米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2007年10月31日水曜日

授業紹介~其の三

本日も授業紹介をさせていただきます。

今回はG+(プラス)です。

これもソフトスキルの授業で、ホームルームをかねたような感がある授業です。

内容は多岐に渡るのですが、ソフトスキルを就職活動にできるだけ結び付けている、という印象を今のところ持っています。



日本ではあまりそういう認識がないかもしれませんが、ビジネススクールに来る学生の最大の目的は就職です。

事実、学校でも勉強よりも課外活動よりも何よりも(広い意味での)就職活動が重視されます。

公費、社費でビジネススクールにくるのはほぼ韓国人と日本人に限られます。

ただ、韓国人と日本人以外はすべて私費かというとそうではなく、アメリカ人やほかの留学生でもごく小数ではありますが、社費の学生はいます。

公費(官公庁からの派遣)は僕は聞いた事がありません。

社費の人にとってはこの授業はあまり気合が入らないのではないでしょうか。

事実、社費の学生で「意義が感じられない」と嘆いている人もいます。



本日の内容は面接でした。

就職活動においては非常に大事なテーマですね。

・細かいことでも良いから具体的な話をすること

・一般的、抽象的な内容は避けるべき

・面接の回数を重ねる場合は内容を一致させること

・自身の短所を述べるときによく長所では短所を、短所では長所をあげるという手段がとられるが、短所ではないことを短所といっても意味がない

などが挙げられました。

その上で、講師が担当の教授と模擬面接をしました。

担当の教授が面接を受ける側だったのですが、さすがソフトスキルの教授だけあってうまいですね。

下手なら見せるわけないといえばそれまでですが、やはり日本人にはこれはできないなあ、と感じました。

まず、質問をされたらその質問に沿った具体例をすぐに挙げられる。

その上で、具体例の概要から詳細にスムーズに入れる。

そして、詳細を(今回の場合は)数字を挙げながら説明できる。

具体例の意義を多面的に、かつほかの例と比較することで強調することができる。

それで飯食っているだけあるな、と思いました。

日常生活をすぐに面接に結びつけることができているという感じです。

日本語(日本人)と英語(アメリカ人)で面接対策も変わってくると思うので、もしMBAを目指していて、英語での面接が気になっている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

もっともこの内容は、日本語の面接でも大事だと思いますし、非常に一般的な内容ではありますが。

当たり前のことを当たり前にやることを非常に重視するのもアメリカらしいですね。

学生も非常に熱心で、質問はとどまるところを知らないという感じでした。

当然ではありますが、目的意識は明確かつ非常に強いです。



そういえば、これまで何回か紹介したLeading People and Organizationでは、テーマがnegotiation(交渉)だったことがありました。

これも面白そうなので、今後紹介させていただきたいと思います。

ビジネススクールに来て日々感じるのは、とにかくすべてをビジネスか就職活動に結び付けていることです。

これはビジネススクールであるから当然なのですが、日本の大学を卒業したものとしては、それにしてもここまでやるか、という印象を日々新たにしています。

ちなみにアメリカの大学や大学院がすべてそうというわけではないと思いますので、誤解がないようにしてください。

2007年10月30日火曜日

授業紹介~其の二

本日は授業紹介をさせていただきたいと思います。

といっても紹介させていただく授業は前回と同じLeading people and organizationsです。

この授業はソフトスキルの授業なので、ねたが豊富なんですよね。

本日のテーマはdiversityでした。

日本語では多様性になるのでしょうか。

アメリカには日本と違って多くの人種がいます。

さまざまな人種、さらにそのハーフ、クォーター、、、など含めるともう無数にいるといっても過言ではないかもしれません。

日本でdiversityを考えると年齢、性別などが主なテーマになると思うのですが、アメリカではやはり人種です。

本日の授業では、「racism(人種的偏見)は20年前と比べてそれほど大きな問題ではなくなっているか」というテーマでディスカッションをしました。

こちらに来てからのディスカッションでは本日のものが一番熱く、やはり差別というものはする側とされる側で認識がまったく違うという印象を受けました。

テーマにyesと答えた人にはどちらかというと差別する立場の人が多くて、noと答えた人にはどちらかというと差別される側の立場の人が多かったと思います。

ひとつ納得した意見は、「20年前に比べて、racismに対する意識が高まり、人々はそれが表に出ないように非常に注意深くなっている。」でした。

要するに、注意深くなっているだけで実際は変わっていないという意見です。

人種に限らず、diversityがあればそれだけ差別も当然出てくるわけで、アメリカにとって永遠のテーマであるとともに、日本でも意識を高めていかなければいけないテーマかもしれません。

本日のディスカッションはみな熱くなりすぎて、教授が半ば強引に終わらせたような感もありました。

それだけ、重要なテーマということでしょう。



では、なぜこのようなテーマを扱ったのでしょうか。

以下は僕なりの意見です。

それは実際にビジネスの場で、diversityが重要だからだと思います。

言い換えると、diversityの扱いを間違えると、組織としても個人としても非常に大きな痛手を負うのです。

そのあたりは授業でははっきり言わない(言えない)のですが、diversityは非常に大きなriskのひとつなのです。

たとえば、10人雇用するときにすべて同じ人種ということは事実上許されません。

たとえ本当にその10人がほかの候補者よりも能力があったとしても、そのような雇用は受け入れられないのです。

かといって履歴書などで人種を聞くことはできません。

社内の打ち合わせで「人種のバランスが悪いから採用する人間を入れ替えよう」というだけで時と場合によっては問題になります。

実際、本日の授業でも結論らしい結論はありませんでした。

下手な結論を紹介するだけで、非常に危ないからでしょう。

本日はアメリカの社会問題の根底を少しだけ覗いた気がしました。

2007年10月29日月曜日

同級生たち~其の四

本日はインド人の同級生たちを紹介させていただきます。

インド勢は留学生の中では最大勢力でありまして、20人以上います。

一学年の一割以上になりますね。

まず言葉ですが、インドという国はやはりすごい国で、ヒンディー語と英語が混ざった言葉を普段話しているそうです。

地方によってかなり違うらしいのですが、そのあたりはまだきちんと把握していません。

彼らはかなりアクセントの強い英語でまくし立てるのですが、アメリカ人は彼らの言葉がきちんと聞き取れるようです。

僕ら日本人の英語は聞き取れないのに。。。

やはり英語力で見ると日本人はかなり見劣りしますね。

インド人は文法や語彙はかなりレベル高いですし。

英語そのものを外国語とはあまり認識していないようで、普段インド人同士で話すときもヒンディー語を話しているのか英語を話しているのかわかりません。

要するに両方ごちゃ混ぜなのですが。

これはアメリカ人にも不思議に写るようで、今何語を話していたのか、とアメリカ人が聞いていました。

いや俺ら両方ごちゃ混ぜなんだぜ、と得意そうに言っていましたが、アメリカ人も「マジかよ」という顔しておりました。

僕も同感でした。

インド恐るべし。



で、彼らの好きなスポーツですが、クリケットです。

インドではサッカーや野球なんて比べ物にならないくらいクリケットが盛んなようです。

僕が住んでいるClairmont Campusでは毎週日曜日インド人がクリケットをしています。

日本ではクリケットをやる機会なんてそうないので、今日早速仲間に入れてもらいました。



感想。

そもそもルールがよくわからない。

時間がかかる。

確かに野球に近い。

なぜバット(のようなもの)を持って走るのでしょうか。



まだまだ勉強不足ですね。

打たせてもらったのですが、当たりません。

彼らはワンバウンドでボールを投げます。

当然イレギュラーします。

でも器用に当てます。

そして恐ろしいアッパースイングです。

日本の少年野球では考えられません。

クリケットでは、野球でいうオーバーランはあまり問題にならないらしく、そういえば以前ソフトボール大会でインド人はオーバーランでアウトになっていました。

そのときもオーバーランして何が悪い、という感じでした。

そして一番の不思議。

彼らは異様に楽しそうです。

僕がクリケットを理解できていないせいもあるのですが、そこまで楽しいか?とちょっと思います。

これにくじけず、今後もできるだけ参加させてもらって、クリケットの醍醐味が理解出来たら皆様にここで報告させていただきたいと思います。



以前プールで泳いでいたときにインド人と一緒になったのですが、彼らはなぜか常に顔を上げて泳ぎます。

クロールでも顔は水中につけません。(僕が見た限りでは)

いつも泳いでいる川の水が汚いからかな?とも思ったのですが、今度聞いてみようと思います。



もっと仲良くなってカレーをご馳走になりたいです。

2007年10月28日日曜日

同級生たち~其の三

本日は同級生のYaniv君を紹介させていただきます。

イスラエルから来たYaniv君はどんなことがあってもいつも明るいムードメーカーであります。

その明るさにはいつも感心させられます。

新学期開始まもなく人気者になったのも当然の成り行きでした。



週末のある日ベネズエラ人の同級生と昼食に出かけました。

どうせ暇にきまっているからということで、Yaniv君を呼び出したところ、おっしゃるとおり暇だから行きますとのこと。

すぐに来ましたが、今日も相変わらず楽しそうです。

何か楽しいことがあったのかと聞いてみたことろ、タイヤがパンクしたそうです。

例によってタイヤがパンクしたということがいかにくだらないことかという話で、昼食は大いに盛り上がりました。

散々しゃべったあと、そろそろパンクなおそうかという話になり外に出ました。

そのときはまだ8月、外は炎天下です。

当たり前ですが、タイヤは見事にぺしゃんこになっています。

しかしさすがアメリカ、車自体がぼろぼろです。

車種は忘れましたが日産の車で、日本ではめったにお目にかかれないくらいぼろぼろになっていました。

Goodyearが近くにないかなあという話になったのですが、ベネズエラ人の彼が

「Goodyearは一番近くても車で普通に走って20分かかるところにしかない。俺はちょうどこの前調べたんだ。」

と一言。Yaniv君は

「それじゃあそこに行くまでに車輪が傷むから車を持っていくのは無理だね。スペアタイヤに代えるしかない。」

と判断。

車輪どころか車全体傷みまくっているのですが。。。

ジャッキで車を上げてスパナで、、、と思ったところ、スパナが合わないということが判明。

さすがアメリカ。。。

で、ちょうどそこはショッピングモールだったので、工具やさんにスパナを買いに行きました。

お目当てのスパナを見つけて、さあこれさえあればスペアタイヤに代えられるぞ、とばかりレジに行き、スパナを買いました。

一応Goodyearがどこにあるか確認しようよ、と提案したところ、ベネズエラ人の彼は

「近くにはない、俺が保証する。それとも俺を信用できないのか。」

と一言。

まあはっきりいって信用できないのですが、っつーか国民性の違いで、彼らは自信ないことでも自信満々に言う癖がついているんですよね。

そんなこといっても仕方ないので、聞いてないふりしてレジのおじさんにGoodyearは近くにないか聞きました。と、

「そこにある」

とのことです。

その方向を見ると、道の反対側にGoodyearがど~んとありました。

やっぱあるんじゃん。。。

思えば近くを見渡すことすらしなかった僕にも責任はあるのですが。

しかしそこはベネズエラ人、ウィンク一発ですべてを水に流します。

こちらとしてもそれくらいあっさりしていてくれたほうがありがたいです。

スパナは次にパンクしたとき用にしっかり車の中にしまって、気を取り直してGoodyearへ。

そこでもう大丈夫だろうと思い、僕は家に帰ってきました。

ちょっと気になってあとでYaniv君に電話したところ、

「no problem, pretty quick.」

とのこと。

何はともあれよかったですね。

しかし彼はまた話を続けました。

「すごい話があるんだ。実はスペアタイヤもパンクしててね。ついでにスペアタイヤも買っちゃったよ。」

確かにパンクしていないほうがおかしいようなぼろタイヤだった。。。

大体トランクの中落ち葉だらけだったし。

いつの落ち葉だよ。

そしてYaniv君は最後に一言。

「amazing!」

「amazingはお前だよ」と僕は心の中で叫びました。

何が起こっても最後まで陽気なYaniv君でした。

http://TheYanec.com

2007年10月27日土曜日

戦略的ビジネススクール受験~其の二

書き方からしても明らかですが、僕は2を選びます。

理由は過去より未来のほうが大事であり、自分がどう考えているかよりも相手がどう感じるかの方が大事だと思うからです。



で、テーマは面接なのですが、何がどう面接に関係しているのでしょうか。



僕の受験時は電話面接でした。

生まれて初めての電話面接だったので、はてどうしたものかと戦略的に考えてみました。

そこでまず考えたことは、自分から

How are you?

ということです。

相手はどう思うでしょうか。

アメリカ人は気軽にこの手の挨拶をしますが、日本人はこれが非常に苦手です。

つまりいわれることはあっても自分から言うことは非常にまれなのです。

意訳すると単なる「こんにちわ」に過ぎないのですが。

この時点で面接官は、「こいつはなんか違うぞ」と思うわけです。(そんな気がする)

では、そういわれた面接官はどう反応するでしょうか。

敵は英語のプロ(アメリカ人だから)です。

Good, how are you?

というに決まっています。

僕はこういいました。

Yeah, basically fine, but, you know, a little bit nervous.

そして面接官はこういいました。

I see what you mean.

Just relax a bit.

You'll be fine.

この時点で、敵は完全に「こいつは英語がしゃべれるかもしれない」と思うわけです。(そう思ってほしい。)



ここまでをまとめましょう。

これは実際にあったことなのですが、僕は完全にこの会話を予測していました。

相手はこう反応するしかないからです。

つまりこの時点で僕は作戦成功に有頂天になっていて、よって精神的なゆとりを手に入れることができたのです。

そして面接官は、明らか今までの日本人とは違う、会話ができるし、積極性がある、と認識しているのです。

これはかなりプラスです。

日本人で面接という受け身になりがちな場でこのようなことをいう人はほとんどいないからです。

帰国子女であるとか海外経験があるかどうかなどは関係ありません。

面接では、当然ながら英語力を含めた会話力も見ています。



長くなるのでまたつづく

2007年10月26日金曜日

戦略的ビジネススクール受験~其の一

受験生の方もごらんになっていただいていることを期待して、受験時のことなどを少々書かせていただきます。

ちなみにこの内容は決してこうして成功した、ということではなく、このような考えに基づいてこうしてみた、ということですので、あくまで参考でお願いします。



面接について考えて見ましょう。



ところで、集合場所に友達が遅れてきたらどうしますか。

12時に上野で会う約束をしていたとします。

しかし12時過ぎても友達は来ない。

12時10分ころ友達から電話がかかってきて、

「ごめん、今まだ日暮里。あと5分くらいで着く。」

といわれたとします。

そのときどうしますか。

どのように反応しますか。

1. 「ふざけるな、早く来い。こっちはさっきから待っているんだ。」

2. 「いや特に急いでるわけじゃないから、ゆっくり来ていいよ。今から特に急ぐ必要ないよ。」

さてどのように反応するか。

これは深遠なテーマであります。

このような質問が面接が出てくることは、、、まずないでしょう。



簡単に1と2それぞれについて考えて見ましょう。



1.

当然ですね。友達は12時10分時点で電車の中です。

集合時間は12時。

つまり12時前には遅刻することはわかりきっていたはずです。

なぜ12時以前に連絡をしなかったのでしょうか。

このご時世友達は携帯電話を持っているわけです。

それも彼は電話魔でいっつも電車の中であろうとところかまわず電話をしている不届きものです。

しかしそれは彼の天性の性格のよさで補ってしまっているのですが。

彼は怒られて当然ですし、むしろ怒ることが友情かもしれません。

怒ったからって非難されることはありません。



2.

彼はすでに遅れています。

では今から急いだところで何か状況が変化するでしょうか。

電車の中でいくら走っても、早く着くわけではありません。

上野駅で降りてから走っても、そう変わりません。

つまり、実際に急いでいるかどうかはもはや関係ないのです。

しかも敵は上野駅、老若男女大勢います。

ぶつかって事故でも起こされたら約束どころではありません。

大体せっかく会うのに、いい気分で会いたいのは当然です。

もしかしたら今日に限って家庭の事情など、やむにやまれぬ事情があって遅れたのかもしれません。

ここで寛容な姿勢を示すことによって、人間の大きさを相手に知らしめることもできます。



つづく



KT

同級生たち~其の二

今回はteamに関して少々。

これはほかのビジネススクールでも同じかもしれませんが、一年目は学校側が割り当てたteam単位での活動があります。

具体的には、宿題などをteamでやり、team単位で評価されます。

一人ががんばって満点とったらみんな満点、一人が正しいことを言っていてもteamの意見として採用されずに誤った回答を出してしまったらその人も点数が悪くなる、という仕組みです。

このteamとしての活動を通じて、留学生はアメリカ人を知り、アメリカ人は留学生を知り、それぞれの国のことを学んでいくのです。



さて、僕のteamは男性三人女性二人、アメリカ人三人留学生二人という組み合わせです。

そのあたりのバランスはかなり考えてteamに割り当てているようです。

backgroundは多様で、スカイダイバーから連邦検察官までいます。

スカイダイバーの前職はパラシュートのメンテナンスですから、要するに典型的なビジネススクールの学生が経験しているオフィス内での仕事の経験がありません。

本人もそれを気にしているのですが、こちらがまったく知らないことをよく知っているので非常に楽しいです。

discussionなどをすると、本当に多様な意見が出てきて楽しいのですが、まとめるのが大変でもあります。

それでも何とか最後にはまとまるので、そのあたりは年の功でしょうか。

元連邦検察官はさすがに折り目正しく、文書作成能力はぴか一です。

いつも出来上がったレポートを見て、英語の勉強にしています。

アメリカ人でも簡単に書ける文章ではないですからね。



今後はさらに過酷な課題がteamに課せられるらしく、上級生の話を聞くとけんかして怒鳴りあったり口も聞かなくなったりすることもあるそうです。

そのような経験をするのは非常に怖いのですが、経験はしておいたほうがあとあと得すると思うので、今から楽しみでもあります。

クラスの人数が少ないということ -Why Emory? その1

初めまして、Class of 2009 のHiroです。

アプリカントの皆様はいよいよ出願時期を迎え、エッセイ執筆・インタビュー準備に苦しんでいることと思います。

中でも、「Why this school?」という質問は、どこでも必ず聞かれる上に、リサーチの深さや熱意が簡単に悟られてしまう難しい部分です。

そこで、私自身が当時感じていたことと、入学して実際に感じている「Why Emory?」を織り交ぜて紹介します。

私にとっての「Why Emory?」は、下記の4つです。

��.クラスの人数が少ないということ

��.マーケティングに強いこと

��.生活環境がよいこと

��.人柄を見てくれること(スコアを最重視してないこと)



今回はその1、「クラスの人数が少ないということ」を紹介します。

Emoryを客観的・計量的に見たときの最大の特徴は、米国TOP校で最も人数が少ないことです。

私の学年は約180人、一つ上は約150人と、150人~200人のレンジで入学者数をコントロールしているとDeanも言ってます。

この人数の少なさを、メリット・デメリットで見ます。



メリット

��.同級生と仲良くなりやすい

  大規模な学校では入学式以後クラスメイトが一堂に会する機会が少ないかも知れませんが、Emoryは毎週Goizueta+で全員が同じ授業を受けます。従って、「クラスメイトで見たことのない人」がほとんどいません。私の場合、入学後2ヶ月経過して8割ほどの同級生の名前と顔を覚えました。また、よく聞く「アメリカ人同士で固まって外国人と接触を取らない集団」というのは特に見かけません。南部のフレンドリー気質のためでもあるのでしょうが、知り合いとなるクラスメイトの選択肢がそもそも少ないことで、「仲良くしよう」という意識が生まれるのだと思います。私のように純ドメでコミュニケーションに問題がある人間にとっては、多数に埋没しないための死活問題です。



��.コミュニティーとしての統一感がある

  aと深く関わりますが、クラスメイトとの共通体験がしやすいことで、統一感が深まります。例えば、上記のように全員が共通の授業を受けたり、またコア科目はほぼ全ての科目で同じ教授が教えます。指導方法や成績の付け方についての当たり外れや不公平感がなく、余計なストレスがたまりません。また「試験の打ち上げにバーで飲む」ことが、クラス全体でできたりします。互いの顔が見えていることで、メーリングリストなどの情報発信もしやすいです。例えば「アカウンティングのこの問題、誰か教えて」とか「電卓落としたけど誰か拾った?」とか「今度のハロウィンパーティーに一緒に行こう」と呼びかけるのは少人数の方が言いやすいですね。顔の見える範囲でのコミュニケーションが取れるというのは、当たり前のようですが、なかなか得がたいことです。



��.教授・スタッフとの距離

  教授は実によく我々のことを覚えています。こちらからの個別の質問もしやすいし、逆にコールドコールもされます。日本人は目立つせいか、教授にいじられたり、試験問題の登場人物として名前が出てきたりします。また、入学後は学校のスタッフとよく接することになりますが、よく学生を覚えていて普通に声をかけてくれます。



��.リーダーシップオポチュニティ

  クラブやアソシエイション(生徒会みたいな組織)等でのリーダーシップを取る機会が多く取れます。リーダーシップポジションの総数は学生数より多いって聞いた気がします(実際には一人で複数のポジションを行う人がいるので、全員が何かをしている訳ではありません)。



デメリット

��.人数=パワーの論理

 アラムナイ・在校生の絶対数は大規模校に劣りますので、卒業生ネットワークや職種のバラエティが欠けるという考えもあるでしょう。

但し、ネットワークは量より質といいますし(人数が少ない分緊密ともいえます)、Emoryに集まっている人の多様性は相当だと思います。



b.選択科目の幅・数・深さ

 私はサマースクールでペンシルバニア大学に行きましたが、例えばウォートンのファイナンスの授業の数・幅・深さとも、さすがの一言です。これは、「どんなにマニアックな科目でもそれなりの人数が集まる」からこそできると思います。

但し、Emoryもカリキュラムを新しい分野を取り入れたり工夫しつつ、興味深い科目を揃えています。この辺りは別途紹介します。



総合的に見て、スモールスクールであることに私はとても満足しています。



Hiro


授業紹介~其の一

気を取り直して、真面目な話題にも思い切って踏み込むことにします。

今回は授業紹介~其の一Leading people and organizationsであります。

これは典型的なソフトスキルの授業で、ある意味ではこのソフトスキルの授業こそがビジネススクールの特徴ですね。

(http://kimicafeblog.blog99.fc2.com/もありますので参考にしてください。)

本日のテーマはETHICSでした。

日本でいうところの道徳でしょうか。

僕は小学校のころ道徳の授業を受けたのですが、アメリカではそういう授業があるんでしょうかね。

その辺りも興味があるところではあります。

内容はというと、これがまた難しいのですが、ひとついえることは上司の命令であっても自分がしたことは自分に責任がある、とのことでした。

とりとめがなくて申し訳ありません。



が、ではなぜとりとめがないのにこんなことを書くのでしょうか。

なぜならこれは非常に重要なテーマだからです。

ビジネススクールを目指す皆さんはもう御存知だと思いますが、essayや面接などで、ethical issueについて聞かれることがあります。

日本人は小学校のころは学校で勉強しているのですがそれ以来このようなテーマに触れる機会が少ないですし、そもそも日本の小学校でやる内容とは当然ながら違うわけです。

ビジネススクール受験以外でも、実際に職場でethical issueが問題になることはこれから増えてくるのではないでしょうか。



というわけであえて今回は結論を書けないことがわかっていながらこの授業を取り上げてみました。

受験生の方は是非このテーマを研究してみてはいかがでしょうか。

きちんと理解してうまく表現できればessayや面接でかなりアピールできると思います。

日本人もそうですが、アメリカ人にとっても難しいテーマだからです。



今後自分なりに理解や結論に達したらまた内容を追加させていただこうと思っています。



いよいよワールドシリーズが始まりました。

どちらのチームが数日後に優勝の美酒に酔っているのでしょうか。

2007年10月25日木曜日

同級生たち~其の一

早速ではありますが、同級生について少々。

Class of 2009には180人の学生がいます。

その4割がinternational student(留学生)です。

僕が特に仲がいいのが、中南米からの留学生です。

とにかく彼らは明るく、そしてフレンドリー。

しかも面白く、一緒にいると会話が混乱することはあっても、とどまることはまずありえません。

8月のオリエンテーション期間に遊園地に遊びに行ったのですが、そのときのことです。

僕が乗った車には、ブラジル人二人とイスラエル人一人が乗っていました。

ブラジル人が運転していたのですが、どちらにいけばいいのかわからなくなったとのこと。

どうやら道はわかるが北か南か方角がわからなくなった、という状況のようです。

となるといかに道がわかるが方角がわからないという状況がくだらないかという話で、車中は大盛り上がりです。

その間にも車はハイウェイを突っ走っているのです。

いい加減やばいと思って、

「どっちに行きたいんだ?」と聞きました。

「北に行きたいが北がわからないから困っているんだ!」といわれたので、

「北はこっちだ」と一言。

「なぜだ」といわれ

「日がこちらから差していて今10時だからこっちが東で、となるとこっちが北だろう。」といったところ、一瞬水を打ったようにし~んとなり、北に向かい始めました。

どうやら彼らにはそうやって方角を判断するという概念がないらしい。

赤道直下(付近)だからでしょうか。

日本だと常識ですが。。。

と思うまもなく、いかに方角が判明したことがうれしいかということであっという間に話が盛り上がり、すぐにベッカムばりのサイドチェンジで話はどんどん展開していきます。

遊園地での待ち時間もまったく退屈することはありませんでした。



KT

宣言

長らく滞っておりましたブログですが、これからはどんどん更新して行きたいと思います。

申し遅れました、Class of 2009の高橋と申します。

今これを見られた皆様も、これから定期的にチェックしていただければ光栄であります。

その都度新しい何かが見つかることでしょう。。。