米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2009年9月26日土曜日

Why Emory? ~学習施設編~



いろいろな方がこのブログを読んでくださっている中で、applicantの皆さんが占める割合はとても高いのではないかと思います。



実際、自分が進学先を決める際にも、在校生ブログは大きなヒントを与えてくれました。



9月も終わりに近づき、テストスコアを横目に、徐々に受験校を絞り込んでいく時期かと思います。



私は昨年applicantの窓口役を担当しており、たくさんのご質問に答えたりcampus visitをアレンジなどしていましたので、皆さんのご関心事項が多少なりともわかるつもりでいます。



そこで、MBA受験生の皆さんの参考に "Why Emory?" "Why Goizueta?"について、順次ご紹介してみたいと思います。





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今回は「学習施設」編です。



入学後、平日の多くの時間を過ごす場所なので、学習環境の充実は進学先決定における重要なファクターかと思います。



私は受験時に5校、プライベートで以前に2校ほどcampus visitを行った中で、Emoryの優先順位が途中から跳ね上がったのは、学習施設の充実が理由でした。negative campaignを行うつもりは全くないので名前は伏せますが、訪問した他のB-schoolより明らかにレベルが高かったのです。



�� Atlantaは南部最大のビジネス都市で、数多く存在する有名企業とのネットワークにより、Goizuetaは資金面でかなり他校に比べて恵まれた環境にあるのが、施設充実の大きな理由のひとつのようです。



まず、校舎が清潔・立派でかつ機能的です。Wi-Fi完備はもちろん、PC端末や会議室も質量ともに充実しています。1学年170人ほどのsmall communityにもかかわらず、meeting roomはあちこちに備えられているので、「ちょっとそこで議論しよう」という具合でフル活用できます。



これは1学年800人のB-schoolでは、とても無理な話でしょう。







図書館は、平日は24時間オープン。Wi-Fi+PC端末完備に加えて、映像や音声ラボもバッチリあります。



B-school学生が使えるDatabaseの充実度も半端ではありません。入学後にResearch Skillを叩き込まれますが、常駐のBusiness Librarianがいつでもアドバイスをくれるので、Goizueta Advantageを満喫できます。



Databaseの他校比較はちょっと難しいですが、入学後に「商用では絶対利用しない」旨の誓約書への署名が義務付けられるのも頷ける質量だと紹介しておきます。かなりすごいですよ、ほんとに。



また、最新のビジネス書も随時入荷しており、Librarianからのupdate e-mailが毎週飛び込んできます。







なかなか写真と文章で伝えきれないのが歯がゆい限りです。



大切な2年間を過ごすのですから、ぜひ、campus visitを通じてご自身の目で見ていただければと思います。



また、お知りになりたい情報などあれば、コメント欄などを通じてご要望をお寄せ下さい。



Class of 2010

SY

2009年9月20日日曜日

夏季交換留学



新学期が始まり慌ただしい日々が続いていますが、今回は(忘れないうちに)夏休みのイベントの一つを紹介したいと思います。



一年目と二年目の間が約4ヶ月の長い長い夏休みに当たります。ほとんどのクラスメイトはインターンシップをして過ごしますが、社費派遣のためにインターンシップのない私を含む一部の生徒たちは旅行や自分の勉強などに時間を費やすことになります。



Summer Exchange ProgramはEmoryがアメリカ外の学校と提携し、生徒を交換し合って取得単位をオリジナルプログラムの算入に認めるというシステムで、私はオーストリアのウィーン大学で行われたプログラムに参加しました。



他の選択肢を国別に挙げると、今年はドイツ、ハンガリー、フィンランド、アルゼンチン、シンガポールなどがありました。期間、授業内容、取得可能単位数などは各学校によって異なります。



私が参加したプログラムは3週間で3科目で、"International"と名を打ったマーケティングやマネジメントの授業を受けました。Emoryにヨーロッパのクラスメイトが少ないことから、ヨーロッパの人たちと一緒に勉強したくて行きましたが、期待通りクラスメイトの国籍は、ドイツ、ベルギー、デンマーク、ウクライナ、ブルガリア、ポルトガル、ルーマニア、カナダ、アメリカ、オーストリア、パキスタン、ブラジル、日本といった具体にバラエティに富んでいました。

��※ちなみに、上の写真には、我々大学院コースの2クラス以外に大学コースが混ざっているので非常に多人数になっています。)



授業の内容はやはり1科目1週間ということもあって浅くなりがちなことは否めず、EmoryのMBAの授業のほうが圧倒的にレベルが高く深みがあります。それでもチームプロジェクトやFinal Examがあり、それなりの緊張感はあります。



授業以外では、プログラムオフィスがほぼ毎日ウィーンの市内観光などイベントを開催してくれ、また授業のない土日には隣国へ足を延ばしてハンガリーやチェコなどへの旅行が可能です。



私は妻と一緒に行ったために、本来3~4人でシェアする学生寮の部屋を二人で使えたり、ともに旅行や観光を楽しんで思い出をつくることができました。最も、一人で参加したら、それはそれでクラスメイトたちとより深い関係を築けるという別のメリットもあると思います。



真夏でも建物や地下鉄にクーラーが効いていないので時々不快に思うこともありましたが、それを差し引いてもウィーンは見どころも多く魅力あふれる素晴しい街でした。



Class of 2010 HT










2009年9月15日火曜日

新学期 2009 Fall がスタート



いよいよ新学期が始まりました。私の在籍する Class of 2010(2年生)は8月31日から Leader Developmentという特別プログラムを皮切りに、新学期がスタートしました。Class of 2011(1年生)は一足早く、8月3日から授業がスタートしています。

長い夏休みが終って体がまだ忙しい学校生活に慣れていない間に受けた授業は、通常の授業ではなく、上述した Leader Developmentです。この授業は、Goizuetaの強みである Leadershipにフォーカスしたプログラムで、実践的、理論的、心理学的観点から未来のリーダーに求められる素質、そしてスキルを私たち MBA生が身につけるためのものです。4日間に渡る集中プログラムでしたが、私にとって最も興味深かったのが、実践的観点に最も応用できるであろう、NY Stock ExchangeのCEOであり、また Goizueta Business Schoolの卒業生であるDuncan Niederauer氏のリーダーシップに関する講演でした。彼が Goldman Sachから NYSEのCEOに登り詰めるまでの経験談を交えながら、そしてもちろんこれまでのマネージメント経験も交えながら、彼が考える Leadership論を熱く我々学生に語ってくれました。

また、彼はGoizuetaの卒業生であるので、とても大きな取り計らいをしてくれました。それは、NYSEの Closing BellをEmoryの学生で配られたベルで鳴らすというイベントです。共感できるリーダーシップに関する話をたくさん聞け、また思い出に残る Closing Bellのイベントに参加できて、とても良かったです。