米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2009年1月31日土曜日

同級生たち~其の十



上の写真は先日撮ったSarah Lawrence(「授業紹介~其の十八」参照)さんです。

写真を見ていただければお分かりいただけると思いますが、右足を怪我しております。

車を運転しているときに対向車と正面衝突したらしく、右膝の皿が割れたとのことでした。

聞くだけでもぞっとする事故です。

ちなみにSarahさんの過失ではないとのことでした。

車は大破したとのことで、聞いた限りでは亡くなっていてもおかしくないような事故です。

そのような意味では、右足の怪我だけで済んだのは、不幸中の幸いだったのかもしれません。

怪我が治ってきちんとリハビリをすれば、日常生活には全く支障がなくなるとのことでした。

僕は最初はそんなに大きな事故だとは知らず、「何かあったらしい」くらいにしか思っていませんでした。

最近見かけないなあと思っていたのですが、実際に事故の話を聞いてびっくりしました。



さて、事故にあったのは災難としかいいようがありませんが、その一方で学校は普通にあります。

しかし、右足をギプスで固定されていては当然車の運転は出来ません。

当校周辺では車がないと生活がかなり不便になります。

というわけで早速エクセルファイルが出回って、Sarahさんをみんなで送迎することになりました。

このあたりの動きはかなり迅速で、非常に効率的でした。

当校は比較的規模が小さいのですが、おかげで2年目の後半にもなると知らない同級生はおらず、このような協力体制も整いやすいという利点があります。



そしてもう一つ感動したのが、Sarahさんの人柄です。

もともとSarahさんとは最初のSemesterのteamが一緒だったのですが、とにかく肝が据わっているのです。

事故に関しても、「起こったことは仕方がない、あとは楽しむしかない。」と自分で言っており、松葉杖をついてはいるものの、それ以外はごくごく普通といった感じです。

事故の話にしても、僕は聞いているだけで痛くなってきてしまうような話なのですが、本人は他人事のように話します。

このあたりの強さは見習いたくてもなかなか見習えません。

尊敬できる友人の一人です。

2009年1月30日金曜日

Goizuetaでの生活~其の二百三十四



上の写真は先日行ったBudapestの様子です。

Budapestに限らないと思いますが、冬には温めたワインが良く売られています。

僕はお酒を飲まないのであまり関係ないのですが、これもアメリカや日本ではあまり見られない光景です。



昨日はLenox SquareというところのNiketownでのNike Run Clubに行ってきたのですが、そこでちょっといいことがありました。

毎月最後の水曜日には抽選をし、そこで当たると靴がもらえます。

僕は去年の4月くらいから行き始めたのですが、まだ一回も当たっていませんでした。

参加者が少ないこともあり、参加し始めてすぐに当たる人もいるので、僕はこれに関しては運がないのだろうと半分あきらめていました。

しかしなんと昨日やっと当たったのです。

ちょうど今履いている靴がぼろぼろになってきて買い換えようと思っていたので、タイミングも抜群でした。



さて、走るほうですが、International Leadweekで3週間全く走りませんでした。

右足首をいためていたので、その期間に治そうと思っていたのですが、実際問題治りきりませんでした。

仕方がないので帰ってきてから走り始めたのですが、今のところ、良くなってはいないものの、特に激しい痛みは出ていません。

距離のスピードも徐々に上げているのですが、ここまで来るとこれ以上悪くならなければ良いかという感じです。

次の大きなレースは3月末にあるING Georgia Marathonです。

これが僕にとって人生で2度目のMarathonになります。

このレースはAtlantaでは大きな大会の一つで、先日のAtlanta Marathon(「Goizuetaでの生活~其の百七十三」参照)よりも規模は大きいはずです。

去年はHalf Marathonを走りました。

今年はMarathonで何とか3時間を切りたいと思っています。

いろいろな状況を勘案すると、Marathonを走れるのは今回が人生で最後かもしれないので、悔いの残らないようにしっかりトレーニングを積んで行きたいと思います。

2009年1月29日木曜日

Goizuetaでの生活~其の二百三十三



上の写真は先日インド人の友人からもらったKaju Katliというインドのお菓子です。

カシューナッツで作られているそうですが、これがまたえらくおいしいのです。

お菓子とは言っても甘さ控えめで、まさに日本人好みだと思います。

僕は去年初めて食べたのですが、一口食べた瞬間に大ファンになりました。

先日はインド人の友人がインドから帰ってきたということで偶然口にすることが出来たのですが、本当に幸運でした。



先日Product & Brand Managementのクラスで面白いことがありました。

まず、外見が非常に良く似ているポテトチップスが3種類ビニール袋に入れて配られました。

ポテトチップスのブランドはわからないようになっています。

そして、どの袋に入っているが一番おいしいかを当てるのです。

次にまた違うビニール袋に入った4番目のポテトチップスが配られ、それが上述の3種類の中のどれかを当てるのです。

その結果、詳しい数字は覚えていないのですが、6割くらいの学生が一番高いブランドが一番おいしいと答えました。

4番目のポテトチップスは一番高いブランドだったのですが、それも5割くらいの学生が当てていました。

それから、ブランドというものが世の中でどのような役割をしているのかというディスカッションをしたのです。

いろいろな意見が出たのですが、「人の家に持っていくときはとりあえず高いブランドを買う」という意見がありました。

そのあたりはアメリカでも日本でも変わらないようです。

でもその場合は品質が全く考慮されていない(可能性もある)わけで、そのあたりは意見が分かれるところでした。

ちなみに僕は普段全くポテトチップスを食べないせいか、味の違いが全くわかりませんでした。

みんなどのブランドがどういう風においしいとかいう話しをしていましたが、僕は全くついていけませんでした。

すべてのブランドが全く同じ味に感じられるのです。

アメリカ人でも人によっては味に差を感じなかったようですが、あの味を区別できるのはすごいとある意味感心してしまいました。

このあたりも含めてまだまだ修行が足りないようです。

2009年1月28日水曜日

Goizuetaでの生活~其の二百三十二



上の写真は先日のInternational Leadweekでの様子です。

Dubai近郊で砂漠に行ったのですが、そこで砂漠の中を車で走り回りました。



というわけで、だいぶ時間が経ってしまいましたが、本日は先日(「Goizuetaでの生活~其の二百六」参照)の続きです。

砂漠では先日も紹介させていただいたとおりまずバイクで走り回ったのですが、その後車に乗って砂漠の中を走ったのです。

当然ですが、運転したのは僕達ではなく、現地の方でした。

車はToyotaのLand Cruiserです。

まず、タイヤから空気を抜きます。

こうして、タイヤの地面への接面積が大きくなるようにしているのだと思います。

そしてシートベルトをしっかり締めてスタートです。

ちなみにドライバーはシートベルトをしていませんでした。

少しでもハンドルを切りそこなうと車が横転しかねない状況だったのですが、そんなことお構いなしです。

その運転たるや、僕らから見るとまさに曲芸です。

砂漠のど真ん中なので、当然舗装された道などはなく、少しでも傾斜があるとすぐにタイヤが滑ります。

しかしそこは逆に彼らの腕の見せ所なので、積極的にそのようなところに突っ込んで、車を斜めにしてみたり滑らせたりします。

僕らは砂漠の中をただまっすぐ走るだけだと思っていたので、スタート前は全く期待していませんでした。

しかし、すぐに車の性能とドライバーの腕に圧倒されてしまいました。

何回も横転するのではないかと思いましたが、ドライバーはそんなことは計算済みといった感じです。

文明の利器と人間の技術のすばらしさを思わず実感してしまいました。

今回のInternational Leadweekで最も印象に残る場面の一つです。

車が日常生活に欠かせないアメリカ人も非常に感動しており、砂漠ドライブが終わったあとはドライバー達はヒーローそのものでした。

彼らにとっては仕事ということもあり、当然といった顔をしていましたが、あの技術はすごいと思います。

ちなみに、特に専用のトレーニングをしたりするのではなく、最初から砂漠の中を走るのだそうです。

一度でも変なところで止まったら車が動かなくなるようなところなので、僕にはとても無理だと思いました。

いろいろな思い出が詰まったInternational Leadweekでした。

Goizuetaでの生活~其の二百三十一



上の写真は昨日行ってきた友人宅でのパーティーです。

今回は昼からのパーティーでした。

メインディッシュはホストの友人が用意してくれ、お酒とお菓子はみんなで持ち寄りました。

Tabooというゲームをしたのですが、これは与えられたテーマを、ヒントに基づいてみんなで当てていくというゲームです。

日本でも見たことはありますが、僕は自分で実際にやったことはありませんでした。

二つのチームに分かれて、どれだけのテーマを言い当てられるか競ったのですが、大いに盛り上がりました。

僕も楽しかったのですが、その一方でテーマそのものを知らないこともあるので、そのような時は何が起こっているのかさっぱりわかりませんでした。

たとえば、子供向けの有名なテレビ番組やそのキャラクターは、アメリカ人にとっては常識ですが、僕にとっては触れる機会がまったくないものです。

どうしようもないといえばそれまでですが、このあたりもどうにかしてこれから克服していきたいものです。



今朝は献血をしにいってきました。

最寄の赤十字まで約9キロです。

SAAC (Student Activity & Academic Center)で自転車を借りていったのですが、何しろAtlantaの道は歩行者の存在を無視して作られているので、非常に危険です。

献血をするのはいいのですが、赤十字までの往復は細心の注意を払わなければなりません。

最初は少しでも他人のためになればと思ってはじめた献血ですが、最近では走ることに良い影響を及ぼすからという側面も出てきました。

本当かどうかわからないのですが、献血をすると体が新しい血を作ろうとし、結果として新しい赤血球が出来るそうなのです。

赤血球は酸素を運ぶそうで、新しい赤血球のほうが効率よく酸素を運んでくれるとのことです。

つまり、特に長距離走などの有酸素運動には良い影響が出るとのことでした。

自分の思い込みかもしれませんが、実際に献血をしてから1ヶ月強経つと、非常に体が軽く感じられ、普段より早く走れたりします。

というわけで、今となっては献血は人のためにも自分のためにもなる、いわゆるビジネススクールでよく紹介される「Win-Win Situation」になっています。

2009年1月26日月曜日

Goizuetaでの生活~其の二百三十



上の写真は先日のGALA (The Goizueta Advanced Leadership Academy)のセッションの様子です。



昨日は午後2時から約4時間という、かなり長丁場、しかも密度の濃いセッションでした。

まず、外部からSailingの専門家を呼んできて、Sailingに関する講義がありました。

専門用語ばかりで理解するのにかなり苦労したのですが、実際に自分がSailingをすることになるので、そのようなことは言っていられません。

ただ、事前に課されたReadingはかなり苦労しました。

Sailingに関する解説書だったのですが、Sailingを一度もしたことがないまま読むのはかなり苦痛です。

この手のものはReadingよりも実際の講義のほうが頭に入りやすいことは確かであり、講義を聞きながら一生懸命頭に詰め込みました。



講義のあとは、Sailingに行くときの荷物や服装などに関しての注意、そしてSailing中の生活に関してです。

当然ですが、Sailingの間はボートの中で生活をすることになり、普段の生活とは違ったものになります。

出来るだけ荷物を少なくしなければならないので、teamで共用できるものは共用し、不用品を出来るだけ少なくしなければなりません。

水は貴重品になり、特にトイレ、シャワーは普段のそれとは違ってかなり不便になります。

そのあたりも含めて、戦略的に計画を立てなければなりません。



そして最後にQuizがありました。

これはSailingに関するものです。

Sailingはteam対抗の競争になっているのですが、このQuizの点数もその競争に加味されるそうです。

なかなか厳しいQuizでした。



6時からはPizzaとSaladが用意され、みんなで軽く夕食をとりました。

ちなみに今日のPizzaは新しい店からのもので、いつものPizzaとちょっと味が違いました。

新しい店ということでPromotionをしているのかもしれませんが、具がいつもより充実しており、得した気分になりました。

というわけで、GALAが終わったあとはぐったりと疲れてしまいました。

Sailingを成功させるためには、かなりの復習が必要のようです。

2009年1月25日日曜日

Goizuetaでの生活~其の二百二十九



上の写真は昨日撮ったもので、Clairmont Campusの入り口付近の様子です。

気候も良く、風もない穏やかな一日でした。

まるで世の中の不景気がうそのような陽気でしたが、現実はそう甘くはありません。

あと数ヶ月で実社会に嫌でも放り出されてしまいます。

当然ですが、Clairmont Campusに住めるのもあと数ヶ月なわけで、この夢のような環境で生活できなくなるということは今は想像もつきません。



昨日は忙しい一日でした。

まず、最初のイベントはSuper Saturdayでした。

これはなんに何回か行われるProspective Student (入学希望者)のrecruitingのためのイベントです。

一日中行われており、キャンパス見学や学校説明会にProspective Studentを案内するのが在校生の役割です。

面接も行われており、Super Saturdayに参加すれば、入学関係で学校に実際に来なければできないことはほぼすべてできるようになっています。

僕が応募したときは日本にいたのでSuper Saturdayに参加することは出来ませんでしたが、日本を始め海外からこのSuper Saturdayのために来るProspective Studentも数多くいます。

僕は午前中に用事があったので、昼食だけ一部参加しました。

小さなテーブルを少人数で囲んでProspective Studentと一緒に食事をするのですが、学校のことから面接のこと、それぞれのキャリアに関して、そしてそのほかの世間話と、話題が尽きることはありません。

学校の仕事といえば仕事なのですが、自分自身も楽しむことが出来ました。

Super Saturdayは今年度はこれが最後ですが、3月末にはWelcome Weekendという似たようなイベントがあります。

Welcome Weekendに関してはそのときにまた紹介させていただきたいと思います。



午後はGALA (The Goizueta Advanced Leadership Academy)のセッションがありましたが、これに関しては後日また詳しく紹介させていただきたいと思います。

2009年1月24日土曜日

Goizuetaでの生活~其の二百二十八



上の写真は、先日のPrincipled Leadershipという授業でのものです。

突然このスライドが現れたときは、何が起こったのかと思いました。

アメリカ人はアジア文化に神秘を感じたりすることが多いようなのですが、その代表的なものに漢字があります。

漢字のカクカクした感じが良いらしく、刺青などでも漢字は大人気です。

個人的にはどうも的外れなものが多く、今ひとつ納得いかないことが多いのですが、そこは個人の好みの問題かもしれません。

今回のこの「導」という字の紹介も、ちょっと的外れな感が否めませんでした。

異文化を正しく理解するということは非常に難しいことです。



さて、いよいよ授業が始まりましたが、早速Reading Assignmentなどが山のように降ってきています。

昨日はCustomer Behaviorという授業のteamで、今学期初めてのteam meetingをしました。

最初の課題は、新しいブランドを立ち上げる、または既存のブランドのブランド名を変える、というもので、その際のブランド名を考えるというものです。

そのブランド名に関して、Surveyをし、どのブランド名が消費者に一番受けるか、という分析をしなければなりません。

日本人としては、商品の質を全く考慮せずにブランド名だけに集中するというのはどうも受け入れがたいものがあるのですが、それがこの課題のテーマであり、それこそがブランディングの本質であるともいえるのではないでしょうか。

というわけで、昨日は、ひたすら思いつくブランドを列挙し、そこから自分たちのteamに合うブランドを選んでいくことにしました。

いろいろなブランドを挙げてみたのですが、なかなかこれという決め手はありません。

2月上旬が提出期限なので、早いうちに一つ選ばなければなりません。



肝心のAtlantaの天気ですが、最近ようやく少し暖かくなってきました。

昨日は最高気温が10度を超え、風もほとんどなく、非常に過ごしやすい一日でした。

そのうちまた寒い日が来ると思いますが、出来るだけこのような過ごしやすい日が続いて欲しいと願っている今日この頃です。

Goizuetaでの生活~其の二百二十七



上の写真は先日のMartin Luther King DayのSAACの様子です。

「I have a dream...」という有名な演説がありますが、それにあわせて、われわれの夢を紙に書いて、それを大きな紙に貼っていくというものでした。

このようにして、重要な歴史的事実を語り継いでいくということでしょうか。



さて、昨日ですが、僕の人生でも記念すべき日になりました。

なぜなら、元アメリカ大統領のJimmy Carter氏に会うことが出来たのです。

Carter氏はGeorgia出身ということもあり、まさに南部での英雄です。

当然大統領としての実績も高く評価されています。

僕は以前もCarter Town HallというイベントでCarter氏に会っているのですが、そのときは聴衆が数百人いました。

今回はInternational Student向けのより小さな規模でのスピーチで、参加者は40人程度でした。

質疑応答もあり、僕も一つ質問をしてきました。

Carter氏は84歳になり、背格好は確かに年齢を感じさせますが、まだまだ元気いっぱいです。

当然のごとく要所要所にジョークをちりばめますし、それでいて非常に興味深い話をしてくれるので、聞いていて飽きることがありません。

学生からは多くの質問が出たのですが、今回はほとんどが世界政治、あるいは外交にかかわる質問でした。

僕自身はもう少しやわらかい内容の質問、たとえば、「アメリカの大統領」とか「リーダーシップ」に関するものを用意していたのですが、とてもそのような雰囲気ではなくなってしまい、急いで政治に関する質問をその場で考えました。

Carter氏はどの質問にも気さくに答えてくれたので、学生一同大満足の1時間でした。



一つ残念だったことは、写真が取れなかったことです。

写真撮影どころかカメラの持込が禁止されており、集合写真は学校側が撮ったのですが、一葉20ドルということで、僕には手が届きません。

予算の問題とかもあるのかもしれませんが、大学の行事だし、もうちょっと考えて欲しかったなあ、という気はします。

それでも、昨日は僕にとって忘れることの出来ない日でした。

2009年1月22日木曜日

Goizuetaでの生活~其の二百二十六



上の写真は昨日のObama大統領の就任式のときの様子です。

就任式はワシントンDCで行われたのですが、当然テレビで中継されており、その就任式を見るというイベントが校内各地で行われていました。



この就任式のやり方、それに対する熱狂度合いは、日本とアメリカの大きな違いです。

良いか悪いかという問題ではなく、政治に対する関心度はアメリカでは非常に高いものがあります。

とにかく昨日は全米が就任式一色でした。

しかも、Martin Luther King Dayの翌日がアフリカ系アメリカ人発の大統領の就任式というのも、何かの縁かもしれません。

就任式は昼だったのですが、特に学校の予定が変更になるということはありませんでした。

とはいっても、このような歴史的イベントが行われている中で、粛々と授業をし続けるというのは理にかなっていないのは確かです。

というわけで、昨日の11時半からの授業は、大幅にカットされて、12時半からの15分だけになりました。

授業の開始時間そのものを12時からにしたのですが、12時になってもObama大統領のスピーチが始まらなかったので、そのまま授業開始を遅らせたのです。

これに関しては、教授も学生も同意の上であり、不満は全く出ませんでした。

僕自身はこのあたりの認識のあり方にアメリカらしさ、そして昨日という日の重みを感じました。

そのような歴史的な日にアメリカにいることが出来るのは幸せなことだと思います。



さて、話は大幅に変わりますが、先日のInternational Leadweekで一つ面白いことがありました。

学生の一人がDubaiのどこかのレストランかバーであのサッカーのブラジル代表のロナウジーニョ(Ronaldinho)選手に会ったそうなのです。

一緒にとってもらった写真を見せてもらったのですが、本当にうらやましかったです。

しかし例によってサッカーのことなど全く知らないアメリカ人は、「これ誰だ」という顔をしています。

サッカー界のMichael Jordanだといっても、誰も本気にしません。

あながち誇張ともいえないと思うのですが。

どうもアメリカではいつまで経ってもサッカーというのが浸透しないようです。

2009年1月21日水曜日

Goizuetaでの生活~其の二百二十五



上の写真は先週金曜日のGALA (The Goizueta Advanced Leadership Academy)のセッションの様子です。

今学期初めてのセッションだったので、改めての顔合わせも含めてという感じでした。

今回のセッションは「Sailingと実際のビジネスの共通点」というテーマでのパネルディスカッションでした。

GALAの関係者や過去の経験者(卒業生)の合計4人がパネリストでした。



今回のパネルディスカッションで紹介された「Sailingと実際のビジネスの共通点」の概要は下記の通りです。

・天気が経済やビジネス環境同様どのように変わるか予測がつかない

・計画、準備は常に必要であり、しかし常に不十分である

・重圧がかかる中で難題に取り組まなければならない

・集中力を維持しながら協力し合うことが求められる

・コミュニケーションが大事である

・自分がどのような人間であるか、自分自身がどこに向かっているのか、実は自分でもわかっていないことが多い

一言で言うと、Sailingは実際のビジネスの縮図であるということでしょうか。

一番印象に残ったのは、「風が全く吹いていない状態では、何もしようがない。」という点でした。

確かに実際のビジネスでも、何をどう頑張ってもどうしようもない、という状況はありえると思います。

そこでどのような行動を取り、判断をするかが勝負の分かれ目になってくるのかもしれません。

いろいろな話を聞いて、楽しみになってきた反面、実際に極限状態でコミュニケーションをとることが出来るかどうか、Sailingをうまく出来るかどうかなど不安も募ってきました。

GALAに関しては来週もセッションがあるので、また紹介させていただきたいと思います。



パネルディスカッションのあとは、Happy Hourというものがあり、軽食が出されました。

お酒が飲めない僕には関係ありませんが、ビールとワインも出されました。

このあたりはちょっとおしゃれでしたが、個人的にはもっと食べ物を充実させて欲しかったです。



昨日はMartin Luther King Dayでお休みでした。

今日から今学期の第2週が始まります。

2009年1月20日火曜日

Goizuetaでの生活~其の二百二十四



上の写真は先日のInternational Leadweekで行ったCairoでのストロベリージュースです。

これは、ストロベリーのストレートジュース、つまり、何も他のものが混ざっていないジュースです。(砂糖が入っている可能性はありますが)

僕は、それまで、ストロベリーの100%ジュースというのを飲んだことがありませんでした。

日本やアメリカでは、大体牛乳や、他の果物が混ざっていると思います。

そのほかの国に行ったときも、ストロベリージュースは見た記憶がありません。

ところが、Egyptにはそのストロベリージュースが普通にあるのです。

しかも朝食時やスピーチの際に出てきたときは、追加費用はゼロです。

その美味しさは、言葉では語れないものがあります。

こんなものをこんなに飲んで良いのかという感じでしたが、飲まずにはいられませんでした。

アメリカ人は例によって知らないものには手をつけないので最初はほとんど飲んでいなかったのですが、僕を含めて数人が良く飲んでいたところ、途中から参戦してきました。

この味はアメリカ人にも通じるようで、味を覚えたあとはアメリカ人も良く飲んでいました。



今回のInternational Leadweekでは、結局どれがDubai料理、Egypt料理なのかと言うことは良くわかりませんでした。

Dubaiはそもそも近代的になりすぎて観光客が地元の料理にありつくことは難しい気がしますし、Egyptの場合はいろいろな文化の影響を受けていて、一言で表現するのは難しいのかもしれません。

そもそもEgyptは地理的にヨーロッパ、アジア(中東)、アフリカのちょうど交点に位置しており、アフリカであってもいわゆるアフリカ人はあまりいません。

人種的にはむしろアジア人に近いのではないかといった感じです。

その中で、忘れられない食べ物は、先日紹介させていただいた、Qushary、ブラックベリーのヨーグルト、そしてこのストロベリージュースです。

あまり機会は無いかもしれませんが、次にEgyptに行くことがあったら是非またストロベリージュースを心行くまで飲んでみたいものです。

2009年1月19日月曜日

Goizuetaでの生活~其の二百二十三



上の写真はBarcelonaでのものです。

ストリートミュージシャンのジャケットなのですが、どう見ても日本語のカタカナです。

しかしこれが何を意味しているのかさっぱりわかりません。

どこでどうやって入手したのか知りませんが、世界中いろいろなところで日本語に遭遇するものの、理解できないものが多く、時々面食らいます。



だいぶ時間が経ってしまいましたが、本日は先日(「Goizuetaでの生活~其の二百二」参照)の続きです。

ESADEのあとはせっかく2日間の地下鉄とバスのpassがあるので、バスに適当に乗って市内を見て回ることにしました。

しかし、バスを乗り継いで2回目のバスに乗ってのんびり外を眺めていたところ、どんどん人気のない方向に走っていきます。

そのうちまた人気が出てくるだろうと思っていたのですが、全くその気配はありません。

なんと目的地はバスの車庫でした。

当然ですが、車庫の目の前で、「終点だ、降りろ。」と言われます。

仕方がないので降りてまた市内へ行くバスを誰もいない車庫の前で待っていたのですが、待てど暮らせどバスが来ない上に他に人が誰もいません。

人がいなさ過ぎて危ないのか安全なのかわからなかったのですが、雨は強くなる一方です。

30分ほど待ってやっと市内行きのバスが車庫から出てきたのですが、本当に2時間くらいに感じました。

やっとのことで市内に戻ってこれたのですが、そのあとも市内を散策し、午後7時前にホテルに戻って荷物をピックアップしました。

本当は夜も市内を楽しみたかったのですが、休暇期間中とあってほぼすべての施設は閉まっています。

やることがなくなってしまったので、仕方なく空港に向かいました。

フライトは夜の12時20分Cairo行きです。

空港では時間が余ってしまったのですが、そこは昼寝をしたり本を読んだりパソコンで普段出来ない作業をして時間をつぶしました。

そしてようやく深夜にCairo行きの飛行機に乗り込むことが出来ました。

そのときはCairoは経由するだけで、乗り継いでDubaiに向かいました。

Barcelonaは本当に良い街でした。

もう当分行く機会はなさそうですが、生きているうちにもう一度行ってみたいものです。

2009年1月18日日曜日

同級生たち~其の九



上の写真はMarwaさんのCairoでの写真です。

この写真はMarwaさんの写真であること以外に重要な意味があります。

それはMarwaさんが持っている水がDasaniであるということです。

このDasaniというブランドはコカコーラ社のものであり、そのコカコーラ社は当Goizueta Business Schoolの最大のスポンサーなのです。

Egyptでは他社が強いようで、Dasaniはほとんど見かけなかったのですが、このとき偶然見つけ、一堂大いに感動したわけです。

というわけで、そのときに撮った記念写真です。



本日は、昨日の続きです。

食事中も、僕らは食べているだけですが、仕事があると満足に食事をすることすら出来ません。

何回か紹介させていただきましたが、特に食事をするときはそのメニュー選定がとても大変なのです。

好みが大きく分かれますし、日本人と違って、好みに合わない食べ物にはみな手をつけません。

同級生ですし、皆友達なので、好みに合わないからといってあからさまに文句を言ったりということはありませんが、とはいえ食欲が満たされないと人間の不満というのは募ってしまうもので、そのあたりは非常に難しいところです。

時間が無く、買って来てバスの中で昼食をとるときなどは、アラビア語が唯一出来るMarwaさんが自動的に買出しの陣頭指揮を取ることになります。

何か不満や希望があったときも相手が英語が出来ないときはMarwaさんを通すことになりますし、地元情報などもすべてMarwaさんに頼りきりです。

しかもMarwaさんだけは自宅に泊まっていたので、全体で長距離をバス移動するときなどは、朝の渋滞の中をホテルまで来て、夜は自宅まで帰らなければなりません。

そのあたりの話を聞いていたときは、本当に体を壊すのではないかと心配したほどでした。

みんな助けたいとは思っていたと思うのですが、Egyptのことがわからないどころか言葉そのものが出来ないので、下手に動くとかえって邪魔になってしまうことは明らかです。



というわけで、今回のInternational LeadweekはMarwaさんなしでは語れません。

僕をはじめ、参加者一同Marwaさんには頭が上がりません。

改めて、Marwaさんありがとうございました。

2009年1月17日土曜日

同級生たち~其の八



上の写真は同級生のMarwa Khairallaのものです。

先日までのDubai/Cairo International LeadweekでのEye-Catchというマーケティングの会社訪問をしたときに撮りました。

MarwaさんはEgypt出身で、今回のInternational LeadweekのCoordinatorでした。



International Leadweekは、学校の公式行事です。

評価はPass/Failですが、単位も出ます。

教授が一人つくのですが、場合によってはより重要な働きをするのがこのCoordinatorです。

今回の場合はMarwaさんがまさにその役割を果たしました。

MarwaさんはCairoにも長く住んでいたのですが、Alexandria出身であり、両方の都市を知っています。

そして、今回の参加者の中で、唯一アラビア語を話すことが出来ます。

というわけで、Cairoではまさに大車輪の活躍、Marwaさん抜きで今回のInternational Leadweekを語ることは出来ません。

Coordinatorの仕事は多岐にわたります。

まず、訪問したい会社へのコンタクトがあります。

数ヶ月前からコンタクトを取り始めたとのことですが、実際に会社訪問をコンファーム出来たのは1、2週間前とのことでした。

このあたりの時間の感覚は文化の違いを反映しているのかもしれませんが、会社によって反応も違いますし、簡単なことではないと思います。

コンタクトする会社は、Coordinator自身のネットワーク、参加者の興味、その国や地域の産業の特性、卒業生のネットワークなどを勘案して決めるようです。

そのほかにも旅行代理店との連絡、観光する場所の選定、グループランチ、グループディナーのセットアップなど、いろいろな仕事があります。

それら一つをするだけでもかなり大変なはずなのですが、すべてを同時進行でこなしていくのは非常に大変なはずです。

実際にCairoで話を聞いたところ、ほとんど寝ていないとのことでした。

僕ら他の参加者はバスの中などで寝ることが出来ますが、Marwaさんはバスの中でも質問に答えたり、次の訪問先や旅行代理店と連絡を取ったりしていました。

長くなりそうなので、また明日以降続けさせていただきます。

Goizuetaでの生活~其の二百二十二



上の写真はBarcelonaの地下鉄の様子です。

ご覧のように地下鉄構内には電光掲示板があり、そこでカウントダウンをしています。

僕の経験では、この時間通りに地下鉄が来なかった記憶はありません。

その意味では、日本同等、あるいはそれ以上に正確にダイヤが刻まれていることになります。

日本とは乗客の数や地下鉄の本数などの条件に違いがあると思うのですが、この正確さには毎回驚いています。



昨日紹介させていただいたCairoでの金属探知機に関してですが、実はこの金属探知機というのは常に機能しているわけではありません。

金属探知機自体はかなり正確に金属を探知しているようなのですが、金属探知機に引っかかる人があまりにも多く、金属を探知しても警備員が無視してしまうのです。

これはまさに「赤信号、みんなでわたれば怖くない」状態であり、集団で行動する場合に全員が金属探知機に引っかかれば、全員何も言われない、ということになります。

考えてみれば、よくある話です。

僕たちも最初のほうはポケットの中の財布や鍵、携帯電話を一つ一つはこの中に出し、ベルトをはずしたりしていたのですが、慣れてくると平気で金属探知機を鳴らしていました。

あまり良いことではないのですが、そのあたりはお互いに暗黙の了解といった感じです。



さて、Atlantaに帰ってきてもう数日経ちますが、今となってはInternational Leadweekが遠く昔のことのようです。

Budapestは本当に寒く、スキーキャップと手袋が手放せませんでした。

Atlantaは暖かいと思って帰ってきたのですが、実はそうでもなく、最低気温がマイナス10度くらいまで下がったりというありえない状況になっています。

最高気温は5度前後まで上がる日が多いので、昼間外に出る分にはBudapestよりましなのですが、ちょっと期待はずれといった感じです。

Atlantaの冬は暖かい時期と寒い時期がほぼ一週間交代で来るので、あと1週間我慢すれば少しは暖かい日に出会えることでしょう。

もしかしたらAtlantaの冬は最後になってしまうかもしれないので、この寒さも思い出として大事にとっておきたいと思います。

2009年1月16日金曜日

Goizuetaでの生活~其の二百二十一



上の写真はCairoのホテルでの朝食に出てきたヨーグルトです。

ブラックベリーのヨーグルトで、これは日本ではなかなか無いのではないでしょうか。

Cairoは空気が本当に汚く、それに悩まされたという印象が強いのですが、このように他の場所では滅多に食べることが出来ないものに出会えました。



昨日の夜は早速買い物に行きました。

3週間も家を空けていたので、出る前には当然冷蔵庫の中をきれいに整理して行ったのです。

というわけで、冷蔵庫の中には何も無く、かろうじて冷凍庫の中に作りおきをしておいたカレーがある程度です。

特に旅行中はどうしても栄養バランスが崩れがちになってしまうので、これからはいつもどおりバランスの良い食生活を心がけたいと思います。



先日までのDubai/Cairo Internationa Leadweekではいろいろ驚くことがあったのですが、その一つが手荷物検査です。

ホテル、博物館、公園などに入るときはほぼ必ず手荷物検査があり、金属探知機をくぐらなければなりません。

車がホテルに入るときは一度車を止めてエンジンを切り、警察犬が車の周りを一周して問題がないと警察が判断を下すまでエンジンをかけることは出来ないのです。

このような厳重な警備は特に珍しいことではなく、普段から行われているとのことでした。

ツアーにはボディーガードがついていないといけないと法律で定められているようで、僕たちが乗っていた観光バスにも常にボディーガードが乗っていました。

当然ですが、銃を持っており、それを容易に確認することが出来ます。

街中で警備に当たっている警察か軍人はライフル銃を肩にかけている場合もあり、そのあたりは日本ではありえないことです。

それらの銃器を使用せざるを得ないケースは少なく、僕はそのようなケースを見たわけではないのですが、特に日本で生まれ育っていると、それだけでちょっとびっくりしてしまいます。

必要であるからそうしているわけですし、彼らのおかげで平和が守られているのは確かだと思うのですが、あまり心休まらなかったというのが正直なところです。

そのあたりも含めて、Egyptでは本当に学ぶことが多かったです。

2009年1月15日木曜日

Goizuetaでの生活~其の二百二十



上の写真はBudapestの肉屋さんでのものです。

Hungaryというとパプリカが有名ですが、サラミなどサラミなどのソーセージも有名です。

そして、もっとも有名といえるのがパプリカ入りのサラミではないでしょうか。

ピリッと辛く、香り高いサラミです。

この肉屋さんにもパプリカ入りのサラミが並んでいました。



本日から今学期の始まりです。

この学期がビジネススクール生活最後の学期となります。

同時におそらく僕の人生最後の学生生活となることでしょう。

毎学期そうですが、始まったと思うといつの間にか課題や試験、そしてmeetingに終われる毎日になり、いつの間にか終わってしまいます。

仕方がないことではありますが、今まで以上に毎日を大切にしていきたいと思います。



さて、今日からの約一週間は最初の週ということで、各授業の品定め期間です。

授業に出ながら、どの授業をとるか決めるのです。

僕は卒業するためには最低4つ授業を取らなければいけないのですが、5つか6つ授業をとる予定です。

今のところ7つの授業に登録していて、そのうち3つはほぼ確実に取ると決めています。

残りの4つから2つか3つを選びか、あるいはそれ以外からいくつか選ぶかを決めるのがこの1週間でやるべきことなのです。

というわけで、今日はFinancial Statement Analysis、Principled Leadership、Product & Brand Managementの3つの授業に出ました。

正直なところ最初の授業はコース全体の紹介だけで終わることが多いので、これだけで判断をするのは非常に難しいものがあります。

しかし、それでも判断をしなければいけないのが現実の厳しさです。



今日は今学期最初の日ということで、久しぶりに同級生に会いました。

もう全員見慣れた顔ではあるのですが、1ヶ月会っていないと本当に久しぶりという感じがします。

本当は立ち止まって一人一人と話をしたいのですが、それぞれにやることがあり、そうも行かないのが現実です。

これからの1週間は、授業選びをするとともに、同級生と過ごす時間を探していかなければなりません。

2009年1月14日水曜日

Goizuetaでの生活~其の二百十九



上の写真は昨日行ったMetroの様子です。

当たり前かもしれませんが、日本ともアメリカともそんなに変わりません。



さて、昨日はちょっとしたハプニングが起こりました。

単純なことで、僕が泊まっている友人のアパートの水が止まったのです。

これは非常に参りました。

昨夜はMetroで買った食材で料理をして夕食を取る予定だったのですが、そんなことが出来るはずもなく、シャワーも出ません。

友人のアパートはBudapestの中心部にあるかなりいいアパートであり、水が止まるというようなことは滅多にないそうです。

それが出発直前に起こってしまったのは、なんとも不運であるというしかありません。

寒いのはもともとなので、水道管が凍ったということでもなさそうです。

仕方がないので、近くのレストランにメキシコ料理を食べに行きました。



今朝起きてみるとタンクにたまった水でしょうか、少しは水があるようです。

急いで体にシャワーをばっとかけて体を拭き、トイレを済ませました。

この期に及んでこのような経験をするとは思っていませんでしたが、これもいい思い出となることでしょう。



Budapestの空港は、着いたときはあまり感じなかったのですが、小奇麗で便利な空港です。

まず規模が小さく、発着便、利用客が少ないというのが大前提なのですが、フリーのワイヤレスアクセスもありましたし、トイレもフライト情報の掲示板も近くにあり、何も言うことはありません。

最後までBudapestは好印象でした。



帰りもParisでの乗り換えです。

先入観かもしれませんが、Parisの空港はなんとも言えずおしゃれです。

Atlantaに着いたのは午後6時過ぎで、MARTAという公共交通機関で帰る予定だったのですが、友達に会ったので一緒に送ってもらいました。

旅行というよりも里帰りをしている学生が多く、そのほとんどは昨日か今日Atlantaに戻ってきているようです。

家に着いたのは8時過ぎでした。

旅行もいいのですが、やはり自分の家というのは落ち着きます。

いよいよ明日から最後の学期が始まります。

おそらく人生最後の学生生活となることでしょう。

2009年1月13日火曜日

Goizuetaでの生活~其の二百十八



上の写真は今日行ってきたGellertという温泉の建物の様子です。

Gellert自体は地元の高級ホテルであり、その建物の中に温泉があるのです。

屋外の温泉もあるそうですが、このGellertの温泉は屋内でした。



温泉には36度のお湯と38度のお湯、それにサウナ、プールなどがあります。

細かい違いはいろいろありますが、日本の温泉に非常に近いと思います。

最大の違いは、ほとんどの人は水着を着て入ることです。

基本的に男湯と女湯に分かれており、プールとその脇にある湯船だけが共用でした。



さて、楽しかったBudapestもいよいよ明日までです。

明日は9時40分の飛行機で発つだけなので、実質的には今日が最後です。

今日は朝いちで温泉に行き、そのあとParlamentを観に行きました。

英語のツアーは12時からだったのですが、着いたのが10時半だったので、11時からのドイツ語のツアーに参加しました。

最大の目的は中を見ることだったので別に良かったのですが、さすがにドイツ語のツアーではさっぱりわからず、ちょっと参りました。

しかも温泉に2時間近く使った後だったので、体が非常に疲れており、眠くて眠くてたまりませんでした。

何回も立ったまま眠りに落ちそうになりましたが、何とかこらえました。



午後は友人にMetroというスーパーに連れて行ってもらいました。

主な目的はワインです。

僕はお酒が飲めないので当然ワインには全く興味が無いのですが、お土産にはもってこいです。

聞くところによるとハンガリー人が飲んでいるワインの97%はハンガリー産だそうで、良いワインの大部分は国内で消費されるそうです。

僕はワインの価格には詳しくないのですが、明らかに安かったと思います。

1万円を越えるようなワインは無く、ほとんどのワインは1,000円から2,000円の間でした。

ハンガリーのワインはそれほど有名ではないものの、その質には定評があるそうなので、しこたま買い込んできました。

特にトカイ地方で取れるワインはトカイワイン (貴腐ワイン)と呼ばれており、その甘さで有名だそうです。

ハンガリー以外でどれ位するのかは知りませんが、Metroでは高くても3,000円くらいでした。

いよいよ明日は楽しい旅行の最終日です。

Paris経由でAtlantaに戻る予定です。

2009年1月12日月曜日

Goizuetaでの生活~其の二百十七



上の写真はBudapestの英雄広場にあるスケートリンクの様子です。

Budapest市民はスケートが大好きだそうです。

いろいろな種類の音楽が交互に流れる中、スケートを楽しんでいました。



今日は朝から二つの博物館に行きました。

まず一つ目は農業博物館です。

ハンガリーは農業国で、その歴史が紹介されていました。

展示そのものはあまり多くなかったのですが、博物館そのものの建物が非常に美しく、それに感動してしまいました。

二つ目は美術館です。

こちらの展示は非常に多く、中はまるで迷路のようです。

地下から三階まであり、人も少なかったのでゆっくり見て周ることが出来ました。

唯一の難点は、人が少ないがゆえに博物館員に常に監視されているように感じることです。

実際に部屋によっては観光客よりも博物館員のほうが多く、常に誰かがこちらを見ています。

悪気が無いのはわかっているのですが、あまり気持ちのいいものではありません。



今のBudapestは最近では最も観光客が少ないのではないでしょうか。

一番寒い時期の上に、休暇シーズンでもなく、しかも金融恐慌の真っ只中ということで、観光客が多い理由がありません。

他の観光客もいるにはいましたが、普段よりはずっと少ないと友人も言っていました。



気候ですが、今年の冬は温暖化の影響で最近暖かくなっている冬の中では寒いほうだとのことでした。

特に今日は非常に寒く、その意味では本当のBudapestらしさを満喫することが出来ました。



今日の夜も友人とハンガリー料理を食べに行きました。

食べたものは昨日と似ていますが、やはり旅行をしているからには地元のものを食べなくてはなりません。

今日はグラーシュにパンを浸けて食べてみたのですが、とてもおいしかったです。

この濃厚な味わいは本当に僕にぴったりです。

他の料理も全体的に味が濃く、料理自体がしっかりしているという印象です。



明後日Atlantaに戻るので、明日が実質最終日です。

明日は朝から温泉に入ってこようと思います。

日本の温泉とは違うのかもしれませんが、温泉に入るのは久しぶりなので、今から楽しみです。

2009年1月11日日曜日

Goizuetaでの生活~其の二百十六



上の写真は王宮の丘から様子です。

写真に写っている川はドナウ川です。

凍結はしていないのですが、川には無数の氷が浮いています。



今日は朝から王宮の丘を観に行きました。

Budapestの中心部にある丘で丘全体が要塞化されていたようです。

丘の上からはBudapest全体を見渡すことが出来、その景色のすばらしさに感動しました。

電車で登ることが出来るのですが、せっかくなので行きも帰りも歩きました。

しかしこの寒さは本当にこたえます。

歩いていればそのうちからだが温まるかと思ったのですが、そんなに甘くは無く、全く体が温まりませんでした。

日なたにいればまだましなのですが、日陰に入るともう凍えるような寒さです。

Dubai、Cairoから来た身には非常にこたえます。



昼は一度友人宅に戻り、昼食を取ってから市場に連れて行ってもらいました。

友人宅から歩いて20分ほどのところにあるのですが、見ているだけで楽しかったです。

ハンガリーといえばパプリカですが、パプリカ入りのサラミが多くの店で売られていました。

試食してみたのですが、その香りとともに辛さがツーンと花を抜けます。



夜は友人と一緒に食事をしに行きました。

友人がレストランを選んでくれたのですが、地元のハンガリー料理を食べることが出来ました。

ハンガリーでは、本当のハンガリー料理を食べられる店はあまり多くないそうです。

ほとんどのハンガリー料理屋は観光客向けの味付けになっており、ハンガリー人は自分たちで料理をするので、需要がないとのことでした。

グラーシュというスープが名物なので、早速それを食べました。

濃厚な味付けで、僕の好みの味でした。

デザートには栗のピューレを食べたのですが、これはハンガリーの名物であるとともに僕の大好物です。

本当においしかったです。

写真を撮るのを忘れてしまったのが唯一最大の失敗ですが、初めての本格的なハンガリー料理を楽しむことが出来ました。

非常にしゃれたいいレストランだったのですが、ハンガリーの物価は日本やアメリカに比べると低く、グラーシュ、メイン、デザート、飲み物でも一人3,000円以下でまとまりました。

ワインを飲まなかったのでその価格におさまったのは確かですが、日本ではありえない値段です。

明日は博物館を巡りたいと思います。

2009年1月10日土曜日

Goizuetaでの生活~其の二百十五



上の写真も昨日のAl-Azhar Parkのものです。

数日すればまた会えるということはわかっているのですが、それでもその数日間分かれてしまうというのは寂しいものです。

昨日はCairoの最後を飾るにふさわしい本当に楽しい一日でした。



本日はCairoからBudapestに移動する日です。

フライトは昼ごろだったのですが、ホテルに泊まるのはもったいなかったので、昨夜はホテル内のジム、ロビー、カジノで一夜を明かしました。

時間をもてあますかと思ったのですが、結構時間がつぶれました。

8時半に迎えの番が来たので、それに乗って空港に行きました。

Cairoの空港はとにかく常に大混乱しています。

まず、チェックインカウンターの順番待ちが非常に複雑です。

列がいくつも出来ている上に、航空会社の係員が突然いなくなったりし、その列に並んでいると最初から並びなおさなければなりません。

しかも空港は分煙になっているはずなのに、禁煙区域でも平気で煙草を吸っています。

しかしそのあたりもCairoに数日いるともう慣れてしまいました。



無事飛行機に乗り込みBudapestに着いたのですが、そこは本当に別世界です。

まず、気温が違います。

Cairoでは昼間はTシャツ一枚でも良かったくらいだったのですが、Budapestは最高気温が摂氏0度を超えるかどうかという世界です。

Budapestはもともと前時代的ではないのですが、Cairoから来ると超近代的な都市に見えます。

きれいに舗装された道路、崩れかけていない普通の建物を見るだけで、Cairoとの差を感じます。

どちらが良いということは無いのですが、改めて自分が住んでいる世界、そして今まで自分が見ることの無かった世界の存在を認識します。

空港には友人が迎えに来てくれました。

Budapestではその友人宅に泊まります。

Budapestの中心部にある、なかなか良いところです。

友人宅に着いたのは4時過ぎだったのですが、もう暗くなっていました。

BudapestはInternational Leadweekではない個人旅行なので、完全に観光のみです。

というわけで、明日から早速観光を開始したいと思います。

2009年1月9日金曜日

Goizuetaでの生活~其の二百十四



上の写真は今日行ってきたAl-Azhar Parkでのものです。

今回の旅行の中でもベストショットの中の一つで、楽しかった一日が凝縮されているのではないでしょうか。

このような写真が取れるのは滅多にないことなので、これだけでちょっとうれしい気分になってしまいました。



今回のInternational Leadweekの正式日程は今日までです。

ほとんどの学生は今日Cairoを離れ、Atlantaに戻るか、または他の場所に移動します。

僕はフライトの関係で明日までCairoにいるので、同じくまだCairoにいる友人と行動を共にすることになったわけです。

というわけで、上の写真に写っているほかの三人と公園を散歩しました。

ホテルを出たのは午後1時でした。

本当は朝から行動したかったのですが、Cairoはどうも一人で行動する気にはなれません。

仕方がないので、他の学生を見送ったり、朝ごはんを二回食べたりして時間をつぶしました。

公園からはCairoしないが一望出来ます。

公園には入場料を払って入るので、多少敷居が高いといえます。

僕たちにとっては高額ではないのですが、地元の人々にとっては高額だと思います。

実際に公園の周りはスラム同然のところもあり、このあたりにCairoの複雑さを垣間見ることが出来ました。



夜は4人で鳩を食べに行きました。

市場の片隅にある、お世辞にもきれいとは言えない店でしたが、おいしかったです。

味は鶏に似ていて、丸焼きされたものが出てきます。

他の男二人はそれだけでかなり怖気づいていたのですが、僕たちが平気で食べていると仕方なさそうに食べだしました。

鳩のスープもコップに入って出てきましたが、農耕で飲み応えがありました。

そのあとはエジプト版のホットケーキのようなものをデザートとして食べました。

これはパイ生地に似たケーキそのものは甘くなく、そのケーキに蜂蜜をたっぷりつけて食べるというものです。

これもなかなかおいしかったです。

僕は先日食べたQusharyをどうしてももう一度食べたかったので、自分で買って食べました。

食べる前からお腹は満たされていたのですが、やはりおいしいものはいつ食べてもおいしいものです。

明日はいよいよCairoからBudapestに移動します。

2009年1月8日木曜日

Goizuetaでの生活~其の二百十三



上の写真は今日行ってきたAlexandriaでみんなで撮ったものです。



今日は朝7時半にCairoを出て、Alexandriaに向かいました。

3時間弱のバス移動だったのですが、ぐっすり眠ることが出来ました。

僕は最近極端な睡眠不足なので、このバス移動で疲れを取ることが出来ました。

Alexandriaは港町で、非常に美しいところです。

Cairoに比べて空間が保たれており、町全体も綺麗です。

空気もCairoに比べればずっと綺麗で、呼吸をするときに気を使う必要はありません。

正直なところCairoにはすめないなあと思っていましたが、Alexandriaであればすむことが出来そうです。

ただ、AlexandriaはCairoに比べると経済規模がずっと小さく、あまり産業が無いようです。

今は地中海に面したビーチを売り物にしたリゾート都市となっているようですが、仕事を求めてCairoに行く人も多いようです。



今日は結構な強行日程だったので予定が普段とは異なり、4時ごろに昼食と夕食を兼ねてFish Marketで食事をしました。

当然魚が出てきたのですが、焼き魚が尾頭付きで一人に一尾出てきたのです。

改めて驚いたことに、アメリカ人はこれだけで参ってしまいました。

魚であろうとなんであろうと頭が焼かれて目の前に出されるなどということはアメリカ人の想像の範囲を超えているようです。

多くのアメリカ人はその焼き魚に手をつけることすらしませんでした。

おかげで僕は2尾丸のまま食べることが出来たのですが、その様子を見ていたアメリカ人は「信じられん」という感じでした。

頭がついているということは新鮮であるということで、日本では縁起がいいということを言っても、彼らには関係の無いことのようです。

当然アジア人やそのほかの魚好きの学生にとってはこれほどの御馳走は無く、われわれはこの食事を堪能することが出来ました。

目玉があったので試しに食べてみたのですが、これを見ていたアメリカ人はもう腰を抜かさんばかりです。



Alexandriaからの帰りもバスの中でしっかりと睡眠をとることが出来、何も言うことが無い楽しい一日でした。

2009年1月7日水曜日

Goizuetaでの生活~其の二百十二



上の写真はQusharyという食べ物です。

今日の昼にCairoの地元のファーストフードやさんで食べたのですが、非常においしかったです。

刻んだパスタ、豆、揚げたたまねぎなどにトマトベースのソースがかかっているのですが、Egyptの典型的なファーストフードだそうです。

本当に僕好みで、これなら毎日でも食べられると思いました。

値段も5ポンドで、日本円で100円相当です。

ただ、地元の人の感覚では1ポンド1ドル相当らしいので、そう考えると500円位の感覚なのかもしれません。

Egyptは貧富の差が大きいのでなんともいえませんが、エジプト人にとっては一概に安いとは言えないのでしょう。

このQusharyはレモンソースをかけると味わいが変わってまたおいしく食べることが出来ます。

僕は自分のQusharyを食べたあと、友人が残したQusharyも食べてしまいました。

非常に日本人向きの食べ物だと思いますし、今日本にあるのかどうか知りませんが、日本で売り出したら結構売れるのではないでしょうか。



今日は朝からEgyptのPhillip Morrisを訪問しました。

車内は非常に近代的でアメリカや日本と変わりません。

しかし、会社を一歩出ると、そこは砂漠ではないものの、普通のEgyptが広がっています。

スラムではなく、密集してこそいないものの、崩れかけた家屋が立ち並び、植物はほとんど生えていません。

このあたりにEgyptの難しさを感じてしまいます。

Egyptでは煙草を吸う人が非常に多く、Phillip Morrisも成功しているようです。

売り上げも順調に伸びており、日本やアメリカでのように、健康問題との狭間で苦しんでいるというようなことは無いようでした。

エジプト政府は煙草による健康問題を認識しており、煙草の箱には健康被害の可能性があることを大きく記さなければいけないそうです。

それでも、煙草消費がそれによって打撃を受けるということはないとのことでした。

実際に街を歩いていても煙草を吸っている人が非常に多く、ホテル内では禁煙マークのすぐ下に灰皿があったりします。

分煙を取り入れているところでもそれが徹底されているところはほとんどなく、有名無実という感じです。

まだ煙草を吸うことが悪いことだ(実際に悪いかどうかは別にして)、という認識が社会全体にありません。

その意味では、アメリカや日本のように喫煙をする人が増えたり、分煙が徹底されたりというのには時間がかかるのかもしれません。



明日はEgypt第二の都市であるAlexandriaに行きます。

2009年1月6日火曜日

Goizuetaでの生活~其の二百十一



上の写真は今日行ってきたMarsという会社の前でのものです。

Snickersやm&m'sというブランドを持っており、その会社のエジプト支社です。



日本でもそうですし、世界中どこでもそうだと思うのですが、なんのかんの言ってやはりアメリカ製品は人気があります。

Cairo市内にもMcDonald'sを始めとしたアメリカ文化が広がっています。

今日のpresentationでも、Snichersのブランド力は非常に強いということでした。



僕が今日の会社訪問で一番驚いたことは、会社の物理的な立地です。

他にはオフィスが無いであろう殺風景なところに、突然オフィスビルと工場が現れます。

オフィスの中は非常に近代的で、アメリカ、日本と変わりません。

Egyptでは私立の学校に入ればかなり早い段階から英語教育を受けることが出来、みな非常に流暢な英語を操っています。

オフィスは日本風で、仕切りが無く、ほぼすべての従業員が一つの大部屋を共有しており、その日の仕事の内容にあわせて自由に自分の席を選んで良いとのことでした。

これはEgyptでは珍しいそうで、一般的にはアメリカのように一人一人仕切りがあるオフィスが主流のようです。



そのようなオフィスはオフィス街にあるのではなく、砂漠地帯にぽつぽつと家がある中にそのオフィスだけがあるのです。

スラムではないものの、日本人の感覚からすると、なぜそんなところにオフィスがあるのか、というような立地です。

Egyptにオフィス街というものがあるのかどうか知りませんが、もしあるのであれば一度行ってみたいものです。

この混沌としたCairoにあるオフィスというものが今は想像できない状態です。



外国に来るといろいろな文化の違いがあり、カルチャーショックを受けることが多々あります。

そのために今回の修学旅行があるともいえるので、それ自体は全く問題ないのですが、参っているのが大気汚染です。

Cairoは砂漠地帯にあるため、もともと空気が埃っぽいそうですが、それに大気汚染が絡んでおり、空気の状態はまさに最悪です。

僕は中国、台湾、タイ、ベトナムにも行ったことがあるのですが、それらよりもひどいかもしれません。

呼吸をしなければ生きていけないので、これだけには本当に参っています。

2009年1月5日月曜日

Goizuetaでの生活~其の二百十



上の写真は今日移動中にバスから撮ったCairo市内の様子です。

どうやら新しい家具を買ったようで、それを家まで運んでいるところのようです。

一台のピックアップトラックに何人の人が乗っているのかわかりませんが、みな非常に楽しそうな顔をしています。



そのトラックの周りを見ていただけばお分かりいただけると思いますが、市内の交通は大混乱そのものです。

まず、基本的に交通量が非常に多く、当然渋滞があります。

Atlantaでも渋滞はあるのですが、Atlantaの渋滞というのは非常にぬるいもので、ゆっくりであっても車が動いている状態がAtlantaの渋滞です。

Cairoの渋滞は東京の渋滞と同じで、ほとんど車が動きません。

バスで移動するときにこの渋滞にはまると大変であり、冗談抜きで歩いたほうが早いということはよくあります。

というわけで、今回の旅程は出来るだけ渋滞を避けられるように組まれています。

では車は整然と走っているかというとそんなことは無く、逆送している車こそほとんどないものの(ということはたまにいるということですが)、まさに縦横無尽に渋滞の中を走り回ります。

どこで譲るか、どこで譲らないかはまさに死活問題であり、譲ってばかりいると全く進むことが出来ません。

そして、そこに歩行者が絡んできます。

歩行者はありとあらゆる方向から、思いもかけないタイミングで入り込んできます。

車同士がぶつかってはいけないことも明らかですが、歩行者にぶつかっていけないことはもっと明らかです。

というわけで、車を運転するときはこれらのたくさんの問題をすべて避けながら運転しなければならないのです。

僕は北京に行ったことがあるのですが、このあたりはまさに北京にそっくりです。

しかも、北京のほうが多少道幅が広い気がするので、Cairoのほうが大変かもしれません。

僕は今のところ事故現場を目撃したことは無いのですが、他の学生は実際に事故が起こったところを見たそうです。

人種も文化も複雑に交じり合っているCairoですが、交通事情もまさに混沌としています。

明日と明後日はいよいよ会社訪問です。

2009年1月4日日曜日

Goizuetaでの生活~其の二百九



上の写真は今日行ったモスクでのものです。

このモスクは丘の上にあるのですが、Cairoは平坦な土地であるため、不便な丘の上は20年位前は価値が低かったそうです。

ただ、人口の増加などに伴ってそれも変わり、現在では他の土地同様価値が高くなっているとのことでした。



本日は昨日の続きです。

午後はピラミッドを見に行きました。

ピラミッドというと、砂漠のど真ん中にあり、近付くとスフィンクスが待ち構えているというイメージですが、実はそうでもありません。

ピラミッドはカイロの市内から結構近い距離にあり、しかもバスで目の前まで行くことが出来ます。

そして当然といえば当然ですが人がいっぱいいて、観光名所そのものという感じです。

中に入れるピラミッドがあり、せっかくなので入ってみたのですが、そこはまさに蒸し風呂でした。

何しろ一切換気をしていないので、そこに来たであろう多くの人々の息がそのまま残り、混ざり合って充満しているのです。

その暑苦しさと湿度の高さは日本の梅雨並みであり、それに空間の狭さによる圧迫感とよどんだ空気による不快感が足されるのです。

みんな頑張って粘っていましたが、僕は苦しすぎたのですぐに出てきてしまいました。

去年行ったベトナムの地下壕に近いものがあります。



ピラミッドの周りに広がる砂漠を見ていると、このようなものを良く作ったものだと本当に感心してしまいます。

しかもこの砂漠では農業を営むことはまず不可能であり、それを考えると水に溢れていてどこにでも何か作れる日本は幸せだと思います。

それを考えると、この国、あるいはこの地域を統治するほうも、統治されるほうも大変だったのだろうなと想像してしまいます。

また、ピラミッドの存在はエジプトに地震が基本的にないことにも大きく依存していると思います。

詳しいことはわからないのですが、仮に大地震が起きたら一気に崩れてしまうのではないでしょうか。



エジプト博物館もピラミッドの中も、写真撮影は禁止されていて、カメラさえ持ち込むことが出来ません。

写真撮影が禁止されている場所はよくありますが、ここまで厳しいのははじめてです。

その分写真を撮れるときにいつも以上に撮っておいているというのが現状です。

2009年1月3日土曜日

Goizuetaでの生活~其の二百八



上の写真は今日行ってきたピラミッドでのものです。

いわずと知れた歴史的建造物ですが、やはり目の前で見ると迫力が違います。



今日は午前中はエジプト博物館に行きました。

歴史的に貴重な展示品が目白押しだったのですが、何しろ込みまくっていたので満足に見ることが出来ませんでした。

60エジプトポンド(約1,000円)の追加料金を払ってミイラをみたのですが、そこは追加料金がいるだけあってすいていました。

しかし実際にミイラを見ると決して気持ちがいいものではなく、歴史的に貴重な物であるとわかってはいたのですが、途中で部屋を出てしまいました。

僕たちのガイドは当然英語だったのですが、周りには日本語のガイドも多く、非常に流暢な日本語を操っていました。

どうやらエジプト人にとっては日本語は発音がしやすいようです。

また、エジプトを訪れる日本人が多いということも言えると思います。



時間がなかったので、昼はバスの中でみんなでエジプトのサンドイッチを食べました。

このようなときにいつも問題になるのが、食べ物の好みです。

まずベジタリアンがいるのですが、そのあとに牛肉を食べられない人、魚以外の肉を食べられない人が続きます。

今回はベジタリアン用サンドイッチのほかに牛肉のサンドイッチと鶏肉のサンドイッチがあったのですが、僕は牛肉のサンドイッチを選びました。

人数分ちょうどになるように3種類のサンドイッチを頼んだのですが、アメリカ人の多くはどういうわけか不安になると牛肉を避け出します。

というわけで、牛肉を頼んだのにいざ実物を目の前にすると鶏肉を選んでしまう人が続出し、結局鶏肉が足りなくなり、牛肉があまるという事態になってしまいました。

そこはお互いに融通し、譲り合って何とか解決したのですが、このようなことは結構良くあります。

アメリカ人は基本的に牛肉大好きなのですが、なぜかいざとなるとひるむのです。

同様に、鶏肉を頼んだのにいざとなるとベジタリアンを取ってしまう人も結構います。



午後はピラミッドに行ったのですが、長くなりそうなのでまた後日にさせていただきます。

2009年1月2日金曜日

Goizuetaでの生活~其の二百七



上の写真は今日Dubaiの空港であった人の写真です。



今日はDubaiからCairoに移動をする日です。

昨夜はNew Years Dayを祝うパーティーがあり、帰ってきたのは2時ごろ、パッキングを済ませて寝たのは3時ごろでした。

今朝は5時半に起きて出発準備をし、朝食を済ませた後7時過ぎにホテルを出て空港に向かいました。

Bahrain経由で、Cairoには現地時間の午後1時ごろにつく予定です。

少し遅れて搭乗したのですが、濃霧のため離陸が遅れるとのことでした。

午前10時10分のフライトで、その時間には霧は晴れていたのですが、朝方はかなり霧が濃く、そのおかげで全体的に遅れているとのことでした。

ところが、途中から遅れる理由が霧からメンテナンスに変わり、サンドイッチと飲み物が出てきました。

この時点で長丁場になることは決定したようなものです。

仕方がないので、あきらめてゆっくりしていると、Cairoへ行く乗客はEmirates航空で振り替え輸送をするというアナウンスが入りました。

直行便のほうが楽と言えば楽なのでそんなに悪い話ではありません。

というわけで飛行機から出て航空券の切り替えをしました。

ところがこの切り替えというのが異様に手際が悪く、一人に平均10分以上かかったのです。

みんな怒りまくっていたのですが、切り替えられた飛行機は午後3時25分発ですし、僕は遅いものは仕方がないとあきらめて、のんびりすることにしました。

あまりにも暇なので写真でも撮るかと思って適当に写真を撮っていたところ、上の家族が突然カメラの前に集まってこちらを見て笑顔を作り始めました。

写真を撮って欲しいのかと聞いたところ、「もちろんだ」とばかりにうなずきます。

写真を撮るのはかまわないのですが、彼らがこの写真を一生見ることがないのは明らかです。

世の中不思議なことがあるものだと思いましたが、とりあえず写真を撮っておきました。

というわけで上の写真はそのときのものです。

ちなみにこの子供は、待っている間ずっとサッカーとバスケットボールをしていたのですが、空港でそんなことをするということは日本ではありえないことです。

ちなみに僕も暇だったので、一緒にこの子供と遊んでしまいました。

何はともあれ、そんなこんなで夜の7時ごろにはCairoのホテルに着きました。

2009年1月1日木曜日

Goizuetaでの生活~其の二百六



上の写真は今日行ってきた砂漠でのものです。

生まれて初めて砂漠に行きましたが、人生で滅多に味わうことの出来ない貴重な体験となりました。



朝8時ごろホテルを出発し、それから砂漠に向かいました。

9時ごろ砂漠に着き、早速四輪のバイクで砂漠の上の走り回りました。

これも当然ツアーの一環で、柵で囲まれた中をバイクで走り回ります。

日本やアメリカではないので当然かもしれませんが、IDチェックも免許証の確認もありません。

30分くらいひたすら走り回ったのですが、3回ほどアクシデントを起こしてしまいました。

まず最初は柵の縁をどれだけ攻めることが出来るか試そうとして柵に激突し、バイクから投げ飛ばされました。

しかしそこは砂漠のすばらしいところで、バイクも僕自身も外傷はゼロでした。

次は上り坂の途中でスピードを落としすぎてしまい、砂にはまってしまいました。

この砂にはまるというのは本当に大変なことで、文字通り全く動かなくなります。

アクセルを思いっきり入れたのですが、後輪が跳ね上げた砂があっという間に頭の上からかかってきました。

よくテレビで見たり話で聞いたりすることではありますが、本当にそんな目に会う機会があるとは想像もしていませんでした。

最後ですが、もう時間で基地に戻るというときに、せっかくだからと思って思いっきりスピードを出してみました。

すると上り坂に差し掛かったので、改めてアクセルを入れたところ、坂の頂上でジャンプをしてしまい、バイクごと思いっきり坂の下に着地してしまったのです。

当然体を支えきることが出来ず、上半身をバイクのハンドル部分に思い切り打ち付けてしまいました。

というわけで、体全体を3回ほど思いっきり使ったせいか、乗り終わった瞬間に両方のふくらはぎが同時につってしまいました。

ふくらはぎ以外にも体中が張っており、特に上半身は打ち身がひどく、歩くだけでもつらいという感じでした。

これはかなり予想外のことでしたが、無理な運転をした罰であると考え、素直に反省することにしました。



この後も砂漠ではかなり貴重な経験をしたのですが、長くなりそうなのでまた後日にとっておきたいと思います。