米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2014年11月23日日曜日

Thanksgiving Dinner

みなさま、もう11月も下旬となり寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。Class of 2015のやっしーです。

さて、11月下旬と言えば、アメリカではThanksgiving dayの色が濃くなってきます。そんなわけで、MBAのクラブ2つ(”International Business Association””Goizueta Christian Fellowship”)の合同開催である、Thanksgiving dinnerに家族で行ってきました!

Thanksgivingというのは、渡米前は全く知らなかったのですが、日本では感謝祭、と訳されるアメリカの祝日です。現在のアメリカでは、遠くに住んでいる家族たちも実家に集まり、七面鳥等のごちそうを食べたりすることが一般的のようです。したがって、今回のディナーは、Thanksgiving当日(11月の第4木曜日)ではなく、MBAの学生たちが帰省前である一週前の木曜の晩に行いました。

メニューはもちろん七面鳥と、他にマッシュポテト、コーンブレッド等。クラスメートとおしゃべりをしながら楽しくいただきました。特に印象的だったのは、その会話の中に、Thanksgivingの起源の話や、自分がこの日に感謝するものは何か、といった話題が多かったことです。普段のパーティとはまた違った良さのある、伝統的なアメリカの夕食のひとときを過ごしました。

たくさんの勉強をこなすことでスキル・経験を身に付けることができるMBA生活ですが、実際に体験したり、友人たちと意見交換しながらアメリカの文化的側面を知ることができることは、間違いなくその魅力の一つだと思います。

私の場合は、MBAとは直接的には全く関連のない機械・電気系の技術者で、今後もその道を歩み続ける可能性が非常に高いものの、2年生も折り返しに近づいた今、どんな業界でもベースとなる考え方(チームマネジメント、ビジネスにおける倫理観等)や決断する力(リスクテークも含めた多角的な判断力等)というものを、授業やチームプロジェクトにより身に付けると共に、これらを通じて磨き続けられていると感じているところです。さらにこれに加えて、自分の生まれ育った日本と全く異なるアメリカという場所で、色んな友人達と交流することで知り、感じることも、現在はもちろん、今後の自分の人生を豊かにすることにも役に立っていくんだろうな、と強く感じています。

残り半年を切ったMBA生活(アメリカ生活)ですが、充実した時を過ごし、卒業の時には「最高に実りの多い2年間だったな」と感じられるよう、全力で駆け抜けたいと思います!


やっしー

2014年11月17日月曜日

Degree Planning とDirected Study

こんにちは、MAT(Class of 2015)です。
今回は、卒業を約半年後に控える中で、来春の学期についてどのように履修登録をすればよいのかについて多分に私見からお話します。

まず、大学からはいずれの学期も最低限履修をするべき単位数を指定されます。
例えば、我々Class of 2015は2014秋学期並びに2015春学期であれば選択科目は最低4科目、最高でも6科目、といった具合です。
私は貧乏症なので同じ学費を払っているのであればできるだけ多くの科目に触れ、できるだけ多くの機会に触れたいという思いで、1年生の頃はフルフルで履修しました。

1年生時にフルフルで履修することに賛否はあると思います。
特に私の場合ディマンディングと言われているGMSC(http://goizueta-japan.blogspot.com/search?q=GMSC)も履修していたので正直消化不良になった科目もありました。
しかしそこは業務経験もあり自分の得意な科目と、全く畑が違うものの関心がある科目とバランスを取ってうまく履修することが出来たと思っています。

また長い夏休みの間には、短期プログラムに応募しウィーン大学へ勉強しに行ってきました。
ここではアメリカと欧州、特にMBAではない大学院との差を痛感しながらも3週間のプログラムを無事に終え、選択科目で3科目分の単位を取得することが出来ました。

そこで晴れて(意図せず?)今学期、来学期については必要最小限の単位数で卒業できるという特権(?)を得ました。
従って、今学期については貧乏性につき最後まで悩みましたが、まったく新しいデータサイエンスの授業を取るということで、そこに労力を集中するべく必要最小限の4科目としました。
(http://goizueta-japan.blogspot.com/search?q=%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9)
結果として、固定的にスケジュールが埋まる機会や宿題、グループワークが減りましたので、自分の好きなときに勉強をしたり、家族サービスをする時間も格段に増えました。

また来学期につきましても同様に、必要最小限の履修をベースに考えております。
次学期につきましては、特に”Directed Study”に力を入れたいと思っています。

”Directed Study”とは、簡単にご説明をしますと、自分でネタを考え教授とディスカッションを行い、自主研究にて選択科目1科目分の単位として認定をしてもらうというものです。
私が現時点で考えていることとしては、新しいビジネスアイディアについて同級生とともに事業化を進めようと思っています。
今までMBAで習ってきたマーケティングやストラテジー、GMSCといったリアルなコンサルプロジェクトの経験等を総動員して、来学期中に出来る限りのことをやりたいと考えています。
従って、次学期についてもDirected Studyに時間を割けるよう最小限の履修に留め、自分のやりたいことに注力したいと思います。

いまMBA受験の準備をされている皆さんにはあまり実感がわかない話かもしれませんが、留学後のDegree Planning、2年間を俯瞰した時にどのようなフレームワークで勉強を行ってゆくかの参考としてください。
ひとつ言えることとしてはGoizuetaはスモールスクールなのでDirected Studyのようなものも教授との距離感が近いので本当にフレキシブルに計画することが出来ます。


秋深く冬の装いも呈する我がキャンパス

2014年11月10日月曜日

International Potluck 2014!!

HenryHSの投稿からもわかるように、秋が深まるなか最近は学業が充実しています。11月になると8月下旬に始まった秋セメスターも後半戦に入り、各授業で習ったことをベースにして続々とアウトプットが求められる時期に入っています。この時期、学生は数多くのチームミーティングをこなし、各科目のチーム課題を同時並行的に進める一方、個人課題や小テストなどにも対処していく必要があります。もちろんそれまでと変わらずリーディング等の事前予習を怠るわけにもいかず、気付いたら課題に追われているうちに週末が終わることも少なくありません。

しかし今日の投稿では勉強の秋から少し離れ、食欲の秋について書きたいと思います。

11月7日(金)に各国の料理を持ち寄るInternational Potluckが開催されました。これはIBA(International Business Association)が毎年開催しているイベントであり、ゴイズエタの学生やその家族が自国の料理を準備し提供するものです。今年は約20の国や地域から各国独自の料理が振る舞われました。

韓国のキムチや台湾のタピオカティーなど日本でもおなじみの料理もあれば、インドのパコラやコスタリカのガロピントなど普段なかなか食べないような料理に出会うこともできます。ちなみに我らがチームジャパンからは、コアセメスターを駆け抜けるClass of 2016の面々が中心となって、おでんとたこ焼きを提供しました。(皆さんお疲れ様でした!!)





家族と一緒に参加する人も多く、私も妻とともに参加しました。各ブースを回ると、辛い・甘いなど味付けの違いだけでなく、一生懸命料理の説明をしてくるところやフレンドリーにコミュニケーションを取ってくるところなど、料理だけでなく各国の文化にも触れることができます。妻も各ブースで調味料や具材の入手先、調理方法などについて質問し、各国の料理について理解を深めていました。

ゴイズエタではこのように海外留学生が持つ独自性を発揮する機会が多く、International Potluckの他には、各国の文化を紹介するCultural Highlightや日本のビジネスや文化について学ぶJapan Tripなど日本人という特性を活かして学校に貢献できる機会はたくさんあります。またゴイズエタが誇るスモールコミュニティは学生だけでなくその家族も含めた概念であり、妻を他の学生に紹介すると例外なくフレンドリーに接してくれ、別の機会に再度会った際にも積極的に声をかけてくれます。

大切な2年間を費やして学びを得るために当然アカデミックな面は重要ですが、こうした文化的なイベントを通じてアメリカのみならず各国の文化について理解を深めるとともに、家族とともに幅広く人と付き合うことはきっと大きな財産になるのではないかと思います。

以上食欲の秋を切り口に書いてみました。それでは!

マーシー

2014年11月3日月曜日

India MSM Part 2 / This year's MSM Line Up

みなさんこんにちは!
Emory Goizueta Business School日本人紅一点、Class of 2015のさやです!
文化の日を如何お過ごしでしょうか?


前回(India MSM Part 1)に引き続きIndia MSMについて書かせて頂きたいと思います。
さて3週間にも及んだこのIndia MSMでは医療ツーリズムやボリウッド産業見学だけではなく、インドの農村部まで足を運びマイクロファイナンスを学び、現地のNGOとコンタクトをとったり、ムンバイのアジア有数のスラム、Dharaviを見学することも出来ました。


まず滞在5日目、私たちは現地の NGOの協力を得て、首都デリーから車で2時間程の農村を訪問いたしました。そこは配偶者からのドメスティックバイオレンスで苦しんだ(インドでは男性によるDV/デートレイプが深刻であり、Vogue IndiaなどがBoy's Don't Cryというキャンペーンを先日打ったように啓蒙活動が行われてます。)女性とその子供たちが共同生活を送る農村でありました。


女性の社会的地位が著しく低いインドにおいては、配偶者の暴力が大きい問題になっており、NGO のファウンダーのインド人女性エリーさんはそういった女性を少しでも救いたいと思い立ち、この農村をイチから立ち上げたと仰っておりました。NGOは寄付とマイクロ ファイナンスによって運営されており、 女性たちは農作物を収穫する他に手に職をということで刺繍などを施した工芸品を作り販売することによっても資金をあげておりました。






エリーさんの思いに共感するインドの富裕層も多く顧客として従えており、非常にうまく回っているNGO でした。マイクロファイナンス は年利5%~40%近くの利子でお金を借り入れできて、日本からすると法外な金利に思えますが、一般的なインドの小口ローンは悪徳業者だと年利 80%~200%であるので、優良なマイクロファイナンスによるファンディング はやはり必要とのことでした。





また何故寄付だけに頼らないのか?と質問したところ、やはり寄付だけだと暮らしている女性の労働意欲を削ぐということで負債が必要だと感じている、またマイクロファイナンスを通じてもこの活動のことを多くのみなさんに知ってほしいということでした。作成している工芸品 は先進国と同程度の値段で販売されており(利益率が高い)、ホームページも作成して女性たち一人一人のストーリーをシェアしながら収益をあげていくことのことでした。個人的にはこういったソーシャルインベステングに日本の金融機関にも積極的に取り組んでもいいのではと思っているので非常に勉強になりました。

カースト制度はなくなったものの、不可触民と言われる層に所属していた人々はまだ貧困で苦しんでいます。そのほとんどが農作業により僅かな収入を得るしかありません。この少女は日差しが強すぎて農作業を手伝うと勉強をする気力がなくなるといっていました。少しでも彼女の気持ちが明るくなるに&日差しを避けられるようにと着ていたスカーフを渡したところとても喜んでくれました。


我々を快く受け入れてくださった村の皆様に感謝、感謝の気持ちでいっぱいです

India MSMの後半ではムンバイにあるアジアTOP2のスラム、Dharaviを訪問する機会を頂きました。
スラムというと訪れる前は汚い、くさい、ゴミばかりという勝手な先入観があったのですが、私の先入観は見事に打ち砕かれました。


Dharaviを案内してくださったのはNPO団体の皆様で、Dharavi出身で猛烈に勉強をし、ムンバイの大学に合格した大学生のメンバーによって構成されておりました。
2時間半程度歩きながら、自らが育って誇りを持つDharaviの隅々まで案内してくださったのですが、Dharaviの中で完全に社会が出来上がっていて(スーパーもありますし、産業廃棄物をリサイクルする工場はありますし、海外の有名メーカーから委託受注されて衣服・スーツケースなどを作成する小さな工場は山ほどありました。)ここは本当にスラムなのかと驚きました。


Made in Indiaと書いてあるものはほとんどここで作られているのではと思うくらいのクオリティと工場の数!
残念ながら写真はNGであったのですが、Dharavi訪問はEye Openingな体験でありました。


India MSMは本当に濃い3週間でした。普段あまり話さないクラスメートとも深い話ができ、とても思い出深い経験になりました。
先日もIndia MSM Reunionと称してReunion Dinnerを開催したばかりです!
Goizuetaにいらっしゃったら、ぜひMSMには参加してみてください!






さて今年のMSM 2015のラインアップは
念願の 1. Japan / Hong Kong MSM !!!!! (YAAAAAAYYYYY)

2. Cambodia/Thailand/Myanmar
3.Australia/NewZealand
4.South Africa
5.Nicaragua/El Salvadore
の5つとなっております!!

毎年違ったラインアップがあるのも楽しみですね!

では引き続きGMAT・出願準備とご多忙かと思いますがファイトです!!