米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。
当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。
2008年7月30日水曜日
アメリカ文化紹介~其の九十一
上の写真は一昨日のNYC Halfのレース後のゴールからイベント会場に行くまでの一コマです。
人間とは不思議なもので、このような人たちに会ったり、彼らの演奏する音楽を聴いたりすると、ふと体が軽くなったり痛みを忘れたりするのです。
そのような意味でも、非常にありがたい存在です。
というわけで、本日も昨日までの続きで、NYC Halfの紹介をさせていただきたいと思います。
今回のレースにおける戦略はいろいろ考えたのですが、まずPlan Aから入りました。
そのPlan Aとは「1時間23分のPace Groupに着いていき、起伏の多いCentral Parkを出たらGroupを抜けてペースをあげ、1時間20分切りを目指す」というものでした。
Central Parkを出ると上り坂はなく、ほとんどが平坦な道で、傾斜が非常にゆるい下り坂が少しあるという程度になるのです。
しかし、世の中そんなに甘くはなく、3マイル(約4.8キロ)地点の前でそのGroupから早々と脱落してしまいました。
そもそもそのPace Group自体が人込みのせいでペースをあげることが出来ず、人がばらけた時点でペースを上げたのだと思います。
そこがちょうど3マイルくらいで、そのペースアップについていけませんでした。
よって、その時点で奇跡でも起こらない限り1時間20分はおろか1時間23分も無理であるということが明らかになったのです。
というわけで、Plan Bに切り替えました。
Plan Bとは「Central Park内はとにかく粘り、そのあとは歯を食いしばって1時間25分を目指す」というものです。
というわけで、とにかく起伏の多いCentral Park内を粘ることにしました。
3マイル地点でゲータレードを、5マイル過ぎに水を取りました。
教わったとおり、紙コップの口を折り、口に流し込むようにして飲みました。
あまりうまく飲めず、かなりの量がこぼれてしまったのですが、水分が鼻に入って呼吸が乱れるということはありませんでした。
やはりこの方法が正しいということだと思います。
ただ、やはり給水をするとスピードが遅くなります。
その意味では、練習が必要ということでしょう。
タイムロスはまだいいのですが、一度スピードが落ちるとまた元に戻すのが結構大変なので、そのあたりがネックです。
また明日以降続けさせていただきたいと思います。
2008年7月29日火曜日
アメリカ文化紹介~其の九十
上の写真は昨日のNYC HalfのあとのNikeのテントです。
これはNikeの私設テントで、Nike Run Clubに入っていれば無料で入れます。
中では食べ物やJamba Juiceを含む飲み物が配られ、マッサージを受けることが出来ます。
そのほかに、バッグやビーチサンダルも配られていました。
それらもすべて無料です。
一銭も払っていないのに、最近身の回りにNikeグッズが増えてきました。
テントの中にはこれまでお世話になってきたスタッフ、Coach、Pacerがいるたので、このテントに入れば彼らに会うことが出来ます。
本当にNikeはマーケティングがうまいと、毎度のことながら感心させられます。
本日も昨日のNYC Halfの続きをさせていただきます。
トイレを済ましたあとは、入念にストレッチをしました。
僕は右の太腿の裏と左ひざが痛くなることがあるので、その周辺は特に念入りにストレッチをします。
これをしっかりやるかどうかで、痛みが出るタイミングがかなり違ってきます。
痛くなるときはなるのですが、それを少しでも遅らせることが出来れば、その分早く、気分よく走れます。
大会前のセレモニーみたいなものも多少はあったのですが、スタート前は緊張してそれどころではありませんでした。
気をつけることは
・スタート直後の込み合っているときに接触による転倒を避けること
・雨の影響で路面がぬれているので、坂でのスリップに気をつけること
・早めに自分のペースを作ること
・特定の箇所が痛くならないように、特に最初のほうは体のどこかに痛みが出ているかどうかチェックすること
・適切なタイミングで水分、栄養分を補給すること
・出来るだけリラックスし、レースを楽しむこと
などです。
幸いなことに、スタート直前に雨がやみ、しかも晴れ間は出ていないというコンディションになりました。
路面はぬれていて、湿度も高いのですが、気温はそれほど高くなく(おそらく20度前後)、暑いということはありませんでした。
長距離を走るのには決していいコンディションとはいえないのですが、夏という時期と、朝雨が降っていたことを考えると、まあまあのコンディションになったといえたと思います。
2008年7月28日月曜日
アメリカ文化紹介~其の八十九
本日はNYC Halfの本番でした。
結論から申し上げますと、タイムは1時間26分18秒でした。
これまでの自己ベストが1時間39分8秒なので、13分近く自己ベストを更新したことになります。
とはいっても、そのときは事前の練習の量が今回とは全然違うので、一概に比較は出来ませんが。
何とはともあれ、自己ベストを出せたことは本当に良かったです。
以前ちょっと触れさせていただきましたが、ひそかに1時間20分切りを狙ったりもしていました。
しかし、世の中そこまで甘くなかったようです。
それはレース前からわかっていたことではあり、1時間25分を目処にしていたりも下のですが、それをも下回ってしまいました。
それでも最低ラインであった1時間半を切ることは出来たので、最低限の目標はクリアできたということでしょうか。
これだけ走っていて1時間半を切れなかったら、普段走っているのは何のためなのか本当にわからなくなります。
そう考えると、とりあえずほっとした面もあります。
さて、本日ですが、朝4時過ぎに起きました。
それから朝食を取り、荷物をチェックし、5時過ぎに部屋を出ました。
ニューヨークは、頻度は落ちますが、深夜でも地下鉄が走っており、5時過ぎでも地下鉄があります。
しかし、地下鉄を降りてCentral Parkへ向かっていると、小雨が降ってきました。
このまさかの展開には本当に肝を冷やしました。
予報では午後に雨が降るかもしれないということだったのですが、朝6時前から雨が降り始め、Central Park内のスタート地点に着いた6時過ぎには、小雨どころか本格的な雨になってきました。
とりあえず荷物を預け、走る前の最後のトイレに行きます。
簡易トイレが所狭しと並べられているのですが、みんな並んでいます。
面倒ですし、待つのはいやなのですが、走る前にちゃんとトイレに行くことは非常に大事なのです。
というところなのですが、長くなりそうなので、また明日以降続けさせていただきます。
上の写真ですが、レース後のBattery Parkでのイベントの様子です。
残念ながらこのあと雨が降り、かなりの人が帰ってしまいました。
主催者側としては、残念でたまらないでしょう。
このあたりは、スポーツの難しいところであります。
2008年7月27日日曜日
アメリカ文化紹介~其の八十八
上の写真は昨日観に行ったBrooklyn Cyclonesの試合の様子です。
ご覧の通り、マイナーの試合とはいえ満員御礼で、立見席しか手に入りませんでした。
人気があるのはいいですが、ここまで来るともう少し控えめにしてくれればと思わないこともありません。
ただ、立見席とはいえ、3回終わってあいている席があったら座っても良いというチケットだったので助かりましたが。
明日に迫ったNYC Halfのために、「リラックスする」というテーマを掲げているのですが、どうせリラックスするのならリラックスせざるを得ない状況に自分をおこうと思い、じゃあ野球でも観に行くか、と思って行って来た次第です。
案の定、リラックスするのには絶好の環境でした。
非常にのんびりとした時間がそこにはありました。
さて、今日はNYC Halfの前日ということで、緊張感が高まる日でもありました。
Nike Run Clubには行ったのですが、2マイル(3キロ強)程度を走っただけで切り上げました。
レースの直前はこれくらいがちょうどいいそうです。
そのあと、友達の家に遊びに行ったのですが、洗濯の都合で明日のNYC HalfのTシャツを着て行きました。
するとエレベーターの中などで、やたら声をかけられます。
「ハーフマラソンを走るだって!?信じられないことをしようとしているね。でも大丈夫、お前ならきっと出来るさ!」といった感じです。
初対面なんですけど。。。
と思ってしまいそうですが、そう思っていてはアメリカでは生きていけません。
極めつけは友人のアパートのドアマンで、「おい若いの、ちょっと待て、それは何だ?」と呼び止められました。
怪しまれているわけではないことはわかっているのですが、ドアマンに呼び止められてそのまま通り過ぎるわけには行きません。
「明日これを走るのさ。」というと、「お前はとんでもないことをしようとしているな。」と一言。
「おっさんも一緒に走るかい!?」というと、太鼓腹をさすりながら「この腹じゃ無理だぜ。それに膝が悪いんだ。」とのこと。
続けて、「しかし俺は大事なことを知っている。それをお前に教えてやろう。今日は炭水化物をよく取るんだ。」といわれました。
「わかったよ、有難う。おっさんまたね。」というと、うしろから大きな声で、「もう一つ大事なことがある。オレンジジュースだ。今日の晩飯はパスタとオレンジジュースで決まりだ。これでお前は明日どえらいことをしでかすぞ。」と叫んできました。
「有難う、おっさん!」というのが一部始終でした。
このあたりののりのよさと気さくさはアメリカならではです。
このあと、Pasta Partyに行ってきましたが、そのあたりはまた日を改めて紹介させていただきたいと思います。
いよいよ明日はNYC Half本番です。
2008年7月26日土曜日
アメリカ文化紹介~其の八十七
上の写真は昨日のNike Run Clubのあとに行われたちょっとした講演会の様子です。
中央と右側に座っているのがGuest Speakerで、左側に座っているのが司会を務めたCoach Caneです。
誰でも参加できるのですが、やはり今週末のNYC Halfに出る人が多かったこともあって、マラソンやハーフマラソンといったレースの前にどのような準備をすればいいかという話が中心でした。
レース前は炭水化物を多めにとることが大事だそうです。
特に二日前からは炭水化物を中心にとることが強調されていました。
パスタなどがお勧めだそうです。
睡眠をしっかりとること、いつも着ている洋服を着たり、いつも履いている靴を履くことも大事だそうです。
何より大事なのが、リラックスすることです。
これが強調されることがアメリカらしい点であります。
そして、どのようにしてリラックスするかも考えられているところが、いかにもアメリカであります。
前日はどうしても緊張や不安が付きまとってリラックスできなくなってしまう、だから二日前から準備をしよう、ということのようです。
二日前にリラックスできて、よく睡眠を取れれば、前日の夜に緊張で眠ることが出来なくても大丈夫とのことでした。
僕は、実はこの考え方こそがリラックスする方法なのでは、と思っています。
そのほかに僕にとって有益だったのは、栄養補給の方法についての説明があったことです。
最初のほうは特にゲータレードやジェルなどの栄養補助剤を取る必要はないとのことでした。
個人差があり、その日の体調や天候にもよるが、10キロ過ぎくらいから栄養補助剤を取るべきだとのことでした。
重要なことは、ゲータレードとジェルを同時に取らないことで、それは成分がほぼ同じだからそうです。
つまり、ジェルを取ったら水を飲んでおいたほうがいいとのことでした。
また、当日は暑くなることが予想されるので、水は飲む以外に頭からかぶったり筋肉にかけたりして、出来るだけ体温を下げる(上げすぎない)工夫をすることも大事だそうです。
いよいよ本番まであと二日となりました。
僕は単なる市民ランナーに過ぎないのですが、どうせやるからには何事も真剣に取り組んだほうがいいと自分では思っています。
というわけで、講演で教わったように、今夜はリラックスして、十分に睡眠をとれるよう心がけたいと思います。
2008年7月25日金曜日
アメリカ文化紹介~其の八十六
上の写真は昨夜友人と食べに行ったハンバーガーです。
やはりアメリカに来たからにはハンバーガーをたまには食べなくてはなりません。
ハーフマラソン走る前にわざわざ食べるか、という声が聞こえてきそうですが。。。
8th Ave.と14th St.の角をちょっと南にいったところの、Corner Bistroという店だったのですが、結構おいしかったです。
しかもこのハンバーガー(Bistro Burger)で6.75ドルでした。
単なるハンバーガーで約700円と聞くと、「高い!」と思われるかもしれません。
確かに日本人的にはそうなので、僕も理解できるのですが、ちゃんとした(これはちゃんとしたハンバーガーなのです)ハンバーガーで、しかもニューヨークということを考えると、この価格設定は安い部類に入ると思います。
ハンバーガーに関して一つ残念だったのは、店が混んでいたせいかかなり手抜きをしていたようで、しかもミディアムレアを頼んだせいもあってか、あまりハンバーガーが暖かくありませんでした。
ちゃんとアツアツで出てきてくれれば、もっとおいしかったのになあと思います。
また、忙しかったことを差し引いても店の人がかなり無愛想で、水をくれといったのになかなか水を出してくれませんでした。
僕は、店員の態度など全く気にしないのですが、実際に水をもらえなかったのはちょっと残念でした。
しかも、店の混み具合と店員の態度を考慮するとどう考えても食べたあとすぐに店を出ざるを得ず、散々待って食べたと思ったらすぐに店を出た、という感じでした。
今考えればこういうときはチップをあまり弾まなくて良かったのかもしれません。
今度行くときは、混んでいないときにしたいと思います。
さて、ではハーフマラソンを走る前にハンバーガーなどというものを、しかも夜に食べていいのかというい事に関して多少説明しておきたいと思います。
確かにあまりいいことではないのかもしれません。
ただ、まだ当日まで4日あります。
何より、僕は意識のし過ぎが一番良くないと思っています。
2日前くらいからは本番を意識した食生活を送るべきだと思うのですが、あまり前から意識しても自分で自分を不必要に追い込んでしまいます。
というわけで、今回は「ハンバーガーOK」という判断を自分で下しました。
ちなみに普段であれば普通に2個くらい食べていましたが、1個でやめておきました。
2008年7月24日木曜日
アメリカ文化紹介~其の八十五
上の写真はHudson River沿いにあるNike Runners Stationの様子です。
ここでは、水やゲータレード、栄養補助食品(ジェルなど)などが安価で売られており、荷物を無料で預けられるロッカーや、Nikeの靴を無料で試し履き(そして走れる)出来るShoe Trialコーナーがあります。
Manhattanの南端にあるBattery Parkのちょうど北側に位置しており、ランナーをはじめ散歩をしてる人たちでにぎわっています。
Manhattanは世界のビジネスの中心であり、非常にせわしない街でもあるのですが、そこに住んでいる人たちはリラックスできるひと時を求めているのです。
そこを的確に狙うあたり、やはりNikeの見る目は凄いなあと思います。
さて、今度の日曜日のNYC Half Marathonに向けた話題を続けさせていただきたいと思います。
本日は走る前のストレッチです。
子供のころ、特に小学生のころまでは、人間は非常に体が柔らかいので、ストレッチをする必要性をほとんど感じません。
本当はしたほうがいいのですが、しなくても体が動いてしまうことは確かですし、何より本人がストレッチをしたときとしないときの差を感じないのです。
しかしこの年になるとそうは行きません。
僕は古傷などはないのですが、やはりこう毎日10キロ前後という距離を、時には全力で走ったりしていると、筋肉や関節が張ったり痛くなったりしてきます。
そういう経験をしていると、だんだんどこをどれくらい走る前に伸ばしたり動かしたりしたほうがいいかわかってきます。
これは体が硬くなり、柔軟性を失ってきた証拠ではあるのですが、前向きに捉えれば、それに対する対策を立てやすくなったということでもあります。
ハーフマラソンは21キロ強なのですが、どんなにストレッチをしっかりしても、そのくらいの距離を、しかも出来るだけ早く走ろうとしたときに、体のどこかが痛くならないということはまずありません。
しかし、走る前の準備体操をしっかりすることによって、痛みを軽減させたり、痛みが出るのを遅らせることは出来ます。
言うまでもないことですが、怪我の予防にもなります。
というわけで、準備運動をしっかりして本番に臨みたいと思います。
2008年7月23日水曜日
アメリカ文化紹介~其の八十四
上の写真は先日Futures Gameに行ったときの、新しいYankee Stadiumの様子です。
いまのYankee Stadiumは今年で最後で、来年からは新しいYankee Stadiumに移るのです。
場所は道を挟んだ反対側なので、今とほとんど変わりません。
さて、本日もあと数日に迫ってしまったNYC Half Marathonを紹介させていただきたいと思います。
昨日は走る前の栄養補給ということで、朝食をしっかりとることが大事であることを紹介させていただきました。
本日は走っている間の栄養補給です。
気温が30度を超えることも予想される中、給水が非常に大事になることは明らかです。
しかしこの給水というのが、実は簡単ではないのです。
テレビに映っているようなランナーは専用のボトルに入った専用のドリンクを飲んでいますが、我々一般市民ランナーはそうではありません。
紙コップに入った水かゲータレードです。
実はこれを飲むのが至難の業なのです。
走りながら紙コップの中身をそのまま飲もうとすると、ほとんど飲めません。
その代わり鼻に入ったり気管に詰まったりし、せきをしてしまいます。
その結果呼吸がかなり乱れます。
テレビに出ているようなランナーはストローがちゃんとついているボトルを使っているので、そのような事態を避けられているのです。
そこで市民ランナーはどうするかというと、紙コップの口を折りたたんで小さくし、口の脇から流し込むそうです。
僕はこれを一度もやったことがないのですが、これは練習をしないとなかなかうまくならないそうです。
ぶっつけ本番になりそうですが、何とかがんばってやってみます。
話は多少それますが、アメリカには一般的にはポカリスウェットやアクエリアスがなく、その代わりにゲータレードがスポーツ飲料として広く飲まれています。
アメリカ人は白いスポーツ飲料に抵抗感を覚えるそうですが、逆に日本人としては鮮やかな赤や黄色のゲータレードはかなり抵抗があります。
水だけではなくゲータレードも飲んだほうが良いとは思うので、本番では飲むことにしたいと思いますが、そんなところにもちょっとした障害があったりします。
本番では気にしている暇はないと思いますが、日常生活ではあの色はかなり気になります。
2008年7月22日火曜日
アメリカ文化紹介~其の八十三
上の写真はFutures Gameにおける、先日紹介させて頂いた(「アメリカ文化紹介~其の七十七」参照)New York YankeesのBrian Cashman General Managerとのものです。
New York Yankeesという世界で最も注目を集めるスポーツチームにおいて、オーナー、ファン、選手、それ以外のいろいろな人たちからさまざまなプレッシャーを受けながら仕事をしている、今世界で一番大変な仕事をしている人の一人かもしれません。
それだけやりがいがある仕事であることは確かだと思うのですが、そのプレッシャーの中で休みはクリスマス休暇のみ、電話には24時間いつでも出るというのは凄いと思います。
僕もそれくらいになりたいのですが、そうなったらなったで大変なんだろうなあとたまに思ったりします。
世界一の重圧の下で、世界一楽しい仕事をし、世界一、ではないですがかなりいい給料をもらう、人生の中で一度は体験してみたいものであります。
さて、最近はどうしても今週の日曜日に迫ったNYC Half Marathon(「アメリカ文化紹介~其の八十」参照)のことばかり考えてしまいます。
本当はベストタイムを出すことだけを考えたいのですが、そうもいかないのが現状です。
なぜなら、気温30度を超える猛暑の中でのレースになる可能性が高いからです。
よって、第一の目標は、完走すること=途中で倒れないこと、にしたいと思います。
そのためにまず大切なことは、体調管理です。
暑くなくても大切なのですが、暑いときにはより神経を使わなくてはなりません。
まず、当日の朝食をしっかりとらなければなりません。
走るときは体が軽いほうがいいのは確かです。
しかし、何も食べないと力が出ません。
マラソンほどではありませんが、ハーフマラソンもかなり体力を使います。
体力がなくなると、想像を絶するくらい体が動かなくなります。
しかし、かといって消化が悪いものを食べると体が重くなってしまいます。
先日話をしたアメリカ人のRunning Coachが、餅がいかに走るために優れた食べ物かという話をしていました。
本人も餅が大好きだそうで、粘りがなければ走っている間に食べたいといっていました。
というわけで、成功への第一ステップは「朝ごはんをしっかり食べましょう」にしたいと思います。
2008年7月21日月曜日
アメリカ文化紹介~其の八十二
上の写真は先日Futures Gameを観に行ったときの試合前の練習の様子です。
しかし写真に写っているのは、Futures Gameに出場していた選手ではありません。
練習に参加していたOzzie Smith選手です。
Futures Gameのあとの往年の名選手によるソフトボール大会に出場するために球場に来ていて、練習にも参加したということだったようです。
Ozzie Smith選手は1996年に引退した遊撃手で、現役時代はオズの魔法使いといわれた鉄壁の守備を誇っていました。
その守備は大リーグの長い歴史の中でもトップクラスのものであり、史上最高の遊撃手という評価もあるほどです。
特にグラブ捌きは秀逸そのもので、僕が見た練習の中でもその華麗なグラブ捌きを垣間見ることが出来ました。
僕は子供のころ遊撃手をやっていたこともあったのですが、遊撃手をやっている、あるいはやったことのある人にとってはOzzie Smithという人は特別な存在です。
現役時代のプレーをこの目で見ることが出来ていたらなあ、と思っていたので、すでに引退しているとはいえ、そのプレーを目の当たりに出来たことは貴重な経験です。
そのあたりもオールスター期間の良かったことの一つですし、大リーグの勝負さ上手さを垣間見られたところでもありました。
さて、ここ数日のニューヨークですが、非常に暑いです。
昼間外に出ていると、本当にうだるような暑さです。
今日も最高気温は35度を越えていました。
暑さに対しては、日本とアメリカで対応がかなり違います。
日本とアメリカの一般的な違いの一つに、日本は「我慢をする」、アメリカは「我慢をしない」あるいは「どうすれば我慢をしなくて良いか考える」というのがあります。
日本では暑いときにはまずそれを我慢しますが、アメリカではそういうことはありません。
まず、昼間の暑さが厳しい時間帯は外に出ません。
Nike Run Clubでも暑い日はメニューがかなり軽めになります。
そして、こまめに水分を取ることをすすめられます。
水分を少し取らなかっただけで強制に取らされることもありますし、暑い中長い距離を走ろうとすると、真剣に止められます。
というわけで、昼間は普段よりは人出が少ない週末のニューヨークであります。
アメリカ文化紹介~其の八十一
上の写真は先日遊びに行ったときのGoodspeed Yang君とのものです。
Goodspeed君は昨夏にUniversity of Pennsilvaniaで行われたSIIBSというサマープログラムであった友人です。
今Bostonでインターンをしているとのことなので、Bostonまで遊びに行ってきました。
約一年ぶりにあったのですが、最初にアメリカにきたときに仲良くなった友達ということもあり、話はつきませんでした。
おいしい中華料理の店に連れて行ってくれたので、おなかも一杯になり、まさに至福のひと時でした。
ちなみに、Minor Leagueの話にもなったのですが、Goodspeed君も上司に誘われてMinor Leagueの試合を観に行ったそうです。
思った以上に盛り上がっていて驚いたということでした。
皆さんも機会があったら安くて気軽に楽しめるMinor Leagueの試合に是非足を運んでみてください。
さて、交通手段ですが、今回はMegabusを使いました。
Megabusは最近出てきたバス会社のようで、Chinatown Bus(「アメリカ文化紹介~其の三十八」参照)に似ています。
ただ、Chinatownbusより、
・ニューヨークでの出発地点がChinatownではなくPenn-Stationであるため、利便性が高い
・車内に入っている無線LANが無料でつかえる
・車内がきれい
という点で優れています。
僕は初めてMegabusを使ったのですが、確かによかったです。
車内では僕も含めてパソコンを開いていじっている人が多かったです。
行きは自己渋滞の影響もあり、結局5時間くらいかかったのですが、昼寝をしてパソコンをいじっていたりしたので、あまり気になりませんでした。
もともと遅れる可能性が高いと踏んでいたせいもありますが。
値段は片道16ドルでした。
以前Chinatown Busを使ったときは10ドルでいけたのですが、これは原油価格高騰の影響だそうで、今はChinatown Busも15ドルくらいします。
このあたりは飛行機同様、燃料価格の高騰の影響は避けられないということでしょうか。
ニューヨークにいるうちに、またMegabusを利用して格安旅行を楽しんでみようと思います。
2008年7月20日日曜日
アメリカ文化紹介~其の八十
上の写真は先日の大リーグのオールスター当日のNiketownの様子です。
ご覧のように、回転扉から店内に入った瞬間に野球観戦の代名詞ともいえるCracker Jackが飛んでくるというわけです。
このあたりの商魂のたくましさはさすがです。
さて、昨日ちょっとした出来事がありました。
7月27日にNYC Half Marathonが行われ、僕はそれに参加するための抽選に応募していたのですが、なんと当たってしまったのです。
というわけで、今度Half Marathonを走ることになってしまいました。
走ってみたかったのでよかったのですが、いざ走るとなると今度はちょっと怖くなってきたりもしているのです。
というのも、今ニューヨークは当然真夏であり、最高気温は毎日当然のように30度を越えています。
スタートは朝7時ですが、走っている間に30度を超える可能性は十分にあります。
そもそも、僕の経験では走るのに一番いい気温は10度台なので、最低気温ですら20度を越えている現在の気候は条件としては最悪の部類に入るのです。
コースは平坦であり、その点では足腰に負担がかからないいいコースなのですが、やはり気温の高さはかなりの難題になりそうです。
しかもどうせ走るからには今までの自己最高である1時間39分08秒を更新したいわけで、逆に最近これだけ走っていて自己最高を更新できないとなると、それこそ何のために最近走っているのかわからなくなるわけです。
本当は1時間20分を切りたいのですが、この悪条件の中であまり無理をすると倒れたりしかねないので、とりあえず1時間30分を切っての自己記録更新を目標にしたいと思います。
あとは当日風が吹かないことを祈るのみです。
適度な風が吹いてくれれば体の余計な熱を飛ばしてくれるのは明らかなのですが、風が吹く分だけ体を支えるのがつらくなるからです。
苦手な給水が鍵を握るのは確実なレースになりそうです。
というわけで、否が応にも走ることに今まで以上に気合を入れざるを得ない状況になってしまいました。
あと一週間ではありますが、現時点では結構コンディションは整っているので、このまま状態を上げていきながら本番に臨みたいと思います。
2008年7月18日金曜日
アメリカ文化紹介~其の七十九
上の写真は先日Futures Gameに行った(「アメリカ文化紹介~其の七十八」参照)ときにもらったソフトクリームです。
たいしたものではないといえばそれまでですが、アイスクリームとかソフトクリームとかいったものは、いつになっても憧れの的であります。
さて、先週の土曜日は僕の誕生日でした。
とうわけで、誕生日会を開きました。
アメリカでは誕生日を迎えた本人が誕生日会を企画するというのが普通のようなので、それにしたがってみたわけです。
場所はいくつか探してみたのですが、せっかくなのでマンハッタンにある日本居酒屋にしました。
アメリカでは日本食というとまずSUSHIになります。
逆に、それ以外のものは実は食べたことがない、という人がかなり多いというのが実情です。
実際に、誕生日会に来てくれたアメリカ人たちは戦々恐々でした。
まず、「今日はあまりおなかが減っていない」とか「あまり酒は飲めない」とか最初に予防線を張ります。
いつものことなので気にしませんが、食べ物や飲み物を注文するときには周りの様子に気を配っておかないと、余ったり足りなくなったりします。
ちなみにアメリカ人は自分が食べる量に達するとすぐに食べるのをやめてしまうので、残したくない場合には注意が必要です。
しかし、いざ会が始まるとそんな不安は吹っ飛びました。
鰻は食べないといっていた友達は鰻巻きを食べてこんなにおいしいものは食べたことがないというし、日本酒を敬遠していた友達はあおるように日本酒を飲んでいました。
正直なところ、みんなが喜んでくれるかどうか不安だったので、ほっとしました。
そのあとは2次会というほどでもないのですが、友達の友達が開いているパーティーに行きました。
さすがにニューヨークの高級マンションだけあって、そのつくりはしゃれていました。
そこでインド人に話しかけられたのですが、彼曰く、「俺は日本文化に興味がある」とのこと。
どの程度かなあと思っていたのですが、戦国時代と明治時代を中心に歴史を散々語りまくったあと、「俺が一番好きなのは『古池や蛙飛び込む水の音』だ」といわれました。
さすがにこれにはびっくりしました。
自称日本通にはたくさんあってきましたが、このレベルには滅多にお目にかかれません。
思い出の多い誕生日でした。
アメリカ文化紹介~其の七十八
上の写真は、大リーグのオールスター期間中にヤンキースタジアムのすぐ外に開設されたバッティングケージの様子です。
これは、Modell'sという野球関係のグッズの店とNikeが協力してオールスター期間中に運営しているものだそうです。
ここではただでバッティング練習(一人6球)をさせてくれる上に、バッティング練習をするとソフトクリームがこれもただでもらえます。
というわけで、やらないわけにはいきません。
ボールはマシンから出てくるのですが、僕はマシンが苦手でいつもタイミングが合いません。
こういうときにはどうしても格好をつけたくなるものです。
「いいところを見せてやろう」と思う反面、「空振りしたらどうしよう」とかなりびびっていました。
ところが、なぜかその時に限って調子が良く、ことごとくミートすることが出来ました。
4球目くらいから拍手が起こってきて、最後の球をジャストミートしたときには今まで受けたことのないほどの拍手を受けました。
そして、終わったあとは子供たちに「握手をしてくれ」といわれたので、握手をしてきました。
はっきりいって、ヒーロー気分です。
子供たちからあんな羨望のまなざしで見られたことは、今までありません。
人からほめられたり、拍手を受けたりすることは、いくら年をとっても嬉しいことです。
さて、大リーグのオールスターはその試合自体もとても面白いのですが、そのほかにもいろいろと見所があります。
まず、前述のとおりNikeはグッズ用品店と提携してプロモーションを行っています。
それが同時にソフトクリーム事態の宣伝になっていることも明らかです。
そのほかにもスナックや飲み物が球場の外で配られています。
オールスターを利用して、ここぞとばかりに宣伝をしているのです。
Niketownでは店に入った瞬間にCracker Jackが飛んできますし、ポスターを配ったりもしています。
一人一つまでなどというけちな縛りはなく、欲しい人はいくらでも持っていきます。
配るほうも、もらってくれるのならいくらでもあげるといわんばかりです。
日本でもないことはないと思うのですが、ここまで気前がいいのはアメリカならではだなあと思います。
僕はいろいろもらえたのはいいのですが、日本人の性でもらったものは残さず食べないと気が済まないので、ちょっと胸焼けがしてしまいました。
アメリカ人はいらないと思うと、残っていてもすぐに捨ててしまいます。
郷に入っては郷に従えとはいいますが、このあたりは抵抗があるところです。
2008年7月16日水曜日
アメリカ文化紹介~其の七十七
上の写真は先日行った大リーグのオールスターのFutures Gameの様子で、一緒に写っているのはPhilladelphia PhilliesのPat Gillick General Managerです。
試合前に球場内を散策していたところ、どう見ても大リーグの各球団のスカウトたち、という一団がいました。
「この人たちがスカウトなんだ」と思ってじろじろと見ていたところ、どこかで見たことのある顔がいくつかありました。
その中にNew York YankeesのGeneral ManagerであるBrian Cashmanと、前述の Gillickがいたのです。
Cashmanは松井選手、井川選手を獲得したGMですし、GillickはMariners時代にイチロー選手を獲得したGMです。
両者ともワールドチャンピョンに複数回輝いており、経験、実績ともに抜群で、大リーグの大物中の大物といえるでしょう。
こんな人たちに会えるとは思ってもいなかったので、久しぶりに体中が震えるほど緊張してしまいました。
Futures Gameとは現時点ではマイナーにいる選手たちのオールスターです。
マイナーの各リーグにはそれぞれのオールスターがあるので、Futures Gameはマイナー全体のオールスターといえます。
近い将来メジャーで活躍することが嘱望されている金の卵たちばかりで、コアなメジャーファンにとってはたまらない一戦です。
ただ、チケットが高かったせいか、あまり人は入っていませんでした。
その点も僕にとっては好都合であり、先ほど紹介させていただいたようなセレブたちに至近距離で接することができたのです。
Futures Gameのあとには往年の名選手たちによるソフトボール大会もあったので、そちらのほうをむしろ楽しみにして、昼の暑い時間帯は外出を避けたファンも多かったのかもしれません。
いずれにせよ、期待していた試合の中身以外にも収穫の非常に多いイベントでした。
MVPにはBoston Red SoxのLin選手が輝いたのですが、Red Soxとライバル関係にあるYankeesの地元New Yorkだけあって、Lin選手の表彰とインタビューの時にはすさまじいブーイングが飛んでいました。
オールスターなのにそこまでするか、という感じでしたが、あらためてニューヨークという場所の特性を思い知らされた気がしました。
2008年7月15日火曜日
アメリカ文化紹介~其の七十六
上の写真は昨日行った大リーグのオールスターのFutures Gameの様子です。
また後日詳しいことを紹介させていただきます。
さて、今日は昨日の続きです。
僕は、相手に呼び止められたときに一瞬止まりそうになったのですが、相手の意図を察してそのまま歩き続けました。
相手はかなり体が大きく、筋肉質でもあったので、怖かったことは確かです。
しかし、昨日述べたような理由で暴力を振るってくることはまずありえないと判断しました。
周りに人もたくさんいたので、それで精神的に助けられていたことは確かです。
かなりしつこかったのは確かですが、しばらくするとあきらめてもと来た方向に戻っていきました。
実は数日後に僕の友人も同じ目にあって、80ドル払ってしまったようです。
しつこいようですが、絶対にお金を払ってはいけません。
まず、お金を払う必要はありませんし、お金を払うと、支払ったお金以外にも多くの弊害が生まれます。
まず、同じような手口で他の仲間が狙ってきます。
向こうは、カモとして認識するからです。
当然ですが、逆もまた真なりで、一度振り切ると、次に狙われる確率は小さくなります。
次に、このような場合に誰かがお金を払ってしまうと、他の人たち、特に日本人が狙われやすくなります。
日本人は一番を金を持っていて、しかも一番お金を払ってしまいやすいからです。
最後に、彼らのため、そして社会全体のためになりません。
どこでどういう調査をしたのかは知りませんが、このようにして支払われたお金はほぼすべてドラッグの購入資金になるという調査結果があるそうです。
彼らは生活をするためではなく、ドラッグを買うための資金を捻出したいのです。
かなり間接的ではありますが、お金を払ってしまうことは、ドラッグ購入を手助けしていることになるのです。
アメリカでは暴力や銃使用が当たり前だと誤解されている方もいるようです。
確かに、日本に比べるとそういうことは多いのかもしれません。
しかし、アメリカは同時に訴訟社会です。
面倒なことになると、彼らの生活自体が危険にさらされます。
そのあたりはアメリカ人は日本人よりも意識が高いので、訴訟リスクには非常に敏感です。
日本ではあまり意識されないことですが、人間には常に社会的責任というものがあります。
自分自身がアメリカでの時間を楽しむためにも、そして社会的責任を果たすためにも、このような事態に遭遇したときに冷静に状況を判断し、毅然とした態度をとり、合理的な判断をすることが望まれます。
2008年7月14日月曜日
アメリカ文化紹介~其の七十五
上の写真も昨日行ったNBA Storeのものです。
僕がファンであるBen Wallace選手の手形があったので、自分の手と比べてみました。
やはり桁違いの大きさです。
さて、今日は紹介させていただきたいことが山ほどあるのですが、大事なことから先に紹介させていただきたいと思います。
最近身近でちょっとした出来事がありました。
マンハッタンを歩いていたときに、アメリカ人とすれ違いざまに体が触れ合いました。
そしてその時にその人は眼鏡を落としてしまいました。
僕は「Sorry」と言って謝ったのですが、「大丈夫だ」というような感じだったので、その場を立ち去りました。
するとあとから追いかけてきて、「眼鏡が壊れたから弁償してくれ。」と言ってきました。
結論から先に述べさせていただきますが、絶対にお金を払ってはいけません。
この場合すべきことは、そのまま歩き続けることです。
すぐにあきらめて追ってこなくなります。
以下アメリカ人の弁護士の友達などから聞いてきた話をまとめさせていただきます。
まず、前提として、こちらに責任はないのでお金を払う必要はありません。
体が触れたのはお互いの責任であるにしても、眼鏡を手に持っていて、それを落としたのは、持ち主の責任です。
もしお金を払う必要があるのであれば、それなりの場所で解決すべきです。
しかし、この場合明らかに相手は日本人をターゲットにしてお金を取りに来ています。
よって、こちらがどんな論理展開をしようと向こうには関係ありません。
つまり、話し合いを始めた時点で向こうの術中にはまっているのです。
なので、歩き去るしか方法はありません。
向こうは暴力に訴えるような雰囲気を出して脅してくるかもしれません。
しかし、人前で暴力を振るうようなことをすれば分が悪くなるのはわかっていますから、脅すことはあっても、暴力を実際にふるうことはありません。
そんなことをして裁判沙汰にでもなったら損をするに決まっているからです。
アメリカだと銃を突きつけられると思う方もいるようですが、そのようなことはまずありません。
では、周りに人がいなかったらどうなるでしょうか。
この場合も同じで、相手を傷つけたら跡が残るので、そのようなことはしません。
逆に財布を出した瞬間に財布ごと奪われかねません。
財布を出した時点で「カモ」と認識されるからです。
向こうはとにかくお金がほしいのです。
特定の人から取りたいわけではないので、やりにくい相手だとわかった瞬間に、次の相手を探し始めるのです。
長くなりましてので、明日に続けさせていただきますが、どこで誰がこのような目にあうかわからないので、十分注意してください。
2008年7月13日日曜日
アメリカ文化紹介~其の七十四
上の写真は今日通りかかったNBA Storeのものです。
ニューヨークの中心にあるのでよく通るのですが、今日は中にも入ってみました。
僕はNBAも好きなのですが、NBAファンにとっては夢のような場所です。
さて、昨日でMTA(ニューヨークの公共交通機関)の紹介を終わりましたが、MTAのバスで今日ちょっとした出来事があったので紹介させていただきます。。
家に帰ってくるときだったのですが、僕が降りる停留所の前で押しボタンを押し、「stop request(次の停留所で止まってくださいという合図)」を出しました。
ところが、そのバスは平気でその停留所を通り過ぎたのです。
急いで「stop requestを出したじゃないか。止まってくれ。」と言ったのですが、完全に無視されました。
すると僕の後ろに並んで降りようとしていたおばあさんも「何をやっているんだ、何で止まらないんだ。早くバスを止めてくれ。」と言い始めました。
運転手はやっと「本当にうるさいなあ」という感じで、「俺は停留所でしか止まらない、次まで待て。」と言いました。
おばあさんは「何を言っているんだ、stop requestが出ていたじゃないか。」と言ったのですが、また無視です。
おばあさんはかんかんに怒り、「あんたのミスだ、どうしてくれる。」と言いました。
それに対して運転手はなんと「元の停留所に戻りたければ反対方向へのバスに乗れ。必要ならトランスファー(乗換券)を出してやる。」と言いました。
当然のことながら、おばあさんは「じゃあそれにかかる時間はどうしてくれるんだ。」と言いました。
またもや運転手は無視していました。
ニューヨークのバスは停留所間の距離があまりなく、せいぜい数百メートルです。
しかし、おばあさんにとっては大変な距離でしょうし、バスを待つとしても、土曜日ということもあってバスはそんなに頻繁に来るとは限りません。
何より、運転手のミスであることは明らかです。
こんなに質の悪い運転手には初めて会いました。
おばあさんはバスを降りたあと、「あの運転手絶対に訴えてやる。」と言っていました。
ちなみに、当然人によりますが、裁判大好きのアメリカでも、普通はこの程度のことでは簡単に訴えたりはしません。
ただ、これをMTAに報告すれば運転手がくびになる可能性はあると思います。
実損はほとんどないのですが、ちょっといやな出来事でした。
アメリカ文化紹介~其の七十三
上の写真は僕がいま住んでいる部屋の最寄り駅です。
ご覧のとおり今僕はColumbia Universityの近くに住んでいるのです。
友人のへやをSubletしているのです。
マンハッタンの西北に位置するのですが、なかなかいいところです。
以前は治安が相当悪かったらしく、今もその面影は残りますが、基本的には治安の問題はもうありません。
さて、今日はニューヨークの地下鉄の紹介の最終回です。
「日本人はエスカレーターに乗っているときも歩き、少しでも時間を節約する。それほど仕事に追われているが、そのようなことはアメリカ人にとっては信じられないことである」というような記事を以前読んだことがあるのですが、ニューヨークの人々のなかには、当然のごとくエスカレーターを歩いて移動する人がいます。
このような姿を見ていると、結局アメリカも日本も同じだなあと思ってしまいます。
また、日本ではエスカレーターの片側半分に人が立ち、反対側半分を歩く人が通るという習慣が根付いていますが、意外にもアメリカはその大原則を破る人が大勢います。
つまり、縦に並ばずに平気で横に並んでエスカレーターをふさぐのです。
片側に人が立つという習慣はもともと欧米から日本にもたらされたものだと思っていたのですが。
しかも、アメリカのエスカレーターは日本のそれより多少幅が狭い気がし、あるいはアメリカ人のほうが体格が良いからかもしれませんが、人が二人並ぶと非常に窮屈になります。
つまり、片側半分に人が立っていると非常に抜かしにくいのです。
そうなるとエスカレーターは一気につまり、振り返ると後ろには渋滞が出来ているという羽目になります。
非常に小さいことなのですが、急いでいるニューヨーカーは怒り出したりするので要注意です。
そんなわけで、いろいろなれないニューヨークではありますが、地下鉄やバスを有効活用して過ごしております。
日本に比べれば湿度は低いものの、夏が暑いことには変わりなく、日々汗だくになりながら過ごしております。
夕立も多く、運が悪いとびしょぬれになりますが、川に挟まれていて風が強いこともあって雨のあとは気温がぐっと下がります。
日本同様、ニューヨークの夏もこれからが本番といった感じです。
2008年7月12日土曜日
アメリカ文化紹介~其の七十二
上の写真も昨日に引き続き、ニューヨークの地下鉄の様子です。
地下鉄の構内は日本に比べるとむしろ狭いくらいです。
さて、今日は昨日の続きでニューヨークの地下鉄の紹介です。
ニューヨークでの地下鉄のもう一つ困ったところは、週末になると頻繁にダイヤが変わることです。
深夜も走っているのでメンテナンスなどを週末にやっているということでしょう。
日本のようにアナウンスがいちいちあるわけではないので、気が付くと電車が快速のはずの電車が各駅に止まっていたりします。
また、車内の様子ですが、やはり日本に比べて汚いことは否めません。
これは地下鉄に限ったことではなく、ニューヨークは全体的に汚いのですが、地下鉄も以前よりきれいになったとはいえ、まだまだ汚いです。
特にこの時期は気温が高いこともあり、悪臭がすることがあります。
椅子も単なるプラスティックですわり心地は悪いですし、日本の電車に比べて防音がされていないので、かなりうるさいです。
非常にダイナミックに揺れるので、乗り心地もいまいちです。
乗り換えはかなり面倒で、その点は日本の地下鉄といい勝負ではあると思うのですが、冷房が全く入っていないため、この時期は乗換えをするだけで汗だくになったりします。
そんなニューヨークの地下鉄ではありますが、ニューヨークの人々の足になっていることは確かであり、深夜も走っていて、ラッシュ時にも日本(東京)ほどは混まないなど、良い点もたくさんあります。
特に深夜走っているのは非常に大きいですね。
その地下鉄に乗っているニューヨークの人々の様子ですが、まず音楽を聴いている人が多いです。
本を読んでいる人やゲームをやっている人も多く、このあたりは日本と変わらないところかもしれません。
バスのときにも紹介させていただきましたが、寝ている人も結構いて、だんだん日本に似てきているのかなあという感じもします。
以前日本人が通勤の際にエスカレーターに乗っているのに更にエスカレーターを歩いて移動したり、乗り換えのときに走ったり(そんなにいないとおもうのですが)することを紹介し、日本人はなぜこんなに働くことに一生懸命なのかというような記事を読んだ覚えがあるのですが、実際にはニューヨークでも良く見かける光景です。
一般的に、特に通勤時は、人々の歩くスピードは非常に速く、みな時間を少しでも節約しようとしているようです。
また長くなりましたので、もう少し続けさせていただきたいと思います。
2008年7月11日金曜日
アメリカ文化紹介~其の七十一
上の写真はニューヨークの地下鉄です。
そんなに多くはないのですが、写真の右下に見えるように日本語での注意書きもあり、そのあたりにニューヨークの国際性をうかがわせます。
外国人が日本に来て困るのが、英語表記の少なさです。
英語表記そのものが非常に少ないうえに、字が小さいので近づかないと見えないのです。
そのあたりは日本の国際性の乏しさが指摘されているところであり、これから取り組むべき課題なのかもしれません。
アメリカの場合は世界共通語の英語なので、何もしなくても問題はないのかもしれませんが。
さて、先日はニューヨークのバスについて紹介させていただきましたが、今日は地下鉄を紹介させていただきたいと思います。
地下鉄の毎日のように使わせてもらっているまさにニューヨークの足であります。
言うまでもないことですが、車と違って信号も渋滞もないので、とにかく早く移動出来ます。
しかも、深夜も走っているので、終電などを気にする必要がありません。
治安面は、もちろん日本のように安全ではないので気をつけるに越したことはありませんが、以前に比べてかなり改善されたようで、普通にしていればまず危ない目にあうことはないようです。
とはいっても、日本の地下鉄と比べるとだいぶ見劣りすることは否定できません。
まず、ダイヤがめちゃくちゃです。
時間通りに来ることがないのは当然なのかもしれませんが、全然来ないと思ったら三本続けてきたり、しかも何のアナウンスもないので次善策を講じることも出来ない有様です。
当然時間の計算も出来ず、日本のように特定の時間に特定の場所につくことを目指していくことは不可能です。
また、一昔前の日本ではありませんが、駅のホームはこの時期蒸し風呂そのものです。
日本のような殺人的な通勤ラッシュはないのですが、たまに空調が入っていない(壊れている?)車両があり、その車両に当たるとそこは地獄以外のなにものでもありません。
本当に息をするだけでめまいがしてきそうなほどです。
そんなわけで、夏の間だけとはいえ、地下鉄に乗るためには大きな覚悟を一つ決めなければいけません。
長くなりそうなので、また明日以降続けさせていただきたいと思います。
2008年7月10日木曜日
アメリカ文化紹介~其の七十
上の写真は先週本屋に行ったときのものです。
Mangaとあるのは言うまでもなく漫画のことです。
アメリカではSushiが非常に人気があるということは先日紹介させていただきましたが、漫画やアニメも非常に人気があります。
アメリカでは本屋での立ち読みが容認されている、というか椅子とかソファーがあって、そこでくつろぎながら読めるようになっているのですが、漫画コーナーの周りでは座り読みをしている人がたくさんいます。
当然すべて英語で書かれているのですが、英語訳を見るとちょっと違うなあというものも結構あります。
特にいわゆるギャグ漫画は日本語の言い回しが重要な部分を占めていることもあり、またどのようなギャグが面白いかは国によってだいぶ違うので、きちんと通じているのか不安になったりもします。
しかし、ストーリー自体が面白いことは万国共通のようで、特にドラゴンボールなどは非常に人気があります。
アメリカではどうか知りませんが、ヨーロッパを始めサッカーが盛んな国々では、キャプテン翼が大人気なのは有名な話です。
以前ヨーロッパに旅行に行ったときは、ホテルでテレビのチャンネルを回すと必ずといっていいほどキャプテン翼をやっていました。
僕の周りでは、むしろアメリカ人の友達のほうが僕より日本の漫画やアニメに詳しかったりして、「今どんな漫画がすきなんだ?」と聞かれ、「今はもう漫画は読んでいない。」と答えると、「あんなに面白いのに、何で読まないんだ。」と言われたりします。
日本では大人になるにつれて漫画からの距離が離れていく傾向があると思うのですが、アメリカではある程度の年齢になってから日本の漫画の面白さに気づくことも多いらしく、そうなるとそのあともずっと読み続ける、ということになるようです。
アメリカ人の友達の家に行ったらルパン三世の「カリオストロの城」のDVDがおいてあったことがありましたし、ポケモンも、僕は全くわからないのですが、アメリカでは大人気のようです。
僕は漫画やアニメではドクタースランプとルパン三世くらいしかわからないのですが、ルパン三世などは世界史をとてもうまく取り入れたりしているので、そのあたりも人気がある原因かもしれません。
自分が余り興味がないことでも、日本の文化がアメリカで人気があるというのはとても嬉しいことであり、大変誇らしく思ったりもします。
2008年7月9日水曜日
アメリカ文化紹介~其の六十九
上の写真は今日行った世界最年少プロドラマーOnitsuka Taiga君とのものです。
セッションはManhattanのUptownにあるSmokeというJazz Barで行われました。
一応予約をしていったのですが、時間ぎりぎりに行ったため危うく入れなくなりそうでした。
客の大半は日本人でしたが、中にはテレビで見たことがあるような人も何人かいて、その注目度の高さをうかがわせました。
日本のテレビ局かアメリカのテレビ局かは知りませんが、取材に来ていたテレビ局もあったようです。
僕は正直なところジャズもドラムもわからないのですが、それでも9歳の子供がここまでやるかと言うほどすごかったということはわかりました。
しかしいったんドラムを離れるとご覧のとおり9歳の子供であることに変わりはなく、普通の小学生です。
いったいこの体のどこからあんなパワーが出てくるのかと思ってしまいます。
このSmokeというジャズバーには初めて行ったのですが、ニューヨークだけあって食べ物もおいしく、本当にびっくりしました。
ジャズバーということで、料理にはあまり期待していなかったというのが本音です。
また行きたいなあとも思いますが、そこもニューヨークだけあってかなり値が張るので、そう簡単には行けなさそうです。
何はともあれ、Taiga君にはこれからますます大きくなって、世界に豪快に羽ばたいていただきたいものです。
なかなかニューヨークになじみきれない今日このごろではありますが、こういうことがあるとやはりニューヨークに来てよかったなあと思います。
今日もNike Run Clubには行ったのですが、Taiga君のジャズを聴きにいくために少し早めに行って、一人で走りました。
Central Parkをほぼ一周(約10キロ)したのですが、最近毎日のように走っているせいか、他の人を抜くことはあっても抜かされることはほとんどなくなりました。
ペースも自分で保てるようになりましたし、スピードを上げたいと思うときにあげられるようになりました。
そんなわけで、ちょっとだけではありますが、走るのが楽しくなってきたことは確かです。
これからも、出来る限り走り続けたいと思います。
2008年7月8日火曜日
アメリカ文化紹介~其の六十八
上の写真は今日行ったスポーツバーです。
今日は夕方6時から友達と走りに行きました。
友達というのはNike Run Clubで友達になった人たちです。
Nike Run Clubに行ったのはそもそも友達作りが目的だったので、その意味ではその成果を確認できた一日でした。
5マイル(約8キロ)ほど走ったのですが、ペースがそこまで早くなかったこともあり、もうこのくらいの距離はなんとも思わないようになりました。
しかし驚いたのはその走り方で、Hudson River沿いのBattery Parkの横にあるNike Running Stationからスタートしたのですが、途中でWall Street近くの路地まで入り、わずかな距離でしたが道を渡るときに2車線ある車道の真ん中を走ったりしました。
僕は怖くて仕方がなかったのですが、僕の友達は全く問題ないといった感じでした。
走った後はみんなで上の写真のスポーツバーに陸上のオリンピック予選を見に行きました。
さすがオリンピック超大国のアメリカだけあり、選手のこともみんな良く知っています。
日本では陸上のオリンピック予選を観るためにどこかに行くなどということはありませんでした。
そしてここで一つ驚いたことがありました。
僕はお酒が飲めないのでオレンジジュースを頼んだんですが、支払いをしようとすると、「Don't worry about orange juice.」と言われました。
これは「ただでいいよ、お金は要らないよ。」と言う意味です。
僕の友達もビールしかたのまなかったので、4人で入って最初の注文では3つしか注文していないことになります。
というわけで僕はただでそのバーにいたことになります。(その分チップを置いてきましたが)
これには僕の友達もびっくりしていて、こんなことは初めてだと目を丸くしていました。
前何かの記事で飲料のコストを比較したものがあり、そこではビールはかなりの低コスト、オレンジジュースはかなりの高コストとなっていたそうです。
アメリカに来て1年たちますが、いまだに日常生活の中では驚くことばかりです。
Nike Run Clubで知り合った友達と一緒に店に入ったのは初めてでしたが、今後ともこの輪を広げていきたいと思います。
2008年7月6日日曜日
アメリカ文化紹介~其の六十七
上の写真は昨日のCentral Parkの様子です。
曇り空でしたが、その分気温も余りあがらず過ごしやすい日ではありました。
そして三連休の真ん中の日だというのに、今日も朝から曇り空で、昼からは雨も降ってきました。
そんな中今日も朝からNike Run Clubに行ってきたわけです。
今日は8.4マイル(約13キロ)走ったのですが、非常に調子がよかったです。
気温が低く(おそらく20度前後)、日が照っていなかったのも大きかったと思うのですが(直射日光に当たるとあっという間に体力を消耗します)、今日ほど調子がいいことは珍しいというほどの調子でした。
普段であれば13キロも走るとかなりばてるのですが、今日は走った後もまだまだいけるという感じで、かなり余裕がありました。
最近よく走っているので、その成果かなと思うとちょっと嬉しくなりました。
さて、そんなNike Run Clubですが、さすがに三連休ということで参加者が少なかったです。
それでも40人くらいはいたと思いますが、普段に比べればやはり少ない人数でしょう。
連休を利用して皆いろいろなところに旅行に行っているようです。
その恩恵というほどではありませんが、いつもは争奪戦になるフルーツやJamba Juiceが逆にあまるくらいでした。
これは物価が非常に高いニューヨークで、しかも資金力のない僕にはとっても大きなことで、今日はフルーツを心行くまで食べることが出来ました。
走っている中で、最近一つ取り組んでいることがあります。
それは、アメリカ人を見習って、出来るだけしゃべるようにしていることです。
そもそも走り始めたのは友達を作るためですし、走っている最中にしゃべることによってより呼吸器系に負荷をかけることが出来るような気がしているからです。
最初のほうは苦しかったのですが、慣れてくるとだんだん出来るようになるもので、今はそこそこのスピードで走っていてもしゃべることが出来ます。
走りながらしゃべるとやはり聞き取りにくいので、その分リスニングの練習にもなります。
最近はほぼ毎日Nike Run Clubに参加しているので、何人かの参加者とは友達と呼べるくらいまで話をするようになりました。
アトランタに帰るまでに、出来るだけその輪を広げていきたいと思います。
2008年7月5日土曜日
アメリカ文化紹介~其の六十六
上の写真は今日のCentral Parkの様子です。
いつもCentral Parkに行くときは走るときなので、なかなか写真を撮る機会がありません。
今日ようやく写真を撮ることが出来ました。
今日は独立記念日(7月4日)でした。
去年アメリカに来たのがちょうどこのころなので、丸一年になります。
本当にあっという間の一年間でした。
独立記念日は祝日であり、アメリカ中が祝賀ムードになるそうです。
そう思ってCentral Parkに行ったのですが、特別なイベントは見当たらず、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
去年のこの時期はPhiladelphiaでサマースクールに通っていたのですが、そのときは祝賀イベントがあり、それに参加した記憶があります。
フィラデルフィアは独立戦争時に重要な役割を果たした都市ということで、もしかしたらフィラデルフィアが特別だったのかもしれません。
写真を見ていただけばわかるように、今日もCentral Parkではのんびりとソフトボールが行われていました。
このあたりは普段の休日と全く変わらない光景です。
今日は独立記念日のイベント目当てに初めてゆっくりとCentral Parkを散歩したのですが、野球場(ソフトボール場)の多さに改めて驚きました。
性別、年齢に関係なく、みんな休日を楽しんでいました。
ニューヨークでの独立記念日は花火が有名なようなのですが、僕が見た限りではあまりあがっていないようです。
今日は朝から天気があまりよくなく、典型的な曇り空でした。
それでも昼間はほとんど雨は降っていなかったのですが、夕方からは雨も降ってきて、もやがかかって視界も悪かったのです。
外では花火を打ち上げる音はしていましたが、その音は散発的でしたし、部屋の窓からもあまり見えませんでした。
せっかくの独立記念日だったので、ちょっと残念でした。
ただ、もしかしたら僕の部屋から見えないだけで、盛り上がっているところでは大いに盛り上がっているのかもしれません。
何しろマンハッタンの高層ビルの中には、今日は立ち入るだけでも困難なビルもあるそうですから。
アメリカ文化紹介~其の六十五
上の写真は先日Whole Foods(「アメリカ文化紹介~其の三十九」参照)で撮った寿司のものです。
写真を良く見ていただければわかるのですが、玄米を使った寿司です。
これは日本ではなかなか見かけませんね。
健康ブームの中で、アメリカで流行っているものなのかもしれません。
寿司はアメリカでは猛すっかりその地位を確立しています。
ピザほどではありませんが、それに次ぐくらいの人気はあります。
たとえば、テイクアウトをよくとる僕の友人は、そのローテーションに寿司を入れています。
おいしいし、健康に良いから、というのがその理由だそうです。
アメリカ人は何かあるとピザを食べるという印象があるのですが、もしかしたら何かあるとすしを食べるという人も僕が知らないところにいるのかもしれません。
ピザがもともとイタリアのものであることを考えると、決して不思議ではないとも考えられます。
フードコートなどでも、必ずといっていいほど寿司コーナーがあります。
これは必ずといっていいほどピザコーナーがあるのと同じことです。
ニューヨークのような都会を歩いていると「SUSHI」という看板を非常によく目にしますし、中で働いているのは日本人とは限らず、いろいろな人がすしを作っています。
ここまで来ると、玄米やアボカド、チリソースを使った寿司は本来の寿司ではないという議論は的外れではないか、という気もしてきます。
そもそも食文化などというものはそれぞれの地方で独自に発達していくものですし、その発達状況を肯定することはあっても、一概に否定することは出来ないのではないでしょうか。
もしかしたら、寿司はとっくに日本人の手を離れて、世界に飛び立っているのかもしれない、ニューヨークにいると、そんな気がしてきます。
さて、きょうもNike Run Clubに行きました。
今日は7マイル(約11キロ)を、1マイル7分強のペース(1キロ4分30秒強)で走りました。
今日は結構余裕がありました。
一昨日(「アメリカ文化紹介~其の六十三」参照)1マイル7分30秒のペースで走ったら死ぬほど苦しかったということを紹介させていただきましたが、今日Pacerに聞いたらあれは実際は1マイル6分30秒(1キロ約4分)ペースだったそうです。
なんかおかしいと思いました。
早く走る人がいると、Pacer自身もつられて早く走ってしまうようです。
このあたりも、いかにもアメリカという感じがします。
2008年7月4日金曜日
アメリカ文化紹介~其の六十四
上の写真は先日野球を観に行ったときのSeattle Marinersの城島選手のものです。
今年は調子が悪く、出場機会にも恵まれていないようですが、ここから盛り返していただきたいものであります。
さて、今日もNike Run Clubに行ってきました。
毎週水曜日はトラックの日です。
今日は600mを6本、200mを4本走りました。
600mの6本目までは何とか頑張ったのですが、200mを走るころにはさすがに足が動かなくなっていました。
それでも最後の200mを36秒で走れたので、何とか最後まで頑張れたかなとは思います。
苦しかったのですが、さすがに昨日ほどではありませんでした。
昨日は本当につらかったです。
本日はアメリカで走っている人々の様子を紹介させていただきたいと思います。
まず、基本的にしゃべりながら走る人が非常に多いです。
以前も紹介させていただきましたが、ものすごいスピードで走っていながらもずっとしゃべり続けている人もいます。
余裕がありすぎるのかもしれませんが、そこまでしゃべらなくても良いだろうというくらいしゃべっているのも事実です。
そして、ポータブルオーディオプレーヤーで音楽を聴いている人も相当数います。
機器を腕に縛り付けているタイプが多く、この辺は文明の利器はすごいなあと感心します。
しかし一番の驚きは、乳母車を押しながら走る人が多いことです。
アメリカの日本との一番の違いは、「何かをするために他のことをあきらめることがない」ということです。
このあたりの精神と、それに対する仕組み作りは見事の一言に尽きます。
二兎追いたい人には二兎追えるような環境を提供するのがアメリカなのです。
大学のダブルメジャー、トリプルメジャーなどはその典型かもしれません。
走ることに話を戻すと、つまり、「赤ちゃんがいるから外に走りに出られない」というのはアメリカでは言い訳に過ぎず、「じゃあ赤ちゃんと一緒に走れば良いではないか」となるわけです。
僕は最初にその姿を見たときはびっくりしました。
何しろ赤ちゃんは乳母車ですやすやと寝ており、その乳母車を押しながら母親は必死の形相でCentral Parkを走っているのです。
そのときは、なんだか気合を注入されたような気がしました。
2008年7月3日木曜日
アメリカ文化紹介~其の六十三
上の写真は先日行ったBrooklyn Cyclonesの試合前の様子です。
ご覧のように、仮装をした人が一杯いました。
この日は「スーパーヒーローに仮装した人は試合前の国歌斉唱に参加できる」という日だったのです。
僕は行ってから知ったのですが、当然事前予約は不要。
その日にその格好をしていけばいいだけです。
このあたりの企画力はマイナーリーグならではであり、懐の深さを感じます。
確かにこのようなイベントを企画すれば、試合を観に行こうという人も増えるでしょう。
今日も相変わらずNike Run Clubに行ってきました。
そして今日も頑張って一番早いグループに入ったのですが、今日ばかりはちょっと後悔しました。
1.5マイル(約2.4キロ)を1マイル7分15秒(1キロ約4分30秒)のペースで走るというのを2回もやったのです。
このペースは素人レベルではかなりのハイペースで、1本目の最初のほうは何とかついていったものの、すぐに引き離され、1本目は50mくらい、2本目は200mくらい遅れてゴールしました。
しかも走った後は、息が切れすぎてまともに話すことも出来ない状態で、久しぶりにこんなに辛い思いをしました。
しかも前を走っていた人たちは非常に軽い足取りで走っていくのです。
こんな絶望感と屈辱感は滅多に味わえるものではありません。
何とか彼らについていけるようになりたいものです。
さて、今日はニューヨークの囲碁センターに行ってきました。
最近碁を始めた、というほどのことでもないのですが、せっかくニューヨークにいるのだから出来ることはやっておきたいというわけで、初歩から教えてくれるという誘いに乗せられて行ってみたわけです。
当然といえば当然ですが、ど素人だけに腕のほうはからっきしであり、まともに相手をしてもらえるレベルではありません。
ただ、思ったよりルールは簡単で、ルール自体を理解するのには時間はかかりませんでした。
しかしその分囲碁そのものが非常に奥の深いゲームであることは確かであり、そのあたりは所詮初心者レベルです。
アメリカ人に囲碁を教わるのは不思議な気分ではありますが、そこはやはり経験者だけあって腕は確かなようです。
今日も僕の戦略のどこがまずかったのかを的確に指摘してくれました。
結構楽しいのでまた今度詳しく紹介させていただきたいと思います。
2008年7月1日火曜日
アメリカ文化紹介~其の六十二
上の写真は昨日行った野球のときのものです。
友人に誘われ、久しぶりに野球をすることが出来ました。
ニュージャージーまで行ったのですが、マンハッタンからは橋を渡ってすぐなので、そんなに遠くまで行ったわけではありません。
昨日は試合があったので僕はベンチでスコアラーをしていましたが、1-0で完封勝ちしました。
1-0の試合は勝敗を問わず人生初めてかもしれません。
1点差の試合、特に1-0の試合というのは特に終盤は非常に緊張感が高まるもので、初めて参加し、しかも試合に出ていない身であってもその緊張感を味わうことは出来ました。
こういう機会もあるかと思ってアトランタから道具をすべて持ってきておいたのですが、本当に持ってきた甲斐がありました。
試合のあとは紅白戦をやり、そこではプレーさせてもらうことが出来ました。
3打数無安打、守備でもエラーをしてしまったのですが、走り回ることが出来て楽しかったです。
軟式野球だったのですが、アメリカで軟式野球を出来るとは思っていませんでした。
このあたり日本の文化は偉大です。
硬式野球はかなりの危険を伴うので、やはり遊び感覚ではやりにくいのが現実です。
その点軟式野球は遊び感覚で、そして幅広い年齢層で気軽に楽しむことが出来、しかも道具にかかる費用も抑えられるので、野球を気軽に楽しむためにはもってこいなのです。
アメリカではまだまだ普及していませんが、徐々に認知度は高まっています。
昨日は相手チームも日本人のチームだったのですが、一人アメリカ人が入っていて、当然普通に軟式のボールを投げていました。
このあたりはアメリカという国の懐の深さを感じます。
一つ驚いたのは昨日使ったグラウンドです。
日本のグラウンドの様にやわらかく、マウンドもバッターボックスもかなり掘られていました。
アメリカのグラウンドは一般的に日本より硬く、アトランタで硬式野球をやったときは本当にコチコチでした。
そのほうがグラウンド整備をするときに楽でいいのですが、やわらかいグラウンドに慣れているというのもまた確かです。
天気予報は非常に悪かったのですが、幸い野球をやっている間は雨が降ることもなく、野球が終わってから降ってくれました。
お蔭様で有意義で楽しい日曜日を送ることが出来ました。
アメリカ文化紹介~其の六十一
上の写真は昨日観に行ったBrooklyn Cyclonesの試合の模様です。
ニューヨークに来てからはメジャーの試合はまだ一度も観に行っていないのですが、マイナーは早くも2回目です。
マイナーのほうが安いし気軽に見ることが出来るので、ちょっと思いついたときにすぐに行くということができるのです。
さて上の写真は何をやっているところかというと、球場にシートをかぶせているところです。
6時試合開始予定だったのですが、6時前になっても試合が始まる雰囲気は全くなく、雨が実際に降っていないにもかかわらずシートをかぶせ始めました。
どうやら気象レーダーを見て球場側が判断をしたようです。
6時を過ぎてもしばらくは雨が降らず、それもそんなに暗くなかったのですが、あっという間に横殴りの大雨が降り始めました。
僕は屋根の下にいたのですが、風もすごかったのでそれどころではなく、あっという間にびしょぬれになってしまいました。
7時前にはほぼ雨はやみ、7時過ぎには雨も風もなく、本当に何事もなかったような感じになりました。
試合開始は7時45分になり、そのころは1時間前の天気が信じられないほどに空が澄み切っていました。
アメリカは広いので日本と一概に比べることは出来ないのですが、アトランタもニューヨークも日本と比べると雨が降る時間は短いです。
その代わりあっという間に降り始めて、ほとんどの場合は土砂降りになり、さっとあがります。
日本のようにしとしとと降り続くということはほとんどありません。
日本では野球は雨で中止になることが多いのですが、アメリカでは日程が詰まっていることもあり、試合開始を遅らせるだけのことが多いようです。
試合開始が遅れたりすると待たなければいけませんし、そこで帰ってしまうファンも確かにいるのですが、逆に人口密度が低くなって見やすくなるというメリットもあります。
確かに時間は無駄になるのですが、僕は個人的にはそんなに嫌いではありません。
雨が降っている間も、ファンは屋根の下で小さくなりながら、ひたすら騒いでいました。
初対面であっても楽しく話を出来るのは本当にいいことだと思います。
なんだかその分人生を楽しく過ごせるような気がします。
昨日は僕も他のファンに混じって屋根の下で大騒ぎしてきました。
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