOIZUETA ADVANCED LEADERSHIP ACADEMY (GALA)
リーダーシップコースの総仕上げ的なコースになります。
このコースに入学すると、リーダーシップに関する講義をうけ、最終的にはヨットで数日間航海に出ます。進路の決定、船の操作を持ち回りで行い、リーダーとしての役割を実践するコースです。これは、2年制春学期で募集されます。


リーダーシップを強化するというのは、言うは易く行うは難しな部分ですし、とても曖昧な言葉です。言ってしまえば、毎日のチーム課題でもリーダーシップは養われます。
リーダーシップ強化という言葉一つでくくらずに、自分はどの部分が足りなくて、どんなことが強化したいのか、そのためにどんな機会が欲しいのかを考えることが大切だなと感じています。

皆様準備お忙しい時期かと思いますが頑張ってください。ビジットの連絡や、スカイプでのご相談など以下メールアドレスでお待ちしております。

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