米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2014年2月26日水曜日

春学期も折り返し地点!選択科目紹介”Distressed Investing”

こんにちは。
既に死語となっているMATことまっちゃんです。

あっという間の必修の秋学期が終わり、長い冬休みでリラックスしすぎたところ、気がついたらGMSCという荒波に揉まれあっという間に春学期も折り返し地点に来ました。
(※GMSC:Goizuetaの看板授業で実際の企業にマーケティング戦略を中心にコンサルティングを実施。
詳細:http://goizueta-japan.blogspot.com/search?q=GMSC)
この調子だと2年間なんてあっという間なのでもっと大事に過ごさねばと思った次第です。

私は今週後半からミッドセメスターモジュールという春学期の折り返し地点で行われるプログラムでニカラグアとコスタリカに行ってきます。
Goizueta入学前よりソーシャルビジネスに関心があり入学前より着目していたプログラムなので今からかなり楽しみです。
その詳細は恐らくはgucci氏あたりより後日報告があると思いますので、そちらも楽しみにしておいて下さい。


前置きが長くなりましたが、本日は私が今学期に選択をした”Distressed Investing”という授業についてお話したいと思います。
”Distressed Investing”と聞いてピントとくる方は金融出身者でもそんなに多くはないと思うのですが、要は不良債権、倒産(間近)企業への投資に関する授業です。

この授業の特徴は、たくさんのケースライトアップと多くのゲストスピーカーの講義がある点だと思います。
ケースライトアップとは、ケースを読み込んでその中で問われている課題について回答を行うと同時に、そのケースのエッセンスやインプリケーションを3~5枚程度で纏めるというスタイルの授業です。
またゲストスピーカーに付きましても、ディストレストファンドやヘッジファンド、PEファンドで現役で活躍をされている人たちからの講義となりますので、金融最先進国のアメリカならではの投資の実情なども勉強できてかなり刺激的です。


その中でも特に印象に残ったのが、”Loan-to-Own” ストラテジーと呼ばれる投資戦略で、債権だけを購入することでは得られないアップサイドを追求するために、影響力を行使できる債権の持分を取得し、将来的にエクイティに変換し売却することで投資利回りを拡大するという戦略なのですが、授業で扱うケースでは、ではどのトランシェの債権をどれだけ購入してゆくのがよいのかということについて議論を行いました。

これは日本でも全く同様ですが、すべての債権は弁済順位が決まっており、担保のあるなしもすべて契約書に記載がありますが、その条件を考慮すれば、会社の財務状況に応じどのトランシェが満額弁済を受け、どのトランシェが弁済を受けられないかということが外部バリュエーション上試算されます。
したがって、仮に最終的に”Chapter 11”や”Scheme of Arrangement”等の日本で言う法的整理に至った場合、どの債権者が債務のリストラクチャリングに発言権があってどの債権者にはないのかということが一つの大きな問題になるのですが、将来的なエクイティへの投資機会を追求しようとした場合、満額弁済を受けられるようなシニアな債権(≒弁済されるので発言権はなし)でも、弁済を受けられずエクイティも充てられない劣後部分(≒価値がないので発言権はなし)でもない丁度頃合いのよい債権を如何に安く買い集めてゆくかということがポイントです。

次に問題になるのは、ではシニアでも劣後でもないちょうどよい頃合いの債権を購入するとして、どの程度の割合を購入すればよいのか、ということになります。債務の整理においては債権の保有額(”時価”)によって発言権が決まってくるので、自分の見立ての通りのリストラプランを実現させるためには、そのプランを通すために必要な発言権を確保する必要があります。
一方で、目立って買い進めてしまっては価格が高騰してしまったり、思った割合を購入できなくなってしまったりするので、ではどのように買い進めて行けばよいでしょうか。
一つの大きな戦略としては、大口の債権者から一括で購入する、というのが挙げられると思います。大口債権者と言ってもその債権を当初より保有する債権者もいれば、セカンダリー市場で買い集めたヘッジファンド、投資銀行のプロップデスク等もいますが、後者の投資家であれば共同投資という選択肢もあれば、安く買い集めた少ない持ち分を直ぐにディストレストファンド等に売却をして利益を確定させたい投資家もいるのでこれらの投資家から購入するというのも大きな選択肢です。

これは余談ですが、つい1~2年前に日本の某電気メーカーの業績が悪化した際に、つい先日までAA格で機関投資家もこぞって購入していた債券がBBB格となったとたん価格が暴落しました。
これは日本の多くの機関投資家の内規で、BBB格の債券は保有できないという規定を設けているところが多いために突如多くの売りが出てしまったことに起因するのですが、価格が暴落すれば内規でBBB格でも保有できていた投資家でも今度はロスカットルールで売却を余儀なくされる等、いずれにしても市場が一方向に向かいがちでした。加えてこの会社は数年後に大規模な転換社債の償還を控えており、その資金繰りの観点からも新たな買い手があまり出てきにくい状況でした。

では誰がその債券を買っていたのでしょうか?答えは先ほどのヘッジファンドや投資銀行のプロップが主な買い手(最終的な買い手は他にもいる)なわけですが、この例に限らず一般的に”Loan-to-own”ストラテジーが日本の場合機能するでしょうか?
私はそうは思いません。というのは、日本の場合、

  1. メインバンク制が未だ色濃く残っており、かつ、銀行融資は余程のことがない限り第三者へ売却することはしないので、最大の債権者は引き続きメインバンクである
  2. 米国と異なり企業の資金調達における直接市場の占める割合が小さいために、市場性の債権を集めてもインパクトは小さい
  3. 上場会社の場合、余程倒産間際まで追い詰められていない限りにおいては、エクイティファイナンスを実施することで信用力を回復しようとする

のような傾向があるために、債権投資から入って会社をコントロールし転換したエクイティで莫大な利潤を得るという機会はあまり多くないと思われます。

またこの背景には、日米の会社の間には法的整理に対する考え方に大きな違いがあるということも挙げられると思います。
これは講義のケースで何度も目にするのですが、米国企業経営者の頭のなかには債務を減らして会社を再建させるための一つの手段として、戦略的なChapter 11の活用というのがあるようです。
実際、過去に比べて大企業のChapter 11の増加は、そのような考え方の浸透によるところも大きいようです。

したがって、このような背景もあり法的プロセスに至ることも少なく、債権を買い集めて影響力を行使する機会も限られており、日本では”Loan-to-own”ストラテジーは通用しにくいと言うことができると思います。

一方で私が面白いと考える点は、債権購入から入って会社をコントロールして莫大な利潤を得るという機会は少ないものの、一方で、上記1や3にあるメインバンクやエクイティファイナンスによるサポートを考えればダウンサイドも非常に限定的かと考えます。
しかも、価格が理論価格よりも大きく乖離して下落する市場構造を有しているので日本市場はローリスク・ミドルリターンな魅力的な市場に外国人投資家に対しては映るのではないでしょうか。

また、話の脱線ついでにリーマン・ショック後に日本でも新興不動産会社が多く資金繰りに窮して倒産をしてしまいましたが、当時の状況も示唆に富んでいるので少し触れたいと思います。
なぜ多くの新興不動産会社の多くが倒産してしまったのかという理由としては、彼らの多くは確たるメインバンクも持っておらず、リーマンショックによる影響で直接市場が麻痺してしまった途端、資金繰りに窮してしまい、法的整理を余儀なくされてしまったという背景があります。

この状況でも、証券会社の店頭では額面の数%というような金額で債券が売買されていました。また当時も一部の外資系不動産ファンドや証券会社が債券を買い集めているという噂もありました。
不動産会社の場合、その資産はまさに不動産であるので、通常であれば安くすれば換金できるという考え方に立てば、ディストレスファンドも入りやすい事業な訳ですが、しかし結果としては、当時の日本においては本当にゼロのような価格で投資できた投資家ぐらいしか利益を得られなかったのではないかと思われます。
背景としては、金融市場から不動産会社への資金供給が途絶えてしまったために実物売買もなくなってしまい、いくら安くても換金しようにも換金できないという市況に陥ってしまったからです。

これはどの投資にも当てはまることだとは思いますが、個別企業の事業や資産内容もさることながら、その企業を取り巻く業界環境、マクロ経済の見通しというもの非常に大きな要素なのだと思われます。
そのような観点からも、Distressed Investingの授業では、ディストレストファンドながらリストラ+その後の事業戦略まで描いて長期投資をするファンドの事例がありました。店舗の統廃合を進め効率的な事業構造を確立するのと同時に、安定的なキャッシュフローが得られる事業とドミナントが確立できるエリアに集中することで成長軌道に再び乗せるというプランを描いていました。
これはまさにプライベート・エクイティの領域ですが、”安く買って高く売る”という原理原則に立てば、何に投資をするか、どれほどバリューアップにかけるかという違いはあれど、投資というものに大きな違いはないものだと改めて考えさせられました。


最後になりますが、この授業はフルタイムのMBA学生だけではなく、エグゼクティブMBAの学生や学部生も同時に受講をするクラスでした。
私のチーム(3人)には一人エグゼクティブMBAの学生がいるのですが、彼はホテルファンドのマネージャーでまさに不動産ファイナンスの専門家でした。
ケースを通じ彼のファイナンスモデルを見せてもらってまたひとつ違ったファイナンスモデルに触れる機会を得ることが出来たのも大きな収穫です。


このような多様性が得られる授業がたくさんあることもGoizuetaの大きな魅力の一つだと思います。
何かGoizuetaにおけるファイナンス関連、IB業務関連でご質問などあればお気軽にゴイズエタ日本人向けオフィシャルサイト(https://community.bus.emory.edu/sites/Japan/Pages/Home.aspx)にある下記アドレスまでご連絡を下さい。
goizueta-japan2014@yahoogroups.jp​​


MAT





2014年2月24日月曜日

MBA妻の暮らし その2

Class of 2015のマーシーです。今日は少しMBA学生を支える奥様の生活について書きたいと思います。実は私は新婚で渡米しましたので,日本でも家族で使う家具なども一切買っておらず,渡米してからはそもそも結婚生活で何が必要なのかも理解していないなか生活のセットアップをした記憶があります。妻は渡米直前に仕事を辞め,家族との生活を離れ,また英語も全くと言っていいほど話せず,米国での新生活が果たして大丈夫かと少し心配していましたが,今やすっかりアトランタでの生活を満喫しており,英語を学びながら異国の文化に触れたり,旅行に出かけたりして楽しくやっています。今日はその生活実態に迫ってみたいと思います。


ちなみに奥様の生活に関する過去記事も充実していますので,合わせてご覧下さい。
MBA妻の暮らし その1
奥様たちの時間
家族の生活(奥様編)


イズエタ付近のマンションでの生活

マンション内のプール
私の住むEmory Pointや他の日本人在校生が住むPost Briarcliffはマンション内にプールとジムが併設されており,その気になれば夏場はすぐにプールに飛び込んだり,友達と一緒にBBQをやったりできます。またダイエットやストレス解消を目的として,手軽にジムで運動が出来るのも良いでしょう。妻も最近思い出したようにジムでの運動に勤しんでいます。
 アトランタは全米を代表する大都市であることから,経済規模の大きさと比例して治安が悪いイメージがありますが,地元警察の尽力もあり,大学周辺は安全性が高く,最低限必要なリスク管理を怠らなければ,危険な目に遭うことはまずありません。


妻が日夜汗を流すジム
つでも日本食が食べたい!

 老舗日本料理屋のNakatoを始め,アトランタにも日本食レストランは多数あるのですが,私はたいてい家で妻が作る日本食を食べます。アトランタではほとんどの日本食が手に入り,納豆,肉じゃが,うどん,カレー,唐揚げなどなど多様な日本食を食べることができます。日本ではなかなかお目にかかれない広いキッチンで,備え付けのレンジとオーブン,大きな冷蔵庫を使いながら料理をするので,日本以上に料理を頑張りたい奥さんには良いのではないかと思います。
 日本食は日本食スーパーのとまとや韓国スーパーのH mart,世界の食料品を揃えるFarmers Marketなどで調達することが可能ですが,せっかく世界の食品が揃う環境にいるので,これを機会に世界の食材を使って,他国の料理にチャレンジするのも良いかもしれません。


っと英語のお勉強?? φ(・_・”)
ショッピングモールLenox Square

 渡米前英語の勉強を全くしなかった妻ですが,こちらに来てからは日々英語学習に取り組み,実際英語力も向上しています。(と思います。)すでに他の方も書いていますが,アトランタには質の高い英語のレッスンを提供するESLが多数ある他,ジョージア工科大学の語学専門コース(有料)でインテンシブに英語学習に励むことも可能です。どちらも自分の語学力に合わせてクラスに参加できるので,同じレベルの語学力を有した友達もできやすく,切磋琢磨しながら英語力向上に取り組めます。妻の場合は,現在3つのESLに合計で週4回通っていますが,ESLでは教科書の他,時にはご飯も提供され,こうしたサービスをすべて無料で受けられる点は非常に有難いです。
Philips Arena


いご以外の楽しみも!

 英語学習だけで終わってしまうのも寂しいので,時間を使って習い事や趣味に集中するのも良いです。料理だけでなく,ダンスや手芸,カフェめぐり,ショッピング,スポーツや芸術,自然に触れたりなどなど,とにかくアトランタという街が様々な機会を提供してくれるのは間違いないです。


くさんの日本人・外国人の友達に囲まれて

 ゴイズエタの在校生は現在1年生,2年生合わせて合計14名となっており,奥様が全部で9名となっています。奥様方は一緒にESLに行ったり,料理をしたり,習い事に出かけたり楽しくやっているとのことです。毎年10月にビジネススクールで開催されるInternational Potluckでは奥様方が中心となって料理を準備して日本食を他の学生にアピールしている他,毎週火曜日に開催されるSpouseの会やPartner’s Clubなど家族が参加できるイベントがゴイズエタにはありますので,そうしたなかでネットワークを広げることも可能です。
 その他,米国南東部最大の日本祭りであるジャパンフェストを含めジョージア日本人商工会が開催するイベントに参加することで,ゴイズエタ以外の日本人と知り合う機会もある他,ESLで知り合った外国人や他国から来ているMBA学生の奥様方と仲良くすることで,外国人の友達を作ることもできます。英語の壁はもちろんあるのですが,それでも同じ時間を共有することでMBAに負けず劣らず素晴らしい経験を得ることができるのも事実だと思います。


以上長々と書いてしまいましたが,妻を見ているとアトランタの生活環境は申し分ないということですね。むしろ日本に帰る時の方が大変かもしれません。

それでは次回までに学業のことを少しは書けるように,勉学に励みたいと思います。

マーシー


2014年2月17日月曜日

Goizueta Women In Business

受験生の皆様、こんにちは!Class of 2015の紅一点、さやです!
先週から今週にかけて日本はすごい雪でしたね!
実はアトランタも先々週に引き続き今週も寒波が襲い、都市機能が3日間マヒいたしまして、学校が休講になりました....(10年〜15年に一度のことらしいです!)
この時期、キャンパスビジット等でアメリカを訪れていらっしゃる方は大変な思いをされたのではないでしょうか?
キャンパスビジット、面接などラストスパートに向けて体調を崩されないよう祈念しております☆

さて本日は私が所属しているクラブ、Goizueta Women In Business (通称GWIB)についてご紹介差しあげたいと思います!

GWIBは学生はもちろんのこと職員も含め、Goizuetaに所属する全ての女性がエモリーコミュニティ内外でプロフェッショナルキャリア及びプライベートでの成長機会を促進できるようにという目的で設立されたクラブです。
メンバーはフルタイムMBAの2年生、1年生、イブニングMBAの女性で構成されていて、会員数は約70人弱となっております。
その内、約半数から6割がActiveに活動しております!
毎月、月初に定例ミーティングを行うとともに、ゲストスピーカーの招致・ジョージア工科大学(Georgia Tech)等の他校MBA女子とのワインパーティ・職員との月一度のティーパーティー・夏には1/2年生でのガーデンブランチ等々、積極的にゴイズエタ内外とのSocial Event を仕掛けております!
またそれだけではなく、実はGoizuetaには同じ建物内で大学3・4年生のBBA(経営学学士)の皆さんも学んでおり、就職を控えた3・4年生の女性のメンターを務めるという学内ボランティアも行っております。
私自身も、数少ないInternational StudentのActive メンバーとしてBBA3・4年生のアジア人留学生のメンターを務めておりまして、妹のように可愛がっております!
またEmoryの学部生たちは全米トップ20(3000校余りのうち)の天才ばかりなので、逆に彼女たちから学ぶことも沢山あります!


先日は近くのビストロでAlumni&Student Valentine Day Mingleと称して、卒業生を交えたバレンタインディナーが行われました!
アトランタは全米有数の大都市、更には南部最大の商業都市ということでDelta航空、コカコーラ、Home Depot (Walmartに続く全米第二位の小売りチェーン)などの本社はもちろんのこと、Mc Kinsey, BCG, PwC, Bain, などのコンサル企業、Invesco, INGなどの著名金融機関の運用チーム(本社は違うところにありますが、NYCと時差がないのにコストが安いため、アトランタに債券チームを置いたりする等しております。)、全米有数の地銀であるSun Trust銀行本店/本社など様々な企業の拠点があります。
Goizuetaの諸先輩方は卒業後、アトランタに残る方も多く、上記の名門企業にお勤めになられたり、もしくはマーケット規模が比較的大きいためご自身で起業されたりと本当にパワフルにご活躍されていらっしゃいます!
しかし、どんなに忙しくてもこういったイベントには近くであるということもあって平日の夜でも顔を出して下さります!
キャリアの悩みを相談するもよし、転職の紹介をしてもらえたり等、よきアネゴとして我々Goizueta女子の側にいて下さります!


渡米前、アメリカは日本に比べて女性はもっと働きやすいだろうにという勝手な先入観があった私ですが、GWIBに入会して、アメリカのキャリアウーマンの話をきいて、アメリカでも女性が出世していくのは日本と同じくらい大変なんだなとびっくりしました。
スモールスクールだから故か、非常にタイトなコミュニティで実体験をリアルにシェア・討論しております。
日本と違って"Rights"に対する女性の意識がものすごく高いと感じていて、日本であったら女性が男性の上司や同僚に何か言われてもあはは〜と笑って流すであろうこと(流したほうがうまく収まること)も男性の上司や同僚に対して意見するアメリカ人のクラスメートの姿勢には勇気をもらえますし、様々な日本の会社が女性管理職比率3割を目指す風潮においては、是非男性にも我々の会合に出席して、女性の声を聞いて頂きたいなと感じております。
先日のバレンタインイベントにも男性陣が来てくれました!
でもまだまだInternational Studentの男性諸君には来て頂いたことがないので、このブログを読んで下さっているアプリカントの皆さんに是非!是非!入学していらして頂きたいと思います!


Goizuetaでは来週から始まる中間テストに向けて皆、勉強、勉強、勉強の毎日です・笑
私もファイナンス・会計まみれになりながら、テスト後、インドに3週間弱、学校の授業の一環として滞在することを励みに歯を食いしばっております!
読者の皆様がGoizuetaに合格できるように祈ってますね!それでは!







2014年2月10日月曜日

Jazz at Emory

こんにちは! Class of 2015HSです。

東京では大雪が降ったとのニュースを見ました。アプリカントの皆さんはいかがお過ごしでしょうか。面接対策やキャンパスビジットの準備などもう受験も大詰めですね。ラストスパート、がんばってください!


さて、しばらく授業関連の投稿が続きましたが、今回がらりと趣向を変えて私からは音楽に関しての投稿をしたいと思います。

今週末、ゴイズエタビジネススクールの校舎から徒歩30秒!のところにあるSchwartz Center for Performing Artsにて、Emory Jazz Festが2日間に渡って開催され、授業のあとに楽しんできました。
Jazzの本場はアメリカ、その期待を裏切らないすばらしい演奏でした。しかも驚くことにピアノやサックス、トロンボーンの演奏者はEmory University Jazz Studiesの教授陣。そしてこの日の入場料は無料!途中の休憩の時間には、翌日のコンサートのチケットを買いにBox Officeへ直行。しかも学割でたったの5ドル。すっかりJazzにはまりそうです。

次の夜のコンサートは、JazzシンガーBarbara Morrisonを迎えてのコンサート。最後にはEmoryの学生たちで構成されるThe Emory University Symphony Orchestraとのコラボレーションで幕を閉じました。

このSchwartz Center for Performing ArtsではJazzに限らず国内外からのゲストを迎えてのオーケストラやピアノ、演劇の公演が頻繁に行われています。大学キャンパス内に、しかもビジネススクールの校舎の隣の建物なので気軽に行けるのも魅力ですね。
エモリー大学の音楽学部教授陣の中には、日本人のピアニストもいるようです。



総合大学であるEmory Universityでは、音楽活動もこのように盛んで、演奏を聴いて楽しむだけではなく、自ら参加することもできます。(もちろん私は、聴く専門です!!)例えば、学生はコーラス隊、オーケストラに入ることができるようです。学生でなくても、ピアノやボーカルのレッスンを受講可能ですので、ご家族も楽しめそうですね。(注:オーディションが必要な場合があります。)

ビジネスを学びながら、もう一つ、二つと自分の幅を広げることができるのが大学の魅力です。異なるバックグラウンドをもつ他学部の生徒とともに、何か創りあげることができる、自分次第でそんな貴重な経験も、、、?!


そして日曜日。今度は家族でクラシックコンサートに行ってきました。これはアトランタ交響楽団(ASOのファミリー向けコンサートで私のような小さな子どもがいる家庭も気軽に音楽に親しむことができます。もちろん本格的なオーケストラの公演も頻繁に行われています。このASOは一流のオーケストラでありながらとてもチケットがリーズナブルというのも魅力の一つのようです。

こちらのコンサートホールも学校付近から車で15分程度と非常にアクセスがよく、アトランタに来てから我が家にとって音楽がとても身近なものになりました。特にクリスマスのシーズンはゴスペル、ポップ、子ども向けと様々なジャンルの音楽を楽しみました。

私はまだ行ったことが無いのですが市の中心部には有名なFox Theatreがあり、ロックのコンサートやバレエ、ライオンキングなどミュージカルの公演もたくさん行われています。

MBA2年間は、勉強はもちろんのこと音楽やスポーツ、ボランティアなど新しいことを始める良いチャンスでもあります。同じく社費派遣の多い韓国からの学生の中には資格試験のための勉強をしたりする学生もいるようです。ご家族と一緒に渡米される方は、奥様やお子さんにとっても良い機会ですね。そういった意味でもアトランタは適度に都会であり、興味次第で何か新しいことに触れるチャンスがたくさんあります。ぜひキャンパスビジットに来て生活環境の良さを実感していただきたいと思います。

私もちょうど一年前、面接のためにエモリーを訪問しました。その時に印象に残ったのはアトランタの生活環境の良さです。受験中はスコアメイクに必死であまり考えていなかったのですが、出願、キャンパスビジット、面接、といざMBA留学が現実のものになってくるにつれ、「せっかくの2年間だから、やはり家族と安心して楽しく過ごせる環境が本当に重要」だと感じました。

遊んでばかりじゃないか!とツッコミが入りそうですが、アメリカの学生は時間を有効に使うのが非常に上手です。優秀な人ほど忙しい中でもよく遊び、よく勉強している印象があります。私も同じようにうまく時間を使いたいのですが、、、気づいたら来週は中間試験や提出課題の締め切り、The Home Depot(アトランタ市郊外に本社を構える世界第二位の小売チェーン)へのコンサルティングプロジェクトが本格始動、とやることが目白押しです。(涙)

時間をうまく使うスキルもアメリカで学んできたいと思います!


以上、Study hard and Play hard!?)な日々を送るHSでした。

2014年2月3日月曜日

Super Bowl + Marketing = Professor Manish!!

皆さん、こんにちは!
What time is it? It's Game time!!

そう!なんと今日はSuper Bowlの日です。

多くのアメリカ人にとってこのSuper Bowlは、まるで日本人にとってのNHK紅白歌合戦のように、一年で最も大事なイベントなのです。

なんせ視聴率が46.4%(2013年)!!!
NBAファイナル決勝戦(15.3%)、MLB決勝戦(11.3%)を大きく引き離す数字です。
このSuper Bowlのブランド価値は $470 million(2012年、Forbes誌)だそうで、全世界のスポーツイベントで最高額を記録しています。
もちろんオリンピックやFIFAワールドカップよりも上!

それゆえこのSuper Bowlは、視聴者にとっても、そしてCMを流す事業主にとっても、目の離せないものになっております。

我がGoizueta Business Schoolでも、このSuper Bowlに注目しているMarketing Professorはもちろん存在しており、その一人がMarketing Professor Manish Tripathiです。彼が先日、Super BowlのCommercialの有効なタイミングについて、YouTubeで語っていますので、ご興味のある方はご覧下さい!

https://www.youtube.com/watch?v=O80GhbQL-ds

もちろん、こうした広告を有効活用するための手法、統合マーケティングコミュニケーションについて1から10まで教えてくれるIntegrated Marketing Communications(IMC)という授業も、GMSCを司るMarketing Professor、Reshma H.Shahによって行われておりますが、これに関してはまた後日!



12:52PM。Super Bowl開始の6:00PMまであと5時間。

試合開始が待ち遠しいSYでした。



2014年2月2日日曜日

マーケティング戦略への取り組み

こんにちは、Class of 2015のHenryです。
あっという間に2月を迎え、MBA受験もいよいよ大詰め!インタビューやキャンパスビジットに関して、連日受験生のみなさんから問い合わせをいただいております。
些細なことでも構いませんので、気になることがありましたら、こちらのEmailアドレスまで、お気軽にご連絡くださいね!

ここアトランタでは、先週火曜日(1/28)に異例の降雪に見舞われ、午後から授業が休講になるは、街中で大渋滞になるはの大混乱が起きました。



降雪量は2cmほどしかなかったものの、およそ500万人が昼過ぎに一斉に帰宅し始めたのが原因のようです。特に高速道路では全く車が進まなかったらしく、大学から少し離れたところに住んでいる同級生は、普段なら40分ほどの距離を、10時間(!)もかけて、ようやく帰宅したとのことです。。。
さらに、降雪こそなかったものの、ガス欠のため道路上に放置された車が道を塞いでいたことや、路面の氷が溶けきっていなかったことから、次の水曜、木曜も大学が閉鎖されてしまいました。



ところが、そんな状況下でも止まらないのが、今学期私が履修しているMP Elective、GMSC!!

(GMSCの大まかな概要、プロセスに関しては、こちらの投稿をご参照ください。)


私がアサインされているチームでは、毎週水曜日にチーム課題を提出し、木曜日に教授と打合せをして課題に対するフィードバックを受けたり、次のアクションに向けての意見交換をおこなっています。


しかし、大学が閉鎖されている今週に限っては、教授が電話会議をセッティングし、メールで送られてきた手書きのコメント入りの資料を見ながらディスカッションする形態が取られました。互いの表情が見えない中で携帯越しに8人と話をするのはなかなか奇妙なでしたが、どんな状況でも計画通り進めていく、という姿勢に気持ちが引き締まりました。

さて、そんなGMSCで取り扱ったArticleと、教授やチームメイトと議論した中で、マーケティング戦略立案に関して印象に残ったものを少しご紹介します。
内容はざっくり言うと、顧客洞察力を深め、長期的な視点で物事を考えることの大切さ、についてなのですが、Articleの中で、会社は大きく次の3つに分けられる、との記述がありました。

1.顧客を、彼らの望んでいない方向へ導いてしまう会社
2.顧客の言うことを聞き、はっきりと言葉に表されたニーズ(顕在ニーズ)に応える会社
3.顧客自身は未だ認識していないものの、きっと望んでいるであろう方向へ導く会社


さらには、将来を築いていける3.のような会社ほど、顧客を満足させることに留まらず、常に驚きを与え続ける、しかし現実には、多くの会社が2.に該当し、手に入る商品の中で顧客が何を好むかを知る調査に資金をつぎ込んでいるため、
顕在ニーズを満たす領域から抜け出せずにいる、とありました。

Articleにあったミニバン開発の失敗事例では、
過去にそうしたカテゴリに分類される製品が存在せず、フォードが市場形成に自信を見い出せなかったため、発案者がフォードから離れてしまいました。(後にクライスラーに渡り、後に成功をおさめたそうです。)

フォードの自動車開発のほとんどが既存製品の改良に費やされ、市場調査もそれに準じたものでしかなかったため、当時存在していなかったミニバンが欲しいかどうかなど、いくら消費者に聞いても答えようがなく、新市場を切り開いていけるかどうかの確証を得ることができませんでした。

有名な話ですが、Appleはこうした市場調査はおこなわず、自らトレンドを作り出す、という姿勢でiPodやiPhoneなどを生み出してきたと聞きます。


顧客の言葉の裏に隠された「潜在ニーズ」を探り、その潜在ニーズとウォンツの溝を埋めるための戦略づくりをおこなう、それが私の取り組んでいるGMSCのマーケティング戦略立案プロジェクトであり、日本企業があまり得意としていない部分ではないかと感じています。

こうしたHands-onの授業を通して実企業と協働し、戦略的な洞察力を養う。これこそMBAで経験できる、大きな醍醐味の一つではないでしょうか。