米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2013年10月30日水曜日

MBA妻の暮らし その1

こんにちは。

アトランタもすっかり秋です。
森に囲まれた大学ではそこらじゅうに紅葉や、
冬支度にいそがしいリスを見ることができます。
富有柿や梨、さんまなどの秋の味覚も楽しんでいます。

HSの妻、サトエリと申します。
子どもが1才半ごろに夫と同時に渡米して、
あっというまの4カ月。

今回は”MBA妻”の暮らしについて、すこし、紹介いたしますね。


★日々の暮らし
クラス割の関係で、夫の学校が始まるのはなんと朝の8時!
夫たちはみな、お弁当持参で通学しています。
なぜなら学食があまりおいしくない上に・・・高いのです。

がんばる奥さまは6時前に起きて(私は7時)
お弁当を作り、夫を見送り
子どもを保育園に送ります。
そのあとは束の間の自由な時間?!
教会が開いている無料の英語教室に通ったり、習い事をして過ごします。
アメリカ人に英語で生け花を習う、という不思議な体験もできますよ。

帰宅する夫は、頭を使うからか?いつもお腹がぺこぺこ
手抜きができないからか、
日本よりも、ごはんの調達、準備には時間がかかりますので
いつもキッチンにいる気がします。
でも、キッチンはとんでもなく広くて快適です。

子どもがいる家庭は、お父さんの勉強時間を確保するのが課題となっているようです。
夕飯をすませ、早く子どもを寝かしつけて
お父さんが勉強できる環境を整えるのがMBA妻の大事なお仕事です。


★ 奥さま同士の関係って?
なかなか気になるこの話題?!
年齢もバラバラですが、渡米して最初に会ったときに
「敬語はなし、ちゃん付けで呼びあおう」と決めたせいか
気楽な関係です。

食材を分けあったり、体調を崩した時に相談したりとても心強い存在です。
ハロウィンが近づくこの頃では、かぼちゃを彫ってジャックオランタンを作ったり。
つい先日は、モンブラン作りに挑戦しましたよ。

わが子も、やはり「日本語が通じるお友達」の存在はうれしいようで、子ども同士も会うのをとても楽しみにしています。


★ 移動はバスと電車
なんとわたくし、MBA妻の中で唯一、免許を持っていません。
それでも、大学のキャンパス周辺に住んでいるので、
EMORYの無料シャトルバスやアトランタの公共バスに乗り、
日々のお買いものやあそびに出かけています。
電車、バスのアプリが優れもので、
現在地情報や、あと何分で到着するかがスマートフォンで分かり、とても安心です。
2年間、免許がなくてもだいじょうぶそう、と思っています。

(もちろん、夫は免許と車を持っています。
家庭で一人も車を運転できない、となるとそれはさすがに大変そうです)

噂に聞いていたとおり、南部の人びとはとてもフレンドリーで
たくさん話しかけてくれるので、子どもはうれしそう。
私には良い英会話のチャンスです。

ほかにも、奥さまから見たアトランタ が気になるかと思いますが
私からはこの辺で。
日本と、アメリカの保育園事情に詳しいメンバーもいますので
いつしかご紹介できるかと思います。
気になる話題があったら、どうぞリクエストくださいね。


それでは、See you next time!

2013年10月21日月曜日

アトランタ生活を10倍楽しくする方法

読者のみなさんこんにちは!
胡散臭いタイトルとともに、最早誰からもその名で呼ばれていないClass of 2015のHenryがお届けします。

何を隠そう、今週は秋学期Block 2の期末試験の真っ最中で、薄暗い図書館に篭もり、日の目を見るのを待ちわびながら、日夜勉強に励んでいます。
ちなみに秋学期のコア科目については、過去の投稿で、Block 1の授業(Marketingのみ、今年から教授がManish Tripathiに変更。)、および、Block 2から始まった経営戦略(現名称:Leading Organization and Strategy)、会計学の紹介がされていますので、あわせてご覧ください!



さて、話を本題に戻し、「アトランタ生活を10倍楽しくする方法」について、妻の視点も含めながら(テスト勉強からの現実逃避も兼ねながら、、)最新のアトランタ事情をご紹介したいと思います!
(奥様方の生活については、是非、合わせて過去の記事もご一読ください。)

1.英会話スクール(ESL)での自分磨き

エモリー周辺には質の高いESLを提供している教会や図書館がたくさんあり、私の妻は多いときで週4日(月〜木)、複数のクラスに出席しています。授業料はどこも無料で、先生たちは全員ボランティアだそう。こうした場を提供してくださる方々に感謝!!

学力向上はもちろんのこと、ビジネススクール関係者以外の日本人をはじめとし、中国、韓国、メキシコ、ブラジル、ロシア、フランスなど、様々な国から来ている人たちと交流を深めることが出来ます。今回は、そのいくつかをご紹介します。


Westminster Church

毎週月曜日、18:45からのクラスです。何を隠そう夕食が振る舞われることもあり、宿題の量が多くない週は、妻だけでなく私も出席しています。上級、中級、初級とクラスが別れており、個々のレベルにあった授業を受けることができます。

周りの受講者は、アトランタ市内の大学に研究員として勤めている方や、大学院生、その家族、など、多岐に渡ります。


First Alliance Church

午前中の授業が行われる火曜、木曜に加え、水曜には夕方のクラスも設けられているため、上記のWestminster同様、余裕のある週は私も出席しています。(もちろん夕食付き。ただし、1人あたり2ドル。)

このクラスの特徴としては、ESLだけでなく、テーマに沿って議論するクラス(例えば、夫婦、親子、健康)に分かれており、私達は夫婦のクラスに出ています。ここでは、夫婦にまつわる日常の些細ないざこざ(?)について話しあったり、お互いの長所・短所、あるいは趣味趣向について知ってることと知らないことを明らかにして夫婦関係を見直したりと、すごくためになります。難点は、ネイティブスピーカーもクラスに参加しており、議論のペースが早くなるとついていけなくなることですが、それも良い訓練かと思います。

DeKalb County Library

我々の住むDeKalb郡にもいくつか公共の図書館が存在し、Chamblee、Decatur、Dunwoodyなどのいくつかの場所でESLクラスが開催されているようです。私は参加したことがないのですが、妻曰く、リーディングの教材の質が高いらしいです。

TOEFLなどの試験対策をしてくれるクラスもあるようです。


2.たまにはカフェでのんびり


基本的に食事は家で済ましているのですが、たまには外に出かけて、気分を換えつつコーヒーや軽食を楽しみたいこともあります。

Sweet Hut


2012年オープンの、Buford Highway沿いにあるパン屋+カフェ。香港系の店らしく、店内は中国人らしき人たちで賑わっています。菓子パン、惣菜パンともにクオリティが高く、ベタですが、ソーセージパンとカレーパンがお気に入りです。


Joy Cafe


Buckheadにあり、パンケーキや卵料理など、いわゆるアメリカンな朝食〜ブランチが楽しめるカフェ。リューベンサンドイッチなるものを食べたのですが、ボリューム、値段とも申し分なく、とても満足できました。サイドメニューのハッシュドポテトも美味でした。

カップケーキも有名らしいですが、そこまで手を伸ばす気にはなれません。


Five Guys

カフェではないのですが、Class of 2014の先輩方から紹介してもらって以来、かなりハマっているハンバーガー・レストランです。


ハンバーガーといえばアメリカを代表する国民食で、チェーン店も数えきれないくらい存在するのですが、これまで行った中では一番オススメできます。
数年来日本でも流行っている、ハワイ風のアボカドを使ったデカ盛りバーガーとは異なり、正統派なチーズバーガーが楽しめます。なにげに、無料でついてくる落花生もやみつきになり、止まりません。
(ちなみに、この記事を書くまでアトランタローカルだと思い込んでいたのですが、発祥はバージニアとのこと)


3.事前のキャンパスビジットで情報収集

「備えあれば憂いなし」ということわざにあるように、早め早めの情報収集で準備を進めていくことは、憂いを取り除くどころか、その後の生活をより一層豊かにしていくことにつながります!

ということで、アトランタ、EmoryでのMBA生活を何倍も楽しくするためにも、受験期間中にキャンパスに訪れ、授業を体験し、そこで学ぶ学生たちとの会話を通じて、強い刺激を受けられることをオススメします!

今年も既に多くの方々からキャンパスビジットに関するお問い合わせをいただいていますが、仕事に勉強にと忙しい合間をぬってのイベントとなりますので、HPの情報や、過去の投稿に目を通しながら、じっくり計画を立てていただければと思います!
当校の日本語サイトから随時質問を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください!

やや宣伝っぽく、最早、妻の視点も関係なくなってしまいました。。。。
とはいえ、私の場合、キャンパスビジットへは妻にも同行してもらって(もちろん授業見学等は除く)、その街の雰囲気、住みやすさ、日本食の手に入りやすさなど、入学先を決める際に、アカデミックな面以外で、心強いセカンド・オピニオンを求めることができました。全ての方にオススメできることではありませんが、スケジュール等で都合がつく方は、検討してみてはいかがかと思います!

ラストは、ビジットに来たくても来られない方々のためにも、大学紹介ビデオで締めくくりたいと思います。
またお会いしましょう!

Class of 2015
Henry




2013年10月16日水曜日

Goizuetaの秋 ~the 14th Dalai Lama来る!~

こんにちは、2年生のSYです。
すっかり秋らしくなってきましたね。

アメリカでも日本と同様に、文化、スポーツ、芸術の秋となります。

例えば文化といえば、我がEmory Universityでも、先週の10/8-10にかけて、ダライラマ14世を招聘して様々なテーマについてご講演頂きました。

私が拝聴したのは、Ethicsに関するご講演。なんと彼は英語で話すのです。しかも、時折ジョークを交えて!
彼の英語は決してうまくはないけれど、彼の信仰や信念に基づく種々のお話は、非常に示唆に富み、心に沁みました。
(ご興味のある方は、こちらをご参照ください。)

ところで、なぜEmory Universityはダライラマ14世を呼ぶことができたのでしょう?
それはきっと、本校がDiversityを本当に大事にしているからだと私は思います。
Emory Universityの一員である事に感謝しています。



さてさて、秋といえば勉強。ですね。
せっかくMBAに来ていますので、1つ面白い授業をご紹介いたします。

Leading and Managing Change という Professor Rodney Lacey による授業です。

皆さんの会社で、組織変化がうまくいった事例はありますか?恐らく少ないと思います。なぜなら、これまでの過去データが示す通り、組織変化の7は失敗しているからです。

この事実に基づき、本授業ではCase Studiesとして“失敗経験”のみが選ばれています。これらを読み解き、各週に学んだ理論を基に分析していく形で授業は進んでいきます。

また理論の定着を図るために、初回の授業時に提出した“自分自身の組織での組織変化の失敗例”について、学んだ理論に当てはめて分析していきます。

1セメスターは12週間で構成されていますので、すなわち1つの失敗例に対して12の理論を用いて多面的に分析できるのです。

理論を自身の経験とリンクさせる事で、驚くほど理論の定着率が増すんですよ!びっくりです!

恐らく組織変化に関する授業はどのMBAスクールでも提供されると思いますが、授業の進め方、理解のさせ方は、手前味噌ですが、さすがThe Economist19位!!(祝)になる学校だなーと関心させられます。


Diversityに富み、かつハイレベルな講義をしてくれる学校を、覗いてみたいと思いませんか??

そう思われた方は、ぜひCampus Visitしてください!!
そして、実感してください!

在校生一同、皆様の visit を心よりお待ちしています!

SY


2013年10月7日月曜日

Goizueta Nonprofit Consulting


今週は、カルチョの国から再びベースボールの国に戻ってお伝えします。MLBは現在プレーオフ真っ最中、我らがアトランタ・ブレーブスもナショナルリーグディビジョンシリーズでLA・ドジャースと死闘を繰り広げております。一方、Goizueta2年目のFall Semesterもいよいよ本格化、私自身も公私ともに日々熱い戦いを繰り広げております。そんな訳で今週は私の新たなる挑戦?今年から参加しているクラブ活動Goizueta Nonprofit Consulting(GNC)についてご紹介いたします。


GNCは昨年までGoizueta Board Fellowsという名前で、アトランタで活動するNPOに学生を派遣し、ボードメンバーとしてその運営をサポートするサービスを提供してきました(詳しくはこちら)。今年からクラブ名を変更し、よりNPO運営のコンサルティングをメインとする組織に生まれ変わりました。GNCの目的は、①MBAプログラム、プロフェッショナルキャリアを通じて得たスキル、経験を地域社会に還元する、②NPOへのコンサルティングを通じて実践能力を磨く、③地域社会のリーダー達とのネットワーク形成、④ボードメンバーとして組織運営の経験を積むことにあります。


昨年までとの違いは、一言で言えばコンサルティングに更に力を入れ、クラブの運営体制を整備したことですが、主な変更点は学生の数をNPO当たり原則2人→4人のチームに増員、コンサルティング業界等で働く当校アルムナイがアドバイザーとしてチームに参加、コンサルティングの基礎トレーニングセッションを設置、Goizueta Social Enterprise Centerのバックアップを受け、ケースコンペティション形式の最終プロジェクト発表会を設けたこと、プロジェクトの質を上げるため年間コンサル先を9団体から4団体に絞り込んだこと等が挙げられます。なお、今年の対象NPOは、①Global Growers Network, ②Lifecycle Building Center , ③Jewish Family & Career Services, ④Gwinnett Community Clinicとなっています。具体的な活動スケジュールは以下のとおりです。

9月-11月 Preparation & Introduction 
プロジェクトチームメンバーの発表、取組むべき経営課題の確定、NPO活動へのボランティア参加、NPOボードミーティングへの参加

12月 Leadership Training
コンサルティングトレーニング

1月-4月 Project Execution
NPOとともに経営プロジェクトの策定(各自40-48時間のコミットが求められる)

4月 Project Close
経営プロジェクト発表会。GNC Leadership team(クラブ自体の運営を担当する学生チーム)や教授、アルムナイ等による審査の結果、最優秀プロジェクトに選ばれたNPOにはGoizueta Social Enterprise Centerから賞金が授与される。


アメリカで暮らし始めて1年3ヶ月が経ちましたが、日々の生活でアメリカ人の社会貢献意識の高さに驚かされることが多々あります。私も縁あってアトランタに来たからには、残りの留学生活、何らかのカタチで学校、地元アトランタに恩返しをしていきたいと思っていますが、GNCもその機会の一つとなりそうです。

このブログを通じて、毎週当校の魅力を様々な視点からお届けしていますが、Small School in Big Cityという、この有りそうでなかなか無いポジション、アトランタという街、Goizueta Business Schoolという学校には、あなたのMBA Lifeを豊かにする機会がたくさん待っています。是非ビジットしてお確かめください。在校生一同お待ちしております!

Class of 2014
G

P.S.
WHAT'S NEWにてご案内の通り、10月20日(日)にアドミッション責任者Julie Barefootがアゴス・ジャパン様(東京渋谷区)にて説明会を開催いたします。Julieはアドミッション担当者として長年日本人のリクルーティングに関わっており、日本人のアプリカントの方とお会いできる機会をとても楽しみにしております。当校にご関心のある方は是非お気軽にご参加ください。