米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2013年8月28日水曜日

MBAにおける自己表現

いつもこのブログを読んで下さっている皆様も、初めて訪れて下さった皆様も、
はじめまして。Class of 2015のグッチです!

さて、私たちClass of 2015のメンバーが渡米してからすでに2ヵ月が経ちました。
本当に早いもので、この感じだと2015年5月の卒業までの残り21ヵ月もあっと言う間に過ぎ去ってしまうのではないかとすら感じている今日この頃です。

限りある貴重な時間を、より充実したものにするために大切なものは何だろう・・・?
答えは人それぞれだと思いますが、きっと多くの方が、最も大切なものの1つとして、その時間を共に過ごす仲間を挙げるのではないでしょうか?

・・・というわけで、前置きが長くなりましたが、今日はMBA生活におけるコミュニケーションと人間関係形成について、この2ヵ月で私が感じたところを皆様にお伝えさせて頂ければと思います!



私は、今回のMBA留学でアメリカに住むまで海外生活の経験がなかったのはもちろんのこと、2年前まで海外旅行にすら行ったことがなかったという純ドメ(純粋ドメスティック)人間でして、渡米直後は英語でコミュニケーションをとるということにまだまだ抵抗を感じていました。

ここまでの2ヵ月間のアメリカ生活や1ヵ月間のPre-MBAコースを経て、その抵抗はほぼなくなりましたし、英語力も少しずつではあるものの向上しているように思います。
とは言うものの、クラスメイトとの会話においては、自分の言いたいことがうまくスムーズに表現できなかったり、Domestic Studentsや英語が堪能なInternational Studentsは話すのが速いため、彼らの言っていることをきちんと聞き取ることができなかったりすることがまだまだあります。

このような状況の中で、自分がどういう人間かを言葉以外の方法も含めて表現することが、人間関係形成にとって大切だと私は感じました。

自分から声を掛ける、挨拶をする、笑顔でいることを心掛ける、下手な英語でも話そうとする、大切なことはきちんと主張する・・・

母国語が通じる状況では、私たちは自己表現を言葉に頼ってしまいがちですが、実は私たちはそれ以外にもたくさんの方法を持っているのではないかと思います。
そして、それらを使って自分を最大限表現することができれば、たとえ言葉によるコミュニケーションが充分でなくても共鳴してくれる友人は必ずいて、自分にFitする人間関係を得ることができるのではないかということを実感しています。
まだ渡米から2ヵ月、Main Program(オリエンテーション含む)開始から3週間しか経っていませんが、実際に私はすでに、卒業後もずっと関係を続けていきたいと思える友人たちを得ることができ、充実した日々を送っています。
今後もOpen Mindと積極性を忘れず、たくさんの素晴らしい仲間を増やしていきたいと考えています。もちろん英語力の向上に向けての努力も並行して続けていきます(苦笑)



少し堅い話になってしまって恐縮ですが、MBAは、こうした類の事柄も含めて、様々な気付きや学びを得られる、本当に貴重な機会です!
また、Goizuetaは1学年150名程度というSmall Communityであるため、1人ひとりの仲間との密な関わりから深い気付き・学びを色々な意味で得ることができる場所だと思います。
少しでも興味を持って下さった方はぜひ日本人在校生までご連絡下さい!その時からあなたはGoizueta Communityの一員です!!

余談になりますが、受験生の皆様の中には、TOEFLに苦戦している方もいらっしゃるかと思います。B-School合格に必要な点数を獲得するためには、各種受験テクニックを使う必要もあるかと思いますが(私もかなりお世話になりました)、「TOEFLの勉強をすることによって、渡米後のために自分の英語力を向上させるのだ」ということをぜひ意識してみて下さい。勉強に対するモチベーションも上がるかと思いますし、そうして身につけた英語は、あなたがアメリカで充実した生活を送る大きな助けに必ずなります!頑張って下さい!!


Class of 2015
Gucci

2013年8月19日月曜日

本コース開始!

Class of 2015のヤッシーです、こんにちは!
6月下旬に渡米してから8月上旬までPreMBA、オリエンテーション等に参加していましたが、ついに本コースが8/12より開始しました。1年生始めの秋学期は3ブロックにわかれており、ブロック1の現在の科目は以下の五科目(1コマ90分)です。
月・水・金 : Marketing Management, Managerial Finance, Economic Analysis for Managers

火・木       Data & Decision Analytics, Management Practice
PreMBAコースの時から英語がわからず苦戦を強いられていた私は、本コースはさらに英語も早いし、授業はなじみのない話だし、宿題も多いしで早くもフル稼働状態を強いられています。といっても、内容はまだ序盤なので、遅れを取らないよう日本人の長所である勤勉さ(?)を発揮して食らいついていきたいと思います。
ちなみに私はずっと技術畑で、6割以上の会社人生は現場を汗だくになって走り回る日々だったため、そもそも「バランスシート」とか「マーケティング」とか恥ずかしながらピンと来ておらず、むしろMBAの科目は、ある意味アレルギーがある程でした。でもこの1週間、色んな国の仲間が集まる環境で新しく学ぶという体験ができ、予想以上に刺激的な毎日を送っています。
また、上記の科目の他に、就職活動支援科目が多く用意されています。インターンシップ獲得に向けた履歴書作成等から始まっており、企業派遣の学生には関係ないものの、アメリカでの就職活動事情と、その勘どころを知ることができる、非常に参考になる授業でした。
このように授業を過ごす中で、特に興味深かったことは「Class Participation」です。すべての授業で「Class Participation」、すなわちクラスにどれだけ貢献したか、ということが成績に含まれています。受動的な授業の多い日本で過ごした大多数の日本人には、授業で貢献って?となってしまうと思いますが、出席するのはもちろんのこと、授業中に議論を盛り上げる発言をしているかどうかが観点となっています。最初はかなり戸惑っていましたが、授業は周囲と意見を交換し合いながら学んでいく、ある意味「会議」のような場だとわかりました。まだ私自身の「Class Participation」は十分ではないと思っていますが、考えをしっかりと練り、機を見て発信していきたいと思います。
その他、グループミーティングも始まりました。51組のグループに分かれ、課題等に取り組んでいくのですが、グループのメンバーはみんな基礎的な知識も違えば学習スタイルや生活スタイルも違うため、色んな調整やコミュニケーションが必要です。課題自体は今のところ各自で何とか片づけられそうなものが多いのですが、スケジュール調整や認識合わせといった基本的なところから、考えの異なるメンバーをどう説得するか等、課題を解くこと以外に苦労する点はたくさんあります。そういった観点から、私は色々と提案するよう心がけているのですが、メンバーは下手な英語でもしっかり意味を取ろうとしてくれるものの、意図が伝わらず簡単に却下されたりします。日本は間接的な表現でのやり取りの多い文化ですので、ストレートに伝える必要がある環境とのギャップから最初はよく心が折れましたが、自分の考えをきっちり理解してもらうためのコミュニケーション力の基礎を磨いていける良い機会だ!と前向きにとらえ、色々提案していきたいと思っています。
この一週間を通じて、これまでのキャリアによる経験や知識といった強みが全く武器にならないことを痛感しました。けれども、だからこそ海外留学で基本的な能力(コミュニケーション力、課題達成力、発言力等)を磨き上げることができるのでは、と改めて思いました。中々一筋縄では行かない日々を過ごすことになりそうですが、精一杯頑張ってひと回り成長していきたいと思います!

Class of 2015 ヤッシー

2013年8月11日日曜日

本コース開始に向けてのオリエンテーション(8/5~8/9)


こんにちは。Class of 2015きっての長老、誰も最近はそのように呼ばないMATことまっちゃんです!

渡米直後こそは住宅の手続きや電気・ガス・水道等のインフラ、携帯電話や日用品の買い込みに加え、サマースクール(PMEL)のケースやリーディングの予習で忙しかったものの、7月中旬頃よりは多少慣れたこともあり徐々にゆとりが出始め本コース開始に向けての充電期間という感じでした。


余談ですが、私には10月に6歳になる娘と2歳になる娘の二人の娘がおり、家族に先立って渡米をして生活環境をセットアップし、落ち着いた後に家族が渡米するというスケジュールを組んでいたのですが、家族の渡米が本コース開始直前の8/10で設定していたことを今になって少し後悔しています。
というのも、本コースはやはりPMELの比ではなく宿題も出ますし、そもそもDomesticが加わってきて英語力のハードルが一気に上がり苦闘するのは見え見えの状況なので、この段階において家族の生活環境が整っていることがとても大事なのだと改めて思った次第です。
私は特に長女の学校でかなり悩まされており、またその辺についてはご報告をさせて頂きます。


話は戻って今週はその充電期間が終了し、本コース開始に先立って、Class of 2015全員が参加をするOrientationが開催されました。
簡単にスケジュールを記載しますと、

  • 8/5(月)、8/6(火)@Emory University / 座学中心
    • MBAプログラムの概要説明
    • Diversityの重要性を理解させるための寸劇+ディスカッション
    • ケーススタディー(本コース開始に向けてケーススタディーというものを学生に理解させるためのもの)
    • 就職活動関係(レジュメ、インターン等)、学内インフラ(図書館等)、等々
  • 8/7(水)~8/9(金)@Twin Lakes / Activities中心(ミニキャンプ)
    • Outdoor/Athletic Activities
    • Cultural Highlights(各国、各州単位で学生達がそれぞれの文化を4分程度で紹介)
    • Lecture by Dean(オリエンテーションの総括)、等々

のような感じです。

はじめの2日はいずれも簡単な朝食やコーヒーを授業前に、またお昼にはグループを分けてランチを楽しめるよう用意されており、食事を取りながら学生同士のコミュニケーションを深めたいという大学の配慮を感じました。また後半の2泊3日のキャンプもチームビルディングが主体であり、また、夕方からはビールやワインも用意され各国、各州文化をそれぞれ紹介をするCultural Highlightが催されるなど、“チームワーク”、“協調性”、“相互理解”といったことがMBAでは非常に重視をされているというのが伝わって来ました。

特に後半のキャンプ期間中では、2日半にわたってず~~~っと一緒に生活をしているので他の学生達と本当に仲良くなります。夕方5時にプログラムが終わって7時までの自由時間では、体育館でバスケットボールをしたり、プールで泳いだりバレーボールをするなどスポーツを通じてコミュニケーションを図る機会もありました。
また食事後もエンドレスで騒ぎ飲み明かすことも可能なので、人によっては真夜中まで踊り狂ったり深夜3時頃まで飲み明かしたりと、それぞれがそれぞれのやり方でお互いの交流を深めることが出来ました。

我々日本人がCultural Highlightで何をやったかというと、詳細は秘密ですが、日本のサブカルチャーを紹介しました。日本というとみんな寿司、天ぷらといった食文化や侍、忍者といったイメージが強いようですが、アジア人からはアニメや漫画についての関心の高さも感じました。そこで我々は日本のアニメとポップソングを紹介して好評を博することができました。


渡米をして気がついたことなのですが、先人が苦労をして培ったレピュテーションに我々は助けられています。学生はもちろん現地のアメリカ人も含めホンダやトヨタといった日本車を愛用している人々は非常に多いですし、家電製品に対する信頼感も非常に高く、それらの製品を通じてアメリカ社会での日本人や日本に対する信頼感が形成されている気がします。したがって我々日本人学生はそのようなよい印象を汚すことなく、むしろもっとよりよい日本人像を作り上げるべくそれぞれ努力をしなくてはならないと思いました。

このキャンプを通じ、PMELから一緒の韓国人や台湾人、一部の中国人の学生はもちろん、全世界から来た学生達との交流を深めることが出来ました。これから2年間を一緒に過ごすことになるので、時には助けてもらったり時には助けられたりしながら更に信頼関係を構築し、MBA後も深い関係を維持できる仲間を一人でも多くつくるべく、クラスの中ではもちろん、クラス外でのクラブ活動等を通じて交流を図って行きたいと思います。

いまGoizueta Business School(GBS)の受験を検討している皆さんも、色々なところで話を聞いてMBAの一つの大きなメリットはネットワークを作ることだと聞いたことがあるかもしれません。私はまだオリエンテーションを終えた段階にいるだけですが、このキャンプ等の経験を通じて、今後の2年間でGBSの仲間たちと掛け替えの無い関係を作り上げることのできると確信しています。

ぜひ皆さんもGBSを機会があれば一度訪れて、その環境のよさと人のよさに触れることでGBSコミュニティーの快適さを感じて下さい。
そして大変な受験勉強の中、更に勉強に対する意欲を掻き立てることができれば幸いです。



Class of 2015 MAT

2013年8月5日月曜日

MBAでアトランタに住むという選択


いよいよ8/12(月)のMBA本プログラム開始を前にして,最近ようやくキレが出てきたと言われるClass of 2015のマーシーです!!

渡米してからは生活の立ち上げもままならないなか,想定よりインテンシブなサマースクールに突入し,その後はFoundation Courseで数学や統計の基礎を学びました。渡米してから早くも1か月以上が経過し,生活の立ち上げも一段落,今は束の間の休息を楽しんでいるところです。というわけで,今回はキャンパスから少し離れて,アトランタの魅力に迫りたいと思います。

皆さんはアトランタという街から何を思い浮かべるでしょうか?1996年に開催されたアトランタオリンピックを思い出す人もいれば,映画好きな人には風とともに去りぬを想起させるかもしれません。アトランタは観光地としてそれほど知名度は高くないかもしれませんが,実は文化・芸術・スポーツ・エンターテイメント・ショッピングなど多方面に渡って様々な観光施設があり,週末は毎週のように新しいスポットを訪れることができます。

今週末はMBAプログラムオフィスの企画により,MBAの同級生とともにCNNセンターとコカコーラ博物館を訪問しましたのでそれについてご報告したいと思います!

CNNは言わずと知れたニュース専門テレビ局です。日本でもCSやケーブルテレビで放送されていますが,こちらでは圧倒的なプレゼンスを誇っており,時事ネタから緊急速報まで多様な場面で必要な情報をタイムリーに提供しています。
私はCNNの番組は日本でほとんど見たことがなかったのですが,アメリカに来てから少しずつ見るようにしていた他,日本にいる間に,英語学習と情報収集を兼ねて,長らくCNN English Expressを購読していたので,CNNセンターを訪れた時は感動を覚えました。

CNNセンターからオリンピック公園を10分ほど歩くとコカコーラ博物館が見えてきます。
コカコーラについては,キューバと北朝鮮を除く世界各国で販売されており,日本でも子供から初老のお父さんくらいまで大変身近な商品となっています。黒色の液体からスタートした会社が,ブランド価値の創造とオペレーション効率の改善に取り組み,今では年間純利益1兆円をコンスタントに出すまでに成長していることは驚愕の事実です。コカコーラ博物館では,そんなコカコーラの誕生から製品の進化の過程,現在売られている全世界のコカコーラ社商品の試飲まででき,世界一有名な飲み物について五感を刺激しながら楽しむことができます。

今回は行きませんでしたが,世界最大規模を誇るジョージア水族館がコカコーラ博物館に隣接していますし,少し車を走らせれば,風とともに去りぬの著者として有名なマーガレット・ミッチェルの博物館や南部最大の美術館であるハイ美術館など訪れることができ,アトランタはエンターテイメントや芸術を楽しむ機会に溢れています。野球やバスケ,アメフトといった米国の主要なプロスポーツを気軽に楽しむことができる他,アウトドアが好きな人にはストーンマウンテンが大変な人気を集めており,観光施設は目白押しです。もちろん200店舗以上の店が入ったアウトレットやショッピングモールで買い物を楽しむこともでき,おひとり様も家族連れも飽きさせず,本当にこの街は様々な顔を見せてくれます。

当然ながら,渡米してからコミュニケーションの壁を感じることは多いのですが,コミュニケーションの壁には言語の壁の他に文化の壁があることを痛感します。アトランタは米国文化の様々な側面に触れる機会を与えてくれる街であり,2年間という限られた時間でより深く米国を理解するうえで,極めて重要な機会を提供してくれます。

MBA受験の時は,大学のブランドバリューやプログラムの内容に力点を置いて進学先を決めてしまいがちです。もちろんそうした選択も間違いではありませんが,2年間付き合うこととなる自分と家族の住む街について理解を深め,進学先を考えることで,渡米後にキャンパス以外でも充実した時間が送れるのではないでしょうか。

今回は授業から離れてアトランタの魅力についてお伝えしました。MBAの本プログラム開始も間近に迫り,いよいよこのブログでもゴイズエタビジネススクールの最新のプログラムについて,臨場感のあるレポートができるのではないかと思います。真夏の暑い時期ではありますが,今後ともよろしくお願いします!受験生の皆様も暑さに負けず頑張ってください!!


Class of 2015 マーシー