米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2017年7月30日日曜日

2year MBA オリエンテーション

はじめまして。Class of 2019のTomoです。

Englishプログラム(PMEL)が終わると、オリエンテーションが始まります。
アジア以外からのInternational Studentsやネイティブの生徒も加わって、いよいよClass of 2019が全体としてスタートしました。

初日には、クラス(Section AからCに分かれます)とチーム(5-6人で1チーム)が発表になりました。これから夏学期の間、ともに授業を受けるクラスと、様々なワークをともに行うチームですので、非常に重要です。ちなみに、私のチームは、アメリカ人男性1名、アメリカ人女性2名、インド人男性1名と日本人男性1名(私)という構成で、バックグラウンドも、ファイナンス、エンジニア、コンサル、ソーシャルワーカー(!)となかなかのDiversityを感じさせるチームになりました。

また、2日間、学校から1時間ほどのところにある湖のリゾートに合宿にも行きました。チームやクラスの結束力を高めるため、2日間に亘って、クリエイティブなソリューションが求められる様々なアクティビティ(例えば、与えられた道具を使って、プールの上を渡る、など)を行いました。夜のパーティーでは、各国代表がそれぞれの国の文化を紹介するパフォーマンスがあったりして、盛り上がりました。

その他にも、学校内でのパーティや、MLBのアトランタ・ブレーブス戦の観戦などもあります。

まだまだ英語力が不足している日本人は、コミュニケーションを取るのに非常に苦労をしている状況ですが、このように、様々な仲間たちと関係を築き、深める様々な機会を学校側は用意してくれています。

以上、オリエンテーションについて、書かせて頂きました。
オリエンテーションや、その他なんでも、ご質問がありましたら、以下のアドレスにご連絡ください。
goizueta_jp_studentgooglegroups.com​

↑上記の@マークを、小文字の@にご変更ください。

2017年7月23日日曜日

PMELについて

はじめまして!Class of 2019YOです。私は受験生時代、TOEFLGMATの勉強が辛くなった時は、このブログを眺めてモチベーションを上げていました。これから有用な情報をお伝えできるよう精一杯執筆して参ります!

さて、今回私からはPre-MBA English Language ProgramPMEL)についてご紹介したいと思います。PMELは本プログラム開講前にInternational Student向けに実施される語学研修プログラムです。今年は日本人10名、韓国人9名、中国人2名、ベトナム人1名の計22名が参加し、約1か月間にわたり、Listening ComprehensionReadingWritingAdvanced Oral CommunicationOral Presentationについて学びました。

授業は例年アトランタに拠点を置くGeorgia Tech UniversityESLによって提供されていますが、参加者がEmory GBSの生徒のみであることから、GBSのキャンパスで実施され、内容もMBAのクラスを想定した実践的なプログラムとなっています。例えば、Readingの素材を読んでクラスでディスカッションをしたり、グループで企業向けを想定したプレゼンテーションを行ったりと、本プログラムをスムーズにスタートできるよう様々な工夫がなされています。

PMELは「英語で英語を学ぶ」という初めての経験でしたので大きな負荷を感じましたが、その分英語力は大きく向上したように思います。また、個人的に最も大きかった学びはクラスへの参加姿勢です。「発言をしないと参加していないのと同じ」「考えが纏まる前に挙手すべき」といったことを叩きこまれ、授業中に如何に発言するかを日々考え実践したおかげで、1か月間のPMELを経た今、発言することへの抵抗は大分薄れました。この経験は本プログラムでも大きく生きると感じています。

さらに、週に一度GBSの教授がゲストとして登壇するレクチャーも開催されます。事前に読み込んだケースを基にクラスでディスカッションをしたり、グループで新規事業の提案を行ったりと本プログラムさながらの授業を体感できる良い機会となりました。

以上、PMELの概要についてでした。

GBSについてご質問やご相談等がございましたら、お気軽に以下のアドレスへご連絡下さい!
goizueta_jp_studentgooglegroups.com​

↑上記の@マークを、小文字の@にご変更ください。

2017年7月17日月曜日

Directed Study 体験談

Class of 2018のTakuです。
7月になり、アトランタは連日の猛暑と夕方の大雨が続いています。猛暑と言っても日本ほど湿度は高くないので、不快指数的には低いかもしれません。
また、新たにClass of 2019の皆さんが渡米され、GBS日本人会もまた賑やかな時期になってきました。新入生の皆さんには来週からこのブログに登場していただきますので、乞うご期待ください!

さて本日は、GBSの目玉の1つであるDirected Studyについてご紹介します。

Directed Studyは、学生が教授を捕まえて指導を受けて研究を行うもので、最終的には調査した結果を論文等にまとめて提出するものです(違うケースもあります)。履修すると3単位(選択科目1つ分)を得ることができます。
現在私は、Raymond Hill教授の指導のもと、アメリカの電力自由化後の電力市場について調査し、それが日本にどのような示唆を与えうるのかというテーマについて研究を行っています。

履修するためには、Proposalという研究計画を作成し、教授から承認を得る必要があります。その後プログラムオフィスに履修登録書を提出することで、履修科目として正式に登録されることになります。(ちなみにこれを書いていて気がついたのですが、私が5月に提出した登録書が未だ履修登録情報に反映されていないようです。この辺りはさすがアメリカの仕事という感じですが…。近々プログラムオフィスに再確認してみようと思います。)

その後の流れは教授次第となりますが、Raymond Hillの場合は1〜2週間に1回のペースでミーティングを行い、それまでの進捗状況を確認するというスタイルを採っています。ちなみに私は夏休み期間を利用して履修していますが、教授の都合さえ合えば、通常授業と並行して履修することも可能です。私の場合、夏休み期間中に終了させたいと思っていましたが、思った以上に調査に時間を要する内容であり、教授からも11月くらいまで続くことを覚悟するようにと言われてしまいました。。。

そんな私の研究はまだ途中段階ではありますが、ここまでの期間で感じたDirected Studyの良い点としては以下のようなものが挙げられます。

・通常の授業では扱わない内容を深く学ぶことができる
私はMBA受験時からアメリカのエネルギー関連について学びたいと考えていました。GBSは必ずしもエネルギーに特化した科目を設けている学校とは言えないのですが、このDirected Studyでエネルギービジネスの知見に長けた教授を捕まえられたことで、思った以上の学びを得られていると感じています。もちろん自分が学びたい分野に精通している教授がいればという前提ではありますが、Directed Studyによって自分自身の興味関心に応じて学びの幅を広げることができる点は、当校のメリットの1つであると思います。
・調査スキルの向上
研究を行う中で、英文での関連記事や文献を読み込む機会が増えました。これにより、必要な情報を素早く見つけるトレーニングを積むことができていると感じています。また、調査していて分からないところは教授が丁寧に解説してくれますので、効果的に調査を進めることができています。
・ビジネスの本場の知見を深めることができる
特にアメリカで先行している分野を研究対象とする場合、実際に文献を探してみると、日本語文献よりも英文文献の方がはるかに内容に深みがあることを実感しました。私の研究テーマである電力自由化もまさに日本国外の方が議論が進んでいるため、最初から英語文献を探した方が学びが多く効率的であるという印象を受けています。こうした文献レビューを通じて、アメリカに留学していなければ得られなかった知識を獲得できていると感じています。
・議論の練習を積むことができる
定期的な教授とのミーティングを通じて、能動的に議論に参加する訓練を積めていると感じています。普段の授業やチームミーティングでは(特に留学生は)議論への参加も受動的になりがちですが、Directed Studyのような一対一のミーティングであれば、深い知識を有した教授に太刀打ちしなければらないという緊張感の中にあっても常に能動的に振る舞う必要があります。これは決して簡単なことではなく、私自身も教授から鋭いご指摘を受けて落ち込むことが多いのですが、その経験を通じて少しずつ英語での議論への恐怖心が薄れてきているような実感があります。
・教授による親身な指導
どこかの大学受験予備校にありそうなフレーズになってしまいましたが、私が指導を受けているRaymond Hillを始め、GBSの教授陣は総じて指導熱心な面々が多いので、ミーティングでどんなに初歩的な質問を投げかけても、どんなに拙い英語であっても、親身になって教えてくれます。また、教授との交流が深まるにつれて、意外な一面を見ることができるというおまけもあります。


もちろん、Directed Studyを履修するためにはそれなりの覚悟も必要です。一対一の指導をお願いする分、教授にもそれ相応の負担を掛けることになりますので、学生側も真剣に取り組む必要があります。

以上、多分に個人の主観も入った内容となりましたが、Directed Studyについてご参考になれば幸いです!

Taku

2017年7月10日月曜日

Electiveの履修登録

Class of 2018CYです。

今回はElectiveの履修登録についてご紹介します。
GBSでは1年目の春学期から2年目春学期までの計3セメスターでelectiveが履修できます。

1セメスターにつき最大7科目まで履修できますが、基本的には科目数や時間割の組み方は個人の自由です。
(当然、卒業までには必要な単位数を取らないといけないですが)

大体は希望の科目を組み合わせた結果、自然と時間割が決まっていくのですが、
学校外での活動にもまとまった時間が欲しいという人にとっては
午前や午後に授業をまとめたり、週1回のイブニングクラスを組み合わせたりして
効率よく隙間時間を作らないスケジュールにすることもできます。

履修登録は決められた期間にオンライン上で行います。
どの授業も登録可能な人数の上限があり、基本的に早い者勝ち(登録の早い順に席が埋まる)のため
実質、初日の登録開始後1時間程度で大体の履修可否が決まってしまいます。

登録時も最初の20分間は2科目まで、次の20分間でさらに3科目というように、
一度に好きなだけ登録できない仕組みになっていますが、
その分、科目の人気度・人数枠と自分の志望度を勘案して科目の登録順序を考えたり、
希望の科目が取れなかった時のバックアップ案を考えるなど、事前に戦略を練っておくことが重要です。

当日は学校のコンピュータールームや共有スペースに集まって登録する学生が多く、
開始時間の30秒前からクリック音が響きわたり、なんとも言えない緊張感が漂います。

このように書くと、希望する科目が全然取れないんじゃないか、というような不安を煽ってしまうかと思いますが、
チャンスはこの1回限りではありません。
登録から漏れてしまったけどどうしても取りたいという科目がある場合は、Waitlistに登録し欠員がでるのを待ちます。

各セメスターが始まって最初の1週間程度は登録した授業をdropできるようになっています。
なので興味がある科目はとりあえず登録してみて、初回授業の内容や他の科目とのバランスを見てから
一部をdropする学生も多いようなので、このタイミングで欠員が出るということが結構あります。

イブニングの授業の場合、イブニングMBAの学生にも一定の枠を確保するため、
敢えてフルタイムの学生の枠を少なめに設定し、後から枠を増やしてWaitlistから繰り上げるというケースもあります。

また、違う時間帯で同じ授業が追加されるというケースもあります。
例年秋学期に開催されるマーケティングの看板授業のProduct and Brand Management今年も非常に人気があり
登録できなかった人が相当数いたようで、急遽イブニングのクラスが追加されることになりました。

もちろん管理会計などの定番科目は最初から複数の時間帯で開催していますし、
超人気科目や逆に人数枠の少ないニッチ科目ばかりを狙うということでなければ
取りたい科目は大体取れるんじゃないかなと思います。

2017年7月4日火曜日

Short Exchange Program (シンガポール編)

こんにちは。Class of 2018Junです。
夏休みがスタートして2ヶ月が経とうとしています。夏休みの過ごし方は様々ありますが、私はシンガポール国立大学(NUS) ビジネススクールで6週間のShort Exchange Programに参加してきました。今回はそこでの経験について書きたいと思います。

私が参加したプログラムはもともとNUSビジネススクールが夏季期間に開講しているSpecial Termでした。このプログラムはNUS の学生がインターンをしながらも授業を取れるように配慮しており、授業があるのは平日の夜もしくは土曜日です。GBSからの交換留学生は各Term2科目まで取ることができます。

GBSの数ある交換留学先としてNUSを選んだのは違うビジネススクールを見てみたかったのとアジアビジネスに興味があるからでした。

NUSはアジアにあることから中国、インドからの留学生が大きな割合を占めています。その他、働きながらPart Timeとして受講している学生もたくさんいた印象があります。それもシンガポール人のみならずインドネシア、カンボジアなどと多様性に富んでいました。教授も海外留学経験者がほとんどで、アメリカで受ける授業と大差ありませんでした。

アジアビジネスに関してはMarketing in Chinaという授業を受講しました。教授は現役のコンサルタントで香港出身、アメリカMBAホルダーでした。授業は中国の文化背景および経済発展の歴史からスタートし、その後は各授業で一つケースについてディスカッションする形式でした。教授のバックグランドもあって中国の中から見た視点、そして外から見た視点の両方について学ぶことができとても興味深い授業でした。


また、自由時間もたっぷりあったのでシンガポール国内、インドネシアとマレーシアまで足を伸ばし授業を取りつつ休暇を楽しみました。特にシンガポールから近隣各国までLCCがたくさん飛んでいるので、アクセスもいいし、何と言っても安かったです。

最後にNUSキャンパスの写真をいくつかシェアします。