米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2016年8月29日月曜日

Why Goizueta? を半年後に振り返る

ブログをご覧いただいている皆さまこんにちは。2年制MBA1年目のtankと申します。

このブログはapplicantの方が情報収集のために訪れて下さっていることが多いかと思いますので、ここでは私がapplicationに書いたGoizuetaの志望動機(why Goizueta?)を、実際に在校生となった今の立場から改めて検証してみたいと思います。

どの学校にapplyするにしてもWhy this school?はほぼ確実に聞かれる質問である一方、学校の情報は限定的にしか集めることができずこの質問に説得力をもって回答するのは大変だと思います。私も何度も説明会に出席したりや何人ものalumniの方々にお話を伺ったりしましたが、キャンパスビジットがapplication提出後だったこともありapplication提出時点では志望動機の根拠は主に2次情報が中心でした。6月下旬のEnglish program開始から2か月余りの1次情報をもとに志望動機を振り返ってみます。

1.クラスの規模が小さいのでクラスメートと親密な関係を構築できる
  ⇒ exactly (その通りでございます)

Goizuetaはひと学年160~180人と全米トップスクールの中でも最もクラスサイズが小さい学校だと思います。実際に授業が始まり小規模クラスの素晴らしさを強く感じています。
私は1学年1万人以上、学部に限っても1学年千人以上と規模の大きな大学・学部を卒業し、会社も同期が2千人・いわゆる総合職に限っても800人程度と規模の大きなコミュニティに所属してきました。その結果学部時代も社会人になってからも同学年すべての人と交流することは最初から諦め気の合う少数の友人だけで交流し、結果的に交友関係が限定的になってしまっていました。
一方Goizuetaでは170人前後の同級生ととても長い時間苦楽を共にしますので本当に同級生全員と仲良くなれると思います。まだ本プログラムが開始して1か月足らずですが同じチームのメンバーとは長時間の議論や飲み会を通じて深い信頼関係が構築できたと感じます。English program から一緒だったInternational studentsとは大変親密になっており何人かのinternational studentsから「お前はベストフレンドだ」と言ってもらえ早くも一生ものの付き合いになるんだろうなと嬉しい予感を感じています。

2.アトランタは(家族で)住みやすい都市 
     ⇒  exactly (その通りでございます)

アトランタは南部最大の都市で、洗練されたショッピングモールや多くの観光スポットがありとても魅力的な都市です。また、デルタ航空のハブ空港があることからアトランタから米国内他都市、海外へのアクセスが非常に便利です。東京からの直行便が出ており家族が後から渡米する際も安心です。そして日々の生活にとても重要なのが食だと思いますが、日系スーパー・アジア系スーパーがいくつもありほぼ日本と同様の食材が手に入ります。私も日本にいたとき同様クックパッドを見ながら自炊を楽しんでいます。先日日系美容室に行った際に日本人美容師さんから聞いた話では、アトランタは日系美容室・日系スーパー等が整っているので、ジョージア州他都市のみならず周辺州在住の日本人がアトランタへ買い出しツアー(日系美容室でカット・カラーリング⇒日系スーパーで大量に買い物)に来るとのこと。アトランタに住んでいると車で10分から20分程度でそれらへ行けるので当たり前の感覚だったのですが、改めてとても住みやすい街だということに気づきました。

3.自分の学びたい分野(ファイナンス)で豊富な授業・優れた教授がいる 
    ⇒  exactly (後日追記します)

私は銀行からの派遣でファイナンスについて深く学びたいと思っています。本稿執筆時点ではまだ必修科目が始まって3週間と日が浅く、自分の専門分野を深く掘り下げる授業は年明けの専門科目からとなるので、このwhy Goizueta?については次回以降に改めて私の実体験をもとに検証したいと思います。
しかしながらまだ必修科目が始まったばかりですが、ファイナンスや経済の授業では自分で理解していたと思っていた部分で新たな気づきがあったり、教授やクラスメイトとのディスカッションを通じて違う角度からの発見があったりと毎日の授業を楽しんでいます(同時に大量の課題に苦労していますが…)。


学校選びの参考にしていただければ幸いです。Goizueta Business Schoolに興味のある方はお気軽に以下のアドレスへご連絡下さい!

↑上記の@マークを、小文字の@に変更ください。









2016年8月27日土曜日

新入生の視点から見たGBS

皆様こんにちは。
Goizueta Business School1年目のRioです。今回は新入生から見た学校の特徴や、渡米前後で自分に生じた変化、アトランタに対する印象などについて触れたいと思います。

我々1年生は6月20日前後から渡米し、まずは約1か月PMELという語学研修プログラムを受講しました。かなりインテンシブなプログラムで大変ですが、英語力の向上には役立ったように思います。8月からはアメリカ人も合流し、8月8日からMBA本科の授業が始まったところです。 Block1-3の間は必修授業が毎日詰め込まれていて、大量の課題に追いたくられながらもなんとかやっています。
Class of 2018の2年制MBAには6名の日本人が入学しており、男女3:3という構成で、バックグラウンドも銀行2、メーカー2、インフラ2と非常にバランスが取れています。

学校の特徴についてはすでに様々な媒体で紹介されているのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、GBSはDiversityをCore Valueの一つに据えて、これを尊重しています。学生に占める外国人比率が比較的高いということもあり、学校側は外国人留学生に対して様々な配慮をしてくれています。GBSでは例年60名程度を3セクションに分け、そこで6人一組のチームを10ずつ、計30チームほどを作るのですが、インターナショナルが2、アメリカ人が4という構成を極力保つようにして、留学生がチーム内で孤立しないようにしています。いくら留学生が孤立しない配慮をしているといってもアメリカ人がマジョリティという状況下で議論するのは本当に大変なことに変わりはありませんし、ネイティブ同士の会話が始まると何を言っているのか全然わからなくなって辛いこともしばしばです。しかし、クラスメイトはナイスガイばかりですし、彼らは口を揃えて外国で学位を取ろうとする我々のチャレンジを賞賛してくれ、それが心の支えになって本当に助けられています。

ビジネススクールでは公式非公式を問わずソーシャルイベントが頻繁に催されるのですが、アメリカ人に混じって話の輪に入っていけるかが最初のハードルです。言葉が完璧でなくともそれを乗り越えられるほどコミュニケーションに秀でた人ならば格別、私を含めた普通の人はぜひ何かスモールトークのネタを用意しておくことをお勧めします。これはアドミッションオフィサーなどとコミュニケーションを取る際にも、記憶にとどめてもらいやすいという点で有効だと思います。たとえば私は関西出身なので、京都や奈良で撮った写真などをスマホに入れておいて、それらを見せながら日本の話をしたのですが、こういう小ネタを用意していたのが結構役に立っています。

渡米前後の変化についてはまだ目に見えて変わったものはないですが、良くも悪くもおおらかになりました。大事な書類の入った郵便が間違ってお隣に配達されたり(日本だと郵便局長が菓子折り持って謝罪に来るレベルです。笑)、某ネット通販最大手で注文した配送品の箱が潰れていたりといったこともたまにあります。ちなみに私の住むアパートには宅配ボックスもあるのですが、そこに収まらないような大きい配達物はドアの前に置いていくというルールで(盗られないか心配でしたが)日本のように何日の何時頃に再配達します、といったことはないようです。家に不具合が出たと管理事務所に連絡すると借家人が不在でもメンテナンスの人が入ってきて修理するのも衝撃的でした。お店に行けばお客さんがついていない係のレーンは私語したりスマホをいじったりしてますし、問題が起きて係に文句を言っても「自分の業務範囲外だ」とか「仕事が多すぎてどうしようもないんだよ」とか普通に言いわけしたり、家具を購入して搬入する際に足で運搬具を押したり客に手伝ってくれとか平気で言うのを見ていると、アメリカ人はもう少しきちんとしたほうがいいんじゃないだろうかと思いましたが、いちいち腹を立てていたのではこっちが持たなくなりますし、彼らも悪気がないので仕事がすんだあとイエーイとか言ってハイタッチしてくるのを見るとなんだか憎めないところもあります。逆に日本人はもう少し肩の力を抜いてもいいのではないかと思うようになりました。チームメートで日本に住んだ経験のあるアメリカ人も認めていましたが、日本の顧客サービスは世界一だと思います。とはいえ、ビジネススクールのクラスメートたちは、日本人に負けず劣らず勤勉ですし、エスタブリッシュメントと一般人の意識の差が日本以上に大きいということなのかもしれません。

アトランタの魅力ついてもいろんなところで触れられていますが、日本の都市でいえば仙台とか福岡くらいの規模かな、という印象です。田舎ではないが都会すぎず、生活費もニューヨークやサンフランシスコと比較するとはるかに安く、住みやすいところです。食事についてはアメリカの地方都市なのでものすごく美味しいものを食べたいという向きには限界はありますが(とはいえまだまだ未開拓なので探せばあるとは思いますが)、アメリカはそもそも外食がかなり割高なこともあって皆基本的に自炊しているのでさほど気にならないとは思います。日本食はなかなか買えないですが、韓国、中国系スーパーにいけばそれなりに揃っていますし、学校近辺は治安もよく、女性の一人歩きも全く問題ありません。南部らしく愛想の良いフレンドリーな人が多いですし、気候もHotlantaとか揶揄されていますが、朝晩は涼しくて過ごしやすく、関西人の感覚からするとこんなもんで暑いの?という感じです。冬がそんなに寒くならないのもうれしいポイントです。(それよりもビジネススクールの教室の空調が寒すぎて困ります…笑)
というわけでアトランタは派手さこそないですが、実利を取るという意味では狙いどおりで改めて良い選択をしたなと思っています。

というわけであまりとりとめもないお話になってしまいましたが、これを機に読者の皆様にも多少なりともGBSに興味を持っていただければ幸いです。

2016年8月22日月曜日

スタートアップで働く in Atlanta

こんにちは。Class of 2017Cozyです。3か月半の夏休みを終え、明日から始まる秋学期にどうやって気持ちを戻していこうかなと思っているところです。

さて、夏をどう楽しむかは2年制MBAの醍醐味の一つといえると思いますが、私は入学前から夏は働こうと思っていました。今夏、私はAtlanta Tech Villageにある自動車関連のスタートアップ企業で12週間働く機会があったので、今回はその経験をご紹介したいと思います。

どうやって探す?
私は(幽霊部員ながら)Goizueta Technology AssociationGTA)というクラブに所属しており、クラブのイベントで卒業生数名によるパネルディスカッションがあり、そのパネラーの一人が今回、働いた会社のCEOの方で、そのときにコンタクトしたのがきっかけで今回の機会を得ました。MBAでのクラブは就活系のクラブが多く(GTAもその1つ)、参加するのに敷居が高いなと感じてしまうイベントが多いのも事実ですが、たまにフランクに参加できるイベントもあるので自分の興味関心に沿ってクラブイベントを活用していけるのはMBAの良いところの1つです。

何をやった?
CEOとエンジニア5人だけの会社なのでCEOをサポートすることは何でもやりました。プロジェクトマネジメントをサポートしたり、簡単なコードを書いて進捗状況を可視化するようなレポーティングツールを作る等です。退屈な仕事としては1日中、延々とPDFExcelを見比べて両方の記述が一致しているか(QA作業)等もやりました。

MBA1年目がどう活きたか?
以下はMBA1年目の経験によってスキルとして伸張できたかなと思えるポイントです。ただし、これらはMBA1年目の経験のみでできるようになったというよりもこれまでのキャリアで経験して身に着けてきたスキルをMBAの中で磨きをかけていったというような感じが強いと思います。

定量評価しようとする意識が強くなった
特定の授業というわけではないですが(あえて授業名を挙げれば、Process and Systems ManagementSupply Chain Management)、ビジネススクールの授業ではやはり数値で評価することを求められることが多いので自然と定量評価に対する意識が高まる気がします。私がこの会社に参加したときはマスタースケジュールもなかったので、まずそれの作成に着手し、開発プロセスを機能ごとに分けて各プロセスが週単位でどのくらい進捗しているのか可視化できるようにしました。

分析的な視点を多く持つことができるようになった
Management Practice(今年度から、Goizueta IMPACTと言います)という授業で、コンサル的なフレームワークを一通り習うのですが、その中にはいろんな分析(財務分析、マクロ経済分析、顧客分析、リスク分析、競合分析等)をしなさいという教えがあります。この考え方が自然と身についていて、Financial Projectionを行ったり、Risk and Action Planを分析してCEOに提示しました。この会社では減価償却させるような設備もなく、費用はほぼ固定費なのでMBAで習うよりもずっと簡易なFinancial Projectionになりました。ただ、こういう資料を一旦作ってみると、キャッシュが数か月で尽きてしまう現実が一目瞭然となり、売上を上げることが急務の課題であることがわかりました。

学び
学びはいろいろありますが、大きな学びの1つは企業家精神を垣間見ることができたということでしょうか。Entrepreneurshipの授業でアントレプレナーがビジネスで失敗する3大要因:1) 売上がない、2) マネジメントが非効率、3) キャッシュがショートする、というものを学ぶのですが、学問としてだけでなく、今回の経験を通じて「お金ないと、ほんとに会社が死んじゃうな」というリアルな感覚を養うことができたと思います。

あと、英語がダメすぎて話にならない、ということも改めて痛感してしまったので2年目は英語力の向上も細々とがんばりたいと思います。


Cozy

アトランタのスタートアップが集うオフィススペース

スナック/飲料取り放題!

2016年8月9日火曜日

アトランタよいとこ一度はおいで~♪

「留学どこ行くの?」
「アトランタのエモリー大学というところだよ」
「アトランタ?ああ、オリンピックあったよね?アトランタ・オリンピック!」
「そうそう、20年前の1996年にね。男子サッカーの日本オリンピック代表がブラジルオリンピック代表に1-0で勝利したマイアミの奇跡は忘れられないよね!優勝候補だったブラジルにまさか勝つとはね。あの時の伊東のゴールは、日本人の誰もが目に焼きついているんじゃないかな!?それから陸上では、マイケルジョンソンが200m400mで当時の世界新で金メダルを取ったよね。あとは柔道だと・・・」
「お、おおぉ。あの時のはアトランタオリンピックか。。。ほうほう、なるほど。それ以外に、アトランタっていうと何があるの?」
「いや~、そうだねぇぇ。。。」
エモリーをはじめ、アトランタに所在する大学への進学を考えている、若しくは将来アトランタに住むかもしれないと予感している皆さん。アトランタ・オリンピックについてはある程度知っているものの、アトランタという街そのものについての知識は不足しているしているのではないでしょうか?
日本人に馴染みがありそうでないアトランタ。そこには何があるのか。1年間アトランタに住んだ私の独自の視点と経験から、主要な観光スポットでありアトランタならではの場所をご紹介したいと思います。

Olympic Park
この公園を取り巻く形で高いオフィスビルやホテルが立ち並ぶダウンタンがあり、後述の幾つかの観光地もあり、正にアトランタの中心地。オリンピックの記念碑やクーベルタンの銅像、世界各国の国旗が立っており、Olympic Parkに相応しい趣があるものの、普段は大きな公園であり、住人の憩いの場となっている。一方、1年を通じて多くのイベントの会場にもなっており、その際には多くの人が集まり、周辺に出店が表れたりと賑わいに出会うこともある。独立記念日には、特設ステージが設けられ、歌手による歌や軍隊による吹奏楽等4時間以上にも及ぶ生演奏あり、その後に数千発の花火が打ち上げられ、大変盛り上げるイベントが開催されていた。アトランタは米国内の1地方都市ではあるが、オリンピックを開催できるだけの経済力と都市力を有し、20年経った今でも、その時の施設を有効活用できるだけの人口拡大と成長が続いている。日本の都市と簡単に比較は出来ないが、地方都市のあり方として学べるところはあるのかも知れない。因みに、オリンピック時のメイン会場は、MLBブレーブスの本拠地であるTurner’s Fieldの増設に活用されたとのことだ。そして、そのTurner’s Fieldも今年のシーズン終了後改築予定である。

都市でありながら、自然豊富でのんびりとした雰囲気を持つアトランタを感じられる場所がOlympic Parkであろう。















Coca-Cola Museum
アトランタの中心地に所在し、アトランタ発祥(この点を知らない人もいるかも!?)のCoca-Cola社のお膝元だけあって、Coca-Cola社に関連したあらゆるものを展示した大規模な博物館。Coca-Colaの誕生の話から始まり、米国更には世界への展開の歴史、世界のボトラーの所在地図、実際の機械が展示・稼動している製造過程も見ることができ、更には、世界のCoca-ColaCMの上映、世界のCoca-Cola社製品の試飲等、内容はとても充実している。飲料会社という域を超え、ブランド戦略・マーケティング戦略をどのように展開したか、Coca-Colaの真髄は何かというものを垣間見れることが出来る。驚きなのが、週末はいつも多くの人で混雑していることだ。多くのCoca-Colaグッズも買っているように見える。一企業の博物館にしてこれだけの人を集められるのは、やはりCoca-Colaのマーケティング戦略のなし得る業か。


Georgia Aquarium
上記のCoca-Cola museumに隣に位置し、米国ナンバー1の大きな水槽を有する大規模な水族館。否、単なる水族館というよりもエンターテイメント化されていて訪問者を魅了するような施設となっている。熱帯地域や寒冷地域等、幾つかのコンセプトに基づいて海の生物が分類されて展示されており、それぞれに独自の観客を惹きつける仕掛けが設けられ、とても楽しめる場所だ。イルカショーや海の生物を主役としたアニメ映画も上映されており、正に海をコンセプトとした総合エンターテインメントパークと言える。内装の作りや上映されている映画を見ると分かるのだが、恐らくは、ディズニー社の協力・監修が加えられているように思われる(ディズニーイベントの紹介もされていたことがあった)。Georgia PacificHome Depoをはじめとしたアトランタを拠点とする大企業の提供を受け、各施設が作られており、季節毎のイベント内容の変更や、定期的な施設の増設・修復等もされており、観客を楽しませようという努力が見受けられる。
上述から、エンターテインメントの色が強いように思われる一方、水族館であることから、位置付けとすると学術的な施設であるようだ。前述のイルカショーを観た際に感じたこととして、イルカの生態や飼育方法等、とにかく説明が長く、イルカのショーと言える部分は全体の20%程度であったと思う。観客への説明を通して、イルカへの理解を深めて欲しいというものなのだろう。また、映画の上映の前には、海が汚れ多くの海洋生物が危険に晒されていること、リサイクルを進めるような映像も流れ、これらもエコを理解させる意図があるのであろう。更には、研究者のラボを見学出来たり、海の生物のクイズが点在したりと、知的好奇心を掻き立てるような仕組みも多くみられる。楽しむ中で学びもできるという、子供連れには最高の場所の一つであろう。



CNN 本社&CNN Tour
上記のOlympic Parkの近くにあるCNNの本社の中を45分ほどで観覧できるツアー。社内の様子や報道に使われている最新技術の紹介、スタジオの外からの見学、CNN発のアプリの紹介等、CNNの中身を満遍なく見ることが出来る。愚直に政治・経済のニュースを流し続け、ニュース以外の番組もとても内容が充実している(世界中の国の現在の姿を、現地の庶民の目線から紹介するParts Unknownや、米国内のメジャーではないが興味深い地域や活動を特集しているUnited Shades of Americaは個人的に面白いと思う)CNNの中身を垣間見れることができ、私個人としてはとても楽しかった。

米国は、日本と比較しテレビ媒体でのメディアはとても充実しており、CNNのようなニュース番組があることに羨ましさを感じてしまうのは私だけだろうか。番組数の多さも去ることながら、その内容の充実度が日本に比べ高いのではないか。CNNで言えば、目下進行中の大統領選挙の情報を毎日細かく報道している。トランプがどこでどのような発言をした、その発言を共和党支持者と民主党支持者、更にはトランプ支持者からもコメントを得つつ、彼らと討論をする。一つの事件に対しても、多くの識者からのコメントを聞けることが多く、更には過去の似た事件との対比もされるなど、事件の社会的な意義をどんどん深彫りするように番組が構成されている。日本ではコメンテーターとされた人(内容に応じ大きく変わらない)が差しさわりの無い発言をするのみで、討論を繰り広げるようなニュース番組は珍しいのではないか。勿論、討論ベースの番組はあるかも知れないが。インターネットを媒体とした番組や情報拡大が普及し、テレビの存在が危うくなっている日本とは異なり、米国にはテレビが持つ報道力を十分に生かした番組・テレビ局があるように思う。



Stone Mountain Park
アトランタの東部にある巨大な1枚岩を中心とした公園。オーストラリアのエアーズロックのような大きな岩(花崗岩)がむき出しになっており、周囲は緑豊かな森で囲まれた自然溢れる公園である。岩の頂上へ行けるロープウェイも通じており、そこから見える雄大な自然は一見の価値があると思う。地平線の遥かかなたまで森が続く光景は、日本では見られないのではないだろうか。岩の壁面には、南北戦争時の南部の中心的人物である、連合国大統領であるJefferson DavisRobert Lee将軍、勇将Thomas Jackson3名が描かれており、南部Georgia州ならではという感じである。岩の麓には、小規模なテーマパークが存在するものの、市街地から距離が離れていることもあり、それほどの賑わいは無いという印象である。それでも季節ごとに応じたイベントを開催しており、前述の自然を見ることの出来る場所でもあることからも、観光客、特に日本からの訪問であれば、行く価値は高いと思う。

米国建国以前は、ネイティブの聖地であったとのことだ。良質な花崗岩がむき出しとなっていることは珍しく、米国となってからは、一部石切り場となっていた歴史もあり、現在岩の周りを巡る列車が走っているのだが、その途中に石切り場であった様子も見られる。岩の歴史と上述の壁画が彫られた歴史は、公園内の施設で上映されるドキュメントで知ることができ、更には、壁画にちなんだ南北戦争の歴史・経緯に関する詳細(南部における戦闘の状況、戦線の動向等、かなり細かな内容)な資料映像も上映されており、南北戦争の「風」を感じられる場所ではなかろうか。



さあ、如何でしたか?アトランタは、予想以上に見所満載でしょう!日本からの直行便もありますので、エモリーに関係ない人も是非アトランタに遊びに来てみては?
自然と都市が一体となった、住み心地のよい街、アトランタ。
Southern Hospitalityに溢れた、優しく温かい街、アトランタ。
(意外にも)美味しいレストラン多く、しかもリーズナブルな価格で楽しめる街、アトランタ。

アトランタよいとこ一度はおいで~♪

Buddha

2016年8月8日月曜日

Directed Studyについて

こんにちは。
祝!金メダル萩野公介選手、銅メダル海老沼匡選手と同郷のタローです。
(知人ではありませんが…)

5月から始まった夏休みももう少しで終わりを告げようとしています。
私は夏休みの大半をアトランタで過ごしながら、Directed Studyという授業を履修していました。
そこで今回はDirected Studyについて紹介します。

Directed Studyは選択科目の一つで、簡単に言うと自由研究です。
授業でカバーされていない分野や、少し深く掘り下げてリサーチしたいこと等を、
教授の個人指導を受けながら研究を自分のペースで進めていくことができます。

大まかな流れとしては、簡単な提案書を指導を仰ぎたい教授に提出し、
教授の了承が取れたら自由研究の開始となります。

そのあとの研究の進め方はそれぞれで、
人によってはセメスターの初めに一回教授と面会して、最後にレポートを提出した人もいれば、
私のように週一回教授と面会し、アドバイスをいただきながらリサーチを進めるケースもあります。

私は米国の清涼飲料市場への自社ブランドの進出の可能性について
チャネルマーケティングに精通するSandy Jap教授のご指導をいただきながらリサーチを行いました。

Directed Studyを履修してよかったと思うことは、
1.自分の興味のある業界や分野について英語で表現する能力をブラッシュアップすることができたこと
教授にリサーチの内容や方向性、途中経過について話したり、
その業界のビジネスプロフェッショナルにインタビューしてみたり、
自らリサーチペーパーを書き上げることによって、
普段の授業やグループワークよりもアウトプットの機会が多く得られたのはよかったです。

2.学校が契約しているデータベースをしっかりと活用する機会が得られること
コアや春学期は忙しさを理由にせっかくある豊富なデータベースの活用が中途半端になっていたので、
今回のDirected studyを通じて、ビジネススクールのライブラリアンに
ご協力いただきながら使いこなすことができるようになりました。
留学前は日本の田舎のとっつぁん営業だったため、
こんなに使えるデータやレポートがあるのかと目から鱗でした。

3.授業で学んだフレームワーク等を自分の興味のある分野に当てはめることができること
私は1年目が終わった夏休みでDirected Studyを行いましたが、
最後のセメスターにやればMBAの集大成にして
ビジネススクールで得たツールを整理して終えることができるのが
Directed Studyの利点ではないかと思います。

個人的に指導を受けてみたいGBSの教授がいるのであればもってこいの授業です。
おそらく他のビジネススクールも似たような授業はあると思いますが、学校選びの一助となれば幸いです。

タロー


過去ののDirected Studyに関するエントリーはこちらからどうぞ。
http://goizueta-japan.blogspot.com/search?q=directed+study

2016年8月7日日曜日

Emory大学周辺の幼稚園・保育園事情

はじめまして、Class of 2017 TAKの家族Sです。

8月に入り、ふと耳にする蝉の声に日本の夏を懐かしく思い出します。
アトランタでは日中30度を超える日がほとんどで、涼しい季節が待ち遠しい今日この頃です。

さて今回は、過去にも取り上げられているテーマではありますが、Emory大学周辺の幼稚園・
保育園情報についてご紹介したいと思います。

私のまわりで小学校入学前のお子様が通われている主な幼稚園・保育園は下記4つです。
学校の概要に加えて、親目線で気になる点を簡単にピックアップしてみました。

1.Clifton SchoolURL http://thecliftonschool.org/

CDC(アメリカ疾病管理予防センター)内にある保育園で、CDC職員やEmory大学関係者の子
供達が多く通園しています。

外国籍の子供も比較的多く、米国外の子供の受け入れにも慣れています。
尚、Emory Pointからは歩いて通うことができます。

<概要>
食事     :朝・昼給食、スナック(おやつ)あり
日数     :週5日
時間帯  :7:30~18:00※この時間内なら送り迎え時間自由
学期始り :6月

2. Durid hills Pre School (通称DHUMP)
URL https://druidhillspreschool.org/

NPO法人の運営する教会隣接の幼稚園です。

両親参加型の行事も複数あります。

なお、子供を預けられる時間は13時半迄ですが、13時半以降も園庭を開放しており、子供を
遊ばせてから帰宅することができます。

<概要>
食事   :お弁当とスナック(おやつ)持参
日数   :週2~5日 (年齢により異なる)
時間帯  :9:30~13:30
学期始り :8月

3. Glen SchoolURL http://www.glennschool.org/

Emory大学敷地内にある幼稚園です。

子供の年齢に応じて、アフタースクールにピアノなどのクラスを受講することもできます。

<概要>
食事   :12時迄のため、昼食なし。スナックあり。
日数   :週2~5日 (年齢により異なる)
時間帯  :9:00~12:00
学期始り :2月

4. Morning Day Out Pre School (通称MDO)URL http://www.morningsidedayout.com/

Peachtree Baptist Church内にある幼稚園です。

Post Briarcliffから徒歩で通園が可能です。

<概要>
食事   :お弁当とスナック(おやつ)持参
日数   :週2~5日 (年齢により異なる)
時間帯  :9:00~13:00


保育園・幼稚園のご紹介は以上ですが、最後に、実際にもうすぐ3歳になる息子を1年弱の間
通わせた、我が家の実情及び感想を付記させて頂きます。

私達は、住居がEmory Pointである為、徒歩で送迎可能なClifton Schoolに対し、渡米前から
申込をしておりました。

しかし申込をした2~3歳クラスは定員が一杯のため、ウェイティングリストとなり、先ずは即入
園可能なDHUMPに週5日間通わせることにしました。その後4ヵ月経って漸くClifton School
に空きができ転入可能となりました。なお、ウェイティングリストといっても、日本の保育園待
機児童ほどの倍率はなく、CliftonSchool以外の幼稚園であっても、数ヶ月程待てば希望のク
ラスや学校に入れる印象を受けました。
勿論申込のタイミング次第では直ぐに希望のクラスに入れるかもしれませんが、もし事前に気
になる学校がある場合は、早い段階からメール等で詳細を問い合わせてみてもよいと思いま
す。

また、これは息子の通ったClifton School、DHUMP共に共通して感じた部分ですが、日本国
内の保育園・幼稚園と比較した場合、「良くも悪くもルーズな印象ながら、よく考えられた子供
のための教育プログラム」という印象を受けました。

例えばClifton Schoolでは、日本の保育園のような連絡帳がない為、お昼寝の様子や給食を
どの程度食べたかなど一日の子供の様子は、自分から先生に尋ねる必要があります。従い、
毎回先生とのコミュニケーションが必須になります。

一方でよく考えられプログラムである感じられる部分では、例えば3歳になる息子のクラスで
は、先生と子供達全員でモーニングミーティングを開き、夕方には一日の振り返りも行います。
幼いうちから、一方的に教わるだけではなく、自ら学ぶ姿勢を育むべく、プログラムが考えら
れています。(尚、週初めには園児の年齢や興味に応じて組まれた1週間分のクラススケジュ
ールがメールで両親のもとに届きます。)
また先日は「園庭で遊ぶ時のルール」をテーマに先生からいくつかの質問がなされ、クラス皆
でどのような行為がOKor危険かについて話し合ったようです。

息子は未だ充分に英語が話せず、自らそのような場で発言をすることはできませんが、園庭
遊びやダンスは大好きで、お友達や先生とも何とかコミュニケーションがとれているようです。
英語でのコミュニケーションには大変なこともありますが、DHUMP、Clifton Schoolに通うこと
ができてよかったと感じる毎日です。


以上、主観的な部分も多々ありますが、少しでもご家族の幼稚園・保育園選びの参考になれ
ば幸いです。