2017年6月18日日曜日

Goizuetaの新たな特色 -eight strategic themes-

Emory GBSの特徴としてどんなことが思い浮かぶでしょうか。Marketing が強い学校?small school? それだけではありません!
昨年(2016年)秋、Goizueta Business School はGoizueta’s Strategic Planと称して以下8つの学術分野を注力領域に掲げました。

Behavioral Insights
Business Analytics
Entrepreneurship
Experiential Learning
Healthcare
Leadership
Real Estate & Private Equity
Social Enterprise



この八領域はより複雑化・多層化する社会の中でビジネスリーダーに求められる要素であり、GBSが従来より得意としてきた領域でもあります。これをより高度化・発展させていくことを内外に示したのがGoizueta’s Strategic Planです。看板を掲げるのみにとどまらず、すでに具体的な取り組みが並行して開始されています。

新たに当該分野に携わるfaculty member9人を増員
MASTER OF SCIENCE IN BUSINESS ANALYTICS(MSBA)というBusiness Analyticsに特化した修士プログラムをGBSとして設立
Entrepreneurshipに特化したTrip Programの慣行
Pitch to the Professorsというstart up pitch competitionの開始
Experiential LearningであるImpact 360の拡充   …などなど

列挙すれば際限がありませんが、以下のリンクでGoizueta’s Strategic Planの詳細と具体的な取り組みをご覧いただけます。

http://goizueta.emory.edu/strategicplan/index.html
http://www.emorybusiness.com/wp-content/uploads/2017/05/EmoryBusinessFall2016.pdf

その一方、これだけ多分野に渡って注力すると規模が拡大しsmall schoolとしての良さが損なわれるのではないかという疑問を個人的に抱き、実際にDeans officeにその疑問をぶつけてみました。結論から言うとそれは杞憂とのこと。Full time MBAのclass sizeは概ね維持し、Professional educationやBBA等のProgramをより充実させることでsmall sizeのメリットと各分野の深堀の両立を目指していくようです。

志望校を選ぶ際はご自身の興味や学びたい分野と各schoolの傑出分野を照らし合わす方が多いと思いますが、上記のeight strategic themesのどれかに興味ある方は是非Goizueta Business Schoolへのapplyを考えてみて下さい!

2017年6月12日月曜日

Electiveで印象的だった授業(VCPE, Entrepreneurship)

みなさんこんにちは。
今日は昨年度選択した授業の中で印象的だったものをいくつかご紹介したいと思います。
過去の投稿でもすでにいくつかの授業について紹介されていますので、もし重複があればご容赦ください。

【VC/PE】
ベンチャー投資のためのファイナンスとプライベートエクイティについて学ぶ授業です。教授はKlaas Baksというオランダ人の先生で、富士銀行(現みずほ銀行)にも勤務経験のある、実務に通じた先生です。授業は講義とケースが半々、ケースは毎回チーム課題になっており、1ケース2-30ページ+スプレッドシートと分量が多く難問揃いで、かなり苦労しましたが、得たものも多かったです。

授業はベンチャーファンドで使われるLPSの説明から始まり、LP、GPのなんたるか、LPとGPの立場からの利回りを正確に計算しExit Diagramを描く練習、ベンチャーキャピタル法によるバリューエーション、Pre/Post Moneyなどの基本から始まり、投資ストラクチャー(Common Stock, Preferred Stock, Convertible bond, Loan + Warrantなど)、タームシート(Investment condition)、交渉など、実際に実務でぶつかりそうな障害を、Accel Partnersのようなアメリカのトップベンチャーキャピタルファームが実際に行った取引のケース(一部のディールは実際のタームシートも)を元に学んでいきます。また、Venture Capital and the Finance of Innovationというこの分野の名作が教科書になっていて、本をしっかり読み込んで勉強するいい機会にもなりました。
課題はヘビーで楽なコースではないですし、ケースのお値段もかなり高額でしたが、そのぶんしっかり勉強しようという気になって得るものの多い授業でした。教授自身も富士銀行勤務のあと投資銀行、PEの仕事も経験されている方で、実務経験も交えた経験談は非常に面白いものでした。また、教授はEmory Center for Alternative Investementという、オルタナ投資の研究所も運営している方なので、他の授業では材木やアートへの投資など一風変わった投資対象も取り上げておられます。これらの分野にご興味のある方は、こちらのリンク先に紹介されていますので、ご一読ください。
http://goizueta.emory.edu/faculty/cai/

【Entrepreneurship】
GBSでアントレプレナーの授業の教鞭をとるCharles Goetz教授の授業です。教授自身いわゆるシリアルアントレプレナーとして9つのビジネスを立ち上げたご経験のある方です。また、親日家の先生で、今年3月にはMSM Japan(いわゆるJapan Trek)の引率教授として一緒に日本のベンチャー企業を訪問しました。MSMの様子はこちらのオフィシャルブログにも紹介されています。http://www.voiceofgoizueta.com/category/traveldiaries/
授業はビジネスアイデアをどのように導くかということを実例やゲストスピーカーを交えながら学び、その後事業計画の作成、ビジネスアイデアピッチという流れで、最終的に皆の前で投資を募るためのプレゼンを行いますが、マーケティング的な観点からの示唆も多く非常に楽しい授業でした。
いわゆるシリコンバレー流の世界を変える、Disruptiveなアントレプレナーシップではなくて、もっと地に足のついたビジネスを着想しようという感じの授業で、口座はcommunity bankで開設するのがいいとか、オフィスは居抜きがないか探せとか、家具はこういうところで買えば安く手に入るとか、封筒などの事務用品にはある程度金をかけろ、とかビジネスを成功させるための具体的な知恵がいろいろと詰まった授業で非常に学ぶところが多かったです。

このように、GBSにはPEやアントレプレナー関係のリソースも結構充実していますので、この分野にご興味をお持ちの方のニーズも十分満たせるのではないかと思います。ぜひ学校研究の際のご参考になさってください。

2017年6月9日金曜日

IMPACT360 Analytics

Class of 2018のTakuです。
本ブログでは最近IMPACT360の話題が続いていますので、今回もその流れに乗って私が履修したプログラムについてご紹介したいと思います。
IMPACT360は当校のHands-on型の授業で、企業(クライアント)が提示してくる問題に対して、GBS独自のスキーム(Issue Tree, Logic Pyramidなど)を適用しながら問題の本質を突き止め、その解決に向けた調査や分析を行い、最終的に具体策を提案するというものです。スキームは1年秋学期の必修授業である”IMPACT”の中で学習します。
履修時期は1年春学期で、分類上は選択科目の一つなのですが、2年制プログラムの場合は卒業要件として履修が求められているため、必修扱いです。
履修までの流れは以下の通りです。(2年制プログラムの場合)
・10月下旬:開講されるプログラム・クライアントの紹介と希望登録
・11月:履修プログラム決定(※)
・1月:プログラム開始
(※)希望が集中した場合は抽選となるため、必ずしも希望通りのプログラムに割り当てられるとは限りません。

以下、私が履修したプログラムについて記載していきます。
●履修したプログラム
履修したのは”Analytics”というプログラムで、大まかに言うとデータ分析を通じて企業への提案を行うというものです。私は仕事でデータ分析を経験していたわけでもなく、学生時代にも統計学すら学んだことがなかったのですが、留学前にデータ分析に少しは精通しておきたいという目標を立てていたこともあって、苦労を覚悟しつつ今回の選択に至りました。

●クライアント
クライアントはコカ・コーラで、販売データを分析して将来の売上向上戦略を提案するというプロジェクトでした。詳細な内容は機密事項にあたるためお伝えできないのですが、同社はデータの活用に長けた企業の一つと言われており、競合他社との競争に打ち勝つために積極的にデータを活用していたのが印象的でした。実際に私たちが扱ったデータはエクセルにして約26万行にも及ぶ膨大なものでした。

●チーム結成から最終発表までの流れ
チームはアメリカ人4名、インド人1名、日本人1名の計6名構成でした。以下がプログラム開始後の大まかな流れです。
・1~2月:教授によるデータ分析の講義を受けつつ、チームでIssue TreeやLogic Pyramid等を作成し、問題解決への道筋を探る。チームミーティングは週に1回程度。
・3~4月:教授からのアドバイスを受けながら、クライアントから提示されたデータを統計ソフト(JMP)を用いて分析し、売上予測モデルを構築していく。同時に最終発表に向けたプレゼン資料作りも行う。教授とのミーティングは週1回、チームミーティングは週2回程度で、その他進捗状況の報告を兼ねたクライアントミーティングを月1回程度重ねる。分析データの収集やグラフ化の作業はチームで分担して進める。
・5月:最終発表

●苦労したこと
<プログラムの内容について>
・統計に関する英単語に馴染みがなく、理解するまでに他人よりも数倍時間が掛かってしまった。
・チームメイトのスキルが高く、足を引っ張ってしまった。(とはいえ、皆親切に教えてくれました)
・英語力に問題を抱えるのが私一人だったこともあり、上記2点も含め、チーム内での存在意義を見失う瞬間が多くあった。
<チームワークについて>
・必修時期と異なって個々人の時間割が異なるため、共通のミーティング時間を設けることが難しく、意思共有が困難であった。それによりチーム内で何度か不協和音が生じた。
・最終発表前々日にチームで大喧嘩が起き、雰囲気が最悪になった。(当事者は人間性まで否定するようなことを罵り合っていましたが、結局発表後は何事もなかったかのようにけろっと笑っていました。これぞアメリカ人と感じた瞬間の一つです)

●学んだこと/収穫
・優秀なチームメイトのおかげでデータ分析のスキルを高めることができた。
・自分のスキル不足によりチーム内で落ちこぼれ状態に追い込まれたが、その状況下でもチームにどう貢献するかを考え行動し続けたことで、留学前とは違ったチームワーク観が育まれた。
・問題の本質を議論する中で論理的な思考力を磨くことができた。特に、必修時期よりも中身の濃い議論が多かった印象があり、少しずつ英語での議論・交渉の仕方が身についてきた。
・最終発表でAnalytics部門の最優秀チーム賞を獲得することができ、チームメイトとその喜びを分かち合えたことで、それまでの苦労が報われた気がした。
・(おまけ)コカコーラの本社に入るという貴重な経験を積むことができた。

●考察
プログラムが終了して感じていることは、予想以上の苦労をさせられるプログラムではあったものの、そこから学んだことの方がはるかに多かったということです。
スキルに関して言うと 、データや数字に対する抵抗感からはだいぶ解放されたのではないかと思っています。今回得た知識がそのまま帰国後に役立つとは限らないと思いますが、与えられたデータをどう読み解くべきなのか、本当に信用して良い数字なのか、といったことを判断するスキルの一端は身についたかなと感じており、これだけでも非常に重要なことだったと思います。
また、自分の存在意義を見失いながら、かつ様々な制約(言語、時間など)がありながらも必死に喰らいつくという経験を積んだことで、少しは人間としても成長できたのではないかと感じています。


以上、長くなりましたが、IMPACT360の実体験談を記載しました。少しでも関心をお持ちいただけましたら幸いです。

Taku