米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2023年3月21日火曜日

【お知らせ】日本人在校生サイトリニューアルのお知らせ

 この度当校の日本人在校生サイトをリニューアル致しました。新しい日本人在校生サイトは以下リンクからご覧ください。

Emory University Goizueta Business School日本人在校生サイト

今後も引き続きEmory University Goizueta Business Schoolを宜しくお願い致します。


2023年3月18日土曜日

Core Semesterの所感とIMPACT (コンサル・Core Semester)のクラス

Class of 2024K.Nです。

必修科目で構成されるCore Semester(秋学期)を乗り越え、現在の春学期では自身の関心分野を中心にクラスを選択し、比較的ゆとりをもって学べています。

簡単にCoreを振り返ると、私は業務で会計領域の経験があったものの、統計や経済、Finance等は初学者であり、非常に濃密な(大変な?)時間を過ごすことができました。諸先輩方からCoreは大変だと聞いてはいましたが、授業の予習復習に加えて課題(個人、チーム)やチームミーティングで一日の24時間が一瞬にして消えるような毎日でした。特に私は子連れでの家族帯同のため、家事や育児タスクもある中、とにかく忙しすぎて思い返そうにも当時の記憶があまりないです(笑)授業での学びはちゃんと頭に残っている・・はずです!

さて、今回はそんなIntensiveなCoreの中でもGBSの看板クラスであるIMPACTについて紹介します。私は通信インフラ企業からの社費派遣ですが、コンサルティングファームに2年間出向していた経験もあるため、僭越ながら自身のコンサル経験も踏まえてコメントさせていただきます。

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【概要】

IMPACTPost MBAでコンサル志望の学生が多いEmory GBSならではの授業の一つです。2部構成(Coreと春学期)となっており、CoreではConsultantとしての基礎を身に付けるための授業となっています。翌年1月から始まる春学期では、実際の企業をクライアントに持ち、Hands-on形式でコンサルティングのスキルを習得、強化します。(1年生は今まさに実際のクライアントの抱える課題を解決すべく、チームでコンサルティングワークに取り組んでいます。こちらはまた別途ご紹介できればと思っています)

【担当教授】

Coreの期間は、GBSの卒業生でAccenture出身(元人材開発部門のDirector)のLynne Segall教授が長年担当しています。尚、春学期はアサインされるプロジェクト領域に精通した教授のもとで取り組みます。

【授業内容】

コンサルティングファームでの勤務経験がない方をターゲットとしており、春学期の実践編に向けて、Consultantとしての基礎(ロジカルシンキング、ドキュメンテーション、ファシリテーションスキル等)を身に付けることを目的としています。授業スタイルは、講義とディスカッションを織り交ぜており、オリジナルテキストやケースを使い、課題の構造化や特定、解決策の検討やリサーチ手法等を学びました。コンサルティングファームへ入社する際に受けるオンボーディング研修のような内容ですが、約4カ月かけて丁寧かつGlobalな環境下で学べる内容となっています。

Paper試験はなく、授業とは別に中間2つ、期末1つのケースプロジェクトがありました。

中間①:Marketingのクラスと合同で行い、Coreチームで実施、ワーク期間は2~3週間ほど

中間②:Coreチームとは別のチームで実施、ワーク期間は2~3週間ほど

期末:Coreチームとは別のチームで実施、通称「Day 1 Challenge」と呼ばれており、当日朝にメンバーとケースが発表され、その日の午後にはプレゼンをするというハードなイベント

【主な気付き・学び等】

・ロジカルシンキング系の演習も有意義でしたが、最も印象に残っているのは、どういった時にどのグラフを使うべきか等、PowerPointの作成術(伝わりやすいスライド)です。これはConsultantに限らず事業会社での勤務においても、Management層へのレポートや社外へのプレゼン等でそのまま活きる実践的な内容でした。経験則に頼らず、スライドの目的をしっかりと意識してアウトプットを作ることの大切さを改めて学びました。

・ありきたりではありますが、多様な価値観を持ったメンバーと議論する際、目線合わせが非常に重要であると感じました。特に数値情報(売上などの財務データ等)から感じ取る感覚(悪くない、普通、このままではダメ等)はメンバーそれぞれの感覚であり、お互いの意見を言葉や文字にして発信しないと誤解が生じることが多々ありました。前提情報や課題認識をチームでしっかり合わせ、そこからタスクに移ることの大切さを体感しました。

・教授の印象的な言葉で、「経験値は大切だが、過去の成功体験は間違った先入観となる場合もある」というものがありました。過去に扱った案件と類似している場合はその経験に頼ってしまうこともあると思います。しかし、Consultantは常に目の前の状況と向き合い、FactとLogicだけで仮説を立てることを意識しなければなりません。

MBAの良さの一つですが、実務ではないため、多くのケースや議論を通じて落としどころではなく最適解を考え抜く訓練を多く積むことができました。Consultantはバリューを出すため、現実解や落とし所を探るのではなく、常にベスト思考で「あるべき姿」を考え抜き、その達成に向けた戦略を描くことが求められます。多様な価値観を持ったメンバーとそれぞれが考える最適解をぶつけながら、チームとしての解を導き出すことは本当に貴重な経験でした。

【更に学びを深めるために(自戒の念を込めて)】

振り返ると、実務と比較してレビューしてもらう機会が少なかったと感じました。実務では60%程度の出来でManager等にレビューをお願いし、そこでのフィードバックから如何に最終アウトプットの品質を高められるかがAssociateの腕の見せ所でもあります。MBAでは他の課題等もあり時間もない中、課題提出やプレゼンテーションをゴールと設定し、正直その採点結果で一喜一憂することが多かったです。より学びを深め、実践力を高めるためには、TAや教授ともっとコミュニケーションを取るべきだったのかもしれません。春学期ではワーク期間も長いため、こまめにレビューを依頼し、アウトプットをブラッシュアップする機会も多く持とうと思います。

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以上、IMPACT(Core Semester)の紹介でした。

コンサル経験者/未経験者に限らず、またPost MBAでコンサルを目指さない方であっても学びの多い授業の一つだと思います。


最後に、GBSとは関係ありませんが侍ジャパン!!WBC準決勝進出おめでとうございます!!

私事ですが、この週末からマイアミ入りし、準決勝を現地で観戦します。GBSのあるアトランタからは飛行機で約2時間です。決勝戦は授業の都合上、現地で見れないのですが、野球観戦が大好きな私にとって、WBCの現地観戦は夢のような機会です。MBA留学に来れて良かったと思う理由の一つです。

それでは行ってきます!

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2ndの合否が出ておりますが、3rd(〆切:March 22, 2023もまだ受け付けております。合格者の方で他の学校と迷っている方、Waitlistからの繰り上げを目指す方、3rdにて出願する方等、お気軽にご連絡ください!

GBSのプログラムや、出願対策、アトランタ生活等、在校生がいつでもお答えしますので、以下のアドレスまでメールをお願いします! 

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