米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。
当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。
2008年4月30日水曜日
アメリカ文化紹介~其の二十五
上の写真は先日Atlanta Hawksの試合を見に行った(「Goizuetaでの生活~其の三十二」参照)ときの写真です。
ちなみに僕は今回のプレーオフは見にいけていません。
昨日HawksがプレーオフでBoston Celticsに一勝してしまったことを最後にチラッと紹介させていただきましたが、なんと昨日の夜も勝ってしまいました。
これではサッカー日本代表がブラジル代表に二連勝してしまったようなものです。
しかし、本当に大げさではなく、それほどすごいことなのです。
奇跡としか言いようがありません。
NBAには30チームありますが、その中から16チームがプレーオフに進出できます。
その中で、Celticsは最高勝率(66勝16敗)、Hawksは最低勝率(37勝45敗)です。
しかもConference内の順位によってHawksはプレーオフに進出できましたが、NBA全体で見るとHawksの勝率はしたから12番目です。
さらに、NBAの常識を考慮する必要があります。
NBAではプレーオフに出られるチームの数が多いため、プレーオフ進出が見込めるチームのシーズン序盤、そしてプレーオフ進出がほぼ確実になったチームのシーズン終盤は露骨に手を抜く傾向があります。
主力選手が試合時間の半分くらいしか出なかったりするのです。
それを考慮すると、Celticsはそのような試合の中で落としたものが数試合はあるでしょうし、Hawksはそのおこぼれにあずかった試合が少なからずあるはずなのです。
つまり、実際の勝率差よりも実力差ははるかに大きいのです。
そんなCelticsとHawksのプレーオフ第一ラウンドは2勝2敗のタイになっているわけで、これはもう今年のNBAで一番の驚きといっても過言ではない状況なのです。
もう何が起こってもおかしくない、いざ行けHawks! といいたいところですが、そううまくは行かないでしょうね。
まだタイですし、地力の差はいかんともしがたいものがあります。
Celticsの主力が二人くらい怪我かなにかで欠場しない限り難しいでしょう。
とは言いながらも、「もしや」と期待してしまうのがファン心理であります。
この時点でCelticsは相当あせっているはずですし、Hawksに失うものはありません。
周囲もここまで来ると「Hawksが勝ったりしたほうが面白いんじゃ。。。」と思ってくれているかもしれません。
本当にHawksが勝ってしまったらNBA史上に残る大事件になるでしょう。
というわけで99%無理だと思うけど、そこを何とかHawksには頑張ってもらいたいと思います。
2008年4月29日火曜日
アメリカ文化紹介~其の二十四
上の写真もソフトボール(「Goizuetaでの生活~其の七十」参照)のときの様子です。
ごらんのようにホームの後ろにはお椀を半分に切ってさかさまにしたような金網があります。
その一方で外野には金網やネットはありません。
公園内の歩道をノーバウンドで越えたらホームラン、転がって超えたら走者に進塁が与えられます。
ベンチなどはなく、みな芝生の上に座るか、あるいはいすを持ってきてそれに座ります。
クーラーボックスは必需品で、その中にはビールが入っています。
ビールを飲みながらのソフトボールです。
先日もお伝えしたかと思いますが、今入っているリーグは男女混合リーグです。
そして、そこに参加している女性は大半が猛者であります。
まず、ほとんどの女性は僕より腕が太いです。
当然スイングもしっかりしていて、かなりパワフルな打球を飛ばします。
投げる、打つはもちろんのこと、走るのも一生懸命です。
彼女らの多くはソフトボール経験者なので、うまいのも当然かもしれません。
逆に野球に慣れた男性よりもソフトボールの扱いには慣れているともいえます。
守備位置も男性と全く差はなく、ピッチャー、ファースト、ショートなども守ります。
ピッチャーをやると身長190センチ、体重120キロの筋骨隆々のお兄さんが打った弾丸ライナーに襲われる可能性があるわけで、僕は正直やりたくありません。
ファーストもそのような人が思いっきり投げた球を取らなくてはいけない可能性があるので、それなりの技術がないと務まりません。
ショートはやはり一番打球が飛んでくる可能性が高いポジションなので、それなりにチームメイトから信頼されていないとやらせてもらえないでしょう。
彼女らを見ていると、「アメリカの女性は本当に強いなあ」と改めて感心してしまいます。
そしてそういう女性から見ると僕をはじめ日本人男性はかなり貧弱に見えるのではないだろうかともふと思ってしまいます。
さて、申し遅れましたが、我らがAtlanta Hawksは今年なぜかプレーオフ進出を果たし、土曜日にはBoston Celticsに勝ってしまいました。
あまりピンと来ないかもしれませんが、これはサッカーで日本代表がブラジル代表に勝つくらいすごいことなのです。
そのあたりについては、また後日詳しく紹介させていただきたいと思います。
2008年4月28日月曜日
アメリカ文化紹介~其の二十三
上の写真はGMSCのFinal paper提出日(「授業紹介~其の六十五」参照)の様子です。
これはFedex Kinko'sで印刷をしているときの様子ですが、本当に日本ではありえないなあと思うことばかりでした。
まず、全体的に時間がかかりすぎます。
印刷とはいってもちょっと質のいい用紙にカラーで印刷するだけで、それを軽く閉じれば完了です。
輪転機にかけて、穴を開けてバインディングをすれば終わるのです。
これを日本でやったら30分はかからないでしょう。
しかし、機械の故障、印刷箇所の誤り、順番待ちなどこれでもかというほどの理由によって時間はどんどん延びていきます。
結局3時間くらいかかりました、というか待ちました。
しかしほかのグループは6時間くらい待っていたそうなので、まだましだったのかもしれません。
極めつけは郵送です。
印刷したものを2部クライアントに送らなければいけなかったのですが、「ネットワークの不具合のため配達業務は致しておりません。」とのことでした。
何のためのFedexなのか。
本当に不思議でなりません。
しかも僕の友人のアメリカ人もこのサービスレベルを非常に不満に思っているので、僕の個人的な不満でも、日本人特有の不満でもないのです。
経済原理に鑑みると、このような場合はすぐに適正レベルのサービスを提供する競争相手が現れるはずなのですが、一向にその気配はありません。
競争至上主義のアメリカのはずなのですが、このような状況を見ているとそれも疑わしく思わざるを得ません。
ビジネススクールではまさに「ビジネスとはどういうものか、どうビジネスをすればいいのか。」を学ぶのですが、そこで散々批判されているサービスがまさに目の前にあり、それをどうすべきかということがまったく具現化されていないのです。
こういう一般サービスのレベルの低さはよく指摘されることですが、目の当たりにすると改めて首を傾げたくなってしまいます。
それでも散々文句を言いながら何時間も気長に待つあたり、アメリカ人の器は大きいといわざるを得ません。
日本だったらこのようなサービスにお金を払う人はいないでしょう。
この日だけは、久しぶりに日本が恋しくなりました。
2008年4月27日日曜日
Goizuetaでの生活~其の七十
上の写真はソフトボールの様子です。
今日も、天気予報は結構微妙だったのですが、結果的に晴れたので、ソフトボールをすることが出来ました。
今日は朝7時におきてNiketownの「Run Club」(「Goizuetaでの生活~其の六十一」参照)に行き、今日も7マイル走ってきました。
前回同様迷ってしまったのですが、今回でようやくコースがだいたいわかりました。
次回からは大丈夫だと思います。
そして午後はソフトボールです。
このソフトボールは完全に楽しむためのソフトボールで、いくつかの特別ルールがあります。
・ピッチャーは遅いボールを投げなければいけない。
・カウントはワンストライクワンボールから始まる。
・ツーストライク後ファウルを2回打つと三振。
・選手交代は自由、すなわち、一度ベンチに下がった選手が再びプレーできる。
・打順は9人に限らず、全員で回すことが出来る。
・外野は4人、つまり10人で守る。
・(男女混合リーグなので)女性がフィールド上に4人以上いないといけない。
・次の打者が女性のときに四球を与えると、四球を与えられた打者は二塁までいける。
といった感じです。
ちなみにこれらはアメリカでは特に珍しいルールではなく、ソフトボールをする際にはこのようなルールが設けられていることが多いです。
肝心のボールですが、日本で普段一般人がソフトボールをするときに使うものよりも、一回り大きくて硬いです。(そのためまったくソフトではありません)
アメリカ人にはいい大きさかもしれませんが、日本人の手にとってはちょっと扱いに困る大きさで、多少苦労します。
さて、試合ですが、本日はダブルヘッダーでした。
第一試合は18対2でぼろ負け、第二試合は11対8くらいで勝ちました。(細かいスコアを気にする人はいません)
ちなみにこの勝利は第4戦目にして初勝利です。
僕は4打数3安打でしたが、最初の2本のヒットは完全な当たりそこないで、一生懸命走ってヒットにしたものです。
遊びということもあってアメリカ人はあくまで楽天的で、エラーをしようと三振をしようとまったく気にしません。
逆に筋骨隆々で体重は130キロくらいありそうなお兄さんが思いっきり三振をしたりすると、敵味方を問わず拍手喝采で非常に盛り上がります。
「少しは当てに行けばいいのに、アメリカ人はそういうことしないんだよなあ。」と思っていると実際に非常にせこく当てに行ったりし、それがファウルになりました。
そんなときは味方ベンチから容赦ない野次とブーイングが飛びます。
結局その方はその後豪快に空振りして三振しました。
なんともアメリカンなソフトボールでした。
2008年4月26日土曜日
Goizuetaでの生活~其の六十九
上の写真は昨日のSlope Dayの様子です。
文字通りClass of 2008にとっては最後の授業の日ということもあり、朝から学校中がお祭り気分でした。
昼過ぎにはバーベキューが始まり、4時ごろからはバンドも入りました。
家族はもちろん犬も多くつれて来られていて、一年の最後をみんなで締めくくるという感じにあふれていました。
昨日が提出期限である課題も多かったのですが、みなそれはひとまず置いておくか、あるいは早く終わらせてとにかくこの瞬間を楽しもうという感じでした。
Class of 2008の気持ちはだいたいこんな感じです。
「2年間あっという間で、本当に楽しかった。これで終わりというのがまだ信じられない。これからは給料が入って懐は暖かくなるけど、お金はなくてもいつまでもこういう日々が続けばいいのになあ。」
あっという間という気持ちはClass of 2009も同じで、こんなに早かった一年は人生で初めてです。
ダントツに早い一年でした。
このままあっという間に一年後が来てしまうのかと思うと、ぞっとしてしまうほどです。
ビジネススクールはどこもそうだと思いますが、本当に楽しい生活を一年間送れました。
就職活動、勉強、そして山ほどの課外活動があって忙しいことは忙しいのですが、それぞれが非常に充実していて、「楽しい忙しさ」を満喫できます。
何はともあれ、日本流に言うと「飲めや歌えや」の大騒ぎでした。
本日のようなイベントも、学校の予算を使って学生が企画します。
これから卒業まではこのようなイベントが目白押しになるはずですので、また機会があったらお伝えさせていただきたいと思います。
さて、今学期もほぼ終わったのですが、さすがにすべてがきれいさっぱり終わったわけではありません。
Final examはもとより、最後にGMSC(「アメリカ文化紹介~其の六」参照)のFinal presentationがあります。
今後はそのためのmeetingが毎日のように続くことでしょう。
あと一息ですので、すべてが終わるまで頑張りたいと思います。
2008年4月25日金曜日
Goizuetaでの生活~其の六十八
上の写真は昨日のTown Hallのものです。
新しくAssociate Deanに就任するJB Kurish教授のスピーチですね。
本日が今年度の授業最終日ということもあり、昨日は一年を締めくくるTown Hallという感じでした。
実際に今度卒業するClass of 2008は卒業とその後の仕事を始めるまでのvacationに向かってまっしぐらという感じです。
Class of 2009も前期に比べるとPresentationが多い分Finalが少ないので、Finalのプレッシャーは少ないのです。
しかもほとんどの学生はすでに夏のインターンシップが決まっています。
それもみながすでに浮かれまくっている要因の一つです。
Town Hallでは先日紹介させていただいた募金活動(「授業紹介~其の六十三」参照)の結果報告、Goizueta Givesの表彰なども行われました。
Goizueta Givesとは、Goizuetaにおいてあらゆる意味で何らかの貢献をした学生をほかの学生がノミネートし、表彰するというものです。
Case Competitionで優秀な成績を残して学校の名誉を高めた学生から、授業中に具合が悪くなった学生を病院に送った学生、presentationの際のPower Pointのスライドを一人で作った学生など、理由は様々です。
本日Strategic ManagementとInformation, Technology, and Operationsの課題をし、これで一区切りという感じです。
今週末もやることはそれなりにあり、meetingもありますが、ここ数週間のようにやることがありすぎて何が何だかわからないという状況ではなさそうです。
僕の個人的な想いとしては、今は浮かれまくっていられるものの、それは数週間後には別れの時が訪れることを意味しているので、非常に複雑な心境です。
あまり時間はありませんが、今のうちにたくさん思い出を作っておきたいと思います。
なにはともあれ、今日はちょっとほっとした気分です。
本日は授業最終日ということもあり、朝からCourtyardでみんな遊んでいます。
その様子はまた紹介させていただきたいと思います。
2008年4月24日木曜日
授業紹介~其の六十七
上の写真は昨日のG+の様子です。
昨日は最後のG+ということで、各学生がspeechを披露しました。
ただもちろん学生全員がspeechをする時間などないので、当てられた人だけです。
ちょっとわかりにくいので、簡単に仕組みを説明させていただきます。
Cold-call generatorというのがありまして、パソコンでenterを押すとコンピューターがランダムに選んだ学生の名前が画面上に出てきます。
そしてその学生が前に出て、またまたコンピューターがランダムに選んだテーマに基づいて2分間のスピーチをするというものです。
コンピューターは同様に3人のジャッジをランダムに選んでていて、彼らが10点満点で採点をします。
各ジャッジは良かった点と悪かった点を一点以上ずつ述べなければなりません。
というわけで、僕にとってはspeechを実践する最高の機会でした。
しかし黙っていると当たらない可能性があるので、1ヶ月くらい前に教授にメールを出し、speechの機会が与えられるようにお願いしておきました。
コミュニケーションスキルを磨く上では実践に勝るものはないので、この機会を逃してなるものかという感じでした。
「なぜMBAにきたか」というテーマだったのですが、まあまあ自分の思った通りのことが言え、反応も上々でした。
得点は27点で、全体では真ん中くらいでした。
ビジネススクールにはこのような機会が比較的多く用意されていますが、それでも毎日できるわけではありません。
しかも200人を前にできるという機会は年に数回しかないので、待っていては順番は回ってこないのです。
確かに200人を前に英語でspeechをするというのは極度の緊張と痛みを伴うものなのですが、それを避けていては何のためにアメリカまで来てビジネススクール生活を送っているのか分からなくなってしまいます。
下手の尻ごみをしていると、何も学ばずに日本に帰るということになりかねません。
というわけで思い切って自分からやりたいと申し出たわけです。
副次的なことですが、もう一つの理由は「成績」です。
学生である以上成績はどうしても気になるわけで、成績が良いに越したことはないわけです。
こういう機会に自分から申し出てspeechをすれば、成績が良くなることはあっても悪くなることはないだろうという打算があったのは否定できません。
そのような打算はアメリカでは決してマイナスなことではなく、むしろプラスに働きます。
そのような計算をきちんとして行動することが重要なのです。
実際のビジネスでも「採算を度外視して」値下げをしたりする(実際にそのようなことをする時には採算を度外視していないことが多いのですが)と株主に訴えられかねません。
なにはともあれ、いろいろなことを考えて自分から手をあげてspeechをしたのですが、今日の場合は本当にしてよかったと思いました。
2008年4月23日水曜日
授業紹介~其の六十六
上の写真は「"Shots to Remember" Party at Post Briarcliff」というパーティー(「Goizuetaでの生活~其の六十六」参照)の様子です。
これはキャンパスで行われたイベントではありませんが、学生が企画したイベントであり、学校の予算でまかなわれています。
さて、本日はStrategic ManagementのPresentationがありました。
内容自体には自信があったのですが、何しろPresentationの準備が完全に不足しており、時間を大幅に超過してしまいました。
このPresentationは時間制限がかなり明確に規定されており、12分でタイマーがなります。
タイマーがなると基本的にはそこで終了しなければなりません。
しかし、今回の場合は僕らのteamがこの授業最後のPresentationということもあって、なぜか許してくれました。
結局16分ほどかかったでしょうか。
ちなみにそれまで12分の時間制限を守れなかったteamはありませんでした。
悔しいというか恥ずかしいというか残念というか、という感じでしたが、最後までPresentationをさせてくれたので、何はともあれよかったです。
僕のteamにはアメリカ人と韓国人がいたのですが、僕が今日びっくりしたのは彼らの態度というか姿勢です。
僕はPresentationを始める前から時間内に終わらない可能性が高いということがわかっていたので、急いで自分のパートを終わらせました。
しかし、彼らはタイマーがなっても泰然自若としており、まったくあせりを感じさせません。
「タイマーなったけどせっかくだし最後までやろうぜ」という感じです。
このあたりの堂々とした態度は逆に感心してしまうほどで、ずっとびくびくしていた僕とは大違いです。
確かに時間を守れなかったことはマイナスではあるのですが、あせっても仕方がないのは確かなので、そんなことに動じずにPresentationを全うするのは一つの手段でもあります。
あせることによってミスが出たり、必要な説明を省いて全体の構成を壊したりすることを考えたら、あくまで自信を持ち続けたほうがいいのかもしれません。
何はともあれ、これで今学期のGMSC(「アメリカ文化紹介~其の六」参照)以外のPresentationはすべて終わりました。
あとはteam assignmentとexamです。
2008年4月22日火曜日
授業紹介~其の六十五
上の写真は昨日のGMSC(「アメリカ文化紹介~其の六」参照)のmeetingの様子です。
昨日といってもこのmeetingはそのまま本日まで続いており、つまり大変なことになっているわけであります。
本日はGMSCのFinal paperの提出日であり、そのためにみんなで集まってのmeetingをしながらの作業が続いていたのです。
そもそも昨日はStrategic Managementのmeetingが朝の8時からあり、そのまま10時からのGMSCのmeetingに突入しました。
途中で一度食事をしに家に帰ったのですが、家の居たのは1時間足らずで、そのままmeetingでした。
さすがにここまでせっぱつまるとアメリカ人でも徹夜をするということが分かり、実際にGMSCのほかのチームの多くも徹夜していました。
本来は日曜日は夜10時ごろキャンパスの建物が閉まるらしいのですが、われわれの事情を知ってか、昨夜は一晩中開いていました。
この年になってしかもteamで徹夜することになるとは思ってもみませんでした。
思えば日本での学生時代もこのようなことはなかったので、人生初めてです。
meetingといってもいまさら話し合ってばかりいても仕方がないので、作業をしながらその都度進行状況を確認したり構成をどうするかを打ち合わせたりしていました。
僕は先週の水曜日から延期された(「Goizuetaでの生活~其の六十四」参照)MarketingのPresentationもあり、その練習をしながら作業を進めました。
朝7時ごろに一度家に帰って仮眠をとったものの、久しぶりにきちんと徹夜をしてしまいました。
これだけ追いつめられると苦しいことは確かなのですが、teammateと一緒にこういう経験ができるというのは後々思い起こすといい思い出になるんだろうなあと思ったりもします。
この週末は本当にいろいろなことがあり目が回りそうな感じもありましたが、それはそれでとても楽しかったです。
やはり誰かと一緒に何らかの目標に向かうというのは苦難がある分充実感を伴うもので、そのような機会がたくさん用意されているのもビジネススクールの魅力の一つです。
なにはともあれ、本日はMarketingのPresentationも無事終わり、少しだけホッとしました。
明日はStrategic ManagementのPresentationがあります。
2008年4月21日月曜日
Goizuetaでの生活~其の六十七
上の写真は、昨日紹介させていただいたGoizueta gamesのものです。
これはClass of 2008対Class of 2009でいろいろなスポーツをするもので、僕はサッカーに参加しました。
ほかに、キックボール(日本でいうキックベース)、ドッジボール、Dizzy Izzy(体を10回転させてからの競走)などがありました。
サッカーはClass of 2009が2対1で負けてしまいました。
とはいってもその1点もかなり胡散臭いゴールで、強引に押し切ってゴールを認めさせたものです。
点が入ったか入らなかったかでもめるのは何歳になっても同じで、もめるときはもめます。
ただし、さすがに合理的な判断をするようになってきているので、相手が譲らないとわかると譲り始める人がいます。
つまり、譲らないもの勝ちになるわけで、要するに僕たちは譲らなかったわけです。
審判も一応いるのですが、もうお手上げという感じで、勝手にしてくれと言わんばかりです。
審判が一度決めても頑としていうことをきかない人もいて、審判もそれならそれでそっちで適当にやってくれという感じになるのです。
今回のケースは、小学生のころなら確実に大喧嘩になっていたことでしょう。
今回のゴールは実際にきわどかったのですが、時には入っているはずがないのに入ったと主張して譲らないという場合もあります。
そのような時はさすがにその主張が通ることはほとんどないのですが、それでも強硬に主張することに変わりはありません。
それほどみんな夢中になっているということでしょうか。
何はともあれ、負けはしたものの、サッカーを楽しむことができました。
いつものことではありますが、このイベントにも当然家族やペットを連れてきます。
飲み物やスナックも用意されますが、これらは学校からのお金で賄われています。
Class of 2008はあと1ヶ月ほどで卒業してしまうので、とても良い思い出作りになりました。
2008年4月20日日曜日
Goizuetaでの生活~其の六十六
本日は本当にいろいろなことがあった日でしたが、とりあえず上の写真はソフトボールの写真です。
僕はソフトボールチームに入っており、毎週土曜日ソフトボールをしています。
というか正確にはすることになっており、実際には初めての試合です。
なぜか毎週のように土曜日だけ雨が降るという天気が続いており、今日は本当に久しぶりに晴れた土曜日でした。
本当は今週が5週目くらいのはずです。
このリーグは学校のリーグではなく、Atlantaのいわば草ソフトボールリーグで、学校の友人を中心にチームを組みました。
試合は7-4で負けてしまいましたが、やはり天気のいい日に思い切り走り回るというのは何歳になっても楽しいものです。
ソフトボールについてはまた紹介させていただきたいと思います。
ソフトボールのあとは、Goizueta gamesというのがありました。
これは簡単に言うと運動会のようなものです。
とはいってもそんなに大掛かりなものではなく、みんなに声をかけていろいろなスポーツを楽しもうという感じです。
僕はGoizueta Sports ClubのPresident(「Goizuetaでの生活~其の五十三」参照)になった関係もあって、運営に少しだけ参画しました。
こういうものは参加するだけでも面白いのですが、運営に携われるといろいろな仕組みを知ることが出来てとても勉強になります。
そのあとはStrategic Managementの来週火曜日のPresentationのためのmeetingをしました。
来週はPresentationと課題の提出が山のように待っています。
meetingは2時間ほどでしたが、非常に有益な時間でした。
この2時間で、Presentationの輪郭がなんとなく出来てきました。
夜は「"Shots to Remember" Party at Post Briarcliff」というパーティーに行きました。
Post Briarcliffというのは当校の学生が多く住んでいるアパートで、そこでバーベキューをし、そのあとはスライドショーを見るというイベントです。
Class of 2008の卒業も近いので、それに向けての企画の一環という感じでしょうか。
ほかにやることはいっぱいあるのですが、その中でもこのようなイベントを企画し、多くの人が参加するというのはさすがアメリカという感じです。
というわけで目がまわるような一日でしたが、本当に楽しく充実した一日でもありました。
2008年4月19日土曜日
Goizuetaでの生活~其の六十五
上の写真は昨夜行われたCoffee Houseというイベントのようです。
このイベントになぜCoffeeという名前がついているのかはよくわからないのですが、何はともあれCoffeeは見当たりませんでした。
基本的には歌ったり踊ったりするイベントです。
中でも迫力があるのがインド人の踊りでした。
彼らの踊りはかなり激しく、勢いがあり、そしてとても楽しそうに踊ります。
最初はもともと練習していたインド人数人が踊っていたのですが、そのうちにほかのインド人たちもその輪に入り、あっという間にインド人以外の人たちも踊り始めました。
つくづくインドというのは奥深い国であります。
そのほかにもいろいろな人たちがそれぞれの歌を披露し、教授や学校のスタッフ、そして学生がその家族やペットを連れてきて一緒にみていました。
午後6時から始まったイベントですが、結局終わったのは12時近くです。
いつも紹介させていただいているとおり、当校では毎週といっていいほど何らかのイベントが行われています。
複数のイベントがあることも決して珍しくなく、みなそれぞれのイベントを楽しんでいます。
特にこの時期は、今度の5月に卒業する学生はもうお祭り気分です。
ほとんどの学生は進路が決まっており、その中の多くはsigning bonusも受け取っているので、あとは卒業して、仕事を始めるまでの数週間から数ヶ月間をいかに過ごすかを考えています。
一方僕と同学年の一年生は、授業とそのプロジェクト、さまざまな課外活動に追われていて毎日必死といった感じです。
ほとんどの学生は今度の夏のインターンが決まっていますが、決まっていない学生は就職活動もしなくてはなりません。
つまり遊んでいる暇などはないのですが、そこでもしっかり遊ぶのはアメリカ人、あるいはアメリカ人を含めた欧米人と日本人の大きな違いかもしれません。
アメリカ人はどんなに忙しいときでもかなりしっかり寝ますし、夜、週末などは自分の時間を大切にします。
かといって学校での活動をないがしろにすることはなく(逆にそのような能力のある人が集まっているのかもしれませんが)、授業以外にもさまざまなイベントや組織の企画、運営などをはじめとした課外活動に数多く携わっています。
そのあたりは見ていて本当にえらいなあと思う反面、「どうしたらあんなふうにいろいろなことを同時進行で出来るのだろう」と思ってしまいます。
国民性の違いがあるのかもしれませんが、どんなに忙しくても人生をあくまで楽しむ姿勢はうらやましくてなりません。
真似しようといつも心がけているのですが、なかなか簡単にはいかないのが現状です。
2008年4月18日金曜日
授業紹介~其の六十四
上の写真は先日も紹介させていただいた募金活動(「授業紹介~其の六十三」参照)の写真です。
これは授業中に回ってきたもので、教室を一周すると結構な額になります。
多くの学生が借金を抱えて学校に来ているとはいえ、きちんと寄付をするのはさすがだなあと思いました。
僕は頑張って20ドル入れてしまいました。
ちょうどその時20ドル札しかもっていなかったからという事情もありますが。
しかしこちらの人はもっと合理的にものを考えていて、20ドル札しかないのに5ドル寄付しようと思っているときは、募金袋の中から普通に15ドル取り出します。
何も間違ってはいないのですが、自分がやるのはちょっと抵抗がありました。
さて、本日は、昨日も予告させていただいたとおり、Managerial AccountingのPresentationがありました。
自分が担当したパートは理解できているからいいのですが、ほかのパートは実際にPresentationをするレベルまでは理解できていなかったので、学校で、そして夜は電話でteammateに聞きまくりました。
何とか内容は理解できたのですが、かといってPresentationが上手く行くとは限りません。
これは練習するしかないので、結局夜2時過ぎまで練習しました。
ひとつこういう時に助かるのは、緊張感がありすぎて眠くならないことです。
不安と緊張で眠くなる余地がありません。
朝も6時きっかりにばっちり目が覚めました。
これも緊張感のなせる技でしょうか。
それからまた練習し、8時半からのPresentationに備えました。
本日は昨日のようなことはなく、予定通りちゃんとPresentationをすることができました。
いざPresentation本番となると練習していった内容を忘れてしまったりして、大事なことを言い忘れたと後で気づいたりします。
しかし、本番ではそんなことは言っていられないので、無視します。
結局、何とか規定の10分程度でおさめることができました。
練習していった内容は、案の定忘れたり言い間違えたり、またちょっと違うことを言ってしまったりしたのですが、大体大筋は通すことができました。
何はともあれ自分にとって大きなPresentationの一つが終わったので、今はほっとしているところです。
しかしほっとしている暇もなく、来週月曜日には昨日から延期になったMarketingのPresentation、GMSC(「アメリカ文化紹介~其の六」参照)のFinal paperの提出、火曜日にはStrategyのPresentation、G+のPresentationがあります。
週末を使って何とかこの迫りくる波を乗り切りたいと思います。
2008年4月17日木曜日
Goizuetaでの生活~其の六十四
上の写真は学校の駐車場に止まっていた車です。
日本ではありえないことですが、アメリカでは結構年季の入った車に乗っている人がいます。
窓がボタン一つで開かないどころか、エアコンがない、あるいは長らくエアコンが壊れていてつかえないという車もあります。
ドアのしまりが悪いとか、なんか車全体がギチギチいっているという様な事もあります。
実際に友達もそういう車に乗っていて、たまに乗せてもらうとびっくりしてしまうことがあります。
アメリカでは車は必需品なので、誰でも持っている代わりにそのような事態も発生するわけです。
細かいところではありますが、日米の大きな違いのひとつです。
さて、本日はMarketingのPresentationがあった、、、はずでした。
しかし。。。
授業は10時からだったのですが、8時に集合し、パワーポイントの微調整とPresentationの練習をしました。
僕のteamは6人なのですが、全員発表する必要はないということで、二人が代表して発表することにしました。
またとないPresentationのチャンスなのでここぞとばかりに立候補し、Presentationをすることになりました。
このような場合、一般的に留学生、特にアジア人(中でも韓国人と日本人)は消極的、アメリカ人は「まあ必要があるんならいつでもやってやるぞ」という感じなので、立候補すればまず自分の立場は確保できます。
何回も練習をして(ちなみにもう一人はアメリカ人ということもあり、彼は余裕といった表情でした)、さあ発表、とばかりに教室に行きました。
すると教授が「時間が足りないから黒板に書いてあるteam以外は次の回にしよう」と言い出しました。
黒板を見ると僕らのteamの名前がありません。
というわけで、みんなで緊張感を高めていったのに、今日のPresentationはひとまず延期ということになりました。
これにはみんながっかりで、「何のために早起きして8時に集まったのか。。。」という感じでした。
このPresentationだけみれば延期になったほうが精度は上がるのですが、ほかにも課題が山積みなので、下手に延期されるとそちらの準備に響くわけです。
というわけで、肩透かしを食らって土俵にばったり倒れたような感じになってしまいました。
とは言ってもおきてしまったことは仕方がないので、また来週月曜日に頑張りたいと思います。
明日はいよいよManagerial AccountingのPresentationがあります。
僕のteamには5人いるのですが、僕が一人で発表することになりました。
本当は二人のうちの一人になるはずだったのですが、せっかくなら一人に絞ったほうがいいということになり、それならという感じで発表させてもらうことになりました。
正直なところ、今は緊張と不安で一杯です。
一人で10分間クラス全員の前でしゃべらなくてはなりません。
今夜はその準備とリハーサルに明け暮れることになりそうです。
Hot Donuts Now!!
09のHiroです。
写真は、Krispy Kremeのドーナツです。
日本でも、ユニクロを退社した役員が設立したリヴァンプが主要株主としてFC展開をしており、1号店の新宿では大行列ができたことで有名です。これは出店を絞って希少価値と話題性を上げる戦略でしょうね。
さて、本日のStrategyの授業は学期末のプレゼンテーションで、私のチームはこのKrispy KremeのCompetitive Analysis(競争優位性の分析)について発表しました。
Krispy Kremeは、1937創業と歴史が古く、アメリカでは300店近くを出店しています。工場併設の店舗で出来たてのホットなドーナツを提供し、また製造過程を来店客にオープンする演出で、アメリカでも出店のたびに行列が出来たそうです。しかし、その後の健康ブームによるドーナツマーケット自体の縮小や、Starbucksの躍進、Dunkinのコーヒー・ベーグルへの多角化路線にも破れ、ガソリンスタンドやスーパーへの節操ない商品展開や、粉飾会計騒ぎなどもあり、現在の業績は思わしくありません。
チームの発表では、今なお残るブランド力・商品力を生かして、かつての栄光を復活するにはどうすべきかという所までプレゼンをしました。
チームメイトは、早口のアメリカ人2人と、PowerPoint名人のベネズエラ人、ITに強いインド人に私という、私以外はなかなかの強力メンバーでした。多国籍の男5人でドーナツの魅力と将来について延々と議論をする、という得難い体験ができました。発表自体は、審査官のSteve Waltonに“Wow!”という言葉をもらったのできっと良かったはずです。自分もたどたどしくも、詰まらずに発表できたので良しとします。
この、チームを組み、ミーティングをし、資料を作ってプレゼンする、というのはMBAの醍醐味のようなものです。それぞれのチームで進め方が違って興味深いのですが、ストレスが溜まることも多々あります。ストレスの原因の最も大きなものは、「何を言っているか聞き取れない」「自分が思っていることを表現できない」という英語力に起因するもので、もどかしさを感じながらも、貢献できる「自分の居場所」を探していくしかありません。今期は5科目でほとんどチームメイトが重ならない組み方をしたため、17人のチームメイトとチームを組みました。これから2週間、次々に襲い掛かるチーム課題に対し、チームミーティングの日程を調整することが最初の難関です。
2008年4月16日水曜日
Goizuetaでの生活~其の六十三
上の写真は昨日Associate Deanに就任することが発表されたProf. JB Kurishです。
以前「Final07-fall~其の四」でも紹介させていただきましたが、Kurish教授はfinanceの教授で、もともと当Goizueta Business Schoolにいた教授です。
Prof. Steve Walton(「Goizuetaでの生活~其の五十八」参照)が1年強臨時のような形でAssociate Deanを務めていましたが、Kurish教授が適任ということで、本人の意向も合わせて就任が決まったようです。
先日も紹介させていただいたとおり、学生からの人気ももともと高い教授ですので、みな大歓迎といった感じでした。
昨日4時の発表までほとんどの人は知らなかったのですが、僕は以前Walton教授に会いに行ったときにしきりにKurish教授と話しているので、「この二人は一緒にプロジェクトをやっていたっけな?」と思ったことがあります。
分野が違う教授同士なので、多少違和感はありました。
そのときはまさかKurish教授がWalton教授の後任になるとは思わなかったのですが、今思えば日本語で言う「引継ぎ」のようなことをやっていたのかなあと思います。
ちなみにWalton教授はこれからも当校にとどまります。
Kurish教授は(他の教授もみな同じような感じですが)とても気さくな人で、今でも(先学期financeでお世話になりましたが、今学期はKurish教授の授業は取っていません)気軽に話しかけてくれ、たまに立ち話をしたりします。
日本だと教授とたまたま会ったからといって立ち話をするなんてことは滅多にありませんが、特にKurish教授のようなフレンドリーな教授の場合は決して珍しいことではありません。
次のAssociate Deanが誰になるのかは誰もが気になるところだったので、そのようなKurish教授が就任するとわかって、みなほっとしたような感じでした。
さて、明日はMarketingのPresentationがあります。
何とか仕上がってきたので、その成果を披露して来たいと思います。
2008年4月15日火曜日
Goizuetaでの生活~其の六十二
上の写真は昨日紹介させていただいたKorean Culture Night(「Goizuetaでの生活~其の六十一」参照)のものです。
これはビジネススクールだけのイベントではないのですが、大学内ではほぼ毎週末どこかで何らかのイベントが行われています。
Clairmont Campusでもここ数週間で2回ほどコンサートが開かれました。
fieldに舞台を組んで、コンサートが行われるのです。
当然無料、アルコール類を含む飲み物が用意され、食べ物が用意されることもあります。
ただ、僕はfieldと反対側の棟に住んでいるからいいのですが、fieldに面した側に住んでいる人にとっては迷惑千万だそうで、嫌がっている人もいます。
確かにコンサートのあとは酔っ払いが多くなるのですが、こちらの酔っ払いというのは別に絡んでくるわけではなく、陽気になっている(普段から陽気な人がかなり多いのですが)だけです。
相手構わず話しかけてくるので最初はびっくりしますが、慣れれば問題ありません。
さて、先日から何回かお伝えしておりますが、そろそろ今学期も佳境に入ってきており、最後のPresentationなどへのラストスパートの様相を呈してきております。
本日も朝8時からmeetingがありました。
アメリカ人は普段は基本的に朝と夜は働かないのですが、切羽詰ると8時からでもmeetingをするということがわかりました。
それぞれのプロジェクトがなんとなく形になってきており、もう一息というところであります。
僕は今週は水曜日にMarketing、木曜日にManagerial AccountingのPresentationがあります。
Presentationはだいたい各授業の評価の20-30%くらいを占めるので、成績という観点からも非常に大事な課題です。
Presentationの仕方もいろいろなところで学ぶ機会があるので、アメリカ人の学生も留学生もだんだんうまくなってきます。
僕自身も、かなり苦労はしているのですが、それでも準備の仕方は少しずつわかってきました。
今後数週間はPresentationなどの準備に追われ、すべて終わったころには今学期が終わっているのでしょう。
2008年4月14日月曜日
Goizuetaでの生活~其の六十一
上の写真は昨日友人といった韓国料理屋での食事の様子です。
韓国料理を食べるのは久しぶりだったのですが、韓国からの留学生のお勧めの店だけあってとてもおいしかったです。
しかしやはり肉ってのはおいしいですな。
特に牛肉は高いので普段あまり食べることが出来ず、久しぶりに食べました。
やっぱり高いだけあっておいしいですね。
ではなぜ韓国料理屋に行くことになったのかというと、昨日はEmory大学の教会の中でKorean Culture Nightというのがありました。
当然そこでは韓国料理にありつけるものと思い込んで、駆けつけたわけです。
しかしなぜかショーなどはあるものの(それはそれで楽しかったのですが)、料理は一切なく、食べる気満々で行った僕と僕の友人たちは非常にがっかりしてしまったのです。
食べ物の恨みほど深いものはなく、その恨みは絶対に晴らさなければならない、ということで即全会一致しました。
というわけで悔しいから自分たちで食べに行こう、という話になったわけです。
高いのが玉に瑕ですが、たまには外食もいいですね。
昨日は土曜日にもかかわらず朝7時前には起きて、走りに行きました。
同じClairmont Campusに住んでいる方に誘っていただいてLenox MallというところにあるNiketownまでいき、そこに集まっている人たちと走りに行ったのです。
これは別に競技というわけではなく、Nikeが主催している「ジョギング同好会」のような感じで、参加費などはかかりません。
走り終わった後には水とフルーツなどの食べ物が振舞われます。
距離は3, 5, 7マイルがあり、僕は7マイルを走りました。
キロにすると11キロくらいでしょうか。
きちんとしたレースではないので、標識も誘導係も沿道の声援も何もありません。
しかも土曜日の朝で天気が悪かったこともあり、参加者は合計で10人ほどでした。
いつもはもう少し多いそうです。
僕は途中で迷ってしまって一度Niketownまで帰ってきてしまったのですが、7マイルには明らかになっていなかったので、もう一度引き返して走りなおしました。
走りなおすのはいいのですが、今日は天気が非常に悪く、走りなおした後はそれまで小雨だった雨が雷を伴う土砂降りになり、最後のほうはまさにずぶぬれそのものでした。
しかし何とか約7マイルを走ることが出来、走り終わってもまだ朝の10時になっていないということで、とても得した気分になりました。
この会に参加して走り続けると、合計100マイル走破でTシャツがもらえたり、Niketownで割引で買い物ができたりするそうです。
また機会があったら参加してみたいと思います。
2008年4月13日日曜日
Goizuetaでの生活~其の六十
上の写真は一昨日行われたSilent Auctionのものです。
先日も紹介させていただいた寄付活動(「授業紹介~其の六十三」参照)の一環で、各企業や個人がそれぞれの品を寄付し、それをオークションにかけその掛け金が寄付にまわるという仕組みです。
Silent Auctionの「Silent」の意味は、言葉で競り上げるのではなく、紙に自分で金額を書いていくという仕組みだからだそうです。
オークションにかかった品ですが、具体的にはティファニーの宝石、フィリップスの薄型テレビ、僕たちがよくいくSkydiving場のチケット、Atlanta BravesのChipper Jones選手のサイン入り写真つきチケット2枚組み、Atlanta BravesのTim Hudson投手のサイン入りボール、Atlanta Hawksの選手のサイン入りバスケットボール、そのほか近所のレストランの食事券や、NFLの有名選手のサイン入りボール、テレビのショーの見学権などがありました。
つまり、これらの企業や個人がそれぞれの品を提供しているということです。
これは企業や個人にとっても大事な「宣伝活動」であり、「慈善事業に積極的である」という重要な意思表示です。
このように企業や個人の宣伝活動をうまく使った資金集めというのはアメリカのビジネスの典型ともいえるものであり、また日本で一番発達していない部分でもあります。
写真はこのオークションの趣旨を説明したビデオがちょうど終わったところで、ビデオではこの活動の対象が子供であること、ここで集めた資金によって子供がどれくらい助かるか、子供がどれほど募金を必要としているか、といったことが強調されていました。
ビデオのあとは口頭で、品を提供してくれた企業や個人の名前が紹介され、資金をどのように収集し、どのように送るかということが説明されました。
実際のオークションですが、僕もいくつかの品に名前と金額を書き入れました。
それなりの品が出揃っているだけあってどの品にもそれなりの値がついており、順調に競り落とされていきました。
このオークションには教授陣やプログラムオフィスのスタッフもそしてそれらの参加者の家族も参加しており、大盛況でした。
久しぶりに会う人も多かったので、自分が欲しい品に名前と金額を書き入れると、さっさとベランダに出てひたすら世間話をしていました。
ビジネススクールの重要な活動の一つ(最も重要なのかもしれませんが)はネットワーキングなのですが、このイベントも十分にネットワーキングイベントとしての役目を果たしていました。
また授業とは違うところでアメリカを学んだ一日でした。
2008年4月12日土曜日
Goizuetaでの生活~其の五十九
上の写真はCoca-Cola Commons(「授業紹介~其の六十一」参照)の様子であります。
みんなでサッカーを見ているところですね。
アメリカ人はまったくといっていいほどサッカーに興味がないのですが、やはり人によってはサッカーが大好きということはあります。
しかもやはりラテンアメリカからの留学生はサッカーが大好きで、サッカーの大事な試合があるときはCommonsは大騒ぎです。
ラテンアメリカ出身諸君はアメリカ人以上に情熱的で、シュートをはずしたりするとまずは頭を抱えて「Oh my God!」のような感じになり、次の瞬間には画面に向かって「何でお前はそんなにへたくそなんだ!」というポーズをとります。
それを眺めている僕としては大爆笑なのですが、彼らは超真剣なので、傍らで僕が笑っているかどうかなどまったく関係ありません。
負けそうになると、人によっては最後のほうは「この世の終わりだ」とばかり泣きそうな顔をして黙りこくってしまいます。
さすがにそこまで来ると笑いたいような、それでもちょっとかわいそうな気もしてきます。
最近のAtlantaはひたすら平和な日々が続いており、気候は温暖そのもので、風もほとんどありません。
僕が住んでいるClairmont Campusでは今週からプールが開きました。
東京などに比べるとずいぶん早いですね。
この時期のアメリカ人(ヨーロッパ人も同じだと思いますが)の特徴としては、ここぞとばかりに日光浴をすることです。
特に用もないのに、芝生の上にひたすら寝転びます。
ちょっとしたmeetingや食事を取るときでも、いつも「せっかくだからお日様の下で」となります。
まぶしいのと日焼けが嫌いな僕ははっきり言っていやなのですが、そうとも言えずおともします。
そして、教科書を読むときなども芝生の上やベンチの上で座ったり横になったりして読みます。
一昨日僕たちはClairmont Campusのfieldでサッカーをしていたのですが、その傍らでもずっとベンチの上で本を読んでいる人がいました。
何回もそっちのほうにボールが飛んでいき、邪魔である上にうるさいしあぶないと思うのですが、そんなことは一切気にせずずっと本を読んでいました。
これまた僕には理解しがたい感覚です。
ちなみに僕は普通のスニーカーでサッカーをしているのですが、芝生の上だと滑って仕方ありません。
この前はついにしこたま後頭部を打ってしまいました。
おかげで今でも首が痛いです。
芝生の上だったので、かなり衝撃は吸収されたはずなのですが、それでも痛いことには変わりがないということを学びました。
今度機会があったらサッカーのスパイクを買いに行きたいと思います。
2008年4月11日金曜日
授業紹介~其の六十三
上の写真は募金箱です。
最近は気のせいか募金活動が以前よりかなり盛んに行われています。
僕も何のかんの言って何十ドルか募金しました。
僕は私費留学なので経済的には非常に苦しいことは確かなのですが、その一方で社会的責任というのはあるわけで、そこに私費留学とか個人の経済状況は関係ないことは明らかです。
しかも社会的責任とか広い意味での社会貢献はビジネススクールの授業ではよく取り上げられるテーマで、つまりアメリカのみならず世界のビジネスシーンで非常に重要なテーマなのです。
しかも募金を集めているのが友人で、普段から仲が良かったりすると「Noといえない日本人」の本領が発揮されてしまうわけで、しかも面子を何より大事にする日本人としては相場以上の額をつまないと気がすまないのです。
何はともあれその結果募金をしているので、良いことをした気分になっています。
さて、本日はLeadershipがらみで、最近僕の身に起こっている状況を紹介させていただきます。
これまでも何回か紹介させていただいたとおり、GoizuetaではLeadershipをとる機会が数多く用意されています。
学生の頭数よりは多くなるようになっているので、ほぼすべての学生が何らかの形でleadership positionについています。
僕も二つほどやっているのですが、そのほかにもう一つ小さなものとしてManagerial AccoungintのGroup Presentation(「授業紹介~其の六十一」参照)のteam leaderをやっています。
これはleaderといってもmeetingの仕切りをするくらいなのですが、はっきり言って僕にとっては地獄です。
先日も紹介させていただいたとおり、このGroup Presentationは何をやっていいか、どこから情報を取っていいかが非常にわかりづらく、よってmeetingでも誰が何をやるべきかを定義するのが非常に難しいのです。
つまり、普段は口数が非常に多いアメリカ人がしゃべってくれないので、僕が何か言わないといけません。
でもそもそも何をやっていいかがわからないので、何をいえばいいのかもわからないのです。
そんな中でアメリカ人から「どうにかしろよ」という無言のプレッシャーを受け続けるのは苦痛以外の何者でもなく、気がつけば手にびっしょり汗をかいている始末です。
その上、アメリカでは年齢や学年は関係ないとはいえ、僕のGroupは全員2年生です。
何とかPresentationそのものは形になりそうな目処がついたのですが、このmeetingだけは本当につらい思いをしました。
次にこのような機会があったらもっときちんとしたleadershipを発揮できるようにしておきたいと思います。
2008年4月10日木曜日
授業紹介~其の六十二
上の写真はHarley-Davidsonのオートバイです。
いかにもアメリカという感じですね。
今日のMarketing ManagementのcaseはHarley-Davidsonでした。
なぜか教室の前には実際にオートバイが用意され、教授はライダーの格好をして授業をしました。
僕はこういうのは大好きですが、日本ではありえないことですね。
Harley-Davidsonがなぜこんなに人気があるのか、というテーマでディスカッションをしたのですが、やはりHarley-DavidsonはHarley-Davidsonであるということに尽きるようです。
そしてそれを認識し、守り続けているのが強みなのではないでしょうか。
実用性や、効率性に欠けるという点はみな認識しているようで、そのような要素を超えた、一言で言うと人間の「好み」とか「楽しみ」に応える製品であるということです。
Harley-DavidsonはPosse Rideという集団バイク旅行のようなものを企画しているそうで、そういう企画もHarley-Davidsonのアイデンティティーを確認するためのものかもしれません。
僕は知らなかったのですが、Harley-Davidsonは戦争を通して成長した企業だそうです。
コカコーラもそうですね。
日本にいるとあまり実感がないのですが、戦争というのは企業にとっても生きるか死ぬかの分岐点になることが非常に多いようです。
コカコーラは軍隊に商品を提供し、そのために軍と協力して現地に工場を建てたりして、それがのちの成長につながったようです。
何より戦争に協力することで「我が国の製品」になることができます。
逆にそれに失敗すると、競争に負けたりすることもあるようです。
Harley-Davidsonも軍にオートバイを提供していて、戦争から帰ってきた軍人がそのまま乗り続けたりしてそうです。
事の善悪は別にして、アメリカにいると戦争とビジネスの関わりを学ぶ機会も多くなります。
現実とはそういうものなのかなあと思ってしまいます。
2008年4月9日水曜日
授業紹介~其の六十一
上の写真はCoca Cola Commonsの様子です。
僕はあまりゲームに詳しくないのですが、大型モニターにゲーム機を接続して、音楽ゲームを楽しんでいるようです。
何をやっているんだという感じですが、とても楽しそうでした。
Coca Cola Commonsとは、メインキャンパス1階にあるちょっとしたオープンスペースです。
Coca Colaの名前がついているだけあって、Coca Colaのロゴが壁に貼ってあります。
ここではmeetingをしたり、今回のようにゲームをしたり(あまりゲームをしているところは見かけませんが)、テレビを見たりしています。
ここに行けば誰かしらいるので、ちょっとした時間をつぶすときにはよく行きます。
さて、最近紹介させていただいているように最近は学期末に向けての課題が目白押しです。
今僕が抱えている一番大きな課題はManagerial Accounting(管理会計)のGroup Presentationです。
Corningというアメリカのガラス、セラミックスの会社をテーマにしているのですが、Financial Accounting(財務会計)と違ってデータがほとんど公表されていません。
企業の費用構造に関する情報なので、公表されていないのは当たり前といえば当たり前です。
しかしそうばかりも言っていられないので、ある情報だけで何とかしなくてはなりません。
何回も教授のところへ行って年次報告書や投資家向け情報などからいかにして情報を抽出するかを教えてもらい、何とか少しだけ分析が進みました。
人間とは不思議なもので、最初はこのような作業は苦痛でしかありませんが、慣れてきて、少し出来るようになると結構面白いと思えるものです。
来週の木曜日がpresentationの日なので、それまで頑張りたいと思います。
それ以外にも、各科目でほとんどといっていいほどGroup Presentationがあり、そのためのmeetingに追われる毎日が続いています。
こうmeetingが多いとどの科目で何をやっているのかがわからなくなってきたりもしますが、やはりpresentationをやったあとは達成感を味わえますし、groupmateと仲良くなれるという利点があります。
しかもこのpresentationこそがビジネススクールの醍醐味なので、これを気にpresentation skillを鍛えたいと思います。
2008年4月8日火曜日
授業紹介:Product & Brand Management
09のHiroです。今セメスターで2つ取っているElectiveは、GMSCと今回紹介するProduct & Brand Management です。
この科目は、ブランドマネージャーを展望している人に向けて、コア科目のマーケティングで習ったコンセプトをケースやシミュレーションを通して深めていくものです。
毎回の授業ではケースディスカッションを行います。取り上げたケースには、Starbucks、IKEA、New Beetle(Volkswagen)、Mountain Dew、Vergin Mobileといった聞いたことのある会社・商品もありました。ワークロードは結構きつく、毎回のケースの他に1~3本のリーディングと、5つの提出課題(内3つは特別プロジェクト1つと代替可能)と、後半からは毎週提出のシミュレーションゲームがあります。提出課題は、自分でブランドを選びデータベースソフトウェアを使って地域別の傾向を探ったり、自分でサーベイ(市場調査)を作って2つのブランドを比較し、その結果を基に分析するものなど、マーケティング手法を実践的に学んでいくものです。特別プロジェクトは「Coca ColaのFUZE」か「Emory University」のどちらか一つのブランドについて改善策を提案するというGMSCに近いもので、私は選びませんでした。教授のTim HalloranはCoca Colaでブランドマネージャーをした後、ブランドコンサルタントをしており、語り口は明解で授業そのものの学びは深いと思います。また、授業の中では、Super Bowl放映時のCMランキングを皆で見て批評したり(授業で使った今年のランキング:http://www.usatoday.com/money/advertising/admeter/2008admeter.htm)、米大統領選の民主党候補のブランド・マーケティング戦略をディスカッションしたりしました。
今セメスター全体を通じての私の個人テーマは、「Demandingなチーム環境の中で語学力を高める」なのですが、マーケティング関連のそれなりに重い科目を2つ取ったことは、通常の講義形式でさえ英語に苦労している私としては、アップアップに溺れることになりました。
大変さの要因の1つ目は、人数が20人ちょっとと少ない上に、仲良しの台湾人と韓国人が初回の授業でdropしてしまい、私以外には、日・韓・台・中という、痛みを分かち合えるクラスメイトがいませんでした。
2つ目に、ほぼ必然的にチームメイトはアメリカ人となり、特に一部の提出課題はSerenaというアメリカ人女性との2人チームで取り組むことになりました。彼女もGMSCや他のリーダーシップポジションで忙しい中、私の拙いライティングを ”almost there! (もう少しよ!)” と励ましてくれながら、訂正してくれたりしました。私は「励ましてくれた」とポジティブに受け止めているのですが、本音は分かりません。なお、この二人チームの提出課題の評価で、入学以来初のDS(Distinction、優に該当)を得ました。嬉しかったです。
3つ目に、シミュレーションゲームです。これは4人のチームで製薬会社のブランドマネージャーになり、新商品の開発・販売チャネルの選別・セールス人員の分配・広告予算と内容の決定などを毎週行い、ゲーム上での当期利益・株価・マーケットシェアを基に競い、結果が毎週ランキングで発表されるものです。まだ、途中ですが、最初に立てた「高価格プレミアムブランド戦略」がシェア低下を生み、苦しいスタートです。利益が入らないと次の投資もできず、悪循環にはまるあたりも意外とリアルです。果たしてどうなることか。元気があったらまたレポートします。
写真は、本文と一切関係ありませんが先日メコンという桜の名所に行った時のものです。ジョージアの春は花盛りです。
Goizuetaでの生活~其の五十八
上の写真はAssociate DeanのProf. Steve Waltonです。
学校で行われたチャリティー活動で、顔にパイを投げつけられています。
パイ一つにつき2ドルで、それが寄付になります。
僕もパイを一つ買って、Walton教授の顔にべったり付けてきました。
チャリティーに参加できたし、Walton教授の顔にパイを塗りたくるといういかにもアメリカンな経験もできたし、大満足でした。
日本の文化だと、いかなる理由があっても副学部長の顔に誰かれ構わずパイを塗りたくるなんてことはあり得ないことですが、アメリカではそれだけ人を集められるという考え方になります。
実際にかなり多くの学生が参加し、Walton教授の家族も来ました。
手前に背中が移っているのはWalton教授の息子で、きちんとお父さんの顔にパイを塗りつけていました。
僕はおちないようにと思ってちょっと勢いをつけながらパイをWalton教授の顔に塗ったのですが、予想以上に鼻が高く、鼻にもろに当たってしまいました。
笑っていましたが、結構痛かったと思います。
ごめんなさい。。。
さて、このイベントは本当にアメリカ的だと思います。
日本であれば、募金を集めるだけで終わるでしょう。
何しろパイにかかるコスト、その会場の準備や清掃に関するコストがかかりますから、日本式に考えると「そんな無駄なことせずにその分まで募金に回せばいいじゃないか。」となります。
確かにそのとおりではあるのですが、実際にはその方式だと募金が集まらないということでしょう。
Associate Deanの顔にパイを塗るというイベントを行うことにより、注目も集まり、よって募金も集まり、チャリティー活動の宣伝にもなり、参加意識も高まるということでしょう。
昨日の夜はバスケットボールをしに行きました。
週末はずっとmeetingとその準備や予習、復習に追われていたので、正直時間は惜しかったのですが、参加しました。
いつもどおり誰かがメールを投げて、それに対してそれぞれが参加するという形式です。
自分自身に驚いたのですが、ハーフマラソン(「Goizuetaでの生活~其の五十二」など参照)のためにきちんと準備をしたせいか、かなりスタミナがついていました。
高校時代に戻ったような感じで、気合を入れて走り回るということが出来ました。
最近は気合を入れても体がついていかなかったので、久々の感覚です。
特に最後のほうは周囲がバテバテだったので、その中で一人だけ元気なのは気分がよかったです。
週末の限られた時間でも簡単に気分転換が出来るのもアメリカの魅力のひとつです。
2008年4月7日月曜日
授業紹介~其の六十
上の写真は昨日のGMSC(「アメリカ文化紹介~其の六」参照)のmeetingの様子です。
GMSCは最後のpresentationが5月8日に行われることになっており、それに向けて仕上げの段階に入っています。
当校は5月上旬に今年度が終わるのですが、それまでは試験、提出課題、そしてpresentationなどの準備に終われる毎日になります。
実際に今日もMarketing Managementのgroup projectのmeetingがありました。
Marketing Managementのgroup projectは、groupで企業、あるいはその企業の一部門を選び、今後とるべきMarketing戦略を分析するものです。
僕のgroupのテーマはJohnnie Walkerです。
groupに台湾出身者がいるのですが、台湾ではJohnnie Walkerが大人気だそうです。
しかも若年層に大変人気があるそうで、それはアメリカでは見られない現象です。
ちなみにお酒の飲めない僕は特にウィスキーが苦手で、あの薬のようなにおいがどうしても理解できないのですが、逆にこのような機会でないとお酒のことを学ぶことはないので、以前よりはお酒のことに関して詳しくなりました。
というわけで、台湾での成功例をもとにアメリカでの若年層(20台)をターゲットにした戦略を練ることにしました。
この課題ではpresentationとともに6000字の論文も提出しなくてはいけないので、かなり負荷の大きな課題です。
このように、meetingは、特にこの時期になると、曜日に関係なく行われます。
授業は月曜日から木曜日までしかないのですが、そのほかのイベントやmeetingを合わせると、週平均6日くらいは学校に来ているのではないでしょうか。
それはほかの学生も同じ事で、土曜日、日曜日に学校に言ってもかなり多くの学生がいますし、meeting roomも使われていることが多いです。
毎日のように課題などに追われる生活というのは正直苦しくもあるのですが、もしかしたらこういう日々が一番充実していたりもするのかなあと思ったりもします。
2008年4月6日日曜日
授業紹介~其の五十九
上の写真はInformation, Technology, and Operations(「授業紹介~其の四十」参照)のゲストスピーカーのMitch Spolan氏です。
この方はYahoo! Inc.のRegional Vice Presidentだそうです。
Yahoo!を知っている方は日本人でもかなり多いでしょうし、最近はいろいろな意味で話題の会社でもあります。
そんな会社の方だけあって、話もとても面白かったです。
インターネットの持っている力、可能性、危険性などを非常にわかりやすく、ユーモアを交えて紹介してくれました。
アメリカ人のスピーチを聞いていていつも感じるのは、聴衆にいかに適切かつ効率的に話を伝えるかということを一番大事にしているということです。
そして、必ず要所要所でジョークを挿みます。
これはなかなか日本人にまねできるものではありません。
僕もいつかこのようなスピーチが出来るようになりたいといつも思います。
このように、大学には多くのゲストスピーカーが来ます。
その多くは、企業の経営者か経営陣にいる人で、その分経験も知識も豊富です。
ゲストスピーカーとしてくる側にしても、大学でスピーチをすることは名誉なことでもあるので、何とか忙しいスケジュールの合間を縫ってきてくれることが多いようです。
スピーチを聞くのはもちろん無料、基本的に誰でも参加できます。
スピーチのあとには必ず質疑応答の時間があるのですが、そこでのやり取りも日本とはかなり様子が違います。
簡潔に言うのであれば、浮かんだ疑問を非常にストレートに質問として伝えます。
「あなたはさっきこうおっしゃったが、自分の認識とは反対である。どうしてそういうことが起こるのか説明してくれ。」というようなことを平気で言います。
ゲストスピーカーもさすがアメリカのビジネスで成功してきた人だけあって、そのような質問にもきちんと答えます。
スピーチによってはスピーチのあとにフィードバック用の用紙が配られ、ゲストスピーカーの評価をしたりします。
ここでも、そのスピーカーの長所、短所を両方書かなければなりません。
アメリカではこの長所、短所を何に対してもすぐにいえないと「何も考えていない」と思われます。
よって、スピーチの間もただ納得しているだけではなく、たとえば「この人がより質の高いスピーチをするためには、どのような点に取り組めばいいのだろうか。」というようなテーマを考えていなければなりません。
これも僕にとっては非常に難しいことで、スピーチのあとにいきなりフィードバック用の用紙が配られると、何を書いていいのかわからなくなったりもします。
何はともあれ、このようなスピーチを聞く機会が非常に多いのも、ビジネススクールの魅力のひとつです。
2008年4月5日土曜日
Goizuetaでの生活~其の五十七
上の写真は昨日紹介させていただいたWelcome Weekend(「Goizuetaでの生活~其の五十六」参照)の土曜日の夜の夕食会の会場の様子です。
それにしても立派な建物でした。
また入れる機会があれば入ってみたいものです。
来年のWelcome Weekendでも使うはずなので、少なくともそのときは入れるはずです。
先日行ったSkydiving(「Goizuetaでの生活~其の四十八」参照)でちょっと面白いやり取りがあったので、紹介させていただきます。
先日も紹介させていただいたとおり、この日はSkydivingの順番が少々混乱していました。
そして当然多くの人が不満を感じていたわけであります。
Skydiving場の人が順番を決めて、順番が回ってきた人を呼び出すのですが、あるとき「Matt」さんを呼びましたがMattさんはいませんでした。
そのあと僕たちがほかの部屋で準備をしているときに、隣のグループの人が「別の組で飛べないことになったからこの組に入れてくれ」と言ってきました。
そこで、先日紹介させていただいたLiz Treister(「同級生たち~其の六」参照)さんが「Are you Matt? (あなたがMattさん?)」と聞きました。
ところが、その人は「Are you mad? (あんた怒ってんの?)」と聞き間違え、「俺が怒っているだと!こんな風にきちんとお願いしているじゃないか!」と本当に怒り出しそうになってしまいました。
「いやmadではなくMattと言ったんだ。」と言って、そういう質問をした経緯を説明したので喧嘩にはなりませんでしたが、一瞬だけ一触即発になりました。
これが子供同士だったらすぐに殴り合いになってもおかしくなかったでしょう。
発音と言うのは、特に留学生にとっては最大の問題の一つですが、このようにアメリカ人でも聞き間違えたりすることはあります。
「え、なんていったの?」とか言われると萎縮してしまうことがよくありますが、そんなときでもきちんと言い直すと結構ちゃんと伝わります。
特に同級生相手の場合は、向こうもきちんと理解しようと心がけてくれるので、萎縮してしまわないだけの度胸が一番大事かもしれません。
今後約1ヶ月間はpresentationの機会も非常に多くなります。
発音の矯正に務めるとともに、いざやるとなったら覚悟をしっかり決めて望みたいと思います。
2008年4月4日金曜日
Goizuetaでの生活~其の五十六
上の写真は先日少し紹介させていただいたWelcome Weekend(「Goizuetaでの生活~其の五十一」参照)の土曜日の夜の夕食会の会場の様子です。
キャンパスから2キロほどのところにあるAlumni Houseという建物なのですが、典型的なアメリカ風の邸宅でした。
5階建てくらいで、部屋の数も多く、一つ一つの部屋の大きさも巨大です。
日本の普通の博物館くらいあるのではないでしょうか。
中の装飾もかなり凝っており、やはりアメリカの大学はお金があるなあと思いました。
普段はなかなか質に満足することがないアメリカの食事ですが、さすがにこの日はおいしいもの、凝ったものがそろっていました。
普段食べられないものばかりで、ハーフマラソンの前日にも関わらず、結構おなかいっぱいになるまで食べてしまいました。
Welcome Weekendというのは来年度の入学予定者を歓迎するイベントです。
中にはまだ他校と迷っている合格者もいるので、リクルーティングという意味でも重要です。
このイベントでは、Class of 2009の学生の約半分ほどがボランティアとして参加しました。
Class of 2009の学生としてもとしても、魅力的なClass of 2010学生を集めることはいろいろな意味で自分たちの生活、キャリアを充実させることにつながるので一生懸命です。
金曜日と土曜日の二日間のイベントだったのですが、アメリカ人を中心に、フランス、韓国、日本など諸外国からも多くの学生が集まりました。
僕は土曜日の午前と夜のボランティアでした。
午前はパネルディスカッションの会場案内を務めるとともに、一部パネリストとしてパネルディスカッションに参加しました。
軽く自己紹介をして、質問に答えるだけですが、会場には初対面の人を中心に50人くらいの人がいます。
かなり緊張しましたが、それでも留学当時から比べるとだいぶ慣れてきました。
パネルディスカッションの前後は入学予定者の誘導、案内、そのほか食べ物、飲み物の運搬などが主な仕事です。
パネルディスカッションをはじめWelcome Weekendのイベントには卒業生、教授も多く参加します。
自分たち自身も含めて参加者が全員このイベントを楽しめるよう細心の注意がはらわれます。
アメリカ人は普段はバラバラなのですが、一度結束するとなると異常なまでの結束力を発揮する傾向があり、まさにこの日はその典型でした。
僕が見ていた限りではすべてにおいて役割分担が非常に明確になっており、参加者が困らないように、またボランティアも気持ち良く働けるようになっていました。
夜の夕食会では、在校生が入学予定者とじかに交流を深めます。
初対面の人と話すことに関してはアメリカ人は天才的で、あっという間に仲良くなり、「前から知り合いだったの?」と思ってしまうほどです。
僕もそんなアメリカ人を見習ってできるだけ入学予定者に積極的に話しかけてみました。
アメリカ人は日本に興味を持っている人が多いので、話題に困ることはないのですが、逆に質問攻めにされて答えに困ることが多いです。
普段とは違った意味でアメリカを学んだ一日でした。
2008年4月3日木曜日
Goizuetaでの生活~其の五十五
上の写真はING Georgia Marathon(「Goizuetaでの生活~其の五十二」参照)のときのものです。
写真の上のほうに移っているPublixというのは大手スーパーの名前で、そこがスポンサーになって、バナナ、りんご、ベーグル、スナック、水、ゲータレードなどを出してくれます。
走った後は食べ放題、飲み放題です。
僕はバナナ2本を食べ、ゲータレードを二杯飲みました。
このゲータレードというやつは日本で言うポカリスウェットやアクエリアスのようなもので、スポーツ飲料です。
最初はなかなか味になじめなかったのですが、郷に入っては郷に従えで飲んでいるうちに飲めるようになってきました。
本日はハーフマラソンの最終回です。
今回のハーフマラソンの前は出来るだけ毎日10キロ弱の練習をしました。
といっても4日間だけですが。
Clairmont Campusの近くにPresident's Houseという建物があり、その周りは1キロ強あります。
その周りを走りました。
坂があるので、坂を上ったり下ったりする練習にもなります。
今回は出走する直前にかなりばたばたして不安になったのですが、出走したあとはかなり快調でした。
練習で坂を走っていたせいか坂があまり苦にならず、結構すいすいいけました。
また沿道に出ている人たちがかなり一生懸命応援してくれるので、それも励みになりました。
風も時折吹いたものの、基本的には無風に近い状態だったので、特に気になりませんでした。
僕は2回目のハーフマラソンを鈴鹿で走ったのですが、鈴鹿は非常に風が強く、かなり応えました。
最後のほうは上半身を支えるだけで精一杯という状態で、苦しくて仕方がありませんでした。
というわけで今回は、直前の練習が功を奏し、気温、風にも恵まれ、沿道の応援の後押しもあり、自分としては今までベストのレースにすることが出来ました。
正直なところ1時間30分代前半が出たような気がしていたので、1時間39分08秒というタイムをみたときにはちょっとがっかりしました。
それでも走り終わってもあまり足に来ていませんでしたし、まだ数キロは走れそうな感じでした。
ハーフマラソンを走ったにしては大して疲れたということもなく(それでもかなり疲れていたことは確かですが)、このような感覚は3回目で初めてです。
ただ、ではフルマラソンを走れるかといわれるとそれは別問題で、そこまでの勇気はありません。
いずれにせよ、走って本当によかったと思えるハーフマラソンでした。
2008年4月2日水曜日
Goizuetaでの生活~其の五十四
上の写真は、先日のING Georgia Marathon(「Goizuetaでの生活~其の五十二」参照)のときのものです。
走り終わってホッと一息といったところでしょうか。
というわけで、本日はハーフマラソンの続きです。
僕は日本で2回ハーフマラソンを走ったことがあるのですが、いろいろな意味で、今回のハーフマラソンはかなり違いました。
日本のときは会場が競技場だったのですが、今回は公園でした。
そして、荷物は競技場においていくのではなく、手荷物預かり所に預けるという仕組みになっていました。
出走も、あらかじめ組み分けされていて、その組に自分で行くだけでした。
何よりも会場がかなり混乱していて、みんな出走する前からかなり走り回っていました。
出走してからわかったのですが、アトランタの地形はひたすらなだらかで、ゆるい坂が続いています。
決して勾配はきつくないのですが、上ったり下ったりの繰り返しで、平地がほとんどありません。
僕が最初に走った名古屋シティマラソンのときは、逆にほとんど平地でした。
肝心の天気ですが、昨日の夜から降り続いていた雨は何とかやんだものの、気温も低く、風もアトランタにしては強かったのです。
最初は寒かったのですが、走り始めてしばらくすると体が温まってきました。
風も体温を奪うほど強くはなかったので、結果としてはかなりいいコンディションでした。
そして今回一番驚いたのは、住宅街の真ん中を走るということです。
これは本当にびっくりしました。
普通に一軒家が並んでいるところのど真ん中を突っ切ります。
沿道の声援もアメリカならではで、われわれ一般走者に対してもかなり多くの人が沿道に出て応援してくれます。
学校の友人にも何回か声をかけられ、びっくりするとともにかなり勇気付けられました。
その声援の最たるものは、バンドです。
普通に路上でバンドを組んで、大音量で演奏しているのです。
しかも住宅街の真ん中でも、7時出走なので、7時半くらいにはもう演奏を始めているはずです。
住宅街の中で日曜日の朝7時過ぎからバンドで演奏されたらたまらんなとは思いますが、そんなことはお構いなしです。
演奏はどれもかなりうまく、不思議なものでバンドの音楽を聴いているとちょっと早く走れたりします。
やはり精神的な要素が大きいのでしょうか。
ほかにも鐘を鳴らしたり、大きなメッセージボードを掲げたり、声援の送り方は日本とはかなり違いました。
公式の給水所のほかにも、宣伝として栄養補助剤のサンプルを配っていたりして、商魂のたくましさを痛感しました。
また長くなりましたので、もう少し続けさせていただきます。
2008年4月1日火曜日
Goizuetaでの生活~其の五十三
昨日はハーフマラソンのあと、Annual Transition Meetingに行ってきました。
上の写真はそのときの様子です。
昨夜から降り続いた雨の影響で、予定されていた野球の試合が中止になったのです。
そこでこのmeetingに参加できることになりました。
このAnnual Transition Meetingとというのは、いわゆる日本でいう生徒会のようなものです。
僕はGoizueta Sports ClubというClubのPresidentになったので、参加した次第です。
GBAという生徒会のようなもののメンバーと、各Clubの代表者が出席しました。
生徒会といっても平均年齢は30くらいなので、中学校や高校のそれとはかなり違います。
活動はほぼすべて学生が仕切りますし、資金集めも学生が行います。
基本的には予算が割り当てられていて、そのほかに資金が必要な時は企業と連絡を取り、寄付を要請します。
企業側としても学校との連携を強化したいので、活動の趣旨が明確で、意義があると認識した場合には寄付をしてくれることも多いようです。
本日のmeetingではまず各クラブの活動の引き継ぎ、それに予算の決定方法などの説明などが行われました。
そのあと、来年度に向けてClass of 2009としてどのように活動していくかを話し合いました。
自分たちが満足した点、不満を感じた点をそれぞれ提起し、満足した点に関しては今後も継続、あるいはよりよくしていこう、不満を感じた点に関してはいかにして改善するかを話し合いました。
特に不満を感じた点については、かなり活発な議論が行われました。
これを改善することによって我々の生活が充実するわけですし、外部的な評価も高まるので当然かもしれません。
アメリカと日本の大きな違いの一つはこの不満の扱い方にあります。
日本では、特に大学などでは教授に対する不満をぶつけることは伝統的にタブーとされています。
ところが、アメリカでは、特にビジネススクールでは、むしろ推奨されています。
なぜならそれこそが学校そのものの価値向上につながるからです。
一番してはいけないことは不満がありながらそれを明言しないことであり、不満があるならそれを適切なタイミングで適切な相手に伝えなければいけません。
本日もこれからの改善提案に関してはかなり活発な議論があり、皆様々意見を持っていました。
一度批判するとなるとかなり論理的に批判するので、思わず「さすがだな」と思ってしまいます。
この論理性が、日本に一番欠けているものかもしれません。
その意味でも、今日は改めてアメリカにいることを実感した日でした。
結果論ですが、このmeetingに参加できる立場になって本当に良かったと思いました。
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