米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2007年12月29日土曜日

授業紹介~其の十九



上の写真は、financial accountingのJan Barton教授です。

「Final07-fall~其の五」でも少し紹介させていただきましたが、自分自身を含め、accountingは多くの学生が苦手とする科目で、試験もなかなかの難関です。

そのような授業を担当する教授も大変だと思いますが、Barton教授は昨年度まではelective(選択科目)のfinancial statement analysisを担当しており、core(必修科目)のaccountingを担当するのは初めてだそうです。



そんな中、Barton教授の授業は学生からはおおむね高い評価を受けていて、実際にわかりやすい授業をしてくれます。

accountingは非常に退屈な科目(Barton教授自身がそう言っています)で、詰め込み方になりがちなのですが、Barton教授は一生懸命工夫して、論理的かつ体系的に教えようとしています。

僕自身もBarton教授の授業を受けて、やっとaccountingが少しわかるようになって来ました。



Barton教授はベネズエラ出身で、大学からアメリカに来たそうです。

最初はまったく英語が出来ず、かなり苦労したそうですが、今はとても流暢な英語を話します。

留学生である自分にとっては、ある意味身近なお手本です。



Barton教授の唯一最大の問題点は、授業を毎回のように延長することです。

これはみんな不満に思っていて、次の授業にいつものように遅れてしまうという致命的な欠点になっているのです。

それでも、それをもなんとなく許せてしまうくらい、フレンドリーで熱意あふれるBarton教授です。

2007年12月27日木曜日

同級生たち~其の七



写真はSarah Lawrenceさん(「授業紹介~其の十八」参照)とManish Mahajan君です。

本日はManish君を紹介させていただきたいと思います。

Manish君はSarahさん同様僕のteammateです。

そして留学生最多の人数で、学年でも大きな勢力を誇るインド人であります。

同級生には確か26人のインド人がいたと思うのですが、そのほとんどが元ITエンジニアで、Manish君も同じです。



Manish君は非常にまじめで積極的です。

我々のteam assignmentはManish君によるところが非常に大きかったのです。

その行動はすべてにおいて非常に合理的であります。

先日紹介させていただいたskydiving(「Goizuetaでの生活~其の八」参照)ですが、Manish君も最初は来る予定でした。

しかし当日朝になり、「天気が悪いから」とキャンセル。

案の定飛べませんでした。

すべてにおいて合理性を追求しながら、不合理に帰結してしまう僕とは正反対です。

特に、インド人全般に言えることですが、数字に強いのでDIA(「Final07-fall~其の二」参照)とかはとても頼りになります。

しかも取り組み方が合理的なので、自分ひとりでやるというようなことはなく、自分が出来ていて他人が出来ないようなところは丁寧に教えてくれます。

meetingの進め方も合理的そのもので、自分の主張するところは主張し、聞くところは聞きます。

アメリカ人のいいところとアジア人のいいところを兼ね備えたような人であります。

その点では、僕自身が学ぶ事は非常に多いのです。



そんなManish君を見ていて驚くのは、Manish君が家族と電話をしているときです。

ヒンディと英語が混ざりまくるのです。

これは地方にもよるらしいのですが、インドでは日常会話で使う言葉そのものがヒンディと英語のちゃんぽんになっているそうです。

他のインド人もそうですが、初めて聞いたときは何が起こったのだろうと思いました。

いろいろな意味で、Manish君から学ぶ事はまだまだ多そうです。

同級生たち~其の六



上の写真は、「Final07-fall~其の一」でも紹介させていただいたLiz Treisterさんです。

そのときに紹介させていただいたとおり、LizさんはSection Repです。

Section Repは学級委員のようなもので、各Sectionで意見の主役をして、学校に要望を伝えたりします。

学校、教授達との意見交換会のようものもあるのですが、そこに出席するのもSection Repです。

つまり、Lizさんはわれわれのリーダーであり、何かあればLizさんにお願いする、という感じになっています。



Lizさんに対する僕の個人的な印象ですが、「典型的なアメリカ人女性」です。

まず非常に元気で快活、フレンドリーで、そして何よりボディーラングィッジが上手です。

彼女としゃべると、必ず体全体を動かします。

その動きを見ているだけで、「ああ、アメリカに来たなあ。」と思います。

もう一つ、彼女の話の中には出身地であるClevelandが良く出てきます。

今年のMLBのpostseasonではCleveland IndiansがBoston Red Soxに負けたのですが、その中でCleveland IndiansのKenny Loftonという選手の非常にまずい走塁がありました。

そして、その走塁はランナーコーチャーの判断ミスによるものでした。

その試合の翌日、Lizさんは一日中その走塁ミスを嘆いてました。

「昨日の試合見た?ほんっとありえない。誰あのサードベースコーチ?あの人は何のためにあそこに立っているの?どうなっているのよ。」ってな感じであります。

別にLizさんは野球がそこまで好きではないはずなのですが、やはり地元愛のなせる業でしょう。

その調子でいつも、特に日本人から見ると、大げさに、しかし楽しい話をたくさんしてくれるので、そんな姿が本当にアメリカンに思えるのです。



Lizさんと最初に会ったのは、orientationでのnegotiationをテーマにした模擬授業でした。

僕を含めた留学生の英語を丁寧に聞いて、意見を大切に扱ってくれるところが印象的でした。

やはりリーダーになる人は普段からそのような姿勢を持っているという事でしょう。

2007年12月26日水曜日

同級生たち~其の五



上の写真はAndrew Osterman君です。

同じSection Cで、Andrew君は、section随一の有名人でもあります。

なぜなら、よくしゃべり、よく笑うからです。

授業の座席は指定制ではないのですが、そこは世の常で大体座る席は決まってきます。

Andrew君が座るのは決まって一番前の左端です。

そこからよく質問をします。

特にPanel discussionやGuest speakerがきたときなどは非常に積極的に質問をします。

そんなAndrew君は非常にまじめではあるのですが、非常によく笑うことも確かです。

そして笑い出すと止まりません。

大きな声でいつまでも笑っているAndrew君を見ると、アメリカに来たなあ、と思います。



笑いに関してなのですが、アメリカンジョークという言葉があるように、アメリカの笑いは明らかに日本の笑いとは違います。

アメリカでは「親父ギャグ」とか「つまらない」とか「寒い」とか言われることはまずありません。

冗談を言っているとわかってさえもらえれば、笑ってくれます。

しかも結構爆笑してくれます。

ジョークが通じるかどうかは非常に大切なことで、しかもビジネスをする上では適切なジョークを挟めなくてはいけないので、その点非常に助かっています。

逆に、アメリカでは明らかにタブーなネタがあり、それに引っかかることは「つまらない」とか「寒い」とか以上にだめなことで、一発アウトということもありえます。

具体的には、人種や性別などを対象にした差別的発言などです。

このあたりはかなり繊細な問題で、日本のバラエティー番組で笑いをとっているギャグの相当程度が危ないでしょう。



話はそれましたが、Andrew君と話していると、何があってもよく笑ってくれるので、非常に安心感があります。

たまに「どこが面白かったの!?」と思ってしまうこともありますが、そこはアメリカのいいところで、そんなことは気にしないのです。



最後に、Andrew君のもう一つの特徴ですが、Andrew君は試験が終わって教室を出るのが非常に早い人です。

僕はいつも時間がなくなって最後まで粘るので、Andrew君が出て行く姿を見るたびにあせります。

残り1年半のうちには僕もAndrew君並に教室を早く出られるようになりたいものであります。

2007年12月24日月曜日

Goizuetaでの生活~其の十二



上の写真はskydiving(「Goizuetaでの生活~其の八」参照)の様子です。

skydivingをした後は、このような車、というかその後ろにつけられた荷車に乗って帰ってきます。

次回こそは僕もskydivingをして、この車でskydiving小屋まで戻って来たいものであります。



さて、本日はGoizuetaに関する一般情報を多少整理して紹介させていただきたいと思います。

何回か紹介させていただいていますが、僕の学年は合計約180人います。

一つ上の学年は約150人ですので、少し増えていますね。

Goizuetaでは、180人をA、B、Cという三つのsectionに分けます。

Aは朝から授業が始まり、Bは午前中の10時くらいから、Cは午後から授業が始まります。

僕はsection Cに入っており、午前中はmeetingがない限り自由時間でした。

サラリーマン生活から考えると夢のような話ですが、もともと朝方の気がある僕はほぼ毎朝7時にはおきていました。

実際には授業が無いというだけで、勉強を含めてやることはいくらでもあるので、どのsectionに入っていようと、自分の都合のいい時間に適切な量だけ寝るという感じになると思います。

このsectionというのは日本で言うクラス(組)のようなものであり、先日終了した最初の学期ではこのsection単位で授業を受けるのです。

「アメリカ文化紹介~其の十七」でも紹介させていただいたように、イベントがあるときは、このsectionが一つの単位になることがあります。

Goizuetaの特徴は人数が少ないsmall schoolであることであり、180人だと学年全員の顔と名前を知っているのですが、その中で同じsectionだと当然仲がよくなります。

「同級生たち~其の二」で紹介させていただいたteamもこのsectionの中で分けられています。

つまり、teammateは必ず同じsectionで、一緒に授業を受けています。



冬休みに入ったという事もあり、時間に余裕があるので、これからは出来るだけ同級生を紹介していきたいと思います。

Goizuetaでの生活~其の十一



上の写真はMohamed Desoky君です。

こう見えて同級生、しかしごついですね。

Mohamedは元軍人、そして座間キャンプにもいたことがあるそうです。

そんなこともあって大変な親日家のMohamed君、毎日「オハヨウゴザイマ~ス」と挨拶をしてくれます。

そして僕が「おい、喧嘩するかこの野郎!」というと、「オウ、ゴメンナサ~イ!」と返してくれます。



同級生には、案外同じバックグラウンドを持っている人は多くなく、ほとんどの同級生が異なるバックグラウンドを持っています。

その中でもMohamed君のように元軍人というのは異色といえば異色であり、また他の業界と異なる点も多いので、Mohamed君の意見や経験は貴重です。



しかし、何度見てもその体は筋骨隆々、筋肉の質も量も違います。

毎日のように「立派な体をしているなあ」と思わず感心してしまいます。

その外見に似合わず、と言っては失礼ですが、Mohamed君は非常に繊細で几帳面な性格をしています。

一緒に勉強していると、たまに「そんな細かいことどうでもいいじゃん。」と思ってしまうことがあります。

それでも、Mohamed君は基礎を非常に大切にし、こつこつと積み上げていきます。

そして分らないことがあると真剣に悩み、「教えてくれ」と言ってきます。

こちらが何か言うと、自分の言葉で言い換えて、「これでいいか。」と確認してきます。

大きな体を丸めるようにして、メモを取ったり、計算をしたりしている姿を見ると、なんとなく不思議な気分になります。

授業中の発言も、いつも非常に論理的で、的確です。

物腰もいたって紳士的で、常に周囲に気を使っています。



人を外見で判断してはいけないのですが、Mohamed君を初めてみたときは、大雑把でがさつでいい加減、というイメージでした。

それも今となっては、すべて覆されました。

同じSection Cで、いつも近くに座っていることもあり、何かと気にかけてもらっています。

まだ2年のプログラムの最初の半年が終わったばかりですが、Mohamed君のような同級生に出会えることがMBAの魅力の一つであります。

2007年12月22日土曜日

Final07-fall~其の七



上の写真は、skydivingで使う飛行機です。

滑走路は草原です。

こんなんで大丈夫か、という気はしますが、大丈夫なのでしょう。



さて、本日の内容は写真とは関係ありません。

試験の続きです。

文化の違いとは恐ろしいもので、想像が出来ないことが世の中起こるものであります。

昨日紹介させていただいたhonor codeで試験中の私語などは厳禁されていますが、では私語とはなんなのか、どの様に定義されているのか、という問題があります。

僕が一番気になるのは「bless you」であります。

こちらではくしゃみをすると、必ずと言っていいほど、「bless you」といいます。

教授も機関銃の様にしゃべりながら、器用に「bless you」をはさみます。

では試験中にくしゃみをしたらどうなるか。

ここでも「bless you」は欠かせません。

試験中にくしゃみをすると、かなり多くの人が「bless you」といいます。

二度続けてくしゃみをしたりすると、もっと大きな声で「bless you」になります。

僕が受けた最初のテストでくしゃみをしまくった同級生がいて、試験中「bless you」が教室中に鳴り響いていました。

アメリカでは当然のことなのですが、非常に大きなカルチャーショックでした。

彼が一度だけ三回続けてくしゃみをしたことがあり、三回目などはクラス中全員で「bless you」の大合唱です。

試験中です、ちなみに。

日本的に言うならば、はっきり言ってコントです。

しかもみんなおおまじめにやるので、かえって僕にとっては面白く見えてしまうのです。

僕はおかしくて笑いをこらえるのに必死でした。

アメリカ人のすごいところは、それで集中力を乱されることが一切無いところです。

僕は正直な話、集中力を大きく乱されました。



電車の中でもどこでも、当然相手が赤の他人でも「bless you」は欠かせません。

アメリカでは神様は常に大活躍です。

Final07-fall~其の六



本日は試験の続きです。

写真はhonor code(「授業紹介~其の十四」参照)です。

このhonor codeとは、Goizuetaの学生としてどのように行動すべきか、ということを規定しているものであり、orientationでhonor codeへのサインを全員でします。

まずhonor codeとは何か、そして、それがいかに大事か、ということを学校側が説明します。

そのサインは神聖なものであるため、サイン中は静粛を守らなくてはなりません。

大教室も一番前にhonor codeがおかれ、ひとりずつ前に出てサインをします。

いつもは大騒ぎの教室も、このときばかりは静粛が保たれます。



では、honor codeが実際に効果を発揮するのはどのようなときでしょうか。

それは、主に宿題やtake home examのときです。

つまり、同級生や先輩、その他の他人と協力しない、ということです。

僕は日本の大学を普通に卒業しているのですが、日本では試験以外は協力し合ったりするのは普通のことでした。

しかし、Goizuetaではそうではありません。

協力し合っても良いときはその旨が伝えられ、そうではないときはそうではないということがはっきり伝えられます。

そして、僕が知っている限りでは、協力し合ってはいけないときは協力し合うことはありません。

honor codeの主張はこうです。

「協力し合ってはいけない。」

「そもそもそのようなことをしては自分たちのためにならない。」

「そのようなことをすると学校の価値が落ちるので、最後には自分達にとって好ましくない結果になる。」

このように、いかに協力し合うこと、つまりカンニングをすることが非合理的なことかを強調します。

honor codeをより効果的なものにするために、honor codeを破ったときのriskもはっきり示します。

honor codeを破った場合は即刻退学になる可能性があり、実際そのような例は過去にあるそうです。

一学年150人から180人の中でたまにではあってもそのような処分が実際にくだされると、かなりインパクトはあります。



ここからは僕個人の意見です。

なぜ、honor codeが守られるのか。

それは、他の人がほとんどhonor codeを守っているはずだ、という共通認識があるからです。

成績は全て相対評価なので、自分だけ低い点数をとることだけは皆さけたいのです。

ましてそれが自分の相対的な実力を反映していないのであればなおさらです。

つまり、いい成績が欲しいのも確かではあるが、正当な評価をされることが大事である、とも考えている訳です。

処分の厳しさや、最初のサインによって、「これだけ厳しい規律なのだから、みんな守っているだろう。」と大体の人間が思っている訳で、その認識自体が大事なのです。



このhonor codeにより、授業の質、ひいては学校自体の質が保たれていると言っても過言ではないと思います。

2007年12月20日木曜日

授業紹介~其の十八



上の写真はskydivingの幹事を務めていただいた、そして僕のteammateでもあるSarah Lawrenceさんです。

彼女は何を隠そうcompetitive skydiverです。

日本語で言うと競技スカイダイバーとでも言うのでしょうか。

今まで1678回skydivingをして、すべて成功しているそうです。

この成功率は公式記録ではないものの、世界記録だそうです。

つまり世界記録保持者、すごいですね。



Sarahさんと初めてあったのは、8月のまだ授業が始まる前のOrientationのときでした。

そのとき「前仕事何やっていたの?」というような話をしたのですが、「parachute rigger」と言われました。

日本語で言うとパラシュート索具工とでも言うのでしょうか。

はっきり言って何を言っているのかわかりませんでした。

と言うかアメリカンジョークかと思い、「どうやって反応するのが正しいのだろう」と思っていました。

そのころはまだteammateになるとわかっていなかったので、「変な人に出会ってしまった」とすら思いました。

ただ、そこでひるむわけにはいかないので、果敢に話を聞いていると、なんとcompetitive skydiverとのことでした。

実際に9月はまだskydivingの競技会が続いていたらしく、週末はChicagoに行って、競技会に出ていました。



Sarahさんはほかの同級生と違い、いわゆるオフィスでの職務経験がほとんどありません。

ビジネススクールにくるアメリカ人のバックグラウンドはかなり多様なのですが、その中でもこのような人は珍しいです。

ただ、やはりビジネススクールを受験して合格してくるだけあって、考え方や授業への取り組み方が非常にしっかりしています。

しかもほかの同級生とは違った視点を持っているので、discussionのときなどは貴重な存在です。

teammateとしても、power pointが得意なので、presentationのときはかなり世話になりました。



いろいろなバックグラウンドを持った人に出会え、その人から新しいことを学ぶことが出来るのは、ビジネススクールの大きな魅力の一つです。

2007年12月19日水曜日

Goizuetaでの生活~其の十



本日ももう少しskydivingで発見したことを紹介させていただきたいと思います。

アメリカだから当然かもしれませんが、skydiving場までは車でcar poolingをしていきます。

そして中にはキャンピングカーで来る人もいるようで、上の写真はその写真です。

ちなみにこれは僕の同級生の車ではありません。

ほかにも大勢の人がskydivingをしに来ていました。

日本で、というか今までskydivingをしたことがないのでわからないのですが、skydivingの順番を待つ間はみんなでスナックなどを持ち寄って、ひたすらだらだら待ちます。

そのようなときに必ず出てくるのがフリスビーです。

日本でも同じかもしれませんが、アメリカではフリスビーが出来るようなスペースが必ずあるせいか、誰かしらフリスビーを持ってきて、すぐにフリスビーを始めます。

そして、必ず犬も一緒にそれを追いかけます。



アメリカに来て感じるのは、アメリカ人は常に何か楽しめるものを準備している、ということです。

正直「くだらないもの持っているなあ」と思うこともあるのですが、日本で言う一発芸で使うようなものを常に用意しています。

東急ハンズで売っているようなものですね。

たとえば、先日ニューヨークの友人宅にいたときに、ちょうどハロウィーンを迎えました。

子供がお菓子をもらいにきたのですが、「お菓子がない、というかあるのは賞味期限をとうに過ぎたお菓子だ。」という話になり、どうしようかと思案していたところ、子供が怒ってドアをけって逃げました。

さながらアメリカ版ピンポンダッシュです。

すると僕の友人は突然巨大な斧、もちろん本物ではありませんが、を取り出して、子供を追いかけ始めました。

どこにそれがあったのか、どうしてそれがあったのか、まったく想像が出来ません。

ただ、想像できないようなことが毎日のように起こるのがアメリカであります。



ところで、今回のskydivingの幹事ですが、以前紹介(「Goizuetaでの生活~其の八」参照)させていただいたSarah Lawrenceさんでした。

近いうちにSarahさんを紹介させていただきたいと思います。

Goizuetaでの生活~其の九



さて、本日はskydivingの続きです。

上の写真にあるような建物がskydiving小屋のような感じになっていて、ここに事務所があります。

skydiving小屋の前で走り回っている犬の写真を撮ったつもりなのですが、うまく伝わっているでしょうか。

このskydiving小屋の周りは草原です。

アメリカ人の生活は犬とともに成り立っていて、犬を飼っている人はこのようなときには必ずといっていいほどつれてきます。

そして完全に放し飼い、というか放っておくという感じです。

犬は犬同士でじゃれまくっています。

よく見ると噛み合ったりもしているのですが、そのようなことは気にしないようです。

足に何かがぶつかったと思ったらほぼ間違いなく犬で、犬は誰に当たろうと「excuse me」の一言すら言わずに走り回っています。



親がskydivingをする場合は子供もつれてくるわけで、草原中で犬と子供の絡み合いが始まり繰り広げられます。

そうすると、いろいろなことが起こります。

ある子供が「靴がなくなった。」と親になきついていました。

「こんなところでなくなるはずないでしょう。ちゃんと探しなさい。そのうち見つかるわよ。」と、親は子をたしなめます。

どうやら走り回っているうちに脱げた靴が見つからなくなったようです。

と、遠くのほうで追いかけっこをしている犬二匹がいます。

そのうち一匹の口には青い子供用の靴ががっちりとくわえられていました。

それを見つけた子供は、「あーっ」と声を上げて追いかけ始めました。

しかし、子供に簡単に追いつかれるほど犬も甘い人生を送ってはいません。

犬二匹は完全に子供を無視して追いかけっこをしています。

ようやく子供が靴を取り返せたのは、犬が飽きて靴を投げ捨ててからでした。

犬は満足げに歩いていますが、飼い主は怒るどころか、そのようなことが起こっているということすら気にしません。



僕は子供のころから集合住宅で育ったこともあり、ペットを飼った経験がないのですが、ペット、特に犬に対する接し方は日本とアメリカ



ではぜんぜん違います。

アメリカでは公園などでは「犬の放し飼い禁止」などという看板を見かけますが、今回のような場合は当然のごとく放し飼いのようです。

ほかの犬を噛んだり、あるいは噛まれたり、というのも気にしません。

それでもお互いに気にしないのですから、問題ないのかもしれません。

2007年12月17日月曜日

Skydiving



2009のSoichiroです。

運よくSkydivingを体験できたので、感想を。
Roller Costerも後楽園のパラシュートも全く駄目な私ですが、Goizuetaのcore valueの一つcourageを試すべく、またエンジニアとして、多くの経験者が語る「重力による自由落下」と「強制力による落下」による違いを直に確認するために挑戦してきました。

感想を率直に言うと、怖いのは飛び降りる時だけで、特に前の人が飛び降りて一瞬にして豆粒になっていく様を見ていると恐怖心が沸き起こります。ただ、飛び降りる時はインストラクターの手により落とされるので怖がる間もありません。

最初の30秒くらいは、速度がドンドン上がっていくのが感じられ落ちていく感覚はありますが、ジェットコースターのような内臓が浮き上がる感じはないので、嫌な感じもあまりしません。その後は空気抵抗による等速になるので、落ちているというよりは、ふわふわと浮いている感じで楽しめます。ただ、一つ辛いのが、空気がものすごい勢いで来るので息がうまく出来ません。3分ほど落下して雲を抜けると、視界が一気に開け、そこはGoogleEarthです。6000フィートくらいでパラシュートを開いて降りるのですが、こちらの方が嫌な浮遊感を感じました。5分ほどパラシュート落下した後、無事着地。地上に降りたあとも不思議な脱力感・浮遊感がついて回ります。


ということで、SkydivingはやはりRoller Coasterなどとは異なる落下でありました。また、地上での講習は一切なく、飛び降りた後に、パラシュートの操作などを教えてくれます。次回はKentaroの感想が聞けるでしょう。


2007年12月16日日曜日

Goizuetaでの生活~其の八



上の写真は、skydivingの準備をしているときの写真です。

結論から言うと、結局今日は飛べませんでした。

かなり前から天気予報が悪く、一組目が飛んだあと、中断になりました。

予報が悪かったので、待たずに帰ってきたというわけです。

インストラクターに聞いても、おそらく今日は無理だろう、ということでした。



今回のskydivingも公式行事ではないものの、学校としての企画で、今シーズン3回目であります。

このように、学校が企画して、みんなで遊びに行く、ということが結構頻繁に行われます。

学校が企画するといっても、学生の中の誰かが幹事を務める、という感じです。

今回はSarah Lawrenceさんでした。

Sarahさんについては、今後また紹介させていただきます。



今回は試験が終わった直後ということもあり、20-30人くらいの学生が参加しました。

僕自身がそうなのですが、skydivingは初めて、という学生が多く、みんなどきどきでした。

しかし、今日飛ぶことが出来た一組目の友人の話では、とても楽しく、ほとんど怖くなかった、というか怖がっている暇などなかったそうです。

高いところが苦手な人でも、高すぎて現実感がないので、高いから怖いという感覚はあまりないそうです。

僕はジェットコースターのようなものは大好きなのですが、さすがに最初は抵抗がありました。

なにしろskydivingというやつはひたすら落ちるだけですから。

しかし、みんなとわいわいやっているうちに楽しみになってきて、直前に順番を早くしてもらっただけに、今日飛べなかったのは非常に残念です。



skydivingに関しては、いろいろ発見があったので、また紹介させていただきたいと思います。



前述のとおり、本日は雨が降っていて、今はかなり強く降っています。

Atlantaは温暖とはいえ、Floridaとは違うわけで、冬はそれなりに寒くなります。

予報でも明日からは寒くなるそうで、暖かかったのも昨日まで、ということになりそうです。

Goizuetaでの生活~其の七



Finalも終わったことなので、久しぶりに違う話題を紹介させていただきます。

上の写真は住居棟の上から撮ったClairmont Campusの写真です。

左にあるのがPoolで、奥がトレーニング施設や郵便受、gym、ミーティングルームなどがあるSAAC(Student Activity & Academic Center)、右側がfieldです。



本日はfinalが終わったということもあり、久しぶりにからだを動かしたいなあ、と思っていました。

いつも野球をやりたいと思っているのですが、なかなか野球が出来る機会というのがありません。

バスケットボールやサッカーのほうがみんなで遊びやすいので、それに比べてみんなで遊びにくい野球を普段やる人はあまり多くないのです。

ところが、今日はfieldでキャッチボールをしている人がいました。

せっかくの機会なので、「仲間に入れて」とばかり、一緒にキャッチボールをしました。

こういうところはアメリカのいいところで、見ず知らずの人でもすぐに仲良くなれます。

キャッチボールをしたあと、同級生がテニスをしに行くところにばったり会ったので、テニスをすることにしました。

僕はテニス経験がほとんどなく、最後にテニスをしてから10年以上がたちます。

しかし、上手い下手などあまり気にしないのがアメリカのいいところで、かなり足を引っ張りながらも楽しくテニスをさせてもらいました。

テニスをしたあとは、フットボールの練習をしている人がいたので、ちょっと仲間に入れてもらってフットボールを投げる練習を少しさせてもらいました。



結局3時間くらいで3つのスポーツを楽しむことが出来、すべて予期せぬ偶然ではあったものの、finalでなまったからだを動かすことが出来ました。

Clairmont Campusには同年代の学生がたくさん住んでおり、しかも施設が充実しているので、このように飛び込みで気軽に運動を楽しむことが出来ます。

夜は毎日のようにgymで誰かがバスケットボールをしているので、いつでも混ぜてもらえます。

自分の家の隣でこのような経験が出来るのが、Clairmont Campusの最大の利点の一つです。

2007年12月15日土曜日

Final07-fall~其の五



上の写真もお菓子です。

先日紹介させていただいた(「Final07-fall~其の三」参照)ように、試験用のお菓子であります。



さて、本日はaccounting(会計学)の試験がありました。

最後の試験です。

出来は、、、まあそういうことを考えるのはやめましょう。

一睡もしなかったわけではありませんが、ほぼすべてを勉強にささげて試験に臨みました。

しかしその程度でどうにかなる試験ではないことは明らかで、授業でやったことがそのまま出れば大体どうにかなるものの、ひねられるとひとたまりもありません。

中間試験同様、難しい試験でした。



試験は一つの会社の財務諸表を見ながら、その財務諸表が何を示しているのか、どのようなことが読み取れるのかを答えるものです。

4つの選択肢がある問題が合計40題出されます。

今回はKroger(アメリカにあるスーパーマーケット)でした。

ビジネススクールに来ているような学生には、CPAを持っている学生や、会計のバックグラウンドを持っている学生も多いのですが、そのような学生にとってもそう簡単な試験ではないようです。

ちなみに中間試験ではDELLが出ました。

僕のような会計のバックグラウンドがほとんどない学生にとっては非常に厳しい試験ではあるのですが、確かにこの試験が出来るくらい会計がわかっていれば役に立つだろうなあ、とは思います。

もう終わってしまいましたが、会計は将来的に役に立つことも多いと思うので、これからも機会があったら取り組んで行きたいと思います。



さて、本日ですべて試験が終わりました。

いろいろな意味で「終わった」という感じです。

あとは落第していないことを祈るのみです。



明日からは冬休みで、実家に帰る人、旅行に行く人、みなそれぞれです。

半年もたっていないのですが、毎日のように一緒だった同級生と約1ヶ月とはいえあえなくなると思うと、非常にさびしい思いになります。



試験というやつはいつもそうなのですが、終わってしまうと本当にはかないなあ、と思います。

2007年12月13日木曜日

Final07-fall~其の四



本日はFinanceの試験がありました。

上の写真はJB Kurish教授です。

Kurish教授は独特のしゃべり方をする人で、授業も独特です。

板書は最低限で、教室中を歩き回りながら大声で説明をします。

なんとなく公演を聴いているような気分になります。

授業内容も面白く、人柄もいいので、学生からの人気はかなり高いものと思われます。



さて試験ですが、これまた微妙。。。

何しろ、割り切れない数字がたくさん出てくるのです。

アメリカは計算をするときには必ず計算機を使うせいか、割り切れない数字を平気で出して、しかも小数点8桁くらいまで書けといわれます。

本日は見直しをしたときにたくさん計算ミスを見つけたのですが、ということは逆に見つけ損ねたミスがもっとあったということでしょう。

Financeの試験は平均点が非常に高く、みんな満点近くを取るので、ひとつのミスが致命的になります。

その意味でも、いつものことですが、まったく手ごたえがない試験でした。

しかも、この年になると手計算からかなり遠ざかっているので、計算をしまくっているうちに手が非常に痛くなります。

しかもしかも、アメリカの計算機は日本人には非常に使いにくいので、3時間の試験時間の後半にはかなり集中力が落ちてきます。

今回こそは、と思ったのですが、今回もまさにそのパターンにはまりました。



ところで、アトランタの気候ですが、ここ数日非常に暖かいです。

先週の半ばくらいまではそれなりに冬の気配を感じていた(最高気温が20度弱)のですが、先週末から季節が逆戻りしました。

最高気温は20度を超え、25度近くになる日もあります。

ぽかぽか陽気で、同級生の中にはTシャツ、短パン、ビーチサンダルで学校に来ている学生がいます。

ちょっとやりすぎじゃ、、、と思いますが、ちょうどそれくらいの気候であることも確かです。

天気予報だと、今週後半、ちょうど試験が終わった翌日の金曜日くらいからまた少し寒くなるそうです。



明日は最後の試験、accounting(会計学)です。

僕が一番苦手としている科目です。

泣いても笑っても明日で最後なので、これから一生懸命勉強して明日に備えたいと思います。

2007年12月12日水曜日

Final07-fall~其の三





上の写真はお菓子です。

見たままですが。

アメリカの大学というのは不思議なところで、Goizuetaだけかもしれませんが、試験になるとお菓子が供給されます。要所にお菓子コーナーが設置され、好きなだけ取っていけ状態です。

アメリカ恐るべし。。。



本日はEconomics(経済学)の試験がありました。

出来は、、、はっきり言ってだめでした。

計算が出るかと思いきや、ほとんどが解釈問題で、記述してばかりでした。

しかも問題が何を言っているのかわからないものが多く、やたら時間がとられました。

これはアメリカ人も同じだったようで、みんな教授に質問しに行っていました。

さすがにあれだけわかりにくい問題を出すのはどうかと思いますね。

このような場合は、教授に聞くか、自分で仮定を加えるかという二つの選択肢が考えられます。

僕は教授に質問したあと、自分で仮定を加えました。

全部質問している時間はとてもなかったからです。

自分で仮定を加えても、その仮定に合理性があり、その仮定のもとできちんと解けていたら点数はもらえるはずなのですが、果たしてどれくらいもらえるのでしょうか。



個人的には本日の問題は難しいと思ったのですが、結構早く退出する学生もいました。

やはり物事の解釈力はアメリカ人が優れていると思います。

逆に計算などは日本人を含めたアジア人が強いですね。

アメリカ人のすごいところは、余計なことを考えずにひたすら合理的な思考をすることが出来るところです。

日本人全体がそうではないかもしれませんが、僕はどうしても途中で余計なことを考え、それに惑わされてしまいます。

あとでそれが余計なことだったとわかるのですが、そのときは気づかない、ということが多いのです。

本当にアメリカは合理性の国だと思います。

本日に限ってはそんなことを学ぶより、いい点数を取りたかったのですが、終わったものは仕方がありません。



あすはFinance(金融学)の試験があります。

今度こそは計算ばかりでしょう。

本日もこれから一生懸命勉強したいと思います。

2007年12月11日火曜日

Final07-fall~其の二



本日はDIAのFinalがありました。

今ちょうど提出をして帰宅したところであります。

上の写真は、試験をMichael Parzen教授に提出したところです。

Parzen教授が持っているのが、僕の答案です。



DIAの試験は、take homeという形式で行われます。

持ち帰りの試験ですが、僕の日本での学生時代にはなかった形式なので、紹介させていただきます。

まず、今回の場合ですが、試験時間は9時から12時までです。

ただ、プリンターの不具合やその他のトラブルが起こる可能性があるため、提出期限は1時半です。

逆に、1時半を過ぎてしまうと、いかなる言い訳も出来ないということです。

1時間半も余裕をとっているのだから、問答無用、ということでしょう。

9時になると、メールで試験問題が送られてきます。

教授以外の他人に電話やメールなので質問をすること以外は、すべての行為が許されています。

教科書、ノート、プリント、ウェブサイトを見るもよし、当然PCは必須ですが、その他の何を使ってもかまいません。

この時代ですから、どこかのウェブサイトにはほぼ同じの試験問題、そしてその回答があるのだと思いますが、探している暇はありません。

実際にはいざ試験になると3時間や4時間はあっという間に過ぎてしまうので、いちいち調べている余裕はないのです。

最初はまだまだ時間があると思うのですが、最後のほうになると、まったく時間がないという状態になってしまいます。

人によるのですが、僕は家で試験を受けました。

自分の空間のほうが落ち着きますし、飲みたいものをいつでも飲め、トイレにもいけ、学校まで重い教科書やプリントなどを運ぶ必要がないからです。

ただ、学校まで提出しに行かなければ行けないので、その分時間を有効活用できないのは確かです。

このあたりは本当に人それぞれです。



1時前になって、やっと試験が終わった、というかあきらめざるを得ない状況になりました。

時間切れです。

学校までは正味15分ほどで行けるのですが、今日に限っては多少余裕を見て家を出たわけです。

1時15分ごろに試験を提出して、試験を終えました。

終わってみるとはかないものです。



試験中は、質問があれば、教授に個人的にメールを送ります。

これは質問内容が解答に触れる可能性があるからで、下手に全員にメールを送るとカンニング行為とみなされ、退学になりかねません。

教授はほとんどの場合1分も立たないうちに、返信します。

全体的な質問であるときは、全員にメールを送ります。



みんな試験が終わると、ほっと一息です。

ただ、明日もEconomics(経済学)の試験があります。

また明日の試験が終わったら報告させていただきたいと思います。

これから必死こいて勉強したいと思います。

2007年12月10日月曜日

Final07-fall~其の一





本日より新たなトピックにうつりたいと思います。

その名も「Final07-fall」です。

要するに期末試験です。

明日から期末試験ということで、緊張感も高まってまいりました。

実際の勉強が追いついているかはいざ知らず、この緊張感を何とかお伝えしたいと思います。

学校に通っているわけですから、やはり勉強するのは当然であり、試験は一大イベントです。

さて、明日はDIA(「授業紹介~其の十一」参照)の試験があります。

最終日のaccounting(会計学)とあわせて、重い試験です。



ちなみに、本日の内容とはまったく関係ありませんが、上の写真はSection RepのLiz Treisterさんです。

Section Repとは、いわゆる学級委員とか級長といったものといえばわかりやすいでしょうか。

いかにもアメリカ人という彼女はいつも元気で、頼りになります。

この服装は先日のfeud(「アメリカ文化紹介~其の十七」参照)のときのパジャマ姿です。

「本当にそのパジャマいつも着て寝ているの?」と聞いたところ、「いや、それはない。」とのことでした。

feudのための特別仕様とのことでした。

Section RepやLizさんに関してはまた次の機会に詳しく紹介させていただきたいと思います。



昨日はそのDIAのreview sessionがありました。

instructerはMichael Parzen(「Goizuetaでの生活~其の四」参照)教授です。

以前も紹介させていただきましたが、この教授は本当に面白い人で、講義の仕方もうまいので、試験前のreview sessionにはもってこいです。

Parzen教授の授業を受けると、それまでわからなかったことがすっきり理解できる、ということがよくあります。

本日のreview sessionもまさにそのとおりで、約1時間半のsessionだったのですが、今期何を学んだかを復習することができました。



いよいよ明日は試験です。

落第しないように必死こいて問題に立ち向かいたいと思います。

明日は試験後の感想などをアップさせていただきたいと思っています。

2007年12月9日日曜日

授業紹介~其の十七



本日はlead weekのmeetingがありました。

今回のlead weekとは何かというと、要するに修学旅行です。

写真は僕が行くlead weekのcoordinatorのPhil Zerrillo教授です。

Dr. Zの名で親しまれているGoizuetaの看板教授です。

行き先はタイとベトナムであります。



このlead weekというやつは年二回ありまして、8月と1月です。

8月のものは、オリエンテーションの中で行われまして、旅行には行きません。

1月のものも、修学旅行タイプのものとAtlantaでやるものがあり、旅行に行かなければ行けないというわけではなく、各自が好きなlead weekのプログラムを選べます。

修学旅行タイプのものには、ほかに中国やイスラエルがあり、行き先は毎年変わります。

僕はこれまでタイにもベトナムにも言ったことがなかったので、タイとベトナムにしました。



今回のmeetingというやつはいわゆる事前学習ではなく、VISAが必要かどうか、通貨は何か、決済手段はどのようなものがあるか、治安、交通などなど、あくまで情報交換という感じでした。

lead weekでは企業訪問、講演会への出席などが主に行われます。

それ以外に、観光や遊びももちろんあります。



このいわゆる修学旅行のようなものは、ほかの多くのビジネススクールでも行われているようです。

ビジネススクールだけあって、その内容はビジネスにより近いものになるのではないでしょうか。

まだ1ヶ月ほどありますが、本当に楽しみです。



これから試験のためのQ & A sessionに行ってきます。

試験が迫ってきました。

本当にやばいです。

僕はブログなんて書いていていいのでしょうか。

書いてしまったものは仕方がないので、これからは本当にまじめに勉強したいと思います。

2007年12月8日土曜日

アメリカ文化紹介~其の十七



上の写真は、section feudの様子です。

section feudとはそもそも何なのでしょうか。

僕もよくわかりません。

よくわかりませんが、一言で言うと、仮装大会のようなものです。



Goizuetaでは一学年が3つのsectionに別れて普段は授業を受けています。

小学校から高校まででいうクラスのようなものです。

つまり、クラス対抗の仮装大会という感じで、何の大会かというと、各項目に当てはまる人を発表していく、というものです。

その各項目とは、

・授業に遅れてくる学生は?

・一番きれいなのは?

・一番格好いいのは?

・将来整形手術をしそうな人は?

・barに一番遅くまで残っている人は?

・将来結婚しそうなカップルは?

などであります。

ではこれらの各項目と仮装がどのように関係しているのかというと、、、おそらく関係していません。

とにかくsectionとしての色を出すために、各sectionでテーマにそった服装をしてくるということであります。



写真は僕のsectionの様子で、テーマは「パジャマ」でした。

このfeudは夜に行われたのですが、多くの学生は朝からパジャマ姿で授業を受けていました。

写真でお伝えできないのは非常に残念ですが、このfeudというやつは非常に盛り上がり、夜中大賑わいでした。

女装はもちろん、それぞれが気合の入ったファッション、化粧をしてくるので、よく見ないと誰が誰かわかりません。

特にこちらの女性は普段あまり化粧をしないので、突然化粧をされて話しかけられると「あんただれ?」という感じになってしまいます。



来週試験だというのに、このようなことをしていていいのでしょうか。

しかししかし、これもアメリカの文化を勉強する非常に大事な機会であることは間違いありません。

平均年齢30で、学校にいてこういうことをするとは思っても見ませんでしたが、やってみると非常に楽しいものです。

そろそろ本当にまじめに勉強します。

2007年12月7日金曜日

アメリカ文化紹介~其の十六



本日の写真は昨日行われたTownhallの様子です。

僕もTownhallがどのようなものか、きちんとした定義は理解できていないのですが、同じ地域社会に暮らすものが一堂に会して意見交換したり、その地域社会に貢献した人を紹介したりするもの、というような感じです。



昨日行われたTownhallでは、まずAssociate DeanのSteve Walton教授から「もうすぐ今学期が終わるけど、本当にみなよくがんばったね。」というような話がまずありました。

そして、rankingなどを中心としたGoizuetaの現状を簡単に紹介し、それから現在感じている不安、不満などがあったら教えてほしい、という質問タイムが設けられました。

この質問タイムが必ずあり、そしてみなそこできちんと意見を言うのがアメリカと日本の決定的な違いだと思います。

問題意識を共有し、いかにしてwin-win situationを作るかという努力ですね。

そのあとは、各テーマごとにGoizuetaに貢献した学生の紹介がありました。

具体的には、

・ディベート大会で優勝したチームの学生

・マイノリティの就職活動でリーダーシップを取った学生

・social eventの幹事をした学生

・同級生が具合が悪くなったときに病院に連れて行った学生

などでした。

写真はそれらの学生が紹介されている様子です。

(ちょっとよくわからないですかね)

それから今学期コアコースを教えてくださった教授へのプレゼント、来年度から他校へ移る教授のスピーチ、などがありました。



Goizuetaで起こっていることでも、すべてを常に把握しているわけではないので、このような機会があると自分の身の回りでどのようなことが起こっているのか、自分の生活がどのような方によっていかにして支えられているのかがよくわかります。



本日で今学期のすべての授業が終わりました。

来週はいよいよ試験です。

いつものことながら、試験前になると「もっと事前にきちんと勉強しておけばよかったなあ」と思います。

2007年12月6日木曜日

授業紹介~其の十六



上の写真はLPOのMichael Sacks教授です。

口にくわえているのは、あめであります。

授業中にあめをなめているわけではありませんが、今日は最後の授業だったので、あめを配った学生がいたのです。

写真をとる前に「あめなめてちゃやばいかな?」といわれたので、「別にいいんじゃないですか」といったところ、あめをなめている写真を撮ることになったしだいです。



というわけで、本日はLPOのteam presentationがありました。

出来はというと、teamとしてはよかったのですが、自分のパートで間違えてしまい、そのおかげでそのあとがすっかり頭から飛び、言うこと言わないまま終わってしまいました。

非常に痛いです。

練習していったのですが、練習が実を結ばないこともあるという実例を作ってしまいました。

留学生にとってはこのpresentationというやつが一番難しいものです。

やはり英語力、中でも発音がどうしても影響してしまうからです。

presentation能力を高めたいと思い、日々努力をしているつもりですが、なかなか結果が出ないのが事実です。



授業そのものはpresentationの授業ではないのですが、Sacks教授の話し方を見ていると非常に勉強になります。

文章の構成や話の流れはもちろんのこと、ボディーラングィッジが非常に巧みなので、いつも「こういうふうにやるのか」と思いながら見ています。

しかも必ずきちんとジョークを入れます。

アメリカでは、いかに適切なジョークを入れられるかも大切なコミュニケーション能力なので、その点も含めて学ぶことは多いなあ、という感じです。

いつ質問に言っても快く答えてくれる、非常に親切で紳士的な教授です。



今学期の授業もいよいよ明日ですべて終了となります。

授業紹介~其の十五



上の写真は本日のmeetingの様子です。

写っている4人は僕のteammateです。

明日LPO(Leading People and Organizations「授業紹介~其の八」など参照)のteam presentationがあるので、そのためのmeetingです。



まず、明日のpresentationをどのように進めるかを簡単に打ち合わせ、それからリハーサルをします。

そのあと、リハーサルの中で気づいた点を指摘しあって、power pointを修正したり、自分の原稿を修正したりします。

それからもう一度リハーサルをして、終了です。

合計1時間半ほどでした。

非常に効率的ですし、みな30前後で職務経験もあるせいか、無駄がありません。

ちなみに、実際の作業に無駄がないだけで、無駄話は結構あります。

ほぼすべての教室にプロジェクターがあり、パソコンの画面を映せるようになっています。

室内の照明もテーブルの上にあるタッチパネルで簡単に操作できるようになっています。

僕にとってはかなり感動的なことです。

最近の日本の大学はどうか知りませんが、僕が日本で学生をやっていたころには考えられないことであります。



明日はいよいよpresentation本番です。

とりあえず原稿を完璧に暗記していって、足を引っ張らないようにしたいと思います。

一人当たりの持ち時間が3分程度なので、何とかなるでしょう。

2007年12月4日火曜日

授業紹介~其の十四



上の写真は、本日の内容とはまったく関係ありませんが、Clairmont Campusのfieldです。

ここでいつもサッカー、野球、クリケットなどをして遊んでいます。



本日は先日のLPO(「授業紹介~其の十」参照)のfinalが返却されました。

結果のほうは、、、まあそんな俗っぽい話はなしにしましょう。

で、そろそろ近づいてきました、試験について多少なりともお話をさせていただきたいと思います。



試験ですが、やはり学生というのは洋の東西を問わず試験前になるとぴりぴりしてくるものであります。

ただ、一度職について仕事をしたという経験があるせいか、それとも文化の違いか、日本に比べると多少のんびりしているかもしれません。

それには、日本との試験環境の違いが影響していることは確かでしょう。

まず、以前も紹介させていただきましたが、honor code(同じく「授業紹介~其の十」参照)というものがありまして、カンニングなどをしないようなインセンティブ構造が明示されています。

また、過去の試験問題などは自力で集めるのではなく、ほとんどの場合は教授から渡されます。

この御時世ですから、メールでファイルが送られてくるだけですが。

つまり、試験勉強する前にまず過去問入手に一苦労、ということがありません。

さらに、ほとんどの授業では講義ノートが教授のウェブサイトにあったり、メールで送られてきたりするので、仮に自分でノートを取れていなくても、ノートをかき集める必要はありません。

試験の内容自体も、裏をかくような問題はほとんど出ません。

授業をしっかり理解して、自分なりに消化できていれば、極端ではありますが間違えるはずのない問題ばかりです。

ただ、それがそうはいかないのがこの世の中でありまして、僕は結構間違えます。

しかも、平均点がかなり高いので、毎回試験が返ってくるたびに冷や汗をかいています。

まさに、ひとつのミスが致命的になる、という感じです。

さらに、アメリカ人のすごいところは、勝負強いところです。

やはりアメリカ人は日本人に比べると計算が苦手で、一緒に勉強していると間違えてばかりいます。

しかし、彼らは本番になるときっちり答えを出してくるのです。

どじな僕は肝心な本番で結構間違えています。

このあたりが一番改善しなければいけないところかもしれません。



ちなみに、僕は同学年の留学生の中でもかなり英語ができないほうですが、試験の際に英語で苦労したことはありません。

あくまでないよう勝負の試験内容なので、語学力が試験結果に影響するようなことがないように試験が作られている、という印象です。



というわけで、そろそろまじめに勉強して、落第しないようにがんばります。

2007年12月3日月曜日

アメリカ文化紹介~其の十五



上の写真は僕が住んでいるClairmont CampusにあるSAACという建物の入り口のロビーの一部です。

ロビーからして、僕からすると必要以上に、「金をかけているなあ」という印象があります。

ここで軽いmeetingをしたりすることもでき、実際にしている学生もたまに見かけます。



さて、本日はアトランタの公共交通機関を紹介させていただきます。

MARTA(Metropolitan Atlanta Rapid Transit Authority)という公共交通機関があり、大まかにいうと、東西、そして南北と路線が二つあります。

アメリカの地下鉄にしては、僕が今までに見た中では、中もきれいで、治安面も問題ないと思います。

Emory大学内、あるいはすぐ近くに駅はないのですが、大学から3マイルくらいの距離にDecaturという駅があります。

MARTAを使えば、市の中心部はもちろん、空港にもいけるので、その点は非常に便利です。

大体ダイヤどおり運行されているようです。



ここでMARTA内で気がついたことを2点ほど。

以前乗った車両が一番前だったことがあります。

やることがないので、運転席の後ろからガラス越しに前を見ていました。

すると、運転手がやおらバナナを取り出して食べ始めました。

日本ではありえないことですね。(ちなみに僕は運転中にバナナを食べることに対して反対しているわけでは決してありません。むしろ大賛成です。)

驚いていたところ、なんと運転中なのに、後ろを振り向いてじろりと僕のほうを見ました。

満面の笑みで手を振ると、ウィンクをしてくれました。

もう一点ですが、これはアメリカでの常識についてです。

日本と同じで、お年寄り、体の不自由な方、荷物の多い方、などに席を譲る、という習慣があります。

ところが日本と少し違うことがありまして、アメリカでは席を譲られた側が席に座りたい場合は、一度目で席を譲られなければいけません。

つまり、譲り合いのような状況は発生しないのです。

これはあらゆる「譲り」の状況で共通です。

バス、電車、レストラン、エレベーターやエスカレーターなど、ちょっとしたときに「入る順番」という状況が発生します。そのとき、「先にどうぞ」といわれたら、「thank you」か「no thank you」で終了です。

譲られるときは本当に座りたかったら一度目で受け入れなければいけないのは当たり前なのですが、譲るときが問題です。

断られたのに何回も「どうぞどうぞ」と日本式に行ったりすると、「???」という反応をされます。

「なぜ一度断ったのにそんなに譲ってくるのか」という話になるのです。

それくらいのことで怒り出したりはしないと思いますが、日本人が気をつけなければいけないところではあります。



今週はこれから課題の提出や、プレゼンテーションが山積みです。

久しぶりに忙しい一週間になりそうです。

アメリカ文化紹介~其の十四





上の写真はインド人のニール(Neel)君です。

thanksgivingのpartyのときの写真です。

同じClairmont Campusに住んでいて、いつも仲良くしてもらっています。



Neel君とは、同じ家族プランに入って携帯電話の契約をしています。

AT&Tという会社の携帯電話を使っているのですが、家族でなくても家族プランに入れるのです。

どういう理由か知りませんが、さすがアメリカ。



というわけで、本日は携帯電話を契約しに行ったときのことを紹介させていただきたいと思います。

AT&TではSSN(social security number)がないと家族プランに入れません。

よって、SSNを持っている友達に頼んで、家族プランを作ってもらいました。

家族プランは5人までなのですが、5人を超える場合は家族プランを複数作ります。

家族プランのメンバーは家族である必要はまったくありません。

このあたり日本人にとっては非常に不思議ですね。

Neel君も不思議そうでした。

この点に関しては、インドでも不思議なことのようです。

Neel君は音楽が好きで、携帯電話で音楽を聞きたいそうです。

そのためには、メモリーが必要だとのこと。

するといきなりNeel君は「携帯電話の契約をするんだから、1ギガのメモリーをただにしろ」といい始めました。

正直なところ、「ふっかければいいってもんじゃないのにね」と思いましたが、驚くべきことにAT&Tの店員は「わかった」といって、メモリーがただになりました。

僕はびっくりして急いで、「僕も」といったところ、「あ、そう」という感じでただになりました。

ついでに僕はBluetoothのヘッドセットがほしかったので、それもただにしてくれと交渉しました。

さすがにそれはただになりませんでしたが、すぐに半額になりました。

Neel君は急いで同じものを持ってきて、半額にしてもらっていました。

ほかにも細かいところをNeel君はガンガン交渉します。

するとガンガン安くなっていきます。

こうなってくると、僕は非常に不安になります。

まず、「この会社大丈夫か」という思いがつのってきます。

そして、「何も交渉しなかったらその分払わされていたのだろうなあ」と思ってしまいます。

最後には、「もっと交渉したらもっと安くなるかもしれない。ここで交渉を打ち切っていいのだろうか。」と不安になります。

というような話をNeel君にしたのですが、「Don't worry!」だそうです。



その日は、短い時間でとても多くのことを学んだ気がしました。

やはり、アメリカは何事も自分の思ったことを主張してみないといけないようです。

そうすれば、思いのほか自分の意図したとおりに物事が進むかもしれません。

2007年12月1日土曜日

授業紹介~其の十三



上の写真はいつも利用しているシャトルバスとその停留所です。

シャトルバスは無料です。

学校関係者でなくても無料、というかIDチェックなどがありません。

誰でも利用できます。

学校の敷地内はもちろん、スーパーマーケット、ショッピングモール、地下鉄の駅などまで走っています。

僕は車を持っていないので、貴重な足になっています。

このあたりは、車を持っていない学生、海外から来て当地の事情をよく把握していない学生にも、学校側が配慮しているのではないか、と考えております。



本日は、特に何というわけではないのですが、現在の学校の様子を簡単に説明させていただきます。

12月の第2週にはFinal(期末試験)が待っています。

つまり現在は学期末でありまして、学期末の課題が数多く出ています。

その多くはteam assignmentでありまして、各teamともmeetingを繰り返しています。

具体的には、LPO(「授業紹介~其の十」参照)、DIA(「授業紹介~其の十一」参照)、Finance、Economicsで課題が出ていまして、特にEconomics以外はその科目で一番大きな課題なので、それに向けてみな必死です。

同級生全員が課題と試験のことしか考えていない、かというと実はそうではありません。



今週末はNorth CarolinaのCharlotteでInvestment BankingのJob Conferenceがあります。

Investment Banking志望の学生にとっては、むしろそちらのほうが大きなイベントのようです。

そのほかにも、面接でNew Yorkに行っている学生もいます。

FinanceやConsulting志望の学生は、各社の採用活動が始まるのが早いこともあって、就職活動がもう本格的に始まっているのです。



それ以外にも、土曜日にはskydivingにみんなで行く、という企画があり、これも数十人の学生が行くようです。

考えるだけでも怖いのですが、この手の遊びがアメリカ人は大好きです。

アメリカ人は忙しくても余暇を大切にする、という印象があります。



このように、一般的にビジネススクール(少なくともGoizueta)での生活は、就職活動と勉強を二本柱に、多様な課外活動が組み込まれます。

それは試験前でも同じことです。

さすがに試験直前や、試験中は勉強中心になりますが、それでも就職活動がある場合はそちらを優先する学生はいます。

来週は発表の嵐、そしてそれが終わると期末試験です。