米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2019年12月23日月曜日

スポーツについて

皆さんこんにちは、Class of 2020のSHです。

今回はアトランタにおけるスポーツについて書きたいと思います。アトランタはスポーツを観戦するにしてもプレーするにしても非常に良い環境にあります。今回はスポーツ観戦とスポーツプレイの2つに分けて記載します。

     1. スポーツ観戦
アメリカのいわゆる4大スポーツ(フットボール、バスケットボール、ベースボール、アイスホッケー)の中で3つがアトランタ市内で観戦できます。スタジアムはいずれも学校から車で30分以内に位置しており、自宅から気軽に行ける距離です。


     a. フットボール(アメフト)
地元チームはアトランタファルコンズ。2年前にスーパーボール出場を果たしていますが、今年は調子がいまいち。最近評判の悪かったコーチを首にしたようなので今後に期待です。本拠地は2017年にできたメルセデスベンツスタジアム。大人数を収容できる最新のスタジアムです。2018年はスーパーボールがアトランタで開催とあって非常に盛り上がりました。

私は渡米前まではフットボールのルールは全く分かりませんでしたが、基本ルールを覚えてからは見るのが非常に楽しくなりました。4大スポーツの中で個人的に一番のおすすめスポーツ。同級生も結構な割合でファンが多いです。

アメリカは大学フットボールも盛んで、プロ顔負けの試合が見れます。残念ながらエモリーは大学アメフトチームはないのですが、近隣のジョージアテック大学はアメフトチームを保有してます。ジョージアテックとエモリーの共同イベントもあるため、皆で観戦できます。試合の日はTail Gate(試合前に皆で飲むイベント)と共に非常に盛り上がっていました。




     b. バスケットボール
地元チームはアトランタホークス。2015年に地区優勝を果たしていますが、近年は低迷。スター選手も存在するため、こちらも今後に期待。本拠地はステートファームアリーナ。学校から20分程度の場所です。先日エモリーのイベントで団体観戦してきましたが、団体特典として試合前に選手とハイファイブ(ハイタッチ)出来ました。



     c. ベースボール
地元チームはアトランタブレーブス。過去強豪チームで近年苦戦するも今年はプレーオフに進出するまで強くなっています。本拠地は2017年に出来上がったサントラストパーク。チャンス時に応援するトマホークチョップ(手を斧に見立ててチョップする)での一体感が楽しいです。


     d. サッカー
地元チームはアトランタユナイテッド。2014年設立の若いチームですが、今シーズンついに優勝。今後ますます期待できるチームとなっています。本拠地はフットボールと同じくメルセデスベンツスタジアム。今シーズンのプレーオフファイナルでは7万人以上を動員しています。



     2. スポーツプレイ

     a. ゴルフ
アトランタはゴルフプレーが非常に安く、平日であれば$30~$40程度でラウンドが回れます。韓国人の同級生はとりわけゴルフ好きが多く、ゴルフ会員権の購入者さえ数名います。また1日に2ラウンド回る強者さえいるようです。日韓コンペを定期的に開催していますが、文字通りボコボコにされています。アトランタはゴルフコースが多岐に渡っているので、色々なコースをチャレンジするのも楽しいです。

     b. テニス
アトランタでは空いているテニスコートがびっくりするほど多いです。しかもほとんどが無料で利用可能。日本のテニスコートは1か月以上前の予約が必要だったりしたので(しかも高い)、こちらは天国のようです。私もアトランタに来てから同級生とプレーを楽しんでいます。南米、インドの同級生とはユニークな得点ルールで楽しめます(サーブは入るまで打ち放題、相手が入れたボールにタッチできなければ2点、ボレー3点など)また学校の体育館ではインドアテニスコートも利用可能です。

     c. サッカー
ほぼ毎週サッカー好きの同級生が集まってプレーしています。私はプレーしたことないのですが、南米出身の同級生はむちゃくちゃ上手いようです。サッカー好きであればとても刺激的な環境であると思います。

     d. その他
バスケットボール、卓球、ビリヤード、水泳などは学校の体育館で利用可能です。綺麗で広い施設なのでプレーしていて楽しいですし、同級生やファミリーと一緒にやれば休日のリフレッシュとして最適です。また学校にはジムも完備されています。私のアパートは下にジムが付いているため、学校のジムに行くことはほとんどないですが、折角アメリカにいるので肉体的にも大きくなって帰国したいものです。

以上、アトランタで楽しめるスポーツについてでした。受験生の皆様は最後の追い込み時期だと思いますが、体に気を付けて頑張ってください。応援しています!

2019年12月12日木曜日

コア授業のカリキュラムについて


こんにちは。Class of 2021のMSです。多くの受験生の皆様にとっては、まさしく追い込みの時期。スコアメイク、エッセイ作成、インタビュー対策等々に苦心されておられることと思います。私も昨年の今の時期はいろいろとしんどかったですが、こちらに来てからの生活はとても充実していて、楽しいです。みなさまも、お体には気を付けて、ぜひ最後まで走り切ってください。

さて、本日Fall Semesterが終わりました。もう2年間のうちの1/4が過ぎてしまったことに愕然としますが、せっかくなのでFall Semesterのコアカリキュラムについて、ざっくりご紹介したいと思います。

Fall Semesterのコアカリキュラム


- 1年生のFall Semester(7月~12月)は、3ブロックに分けられ、上記の通りのカリキュラムで進みました。
- ご覧になってなんだこれ?思われるのはIMPACTかな、と思います。これは、ビジネス課題に対して、どのように解決策を提案するかというプロセスのHow Toを学ぶ授業で、Emory一押しの授業です。このブログの過去の投稿にも、詳細が書いてあったりしますので、ご興味がある方はぜひご参照いただければと思います。

c/o 2021 二年制の学生数
147名です。同ランク帯の学校と比べてだいぶ少ないんじゃないでしょうか。その分、生徒と教授の距離も近く、教授は生徒の名前をよく覚えてくれますし、山のように出される宿題も、教授によっては自ら採点し、個別にコメントしてくれたりと、スモールスクールのメリットを感じることができます。同期の日本人の中には授業とは別に個別にレッスンを受けている人もいました。生徒は3つのクラスに分けられますので、1クラスのサイズ感は50人と、大学というより高校などに近しいかもしれません。ちなみにInternationalは全生徒の約1/3います。韓国人、中国人、日本人の東アジア閥もおおよそ25人程度と多く、他の学校についてあまりよく知りませんが、USのMBAの中では意外と珍しいのではないのかなと思います。

チームワーク
コアカリキュラムの特徴は、5人一組のチームを組んで、いろいろな課題に取り組んでいくことです。Native 3人、International 2人という構成でチームが組まれることが多いです。宿題をこなすため、ほぼ毎日チームワークをすることになりますし、チームワーク課題は成績の大部分を占めますので、否が応でも運命共同体となります。うまくいかなくなるチームも出てきますが、それをどうにか乗り越える経験を積むことで、リーダーシップやTeam Dynamicsについて考える良い機会となります。

個人的な総括
久々の学生生活ということで、山のような宿題に忙殺されながらも、辛さよりも楽しさがだいぶ勝った6か月でした。何が良かったかといわれると、
-       学生という身分。Inputする機会が豊富に与えられ、またOutputに責任がないため気楽に色々なチャレンジができる。
-       アメリカ式?の教育方法。Inputだけでなく、プレゼンやケースディスカッションを通じてOutputをする機会が豊富にあるため、教わっただけでは気が付けない(分かった気になってしまう)部分の難しさや盲点を体感しやすいです。
-       日本人以外と、フラットな関係で何かに真面目に取り組む機会。仕事などで海外とやり取りする機会などはありましたが、答えが見えてない中で、フラットな関係性でよーいどんで取り組む機会というのは、とても新鮮です。共通認識がない中でいかに自分のValueを出していくか、とても真剣に考えることが出来ました。
-       ステレオタイプからの脱却。上記ともかぶりますが、フラットにコミュニケーションが取れる機会は、相手の素の部分が見えやすく、これまでアメリカ人、インド人、など一括りでもっていた固定概念が間違っていたことに気が付けます。
-       もちろん勉強内容も。体系立てて学ぶことができた貴重な機会でした。特に私はAccountingFinanceのバックグラウンドがない、珍しいタイプの日本人だったので、それら授業を通じての学びも多かったです。
さて、とりとめのない感じになってしまいましたが、みなさまにとって何かひとつでもTake Awayがあれば幸いです。


最後に告知になります。
別途Emory Goizuetaの日本人HPでも案内させていただいておりますが、今週末にWebinarを行う予定です。ぜひ参加してください!

・日時:12月15日(日) 11:00pm〜 (日本時間)​
 詳細はこちらよりご覧ください。

2019年11月24日日曜日

車のないアトランタ生活

  こんにちは、class of 2020 YKです。アトランタは11月に入り一段と朝晩冷えこむようになってきましたが日本はいかがでしょうか。現在MBA受験中の皆様は、各校の情報収集やエッセイ執筆等でお忙しいかと思いますが、体調管理には気をつけて頑張ってください。
 さて、アメリカは車社会と言われていますが、ここアトランタも例外ではなく、日常生活を送る上で自動車は欠かせない存在と言えるでしょう。実際に、日本人在校生のほぼ全員が自動車を購入またはリースしています。しかし、実のところ私は(諸手続きが面倒、自動車関係の費用が全て自己負担になる等の理由から)一年半自動車を持たないで生活をしています(妻と二人暮らし)。そこで今回は、「車のないアトランタ生活」が可能となった要因について私なりに整理してみたいと思います。

1.    (チャイルドシートの使用が義務付けられている)子どもがいないこと


 この点は一番欠かせない要因だと思います。お子さんを連れて後述の配車アプリを利用しようとしたところ乗車を拒否されたという例も聞いていますので、チャイルドシートが必要な子どもがいる場合は、同シートを設置した自動車がないと移動手段がかなり限定されてしまうかと思います。

2.    配車アプリ(UberLyftなど)の存在

 アメリカではUberLyftなどの配車アプリがかなり浸透しており、アトランタでもほぼ全ての地域で使用することができます。もともとタクシー対比低価格で利用できますが、①UberLyftの双方で料金を見積もり安い方を利用する、②(急いでいない場合は)他の同乗者とのライドシェアや数分の徒歩を許可するモードを選択する、③(急いでいない場合は)需要が集中し一時的に料金が高くなっている際に10分程度様子を置いてから再度見積もりをとる、④各種キャンペーン(100ドル分前払いすると5%オフ、オンライン決済アプリ「Venmo」で支払うと最大10ドルオフなど)を活用する、等を行うことで更にコストを抑えることが可能です。

私の例ですと、配車アプリに使う費用が通常月で100~150ドル程度(学校以外の外出が週2回程度)、旅行先等でやや長距離のサービスを利用した月は200~300ドル程度となっています。ご参考ですが、Lyftを利用する場合、デルタ航空のマイルアカウントと連動させることで乗車の都度マイルを貯めることが可能です。
 
3.    エモリーシャトルバスの存在

 エモリーシャトルバスはエモリー大学が運営している無料のシャトルバスで、大学を中心に20本程度の路線が運行されています。スマートフォンのアプリで運行状況をリアルタイムで確認できる点も有難いです。日本人在校生が多く居住しているアパートの側も通っているため、同シャトルバスを利用すれば無料で通学することができます。また、複数の路線を乗り継ぐとWhole Foods Walmart等のスーパーに行くことができますし、土曜日限定ですがLenox Squareというショッピングモールにも行くことができます。
 
4.    素敵な日本人在校生・同級生に恵まれていること

 上記に加え、多くの日本人在校生の方に買い物やレジャー、学校の帰り道等で車に載せて頂いており大変助かっています(Class of 2019 ~Class of 2021の皆さん改めて感謝申し上げます)。また、コアチームのメンバーや同じアパートに住むエモリーの同級生等も積極的に声がけをしてくれる等、温かいサポートに恵まれている点も欠かせない要因の一つです。

    これまで「車のないアトランタ生活」が可能となった要因を挙げましたが、やはり自動車がないと不便な点もあります。


一つ目は機動的な外出が困難な点です。例えば、配車アプリを利用した場合、目的地までの乗車中に気になるスポットを発見しても気軽に寄り道するということが難しくなります。また、少量の生活必需品を買いたいと思った際に(例えば、卵・牛乳だけ買いたい場合)、そのためだけに配車アプリ代を負担したり、バスを乗り継ぐというのは割に合わないため我慢してしまうのですが、このような場合は自動車があると大変便利です。余談ですが、以前は私の住んでいるアパートの隣にWhole Foodsがあったためこの点は問題なかったのですが、20194月に同店舗が移動してしまいこの問題が発生しました。

二つ目は、中距離の移動(車で13時間程度)の移動手段に困る点です。車で1時間以内であれば配車アプリ(配車アプリは車で1時間の距離を超えてくると割高に感じてきますし、受け入れてくれるドライバーもあまり多くありません)、車で3時間以上であれば飛行機を使えば良いのですが、その間の距離の交通手段が難しいところです。

三つ目は、ロードトリップができないという点です。車でのアメリカ横断やカナダまでの北上といったロードトリップを計画する場合はやはり自動車が欠かせません。また、フロリダへの旅行等のジョージア州近郊への旅行を柔軟に組むことができるというのも自動車を持っているメリットの一つだと思います(勿論飛行機でも行くことができますが、直前になると航空券価格が上がるため、それなりに早い段階でチケットを予約しておく必要があります)。
 
 以上、「車のないアトランタ生活」についてご紹介してきましたが、渡米後自動車を購入されるか悩んでいる方も少なくないかと思います。少しでもご参考になれば幸いです。
 
 キャンパスビジットや学校選び等に関してご質問やご相談等がありましたら、お気軽に以下のアドレスへご連絡下さい!また、20191215日午後11時(日本時間)より、日本人在校生によるWebinarを開催予定ですので、是非ご参加ください。

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2019年11月11日月曜日

日本人MBA生の学習環境


受験生の皆さま
11月に入り、スコアメイキング・インタビューなど佳境に入られた頃かと思います。大変お疲れ様です。少し気が早いかもしれませんが、今回は実際にご入学されてからのエモリー大学周辺の学習環境についてシェアしたいと思います。というのも、私自身、恥ずかしながら自宅では全く集中できない性格で、MBA受験期も自宅近くに勉強スペースを契約しないと腰を据えて勉強できませんでした。
幸運にも、エモリー大学周辺は私のようなlazy personには最適の環境が整っており、今回は勉強スペースについて、ご案内したいと思います!



A. エモリー大学キャンパス内

1. ロバート・W・ウッドラフ図書館
ビジネススクール校舎最寄りの図書館で、MBA生が一番使う図書館です。
膨大な書庫スペース、コピー機、Windows・MacのデスクトップPCはもちろん、金融業界出身者にはたまらないBloomberg・Factsetなどの専用端末も完備してます。
また、1階にコーヒーショップ(Peet's coffee & tea)が営業しており、ここのニトロコーヒー(窒素ガスを溶け込ませて泡立たせたコーヒー。黒ビールのようなまろやかさがあります)が抜群に美味しく、私はほぼ毎日リピートしています。
平日は24時間営業で、夜遅くまで学部生がよく勉強しており、その姿を見るだけでも「若いもんには負けてられない!」と相当モチベーション高まります。
★ロバート W. ウッドラフ図書館
住所:540 Asbury Cir, Atlanta


2. ステューデント・センター
広々とした開放的な作りになっており、2019年に竣工したばかりのため、とにかく綺麗です。
コーヒーショップ(Kaldi's Coffee)はもちろん、ビュッフェや購買コーナー、また、息抜きのためのビデオ・ゲーム機(Nintendo Switch/PS4)やビリヤード台も用意されています。
トイレが一部ジェンダー・フリートイレ(男女で別れていないトイレ)になっており、使用するときに変な緊張感がありますが、こちらも24時間開放されているので、テスト前などここで相当追い込めます。
Emory Student Center
住所:Student Center, Emory, 605 Asbury Cir


3. スターバックス
キャンパスのはずれにあり若干遠いですが、書店(Barnes & Noble)も併設されており、書籍はもちろん、文房具などもすぐ手に入ります。
★スターバックス
住所:1380 Oxford Rd NE, Atlanta




B. エモリーポイント近辺


日本人MBA生はエモリーポイントもしくはポスト・ブライアークリフ、2箇所のアパートメントに住むことが多く、今回は、エモリーポイント周辺徒歩圏内の勉強場所をご紹介します。

1. エモリーポイント内ラウンジ
エモリーポイント(エモポ)には棟ごとにラウンジがあり、入居者は誰でも自由に利用することができます。エモポ内にジム・プール、ドラッグストア(CVS)もあるので、勉強に疲れたら運動したり、スナックやジュースでリフレッシュできます。
★Emory Point
住所:855 Emory Point Dr, Atlanta


2. ボバ・セオリー
エモリーポイント内のタピオカ入りドリンク屋さんです。現在、日本では空前のタピオカブームで人気店の前には長蛇の列のようですが、この店は混むことはまずなく、ストレスなく席を確保できます。
土日休業なのが残念ですが、平日は夜9時まで営業、フリーWifiもあり、私は平日授業ない日は妻とよくここでタピオカを楽しみながら勉強しています。
★Boba Theory Emory Point
住所:1540 Avenue Pl B-250, Atlanta


3. The Depot by Kaldi's Coffee
前述のボバ・セオリーが土日休業のため、週末はよくここで勉強しています。学部生の寮が近いため客層が若く、30近くのおっさんが勉強するには心理的に若干アウェイですが、朝7時ー深夜2時まで営業、軽食も提供しており、かつコーヒーも美味しいのでおすすめです。エモリー大学のWifiも使えます。
★The Depot by Kaldi's Coffee
住所:1 Eagle Row, Atlanta, GA 30322


まだまだご紹介したいところはたくさんあるのですが、今回はその一部をご紹介させていただきました。ビジネススクールが多くある米国北東部の一部では、11月にもなると、もう雪がたくさん積もるところもあり、家の外に出るのも心理的に億劫になりますが、エモリー大学のあるアトランタは気候的にはほぼ東京に近く、今回ご紹介した通り、学習スペースも整っており、がっつり勉強できる環境です!


ご質問等がある方は以下のメールアドレスからご連絡ください。

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2019年10月28日月曜日

<体験談>アメリカでのインターンシップ


受験生の皆様こんにちは。

今回は私が参加したインターンシップについてご紹介します。

「インターンでは具体的に何ができるの?」「労働環境は?」「大変なことは?」といった疑問にお答えできればと思います。

もちろんインターン先によって状況は全く異なりますが、一例として、皆様がMBAのインターンについてイメージする一助になれば幸いです。

インターンシップ概要
KNZ Technology LLChttps://www.knztech.com/)というスタートアップ企業でマーケティング&資金調達の業務を担当。

会社概要
アトランタテックビレッジ(https://atlantatechvillage.com/)というスタートアップ企業が500社以上集積しているコミュニティの一角にあり、最新のテクノロジーを用いたスピーカーやプロジェクター等の開発をしている会社。

(主力商品のスピーカー)
(アトランタテックビレッジ)



(オフィス)



業務概要
主にマーケティングと資金調達を担当。

ü  マーケティング
   新商品開発
イヤフォンの新商品開発プロジェクトに参加。競合商品の調査やターゲット層の検討などを行った。

   広告戦略の立案・実行
自社商品のターゲット層に効率的にリーチできる広告戦略を立案・実行した。具体的には、宣伝を担うインフルエンサーとの契約交渉やマスメディアへの取材依頼等を行った。

ü  資金調達
   クラウドファンディング
資金調達とテストマーケティングを兼ねた施策として、購入型と呼ばれるクラウドファンディングを実施。商品完成前の段階で募集を行い、支援金を基に商品開発を行い、完成品を支援者に送付した。

所感
ü  スタートアップでの勤務について
人数が少ない分個人の裁量が大きく、企画をすぐに実行に移せるためやりがいがありました。

一方、会社の知名度・信用度がまだ十分ではないため、第三者にコンタクトした際に、怪しまれたり話を聞いて貰えないことが多く、会社の信用力がない中での仕事の難しさも感じられました。

ü  労働環境について
労働時間は短くフレキシブルで、朝11時頃にようやく人が集まり始め、16時ごろには皆帰り始めていました。オフィスにいない時も家やカフェ等で仕事をしているそうですが、総労働時間は日本に比べると明らかに短そうでした。

服装はジーンズにTシャツが一般的で、休憩も自由に取れるためストレスフリーの環境でした。

業務範囲が明確化されているので、担当外の仕事が振られることは一切ないですが、逆に自分の仕事を周りが助けてくれることもないので良し悪しはあるなと感じました。

ü  オフィス環境について

スタートアップ同士で交流する機会
500社のスタートアップが一つのオフィスに集まっていますが、交流のきっかけ作りのため卓球台やゲーム機が多数設置されています。

また、休憩所が各所にあり、無料のビールサーバーやコーヒー、スナック類が用意されているため、他社の人と気軽に交流することができます。

また、無料でランチが提供され食べながら自然に交流をする場や、屋上で無料のカクテルが配られるイベントなどもありました。


投資家へのプレゼン
毎週投資家がオフィスに集まり、投資獲得を目指すスタートアップ企業がプレゼンを行う機会があり、多くの人がチャレンジしていました。

昼寝スペース仕事の合間に昼寝ができるように専用の部屋が設置されていました。



プレゼン練習ルーム
自由にプレゼン練習ができる部屋が用意されており、誰でも自由に見学することができ、人のプレゼンから学ぶこともできます。また、練習する側も聴衆を意識して緊張感のある練習ができ、かつ見学者からフィードバックを貰い改善に繋げられる仕組みになっていました。

まとめ
アメリカのスタートアップ企業というこれまでと大きく異なる環境下で、日本との文化・仕事の進め方の違いを肌で感じることができ、とても有意義な経験になりました。

長い夏休みなので、機会があれば是非インターンにチャレンジすることをオススメします!

ご質問等がある方は以下のメールアドレスからご連絡ださい。

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2019年10月14日月曜日

授業紹介 ―Managerial Economics―


受験生の皆さん、こんにちは。Class of 2021HTです。


2年制MBA1年間はFall SemesterSpring Semesterに分かれており、それぞれが3つのBlockに分かれています。1年目のFall Semesterは全てコア科目で構成されており、現在Block2が佳境を迎えております。今回は(まだ2か月ほどしか経っておりませんが)そのFall Semesterでこれまで学んだ中で、個人的に「最も印象に残っている」授業を紹介したいと思います。


それはBlock1で学んだManagerial Economicsです。いわゆるミクロ、マクロ経済学なのですが、そこはビジネススクールらしく、実際の企業活動に即して授業が展開されます。また、チームで取り組む課題、個人課題が、毎週35つほど課されるなど、かなり密度が濃かったです。内容によっては、これまでの実務経験から考えると、すぐには理解しづらいこともあり、クラスメートや教授との活発な議論を呼びました。


例えば、企業が経済的に価値を生み出せているのか、すなわちEconomic Profitがプラスか、を考える際には、別のビジネスに従事・投資していれば得られたであろう利益(機会費用)や投資家へのリターン(期待収益)をコストとみなす一方で、実際に金銭のやり取りを伴わない減価償却費などはコストとして認識しないなど、馴染みのある会計上の利益とは異なる考え方で、激しく混乱しました。


授業を受けているときにはEconomic Profitについて学んでも実務では使えないのでは、という思いが正直ありましたが、今までの実務とは別の視点から考えれば重要な概念なのではないか、ということに遅まきながら気づきました。投資家の期待に応える、支払うべき債務を支払う、ということが、企業が社会において果たすべき役割の一つである以上は、それらをネットして評価することは理にかなっているのではないかと思います。(個人的には株主至上主義には反対ですが)


では、これが実務にどのように役立つのか。結局これについては、まだはっきりとは分かっていません。対内的にも対外的にもEconomic Profitベースで事業報告することはないと思いますし、投資判断をする際にはもっと有意な指標はいくらでもあります。ただ、より上位の視点として自社が経済活動主体として価値を生み出しているのかどうか、という視点は特にマネジメントとして仕事をする中では、頭の片隅に置いておいてもいいのではないかと思いました。


なお、Managerial Economicsを担当するRaymond Hill Senior Lecturerは、投資銀行でManaging director、事業会社でCFOを務めるなど豊富な経験があり、過去に「(存命の)最も影響力のあるビジネススクール教授Top20」で4位にランクされた人気教授の一人です。授業においてはコールドコール(手を挙げていなくても指名され発言させられる手法)を用いた双方向のコミュニケーションを重視しており、ともすれば退屈になりがちな経済学を、緊張感をもって楽しく学ぶことができましたし、学生全員分の期末テストを教授自ら一人ひとりの返却ボックスに投函する姿が目撃されるなど魅力的な人物でもあります。


コア科目は他にもたくさんありますし、選択科目も豊富に用意されています。何かご質問がありましたら以下の宛先にご連絡ください。


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2019年9月30日月曜日

Emory x Entrepreneurship


受験生の皆様こんにちは。Class of 2020SSです。

Emory大学でEntrepreneurshipを学びたい、アトランタエリアを拠点とするスタートアップやVC/Angelファンドでインターンをしてみたい、あるいは自分で起業をしてみたいけど、はたしてそんなエコシステムはアトランタにあるのか、Emory MBA生としてどんなリソースがキャンパス内外で利用可能なのか、今回のブログではこうした疑問を持っている受験生向けに情報をお届けしたいと思います。

n  STATISTICS

スタートアップ調査の有料情報端末であるPitchbookを利用してアトランタを含むジョージア州(GA)と、シリコンバレーを含むカリフォルニア州(CA)、そして日本とのスタートアップ比較をしてみたところGAのスタートアップの数やディール数はCAの約10分の1、投資家の数も約7分の1と見劣りするものの、他方で近年盛り上がりを見せている日本と比較した場合にはGAだけで企業数、ディール数、EXIT数が上回っており、GAが相応の規模を誇っていることがこれらの数字だけでもお分かりいただけるかと思います。

Pitchbook 地理別スタートアップ比較 (20151~20196月末)
Location
Companies
Deals
Investors
Exits
Largest Deal
GA
1,843
3,698
2,482
630
$66.00B
CA
17,395
34,687
18,301
2,370
$160.00B
日本
1,720
3,123
2,997
525
$75.00B

MBA同級生のなかにもアトランタのスタートアップやVC/Angelファンドでインターンした学生は多くいますし、多くのEmory卒業生がこうしたエリアで活躍しています。事例として、Co-founderの一人がEmory MBA卒であり、最近多くのメディアで注目を浴びているユニコーン(企業価値が$1B以上のスタートアップを指します)1社紹介します。

Stock X (HPはこちらhttps://stockx.com/)
Co-founderの一人であるJosh Luber は学部・大学院(Class of 2006)をそれぞれEmory Goizueta Business Schoolで過ごした人物。Stock Xはスニーカーなどのモノを売買できるマーケットプレイス。「モノの株式市場」とも言われ、ここではスニーカー、ウェア、鞄、時計などが売買できる。Air Jordanモデルや、シュプリーム、Bapeなどの人気ブランドが並んでおり、各商品毎に現在の転売価格や、過去の取引価格、入札価格などの情報がオープンな情報として掲載され、取引の透明性を担保。専門の鑑定士による保証付きで偽物が出回らないように工夫しているという。20196月の調達(Series-C)でユニコーン企業の仲間入りを果たした。

n  ON CAMPUS

ここでは授業、クラブ活動、その他プログラムに分けて説明します。

²  授業
Emory MBAプログラムにはあわせて90以上のElective courseが用意されており、Entrepreneurshipに該当する授業も多く用意されています(該当授業は以下リスト参照)。これらの中から3つを履修することでconcentration1と呼ばれるいわゆる専攻が付与されます。

1Concentrationは卒業時のDiplomaには記入されませんが、個人のResumeには記載が可能です。

Entrepreneurshipに該当する授業の一部
FIN 518: Financial Intel for Entrepreneurs
OAM 585: Entrepreneurial Practicum
FIN 622: Doing Deals - Private Equity
OAM 632: Negotiations
FIN 681: Venture Capital & Private Equity
OAM 633: Leading & Managing Change
FIN 685: Entrepreneurial Private Equity
OAM 635: Multinational Firms & Strategy
MKT 547: Product & Brand Management​
OAM 636: Entrepreneurship
OAM 532: Business & Society
OAM 661: Applied Entrepreneurship

ISOM 555: Appcology
 (Concentrationに関するリンクはこちらhttps://goizueta.emory.edu/full-time-mba/two-year-mba/academics)

このリストの中から私が履修した授業を2つ紹介します。

ü  OAM 636: Entrepreneurship

Emory大学の名物教授の一人であり、自身でこれまで会社を9社立ち上げたSerial entrepreneurであるCharles Goetz教授が担当する授業。教授自身の経験を織り交ぜながら、ビジネスアイデア創出からスクリーニング、市場調査による仮説の裏付け、ビジネスモデルの検討、財務計画、実際の投資家や企業家向けのプレゼンに至るまで、ビジネス立ち上げにまつわるイロハを一通りつまみ食いできる授業。教授の持つネットワークを利用したゲストスピーカー(起業家や弁護士など)セッションも多くあり有益な情報が得られる。

ü  FIN 681: Venture Capital & Private Equity

Venture Capital Methodと言われるVC特有のvaluation(ベンチャー企業はいわゆる上場企業のバリュエーション方法は使いにくい。その理由はいくつかあるが、①PERマルチプルで算出したくても、赤字なのでできない②DCF法を計算したくても収益計画が不確実すぎて、納得感がない等)とその際のポイント(Dilution:投資先スタートアップ企業の次シリーズ以降の増資に伴うファンドの出資比率の希薄化を事前に考慮して計算すること②IPOディスカウント: 上場に証券会社が設定する株価を、合理的に算出される時価総額よりも若干安めに設定すること)のほか、Common stock, Preferred stock, Redeemable preferred stock, Convertible preferred stock, Participating preferred stock等の出資方法別リターンの違いを学ぶことができる。

²  その他①: クラブ活動

Entrepreneurshipに関連した部活は以下が挙げられます。基本的には学生の就職活動を支援するための活動が中心となりますが、ネットワーキングイベントや、シリコンバレーへの企業訪問企画など貴重な機会を提供してくれており、社費生でも参加できるものが多くあります。

ü  Entrepreneurship Club (EVCC)
ü  Goizueta Technology Association (GTA)

²  その他②: Emory Startup Launch

事前インタビューを通過した学生チーム10(個人でも申請可)のみが参加できる毎年10-12月に行われるアクセラレータプログラム。チームは毎週アクセラレーターのオフィスに集合し、Serial EntrepreneurAngel Investorから貴重なアドバイスを得ながら自分たちのビジネスアイデアを深化させることが可能。

²  その他③: Pitch the professor

自身のビジネスアイデアをMBAの教授2名にピッチ。ピッチした中から優秀な学生/チームにはAtlanta Tech Villageと呼ばれるIncubatorのスペース・リソースを利用でき、そこで自身のビジネスを進化させることができるほか、ATVに拠点を構える他のスタートアップとのネットワーキングも可能。

その他、Entrepreneurship at Emoryに関する情報はこちらからアクセスください。

n  OFF CAMPUS

ここではoff campusのリソースを2つ紹介します。

²  Atlanta Tech Village
AtlantaにあるStartup Incubation Centerで、Emory大学やCoca ColaMicrosoft等がスポンサーになっており、ATVを卒業したスタートアップの数は300社超、累計で$826Mを調達している。毎週金曜日にはATVを拠点とするスタートアップとのネットワーキングイベントがあるほか、誰でも参加可能なピッチイベントも毎月1回行われている。

²  ATDC
ジョージア工科大学に併設されたIncubation Centerで、こちらでも多くのイベントが開催されておりEmoryの学生も参加することが可能。


今回はアトランタのスタートアップエコシステムついてご紹介しましたが、これらで網羅できているわけではありませんので、少なくとも相応のリソースがあることをご理解いただけたのではないでしょうか。内容について何かご質問がありましたら以下の宛先にご連絡ください。

goizueta_jp_studentgooglegroups.com
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