米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2020年11月26日木曜日

コロナ禍でのアメリカ留学の実情

受験生の皆さん、こんにちは。

11月も終わりに近づき、多くの受験生の皆様は出願準備の佳境に差し掛かっている時期ではないでしょうか。さてこの度、2020年12月19日(土)22時〜(日本時間)、Emory University Goizueta Business School(GBS)の学校説明会を開催する予定です。

・数ある学校の中で、GBSにどのような特徴があるのかお知りになりたい方

・GBS在校生の話を聞いて雰囲気を感じたいという方

・出願に向けて、エッセイや面接の対策等について知りたい方

・アトランタのコロナの状況/生の声を聞きたい方

以上のような方々に向けて、在校生を中心としたZoomでのウェビナー形式の説明会となります。すでに出願を決められている方のみならず、まだ出願校を検討中の方や将来留学を検討されている方にもお役に立てる内容かと思いますので、ぜひお気軽にご参加いただけますと幸いです!

【開催概要】

日時:2020年12月19日(土) 22時~(日本時間)

申込方法:https://forms.gle/atSwZJkQtQiADU5z6

(申込頂いた方に別途リンクをご案内致します)



さて今回のブログでは、「コロナ禍でアメリカ留学するって実際どんな感じなの?」という点について、アカデミック面/生活面の両方について簡単にレポートしたいと思います。


・アカデミック面での影響

現在秋学期(Fall Semester)の終盤に差し掛かったところですが、多くの授業は基本的にオンラインで実施されており、一部クラスのみオンライン/通学のハイブリッド型で提供されています(選択可)。

私自身はアトランタで生活しつつも秋学期のクラスを全てオンライン(Zoom)で受講している状況です。グループワーク、教授やTAとのコミュニケーションも全てリモートですので、正直今まで以上にチーム内の意思疎通が難しい反面、リモートで共同作業を進める上でのチームマネジメントスキルの良い訓練になっていると感じています。実際、ポストコロナでは今まで以上に実務上もリモートワークが増えることが予想されますので、多様なクラスメートとのオンラインでのグループワークで、スケジュール管理/担当範囲や責任所掌の明確化/コミュニケーションの方法や最新ツールの活用術を学べることはポジティブな要素として捉えています。また一部のクラスでは、早速新型コロナ禍における新たなイノベーションの機会をテーマに扱ったりと、ビジネスの最前線のマインドにも触れることができています。

ただそうは言っても、これまで毎週木曜日午後に行われてきたKEGSと呼ばれるキャンパス飲み会ですらオンライン飲みでの開催となってしまっており、face to faceで同級生と懇親する機会が減ってしまっている等、コロナによるマイナスの影響は大きいと言わざるを得ません。

来年1月末からスタートする春学期では、少しずつオンキャンパスの機会が増える予定ですので、今期のセメスターで新しく知り合ったクラスメートとまたキャンパスで再開できることを楽しみにしています。


・生活面での影響

アトランタのコロナの影響に関して言えば、外出の際にマスクをしていれば基本的に通常の生活は送れている状況かと思います。例えば、スーパー、レストラン、美容室、役所、Uber/Lyftなどはマスク着用を義務付けているものの通常通り利用できる状況です。私は妻と2歳児との三人で暮らしているのですが、子供の遊び場という意味では、アウトドアの環境が充実しているので、近所の綺麗な公園はもちろんのこと、夏には近くの州立公園に滝を見に行ったり、湖でウォータースポーツを体験したりしました。また10月にはCone Mazeと呼ばれるトウモロコシ畑の迷路に家族で出かけるなど、コロナを気にせず楽しめる場所も多くあります。

Amicalola Falls

一方でやはり制限されてしまうのが、屋内のアクティビティやイベント、そして感染リスクの伴う長距離旅行などです。旅行に関しては、ロードトリップなど安全で可能な範囲の旅行に限定されています。また保育園についても、多くのスクールはコロナに配慮しつつ再開しているものの、通園させるにはどうしても慎重になってしまっています。結果としては、授業をオンラインで受けていることもあり、これまで以上に家族と一緒に過ごす時間が長くなっているといった状況でしょうか。

アメリカは基本的に車社会のため、マスクを着けずにマイカーで目的地まで移動できる点に関しては、日本より苦にならないかもしれません。また、市内の至る所でコロナのPCR検査が無料で実施されており、買い物ついでにドライブスルー感覚で検査を受けることができます。私の生活範囲内では、どこに行ってもほとんどの人がマスクをつけ、慎重に行動しているように見えますので、なぜこれほどまでに感染が拡大しているのかは、本当に不思議でなりません。(おそらく留学生の私には分かり得ない、とんでもない人達がいるのでしょう。)

ドライブスルー型PCR検査場


以上、コロナ禍におけるアメリカ留学生の暮らしについてまとめてみました。

私自身、この半年を振り返ってみて、計画を変更せざるを得ず思うようにいかないことも多かったのですが、その中で一つ気づいた点は、時間だけは平等に過ぎていく(=歳だけはとっていく)という紛れもない事実です。なぜか”Today is the first day of the rest” という名言を思い出しました。このような先行き不透明な中でも、今できる最善を尽くし残りの留学生活を満喫したいと考えています。皆様の留学におかれましても、さまざまな諸事情を加味して、是非とも納得のいく決断をされることを祈っております。


12月19日のウェビナーではさらに詳細をお話できるかと思いますので、少しでもご興味を持たれた方、もっとお知りになりたい方は、ぜひ参加登録のほど、よろしくお願い致します!


2020年10月28日水曜日

MBA生活と資格試験

 受験生の皆さま、こんにちは。

TOEFL/IELTSやGMAT/GRE、エッセイ等でいよいよ大詰めの時期かと思いますので、体調にはくれぐれも気を付けて、お過ごしいただければと思います。

今回は、MBA生活と資格試験の両立について触れていこうと思います。
MBA生活は個人課題にグループ課題と多忙を極めるとはいえ、サラリーマン生活と比較すると圧倒的に勉強時間を確保できます。
従って、大学合格後は資格試験も視野に入れているという人もいるかと思います。
そして海外MBA留学で目指す資格といえば、USCPAやCFAではないでしょうか?
同級生を見ても、7名中3名がUSCPAを、2名がCFAの取得を目指しています。

そこで、そのあたりの資格試験と授業との両立ってどうなのということを履修登録の観点から書いていこうと思います。
まず結論から書きますと、履修する科目を、USCPAやCFAの試験範囲と関連する科目から選択することで十分可能です。
(必修科目ですべて埋まる1年生の秋学期は気合で乗り切る必要あり)
私の場合ですと、USCPAとCFAの取得を目指しておりますので、会計科目とファイナンス科目を中心に選択しております。

特に会計科目については、エモリーには、一般的な財務会計や管理会計があるのは言うまでもなく、通常の人には馴染みの薄いであろう、非営利法人の会計処理が学べる科目や監査について学べる科目まで用意されております。
資格試験の勉強だけをやっていると、試験に合格するためだけの勉強になってしまいがちです。
しかし、大学の授業も並行して履修することで、実在する法人のケースに沿って分析する機会が非常に多くあり、より深い視点で実務を想像しながら学習できていると実感しています。

MBA受験時には、スコアメイクやエッセイの作成に追われていたため、実際に自分が学生になった時に、大学の勉強以外に何をして、どういう風に学んでいくかということまで想像できていなかったので、受験生の皆さまに置かれましては、非常に多忙の中とは存じますが、ぜひ一度時間を取って、合格して学生になった時の姿を想像してみるのもいいかもしれません。

2020年10月1日木曜日

履修選択について

 こんにちは。Emory Goizueta c/o2021のMSです。アトランタはだいぶ涼しくなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目に体調等崩すことなくお過ごしいただけていれば幸いです。

さて、本日は履修選択の話題について触れたいと思います。2年制のMBAでは、1年目の春、2年目の秋、春の合計3回の履修選択の機会を持つことになります。Goizuetaでは、セメスターごとおおよそ40~50程度の選択授業が用意されていますが、学生はその中から4~6/セメスター程度に絞り履修することになります。用意されているクラスの大半は受けることなく卒業することになりますので、後悔しないよう慎重に選びたいところ。そのため、各授業の情報をどのようにして入手するか、という点が大事になってきます。


学校からの情報提供は、概要説明会、授業シラバスなどがあり、また初回授業に出てみてFitを確認してから履修判断をすることもできます。さらに、アメリカの大学ならではだと思いますが、授業の評価を学生が行ういわゆる360feedbackのようなものがルールとなっており、過去の学生からの評価がストックされ公開されています。授業のオーガナイズ度合いや教授の熱心さ、ワークロード等の細かな項目の評価がスコアとしてまとまっており、とても便利です。もちろん、先輩や友人から生の声を聞くことも大事ですし、特にEmory日本人会では、卒業生の皆様より各授業のレビューを引き継いでおり、日本人ならではの視点での感想を見ることが出来るため、こちらも私自身大変参考にさせていただきました。

 

選択授業はAccountingFinanceOrganizations & Management(O&M) Infosystem & Operation Management(ISOM)といった区分があり、一定のCriteriaを超えると、コンセントレーション(大学で言う所の専攻のようなもの)を認定してもらうことが可能です。さらに、現在Emory GoizuetaではSTEMの準備を行っており、2021年以降の卒業生は、一定数のSTEM関連の授業を取ることでSTEM certificateを取得することが出来るようになる予定とのことです。こちらも授業選択の際に判断材料となってくる要素だと思います。

 

いかがだったでしょうか。これから海外MBAへ挑戦される方は、学びたいことをある程度絞ってからいらっしゃる方が多いと思いますが、取りたい授業などはこちらに来てから改めて考える事になると思います。実際、Emoryに来てみて、名物教授や面白そうな授業がとても多く、どれを取捨選択するかというのは私自身うれしい悩みでしたので、その際の判断材料について自分なりに書かせて頂きました。ご参考となれば幸いです。

2020年8月27日木曜日

Emory GBS 2020 秋学期スタート

受験生の皆さんこんにちは

猛暑が厳しい中、受験勉強お疲れ様です。アトランタは今年は涼しく過ごしやすい日々が続いています。

MBAプログラムにおいては、いよいよ8月より秋学期がスタートしました。

受験生の皆さんにおいては、「新型コロナウイルスの影響で、授業形態はどう変わったのか」について特にご関心が高いかと思いますので、今回は直近の学習環境についてご紹介いたします。

 

エモリーGBS・オンキャンパスでの開講方針

・秋学期より一部の授業にてオンキャンパスでの授業が再開されています。ただ、 MBAの学生全員にオンキャンパスでの受講を強制するものではなく、希望者は従前どおりオンラインでの受講を続けることができます。

・学生がオンキャンパスでの受講を希望しても、教授によっては、秋学期期間中、担当の講義を全てオンラインで行う場合もあるので、学生は教授のオンキャンパス/オンラインの方針も考慮して授業を選択することが推奨されており、全electiveコースのうち約半数の担当教授が秋学期はすべてオンラインで行う方針を示しています。

残り約半分のコースは、オンライン受講者とオンキャンパス受講者が混在する、いわゆる”Hybrid”型の授業形態となっています。

(そのため、授業中のグループワークなどの際は、仮にオンキャンパスで受講していても、Zoomを利用したオンラインミーティングとなります)

・オンライン受講にあたっては、事情により米国外に留まっている学生がいることも考慮され、全ての授業を録画・配信するなどして、そうした学生にも最大限配慮されています。

 

感染を防ぐための施策


・オンキャンパスでの受講を希望する学生には、大学が実施する
PCR検査(無料)を受け、陰性であることが条件となっています。一流のMed Schoolを擁するエモリーだけあり、驚くほどスムーズに検査を受けることができました。

・キャンパス内は、いかなる場所でもマスク着用を義務付けられています。そのためのマスクも大学側から配布されました。(エモリーロゴ入りでなかなかかっこいいです)

・ビジネススクール施設内の人数を制限するため、これまでビジネススクールを共用していた学部生はオンライン受講のみとなり、オンキャンパスで受講できるのはMBAEMBAの学生のみとなりました

・キャンパス内は、教室収容人数の制限に加え、サニタイザーの設置、ソーシャル・ディスタンシングの徹底、また、ドアを常時開放する(換気及びドアノブなど人の手が触れる箇所を減らすため)などして十分に対策を講じられております。授業の合間は都度清掃が入り、換気も行われています。

     


プログラム・オフィスや教授陣も、これまでと変わらない質の授業を学生に提供すべく最善を尽くしてくれており、また、ともに授業を受けている学生からも「現状に不満を言うのではなく、今の状況を受け入れ、その中でベストを尽くそう」といった発言がきこえるなど、彼らの非常にポジティブな姿勢にいい刺激をもらっています。

これまでのように同級生とin-personで机を並べる機会がないのは寂しいですが、前向きに秋学期を乗り切っていきたいと思います。

新型コロナウイルスによる学校プログラムへの影響なども含めて、何かご不明な点などあれば下記のメールアドレスまでご連絡ください。

goizueta_jp_student@googlegroups.com

↑上記の@マークを、小文字の@にご変更ください

2020年4月13日月曜日

授業紹介 ーIMPACT360ー

皆さん、こんにちは。Class of 2021のHTです。
新型コロナウイルスが依然として世界中で猛威を振るっている中で、それぞれ不安な日々を過ごしておられるかと思いますが、まずはご自身と周りの方の健康・安全を第一に過ごして頂ければと思います。

受験生に於かれては、Round 3の方のDeposit dueが4月20日、Round 4の方のNotificationが5月1日となっており、難しい状況の中で意思決定が迫ってきていることと思います。そうした中で、不安なことも出てくると思いますが、どんなことでも構いませんので、気軽にお問い合わせ頂ければと存じます。問い合わせ先は本ブログの最後に掲載しております。


さて、本日は今期(Spring Semester)履修している授業から、Emory MBAの目玉でもある

IMPACT360を紹介させて頂きます。

すでに本授業の存在については、聞かれている方も多いかと思いますが、実際の企業をクライアントとして、5名程度のチームで、企業から課された課題に対して、一つのSemesterをかけてじっくりと回答を用意し、最終的にクライアント向けプレゼンまで実施するHands-onの授業です。このHands-onの授業がコア科目の一つとして、全学生に必修とされていることがEmoryの大きな特徴の一つでもあります。


今年も20社以上の地元企業がクライアントとなり、規模としては、スタートアップから大企業まで、また業種としては、NPO、メディア、交通インフラ、自動車メーカーなどなど、非常に幅広い企業が対象になっており、自分の興味に沿う企業やテーマが必ず見つかると思います。


12月初旬に各企業を招いての大規模なクライアント・課題発表があり、その後各人の希望調査に基づいて、最終的なクライアントの割り振りが決まります。そこからは、1か月に1度程度、前期に学んだ問題解決フレームワークの各段階に基づいた成果物の提出が授業として課されることはありますが、原則としてはどういった調査を進めるのか、どのようなスケジュールで進めるのかも各チームで考えて進めることになります。最終的なクライアント向けプレゼンが4月下旬に予定されており、現在最終成果物に向けた準備の真っただ中です。


(以下、クライアントと締結したNDAの関係であまり具体的には書けません。ご容赦ください)

私が選んだプロジェクトは、医療機器のスタートアップ企業がクライアントで、まだ試作段階である彼らの事業の進むべき方向を描き、ベストなExit戦略を提案するという課題です。もともと新規事業の立ち上げに興味があったため、一つの技術から出発したスタートアップの草創期をその企業に入り込んだ形で考えられること、大企業との協業なども視野に入れたExit戦略まで考えられることから、自分にとってベストな課題だと思い、これを選びました。

実際にやってみると、想像以上に抽象度が高い課題に非常に苦戦しています。チームメイトには、医療機器スタートアップの出身者だったり、MBAとMPH(Master of Public Health)のDual Degreeの人もいたりと、決して業界バックグランドが分からないというわけではないのですが、クライアント自身の求める内容がミーティングのたびに微妙に変わっていったり、類似事例にあたろうにも取引自体がPrivateなため情報を取りづらかったり、念頭に置くべきシナリオが多岐にわたっていたりと、仕事の分担やリサーチ時間の配分にさえも苦労しました。


そんな中でも、Librarianと協力して、どう情報を集めるか工夫したり、チームメイトの前職場にインタビューを実施したり、別途履修しているEntrepreneurshipの授業からヒントを得たり、少しずつ自分たちの手で扱えるように問題やデータを分解していく過程を通じて、とっかかりが無いように思えた課題も、徐々に自分たちの手で扱えるようになってきた実感は、この授業ならではかと思います。


先日は、これまでのリサーチや進捗具合、方向性を教授と外部の専門家に対してプレゼンして、フィードバックをもらう機会があり(この機会自体は学校が用意してくれます)、そこではPrivate Equityなどで豊富な経験を持つ方、アトランタのスタートアップ界隈で著名なVenture Capitalistなども参加しており、厳しいながらも建設的なフィードバックをもらうことができました。


まだ最終プレゼンまで落とし込めていないですが、どうしていいのか分からず圧倒された課題に対して、苦労しながらここまで進められた経験だけでも、幅広い視点と考え方が身に付いたと思いますし、当初想定していた技術スタートアップの内情や、これからの狙いなどの一端を知ることができて、非常に有益な経験だったと実感しております。また、課題解決という側面だけでなく、チームマネジメントの面でも同様に大きな学びがありました。本来その課題に興味があって集まったはずのチームですが、就活や別の授業などとの優先順位付けに苦心する部分もあり、難しい課題だからこそ、どうモチベーションを高く保って進めていくかという点では、苦労した分学びも大きかったです。


プログラムの売りにしているだけあって、負荷も高く、各人の自発的な動きがかなり求められる授業ではありますが、その分、そのまま働いていたら得られなかったであろう体験を集中的にすることができ、自分の幅を広げられたと感じておりますので、とても有意義な授業だと実感しています。


IMPACT360についてもっと知りたいという方、他の授業、学生生活について聞きたいという方、受験に関して知りたいことがあるという方、どんなことでも構いませんので、何かご質問がありましたら以下の宛先にご連絡ください。

goizueta_jp_student@googlegroups.com

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2020年3月30日月曜日

Fintech in Atlanta

受験生の皆様こんにちは。Class of 2020のShunjiです。

我々class of 2020はあと1ヶ月強でついに卒業ですが、前回のKeiさんのブログ(こちら)にも記載があった通り、今学期の残りの授業はすべてオンラインとなっており、かつ、アトランタは自宅待機命令の真っ只中ですので、なんとも落ち着かない日々を過ごしています。

さて、今日は AtlantaとFintechという切り口でお話したいと思います。

日本に居ると普段「アトランタ」という地名を目にしたり耳にしたりすることはあまりないかと思いますし、96年のアトランタオリンピックから情報がストップしている方も多いかと思いますが、、、実はアトランタはこの10年くらいでアメリカにおけるFintechの中心としての地位を確立しています。

その根拠となるような数字はというと、以下のようなものがあげられます。

  • The top 50 Georgia-based FinTech companies generate annual revenue of more than $72 billion. 
  • Of all the payment transactions taking place each day across America, more than 70 percent are processed by companies in Atlanta and around Georgia. 
  • More than 30,000 professionals in Georgia (and over 130,000 globally) are employed by Georgia-based FinTech firms. 
  • These companies process over 118 billion transactions (over $2 trillion) per year supporting nearly 4 million merchants.  

どうですか。ご存知でしたでしょうか。 


こうした事実の背景にあるのは①安いliving cost、②Georgia Tech Instituteや我らがEmory University等から輩出される優秀な人材、③アトランタがアメリカNo.1の航空会社であるDeltaのハブ空港であること、等といわれています。

 また上述のなかで注目すべきは、アメリカ全土で毎日行われているすべての支払い取引のうち、70%以上がアトランタとジョージア州周辺の企業によって処理されている点ですが、この事実が、アトランタが世界でTransaction Alley(≒データ処理の中心地)と呼ばれる所以となっています。 

こうした環境の中、Emory にもFintechに特化した授業(その名も”Special Topics: Fin Tech”)があります。金融機関にお勤めの方や、テック系のバックグラウンドをお持ちの方にとっては、かなり関心の強いトピックかと思います。 

授業の内容はというと、ブロックチェーン、仮想通貨、トークン、クラウドファンディング、レンディング、AIなどいわゆるFintechと呼ばれるようなものを薄く広く学びます。私は今セメスターで履修していますが、体系だって学んだことはなかったので、その意味では取ってよかったと思っています。 

また、授業の一環として教授がアトランタに拠点を置く大手Fintech companyのFounderらを授業に招き、ゲストスピーカーとして登壇してもらう機会があります。これまでに登壇してくれた中の1社であるKabbage(Founder/ Mr. Rob Frohwein)の概要を以下の通り紹介します。(私が聞き取れた内容なので多少間違っているかもしれませんがその点ご容赦ください・・)


Kabbage

2009年創業。20017年にSoftbank等から2億5000万ドルしたほか、累計では$4.2B以上を調達。同社は種々のデータに基づいた信用情報を使って小規模事業者や個人に少額の資金を自動で貸し出すプラットフォームを運営している。例えば、Amazonに出店している中小の小売事業者(ユーザー)がKabbageから融資を受ける場合、Kabbageに(Amazon内の)自社のMarketplaceのアカウントを預けると、過去の取引履歴から返済能力を判断してもらうことが可能。また、Kabbageはそれらの取引データを元に融資の可否や金利の設定を行っているほか、近い将来のCash shortをアラートするサービスも持つ。 

そもそもネットショップは担保となり得る土地その他アセットを持たず、オンライン上の店舗のみで商売を行い、なおかつ在庫を多く抱える傾向にあるので従来の銀行の基準では融資を受けにくかったはずにて、同社は中小企業の成長に大きく貢献しているといえるでしょう。 

こうした最先端のFintechサービスを持つ企業のトップから直接話を聞く機会があるということ、同級生の中にもこういった業界出身者がおり、生の意見が聞けること、あるいは夏のインターン先になり得ることというのはEmoryの大きな魅力の一つではないでしょうか。

以上、インタビューやエッセイ等に向けて多少参考になればと思い今回はこのトピックでご紹介させて頂きました。この件に限らず、学校のプログラム、出願やキャンパスビジットにあたり、ご不明な点がありましたら、以下にご連絡ください。

goizueta_jp_student@googlegroups.com
↑上記の@マークを、小文字の@にご変更ください。

2020年3月20日金曜日

Goizuetaにおけるリーダーシップ

こんにちは、class of 2020のKeiです。
皆様、新型コロナが話題を席巻する中、いかがお過ごしでしょうか。
エモリーの隣には日本のニュースでもよく聞くCDC(疫病研究機関)があり、先日トランプ大統領も訪問されたようです。エモリーでも春学期残りの授業全てオンライン、かつ、通常の卒業式は中止、となってしまい、残り2カ月あったはずののMBA生活が、なんだかもう終わってしまったような感じがしております。何はともあれ、健康は大切なので、健康には注意して過ごしたいものです。


さて、今回は、Goizuetaにおけるリーダーシップを学ぶ機会について、説明したいと思います。

似たような内容について、ShigeさんのLeadership Courseについて、という以前のブログがあるのですが、アップデートがありますので、そちらを適宜参照しつつ説明していきたいと思います。


まず、現在、GoisuetaにはLeadership Certificate(詳細はこちらのEmory website)があります。ある要件を満たすとCertificateを取得できます。要件は、主に以下のように、①授業、②体験型プログラム、③エッセイ、から成ります。Certificateを取得する流れの中で、リーダーシップに関する基礎的な知識を①授業で学び、それを②体験型プログラムを通して実践し、③エッセイを通して反省するという中で包括的にリーダーシップについて学ぶことができる仕組みになっています。



①授業と③エッセイについてはまぁいいかなと思うので、本稿では②体験型プログラムについて詳細を説明いたします。ただ、念のため、授業について触れると、Advanced Leadership の授業は、ジェネラル Keenという軍隊上がりの教授がレクチャーをしてくれます。Wikipediaの記載がかっこいいです。ハイチの地震の際に陣頭指揮を執った方で、それらの経験を踏まえてレクチャーをしてくれるので、非常に迫力があります。


②の体験型プログラムについては、以下の四つがあり、このうち二つの取得が必須です。

・Leader's Reaction Course (LRC)
・Leadership Coaching Fellow (LCF)
Goisueta Advanced Leadership Academy (GALA)
・Impact Coaching Fellow (ICF)

私は、後半二つのGALA, ICFを行いましたのでこれらについて説明します。なお、LRCとLCFについては、Shigeさんのページに記載がありますので、そちらをご参照ください。


ICFについて
まず、Goisuetaでは、1年生の春学期にImapct 360というHands-onプログラムがあります。こちらこちらのブログに説明があります。ICFは、このプログラムに参加しているチームのコーチングを行うというものです。この辺はShigeさんのLCFというコアチームへのコーチングと似たところがあります。

個人的には、このプログラムの特長は、セメスターを通して、我々にもプロフェッショナルコーチなるものがつく事です。私の場合は、Emoryでモチベーションについて研究している心理学の先生が私のコーチをしてくれています。 実際に打ち合わせに参加して、私の発言を評価してくれ、「次のフェーズで効率的にチームが動くために今必要なことは何か」「チーム員の学びを最大にするための質問は何だと思うか」など、実際に私に対してコーチングを行いつつ、私のコーチングスキルを高めてくれます。こういったプロフェッショナルな人にある一定期間を通してアドバイスをもらえるというのは、Emoryならでは、本プログラムならではの良さだと思います。MBA卒業後は部下を持つ方も多いかと思いますが、その際の接し方においても、非常に参考になるかと思います。

GALAについて
GALAは、2月末から3月上旬にかけてあるMid Semester Module (MSM)というものの中の一環として選択可能です。動画はこちら。MSMについては、国内MSM、海外MSMなどがあり、こちらこちらのブログに詳細があります。いわゆるJapan TreckもこのMSMの一環です。

GALAは、決められたチームでヨットに乗り込み、1週間セーリング(風の力で動くやつ、エンジンなし)で航海しながら、リーダーシップを養うというプログラムです。説明が難しいので以下箇条書きに特徴を述べます。


  • エッセイなどで事前に選抜された約20人が参加し、5-6人を1チームとし、4つのヨットに割り振られます。
  • プログラム前、およそ1カ月かけてチームビルディングを行います。
  • プログラム中は、毎日課題が出題され、4つのヨット間で競い合います。
  • 課題の内容はGoizuetaとのNDA契約のため、ここでは公開できません。笑。ただ、しっかり練られた課題でcomfotable zoneから抜け出すには十分なものです。
  • その課題を解決するにあたっての試行錯誤やチーム内トラブルなどを通して、リーダーシップを学びます。
  • 一日の流れとしては、6時半頃朝食、8-15時が課題、15-17時がアクションレビュー(反省)、その後、晩御飯、と同時に次の日の課題が出題され、夜の間に作戦会議、就寝という流れです。
  • ワンピースのように、船長、操縦士、航海士、エンジニア、コック、という役職があり、毎日異なる仕事を行います。なお、コックがいることからわかるように、ご飯はすべてヨットの中で作ります。夜は錨を下ろして船で寝ます。僕は気持ちよかったので、ヨットのデッキの上で星を見ながら寝ました。
  • 場所はカリブ海なので温かいし海もとてもきれいです。
  • ヨットには、学生のほかに、リーダーシップの授業を執り行う教授が1名が配置され、些細な行動などをチェックしています。その日のアクションレビューの場で、「なぜこの場でこういう行動をしたのか」など、振り返りを助けてくれます。各艇1人教授がつくことからもエモリーが本プログラムに力を入れていることがわかるかと思います。

雑多ですが、イメージはつきましたでしょうか…。

ヨットの上で起こる問題はとても些細なことなのですが、アクションレビューでは、それを実ビジネスの世界に展開して議論しました。その類似性の多さに少し感心しました。(ヨットでもビジネスでも、風向きが変わると計画を立て直さなければなりませんし、遠くを見すぎていると自分の居場所を文字通り見失ったりします)。リーダーシップとして学んだことは、ビジョンの共有などとてもシンプルなことなのですが、PDCAを毎日回した濃縮された一週間の中での実体験だったので、学びは非常に大きかったように思います。

また、未だにドメスティックな私にとっては、アメリカ人と一週間寝食を共にするというだけでも非常にout of confortable zoneだったので、そういうところに飛び込む度胸はついたかなと思います。また、そんなアメリカ人とも最終的には何でも言い合える仲になれ、非常に貴重な友人を作ることもできました。個人的には、こういったプログラムの類の中で、Goizuetaの中で一番充実感のあったプログラムでした。なお、こういったプログラムは他校にはないとのことなので、興味がある方はぜひGoizuetaに来て、参加していただけると嬉しいです。


以上が、Leadership Certificateについての簡単な説明と、その中の体験型プログラムであるICFとGALAの説明になります。

GBSについてご質問やご相談等がございましたら、お気軽に以下のアドレスへご連絡下さい。
goizueta_jp_studentgooglegroups.com
↑上記の@マークを、小文字の@にご変更ください。




2020年3月5日木曜日

進学先選びとEmoryの魅力について

受験生の皆様こんにちは、Class of 2021のKTです。

3月に入ると受験もいよいよ佳境に差し掛かり、ラストの追い込みで大変な時期かと存じます。そんな受験時期真っ只中ということで、今回は非常に個人的な話となり恐縮ですが、なぜ私がEmoryに進学することを決意したのかについて、合格体験記には書ききれていないような話をご紹介できればと思います。

EmoryはこれからRound 4(Application Deadline: 3/13)が控えていますので、この記事を読んで少しでもEmoryへの理解が深まり、Emoryへの出願を検討頂ければ幸甚です。
(全て私個人の見解ですので、その点はご容赦下さい)


簡単な私のバックグラウンド
  • 国立文系卒 純ドメ(1ヶ月のイギリス語学研修と1年間のドイツ駐在経験あり)
  • 34歳(入学時)
  • 総合電機メーカ(エネルギー関係の見積/契約審査部門)からの社費派遣
  • 妻+受験期間に誕生した息子1人 と帯同
私の場合は社費派遣ということもあり派遣元からのRequirement(主要格付け機関のTop20)がありましたので、米国のみならず欧州、アジアやMid career向けMBAも受験していました。実際、欧州とシンガポールそしてEmoryに面接時キャンパスビジットし、各校を比較した上で進学先を決定しました。

Emoryに決めた理由

家族環境や治安
まず家族環境については、私の場合0歳児帯同ということで重要な要素の一つでした。Emoryのキャンパスはダウンタウンから車で15分ほどしか離れていないにも関わらず、非常に落ち着いており、家族含め非常に住みやすい環境であると思います。家の近くにはEmoryの無料バスも走っており、保育園、買い物、レストラン、語学学校、病院、美容院等も充実していますので、安心して住むことができます。一方で、アトランタ自体は人口500万を超える大都市ですので、スポーツ、コンサート等多くのイベントも開催され、休日も家族と楽しく過ごすことができています。直近でも、3/1に開催されたアトランタマラソンのハーフの部にクラスメイトと共に参加し、久々に良い汗をかくことが出来ました。ちなみにアトランタマラソンは非常にアップダウンの多いコースですので記録を目指すには向いていませんが、非日常的な環境下で市内を走り回ることができ最高の経験となりました。

Academic(カリキュラム、期間、スモールスクール)
次にAcademic要素ですが、私は2年制でスモールスクールを希望していましたので、Emoryはまさにピッタリでした。実際に入学してみて、学生間の距離は非常に近いですし、教授とコーヒー飲みながら個別にレクチャーを受けることができたりと、非常に濃い生活を送ることが出来ています。希望をすればDirected Studyという教授との自由研究で単位をもらえる制度もあります。プログラムの内容に関しては、選択する科目にもよりますが、レクチャーとケースの比率が60:40程度で、個人的にはバランスのとれたプログラムかなと感じています。また、Emoryには2年制Full-time MBA以外にも、1年制Full-time MBA、Evening MBA、Executive MBAと多様なコースが用意されていますので、ご興味のある方は公式ホームページ等でチェックされて下さい。

School cultureやフィット感
3つ目にSchool cultureについてですが、この点に関しては非常に掴みづらく自身にフィットしているかどうか分かりづらいかと思います。ただ私の場合、受験期に多くのEmory Alumniや在校生の方とお会いし、Collaborativeな雰囲気を感じ取ることが出来たかなと思っています。他の多くのスクールでもCollaborativeなcultureを売りにしていると思いますが、Emory cultureの特徴の一つとしては「communityを非常に大切にする文化」が根付いている点だと感じています。一例として、"Emory Cares"というイベントが挙げられます。これは、毎年11月の土曜日にEmoryのAlumniが中心となり、世界中でゴミ拾いや植林といった社会奉仕活動を行うイベントです。2019年には全米73都市、世界13カ国で同時に開催され、1,600人以上の卒業生や大学関係者が参加しました。日本でも、卒業生の方々が中心となり、恒例イベントとなっているようで、卒業後には私もぜひ参加したいと考えています。

英語力向上
私がEmoryを選んだ理由の4つ目は英語力の向上でした。これはEmory固有の理由というよりはアメリカを志望した理由となります。欧州やアジアのDiversityの高さは確かに魅力でしたが、純ドメで今後グローバルに仕事をしていきたいと考えていた私にとって英語力向上は必須でした。ドイツに1年駐在経験があったのですが、日常生活は全てドイツ語ですし英語で会話しても非ネイティブ同士なので「まぁ伝わればいいか」感がどうしても出てきてしまい、英語を純粋に鍛える環境は限られていたように思います。しかしアメリカのビジネススクールでは、ネイティブ同士の日常会話やチームミーティングなどで言っている意味が分からないという場面には幾度となく出くわします。私の場合、分らなかった言い回しに遭遇した際はなるべくメモるようにしており、少しづつ使える語彙を増やしています。個人的には語学学習に終わりはないと考えていますので、継続して頑張りたいと思っています。

以上、非常に個人的な見解となりましたが、なぜ私がEmoryを進学先に選んだのかの理由と、Emoryの特徴についてご紹介しました。引き続き、昨年12月に開催しましたWebinar資料と動画をホームページに掲載しておりますので、ご興味ある方はぜひご覧になってください。


個別の質問やご相談がありましたら、下記のメールアドレスにご連絡頂ければと思います。
goizueta_jp_student@googlegroups.com
↑上記の@マークを小文字の@にご変更ください。
 

受験の追い込み時期にも関わらず、今年は新型コロナウイルスの影響もありさらに大変かとは思いますが、くれぐれも体調には気をつけて最後まで頑張って下さい!

2020年2月16日日曜日

アトランタにおけるペットとの生活

こんにちは。Class of 2021のHYです。

MBA受験中の方は各校のインタビューでお忙しい方も多いかと思います。エモリーでも受験生を見かける機会が増えました。実際に授業に出てみたり、在校生の話を聞くとよりイメージがつかめるかと思いますので、ご興味をお持ちの方は下部に記載の日本人会のアドレスまでお気軽にご連絡ください。

さて、今回はアトランタにおけるペットとの生活についてご紹介したいと思います。
ちなみに私は日本から愛犬2匹を連れて渡米しております。

まず最初に、こちらに来て驚いたことは、日本と比較すると犬を飼っている人をよく見かけるということです。
大学においても、サポートドッグや訓練犬は大学敷地内は言うまでもなく、校舎内にも入れます(商業施設でも同様の扱いです)ので、本当によく見かけます。
テスト期間中には、学生のストレスを癒すために、セラピードッグとの触れ合い会が開催されることもあります。

そういう環境ですので、愛犬と一緒に散歩をしていると非常によく話しかけられます。
我が家の愛犬たちは、アメリカに来て以降急に人見知りが発生し、見慣れない人・犬には吠えてしまうようになったので、その場ではなかなかこみいった話まで発展できませんが、同じアパートの同じ棟の人だと顔見知りになり、その後あった際にはエレベーター内でお話しするようになったりします。

アトランタ(アメリカでは?)では、無料で開放されているドッグランが数多くあり、私も週末や授業が早く終わる平日の夕方に訪れています。
日本のドッグランは土日だと盛況ですが、平日だと数も少なく犬同士の触れ合いがなかなかできませんが、その点こちらは平日の夕方でもかなり人がいます。
私がよく利用するドッグランは、同級生で利用している人もおり、話すきっかけにもなります。
アメリカ育ちの犬は、本当によくしつけがされており、犬種問わず人懐っこい犬が多いので、犬好きの方ならドッグランを訪れるだけで癒されること間違いなしです。

次に、ペットとの生活において切っても切れない、動物病院について紹介したいと思います。
主に病院を利用するのは予防接種の時かと思いますが、アメリカでは動物病院と予防接種に特化した簡易クリニックのようなものがあります。
そして多くの人は予防接種だけであれば、後者を利用するそうです。
それもそのはず、前者と後者では値段が圧倒的に違うからです。
後者の簡易クリニックでは日本と比較して同程度かちょっと高いぐらいという感じです。
一方、前者の動物病院で予防接種をしようとすると驚きの価格を請求されることになります。
渡米間もないころ、そのことを知らなかった私は、近くの動物病院に行き、今までの(日本の)経験から1万円行くか行かないかぐらいだなと思いながら、レジに行き、請求額は「4~~」と言われ、よく聞き取れなかった私は「40ドルちょっとか・・・かなり安いな」と思い、クレジットで支払い、あとで確認すると400ドルを余裕でオーバーしており、愕然としました。
後で聞いて分かったことですが、アメリカにおける動物病院の立ち位置は、本当に病気になった時等にいく場所らしく、予防接種については上述の簡易クリニックにいくことが多いそうです。

最後に、犬種によっては必須となる、トリミングサロンについてです。
我が家の愛犬のうちの1匹は、トイプードルとマルチーズのミックスなので定期的なトリミングが欠かせません。
日本と同様、アメリカにおいてもかなりの数のトリミングサロンがあります。こればっかりは口コミをもとに試していくしかありません。ペットストアーに併設されているトリミングサロンから、個人経営のサロンまで色々とあります。
個人的には、ペットストアーに併設されているトリミングサロンについては、一度利用した経験と、他の犬がトリミングされている最中の様子を観察している限りでは、あまり良い印象がありません。
ロケーションが便利で、そのため利用者が多く、数を捌く必要があるので、機械的に対応していくしかないのかもしれませんが、ただただ短くカットしているという感じです。
いずれにせよ、トリミングサロンを試す際には口コミを確認しつつ、犬を飼ってる人に聞くといいと思います。(実際散歩をしている時に、どこのトリミングサロンを利用しているのかと突然聞かれることもあったります。)

人間と違い、情報があまりないので、ペットを連れて渡米するという方はお気軽にご相談いただければと思います。

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2020年2月3日月曜日

Emoryにおけるヘルスケア分野の学習機会


こんにちは。2年生のSkywalkerです。果たして存在するのかも分かりませんが、読者のみなさまいかがお過ごしでしょうか?私?私はもちろんぼちぼちです。

この時期のMBA受験生はほぼApplicationを終え、Interviewの準備真っ只中の方やInterviewInvitationを心待ちにして悶々としている方など、いずれにせよストレスフルな生活を過ごされていることかと推察します。本日はそんな皆様に向け、やや遅まきながらもよく質問を受ける「Emoryにおけるヘルスケア分野の学習機会」というテーマで書かせていただきます。ちなみに私のバックグラウンドはまったくヘルスケアではないのですが、現在校生間ではなぜだかヘルスケア担当みたいになっています。世の中は理不尽ですね。そんな私が分からないところを色々調べたりもしたので、ぜひ読んでください。

さて、まずは学校が明示的に発表しているヘルスケア関連の学習機会です。
ご存じかもしれませんが、EmoryにはMBA/MPHというDual Degreeが存在します。通常のMBAより1 Semester 多く必要になりますが、MPH単体ではUS News5位にランクされるほど名声のあるプログラムで、ヘルスケア特化の統計学や、疫学のほか、保険制度について学習することができます。私のコアチームのメンバは元々IBでしたが、ヘルスケア×ファイナンスの分野を極めてみたいということでこのDual Degreeを専攻していました。また、Dual Degreeを取らずとも、MBA自体にもヘルスケア系の授業が存在します。以下その例です。

The Business of Healthcare
アメリカのヘルスケアシステム、特に医療保険制度について学ぶ授業です。
Healthcare Org Tech Management
ここ2年程開講されているのか不明ですが、病院、製薬企業等のオペレーション改善策や事業拡大計画の分析、イノベーション等について扱う授業です。
IMPACT 360 Healthcare
Emory看板授業のIMPACT(ご存じない方はこちらをご覧ください)の一つで、Emory Hospitalに対するコンサルティングを行う授業です。

このうち、私は、IMPACT 360 Healthcareを履修しました。テーマは毎年変わりますが、当時Emoryが導入しようとしていた遠隔治療のオペレーション分析を行いました。MPH/MBAMD/MBAの学生も多く履修しており、Healthcareに関する知見をチームからも得ることができます。ちなみにこの授業についてはこちらの過去ログにより具体的な活動内容について書かれた記事もありますので、ぜひご覧ください。

そのほか、クラブ活動としてGoizueta Healthcare Associationが存在し、ケースコンペティションの開催などを行っていたり、あまり詳細は知りませんが、Emory University/Georgia Tech Healthcare Innovation Programなるものも存在するようです。

ここまでの情報はWebなどでも拾えるため、そんなもん知ってまんがな、という方向けに、続いては隠れたヘルスケアとのかかわりです。こちらの記事にもあるとおり、アトランタはEmoryCDCの存在もあり、単体で全米でもヘルスケア系のStartupが集まる地域となっています。また、上記の記事ではNashvilleが一番に挙げられていますが、アトランタとの距離、南部最大都市としてのアトランタのプレゼンスから、事実としてNashvilleStartupがアトランタまで投資機会を求めてやってくることもままあり、Emoryではヘルスケア系のStartupとかかわれる機会が非常に多く存在します。

たとえば、私が昨セメスターに受講したEntrepreneurial Practicumという授業では(授業の概要はこちらをご覧ください)、医療機関向けIoTプラットフォームの会社やスマートピルの会社等のコンサルティングの機会や、Raise Forumというピッチイベントに向け、整形外科向けのHandy Imaging Deviceを開発している会社、服薬管理APPを開発している会社を評価する機会がありました。教授によると、同イベントへ応募してくるStartup70%近くがヘルスケア関連とのことです。

また、学外でも、現在私が行っているインターン先のVCには、たくさんのヘルスケア系StartupからのApplicationが届き、それらの評価を行っています。さらに、私の夏のインターンはEmory MBAの卒業生がCEOを務めている関係で見つけてきたのですが、病院向け患者エンゲージメントプラットフォームを提供しているStartupだったほか、そのCoworking Officeには他3社のヘルスケア系Startupが在籍していました。以上のように、アトランタ/Emoryでは非常に多くのヘルスケア系Startupと接する機会が存在します。

いかがでしたでしょうか?意図的にヘルスケアと関わろうとしたわけでない私でさえこのありさまなので、ヘルスケアへの興味・関心が高い方には絶好の学校なのではないでしょうか。この記事が少しでもアプリカントの皆さんのお役に立てば幸いです。内容について何かご質問がありましたら以下の宛先にご連絡ください。それでは!

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2020年1月25日土曜日

勉強に疲れた時には




こんにちは。Class of 2021HIです。

受験生の皆様は年末の出願ラッシュが終わり現在interview対策等をしている時期かと思います。毎日大変お疲れ様です。もう勉強はうんざりだ、、、なんて思ってしまいますが、MBAプログラムが始まるとまた勉強の日々が。。。
本日は、そんな「勉強にちょっと疲れてリフレッシュしたいとき」に大学でできることをご紹介したいと思います。



Woodruff P.E. Center
キャンパス内にある体育館です。学生であれば無料で利用できます。


この体育館にはテニスコート(インドア/アウトドア)、バスケコート、筋トレマシン、卓球台、ビリヤード台、さらにはボルタリングもでき、我々もよく利用しております。

4Fには屋内テニスコートが4面あり、ラケット、ボールは借りてプレイできます。勉強のリフレッシュになるだけでなく、ネットワーキングにもなります。実際に日本人同士は勿論、学校のクラスメイト、さらには学部生とも一種にプレーしたりしており交友が広がります。

こちらはテニスコートの隣にあるバスケコートです。よく3on3とかやっているところを見かけます。またフットサルをやっているところも見たことがあります。

コートの横にはトレーニングエリア。各種筋トレ用のマシンに加えて写真には写っていませんがランニングマシーンもあります。たまに100㎏とか上げている人を見るとなんとなくこちらもモチベーションが上がったりします。

体育館の横にはアウトドアのコートも隣接されていて晴れている日は気持ちよいです。
また他にも体育館の各フロアにはジム、卓球台、ビリヤード台が配置されており、スポーツの種類が豊富です。



また体育館の外には写真のようなフリーに使える芝生のグランドもあります。サッカー、クリケット、フリスビーなどをやっている学生をよく見ます。
ということで、この体育館の周辺だけでもかなりのスポーツを自由にプレイできるので非常に重宝します。


次は本ブログでも何度か登場しているStudent Center

Emory Student Center
割と最近建てられたStudent Center。中は勉強用スペースは勿論としてカフェスペースやビリヤード台があります。


そしてなんとこのStudent Center、なぜか(?)ゲーム機まで置いてありPS4Wii UXbox Oneがプレイできます。そしてこの日はなぜかギャラリーまでつくという盛況っぷり。よほど日々の勉強が辛いのでしょうか。


如何でしょうか。このようにかなりのバリエーションのアクティビティが揃っていますので、うまく使えばリフレッシュ他、ネットワーキングの役にも立ち、非常に充実した学校生活が送れるのではないかと思います。HI

2020年1月10日金曜日

アトランタでの日本食環境

皆様、あけましておめでとうございます。Class of 2021Koheiです。1月頭、出願ラッシュ真只中の受験生もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身、苦しい受験生活を送っていたため、緊張感で落ち着かなかった昨年1月は思い出すだけで吐き気がしますが、ここが正念場だと思いますので、是非気合で乗り切ってください!

さて、今回私は、アトランタでの日本食についてお話ししたいと思います。私は妻帯同でこちらに来ておりますが、私も妻も海外での生活は初めてだったため、進学先を選定する上で、日本食をエンジョイできる環境であるかは非常に大事なポイントでした。基本、味濃いめ油多めのアメリカの地でMBA生活を乗り切るためには食生活が最も大事であることをこちらに来て改めて感じており、アトランタを選んで正解だったと強く実感していますので、今回はアトランタでの「日本食の入手環境」と、「日本食レストラン」についてご紹介させていただきます。アトランタでも日本食が充実していることをご理解いただけるかと思います。

1.    日本食の入手
LANYなどの大都市と比べ、アトランタ在住の日本人は多くありませんが、日本食が入手できる環境は十分にそろっています。日本人が多く住むアパートから車で15-20分の場所にはH MARTという韓国系スーパーがあり、そこでは一通り日本でおなじみの食材に出会うことが出来ます。
またH MARTのすぐそばにある巨大なスーパー(Buford Farmers Market)には日本食コーナーが存在し、日本の調味料から和菓子、お漬物まで幅広く揃っており、非常に重宝しています。私は、我が家に海外の同級生をよく招待し、たこ焼きを振る舞うことが多いため、こちらでたこ焼きの粉を大量買いしています。
加えてもう一か所、こちらもアパートから25分ほどの場所にある「とまと」という日本人経営のスーパー(?)もあります。こちら、「ここ、本当にお店…?大丈夫だよな?」と誰もが一度は入店を躊躇う外観ですが、中に入ると前述のスーパーでは手に入らなかった食材や日用品がズラリ。私はこちらで年末におせち料理をゲットし、アメリカでも、かまぼこと伊達巻で新年を迎えることが出来ました。
 アラバマに駐在していた私の友人は、月に1回これらのお店に車で数時間掛けて買い出しに来ていたそうです。アトランタはアメリカ南部の中でも、日本食入手の重要都市のようですね。


2.    日本食レストラン
スーパーでの日本食の入手については心配ご無用ですが、外食についてはどうでしょうか。ご安心ください。こちらも非常に充実しています。

特にラーメンはアトランタでも市民権を得ており、ところどころでラーメン屋さんを見かけます。若者の中で、アトランタでいま一番ホットな場所と言われている商業施設 “Ponce City Market” にもラーメン屋さんが入っており、行くたびに行列が出来ているほど。私もPonceに訪れるたびに食べています。


 日本の大手焼肉チェーン“牛角”もアトランタのミッドタウンに進出しています。アメリカはステーキ大国。YAKINIKUは人気ないだろう、冷やかし程度に行ってみるか、と予約なしで訪ねてみた結果、まさかの2時間半待ち。ここはディズニーランドですか…?店員にも「え?予約してないのに来ちゃったの?」と言われる始末。さすがに諦めましたが、焼肉もアトランタでは大人気のようです。

Gyukaku Japanese BBQ https://www.gyu-kaku.com/atlanta/

 また、たまには日本の居酒屋に行きたい!そんな方には日本と同クオリティで居酒屋をエンジョイできる“銀や”がおススメです。日本語での接客とホスピタリティに感動、ついつい飲みすぎてしまいます。


 以上、いかがでしたでしょうか。今回は、日本食環境のごく一部をご紹介させていただきました。アトランタでも、他の大都市同様、日本食がエンジョイできる環境が十分に揃っています。アメリカでの日本食環境について、気にされている受験生の方も少なくないと思います。少しでもアトランタの生活環境イメージを持っていただければ幸いです。