米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2017年2月27日月曜日

休暇の過ごし方

こんにちは、Class of 2018Junです。今回はアカデミックな内容から離れて休暇の過ごし方について書きたいと思います。MBAintensiveなカリキュラムになっていますが、エモリーは程よく休暇が入るのでメリハリをつけて学べる環境にあります。私がこれまで過ごした休暇について体験したことを紹介します。

キャリアウィーク(1週間)
10月初旬(毎年時期が異なります)にMBA生向けの就職活動イベントがあるため学校が休校になります。社費派遣生にとってはリフレッシュできる絶好なチャンスなので、私はプログラムがスタートして早々ニューヨーク行きを計画しました。ニューヨークはアトランタから約2時間半のフライトです。滞在は5日間。余裕を持った旅程だったのでセントラルパークを散策したり、ブルックリンブリッジを徒歩で渡ったり、エンパイアエステートから夜景を見たりと思い存分遊びました。またニューヨークは数多くの日本レストランがあるので、久々の本場の味も味わうことができてとても満喫した旅となりました。

Thanks Giving(5日間)
11月末にThanks Givingの休暇があります。ちょうどこの時期に家族が訪ねてくれたので、アトランタで過ごしました。この時期の楽しみは何と言ってもBlack Fridayセールです。 本来であればBlack Fridayと名前の通り、Thanks Givingの翌日の金曜日からセールがスタートしますが、ここ近年はセール開始が早まり木曜日の夜からスタートするところが多くなっています。私は家族とともにアトランタから車で1時間のNorth Georgia Premium Outletへ行きました。セール開始18時の30分前からスタンバイ。どのお店も50-70% OFFと買い物欲がそそられる安さでした。中には入店するのに並ぶお店もあり、まさに戦いです。ただ掘り出し物をゲットできたときはなんとも言えない達成感を味わうことができます。結局帰路に着いたのは深夜1時。アメリカに来たらぜひ体験してほしいイベントの一つです。

冬休み(1ヶ月)
秋学期が12月上旬で終了し、勉強から完全に解放され約1ヶ月間の冬休みがスタート。こちらも早々と旅行の計画を立て8都市を回りました。行き先は、サンノゼ、サンフランシスコ、ヨセミテ国立公園、ロサンゼルス、ワシントンD.C、フィラデルフィア、ジョージタウン、アナポリスとアメリカ横断の旅でした。いくつかハイライトしてご紹介します。まずサンノゼで友人を訪ねてGoogle本社を見学させてもらいました。 大学キャンパスのように広く社員はビル間を自転車やシャトルバスで移動しているのが印象的でした。また食堂は朝から晩まで食事を提供している上に、各オフィスフロアにドリンク・スナックが備わっており、社員に対するHospitalityあふれていました。 なんとも羨ましい仕事環境です。次にヨセミテ国立公園。私はここでアメリカ国立公園デビューを果たしました。アメリカの広大さと自然の神秘さを感じさせる旅となりました。そして何より一番興味深かったのはフィラデルフィア郊外にあるAmish Villageを訪れたことです。ここにはドイツ(スイス系)からの移民が 宗教上の信念からテクノロジーに頼らない生活を21世紀の今も続けている村があります。アメリカにそんな民族が住んでいたことにとても驚きました。アメリカは広いですが、飛行機と車を使えば色々と回ることができます。

春休み(1−2週間)
Mid-semester Moduleのコースによりますが、On campusコースの場合は2月末から約2週間春休みがあります。留学生活も8ヶ月が経ち、私は春休みを利用して日本に一時帰国中です。日本でいろんな美味しいものを食べてエネルギーをつけて春学期の後半を迎えたいと思います。


長々と書きましたが、勉強面だけでなく休暇などを利用して留学期間中に様々な体験ができることを少し実感いただければ幸いです。

受験生の皆さんはいよいよ佳境を迎えていると思いますが、自分が納得いくまでぜひ頑張ってください。その結果としてエモリーを選んでいただいた際はアトランタでお会いできることを楽しみにしています。

2017年2月20日月曜日

学校紹介ビデオ

皆様
こんにちは
GBS class of 2017のHIMです。

今年進学を目指す受験生はインタビューや結果待ちで落ち着かない日々をお過ごしかと思いますが、あと少しですので頑張ってください。ゴイズエタ ビジネススクールに興味を持って連絡を取ってくれる受験生がいること、日本からアトランタまで時間と費用をかけてビジットしてくださる受験生がいることは、在校生ともども嬉しく思う日々です。

受験勉強と業務の両立は本当に大変で、キャンパスビジットのための数日の時間さえなかなか取れない方もいらっしゃると思います。そういった方にも少しでも学校の雰囲気を感じていただけれたらと思い、キャンパス紹介ビデオを作りました。キャンパスビジットの際に行われるキャンパスツアーで巡る場所を網羅しています。約5分程度のビデオですので隙間時間にご覧いただけると幸いです。
※気にいっていただけた場合、いいね!を押していただけると励みになります。

Goizueta Business School - Emory University Campus Tour - in Japanese
 ビデオはコチラ


(番外編)
下記ビデオでは、エモリー大学周辺を走るバスの乗り方を紹介しています。

 Emory university shuttle bus の乗り方
  ビデオはコチラ



質問や相談等がございましたら、遠慮なくゴイズエタ ビジネススクール日本人会までご連絡ください。

2017年2月12日日曜日

MBA生活(というかアメリカ生活)あるある

皆様こんにちは
GBS class of 2018のRioです。
3rdラウンドで応募された方はそろそろ日本でのインタビュー日程も近づいてきて気もそぞろな日々かと思いますが、これまでの努力を信じてあと一息、頑張ってください。我々GBS生もできることはサポートさせていただきます。

さて、今日は少しアカデミックな話題から離れて、こちらで経験したことで印象的だったことをご紹介したいと思います。アメリカ人とのスモールトークのネタに使って頂ければ幸いです。

学費(教科書も)と医療費が高い
アメリカで高い物の代表格です。学費はウェブサイトですでにご存知かと思いますが、2年で1000万円以上。日本だと私立でも文系ならせいぜい年100万円程度でしょうから恐ろしい値段ですよね。このほか教科書代も高くて、確実に私の財布にダメージを与えています。アカウンティングとファイナンスの教科書が特に高くて一冊$2-300くらい普通にしますし、そのほかにケースを買わないといけないのですが(大抵ハーバードのものです)今学期の授業では200ドルオーバーというのがあり、涙目になりました。卒業後再就職したときの給料が跳ね上がる期待があればこそワークする投資ですね。
医療費も言わずもがなですが、高いです。私は幸いまだ病院にはお世話になっていないのですが、チームメートが盲腸にかかって数万ドルの請求が来たと言っていました。お金を払わない人も多いらしく、一度アカウンティングの授業で病院のバランスシートを題材に未収金の引当をどう見積もるかについて議論したこともありました。

授業やチームミーティングでなかなか発言できない
授業で先生が投げかける疑問に対して生徒が挙手して答える。MBAの授業の典型的なシーンですが、これにjump inするのはなかなか大変です。何か言うことを思いついた頃には大抵誰かが自分より先に挙手して意見を述べられてしまいます。
チームミーティングもアメリカ人が中心だと会話のスピードが本当に早くて、そこで発言するのはなかなか大変です。学期の途中と最後にチームメートからのフィードバックがあるのですが、私はもっとチームミーティングで発言してほしいと書かれてしまいました。決して喋りたくないわけじゃないんですが(涙)乗り越えるべき壁の一つです。

フットボール(アメフト)大好き
アトランタは野球、サッカー、バスケ、アメフトと全部のプロスポーツが揃っていますが、フットボールは抜きん出た人気があります(チケットも高いです)。
日本人にはあまり馴染みがないスポーツですが、カレッジフットボールもプロフットボールと同じくらい人気があるし、変わったところではArmyとNavyの対抗戦もやっていて本当に深く根付いています。アメリカ人とお友達になるにはアメフトの話題を仕込んでおくのが近道なように思います。ちなみにファルコンズは今年2度目のスーパーボール出場を成し遂げるもあえなく敗退してしまいました…。

外食が高い
アメリカの飲食店では漏れなくチップを要求されます。もともとの食事の値段はそこまでべらぼうに高くはないのですが、これに8%の税金と15-20%のチップが乗るので++だとなかなかのお値段になります(フードコートやファストフードはチップ不要)。
結果的に外食する人は少なく、多くの人が自炊していますし、割り勘も人数割じゃなくて注文したものを個別に清算する人もいるくらいでcash on deliveryのお店のほうが楽でいいなと思うこともしばしばです。(ごくたまにサービスチャージを含めている店があるのと、打ち間違いもあるので、アメリカにいらっしゃった際は支払い前によくチェックしてくださいね。)

食事が意外とヘルシー、でもジュースは大きい
私はアメリカの食事というと大味な肉料理ばかりで、ランチはピーナツバターサンドイッチをジップロックに入れて持ってきておやつにスニッカーズを食べてコーラを飲んでいるというステレオタイプがあったのですが、少なくともMBAの学生と弁当を食べている限り野菜の多いヘルシーな食事を心がけているように思えますデザートもヨーグルト持ってきたり、ベジタリアンも結構いて、イメージと少し違うなと思ったのでした。
一方でイメージ通りなのは飲み物。ファストフードに行くと大抵soda fountain(ジュースをセルフサービスで入れる機械。大抵リフィルできる)があるのですが、カップがとにかく大きい。Mサイズでも日本のLサイズより多分大きいです。教授もいつもコーラ飲んでる先生がいたり、炭酸飲料が本当に好きなようです。

なんだかとりとめのない内容になりましたが、アメリカ生活ってこんなもんかというイメージを持ってもらえるとありがたいです。

2017年2月6日月曜日

The Washington Campus: ワシントンキャンパス集中講義

こんにちは、Class of 2017Cozyです。
今、アトランタはAtlanta Falconsがあと少しのところでSuper Bowl制覇を逃し、悲鳴に包まれています。

さて、私は1月初旬にビジネスリーダー育成のための公共政策を学ぶ科目(Public Policy Education for Business Leaders)である、ワシントンキャンパス集中講義を受講しましたので本日はその内容を簡単にご紹介します。ワシントンキャンパス集中講義はThe Washington Campusと呼ばれる組織によって運営されており、この組織は、エモリー大学、テキサス大学オースティン校、カリフォルニア大学バークリー校などの複数のMBAスクールが共同出資してできた機関で、場所はワシントンDCにあります。

印象に残ったこと

1. TPPに関わるレクチャー、同級生との議論について
あるレクチャーの中でスピーカーがTPPについては、実質的に日本との自由貿易協定であり(TTP参加12カ国中、アメリカと日本で貿易総額の85%を占めているため)、日本との2国間での見直しが必要と述べていました(実際、トランプ大統領は就任直後にTPPからの離脱の大統領令に署名しています)。私は、日本はアメリカから説得されて交渉の場にのり、長い年月をかけてようやく批准するところまできたのに、アメリカはあっさり反故してしまうのかと感じましたが、それに対しては悪びれる様子もなく、未来に向けて良い貿易協定を築いていこうというスタンスでのスピーチだったのある意味でアメリカらしさを感じました。その後、アメリカ人同級生にもTPPについて話を聞いてみましたが、「実際のところ、もともと反対のアメリカ人が多いと思う。ただし、本当のところ、TPPが何かを分かっていないアメリカ人が大多数だと思う」とのことでした。この議論を受けて、そもそも私自身、TPPについてよく分かっていない状態で、アメリカが勝手に交渉の土俵から降りたと(半ば批判気味に)判断するのは早計であると気づかされました。政治はセンシティブなテーマでなかなかアメリカ人同級生にもその意見を聞く機会がこれまでなかったのですが、真の意見に触れられる機会となり、非常に良い経験となりました。

2. Capitol Hill(国会議事堂)、議員事務所訪問
集中講義の中に、国会議事堂や議員事務所を訪問する日が設定されており、この日はアメリカ人の政治へ関わることへの障壁の低さを感じることができました。印象に残った出来事の1つはSenate(上院)の議会を見学したときの光景です。この日はある法案の投票が行われていたのですが、国会議員が出入りするための入り口のドアを開閉していたのがどう見ても10代くらいの若い子達でした。なんで10代の子ども達が議会場にいるのかなと不思議に思い、あとでアメリカ人の同級生に聞いてみると、これはPagesと呼ばれる16歳以上の子どもが議会の中でボランティアをする制度があるとのことで、若い世代に政治教育の門戸が開かれていることを感じた瞬間でありました。また、アメリカ人の同級生の1人は自分の出身の州の議員と面談する機会を事前にアポイントしていて、会ってきたと教えてくれました。一有権者として思いを伝えるだけというくらいの感覚で議員と11で面談してくる同級生がいるという現実を目の当たりにして、アメリカ人の政治へのアクセスのしやすさを感じることができました。

公共政策という分野はMBAに来る前までは、身につけたいと思っているビジネススキルのスコープの中に入っていませんでしたが、教育を受ける機会を享受することができて、企業(=ビジネス)と公共政策の関わり、アメリカ人同級生の考え・行動に触れることができて自分にとっては大きな刺激となりました。Goizuetaの中でオフキャンパスの教育機会を検討している方の参考になれば幸いです。

2月になり、受験も大詰めのところかと思いますが、アプリカントの皆様におかれましては、くれぐれも身体には気をつけて最後まで乗り切ってください。

Cozy

 The Washington Campus Consortium Members

同時期に参加した日本人同級生と

DCでは観光もできます!写真はワシントンモニュメントのライトアップ 

Capitol Hill(国会議事堂)

2017年2月5日日曜日

留学生活の振り返り

こんにちは、Class of 2017TAKです。

長かったMBA生活も終盤に差し掛かり、卒業まで残り3ヶ月ほどとなりました。今回は、最後の投稿ということで、これまでの学生生活を振り返り、特に印象深かった授業、イベント等を幾つかご紹介したいと思います。

1. Entrepreneurial Private Equity
前期に受講したFinance系科目。PE業界への就職希望者に限らず、機関投資家や経営者を含め、広くMiddle Marketに於ける投資・Funding・リストラクチャリング等に関りがあれば、興味深い授業。毎回、General Partner、機関投資家、起業家など様々な立場のゲストを招き授業が行われるため、1つのケースに対しても、立場を変えることで多面的な視点から捉えることができ、非常に印象深かった。

2. Frontiers & Illiquid Assets
同じく前期に受講したFinance系科目の1つ。オルタナティブ投資の中でも特に、アート作品、再保険、森林など、非流動性資産を対象とした投資について学ぶもの。考慮すべきポイントとしては、株式・債権等の伝統的資産との(低)相関性、税務上のbenefit、万一の際のリスクヘッジ等の重要度が高く、加えてマーケットの透明性は極めて低いなど、自らが従来携わってきた事業投資とは大きく異なるため、(実務に直結する知見が得られる訳ではないが、)新鮮な内容であった。

3. Summer Internship
社費派遣生であってもサマーインターンを行う学生は比較的多く、自身も実際に米国内の某金融機関にて1月程インターンを実施した。米国人に混ざり、LBOモデルの作成やリサーチ業務等を行ったが、スキル面での学びに加えて、案件に対するアプローチ方法や意思決定プロセス等の面でも多々発見があり、貴重な経験を積むことができたように思う。

4. 短期交換留学プログラム
(プログラム内容については既に何度か本ブログでも紹介されているが)夏季休暇を利用してドイツでの短期交換留学プログラムに参加したもの。欧州内でも特にドイツについては、商慣習の点からも比較的日本に近い印象を受け、不確実性が嫌われリスクヘッジが好まれることが多く、意思決定のスピードを重視し柔軟に軌道修正を行う米国流の考え方とは大きく異なるように感じられた。英語の通じない生活環境ということもあり、非常に新鮮な気持ちでプログラムに臨むことができた。

5. 旅行
GBSでは、纏まった休暇が比較的多くあるため、これら休暇期間を利用して旅行に出かける機会には恵まれている。自身も家族を連れて様々な土地を訪れ十二分にリフレッシュすることができた。また旅行をする中でAtlantaの地の利を感じる場面も多々あった。Atlantaは、Delta航空のハブとして、国内外数多くの都市との間に直行便があり、更にカリブ海のビーチリゾートへも23時間程でアクセス可能である等、航空便の利便性が非常に高いため、(特に長時間の移動に苦労する)小さな子供を抱える家族連れには大変有難い。

以上、振り返ってみると、実務に追われる環境下では得難い多くの経験をさせてもらい、充実した時間を過ごすことができたように思いますが、一方で満足に時間を費やせなかった分野も数多くあり、改めて事前に充分なプランニングを行うことの大切さに気が付きました。特にこれから留学生活を開始される方々に於かれましては、節目ごとの目標設定をしっかりと行い、是非満足のいく2年間を過ごして頂ければ思います。