米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2018年7月20日金曜日

インターンについて


こんにちは。class of  2019のマロンです。
この時期ですと受験生の方はTOEFLGMATの勉強に励まれていると思いますが、暑さの中体調を崩さないように頑張ってください。

本日は私が夏休みで体験したインターンについて書こうと思います。

私は外資のテック系ベンチャーの事業開発部門で1カ月働きましたが、ベンチャーということもあり業務は非常にエキサイティングなものでした。具体的には国内メーカーへの営業に関する提案書の作成、某商品に関する市場調査、B to Gに関する提案書の作成という3つのプロジェクトに携わらせていただきました(秘密保持の関係からあまり具体的に書けていなくてすみません…)。


以下私の感想です。

    以外に活用どころが限定されてしまうデータ分析
私は大学の授業でも統計学系の授業が好きで、IMPACT 360でもデータ分析で企業コンサルティングを行いました。インターン先でもゴリゴリとデータ分析をしようと思っていたのですが、実際の業務において必要なデータが揃っていることはほぼありませんでした。複雑な分析よりも、相関関係などの単純なものを利用することのほうが多く、大学で学んだ統計学を実務に活かすことの難しさを実感しました(授業でもよくデータベース作りが実は一番大切という話を聞きましたが、その通りだなと実感しました)。

    汎用性の高いaccountingの知識
個人的にaccountingの授業はそこまでおもしろいと思えなかったのですが、必修の授業でしたので一応受けていました。正直、会計の仕分けなどは専門的な部署の人がいるからそこまで詳しくなくてもいいやと思っていました。しかし市場調査をしていくなかで多くの海外企業の有価証券報告書を読む機会があり、会計学で学んだ10kの読み方というのは非常に役立ちました。上記のデータ分析より活用できる機会が多く、最終学期でももう少し10kの読み方に関するクラスを取ろうと思いました。

    意外に役立つIMPACT
これは卒業生の方も仰っていたのですが、英語の苦手な日本人にとってはなかなか辛いIMPACT(コンサルティングの授業)のクラスで学んだことが業務に活かせることが多かったです。正直私もこの授業はかなり苦痛で毎回コールドコールに怯えていました…授業内容もふんわりしたものが多く、授業後に結局今日の学びは何だったんだ?となることも多くありました。しかし、この授業で学んだフレームワークやスライド作成のマナーなどはインターンで非常に役立ちました。漠然とした内容の指示を出されて、一瞬途方に暮れそうになったりもしたのですが、これらのフレームワークは頭の整理に役立ったり、最初の第一歩を示してくれたりで非常に助かりました。前職がコンサルなどの方には当たり前なのかもしれませんが、そういったバックグラウンドのなかった私にとっては「こういう使い方をすれば良かったのか!」と非常に新鮮な毎日でした。まさに大学で学んだことと実務のギャップを埋めるいい機会になりました。

留学された先輩方の多くが「留学を通じて自分の視野が広がったことが一番良かった」と仰っていましたが、このインターンを通じてその意味がやっとわかりました。

以上乱文長文となりましたが、私の体験したインターンについて書かせていただきました。


GBSについてご質問やご相談等がございましたら、お気軽に以下のアドレスへご連絡下さい。
goizueta_jp_studentgooglegroups.com
上記の@マークを、小文字の@にご変更ください。

2018年7月6日金曜日

クラブ活動:ゴイズエタ投資クラブ


本日は私が20172018学期中に参加したGoizueta投資クラブについて書きたいと思います。Goizuetaの投資クラブはMBA生のみを対象としたクラブとなっており、歴代のOBからの寄付で$500k程度の資金を運用しています。MBAのほとんどのクラブは学生の就職活動のサポートを目的としていますが、Goizuetaの投資クラブは就職活動のサポートが中心ではなく、学生が投資について学ぶことを中心としたクラブとなっています。学生は12年生合わせて10名程度と人数は多くありませんが、Goizuetaの中では最も活発に活動をしているクラブと言えると思います。

主な活動としては、投資クラブ所属のメンバー全員を一つのチームとして週1回投資ミーティングを行い、トップダウンの観点からセクターの選別、スクリーニングによる銘柄の選定、銘柄の調査、投資レポートの作成、そして2年生と教授から構成される投資委員会に推奨し、承認されれば購入するという流れを約1ヶ月のサイクルで行なっています。結果、2018年春学期は4銘柄の購入に至りました。様々なバックグラウンドからMBAに来たメンバーが、忌憚のない意見を議論の場に提供するため、議論を収束させることは常に困難を極めますが、あらゆる観点から議論が展開され、直接機関投資家とやり取りを行なっていた私でも議論の中から学ぶところが多くあります。また、エモリー大学のリソースはとても充実しており、ロイター、Factset等、業務で活用していたベンダー以外のベンダーにも触れる機会があるとともに、今まで見ることが出来なかった他社のアナリスト執筆のレポートを見ることが出来るため、投資家の観点に立つという意味でも非常に勉強になっています。

他には投資家とのコネクションの形成及びマーケットの理解を深めるという観点でアトランタにて勤務するGoizuetaOBを招致しての勉強会も行なっています。アトランタという土地の性質上、アトランタを本拠地とする投資家はNY程多くはありませんが、渡米前に想像していたよりは多く、主な投資家としてはInvesco, Voya asset management, Emory endowment、他にもPEファンドやファンドオブファンズ等多数HQを構えています。2017年秋学期・2018年春学期はファンドオブファンズのファンドマネジャー、バリューファンドのファンドマネジャー、債券ファンドのファンドマネジャー、そして仮想通貨の専門家による仮想通貨に関する勉強会が開催されました。
            
来年は私も投資委員会のメンバーとして活動することになるため、投資クラブをコンサルティング、ファイナンスクラブに並ぶエモリーの看板クラブとすべく、クラブの活動の幅を広げていきたいと考えています。具体的にはクラブの目標として、昨年度の4銘柄から大幅に増やし約20銘柄程度の購入、半期に1-2回程度の勉強会開催を月1回程度に、そして全米で複数開催される投資大会への参加をクラブとして行なっていきたいと考えています。エモリーの最大の特徴の教授との距離の近さを最大限活用することで、来期も有意義な体験が出来るのではないかと期待に胸膨らませています。

興味がある方は是非お問い合わせ下さい。