Class of 2013のTomoakiです。
MBAでは週末やちょっとしたイベントの後にパーティーをすることが多いです。
パーティーは、アメリカ人生徒とざっくばらんに様々な事柄について意見交換をできる貴重な機会です。同級生の人柄を知ることもできますし、思わぬアメリカの文化や考え方を知ることもできます。
今日は、アメリカでのパーティーについて、2つに分けて書き連ねてみたいと思います。
��.パーティーでの楽しみ方
僕がパーティーで一番感じるのは、日本とアメリカの楽しみ方の違いです。
日本の「飲み会」とアメリカの「パーティー」では楽しみ方が異なります。
例えば、日本の居酒屋で飲み会をする場合、上司や部下、年の差、会社での年次の差などを忘れた「無礼講」が許される場合があります。 日本はお酒に寛容な文化が残っているので、少しばかり騒いだり、ちょっと吐いたりしても、許される風潮が未だに存在しています。
いっぱい飲む=飲み会を楽しむという文化でしょうか。
一方、アメリカではそういった我を忘れてお酒を飲んで、はしゃぐということは周りを気にしない「無礼」な行為に当たります。アメリカのパーティでは、多くの人はあまりお酒を飲みません。2時間~3時間パーティーにいてもビールを2杯から3程杯度飲むだけで、酩酊することはなく、ほろ酔いになる程度です。
��特にアメリカのビールはアルコール度数が薄いので、日本のビールよりも酔いにくいで
す。)
日本みたいに飲みすぎて騒いだり、吐いたりする行為は、「自分をコントロールできない」人とみなされる可能性があります。 アメリカでは、会話を楽しむ=パーティーを楽しむといった形でしょうか。
��.パーティーでの話題
次に、パーティーでの話題です。
日本の「飲み会」での中心は仕事の話題になることが多いと思います。上司の愚痴を言ったり、会社の将来を憂えたりといった会話がメインになると思います。
一方、アメリカでのパーティーでは仕事の話題がメインになることはほとんどありません。もっとスポーツ、家族、余暇の過ごし方といった話題が多く取り上げられます。
アメリカ人と話をするときには、そういった話題から入ることで自然な会話を作り上げられます。
加えて、日本では「政治」の話が話題に上がることがあります。自民党や民主党の話題、今では消費税や原子力の話題でしょうか。
一方で、アメリカでは政治の話題はあまり話されることはありません。相当仲がよくなってからでないと、相手の政治信条に立ち入ることは許されない雰囲気があります。
ですので、民主党や共和党のどっちを応援しているのかといった話題に入る時には、少し注意する必要があります。
アメリカ、特にアトランタのような田舎ではパーティーがとてもおもしろいです。
プールサイド、バーベキュー、音楽、ビール。僕が前に住んでいたシカゴのパーティーとはまた違っていて、とても開放的。
みんなで和気藹々と楽しんでいます。
そんなパーティでも過ごし方によっては、アメリカを理解することができるので、MBAの学生にとってはよい勉強の場になるとも言えますね。
米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。
当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。
2012年6月30日土曜日
2012年6月27日水曜日
MBAの知識を自宅で手に入れるためには?
Class of 2013のTomoakiです。
さて、今日は既にMBAへの海外留学が決まっている方、
MBA留学には興味がないけど、ビジネス方面の知識が欲しい方に向けて、
自宅でMBAの知識を得るにはどうすればよいか、書いてみたいと思います。
僕が日本にいた頃、MBA関連の知識を身に着けるために行っていたのは、月並みですが、「読書」です。
しかし、ただビジネス関係の本を読書するだけでは、あまり参考にならないので、
僕は特にアメリカのMBA大学院が出版している本を読むことをお勧めします。
例えば、雑誌ではハーバードビジネスレビューなどは有名ですし、
書籍では英治出版から出版されているペンシルバニア大学のウォートン校が執筆する
「ウォートン経営戦略シリーズ」とダイヤモンド社の「ハーバードビジネスレビュー」シリーズは良書がそろっているので、個人的にお勧めできます。
こういった本を利用して、自分のビジネス知識を広げると留学後も活用できますし、留学しなくとも仕事にプラスに働くことになります。
今日は、僕が「ウォートン経営戦略シリーズ」の中で特におすすめできる1冊の概略を以下に記してみます。
もし興味があるようでしたら、本屋で手に取って眺めてみてください。
決断の本質
著者:マイケル・ロベルト
英治プレス
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%8C%88%92%E8%82%CC%96%7B%8E%BF
職場での意思決定について書かれた本です。
職場では
一度決まったはずの議論が再びぶり返したり、中々決まらなかったり
会議自体に意味がなかったり、そんなことがありえます。
そんな意思決定プロセスを円滑に行う方法を記載したのが本書です。
宇宙ロケット コロンビア号の爆発
ケネディ大統領によるビックズ湾事件
イラクにおける米軍の誤射によるブラックホーク・ヘリコプター撃墜事件
など、著名な事実から、意思決定プロセスの円滑な進め方を説いていきます。
この本を一言で言うと
「人は、意思決定の内容と同じくらい、プロセスを重視する」
ということです。
人は、決まったことよりも、どのように決めたかによって、意思決定の質及び意思決定へのコミットメントが定まります。
例えば、ロケットのコロンビア号が爆発した事件では、事故の原因となった箇所は発射前も議論されていましたが、NASAでは「部下は偉い人にはメールを送らない」、「下の人間は上に対して強硬に主張しない」という文化があったため、部下が問題の箇所を指摘した際に、上司が「問題にすべきではない」と発言したため、会議では追及されずに、事故が起こりました。
部下が認識していたにも関わらず、上司の一言や組織文化によって意思決定が進まなかったのです。当然、その部下は決定に対して不満で、当時は同僚に怒りのメールを送信していました。
また、イランにおける米軍のF15戦闘機が、自軍のブラックホーク・ヘリコプターを撃墜した事件でも、F15戦闘機の乗組員は、常時2名おり、更に管制官と通信ができる状態でした。
しかし、部下の乗組員が自軍のヘリを誤って、「敵軍発見」と報告した際に、上司の乗組員は明確な返事をせず、管制官も同様の対応をしたため、事故が起こりました。
これは、部下に任せようとしていた上司や明確な返事をしなかった管制官の意思決定プロセスに齟齬があったことになります。
この本が示唆する意思決定に必要な点は以下の通りです。
・チームが互いに打ち解けるにつれて、率直さと討論の質が高まる。例えば、ビッグス湾事件では、ケネディ大統領の外交対策チームは、結成したばかりだった。
・出席者同士の意見交換を促進し、会議をリーダーと出席者との1対1の会話の寄せ集めにしない。
・質問、反対の時間を作る。会議の効率化は時に問題が生じる。
・リーダーはメンバー間に、議論中、個人的な感情的対立がないか気を配る。
・リーダーは反対意見が自分の手元まで上がってくるのを待ってはいけない。リーダーが個人的にアイデアなどを聞かせて欲しいと頼む。
・会議は決定の場として使用する。会議以外を決定の場として使用すると、会議が意味を持たないこととなる。
本の説明が長くなってしまいました。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
2012年6月23日土曜日
国内MBAと海外MBAの違い
Class of 2013のTomoakiです。
さて、私事で恐縮ですが、僕は日本にいたとき、働きながらMBAに通っていました。
Bond大学というオーストラリアにあるMBAの通信教育なのですが、日本にいてもきちんとMBAの資格をとれる優れたカリキュラムです。
ご存知の方も多いと思いますが、元マッキンゼーアジア地区会長を務めたコンサルタント大前研一さんが開いたMBAで、在学2年間の費用はだいたい280万円程度です。
僕の場合、通学途中で海外留学が決まったので、この通信制大学を途中で退学して、最後までカリキュラムを終わらせなかったのですが、それでもアメリカ留学でのMBAと日本での働きながらのMBAという両方を経験しました。
多くの人にとって、海外留学でのMBAは大きな目標だと思うのですが、現実問題として、会社に海外留学制度がなかったり、私費での海外留学はコストがかかりすぎるなどで、実現することが難しい場合があります。
ですので、今回はアメリカMBAでの経験と、日本での働きながらのMBAの違いを書いてみたいと思います。
僕自身にとっては国内で働きながら勉強したMBAはとても大事な経験だったので、両方の違いを把握することで、海外留学だけでなく、国内MBAにも目を向けていただけたら光栄です。
さて、最初に結論を申し上げると、国内での働きながらのMBAとアメリカ海外留学でのMBAは全くの別物です。以下、知識、ネットワーク、国際感覚という3つの要素に分けて、何が別なのかを説明していきたいと思います。
��.知識
いきなりですが、純粋なビジネス知識を求めるのであれば、アメリカ留学よりも母国語で勉強する国内MBAの方をおすすめします。
やはり、知識の定着量、理解の深さは英語よりも日本語で勉強する方が効率的です。
アメリカでの留学は、英語での勉強になるので、どうしても知識が定着しない、授業での理解が進まないということが起きます。
もちろんファイナンスやアカウンティングなど、数字を使う授業では、英語も日本語もあまり違いはありませんが、ストラテジーやマーケティングなど定性的な授業では、母国語で勉強する方に分があります。
一方、日本で研究が進んでいない分野を勉強する場合には、アメリカ留学の方が優れている場合もあります。例えば、Negotiationという授業では交渉術を学ぶのですが、この授業では互いに与えられた情報が異なったまま、クラスメートを交渉相手役にして、交渉をビデオにとり、自分の交渉方法が効果的だったのか学ぶ授業です。
こういった分野は日本では進んでいないので、研究がアメリカの方が進んでいる場合にはアメリカ留学でのMBAに分があると言えます。
また、国内MBAで仕事をしながら勉強をすると必死さの度合いが違います。
僕は働きながら国内MBAに通っていたので、当時の生活はかなりハードでした。
だいたい毎日夜1時頃に仕事から帰宅するのですが、そこから1~2時間程度MBAの勉強。 土日にはグループミーティングがあるので、土日もディスカッションなどをこなすと、土日の片方はつぶれるという形でした。
昼休みや電車の中といったちょっとした時間も、MBAの課題を考えたりするので、本当に一日中集中しているという感じで、無駄な時間がなく、とても充実した毎日を過ごしていました。
もちろん、海外留学の様に、仕事をせず勉強だけに集中できる環境では、100%勉強や学校での活動に費やすことになるため、別の大変さがありますし、海外での環境に慣れるという意味で、「必死さ」があります。ただ、やはり、ハードさで言えば、働きながらの国内MBAの方に軍配が上がると思います。
��.ネットワーク
MBAに通う理由の一つに、MBAで素敵な知り合いを作るということがあります。
ネットワークとしては、日本人同士のネットワークが直接仕事につかえる場合が多いので、国内MBAは人的付き合いとしても効率的です。
更に、働きながらMBAをしていると、やたらと「気合の入った人」が集まってきます。
やはり、280万円の学費を払って、相当の時間をMBAの勉強に費やす決意をした人というのは、優秀な人が多くて、そこでは多くの刺激をもらえることができました。
また、国内MBAの平均年齢は30代半ばとアメリカでのMBAよりも高いのでその分、仲間から多くの話を聞くことができます。
もちろん、アメリカでのMBAもアメリカ人や他の国籍の人とネットワークを築くことができます。アメリカMBAでも、当然優秀な人間が入学してきますので、特に日本だけでなく国際的に働きたい人にとっては有益なネットワークを得ることができると思います。
��.国際感覚
国際感覚という意味では、日本MBAよりもアメリカでのMBAの方が断然有益な経験ができます。
英語での授業、アメリカ人との議論、文化の違いといったお金では買えない経験が海外留学では得ることができます。
また、ケーススタディーなどで出てくる企業の大半が欧米の企業なので、欧米の企業を通じて、彼らの文化やマインドセットを学ぶこともできます。
ただ、僕の通っていたBond大学のMBAでは授業の半分が英語でした。通信教育だったので、ビデオを見るという形ではありましたが、英語の授業を集中して聞くというのはとても貴重な経験で、かなり英語の能力向上に貢献できたと思っています。
さて、つらつらと国内と海外のMBAの違いを書いてきましたが、冒頭でも申し上げた通り、両者は全くの別物です。
海外MBAの方が華やかだし、国際感覚も着くし、海外留学はとても素敵な経験だと思いますが、国内MBAも知識の定着やネットワークという意味では引けを取りません。
海外留学は難しいけど、MBAには行ってみたいと思う方は是非、働きながらでも、国内MBAに行くことをお勧めいたします。
大変ではありますが、その分、貴重な経験を得られることは保障できます。
さて、私事で恐縮ですが、僕は日本にいたとき、働きながらMBAに通っていました。
Bond大学というオーストラリアにあるMBAの通信教育なのですが、日本にいてもきちんとMBAの資格をとれる優れたカリキュラムです。
ご存知の方も多いと思いますが、元マッキンゼーアジア地区会長を務めたコンサルタント大前研一さんが開いたMBAで、在学2年間の費用はだいたい280万円程度です。
僕の場合、通学途中で海外留学が決まったので、この通信制大学を途中で退学して、最後までカリキュラムを終わらせなかったのですが、それでもアメリカ留学でのMBAと日本での働きながらのMBAという両方を経験しました。
多くの人にとって、海外留学でのMBAは大きな目標だと思うのですが、現実問題として、会社に海外留学制度がなかったり、私費での海外留学はコストがかかりすぎるなどで、実現することが難しい場合があります。
ですので、今回はアメリカMBAでの経験と、日本での働きながらのMBAの違いを書いてみたいと思います。
僕自身にとっては国内で働きながら勉強したMBAはとても大事な経験だったので、両方の違いを把握することで、海外留学だけでなく、国内MBAにも目を向けていただけたら光栄です。
さて、最初に結論を申し上げると、国内での働きながらのMBAとアメリカ海外留学でのMBAは全くの別物です。以下、知識、ネットワーク、国際感覚という3つの要素に分けて、何が別なのかを説明していきたいと思います。
��.知識
いきなりですが、純粋なビジネス知識を求めるのであれば、アメリカ留学よりも母国語で勉強する国内MBAの方をおすすめします。
やはり、知識の定着量、理解の深さは英語よりも日本語で勉強する方が効率的です。
アメリカでの留学は、英語での勉強になるので、どうしても知識が定着しない、授業での理解が進まないということが起きます。
もちろんファイナンスやアカウンティングなど、数字を使う授業では、英語も日本語もあまり違いはありませんが、ストラテジーやマーケティングなど定性的な授業では、母国語で勉強する方に分があります。
一方、日本で研究が進んでいない分野を勉強する場合には、アメリカ留学の方が優れている場合もあります。例えば、Negotiationという授業では交渉術を学ぶのですが、この授業では互いに与えられた情報が異なったまま、クラスメートを交渉相手役にして、交渉をビデオにとり、自分の交渉方法が効果的だったのか学ぶ授業です。
こういった分野は日本では進んでいないので、研究がアメリカの方が進んでいる場合にはアメリカ留学でのMBAに分があると言えます。
また、国内MBAで仕事をしながら勉強をすると必死さの度合いが違います。
僕は働きながら国内MBAに通っていたので、当時の生活はかなりハードでした。
だいたい毎日夜1時頃に仕事から帰宅するのですが、そこから1~2時間程度MBAの勉強。 土日にはグループミーティングがあるので、土日もディスカッションなどをこなすと、土日の片方はつぶれるという形でした。
昼休みや電車の中といったちょっとした時間も、MBAの課題を考えたりするので、本当に一日中集中しているという感じで、無駄な時間がなく、とても充実した毎日を過ごしていました。
もちろん、海外留学の様に、仕事をせず勉強だけに集中できる環境では、100%勉強や学校での活動に費やすことになるため、別の大変さがありますし、海外での環境に慣れるという意味で、「必死さ」があります。ただ、やはり、ハードさで言えば、働きながらの国内MBAの方に軍配が上がると思います。
��.ネットワーク
MBAに通う理由の一つに、MBAで素敵な知り合いを作るということがあります。
ネットワークとしては、日本人同士のネットワークが直接仕事につかえる場合が多いので、国内MBAは人的付き合いとしても効率的です。
更に、働きながらMBAをしていると、やたらと「気合の入った人」が集まってきます。
やはり、280万円の学費を払って、相当の時間をMBAの勉強に費やす決意をした人というのは、優秀な人が多くて、そこでは多くの刺激をもらえることができました。
また、国内MBAの平均年齢は30代半ばとアメリカでのMBAよりも高いのでその分、仲間から多くの話を聞くことができます。
もちろん、アメリカでのMBAもアメリカ人や他の国籍の人とネットワークを築くことができます。アメリカMBAでも、当然優秀な人間が入学してきますので、特に日本だけでなく国際的に働きたい人にとっては有益なネットワークを得ることができると思います。
��.国際感覚
国際感覚という意味では、日本MBAよりもアメリカでのMBAの方が断然有益な経験ができます。
英語での授業、アメリカ人との議論、文化の違いといったお金では買えない経験が海外留学では得ることができます。
また、ケーススタディーなどで出てくる企業の大半が欧米の企業なので、欧米の企業を通じて、彼らの文化やマインドセットを学ぶこともできます。
ただ、僕の通っていたBond大学のMBAでは授業の半分が英語でした。通信教育だったので、ビデオを見るという形ではありましたが、英語の授業を集中して聞くというのはとても貴重な経験で、かなり英語の能力向上に貢献できたと思っています。
さて、つらつらと国内と海外のMBAの違いを書いてきましたが、冒頭でも申し上げた通り、両者は全くの別物です。
海外MBAの方が華やかだし、国際感覚も着くし、海外留学はとても素敵な経験だと思いますが、国内MBAも知識の定着やネットワークという意味では引けを取りません。
海外留学は難しいけど、MBAには行ってみたいと思う方は是非、働きながらでも、国内MBAに行くことをお勧めいたします。
大変ではありますが、その分、貴重な経験を得られることは保障できます。
2012年6月20日水曜日
MBAとロースクールの違い
Class of 2013のTomoakiです。
さて、僕は昨年度までシカゴのNorthwestern大学ロースクールに通っていました。
現在、エモリー大学のMBAに通っているので、MBAではロースクールとの違いに驚くことが多々あります。
MBAの特徴をつかむには、他学部と比較すると分かりやすいかと思い、
今回はロースクールとMBAの違いを綴ってみたいと思います。
��.勉強方法
まず、最初に勉強方法ですが、基本的に弁護士は一匹狼という意識が強いので、弁護士養成学校であるロースクールも一人で条文を読み込むという授業スタイルが多かったです。
僕は会社法、M&A、破産法などの企業法制系の授業を取りましたが、どの授業も膨大なリーディングアサイメントが与えられました。
ロースクールには有名な「行動の三角形」というものがあって、意識的に活動しないと自宅と図書館と大学の教室の三角形で生活が済んでしまうという話があるくらい、この膨大なリーディングをこなすだけのタコツボ的生活が続きます。
また、宿題も緻密な作業を求められることが多くて、訴訟相手側に送付するlegal documentを一言一句詰めていく根気のいる作業や、判例の細かい事例を読み込むことが多く、要領の悪い僕は毎日頭痛がしていました。。。(泣
それに比べると、MBAは議論、グループワークという集団作業が授業で求められることが多く、圧倒的に他の学生と話す時間が多いです。
平日はみんなでプレゼン資料や提出資料を作成して、土日ではパーティーなどで親睦を深めていく文化があるので、ロースクールよりも楽しく陽気なイメージがあります。
エモリーMBAでは、休み時間ごとにみんなで歓談したり、毎週金曜日の授業終わりにはピザとビールが振る舞われて、和気あいあいと会話を楽しむため、勉強のonとそれ以外のoffがはっきりしています。
��.アメリカ人生徒との関係
次に、アメリカ人の生徒との付き合い方です。
ロースクールでは、生徒は外国人生徒(LLM)とアメリカ人生徒(JD)にわかれていて、出席するクラスも違う場合があり、アメリカ人と仲良くなる機会が少ない印象があります。
さらにLLMは1年間で卒業、JDは3年間で卒業なので、アメリカ人生徒からみると、毎年入れ替わる外国人生徒とはどうしても仲良くなる機会が減ってしまいます。
一方で、MBAは1年制にしても、2年制にしても、同じ時期に入学/卒業するので、仲間意識が芽生えてかなり仲良くなれます。
特にロースクールでは、MBAのように土日にパーティーをする文化がありません。僕の通っていたNorthwestern大学はかなり風通しのよい大学だったので、最初の半年間はパーティーがありましたが、それでも集まるのは外国人生徒に限られていました。
一言でいうと、「個人の能力」を育てるのにはロースクール。
チームワークなど「他との関係」を学ぶのがMBAといった印象があります。
��.学べる事柄
僕がロースクールで学んでよかったことは、アメリカの法制度はアメリカという国を象徴しているということでした。
ロースクールでは、アメリカ法の歴史や構造を学びますが、その知識は今のアメリカを理解するのに必須といってもいいものです。
堅い話になりますが、
アメリカ法では連邦法と各州の州法が併存していて、連邦法は基本的に曖昧に記載され、実質的には各州法や各判例に権限が委譲されていることが多いです。
この連邦政府と州政府との微妙な力関係は、元をただせば、ジェファソンやハミルトンといった建国の立役者が悩みながら決めて行ったことで、連邦政府の力を巨大にするのか、それとも各州に権力をゆだねるのかといった建国以来の連邦主義対州権主義というのが、現代でも未だにせめぎ合っています。
例えば、大統領選挙でも話題になっている、オバマ大統領が打ち出した国民皆保険制度(通称「オバマケア」)では、連邦裁判所と各州の最高裁判所が異なった判決を出していますが、このような大事な問題でも連邦と州の判断が割れるくらい、はっきりと州に権限委譲がされています。
連邦と州という観点でアメリカを見ると、日本の中央政府と県庁とは全然違ったレベルで、権限のせめぎあいが行われていることが分かって興味深いです。
一方で、MBAではアメリカ企業の文化/考え方を学んでいる感じで、
今のアメリカを形作った「資本主義」とは何なのかを、企業のケーススタディーを通じて学んでいます。
アメリカの「イノベーションを促進する文化」、「顧客をとことん大切にする文化」など各企業ごとに異なった企業文化をユニリーバ、フォード、リッツカールトンといった企業を通じて、勉強しているのですが、そこには利益を得るにはどうすればいいのかを徹底的に追及する文化があると思います。
とはいえ、僕もMBAに入学してまだ1月半。
今後、企業関係の色々なことを学べると思うので、適宜、このブログで報告させていただきたいと思います。
今回は、たまたま僕がロースクールとMBAという両方の大学院に在籍していたため、このような
形で、違いを書いてみました。
他にも、代表的な留学先として、公共政策や経済学などがありますので、身近な知り合いにこういった分野での留学帰りの人がいれば、MBAとの違いを聞いてみるとよりMBAの特徴が分かると思います。
2012年6月18日月曜日
英語の勉強の仕方(GMAT編)
Class of 2013のTomoakiです。
前回に引き続き、今回はGMATの勉強方法を個人的な経験に基づいて紹介します。
GMATは、MBA受験者の最大の難関といってもいいかもしれません。
試験では、Verbalと呼ばれる日本の「現国」に相当するような問題と、Quantitativeと呼ばれる数学の試験が出されます。
これに加えて、AWAという記述問題が加わることになります。
ネイティブも一緒に受ける試験なので、Verbalではネイティブも引っかかるような試験問題が出されます。
数学の試験は日本人が得意な分野ですが、それでも問題文は当然英語なので、注意が必要です。
GMATは、TOEFLと違って1年間に5回しか受けられないので、心理的にとても辛い試験になります。
加えて、GMATを勉強し始める7~8月は、TOEFLの勉強だけに集中できていたこれまでの時期に比べて、推薦状作成、エッセイ作成などの作業も同時並行に進める必要が出てきます。なので、GMATを開始する時期は、留学準備期間で一番大変な時期の1つといってもいいと思います。
また、GMAT試験では、CATシステムという正解すると難易度が上がって、間違えると難易度が下がるというシステムが採用されています。難易度が高いレンジにいないと、高得点を出すことができません。最初の10問程度の成否で方向性が決まってしまうので、最初に間違えると難易度の低いレンジにい続けて、どれだけ後で頑張っても、点数が上がりません。ですので、特に最初の問題には時間をかけましょう。
なお、GMATでもTOEFLと同様にダミー問題(採点されない問題)が出されます。しかし、TOEFLと違ってどれがダミー問題かは判別不可能です。
僕の場合は、難しかった問題ばかり出ていたのに、いきなり簡単な問題が出る時もありますが、本当にダミー問題かどうかわからないので、結局きちんと答えざるを得ませんでした。
最後に、GMATでは各試験結果が出願予定大学に送られてしまいます。また、公式試験結果にもこれまで受けたGMAT試験の結果がすべて掲載されています。よって、TOEFLみたいに最高点だけを出願大学に送ることができません。計画的な受験が求められます。
僕の場合、教材は以下のものを使用しました。
��参考書>
「インターナショナルマスアカデミー」:通称「マスアカ」と呼ばれているGMAT数学セクションの必読書といってもよい本です。これを勉強すれば、日本人であればMATHはだいたい大丈夫だと思います。
「GMAT Office Guide 12th edition」:おそらく一番有名な公式ガイド集だと思います。この本でVerbalの勉強をしていました。
��模擬試験>
「GMAT Prep」:GMAT Official HPで無料ダウンロードできる公式模擬試験です。最初にこれで試験に慣れました。ただ問題数があまり多くないので、途中で問題と答えを暗記してしまい、後半では試験慣れのために数問解く程度になりました。
「GMAT King」:19,530円でオンライン販売している模擬試験集です。多少、本番よりも難しい感がありましたが、問題量が豊富なので特に試験前に使用しました。インストールする方法がわかりづらくて、すごい手間取った覚えがあります。
以下では、試験の受け方を中心に書いていきます。
��.Quantitative
Date Sufficiency とProblem Solvingという2種類が存在します。どちらも中学・高校1年制レベルの数学・算数の問題ですので、そんなに手間取ることはないと思います。
僕は上述の通り、参考書「マスアカ」で勉強して、「GMAT King」で模擬試験を受けるという勉強方法をとりました。また、試験中では、CATシステムを意識して最初の10問に時間をかけるようにしました。
��.Verbal
Verbalは、Reading Comprehension(長文読解)、Critical Reasoning(ロジカルシンキング)、Sentence Collection(文法)の3類型に分かれています。
GMATの勉強は、このVerbalがメインになります。
RCでは、TOEFLよりも長くて難解な文章を読むことになります。また、選択肢も引っ掛けのようなものがあるので、まずは難しい英語の文章に慣れる必要が出てきます。僕は友達に教えてもらったEconomistのweb版を読むことで、難しい英語の文章に慣れました。
次に、CRでは問題文中に空欄があって、空欄を埋めるのに、文脈を考えながら一番論理立った選択肢を選ぶことになります。個人的にはとても苦しめられました。勉強方法としては、前述の「GMAT Office Guide 12th edition」を集中的に勉強しました。
最後にSCです。これは文法の試験ですが、基本的にネイティブ向けに作られているので、選択肢が似たようなものばかりでとても難しいです。
僕は、SCはGMAT Prepを使って、どのような選択肢が正解になるのか分析する戦略を取りました。基本的には簡単で短い選択肢が正解に選ばれる傾向があります。
Verbal全体として試験では、一問2分弱を目途に問題を解いていきました。そうすると最後の5分で6問程度が残ってしまうので、そのうちの3~4問はランダムクリックをして捨てて、最後の1~2問を真面目に解くという戦略を取っていました。留学経験者に話を聞いているとVerbalをすべてきちんと解き終わる人は少なかったように思います。
��.AWA
Analytical Writing Assessmentというwritingの問題です。
Argumentとissueという2つのセクションに分かれています。
Argumentは文章を読んで、その文章が論理的でないところを記述したり、結論に対して反論したりするものです。Issueは、文章を読んでそれに対する自分の意見を記述するものです。
GMATの記述はTOEFLと似ています。
僕の場合、英語の個人教師を頼んでいたDaily Yomiuriの記者の方に、週一回添削してもらうという方法を取りました。
TOEFLのwritingの要領をGMATのAWAに使用しましたが、GMATの方が文法的・構文的に厳しく採点するので、その点を留意しました。
僕の場合は、GMATを受けた際、最初の2回が両方とも500点台という低い点数をとって、かなりプレッシャーになりました。。。
GMATの点数が低いプレッシャーは、出願準備をしていると、時々襲いかかってきて、「このままではどこにも合格できないのでは」と出願者を不安に陥れることがあります。
逆に最初にGMATの点数が出せると、心理的に楽になります。
僕の職場の後輩は、シカゴ大学のBooth校に通っていますが、GMAT1回目で710点を出してさっさとGMATを卒業していました。当時はとてもうらやましく思ったものです。
いずれにしても、現在出願を検討されている方は、そろそろGMATやエッセイのことを考え始める時期でしょうか。 出願準備、頑張ってください!!
2012年6月17日日曜日
英語の勉強の仕方(TOEFL編)
Class of 2013のTomoakiです。
さて、実際に出願作業を始める際、一番最初に直面する問題に、TOEFLの勉強があると思います。
ということで、今日は英語の勉強方法(TOEFL編)を自分の経験に基づいて書いていきます。
ただ、僕は最後までテストの点数が伸びず、TOEFLが103点、GMATが680点でした。
ですので、トップ校を受験される方でTOEFL105点、GMAT700点を目指しているような方はもっと効率的な方法があると思います。
ここでは、こんな勉強方法もあるのかと参考にしてもらえれば幸いです。
まずは、全体的なTOEFLに関するコメントを数点。
最初に、TOEFLの会場は慎重に選びましょう。
会場によって、ついたてがあったり、隣の人の距離が違ったりするので、点数向上の重要なファクターになります。
僕が多く使ったのは、Temple大学の3階です。PCごとにパーテーションが設けられていて、隣の人を気にしないで済みました。他にも、茅場町テストセンターやお茶の水テストセンターは設備的にお勧めできます。
こういった会場は早めに埋まってしまうので、早めの予約が必要になります。
また、Speakingとwritingは再採点の申請ができます。
TOEFL HP内の申請書に記載して、Faxしますが。実際に申請を出した友達の話では、あまり点数が上がったことはないとのことでした。
最後に、ReadingとListeningのどちらか一方で必ずダミー問題が出ます。
Readingでは3 passage(1passage20分+2 passage 40分)を解きますが、4,5passageが出てきたら、それはダミーなので解く必要はありません。ランダムクリックして休息を取ってから、listeningへ進みましょう。
Listeningでは、本来6問出題されますが、7,8,9問目がでたらそれがダミー問題になります。Listeningでダミー問題が出たら、先にspeakingを始めている人の話をヨコ耳で聞くと、speakingの問題が予め推測できます。
それでは、
ご存知の方も多いと思いますが、TOEFLにはReading、Listening、Speaking、Writingの4つの分野に分かれていますので、以下それぞれ勉強方法を書いていきます。
��.Reading
僕は、勉強し始めた当初、「The Official Guide to the TOEFL iBT (3rd edition)」で試験の感じをつかみました。
この参考書を勉強して問題を暗記し始めたころ、「Barons TORFL iBT」と「Longman Preparation Course for TOEFL iBT」の2つを中心に勉強。並行して、英単語を覚えるという作業をしました。
単語帳は市販のTOEFL単語帳であれば、どれでもいいと思いますが、僕は最終的には上記2冊の参考書で出ている単語を自分で調べて覚える方が、記憶の定着には良いことを発見したので、あまり単語帳は使いませんでした。
上記の参考書を勉強し終わった留学前の8月頃からは、友達から教わって、Economistの記事を毎日読んで英語の文章に触れ続けるというということもやりました。Economistはweb上で無料購読できるので、料金的にもお勧めできます。
当時は、仕事が忙しくて、毎日大体夜2時~3時ごろに帰宅。帰宅後は1時間くらいPCの前でEconomistを読むという癖をつけていたので、いまだにEconomistを読むと当時の眠気を思い返します。(笑)
GMATの勉強を始めた8月頃からは、GMATのreadingとTOEFLのreadingは被る部分が出てくる(というか、GMATの方がTOEFLよりも難しい)ので、TOEFLのreading勉強時間を削って、GMATを集中的に勉強してTOEFL対策としました。 それでTOEFLのreadingの点数は下がるという事はなかったと思います。
��.Listening
Readingと一緒ですが、勉強し始めた当初は「The Official Guide to the TOEFL iBT (3rd edition)」で試験の感じをつかみました。
listeningでは英語の聞き取りを中心的に行って、選択肢の切り方などの試験対策はあまり勉強しませんでした。
具体的には、I-phoneのポッドキャストで毎日CNNのニュースを聞くということをしていました。通勤時間が往復で2時間30分と長かったので、電車の中でCNNニュースを聞き続けることが対策の中心でした。調子の良い日には、カバンの上に紙を置いて、聞いた内容を書きだすという事もしていました。
それに加えて、休日には、市販のlistening参考書のCDを聞いていました。
��つの文章を3回聞くという方法を採用して、
��回目は要約を紙に書きだす。
��回目は聞き取れなかった部分に集中して、その部分のsentenceを紙に書き写す。
��回目はscriptを見ながら、CDを聞き直す。
という勉強方法でした。
listeningは、speakingやwritingでも必要になってくる能力なので、TOEFLの点数が高い人はlisteningが上手な人が多いです。
��.Speaking
Speakingは当初伸び悩んだ分野だったので、渋谷にあるアゴス予備校に通いました。
Speakingのテンプレートを教えてもらったので、これで点数を20点から23点~25点にまで伸ばすことができました。
そのあと、しばらく停滞期が続いたので、四軒家忍さんという個人TOEFLインストラクターの方に個人レッスンを週1回お願いしてspeakingのコツを教えてもらいました。そこで会得したコツを使って、自宅でボイスレコーダーにspeakingを吹き込み、自分でチェック。そのチェックが正しかったかを四軒家忍さんに聞くというサイクルを取っていました。
Speakingには、listeningとspeakingが組み合わさったintegretedと、質問を聞いて答えるだけのindependentがあります。
特にintegratedはlistening能力に左右されますので、listeningを勉強するとintegratedにも使えると思います。僕はlistening内容をできるだけメモに起こして、同じ単語を自分のspeakingに使うようにしていました。
Independentでは、最初に思いついた答えを途中で変えると時間が無くなるので、最初に思いついた話題をできるだけ深堀りして、話し始めるよう注意していました。
四軒家忍さんは、TOEFL対策では有名な方で、優しく教えてくれますので、個人的にはお勧めです。
いずれにしても、Speakingは自力で点数を伸ばすことが難しいので、予備校などに通う人が多いです。
��.Writing
最後にwritingです。
readingとlisteningが組み合わさったintegratedと、短い質問に対する答えを書くindependentという2種類があります。
これもspeakingと同様で、自力で点数を出すことが難しいので、予備校などに頼る人が多いです。
僕は最初アゴス予備校に通って、点数の出るテンプレートを学びました。
特にintegrated writingでは、このテンプレートが活躍して、少し自分でテンプレートを改良した後は、integratedで悩むことはなくなりました。
Independent writingは、テンプレートで点数を出しにくいので、前述の四軒家忍さんにお願いをして週1回添削をしてもらいました。僕は、Independentは最後まで点数が上下したのですが、四軒家忍さんに添削をしてもらって、指摘事項をリストにして、その指摘事項に注意しながら、wiritingの練習することで試験対策としました。
以上、長くなりました。
個人的ではありますが、TOEFLの勉強方法を書いてみました。
みなさんの参考になれば幸いです。
さて、実際に出願作業を始める際、一番最初に直面する問題に、TOEFLの勉強があると思います。
ということで、今日は英語の勉強方法(TOEFL編)を自分の経験に基づいて書いていきます。
ただ、僕は最後までテストの点数が伸びず、TOEFLが103点、GMATが680点でした。
ですので、トップ校を受験される方でTOEFL105点、GMAT700点を目指しているような方はもっと効率的な方法があると思います。
ここでは、こんな勉強方法もあるのかと参考にしてもらえれば幸いです。
まずは、全体的なTOEFLに関するコメントを数点。
最初に、TOEFLの会場は慎重に選びましょう。
会場によって、ついたてがあったり、隣の人の距離が違ったりするので、点数向上の重要なファクターになります。
僕が多く使ったのは、Temple大学の3階です。PCごとにパーテーションが設けられていて、隣の人を気にしないで済みました。他にも、茅場町テストセンターやお茶の水テストセンターは設備的にお勧めできます。
こういった会場は早めに埋まってしまうので、早めの予約が必要になります。
また、Speakingとwritingは再採点の申請ができます。
TOEFL HP内の申請書に記載して、Faxしますが。実際に申請を出した友達の話では、あまり点数が上がったことはないとのことでした。
最後に、ReadingとListeningのどちらか一方で必ずダミー問題が出ます。
Readingでは3 passage(1passage20分+2 passage 40分)を解きますが、4,5passageが出てきたら、それはダミーなので解く必要はありません。ランダムクリックして休息を取ってから、listeningへ進みましょう。
Listeningでは、本来6問出題されますが、7,8,9問目がでたらそれがダミー問題になります。Listeningでダミー問題が出たら、先にspeakingを始めている人の話をヨコ耳で聞くと、speakingの問題が予め推測できます。
それでは、
ご存知の方も多いと思いますが、TOEFLにはReading、Listening、Speaking、Writingの4つの分野に分かれていますので、以下それぞれ勉強方法を書いていきます。
��.Reading
僕は、勉強し始めた当初、「The Official Guide to the TOEFL iBT (3rd edition)」で試験の感じをつかみました。
この参考書を勉強して問題を暗記し始めたころ、「Barons TORFL iBT」と「Longman Preparation Course for TOEFL iBT」の2つを中心に勉強。並行して、英単語を覚えるという作業をしました。
単語帳は市販のTOEFL単語帳であれば、どれでもいいと思いますが、僕は最終的には上記2冊の参考書で出ている単語を自分で調べて覚える方が、記憶の定着には良いことを発見したので、あまり単語帳は使いませんでした。
上記の参考書を勉強し終わった留学前の8月頃からは、友達から教わって、Economistの記事を毎日読んで英語の文章に触れ続けるというということもやりました。Economistはweb上で無料購読できるので、料金的にもお勧めできます。
当時は、仕事が忙しくて、毎日大体夜2時~3時ごろに帰宅。帰宅後は1時間くらいPCの前でEconomistを読むという癖をつけていたので、いまだにEconomistを読むと当時の眠気を思い返します。(笑)
GMATの勉強を始めた8月頃からは、GMATのreadingとTOEFLのreadingは被る部分が出てくる(というか、GMATの方がTOEFLよりも難しい)ので、TOEFLのreading勉強時間を削って、GMATを集中的に勉強してTOEFL対策としました。 それでTOEFLのreadingの点数は下がるという事はなかったと思います。
��.Listening
Readingと一緒ですが、勉強し始めた当初は「The Official Guide to the TOEFL iBT (3rd edition)」で試験の感じをつかみました。
listeningでは英語の聞き取りを中心的に行って、選択肢の切り方などの試験対策はあまり勉強しませんでした。
具体的には、I-phoneのポッドキャストで毎日CNNのニュースを聞くということをしていました。通勤時間が往復で2時間30分と長かったので、電車の中でCNNニュースを聞き続けることが対策の中心でした。調子の良い日には、カバンの上に紙を置いて、聞いた内容を書きだすという事もしていました。
それに加えて、休日には、市販のlistening参考書のCDを聞いていました。
��つの文章を3回聞くという方法を採用して、
��回目は要約を紙に書きだす。
��回目は聞き取れなかった部分に集中して、その部分のsentenceを紙に書き写す。
��回目はscriptを見ながら、CDを聞き直す。
という勉強方法でした。
listeningは、speakingやwritingでも必要になってくる能力なので、TOEFLの点数が高い人はlisteningが上手な人が多いです。
��.Speaking
Speakingは当初伸び悩んだ分野だったので、渋谷にあるアゴス予備校に通いました。
Speakingのテンプレートを教えてもらったので、これで点数を20点から23点~25点にまで伸ばすことができました。
そのあと、しばらく停滞期が続いたので、四軒家忍さんという個人TOEFLインストラクターの方に個人レッスンを週1回お願いしてspeakingのコツを教えてもらいました。そこで会得したコツを使って、自宅でボイスレコーダーにspeakingを吹き込み、自分でチェック。そのチェックが正しかったかを四軒家忍さんに聞くというサイクルを取っていました。
Speakingには、listeningとspeakingが組み合わさったintegretedと、質問を聞いて答えるだけのindependentがあります。
特にintegratedはlistening能力に左右されますので、listeningを勉強するとintegratedにも使えると思います。僕はlistening内容をできるだけメモに起こして、同じ単語を自分のspeakingに使うようにしていました。
Independentでは、最初に思いついた答えを途中で変えると時間が無くなるので、最初に思いついた話題をできるだけ深堀りして、話し始めるよう注意していました。
四軒家忍さんは、TOEFL対策では有名な方で、優しく教えてくれますので、個人的にはお勧めです。
いずれにしても、Speakingは自力で点数を伸ばすことが難しいので、予備校などに通う人が多いです。
��.Writing
最後にwritingです。
readingとlisteningが組み合わさったintegratedと、短い質問に対する答えを書くindependentという2種類があります。
これもspeakingと同様で、自力で点数を出すことが難しいので、予備校などに頼る人が多いです。
僕は最初アゴス予備校に通って、点数の出るテンプレートを学びました。
特にintegrated writingでは、このテンプレートが活躍して、少し自分でテンプレートを改良した後は、integratedで悩むことはなくなりました。
Independent writingは、テンプレートで点数を出しにくいので、前述の四軒家忍さんにお願いをして週1回添削をしてもらいました。僕は、Independentは最後まで点数が上下したのですが、四軒家忍さんに添削をしてもらって、指摘事項をリストにして、その指摘事項に注意しながら、wiritingの練習することで試験対策としました。
以上、長くなりました。
個人的ではありますが、TOEFLの勉強方法を書いてみました。
みなさんの参考になれば幸いです。
2012年6月13日水曜日
MBAの価値って?
Class of 2013のTomoakiです。
さて、今日はMBAって本当に仕事に役に立つのか、という問題について考えてみます。
昔から、「MBAは無価値である」と主張されています。
いわく、机上の空論で実際の仕事では役に立たない。
とか、留学は本来得られるはずだった職務経験を奪う。とかです。
��MBAに通っていながら、こんなことを言うのもなんですが、)
僕もこの考えには賛成するところがあって、確かにMBAには机上の空論に終わるような側面もあると思います。
一方で、MBAでしか得られないメリットがあるのも確かなので、
そこで、今回はMBAの価値とは何かを個人的に3つに分けて書いてみます。
��.企業関係の知識
まず最初は、「ハードスキル」です。
具体的には、会計、ファイナンス、マーケティングなどの仕事で使われる知識になります。
ハードスキルには数字が得意な人と、「答えのない世界」が好きな人に分かれることが多いです。
数字に強い人は、会計、経済やファイナンスなどの分野が得意で、数字を元にロジックを組み立てていきます。
「答えのない世界」が好きな人は、マーケティング、ストラテジーなど答えが一つに定まっていないため、自分自身の独創的な視点でロジックを組み立てていきます。
自分がどちらに強いのか、見極めながら、知識を深めていくことになります。
どちらが得意にしても、こういった企業関係の知識を一律に学んでいくことは、これまで知らなかった分野の知識を得ることができるので、将来的にプラスになります。
��.ネットワーク
次に人的関係です。
MBAに通うと学校で仲間ができて、さらに卒業生とも仲良くなれます。
アメリカにおけるMBAの卒業生ネットワークはかなり強く、一生このネットワークを使って人脈づくりができます。
意外に思われるかもしれませんが、アメリカは日本以上のコネ社会。
例えば、僕のクラスの48人中、7割が知り合いの紹介で採用されて仕事をしていました。これが、トップスクールともなると、各業界のキーパソーンが同窓生にいるので、卒業生ネットワークは非常に強力になります。 日本でも、多くのMBAでは、卒業生の間で交流会などが開かれて、人脈作りに一役買っています。
日本でも人脈はとても重要ですし、これはMBAの大きなメリットの1つだと思います。
��.ソフトスキル
最後に、ソフトスキルです。僕はこのスキルがMBA最大のメリットだと思います。
MBAではひたすらグループワークが多いので、グループでのリーダシップやアメリカ人との付き合い方を学ぶことができます。
年齢、学歴、職歴が関係のない世界で、ロジックやプレゼンで自分の意見をどう通すか。チームメートとどう交流していくか。
こういった積み重ねが国際的に活躍する下地になります。
また、もう少し長期の視点に立つと、一度、「素の自分」に戻って人間関係を構築できる機会がMBAで与えられます。新しい友達や環境に身を置いて、自分が何をしたいのかゆっくりと振り返ることができます。
日本人でMBA留学する年代はだいだい30代前後。
そうすると、職歴は最低5年程度はあるビジネスマンばかりです。
そのころになると社内のレピュテーションも出来上がっていて、仕事に慣れる一方、「会社の一員」としての意識が知らず知らずのうちに強くなり、「●●会社の○○係長」として見られることが多く、1個人として見られることが少なくなります。
そんな中、組織を離れて一個人に戻って、自分のやりたいことや将来の目標をとらえなおせる。
そしてその目標に向かって、優秀な仲間たちの中で、必要なソフトスキルを学んでいけるというのが、今のところの僕が考えるMBAの最大のメリットです。
最後に、冒頭で申し上げたMBA不要論については、昔から主張されていることですが、特にここ数年発売された2冊の本が僕はお勧めです。
まず、1冊目は、フランスのトップMBA、INSEADの教授をしているミンツバーグ氏の「MBAが会社を滅ぼす」(日経BP社)です。
ミンツバーグは、マイケル・ポーターのような理論重視ではなく、研究対象のビジネスマネージャーなどに同行して研究することで有名ですが、そのミンツバーグがMBAを「不要」と断言しています。
例えば、不振米国企業のエグゼクティブにおけるMBA取得者の比率は90%。一方、好調な企業のエグゼクティブにおけるMBA取得者の比率は55%など数値を使って、MBAがなぜ会社に悪影響を与えるのかを、つらつらと描写しています。
また、元デイリーテレグラフの記者でハーバードMBAを卒業したブロートン氏が描いた「ハーバードビジネススクール-不幸な人間の製造工場-」(日経BP社)も有名です。
マクロでは、メリル・リンチを破綻寸前に追い込んだスタン・オニール、エンロンを破綻させたジェフ・スキリングなど、ハーバード卒業生の判断が経済を悪化させる例を記載。
ミクロでは、ハーバードMBAの授業における「違和感の残る風景」を具体的に描写しています。
思いついたままを書きましたが、MBA留学に際して、「MBAで何ができるのか」を考える際の参考になれば幸いです。
さて、今日はMBAって本当に仕事に役に立つのか、という問題について考えてみます。
昔から、「MBAは無価値である」と主張されています。
いわく、机上の空論で実際の仕事では役に立たない。
とか、留学は本来得られるはずだった職務経験を奪う。とかです。
��MBAに通っていながら、こんなことを言うのもなんですが、)
僕もこの考えには賛成するところがあって、確かにMBAには机上の空論に終わるような側面もあると思います。
一方で、MBAでしか得られないメリットがあるのも確かなので、
そこで、今回はMBAの価値とは何かを個人的に3つに分けて書いてみます。
��.企業関係の知識
まず最初は、「ハードスキル」です。
具体的には、会計、ファイナンス、マーケティングなどの仕事で使われる知識になります。
ハードスキルには数字が得意な人と、「答えのない世界」が好きな人に分かれることが多いです。
数字に強い人は、会計、経済やファイナンスなどの分野が得意で、数字を元にロジックを組み立てていきます。
「答えのない世界」が好きな人は、マーケティング、ストラテジーなど答えが一つに定まっていないため、自分自身の独創的な視点でロジックを組み立てていきます。
自分がどちらに強いのか、見極めながら、知識を深めていくことになります。
どちらが得意にしても、こういった企業関係の知識を一律に学んでいくことは、これまで知らなかった分野の知識を得ることができるので、将来的にプラスになります。
��.ネットワーク
次に人的関係です。
MBAに通うと学校で仲間ができて、さらに卒業生とも仲良くなれます。
アメリカにおけるMBAの卒業生ネットワークはかなり強く、一生このネットワークを使って人脈づくりができます。
意外に思われるかもしれませんが、アメリカは日本以上のコネ社会。
例えば、僕のクラスの48人中、7割が知り合いの紹介で採用されて仕事をしていました。これが、トップスクールともなると、各業界のキーパソーンが同窓生にいるので、卒業生ネットワークは非常に強力になります。 日本でも、多くのMBAでは、卒業生の間で交流会などが開かれて、人脈作りに一役買っています。
日本でも人脈はとても重要ですし、これはMBAの大きなメリットの1つだと思います。
��.ソフトスキル
最後に、ソフトスキルです。僕はこのスキルがMBA最大のメリットだと思います。
MBAではひたすらグループワークが多いので、グループでのリーダシップやアメリカ人との付き合い方を学ぶことができます。
年齢、学歴、職歴が関係のない世界で、ロジックやプレゼンで自分の意見をどう通すか。チームメートとどう交流していくか。
こういった積み重ねが国際的に活躍する下地になります。
また、もう少し長期の視点に立つと、一度、「素の自分」に戻って人間関係を構築できる機会がMBAで与えられます。新しい友達や環境に身を置いて、自分が何をしたいのかゆっくりと振り返ることができます。
日本人でMBA留学する年代はだいだい30代前後。
そうすると、職歴は最低5年程度はあるビジネスマンばかりです。
そのころになると社内のレピュテーションも出来上がっていて、仕事に慣れる一方、「会社の一員」としての意識が知らず知らずのうちに強くなり、「●●会社の○○係長」として見られることが多く、1個人として見られることが少なくなります。
そんな中、組織を離れて一個人に戻って、自分のやりたいことや将来の目標をとらえなおせる。
そしてその目標に向かって、優秀な仲間たちの中で、必要なソフトスキルを学んでいけるというのが、今のところの僕が考えるMBAの最大のメリットです。
最後に、冒頭で申し上げたMBA不要論については、昔から主張されていることですが、特にここ数年発売された2冊の本が僕はお勧めです。
まず、1冊目は、フランスのトップMBA、INSEADの教授をしているミンツバーグ氏の「MBAが会社を滅ぼす」(日経BP社)です。
ミンツバーグは、マイケル・ポーターのような理論重視ではなく、研究対象のビジネスマネージャーなどに同行して研究することで有名ですが、そのミンツバーグがMBAを「不要」と断言しています。
例えば、不振米国企業のエグゼクティブにおけるMBA取得者の比率は90%。一方、好調な企業のエグゼクティブにおけるMBA取得者の比率は55%など数値を使って、MBAがなぜ会社に悪影響を与えるのかを、つらつらと描写しています。
また、元デイリーテレグラフの記者でハーバードMBAを卒業したブロートン氏が描いた「ハーバードビジネススクール-不幸な人間の製造工場-」(日経BP社)も有名です。
マクロでは、メリル・リンチを破綻寸前に追い込んだスタン・オニール、エンロンを破綻させたジェフ・スキリングなど、ハーバード卒業生の判断が経済を悪化させる例を記載。
ミクロでは、ハーバードMBAの授業における「違和感の残る風景」を具体的に描写しています。
思いついたままを書きましたが、MBA留学に際して、「MBAで何ができるのか」を考える際の参考になれば幸いです。
2012年6月12日火曜日
MBA出願に向けて
Class of 2013のTomoakiです。
さて、今日はMBA受験を考え始めた方に向けて、MBA出願に必要な事項を書いてみます。
MBA受験を考えている人に参考になれば幸いです。
まず、出願の費用についてよく問われますが、これは本当に人それぞれです。
TOEFL受験料、GMAT受験料、キャンパスビジットにかかる渡航費は固定費として支払わざるをえませんが、特にエッセイの添削代は人によって異なってきます。
同じMBAに行った人でも費用は全然違っていて、30万円程度で済んだ人もいれば、300万円かかった人もいます。 社費留学でどれだけ会社が出願費用を負担してくれるのか、どの程度エッセイや面接準備などにコストをかけるのかによって変わってきます。
では、以下、7分類に分けて、MBA出願に必要な手続きを記載していきます。
��.TOEFL
MBAを含む外国人留学生の英語力を図るための試験です。Reading、Listening、Speaking、Writingの4分野に分かれており、最高点は120点になります。昔はペーパー試験もありましたが、今はPC上でのIBTという試験に統一されています。
通常、4~5時間は拘束されるので、慣れない間は、試験が終わった後にへとへとになった覚えがあります。
何度でも受験できるので、志望校に届く点数に達するまで受け続けるという苦行のような生活が続きます。
点数のアシ切りですが、トップ校では105以上が必要最低限ですが、110点あれば強みになると思います。
中堅校は100点以上が必要になります。昔と比べて、予備校等で受験生が試験慣れしてきたので、平均点が高くなってきた印象があります。ちなみに、トップ校の1つKelloggでは2012年度の日本人生徒の最低点は106点でした。
勉強方法ですが、僕はReading、Listeningは独学で勉強して、Speaking、Writingはアゴス予備校に通いました。あとは、TOEFL用参考書で勉強するとともに、通勤時間にはi-phoneでCNNのポッドキャストを聞いてlisteningの勉強をしたり、自分の英語を録音・再生してspeakingの勉強をしていました。
とはいえ、僕の点数は103点どまりだったので、あまり参考にはなりません。。orz
��.GMAT
TOEFLで一定の点数を取り始めて、英語に慣れてくると勉強し始めるのがGMATです。
遅くとも夏の8月頃には受験し始めるのがよいと思います。
GMATは、外国人だけでなく、アメリカ人の生徒も受ける数学と英語の試験です。
試験内容は、Quantitativeと言われる数学の試験、Verbalという英語の試験に分けられます。
更にVerbalは、Reading Comprehension(長文読解)、Critical Reasoning(ロジカルシンキング)、Sentence Collection(文法)の3類型があります。 この2つにAWAという英語のwritingが加わって、3つのセクションに分かれています。
最大の注意点は、1年間で5回しか受けられず、各受験の間には30日間のインターバルが必要になることです。
さらに、各試験結果が出願予定大学に送られてしまうので、TOEFLのように最高点だけをシレッと提出することができません。よって、計画的な受験が求められます。
点数のアシ切りは、トップ校で700点以上。600点台でも受かることもありますが、既述のKelloggでは660点がミニマムでした。中堅校では600点台中盤が求められます。
GMAT試験の特徴は、CATシステムという正解すると難易度が上がって、間違えると難易度が下がるというシステムが採用されている点です。難易度が高いレンジにいないと、高得点を出すことができません。
最初の10問程度の成否で方向性が決まってしまうので、最初に間違えると難易度の低いレンジにい続けて、点数が上がらないという悲劇的な現象が起きます。
��.エッセイ
MBA受験で一番大切な資料になります。
学校側からみると、アジアから何人、ヨーロッパから何人とあらかじめ各地域での合格者の人数を絞っているので、アジアで「●●はこの人が強い」と思わせることが必要になります。
ですので、他人とは違ったimpressiveな内容のエッセイが求められます。
平均的な日本人では、独力でエッセイを書きあげるのは難しいので、カウンセラーなどの力を借りることになります。カウンセラーは家庭教師のような存在で、どんな内容をエッセイに書くのかといった相談から、エッセイの文法修正までお願いする重要な役割を担います。
カウンセラーは職場の先輩やネット検索を駆使して探すことになりますが、僕はAccepted.comという会社を使いました。 シカゴ大学MBA出身で、夫が日本人というRobbieさんという人に見てもらいましたが、丁寧に対応してくれて満足しています。
他にも、Kelloggに入学した職場の後輩はEssayedgeという会社を使っていました。
僕は最初両方使っていましたが、個人的にはAccepted.comの方が親身になってくれたのでお勧めできます。
��.レジュメ
日本でいう履歴書です。
MBAでは1ページか、多くても2ページに収めることになります。
自分の職歴、学歴、私生活などを一覧してもらうため、エッセイと関連付けて記載する必要があります。 僕は、「3.エッセイ」で紹介したAccepted.comに見てもらいました。
��.推薦状
エッセイと同じくらい大事なのが推薦状です。
大きな判断として、自分のことをよく知っている人に推薦状を頼むか、または会社での「ポジション」が高い人に推薦状を頼むのかという点があります。
僕は、職場の高い地位にいる人に推薦状を頼むという戦略を取りましたが、これは個人の考えが大きく影響すると思います。
��.インタビュー対策
インタビュー対策には、話すネタを考えるフェーズと、英語でロジカルに話す力を開発するというフェーズがあります。
前者のフェーズは、エッセイ作成を行っていくと自然と話すネタも固まってくると思います。また、直前には、英語の新聞やニュースを見て、時事ネタを押さえておくといいと思います。
後半の英語で流暢かつロジカルに話すという点は、エッセイカウンセラーに電話で話をしたり、ネイティブの英会話教室を利用したりしました。
��.キャンパスビジット
僕は、キャンパスビジットの時期は、すでにシカゴのロースクールにいたので、シカゴから各都市にビジットしたため、あまり参考になりません。
ただ、通常は、会社で1週間程度の休みを取って、4~5校ビジットすることが多いようです。ビジットは大学の雰囲気を知ることと、インタビューの時にネタになるという意味で、大事だと思います。
最後に、スケジュールですが、MBAは出願時期によって1st round(年内),2nd round(1月~2月)と分かれています。通常、4th roundまでありますが、外国人の場合には、2nd roundまでの出願が推奨されていることが多いです。
一般的に、
留学を決めてから夏の間はTOEFLを受け続け、英語力が上がった8月頃にGMATを受け、同時期にエッセイ及び推薦状を書き始めて、年末には1st roundの出願を行い、年が明けてから2ndroundの出願を行うという形になると思います。
MBAの出願は本当に大変だと思いますが、その分留学後には得るものがとても多いです。
少しでも出願する際の助けになれば、幸いです。
さて、今日はMBA受験を考え始めた方に向けて、MBA出願に必要な事項を書いてみます。
MBA受験を考えている人に参考になれば幸いです。
まず、出願の費用についてよく問われますが、これは本当に人それぞれです。
TOEFL受験料、GMAT受験料、キャンパスビジットにかかる渡航費は固定費として支払わざるをえませんが、特にエッセイの添削代は人によって異なってきます。
同じMBAに行った人でも費用は全然違っていて、30万円程度で済んだ人もいれば、300万円かかった人もいます。 社費留学でどれだけ会社が出願費用を負担してくれるのか、どの程度エッセイや面接準備などにコストをかけるのかによって変わってきます。
では、以下、7分類に分けて、MBA出願に必要な手続きを記載していきます。
��.TOEFL
MBAを含む外国人留学生の英語力を図るための試験です。Reading、Listening、Speaking、Writingの4分野に分かれており、最高点は120点になります。昔はペーパー試験もありましたが、今はPC上でのIBTという試験に統一されています。
通常、4~5時間は拘束されるので、慣れない間は、試験が終わった後にへとへとになった覚えがあります。
何度でも受験できるので、志望校に届く点数に達するまで受け続けるという苦行のような生活が続きます。
点数のアシ切りですが、トップ校では105以上が必要最低限ですが、110点あれば強みになると思います。
中堅校は100点以上が必要になります。昔と比べて、予備校等で受験生が試験慣れしてきたので、平均点が高くなってきた印象があります。ちなみに、トップ校の1つKelloggでは2012年度の日本人生徒の最低点は106点でした。
勉強方法ですが、僕はReading、Listeningは独学で勉強して、Speaking、Writingはアゴス予備校に通いました。あとは、TOEFL用参考書で勉強するとともに、通勤時間にはi-phoneでCNNのポッドキャストを聞いてlisteningの勉強をしたり、自分の英語を録音・再生してspeakingの勉強をしていました。
とはいえ、僕の点数は103点どまりだったので、あまり参考にはなりません。。orz
��.GMAT
TOEFLで一定の点数を取り始めて、英語に慣れてくると勉強し始めるのがGMATです。
遅くとも夏の8月頃には受験し始めるのがよいと思います。
GMATは、外国人だけでなく、アメリカ人の生徒も受ける数学と英語の試験です。
試験内容は、Quantitativeと言われる数学の試験、Verbalという英語の試験に分けられます。
更にVerbalは、Reading Comprehension(長文読解)、Critical Reasoning(ロジカルシンキング)、Sentence Collection(文法)の3類型があります。 この2つにAWAという英語のwritingが加わって、3つのセクションに分かれています。
最大の注意点は、1年間で5回しか受けられず、各受験の間には30日間のインターバルが必要になることです。
さらに、各試験結果が出願予定大学に送られてしまうので、TOEFLのように最高点だけをシレッと提出することができません。よって、計画的な受験が求められます。
点数のアシ切りは、トップ校で700点以上。600点台でも受かることもありますが、既述のKelloggでは660点がミニマムでした。中堅校では600点台中盤が求められます。
GMAT試験の特徴は、CATシステムという正解すると難易度が上がって、間違えると難易度が下がるというシステムが採用されている点です。難易度が高いレンジにいないと、高得点を出すことができません。
最初の10問程度の成否で方向性が決まってしまうので、最初に間違えると難易度の低いレンジにい続けて、点数が上がらないという悲劇的な現象が起きます。
��.エッセイ
MBA受験で一番大切な資料になります。
学校側からみると、アジアから何人、ヨーロッパから何人とあらかじめ各地域での合格者の人数を絞っているので、アジアで「●●はこの人が強い」と思わせることが必要になります。
ですので、他人とは違ったimpressiveな内容のエッセイが求められます。
平均的な日本人では、独力でエッセイを書きあげるのは難しいので、カウンセラーなどの力を借りることになります。カウンセラーは家庭教師のような存在で、どんな内容をエッセイに書くのかといった相談から、エッセイの文法修正までお願いする重要な役割を担います。
カウンセラーは職場の先輩やネット検索を駆使して探すことになりますが、僕はAccepted.comという会社を使いました。 シカゴ大学MBA出身で、夫が日本人というRobbieさんという人に見てもらいましたが、丁寧に対応してくれて満足しています。
他にも、Kelloggに入学した職場の後輩はEssayedgeという会社を使っていました。
僕は最初両方使っていましたが、個人的にはAccepted.comの方が親身になってくれたのでお勧めできます。
��.レジュメ
日本でいう履歴書です。
MBAでは1ページか、多くても2ページに収めることになります。
自分の職歴、学歴、私生活などを一覧してもらうため、エッセイと関連付けて記載する必要があります。 僕は、「3.エッセイ」で紹介したAccepted.comに見てもらいました。
��.推薦状
エッセイと同じくらい大事なのが推薦状です。
大きな判断として、自分のことをよく知っている人に推薦状を頼むか、または会社での「ポジション」が高い人に推薦状を頼むのかという点があります。
僕は、職場の高い地位にいる人に推薦状を頼むという戦略を取りましたが、これは個人の考えが大きく影響すると思います。
��.インタビュー対策
インタビュー対策には、話すネタを考えるフェーズと、英語でロジカルに話す力を開発するというフェーズがあります。
前者のフェーズは、エッセイ作成を行っていくと自然と話すネタも固まってくると思います。また、直前には、英語の新聞やニュースを見て、時事ネタを押さえておくといいと思います。
後半の英語で流暢かつロジカルに話すという点は、エッセイカウンセラーに電話で話をしたり、ネイティブの英会話教室を利用したりしました。
��.キャンパスビジット
僕は、キャンパスビジットの時期は、すでにシカゴのロースクールにいたので、シカゴから各都市にビジットしたため、あまり参考になりません。
ただ、通常は、会社で1週間程度の休みを取って、4~5校ビジットすることが多いようです。ビジットは大学の雰囲気を知ることと、インタビューの時にネタになるという意味で、大事だと思います。
最後に、スケジュールですが、MBAは出願時期によって1st round(年内),2nd round(1月~2月)と分かれています。通常、4th roundまでありますが、外国人の場合には、2nd roundまでの出願が推奨されていることが多いです。
一般的に、
留学を決めてから夏の間はTOEFLを受け続け、英語力が上がった8月頃にGMATを受け、同時期にエッセイ及び推薦状を書き始めて、年末には1st roundの出願を行い、年が明けてから2ndroundの出願を行うという形になると思います。
MBAの出願は本当に大変だと思いますが、その分留学後には得るものがとても多いです。
少しでも出願する際の助けになれば、幸いです。
2012年6月10日日曜日
Goizueta1年制MBAの夏
はじめまして、1年制MBAに通っているもう一人の日本人、Yukiです。
まず簡単に自己紹介をさせていただければと思います。
私は、日本人留学生には珍しい私費留学です。渡米前は投資顧問会社に勤めており、2011年5月、夫の転勤に帯同する形でアトランタにやって来ました。
その約1年前、夫の海外赴任が決まった時点で、以前から興味のあった留学に挑戦することを決意し、渡米前にTOEFLを受験、GMATやエッセイは渡米後に行い、出願しました。
出願先は、エモリーを含めてアトランタにある大学院2校のみでしたので、現在留学を検討されている皆様とは出願プロセスは少し異なるかと思いますが、日々の学校の様子などを紹介することで、1年制MBAの特徴やゴイズエタの良さを少しでも伝えられればいいなと思っています。
Goizuetaの1年制MBAは、5月からコースが始まり、5~8月のSummer semesterでコアの授業を受けたあと、Fall Semesterから2年制MBAの2年目に合流し、翌年5月に共に卒業します。
Summer semesterは、5~6月のBlock1と7~8月のBlock2に分かれており、現在はBlock1の真っただ中にあります。水曜日を除いて毎日am8:30からpm4:15まで授業が入っており、ある授業は先週すでに中間試験が行われるなど、高速かつ濃厚なプログラムが展開されています。
正直大変ではありますが、クラス全員が「このクレイジーなサマーを一緒にサバイバルしよう」という意識を共有しており、Tomoakiの投稿にもあったように、自然と協力的な雰囲気が醸成されています。
また、こうした目の回るような状況にも関わらず、同級生は皆アクティブで、飲み会などの各種イベントが頻繁に企画され、教室外でも交流が深められています。
先日は、学校の近くの博物館(Fernbank Museum)が開催している映画鑑賞&カクテルパーティに皆で行く企画がありました。シロクマの映画を見た後、恐竜の標本の前で、生のジャズ演奏を聴きながらカクテルを飲むという楽しいものでした。
この企画の前まで、私はこの博物館の存在自体を知らず、博物館がこういう催しをしていることも知らなかったので、こうした企画は、同級生との仲を深められるだけでなく、自分だけでは行かないような場所に行けるという良さもあります。
このように、1年制の夏は濃厚ですが、そのぶん、同級生との絆も深まります。
また、授業の大変さを言い訳にせず、Networkingを大切にする同級生たちからは、とても良い刺激を受けています。
2012年6月9日土曜日
MBAの決め方
Class of 2013のTomoakiです。
最近、職場の後輩から、MBAへの留学についてアドバイスを求められることが多くなってきました。
どんなMBAがおすすめなのか、どんな選び方があるのか、自分なりにアドバイスをしているのですが、今回は留学先MBAをどうやって決めるのか書いていこうと思います。
日本の留学生は社費・公費での留学が多いので、費用の観点を除いていくと、
留学先を決めるのには大きく、ランキング、得意分野、雰囲気という3つの視点があると思います。
これらの3つの視点と、GMAT・TOEFLの点数、エッセイの内容を考慮しながら、出願先を決めていくとよいと思います。
��.ランキング
いきなりぶっちゃけたことを言うと、出願校を決めるとき、最初に参考にするのが、ランキングだと思います。
Financial Times、Business week、U.S news、Wall Street Journalなどのランキングが有名で毎年更新されていますが、だいたい毎年上位5位~10位に食い込んでくるのがいわゆるトップ校になります。
例えば、2010年のU.S weeksのランキングでは、1位がシカゴ大学のBooth、2位ハーバード大学、3位ペンシルバニア大学のWharton、4位がノースウェスタン大学のKellogg、5位がスタンフォード大学のSloan。その後、デューク大学、ミシガン大学、バークレー校、コロンビア大学と続きます。
ちなみに、シカゴ大学のBoothやノースウェスタン大学のKelloggなどはMBAの「別称」です。エモリー大学にもGoizuetaという別称がありますが、これは通常、寄付などによりMBAに多大な貢献をした人の名前が冠されます。
例えば、エモリー大学のGoizuetaは、コカコーラ社のCEOを1980年から17年間務めた人物です。CEO就任当時は低迷していたコカコーラを復活させた経営者として有名です。
他にも、ノースウェスタン大学のKelloggはコーンフレークで有名な「ケロッグ社」に関係しています。Kellogg社の元社長ジョン・ケロッグさんが1,000万ドルを寄付したことからkelloggの名前が付きました。
ランキングは、それぞれ統計方法がありますが、卒業後のサラリー、GMATスコアなどを元に総合的に判断しています。
ランキングに必要以上にこだわる必要はありませんが、一般的にランキングが高いほど色々な分野に卒業生がいるため、卒業後の人脈作りに役立つと思います。
僕の職場の同期がスタンフォード大学のMBAを卒業していますが、日本に帰ってからも定期的に開催される同窓会などで、色々な分野での友達作りに役立っていると聞きました。
��.得意分野
とはいえ、ランキングの高低だけで大事な留学先を決めるというのは、あまりに機械的すぎます。 上位20校~30校までにランクされるような大学では、それぞれの強みがありますので、それぞれの大学の特徴を把握して、自分に合ったMBAを探す必要があります。
具体的には、MBA現役生に連絡を取って直接聞くのが一番ですが、大きく3・4つの得意分野に分かれます。
例えば、ケーススタディーで有名なハーバード大学。 多くのMBAでハーバード大学のケースを使って勉強することが多いですが、具体的な ケースに当てはめて勉強するには最高だと思います。
また、マーケティングが得意な大学も多いです。エモリー大学もマーケティングが得意ですし、他にもKelloggがマーケティング授業の質の高さで有名です。
今はあまり授業で教えていないようですが、Kelloggではフィリップ・コトラー教授など世界的なマーケティングの権威などが在籍しています。現役だとJulie Hennessyなど有名なマーケティングの教授が在籍しているため、著名な教授から授業を受けられるのは貴重な経験だと思います。
定量的な分析を得意としている大学もあります。ペンシルバニア大学のWhartonやシカゴ大学Boothが代表例です。例えば、シカゴ大学は、経済学で「シカゴ学派」と呼ばれる統計的な分析方法を重視する文化があるので、MBAでもファイナンスなど定量的な授業が有名です。
上記は一例ですが、ほかにも起業家精神、国際ビジネスなどそれぞれの大学の得意分野がありますので、現役生に実際の授業内容を聞きつつ、自分の興味に応じて出願先を決めるとよいと思います。
��.大学の文化
上記の得意分野に関係しますが、それぞれ大学には「雰囲気」があります。
一例ですと、集団主義か個人主義ということで大別できます。
一般的には、マーケティングが得意な大学は、みんなで助け合う文化が発達して、定量的な分析を得意とする大学は個人を尊重する文化があるみたいです。
例えば、エモリー大学はマーケティングが得意でチームプレイを重視しています。課題や授業で分からないことがあれば、勉強会で互いに教え合うような雰囲気があります。一方で、シカゴ大学のような定量的分析を得意とする大学は、個人単位での勉強を尊重する雰囲気があります。
とはいえ、これはあくまで大学の一面的な「雰囲気」の問題ですし、どの大学も個人主義・集団主義の両方の側面を持っています。
要すれば、自分の受けたい大学がどんな雰囲気なのか、その大学の現役生に聞いてみるといいかと思います。
以上、MBAの選び方についてつらつらと書いてみました。
みなさんの出願先決定の一助になれば、うれしいです。
最近、職場の後輩から、MBAへの留学についてアドバイスを求められることが多くなってきました。
どんなMBAがおすすめなのか、どんな選び方があるのか、自分なりにアドバイスをしているのですが、今回は留学先MBAをどうやって決めるのか書いていこうと思います。
日本の留学生は社費・公費での留学が多いので、費用の観点を除いていくと、
留学先を決めるのには大きく、ランキング、得意分野、雰囲気という3つの視点があると思います。
これらの3つの視点と、GMAT・TOEFLの点数、エッセイの内容を考慮しながら、出願先を決めていくとよいと思います。
��.ランキング
いきなりぶっちゃけたことを言うと、出願校を決めるとき、最初に参考にするのが、ランキングだと思います。
Financial Times、Business week、U.S news、Wall Street Journalなどのランキングが有名で毎年更新されていますが、だいたい毎年上位5位~10位に食い込んでくるのがいわゆるトップ校になります。
例えば、2010年のU.S weeksのランキングでは、1位がシカゴ大学のBooth、2位ハーバード大学、3位ペンシルバニア大学のWharton、4位がノースウェスタン大学のKellogg、5位がスタンフォード大学のSloan。その後、デューク大学、ミシガン大学、バークレー校、コロンビア大学と続きます。
ちなみに、シカゴ大学のBoothやノースウェスタン大学のKelloggなどはMBAの「別称」です。エモリー大学にもGoizuetaという別称がありますが、これは通常、寄付などによりMBAに多大な貢献をした人の名前が冠されます。
例えば、エモリー大学のGoizuetaは、コカコーラ社のCEOを1980年から17年間務めた人物です。CEO就任当時は低迷していたコカコーラを復活させた経営者として有名です。
他にも、ノースウェスタン大学のKelloggはコーンフレークで有名な「ケロッグ社」に関係しています。Kellogg社の元社長ジョン・ケロッグさんが1,000万ドルを寄付したことからkelloggの名前が付きました。
ランキングは、それぞれ統計方法がありますが、卒業後のサラリー、GMATスコアなどを元に総合的に判断しています。
ランキングに必要以上にこだわる必要はありませんが、一般的にランキングが高いほど色々な分野に卒業生がいるため、卒業後の人脈作りに役立つと思います。
僕の職場の同期がスタンフォード大学のMBAを卒業していますが、日本に帰ってからも定期的に開催される同窓会などで、色々な分野での友達作りに役立っていると聞きました。
��.得意分野
とはいえ、ランキングの高低だけで大事な留学先を決めるというのは、あまりに機械的すぎます。 上位20校~30校までにランクされるような大学では、それぞれの強みがありますので、それぞれの大学の特徴を把握して、自分に合ったMBAを探す必要があります。
具体的には、MBA現役生に連絡を取って直接聞くのが一番ですが、大きく3・4つの得意分野に分かれます。
例えば、ケーススタディーで有名なハーバード大学。 多くのMBAでハーバード大学のケースを使って勉強することが多いですが、具体的な ケースに当てはめて勉強するには最高だと思います。
また、マーケティングが得意な大学も多いです。エモリー大学もマーケティングが得意ですし、他にもKelloggがマーケティング授業の質の高さで有名です。
今はあまり授業で教えていないようですが、Kelloggではフィリップ・コトラー教授など世界的なマーケティングの権威などが在籍しています。現役だとJulie Hennessyなど有名なマーケティングの教授が在籍しているため、著名な教授から授業を受けられるのは貴重な経験だと思います。
定量的な分析を得意としている大学もあります。ペンシルバニア大学のWhartonやシカゴ大学Boothが代表例です。例えば、シカゴ大学は、経済学で「シカゴ学派」と呼ばれる統計的な分析方法を重視する文化があるので、MBAでもファイナンスなど定量的な授業が有名です。
上記は一例ですが、ほかにも起業家精神、国際ビジネスなどそれぞれの大学の得意分野がありますので、現役生に実際の授業内容を聞きつつ、自分の興味に応じて出願先を決めるとよいと思います。
��.大学の文化
上記の得意分野に関係しますが、それぞれ大学には「雰囲気」があります。
一例ですと、集団主義か個人主義ということで大別できます。
一般的には、マーケティングが得意な大学は、みんなで助け合う文化が発達して、定量的な分析を得意とする大学は個人を尊重する文化があるみたいです。
例えば、エモリー大学はマーケティングが得意でチームプレイを重視しています。課題や授業で分からないことがあれば、勉強会で互いに教え合うような雰囲気があります。一方で、シカゴ大学のような定量的分析を得意とする大学は、個人単位での勉強を尊重する雰囲気があります。
とはいえ、これはあくまで大学の一面的な「雰囲気」の問題ですし、どの大学も個人主義・集団主義の両方の側面を持っています。
要すれば、自分の受けたい大学がどんな雰囲気なのか、その大学の現役生に聞いてみるといいかと思います。
以上、MBAの選び方についてつらつらと書いてみました。
みなさんの出願先決定の一助になれば、うれしいです。
2012年6月6日水曜日
アメリカの1年制MBAについて
はじめまして。
Class of 2013のTomoakiです。
現在、エモリー大学MBAの1年制コースに通っています。
今回初めて投稿させていただくので、自己紹介をさせていただくと、
現在、公務員として2年間公費留学をしています。
留学1年目の昨年度はシカゴのNorthwestern大学のロースクールに留学。
ロースクールを今年5月に卒業後、留学生活2年目をエモリー大学MBAで過ごしています。
来年、エモリー大学を卒業した後に帰国予定で、ロースクール+MBAという変則的な留学生活を送っています。
エモリー大学MBAには1年制と2年制のプログラムがありますが、今年は珍しく1年制プログラムに日本人が2名も入学しました。2年制プログラムの学生と一緒に、エモリー大学MBAを盛り上げていきたいと思います。
さて、僕は昨年「アメリカの1年制MBAプログラム」にapplyしたのですが、欧州と違って、アメリカでは1年間MBAプログラムを有する大学は珍しく、あまり情報がなくて手探り状態でした。
自分の出願経験を踏まえて、アメリカでの1年制MBAに関心がある方・出願される方に向けて、1年制プログラムの情報を書いていきますので、参考になればと思います。
1年制MBAは、アメリカだとまだ数が少ないものの、少しずつ1年制プログラムを持つ大学も増えてきています。
まず、具体的に、どのアメリカの大学が1年制プログラムを採用しているのでしょうか。
以下では、僕が実際にapplyした大学を中心に1年制プログラムを紹介していきます。
1.Kellogg (Northwestern)
- トップ校としては珍しく1年間MBAを採用して、internationalの生徒は5割程度です。
- GMATやTOEFLの点数だけでなく、個人の性格がKelloggにあっているかなど、Applicationで個々人の性格も見
ており、出願した全員に対して面接を行うというスタイルをとっています。
- 僕はNorthwesternのロースクールを卒業したので、Kelloggの日本人生徒に話を聞きましたが、近年Kellogg
の1年コースに日本人が入学した例はない模様で、即戦力のコンサルタント経験者などが求められる人材みた
いです。
2. Sloan (MIT)
-こちらもアメリカを代表するトップ校です。
-Sloanの1年制は、毎年100人程度で、だいたい10人が日本人とのことです。
-企業派遣が条件で、勤務経験が最低10年必要であるため、若手向けというよりも30代が中心になると思いま
す。
3.IBEAR(University of South California)
-IBEARというinternational student向けの1年制プログラムです。
-僕もキャンパスビジットしましたが、クラスの規模は60人程度で、平均33歳。カリフォルニアらしい和気藹々
とした雰囲気のクラスでした。
-基本的にアメリカ人よりも、international studentが多いので、多くの国籍の人と知り合いたい人にはすばら
しい大学だと思います。
-特にAdmissionが日本人の方なので、日本人にとってapplyの敷居は低いと思います。
4.Thunberbird
-International businessで有名な大学です。
-“Global management”など、多くの授業に”global”という形容詞がつくくらい海外ビジネスに特化していま
す。Undergradや他学部が存在せず、MBAのみで成り立っています。
-大学の性格からか、海外で仕事をしたいという国際感覚あふれた生徒が多いと思います。
-場所はアリゾナ州・フェニックスの近くにあって、小さいながら綺麗なキャンパスに囲まれた大学です。
5.HULT
-近年成長してきているMBAです。
-サンフランシスコ、ボストン、ドバイなどにキャンパスがあって、在学中にキャンパスを変えて勉強すること
が可能です。
-授業の内容は高度だと聞いていますが、その反面、知名度がまだ少ないため、今後成長が期待されるMBAです。
6.Goizueta(Emory大学)
-僕が在籍しているMBAです。
-詳細は他の記事などを参照していただければですが、アトランタに拠点を置いているので、1年制プログラム
ではアトランタ出身者が多いという印象があります。
他にも、学費が安くコストパフォーマンスがよいピッツバーグ大学のkutz、起業に強いボブソン大学、ノートルダム大学などが1年制MBAを採用しています。
次に、1年制プログラムのメリット・デメリットはどのような点が挙げられるのでしょうか。
まずメリットは、次の通りです。
��メリット>
1.学費が安い。
-なんといっても、授業料が安くすみ、生活費も半分になるというのが魅力です。
-エモリー大学の1年制プログラムの学費は、$66,000。単身の場合、1年間の生活費が$32,000なので、合計
$98,000で卒業できます。
-一方、2年制プログラムだと、学費が$87,000、2年間の生活費が$64,000で合計$150,100かかる計算になりま
す。差引きで$50,000程度は安くなりますので、特に私費留学の方にはお勧めです。
2.クラスの人数が少ないため、仲良くなれる。
-例えば、エモリーMBAの1年制プログラムでの人数は48人です。2年制の生徒は1学年150人程度なので、そ
の1/3程度になります。エモリー大学に限らず、どの大学も1年制プログラムは人数が少ないので、かなり生
徒同士が親密になれます。
-特に、エモリー大学では、1年制プログラムの場合、夏に”Summer Program”という3ヶ月間の集中講座が
開かれるので、毎日顔を合わせるうちにかなり親密になれます。
-また、周りのアメリカ人の話を聞いてみると、1年制プログラムのMBAのみにapplyしたという話をよく
聞きます。1年制プログラムを選んだ理由は、学費が安い・長い間仕事から離れたくないなど人によって
様々ですが、目的意識をもって1年制というプログラムを選んでいる人が多いため、話をしていてとても勉
強になります。
3. 卒業後、2年制プログラムと同じ資格を貰える。
-1年制プログラムの卒業生も、2年制と同様の「MBA卒業生」という資格を貰えます。
-昔は、1年制と2年制の学生で就職活動をする際に、2年制の方が優遇された場合もあったようですが、現
在では、1年制プログラムが普及してきたため、「1年制プログラムを選んだ理由」をきちんとプレゼンで
きれば、就職市場でも違いはなくなってきています。
とはいえ、逆にデメリットもあります。
それは、、、
��デメリット>
1.クラスの人数が少ない
-既述ですが、エモリー大学1年制のクラスは48人しかいません。これは卒業後のことを考えれば、デメリット
にもなりえます。
-MBA取得のメリットの一つに、「人脈づくり」がありますが、特に在学中に仲良くなった生徒は一生モノの仲
間として付き合えることができます。 その観点から、1年制はクラスの人数が少ないので、在学中の知り合い
を増やす機会が2年制と比べて少なくなります。
-とはいえ、これは個人の努力でカバーすることも可能です。例えば、1年制の生徒は、夏学期が終わった後、
��年制プログラムの生徒たちに合流することになります。そこで知り合いを増やすことが可能ですし、授業外
のパーティーや部活動といった場での交流も可能です。
2.就職活動期間が短い。
-通常、2年制プログラムの就職活動が本格的に始まるのは、入学後半年程度たってからですが、1年制プログ
ラムの場合は、入学した瞬間から就職活動が開始します。
-1年制プログラムの”Summer Program”は、結構ハードなので、授業をこなしながら、レジュメづくり、模擬
インタビューなど就職活動の準備を始める必要があって、かなりあわただしい印象があります。
3.インターンシップができない。
-就職活動に欠かせないのがインターンシップ。夏季休暇など休みの時期に、実際に企業で働いてみるというプ
ログラムです。
-インターンシップで採用が決まるケースも多いため、就職活動プロセスで重要視されています。2年制プログ
ラムの場合、インターンシップを行う学生が多いです。
-1年制MBAは時間がないため、このインターンシップができないまま、就職活動をする必要があります。
4.授業数が少ない
-最後に、1年制は2年制に比べて、7割程度の授業数しか取れません。
-できるだけ知識を習得したいという方にとって、この点はデメリットになりますが、逆に1年間で2年分の授業
の7割をこなすというのは、それなりの努力が必要になります。
以上、長くなりましたが、1年制プログラムについて書いてみました。
もし、アメリカでの1年MBAをお考えの方がいれば参考にしていただければ幸いです。
Class of 2013のTomoakiです。
現在、エモリー大学MBAの1年制コースに通っています。
今回初めて投稿させていただくので、自己紹介をさせていただくと、
現在、公務員として2年間公費留学をしています。
留学1年目の昨年度はシカゴのNorthwestern大学のロースクールに留学。
ロースクールを今年5月に卒業後、留学生活2年目をエモリー大学MBAで過ごしています。
来年、エモリー大学を卒業した後に帰国予定で、ロースクール+MBAという変則的な留学生活を送っています。
エモリー大学MBAには1年制と2年制のプログラムがありますが、今年は珍しく1年制プログラムに日本人が2名も入学しました。2年制プログラムの学生と一緒に、エモリー大学MBAを盛り上げていきたいと思います。
さて、僕は昨年「アメリカの1年制MBAプログラム」にapplyしたのですが、欧州と違って、アメリカでは1年間MBAプログラムを有する大学は珍しく、あまり情報がなくて手探り状態でした。
自分の出願経験を踏まえて、アメリカでの1年制MBAに関心がある方・出願される方に向けて、1年制プログラムの情報を書いていきますので、参考になればと思います。
1年制MBAは、アメリカだとまだ数が少ないものの、少しずつ1年制プログラムを持つ大学も増えてきています。
まず、具体的に、どのアメリカの大学が1年制プログラムを採用しているのでしょうか。
以下では、僕が実際にapplyした大学を中心に1年制プログラムを紹介していきます。
1.Kellogg (Northwestern)
- トップ校としては珍しく1年間MBAを採用して、internationalの生徒は5割程度です。
- GMATやTOEFLの点数だけでなく、個人の性格がKelloggにあっているかなど、Applicationで個々人の性格も見
ており、出願した全員に対して面接を行うというスタイルをとっています。
- 僕はNorthwesternのロースクールを卒業したので、Kelloggの日本人生徒に話を聞きましたが、近年Kellogg
の1年コースに日本人が入学した例はない模様で、即戦力のコンサルタント経験者などが求められる人材みた
いです。
2. Sloan (MIT)
-こちらもアメリカを代表するトップ校です。
-Sloanの1年制は、毎年100人程度で、だいたい10人が日本人とのことです。
-企業派遣が条件で、勤務経験が最低10年必要であるため、若手向けというよりも30代が中心になると思いま
す。
3.IBEAR(University of South California)
-IBEARというinternational student向けの1年制プログラムです。
-僕もキャンパスビジットしましたが、クラスの規模は60人程度で、平均33歳。カリフォルニアらしい和気藹々
とした雰囲気のクラスでした。
-基本的にアメリカ人よりも、international studentが多いので、多くの国籍の人と知り合いたい人にはすばら
しい大学だと思います。
-特にAdmissionが日本人の方なので、日本人にとってapplyの敷居は低いと思います。
4.Thunberbird
-International businessで有名な大学です。
-“Global management”など、多くの授業に”global”という形容詞がつくくらい海外ビジネスに特化していま
す。Undergradや他学部が存在せず、MBAのみで成り立っています。
-大学の性格からか、海外で仕事をしたいという国際感覚あふれた生徒が多いと思います。
-場所はアリゾナ州・フェニックスの近くにあって、小さいながら綺麗なキャンパスに囲まれた大学です。
5.HULT
-近年成長してきているMBAです。
-サンフランシスコ、ボストン、ドバイなどにキャンパスがあって、在学中にキャンパスを変えて勉強すること
が可能です。
-授業の内容は高度だと聞いていますが、その反面、知名度がまだ少ないため、今後成長が期待されるMBAです。
6.Goizueta(Emory大学)
-僕が在籍しているMBAです。
-詳細は他の記事などを参照していただければですが、アトランタに拠点を置いているので、1年制プログラム
ではアトランタ出身者が多いという印象があります。
他にも、学費が安くコストパフォーマンスがよいピッツバーグ大学のkutz、起業に強いボブソン大学、ノートルダム大学などが1年制MBAを採用しています。
次に、1年制プログラムのメリット・デメリットはどのような点が挙げられるのでしょうか。
まずメリットは、次の通りです。
��メリット>
1.学費が安い。
-なんといっても、授業料が安くすみ、生活費も半分になるというのが魅力です。
-エモリー大学の1年制プログラムの学費は、$66,000。単身の場合、1年間の生活費が$32,000なので、合計
$98,000で卒業できます。
-一方、2年制プログラムだと、学費が$87,000、2年間の生活費が$64,000で合計$150,100かかる計算になりま
す。差引きで$50,000程度は安くなりますので、特に私費留学の方にはお勧めです。
2.クラスの人数が少ないため、仲良くなれる。
-例えば、エモリーMBAの1年制プログラムでの人数は48人です。2年制の生徒は1学年150人程度なので、そ
の1/3程度になります。エモリー大学に限らず、どの大学も1年制プログラムは人数が少ないので、かなり生
徒同士が親密になれます。
-特に、エモリー大学では、1年制プログラムの場合、夏に”Summer Program”という3ヶ月間の集中講座が
開かれるので、毎日顔を合わせるうちにかなり親密になれます。
-また、周りのアメリカ人の話を聞いてみると、1年制プログラムのMBAのみにapplyしたという話をよく
聞きます。1年制プログラムを選んだ理由は、学費が安い・長い間仕事から離れたくないなど人によって
様々ですが、目的意識をもって1年制というプログラムを選んでいる人が多いため、話をしていてとても勉
強になります。
3. 卒業後、2年制プログラムと同じ資格を貰える。
-1年制プログラムの卒業生も、2年制と同様の「MBA卒業生」という資格を貰えます。
-昔は、1年制と2年制の学生で就職活動をする際に、2年制の方が優遇された場合もあったようですが、現
在では、1年制プログラムが普及してきたため、「1年制プログラムを選んだ理由」をきちんとプレゼンで
きれば、就職市場でも違いはなくなってきています。
とはいえ、逆にデメリットもあります。
それは、、、
��デメリット>
1.クラスの人数が少ない
-既述ですが、エモリー大学1年制のクラスは48人しかいません。これは卒業後のことを考えれば、デメリット
にもなりえます。
-MBA取得のメリットの一つに、「人脈づくり」がありますが、特に在学中に仲良くなった生徒は一生モノの仲
間として付き合えることができます。 その観点から、1年制はクラスの人数が少ないので、在学中の知り合い
を増やす機会が2年制と比べて少なくなります。
-とはいえ、これは個人の努力でカバーすることも可能です。例えば、1年制の生徒は、夏学期が終わった後、
��年制プログラムの生徒たちに合流することになります。そこで知り合いを増やすことが可能ですし、授業外
のパーティーや部活動といった場での交流も可能です。
2.就職活動期間が短い。
-通常、2年制プログラムの就職活動が本格的に始まるのは、入学後半年程度たってからですが、1年制プログ
ラムの場合は、入学した瞬間から就職活動が開始します。
-1年制プログラムの”Summer Program”は、結構ハードなので、授業をこなしながら、レジュメづくり、模擬
インタビューなど就職活動の準備を始める必要があって、かなりあわただしい印象があります。
3.インターンシップができない。
-就職活動に欠かせないのがインターンシップ。夏季休暇など休みの時期に、実際に企業で働いてみるというプ
ログラムです。
-インターンシップで採用が決まるケースも多いため、就職活動プロセスで重要視されています。2年制プログ
ラムの場合、インターンシップを行う学生が多いです。
-1年制MBAは時間がないため、このインターンシップができないまま、就職活動をする必要があります。
4.授業数が少ない
-最後に、1年制は2年制に比べて、7割程度の授業数しか取れません。
-できるだけ知識を習得したいという方にとって、この点はデメリットになりますが、逆に1年間で2年分の授業
の7割をこなすというのは、それなりの努力が必要になります。
以上、長くなりましたが、1年制プログラムについて書いてみました。
もし、アメリカでの1年MBAをお考えの方がいれば参考にしていただければ幸いです。
登録:
投稿 (Atom)