米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2008年1月31日木曜日

授業紹介~其の三十九



上の写真は、軽食です。

なぜか水曜日は毎週軽食が用意されます。

軽食といっても、ベーグル、レーズンパン、コーヒー、オレンジジュースといったもので、健康には必ずしも貢献しないものばかりです。

こういうのに金をかけるなら授業料を、、、と思うのですが、払っている以上は元を足らないといけないので、できるだけ食べるようにしています。



本日は一昨日に続いてmarketingだけです。

今日は教授がこれなかったので、他の教授が代行しました。

授業が始まる前に、僕がきていたAtlanta Bravesのシャツを見て、その教授が「今年のBravesはどうだ?」と言ってきました。

「Good!」と力を込めて親指を立てながら答えることができましたが、もう少し気の利いた反応ができるようになりたいものです。

ちょっと反省しました。

その後は、Kodakのcase discussionです。

こうなってくるとやっとビジネススクールらしくなりますね。

とはいっても今のクラスはmarketingが初めての学生ばかりなので、教授がどのようにcaseの分析をするかという講義をKodakのcaseを例にしました。

聞いているとさすがだなあ、と思います。

言われてみれば当たり前のことですが、自分でやるとなるとそれが出来ないんです。

当たり前のことを当たり前にやることを重要視するアメリカならでは、という感じです。

僕も今日教わったようにcaseを分析できるように頑張りたいと思います。

ちなみに、当然のことながら本日のcaseでは富士フィルムが出てきました。

日本の企業はほかの授業でもかなり多く出てきます。

時には、それが日本企業であるという認識がない、あるいはアメリカの企業であると思い込んでいる場合もあります。



今日のcaseで驚いたことは、アメリカではKodakがデジカメの売上一位だということです。

自分の記憶にある限りでは、アメリカにきて周りの人がKodakのデジカメを持っているのを見たことがありません。

今後はちょっと注意してみてみたいと思います。


授業紹介~其の三十八



上の写真はlead weekで中国に行った(「授業紹介~其の二十」参照)ときのものです。

寒かったあのころを思い出します。

中国からタイとかベトナムに行くと、日本の気候に直すと真冬から真夏に行くようなものです。



さて、本日は今学期の授業二日目です。

朝から晩までびっしりと授業とmeetingが入っていて、正直いやになってきます。

まだ初日なので緊張感と期待があるのですが、数ヵ月後が不安です。



今朝編み出したのアメリカンジョークを少々。

友達が螺旋階段の下から上にいるほかの友達と話していました。

「神様と話しているの?」といってみました。

なかなか受けました。

本当に楽しい国です。



2時半からはGMSC(「アメリカ文化紹介~其の六」参照)の教授とのteam meetingがありました。

このmeetingではmeetingの本来の内容以外に、個人的な大発見がありました。

よく食料品に「要冷蔵」と書いてあります。

しかし、「要冷蔵」と書いてあるものの多くは、冷蔵の必要がありません。

ではなぜ「要冷蔵」と書いてあるのか。

食品庫にしまわれるよりも、冷蔵庫にしまわれるほうが露出度が高いからだそうです。

なるほど、そうだったのか!

僕はまったく知りませんでした。

非常に感動しました。



meetingの内容はmarketingそのものです。

秋学期にmarketingをとっていなかった僕にとっては少々つらい内容で、よく知らない言葉が飛び交っていました。

これから勉強して追いついていかなければなりません。



このGMSCというやつをやっているので、秋学期に比べて日程が非常にタイトです。

授業以外にmeetingが毎日のようにあるので、昼間はほとんど学校にいる感じです。

企業側もそれだけのコストをかけているのでそれくらいは当然かもしれませんが、学期が始まった段階でこの調子だと本当に先が思いやられます。

2008年1月29日火曜日

授業紹介~其の三十七



上の写真は以前作ったテールスープ(「Goizuetaでの生活~其の十六」参照)です。

そういえばしばらく作っていないので、また今度作ってみようかと思います。



いよいよ本日から新学期の授業が始まり、早速marketingの授業を受けてきました。

financeとmarketingは両方とも1年目の必修コースで、秋学期と春学期にどちらかを取ります。

僕は秋学期にfinanceをとったので、今学期はmarketingなのです。

最初の授業ということで、本日の内容はintroductionです。

まずコースの概要を説明し、教授が方針を述べます。

ビジネススクールの授業ではもはや当たり前ですが、学生個々のバックグラウンドに基づいたdiscussionを歓迎するとのこと。

また、何か質問や意見、要求、不満があったらいつでもメールか電話で問い合わせるようにとのことでした。

そのあとは、いくつかのCMのビデオを紹介して授業に入りました。

そのビデオをyoutubeで見つけたので、リンクを貼らせていただきます。

http://www.youtube.com/watch?v=sNFauIR9-LQ

http://www.youtube.com/watch?v=zOpKFPEah3E

両方ともなかなか面白いです。

日本のCMも最近面白いものが多いですが、アメリカのものは本当によく出来ていますね。

見ていて「なるほど!」と思ってしまいます。

ちなみに、ビデオはほかの授業でもよく使われます。

特にCMが紹介されることがよくあり、時には授業にあまり関係ないのでは、というものもあります。

確かに、CMはどれも簡潔にメッセージを伝えることを念頭においてある上、それをいかに消費者に効率的に伝えるかを考えているので、discussionの端緒には最適かもしれません。



本日授業を受けていて感じたのは、多少英語の聞き取り能力が向上したかな、ということです。

lead week(「授業紹介~其の三十二」参照)中は丸2週間24時間アメリカ人と一緒だったので、その間にはさまざまな会話をさまざまなアクセントの英語を聞きながらしたので、それが役に立っているのかもしれません。

この調子でこれからも英語力を向上させていきたいものです。

2008年1月28日月曜日

Goizuetaでの生活~其の十八



本日は日曜日、というわけで、例によってサッカーをしました。

やっと日常生活に戻ったという感じがします。

本日はヒスパニックが多く、スペイン語が飛び交っていました。

おかげでなんのこっちゃまったくわかりません。

本日のレベルはなかなか高く、しかもみんな結構ちゃんと走っていました。

僕は最初のほうにどフリーになり、なんと点を決めてしまいました。

サッカーで得点したのは10年ぶり、あるいは20年ぶりくらいかもしれません。

なんかとても嬉しい気分になりました。



このような機会があるとほかの学年や、ビジネススクール以外の学生とも仲良くなれます。

今日も飛び入りで二人参加してきました。

多分Emoryの学生ですが、何を専攻しているのかはまったくわかりません。

通りがかったときにサッカーをしているのを見て、参加してきただけです。

スポーツというのはそれでもすぐに仲良くなれるところが魅力ですね。



ちなみに今日の天候ですが、東京よりも少し暖かいくらいです。

アトランタの冬はそんなに寒くはならないのですが、今年は例年より冷え込んでおり、今週初め、僕が帰国する前は雪が降ったそうです。

帰国したときには、雪だるまがフィールドにありました。

雪が降るのは珍しいということで、ここぞとばかりにみんな遊んだそうです。

ちなみにそのもう少し前は最高気温が20度前後になるくらいの気候だったそうです。

明日からはもう少し暖かくなり、20度近くになるというのが予報です。

そして、非常に乾燥しています。

僕は加湿もかねて洗濯物を部屋の中に干しているのですが、幸か不幸かすぐに乾きます。

唇も手もすぐにからからになります。

この気候に慣れていないからかもしれませんが、足の裏にはひびが入ってしまいました。



明日からはいよいよ授業が始まります。

授業紹介~其の三十六



上の写真もlead weekのものです。

引き続きアユタヤ歴史公園ですね。

本当に夢のような毎日でした。

毎日めちゃくちゃおいしい食べ物をおなかいっぱい食べることが出来たのも、魅力でした。



昨日も本日もGMSC(「アメリカ文化紹介~其の六」参照)のmeetingがありました。

GMSCはGoizuetaの看板授業であることもあり、この忙しさは続きそうです。

昨日は教授とのmeetingでした。

教授による進度確認という意味合いもあったのですが、余計なプレッシャーもなく、進行状況を確認しながらアドバイスをもらいました。

ここで、GMSCとはまったく関係ないのですが、気がついたことを一つ。

なぜかことあるごとに学校では飲み物と食べ物が提供されます。

食べ物はいわゆるスナック(駄菓子)であり、正直なぜこれが提供されるのかまったく理解できません。

そういうことするくらいなら、その分学費を削ってくれというのが僕の切なる願いであります。

だいたいそういうことするから食事をまともにとらないようになり、肥満が最大の健康問題になったりするのだというのが僕の意見です。

本日は純粋なteam meetingでした。

前学期のteam(「同級生たち~其の二」参照)のときと同様、teamとしての方針(normといいます)を決めました。

このようなテーマの話し合いを持つのも、ビジネススクールの特徴です。

具体的には、

・定期meetingがある場合はいつにするか

・意見がまとまらなかったときはどうするか

・意見の対立やそのほかの争いが起こったときはどうするか

などなどです。

そしてそのあとは、各人が自己紹介を兼ねて、自分で考える自分の長所短所、性格、持っているスキル、やりたいことやりたくないこと、などを述べます。

その上で今後の作業の確認と役割分担。

これらは結構時間がかかり、結局2時間半ほどかかりました。



来週からはいよいよ春学期の授業が始まります。

楽しみなような不安なような微妙な気持ちですが、友達とまた一緒に毎日を過ごせると思うとわくわくします。

2008年1月27日日曜日

授業紹介~其の三十五



上の写真はlead week(「授業紹介~其の三十二」参照)中にアユタヤ歴史公園でとったものです。

今となっては遠く昔のことのようにも思えます。

本当に懐かしいのですが、暑かったことはこの写真からもわかりますね。



本日はlead weekを通して学んだ日本の特徴を、私見ながら紹介させていただきたいと思います。

一言で言うと「日本は外国、外国人をまったく受け入れようとしていない」と感じました。

日本人にとっては日本が一番住みやすい国かもしれませんが、外国人が日本になじむのは至難の業でしょう。

しかも、短期間の旅行であればなおさらです。

端的な例が東京の交通です。

東京の都心を移動するときには、交通渋滞を加味すると電車が一番効率的です。

しかし、まず英語の表記が少なすぎます。

そして、あったとしても非常に小さな字で書いてあるので、近くまで行かないと読めません。

しかも、鉄道会社が乱立しすぎです。

たとえば、恵比寿から横浜に行く方法として、僕は以下の3つのルートが思いつきます。

・JRで一本

・JRで渋谷まで行って、そこから東横線

・地下鉄で中目黒まで行って、そこから東横線

運賃は最初のルートで基本料金一回、あとの二つのルートで基本料金が二回取られます。

しかし、中目黒では乗り換えに改札を通る必要はありませんし、乗り入れをしている電車もあります。

この論理を外国人がわかるでしょうか。

日本ではまずありえませんが、外国ではタクシーをはじめとして外国人相手に法外な料金を吹っかけることはざらです。

確かにこの例の場合は言い値で払ってもたいした金額にはなりませんが、言い値で払う外国人は決して言い思いはしないはずです。



このように、事の善悪は別にして、日本は外国人を受け入れる体制が、少なくともタイヤベトナムに比べて、整っていないと感じました。

確かに日本は観光で稼ぐ必要性が低いですし、物価も世界最高水準なので、体制を整えたところで観光収入が大幅に増えるとも思えません。

しかし、もう少し外国人に対して親切な体制作りをしてもいいのではないかと感じました。

2008年1月26日土曜日

授業紹介~其の三十四



本日は昨日紹介させていただいたGMSCのboot campの3日目です。

2時間の講義のあとteam meetingがあり、そのあとはクライアントとのディナー、それからまたteam meetingがありました。

写真はその2度目のteam meetingのものです。

1時から始まって終わったのは夜10時。

仕事をしていたころのことを思えば9時間くらいはたいしたことないのですが、かなり疲れました。

しかも今日はちょっとおなかを壊していたので、辛かったです。



講義は、コンサルタントとしてどうあるべきか、というようなテーマに基づいて、昨日に引き続いて学生の実際の職務経験を生かしながら行われました。

みないろいろな職務経験を持っているので、これは聞いているだけでも結構面白いです。

そのあとのteam meetingでは、クライアントディナーでどのような質問をするかをteamでまとめました。

ここではディナーでの目的を確認し、目的以外のことへ話題がそれすぎないようにします。

ただし、その目的以外の話題がまったく許されないわけではなく、あくまでもその目的が達成されないほど話題がそれる事態は避けるという程度です。

つまり、ディナーの間は会話の中で各人が質問をするのですが、その質問の解答を聞いているときには事前のteam meetingで打ち合わせた内容がどの程度埋められたかを頭の中で常に確認しているのです。

ディナーの後のteam meetingはもちろんそのディナーの復習、要するにディナーで得た情報のまとめです。

6人いると結構各人によって意見や理解がばらついたりして時間がかかるものではありますが、その分いろいろな意見が出てくるので適正規模かもしれません。

ちなみに本日のディナーでは、守秘義務の書類にサインしました。

GMSCではその会社の実際のビジネスにかなり踏み込むので当然かもしれませんが、やはり緊張感が沸いてきます。

確かに今日までに得た情報だけでも、かなり本質的な情報が多くなっています。



昨日今日と多くのクラスメートと久しぶりに会いました。

やはり再開というのは嬉しいものです。

これから数ヶ月間は一緒にいられると思うと、ほっとします。

2008年1月25日金曜日

授業紹介~其の三十三



本日はGMSC(アメリカ文化紹介~其の六参照)のboot campがありました。

本当は昨日から始まっているのですが、僕は昨日帰国したので、本日からの参加です。

上の写真はそのときのteam meetingの様子です。



本日はコンサルティングの仕方、コンサルティングで用いられる思考の実例を交えての講義があったあと、team meetingをしました。

team meetingでは、問題点を整理してまとめる、というのがテーマでしたが、僕にとっては失っていた記憶を取り戻す時間になりました。

僕はKimberly-Clarkのteamなのですが、何しろclient dinnerが2ヶ月前で、それ以降ほとんどGMSC関連の行事はなかったので、ほとんど記憶がなくなってしまっていたのです。

みんなそんな感じではありましたが、特に僕はひどかったです。

そんなわけで、恥を忍んで質問しまくりました。

こういう機会での質問はどのようなものでも許容されます。

初歩的な質問でもまったく問題ありません。

逆にこのような機会に初歩的な質問をしておかないと、あとでそのような質問をするということは難しくなったりします。

本日のteam meetingはその初歩的なところから確認する場なので許容されるわけで、逆にそのような機会は二度と訪れないかもしれないのです。

これは日本でも同じことかもしれませんが。

実際には、初歩的な質問をしてみると、結構みんなそこが抜け落ちていたりして、たまに「核心的な質問だ」となったりして面白かったりもします。



そのあとはほかのteamも含めて全員でボーリングに行きました。

ここで気づいたことを一点。

アメリカ人は勝負強いです。

具体的には、スペアのあとちょんぼしません。

僕も含めて素人ばかりだし、スコアをあげるためだけにやっているわけではないので、スコアそのものはたいしたことないのですが、勝負強さはここでも発揮されます。

僕などはスペアのあとは必ずといっていいほどガターを出してしまうのですが、アメリカ人は普段ガターを連発していても、スペアの後は出さないのです。

本日もアメリカ人との差をまざまざと見せ付けられて帰ってきました。

ちなみにスコアは120と129でした。

普段は100いかないので、大満足のスコアでした。

2008年1月24日木曜日

授業紹介~其の三十二



上の写真はlead weekから戻るときの、バンコクの空港の様子です。

よくわからないかもしれませんが、イルカか何かの人形の上に子供を乗せ、それをお母さんが引っ張っています。

空港なのでこれはアメリカ人ではないかもしれませんが、日本ではまず見られない光景ですね。

感動したので写真にとってしまいました。

こういうところが欧米のいいところですね。



さて、楽しかったlead weekも終わり、いよいよ新学期が始まります。

本日アトランタに戻ってきたのですが、本日はそのlead weekからかえるときのことを紹介させていただきたいと思います。



僕は車を持っていません。

よって空港から家まで一人で帰らなければいけません。

車を持っていてもそんなに長い間車を空港に置いておく人は少ないので、同じ問題に直面することは多いようです。

選択肢は、タクシーか、公共交通機関か、誰かに迎えに来てもらうかです。

当然誰かに迎えに来てもらうのが一番便利で一番安く上がることは明らかです。

そのようなときには、同級生全員のメーリングリストのようなものにメールを出し、誰か空港まで迎えに来てくれないか、とお願いします。

すると、時と場合によるのですが、迎えに来てくれることがあります。

で、今回の場合ですが、迎えに来てくれました。

今回は荷物が50キロくらいあったので、非常に助かりました。

迎えに来てくれる場合には、

・たまたま近くに用があってその辺りにいる。

・家族や友人などをもともと同じ時間帯に迎えに行く予定だった。

・自分自身が同じ時間に空港を利用し、車を空港においてある。

・特に用はないが、空港まで行ってあげてもいい。

などのケースが考えられ、今回は完全に4番目、つまり何の用もなく、ただ単に迎えに来てくれただけでした。



このように、大学内では学生同士の結びつきが密であり、助け合いの精神にあふれています。

僕はお世話になってばかりいるので、早く何らかの形で他の人の役に立てるようになりたいと思います。

lead week中も一人でいるといろいろな人から「今からだれだれとどこそこにいるけど一緒に行かないか。」と誘ってもらいました。

lead weekまではほとんど交流がなかった人からもです。

そのあたりがEmoryの魅力かもしれません。

2008年1月21日月曜日

授業紹介~其の三十一



上の写真は先日紹介させていただいたlead weekのルームメイトのPaul君(「授業紹介~其の二十四」参照)です。

かなりいい表情の写真が取れました。



さて、本日も昨日に続いて、アメリカ人とアジア料理のお話を紹介させていただきます。

続いての問題はにおいです。

魚肉の練り物にあるような、魚くさいにおいは一切受け付けません。

市場などに行っても、魚のにおいがするとアウトでした。

僕はもともと魚がすきということもあるのですが、魚のにおいが多少するのは仕方がないと思っているので、ずいぶん感じ方が違うなあと思いました。

また、香草のにおいもだめです。

これは確かに日本人でも苦手な人が多いのですが、ほぼ確実に拒否反応を起こします。

そのほかにも多少なれないにおいがあると、かなり敏感に反応し、食べようとはしません。



あと一つ面白かったのは、彼らは炒飯を箸で食べようとします。

中国でも日本でもこれらはスプーンで食べるんだといっても、かたくなに挑戦しようとし、僕が蓮華を使って食べたら「ずるい、日本人がそれでいいのか。」といわれました。



結論としては、アメリカ人はとにかくアジア料理を受け付けないということです。

確かに中には受け入れている人も多いのですが、数はかなり少ないです。

僕にとっては今回のlead weekで食べた料理のレベルは非常に高く、どれもきちんと味があるので、慣れれば大丈夫なはずだと踏んでいたのですが、そうは行かないようです。

最初からだめだった人はほぼ全員最後までだめでした。

日本料理はにおいがそこまで強くなく、味もまとまっていて個性的なものが多くないので多少ましかもしれませんが、かなり厳しいかもしれないなと思いました。

「もう我慢できない。」と言ってマクドナルドに走るアメリカ人の姿は、僕にとっては驚愕以外の何者でもありませんでした。

やはり食べなれた味が一番という事のようです。



ちなみに一つ発見したのは、彼らはミルクキャラメルが好きだということです。

僕は留学する前に友人にミルクキャラメルをもらい、それを留学したあとに食べたら非常に懐かしい味がして嬉しかったので、ためしに今回持って行ってみました。

するとほぼ全員が大絶賛をしてくれて「こんなにおいしいものは食べたものがない」といわれました。(ちなみにアメリカ人は本当においしいと思うとこれくらいの表現は普通にします。)

荷物に余裕があったらまたアメリカに持っていこうかなと思います。



何はともあれ、2週間おいしいものを食べたいだけ食べることが出来たので、非常に幸せでした。

授業紹介~其の三十



上の写真は最後の夕食の写真です。

Dr. Zと一緒に近くの海鮮料理屋に行きました。



lead weekは終わりましたが、そこで学んだもっとも大きな生活習慣の差を紹介させていただきたいと思います。

それはほかでもない食べ物です。

2週間ほぼ毎日昼と夜はアジア料理(タイ料理とベトナム料理が中心)だったのですが、アメリカ人はほとんどまったく食べられません。

これまでも少しその様子は紹介させていただきましたが、今回はもう少し詳しく紹介させていただきたいと思います。

まず、料理が出てくると「これは何だ」という議論から始まります。

中国を中心としたアジアではでは犬も猫も食べることがあるということをみな伝え聞いていて、まずは「犬や猫じゃないだろうな」という話になります。

ほとんどの場合メニューがついているのでそれを見ればいいだけの話なのですが、ペット大国で幼少のころから犬や猫と一緒に育っているアメリカ人にとってはとても大事なことなのです。

そのあと、肉ならどの部位か、野菜はどんな野菜か、という話になります。

特に肉ですが、アメリカ人は脂身を食べるのを非常に嫌います。

僕は脂身が大好きで、豚の三枚肉などには目がないのですが、アメリカ人は一切食べませんでした。

その上三枚肉をおいしそうに食べている僕を見て、びっくり仰天していました。

アメリカ人にとってはありえないことのようです。

そのほかにも脂肪分はかなり気にしていて、脂肪分が高いものは口にしようとしません。

なぜそれであんなからだを作ることが出来るのか非常に不思議なのですが、それはフレンチフライやオニオンリング、ポテトチップスのおかげかもしれませんね。

そのあたりは別問題のようです。

そのような儀式が終わるころにはあったかい料理も冷めてしまうことが多いのですが、やっとのことでアメリカ人は料理を口に入れます。

すると今度は食感の話になります。

ちなみにいわゆる食感という言葉は英語でなんと言うのか僕は知らないのですが、みんなtextureといっていました。少し英語を勉強しました。

アメリカ人は、もちもちした食感がだめなようです。

典型的な例だと、かまぼこなどの練り物です。

弾力があるものにかなり抵抗があるらしく、鍋物に入っている魚肉の練り物はほとんど食べれていませんでした。

ミートボールはそれに近いものがあるように思うのですが、だめなものはだめなようです。

また、スペアリブなどをよく食べている割には骨の周りの肉がおいしいという認識がないらしく、肉に骨がついているものはかなり嫌がっていました。



つづく

2008年1月20日日曜日

授業紹介~其の二十九



上の写真はDarren君(「Goizuetaでの生活~其の五」参照)です。

Darren君はベトナム出身ということもあり、今回のlead weekのベトナムでの企業訪問やスピーチなどの大部分を取り仕切りました。

Darren君は普段からいろいろな活動に非常に積極的でリーダーシップに優れており、みんなの人気者です。

lead weekに限ったことではありませんが、学生が何らかのプロジェクトを取り仕切ることは珍しくなく、特に今回の場合のように教授がついていながら学生がほぼすべてをアレンジするということもあります。

そういうことが可能なところも、ビジネススクールの魅力かもしれません。



本日はホーチミンからバンコクへ移動してきました。

これから各自で帰路に着きます。

昨夜は最後のパーティーがあり、みんなで大いに盛り上がりました。

約80人での2週間のlead weekもいよいよ本日で終わりです。

同学年でない学生も多くいたのでlead weekが始まったときにはまったく知らなかった学生、顔と名前が一致しない学生もいたのですが、同行している配偶者、恋人、友人を含めて全員の顔と名前が一致するようになりました。

やはりいわゆる日本語で言うところの「同じ釜の飯を食べる」と普段よりもずっと仲良くなれます。

それは相手も同じように感じているようで、日がたつにつれて話しかけてもらえる機会も多くなり、話しかけてきてくれる人も多くなって来ました。

ちなみに、本日はこれまでの疲れと、昨日のパーティーで盛り上がりすぎたのと、緊張感が途切れたのと、あとはやはりタイもベトナムも空気が排気ガスで汚れていたせいか多くの学生が体調を崩していました。



ちなみに僕は毎日3食完璧な食事を取っていたこともあり、まったく問題ありません。

いよいよ来週からは新学期に向けたsessionが始まり、再来週からは新学期が始まります。

2008年1月19日土曜日

授業紹介~其の二十八



上の写真は、ベトナムの郵便局の様子です。

なかなかしゃれた建物で、結構感動しました。

電話ボックスの中だけは冷房が入っていて、冷房に当たって涼むことが出来ました。



本日はCu Chiトンネルに行きました。

ベトナム戦争のときに掘られたトンネルです。

ほんの少しではありますが、ベトナム戦争のときにベトナムがいかにして戦ったかを垣間見ることが出来た気がします。

まず、トンネル自体が非常に狭く作られていて、からだの大きいアメリカ人には入ることが難しく、入れても動きにくいようになっています。

中に実際にはいって移動したのですが、スクワット状態で動くことになり、しかも途中で曲がったり穴の大きさが変わったりするので、急ぐとからだが穴にぶつかることになります。

急に勾配がきつくなったりするので、足は本当に疲れました。

ちなみに、長さはたった10mから15mくらいです。

つまり、からだが小さく慣れていないと機動力がほぼ完全に奪われます。

それは、荷物、つまり武器などは持てばもつほどますます動きにくくなることを意味しています。

しかも、湿度が高く、すぐに汗びっしょりになります。

地下なので、温度自体は低いのですが、湿度の高さは異常でした。

なれないアメリカ人には、トンネルの中も外もベトナムの気候は厳しかったことでしょう。

トンネルの入り口には入り口とわからないような工夫がしてあり、トンネル内の調理場には煙を外に逃がす工夫がしてありました。

そもそもアメリカ人はトンネル自体の存在は知っていたものの、どこにあるのかはベトナム戦争後も把握できなかったそうです。



明日はほとんどの学生にとってSE Asiaのlead weekの最終日で、バンコクを経由して帰国することになります。

今夜は最後の夜になるので、お別れパーティーが開かれます。

2008年1月18日金曜日

授業紹介~其の二十七



引き続きlead weekですが、14日からベトナムに来ています。

ベトナムでは、Ho Chi Minhに滞在しています。

上の写真は、Duc Thanh Woodを訪問したときの、CEOのMs. Le Hai Lieu(写真左)のスピーチの様子です。

Duc Thanh Woodは木材加工品を製造して世界中に輸出しているベトナム企業で、CEOのスピーチを聞き、工場を見学しました。

ベトナムは人件費を安く押さえられる上、国民性そのものからして勤勉で、日本にもそれほど遠くなく、しかも中国への生産拠点の集中を避けるというリスク分散が出来るという点で、日本にとってはこれからますます重要になってくる国かもしれません。

Duc Thanh Woodはオーナー企業なのですが、オーナー企業が成功する秘訣や、女性CEOとしての苦労、アジア通貨危機への対応などをスピーチの中で、Ms. Le Hai Lieuが紹介してくれました。



今日の午前には、orphanage(児童養護施設)を訪問しました。

言うまでもなくベトナム戦争の爪跡が今でも深く残るところであり、人間が時として見せる残忍性や短絡的な思考の危険性を再認識しました。(ちなみに、生まれつき障害がある子供だけではなく、障害がない子供もいる施設でした。)

普段は陽気なアメリカ人も、さすがにこのときばかりは暗い顔をしていました。

この児童養護施設では子供を生まれたばかりのころから、養子になったり、自立できるようになるまで育てています。

少数ではありますが、大学まで行く子供もいるそうです。



ベトナムの気候ですが、タイと同じく高温多湿です。

今は、日本(東京)でいうところの6月から7月くらいの気候でしょうか。

ただ、雨はそれほど降ってはいません。

道路にはスクーターがあふれており、交通ルールなどあったものではありません。

よくそれで事故にならないなと思いますが、実際に接触したり転んだりしたスクーターを何回か見ました。

それらもたいした問題ではないらしく、ベトナム人はあまり気にしません。

そんな道路を横切るときはスクーターと車の波を掻き分けなければいけないのですが、アメリカ人はそれが出来ません。

日本人である僕は、箸を使うのと同じようにここでもヒーローになって先頭に立って道路を横切っています。

そんな時、「amazing!」といって称賛してくれるアメリカ人であります。

2008年1月15日火曜日

授業紹介~其の二十六



上の写真は、Dr. ZことPhilip Zerrillo教授です。

今回のlead weekのcoordinatorであります。

Zerrillo教授はmarketingの教授なのですが、来期からNorthwestern UniversityのKellogg School of Managementへ行くことが決まっています。

つまり今回のlead weekはZerrillo教授のGoizueta Business Schoolでの最後のlead weekになるのです。

Zerrillo教授はGoizuetaの看板教授の一人で、学生からも非常に人気の高い教授です。

というわけで、今回はZerrilloはもとより、学生も非常に気合が入っていて、Zerrillo教授に最後に最高の思い出をプレゼントするために一生懸命です。



そんなZerrillo教授なのですが、実は僕はZerrilloの授業を受けたことはありません。

最初の半期はfinanceかmarketingを選択するのですが、僕はfinanceを選択したためです。

そういう僕ではありますが、僕なりにZerrillo教授の印象、なぜZerrillo教授がこんなに人気があるのか、を紹介させて頂きたいと思います。

まず、講義の質が高いということがあるのでしょう。

実際に授業を受けたことがないのでよくわかりませんが、lead weekのためのinformation sessionはとてもわかりやすかったです。

具体的には、大事なところをきちんと抑えて残りの部分は自由度を高くするという、典型的なアメリカ的発想です。

そして、非常にフレンドリーです。

まず、学生の名前をよく覚えます。

僕の名前もすぐに覚えてくれました。

最後に、Zerrillo教授は学生とよく飲みに行く教授として有名です。

飲みに行くというのは、barやclubに行くという意味です。(つまり日本の居酒屋とはちょっと違います)

必ずといっていいほど、一番最後までいるそうです。



話には聞いていたのですが、僕もあって話してみて、いかにカリスマ的な人かがわかりました。

本日はHua HinからBangkokに戻ってきました。

明日はBangkokからVietnamのHo Chi Minhへ行きます。

2008年1月14日月曜日

授業紹介~其の二十五



本日は週末ということもあり、Hua Hinというビーチに来ています。

上の写真は、lead week中のひとコマです。

floating market(浮上マーケット?)とでも言うのでしょうか。

残念ながらビーチにはカメラは持参しませんでした。



僕はもともとビーチなどが得意ではないのですが(というか日焼けが好きではない)、この際そういうことは言っていられないので、一生懸命仲間に入るように努力してみました。

アメリカ人は、日光浴が大好きです。

日光浴というと聞こえがいいですが、ひなたぼっことも言います。

そして、プールサイドやビーチで読書をしたりします。

まず日焼けが好きではない僕にとっては、なぜわざわざ本を読むのに、外の、しかも日向に行くのかまったく理解できません。

風が吹くと面倒だし、虫はいるし、ぬれる可能性はあるし、そもそも日焼けをするからです。

しかし、彼らのにとっては、それは普通のことです。

一ついえることは、ヨーロッパの、しかも北のほうでは、日光を浴びないと冬にうつ病になることが多いらしく、それを避けるために日光浴をするということです。

ただ、そうは言ってもただ本を読んでいるだけでは僕自身は得るものがないので、アメリカ人の遊びに入れてもらいました。

まず、プールでフットボールを使ったキャッチボールが始まりました。

フットボールを投げるのは結構難しいのですが、みんな器用に投げます。

ほとんど経験がないであろう女性も、なかなかの腕前を見せてくれます。

僕はというと、かなり下手な部類に入ってしまいます。

そのうち、せっかくだから試合をしようという話になり、ビーチで試合をしました。

Class of 2008対Class of 2009、つまり2年生対1年生です。

当然のことながらルールは単純化されていて、ボールを持った相手に両手で触ったらタックルが成功したことになります。

QB(クォーターバック)へチャージは数字を7数えるまで待たなければいけないのですが、すぐに7数えてしまわないように各数字のあとにMississippiを入れなければなりません。

つまり「1、2、3...」ではなく「1 Mississippi、2 Mississippi、3 Mississippi...」となります。

Mississippi恐るべし...

今アメリカで一番人気があるスポーツだけあって、みんなかなり熱心です。

単なるビーチでの試合なのに、しっかり作戦を立てて臨みます。

結果はClass of 2009の3-1(タッチダウンのみ)での勝ちでした。

日焼け止めを塗り忘れたのがかなり心残りですが、いい思い出になりました。



こういう機会にちょっとした遊びとはいえスポーツを一緒にやると、かなり仲良くなれます。

しかも、僕だけがルールをまったく知らなかったので、始まる前には丁寧に説明してくれました。

そのほかにも、プールサイドでは簡単なゲームをしたりして、終わってみればビーチでのひと時を結構楽しむことが出来ました。

2008年1月11日金曜日

授業紹介~其の二十四



上の写真はPaul Billingsly君です。

Paul君は、今回のlead weekにおける僕のルームメイトです。

Class of 2009で一番からだが大きい人と、一番線が細い人の組み合わせになっているわけです。

外見からしても、この二人がルームメイトで大丈夫かという感じですが、どうやら大丈夫のようです。



実際僕もPaul君と同じ部屋になるということで、かなり心配していました。

まず、とてもうるさい人なのではないかという点が気になっていました。

音楽をガンガンかけたり、飲んで暴れたり、いびきがうるさかったりするのではないかと。

しかし、実際に同じ部屋で暮らしてみると、いい意味で期待は裏切られました。

いびきは多少かくものの、それほどうるさくはないですし、普段は非常に物静かです。

逆に静か過ぎるくらいで、部屋にいるときはひたすら読書にふけっています。

普段の姿からはまったく想像できません。

普段は、うるさいというわけではないものの、社交的でいつも話題の中心にいるような人なので、そこから読書へは連想できなかったのです。

そして非常に性格ががさつで自分勝手な人かなあと心配していたのですが、それも違いました。

逆にかなり気を使ってくれるので、たまに申し訳なくなるくらいです。

たとえば、服はいちいちきちんとたたみ、シャツは自分でしっかりアイロンをかけます。

部屋がとんでもなく散らかるのではないかと思っていたのですが、そんな心配は必要なかったようです。

そのほかにも、常にこちらが何をしたがっているかを気にして、それを優先してくれるので、本当にありがたい限りです。

しかもアメリカ人ならではのユーモアにあふれているので、一緒にいてあきません。

話題もくだらない話から真面目な話まで幅広いです。

特に今アメリカは大統領選挙の話題で盛り上がっているので、選挙の話を聞いているととても勉強になります。



明日は早朝にバンコクのホテルを出て、Hua Hin Beachへ向かいます。

授業紹介~其の二十三



上の写真は、アユタヤ歴史公園のものです。

ちなみに手前に移っているのは同行しているほかの学生です。

本日は午前中はアユタヤ歴史公園を見学し、午後は川を下りながら寺院とタイの人々の川沿いでの暮らしぶりを見学しました。

本日はその中で、驚いたことや気づいたことを少し紹介させていただきます。



まず、僕自身がタイに来てタイ人の人を見て受けた印象は「やはり日本人に比べると線が細いなあ」というものでした。

ところが、アメリカ人に言わせると、タイ人のほうが背は低いものの、日本人のほうがやせているとのことです。

川沿いの、それほど裕福ではない人を見てもそうだといっていたので、もしかしたら本当に日本人のほうがやせているのかもしれません。

現在の日本人の場合は、食べるものがなくてやせているということは考えられないので、昨今のダイエットブームなどのせいかもしれません。



次はアメリカンジョークを紹介させていただきます。

面白くないかもしれませんが、これらは英語で聞くと非常に面白いのです。

一つ目…アメリカにはベジタリアンが多いので、旅行中は別の食事を頼むことになり、ベジタリアンを一つのテーブルに集めたりするのが旅行中の食事における一作業になります。川をボートで移動しているときに、川にいる魚にパンを与えながら、「ベジタリアンの魚はどこにいる?」

二つ目…同じく魚にパンを与えているとき、「魚はなぜパンを作ることが出来ないのに何でこんなにパンが好きなんだ。」

両方とも大爆笑でした。

日本語で書いているとどこが面白いのか自分自身でもさっぱりわからないのですが、この手のジョークを英語で聞くと、本当に面白いです。

そもそも普段のテンションからして日本人より格段に高いので、いつでも大爆笑が起きる素地があるのかもしれません。



アメリカ人と旅行をしていると本当に楽しいです。

しかもやはり寝食を共にするとより仲良く慣れるのは間違いありません。

明日以降もlead weekの様子について紹介させていただきたいと思います。

2008年1月10日木曜日

授業紹介~其の二十二



本日は二日目であります。

上の写真はタイのGrand Palaceです。

このあたりは非常にタイらしくていいですね。

市街地は発展しすぎていて、あまりタイらしさが感じられないので、Grand Palaceなどを見ると、「タイに来たんだなあ」という気がします。



本日はGrand Palaceとタンマサート大学(Thammasat, มหาวิทยาลัยธรรมศาสตร์)を訪問しました。

タンマサート大学では「タイとアメリカの比較」と「東南アジアにおけるタイのこれからの役割と展望」というようなテーマでの講演を聴きました。

講演は、最初がアメリカ人、次がタイ人の教授だったのですが、タイ人の教授は非常に英語がうまく、聞き取るのに苦労するということはありませんでしたし、きちんと随所にジョークを入れていました。

そのあたりも、内容もさることながら、かなりレベルが高いなあという印象を受けました。

大学の施設そのものは、アメリカの大学ほど大規模で設備も整っているということはありませんでしたが、日本の大学に比べればはるかに充実していました。



一般的な情報を伝え忘れていたのですが、当たり前のことながらタイは非常に暖かいです。

屋外にいる限りは、Tシャツ一枚でまず問題ありません。

また、プミポン国王の姉のカラヤニ王女が2日未明に死去したので、以後2週間は喪に服しているそうです。

よって、多くの人が黒と白を貴重とした服装をしています。

派手な色は極力控えているとのことでした。

道路などはかなり発達していますが、やはり空気は多少汚いという印象です。

一緒に来ている同級生も、何人かアレルギー反応などを起こしているようです。

バイクが非常に多く、その排気ガスが原因になっているのかもしれません。



毎日のことですが、食べ物は非常においしいです。

しかし、アメリカ人は合わないらしく、結構大変そうです。

アメリカ人は日本人に比べてかなり健康に敏感になっていて、ベジタリアンも多く、ベジタリアンではなくても脂肪分は摂取を控えるという人も多いようです。

また、食事を残すことに抵抗がないので、食べたくない(食べられない)ものは決して食べません。

僕は日本育ちなので、「自分の皿にあるものは残さず食べる」という癖がついており、一人だけ毎回きれいに平らげています。

2008年1月8日火曜日

授業紹介~其の二十一



上の写真は、本日の夕食時に撮ったものです。

中国、タイと毎日おいしいものを食べることが出来て、僕は本当に幸せです。

しかしアメリカ人はまったくそうではないらしく、口には合わないし、箸が出てくるとうまく使えないわと、非常に苦労しています。

箸は当然のことながら僕はまったく問題ないので、箸を使うときになると、僕はスーパースターになれます。

しかも、食べにくい上に口に合わないということでアメリカ人はあまり食が進まないようで、僕は食べたいだけ食べることが出来るというまたとない環境なのです。

そもそもアジアがはじめてという学生が非常に多いので、当然かもしれません。

日本では、日本料理はもとより、中華料理、イタリア料理、その他のさまざまな料理を普段から食べる機会が非常に多いので、日本人である僕が順応しやすいという側面もあります。

というわけで、lead weekも二日目に入りました。



本日は午前中はBig Cというスーパーマーケット、午後はBaumruangrad Hospitalを訪問しました。

タイは思ったよりも発展していて、Big Cはアメリカや日本のスーパーマーケットとほぼ同じイメージです。

Baumruangrad Hospitalは超高級病院で、一流ホテル並みの施設でした。

そもそも、タイは東南アジアでは随一の先進国なのです。

両方に共通することは、タイの安い労働力と外資の経営がうまく組み合わされているという点であります。

このビジネスモデルだとかなりのことが出来そうなのですが、果たして労働コストが上昇してしまったらどうなるのだろうか、という懸念は残りました。



個人の旅行ではこのような企業訪問などは決して出来ないので、今日はとてもいい勉強が出来ました。

同級生と一緒に旅行するのも楽しいですし、lead weekのような、いわゆる日本で言う修学旅行はビジネススクールの醍醐味の一つだと思います。

しかも参加者は全員大人なので、責任も思い分自由度も高く、自分の興味にそった参加方法を選ぶことも出来ます。



明日からもこのような企業訪問などが続くのですが、それと同じくらい明日からの食事も楽しみです。

2008年1月6日日曜日

授業紹介~其の二十



上の写真はlead weekの写真で、隣はRichard Metters教授です。Metters教授は

中国のlead weekの担当で、上の写真は北京で撮ったものです。

僕はSE Asia(「授業紹介~其の十七 」参照)のlead weekに行くのですが、予定がちょうどあったので、一度北京によって中国のlead weekに少しだけ参加させていただいたという次第です。

lead weekは毎年いくつか行き先があるのですが、今年は中国とイスラエルとSE Asia(東南アジア)です。



一昨日北京に着き、空港で偶然会った同級生と一緒にホテルに来ました。

ホテルまでのタクシーで400元払ってしまったのですが、相場は100元だそうです。

早くもやってしまいました。

昨日は一日かけて中国の文化を勉強しました。

まず天安門広場、そして故宮を見学し、そのあとは中国の庶民の生活を見学しました。

具体的には、いわゆる日本で言うところの長屋のようなところに行って、室内を見学するとともに、実際に住んでいる人に質問をするというものです。

僕が予想していたよりも生活水準は高く、型は古かったのですが、エアコンをはじめ電化製品はほぼそろっていました。

ほかの国の一般の生活をのぞける機会はめったにないので、貴重な機会でした。

市場を見学したあと、夜はほかのビジネススクールとの交流会がありました。

僕は疲れていていけなかったのですが、参加した学生もいたようです。



中国で嬉しいのは、食べ物がおいしいところです。

しかも安いのがまた嬉しいですね。

一昨日の夜はしゃぶしゃぶを食べに行きました。

おなかいっぱいになるまで食べて約400円。

昨日の夜は小籠包を食べましたが、これも約500円。

アメリカと違って、本当においしいので、まるで天国にいる気分です。

ただ、多くのアメリカ人の口には合わないようで、KFCやStarbucksを見ると歓声を上げていました。

やはり食べなれた味が恋しいようです。

アメリカ人は、ホテルのバイキングの朝食もあまり中華料理には手を出そうとしません。

日本では普段から中華料理を食べる習慣があるので、その辺りの差があるのかもしれませんね。



本日はこれからバンコクへ行き、いよいよ僕にとって本番のlead weekが始まります。

2008年1月5日土曜日

Goizuetaでの生活~其の十七



上の写真も本日の内容はとまったく関係ありません。

skydiving(「Goizuetaでの生活~其の八」参照)のときに、みんなで待っていたときの写真です。

このときはまだ順番待ちをしているだけで雨も大丈夫そうだったので、期待と希望にあふれていました。

この春に再挑戦する予定です。



せっかくなので、食生活話を続けさせていただきます。

僕はスープをよく作るのですが、テールスープ(「Goizuetaでの生活~其の十六」参照)の次によく作るのが、オニオンスープ(「Goizuetaでの生活~其の三」参照)です。

作り方はきわめて簡単で、たまねぎをいため、鶏がらでとったスープと乾燥トマトでとったスープを合わせて、塩コショウで味を調えるだけです。

コツはなんといってもたまねぎで、いためる時間20分間程度としているレシピが多いようですが、ここは30分以上いためるのが僕の作り方です。

20分程度でも十分おいしく出来上がるのですが、そこから10分粘るかどうかで、出来がぜんぜん違ってきます。

焦げ付きやすくなるレベルではなく、一瞬でも気を抜くとすぐに焦げるくらいまでいため続けると、本当においしいオニオンスープになります。

しかも乾燥トマトでとったスープが入るので、自分で言うのもなんですが、想像を絶するおいしさになります。

僕は鶏がらからいちいちだしをとっていますが、鶏がらスープは固形スープを使っても問題ありません。



オニオンスープのいいところは、パンにチーズを乗せて焼いたものを浮かばせれば、それだけで軽食になるところです。

夜おなかがすいたときなどは、この方法にかなり頼っています。

スープそのものはいろいろな野菜からとっただしなので、非常に健康的でもあります。

アメリカに来て以来、特に後半はオニオンスープが台所になかった日はないくらいです。



さて、実は昨日から中国に来ています。

以前紹介させていただいたlead week(「授業紹介~其の十七」参照)です。

明日からは早速lead weekのことを紹介させていただく予定です。

2008年1月3日木曜日

Goizuetaでの生活~其の十六



上の写真はskydiving(「Goizuetaでの生活~其の八」参照)のときに、「いざこれから」という感じでSarah Lawrenceさん(「授業紹介~其の十八」参照)に教えてもらいながら準備をしているときであります。

この時は期待と不安が入り混じりながらも、「さあ飛ぶぞ」という感じだったのですが、この後雨が降り出してしまいました。



さて、本日も昨日に続いて食生活を紹介させていただきたいと思います。

僕はスープを良く作ります。

最初に作ったのは牛テールスープです。

作り方は簡単で、適当にインターネットで検索しながら作りました。

牛テールと野菜を煮込むだけでだしが出て美味しくなり、日持ちするので重宝しました。

牛テールはやっぱり安いです。

しかし、牛肉は全般的に期待したほど安くはありません。

しかも、牛タンなどの部位はそれなりに値が張ります。(それでも日本よりは安いです)

僕はアメリカに来たら牛肉を毎日のように食べられると思っていたので、ちょっと残念です。

価格的に出せないものがあります。

ちなみに狂牛病は誰も気にしていません。

「狂牛病の影響はあるのか?」と聞くと、「???」という反応をされ、一生懸命こちらが説明してから、「ああそういえばそんなこともあった」という返事が返ってきます。

確かに狂牛病を本当に気にしていたら、アメリカ全土がひっくり返ってしまうでしょう。

よく言われているように、アメリカにはいわゆる霜降り肉は、少なくともスーパーにはありません。

アメリカではそのような需要がないのでしょう。

ただ、それなりにやわらかい肉が歓迎されるらしく、肉はコチコチに硬いということもありません。

願わくば、アメリカにいる間にもう少し牛肉の価格が下がってくれれば、という感じです。



せっかくここまで来たので、今後も食生活を紹介させていただきたいと思います。

2008年1月2日水曜日

Goizuetaでの生活~其の十五



上の写真はsection feud(「アメリカ文化紹介~其の十七」参照)のときの写真です。

今見てもみんな変な格好していますね。



さて、昨日に続いて、普段の食生活を紹介させていただきたいと思います。

一人暮らし(部屋自体はルームメイトと共有)なので、どうしても同じものが続いてしまいます。

よく食べているのは、しょうが焼きです。

しょうが焼きといえば豚肉ですが、別に豚肉でないとしょうが焼きにしてはいけないという決まりはありません。

牛肉でも鶏肉でも何でもしょうが焼きにします。

しょうが焼きのいいところは、つけておいた肉を焼くだけですぐに食べられること、生姜と醤油とみりんという簡単な味付けで非常に日本的な味になることです。

作り方ですが、当然のごとく非常に簡単です。

肉ですが、日本のように薄切り肉もなければ、こま切れ肉のような形では売られていません。

基本的には塊で売られていて、せいぜいステーキ用にきられているくらいでしょうか。

肉を細かく切って料理するなんていうせこいことはしないとことかもしれません。

よって自分出来るしかなく、骨がついている場合は自分で取り除かなければいけません。

これは結構面倒です。

そのあとは生姜をすります。

おろし金がない(韓国スーパーにはあるかもしれませんが買っていません)ので、チーズグレーターでひたすら生姜をすります。

生姜はどこでも売っています。

ここまでは結構大変ですが、あとは簡単です。

醤油とみりんを入れて、良く混ぜ合わせ、常温で数時間置いてから冷蔵庫で保存します。

焼くときには、玉葱、キャベツ、セロリ等を入れて野菜を取るようにしています。

特にこだわりはないので、余っている野菜があったら適当に投入するという感じです。

これをご飯と一緒に食べると、そこはもう日本です。

さすがに続くとあきますが、肉の種類を変えれば、多少変化はつけられます。

ちなみに、やはりお金がないので鶏肉が一番多いです。

しかしこの鶏肉のしょうが焼きが結構美味しいのですが。



せっかくなので、また次回も食生活の紹介を続けさせていただきたいと思います。

2008年1月1日火曜日

Goizuetaでの生活~其の十四



愛読者の皆様、あけましておめでとうございます。

本年もGoizueta Business Schoolをよろしくお願い申し上げます。



上の写真は、skydiving(「Goizuetaでの生活~其の八」参照)のときの犬の写真です。

皆さん非常に元気そうで、尻尾をブルンブルン振り回しながら駆け回っております。

しかしながら、本日の内容も写真とは全く関係ありません。



せっかくなので、昨日に続いて、僕の普段の食生活を紹介させていただきたいと思います。

最近食事のメインになっているのは、鳥の水炊きです。

鍋なので作り方というような小難しいものは無く、沸いたお湯に具を入れてたれをつけて食べるだけです。

今のところ、主な具は鶏肉、白菜、万能葱、もやし、ほうれんそうです。

アメリカでは全般的に肉が安いです。

僕は牛肉がめちゃくちゃ安いことを期待してアメリカに来たのですが、一般的に牛肉は高い部類に入ります。(それでも日本よりは安いですが)

次が豚肉、そして鶏肉です。

よって、具として鶏肉を選んでいるのです。

もう一つの理由は、アメリカには薄切り肉が無いことです。

つまり、しゃぶしゃぶようの肉を手に入れることが出来ず、どうしてもしゃぶしゃぶをしたい場合は、自分できらなければなりません。

野菜ですが、結構何でもあります。

ただ普通の葱は質が悪いことが多く、噛み切れないほど固いものがたまにあるので、敬遠して万能葱にしている次第です。

ほうれん草は、さすがにポパイの国だけあってどこにでもあります。

しかし、アメリカではほうれん草はちぎった葉を袋詰めにして売っています。

つまり、茎は食用とはみなされていません。

便利といえば便利ですが、ちょっとさびしいですね。

もやしはfarmers market(「Goizuetaでの生活~其の六」参照)で調達しています。

たれは今のところ醤油だけです。

韓国スーパーに行けばほぼあらゆるたれが売っているのですが、今のところ行けていません。

だしも使っておらず、単なる水です。

それでも十分美味しく思えるので、醤油の力は大きいなあ、と思います。



鍋のいいところは、特に料理をする必要が無いところ、食べる量をそのときにすぐに調節できるところ、そして野菜をちゃんと取ることができるところです。

次回は鍋以外の食生活を紹介させていただきます。

Goizuetaでの生活~其の十三



上の写真は、skydiving(「Goizuetaでの生活~其の八」参照)のときの写真で、skydivingのショップの車です。

この車体の塗り方がいかにもアメリカンですね。



さて、本日は自分自身の食生活を紹介させていただきたいと思います。

という訳で、写真は本日の内容とは全く関係ありません。

僕は毎日自炊をしています。

理由はいくつかあります。

料理は結構好きなこと、外に食べに行くと時間がかかるし美味しくないこと、生活費を切り詰めたいこと、などがありますが、最大の理由は体調管理を自分でしたいからです。

つまり、いかに野菜をきちんと取るかが食生活における最大の懸念事項です。

アメリカには、質はともかくほぼ何でもあります。

「アメリカ文化紹介~其の十三」でも紹介させていただいたとおり、白菜もありますし、葱もあります。

普通のスーパーマーケットでもいろいろなものが売っていますが、韓国系のスーパーに行けば、「そんなものまで!?」と思ってしまうほど何でもあります。

ただ、野菜は日持ちがしないので、最低でも週に一回はスーパーに行かなくてはなりません。

車を持っていない僕は、友達に電話をして連れて行ってもらいます。

いつも連れて行ってくれる皆さんありがとうございます。



ただ、何でもあるとはいうものの、質は決して高いわけではなく、特にがっかりしたのがトマトです。

日本でもトマトを遠くから運ぶために熟する前に収穫してしまう、ということがありますが、それがもっとひどいのです。

しかも高いです。

地元の農場の近くの直売所のようなところまで行けば安くて美味しいトマトがあるそうなのですが、そのようなトマトはスーパーにはこないようです。

それ以外でも、味がない野菜が多いです。

ただ、その点は、逆に日本の野菜が味がありすぎるのかなあ、とは思います。

セロリなどは安くて美味しいです。

僕はスープを良く作るので、セロリが安いのはとても助かります。

しかも野菜の中では結構日持ちがするほうなので、冷蔵庫の中にはセロリは常にあります。



そんなこんなで、今まで一度も風邪を引いていません。

体調を崩すとそれだけ貴重な時間を失うことになるので、これからも健康的な食生活を心掛けたいと思います。