米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2017年4月20日木曜日

アメリカのゴルフ文化

Class of 2017のよしです。アメリカに来てゴルフを始める方も多いかと思いますが,先日アメリカ人の友人達とゴルフを共にし日米のゴルフ文化の違いについて気付いたことを綴ってみたいと思います。

最大の違いとして,よく言われることですが,こちらではゴルフのラウンド料金が安いです。大体40-80ドルで回ることができます。そのため,アメリカ人は幼少期からゴルフに触れる機会が豊富にあり,同じくらいの歳なのに,プレイヤー歴が20年以上の強者が多々います。社会人になってからゴルフを始める日本とは大きな違いです。

そして,一緒にラウンドして衝撃的だったことが,体格の違いによる飛距離です。まぁ当たり前のことなんですけど,一緒にラウンドしてみるともう自信を失うくらい飛距離が異なります。ドライバー300ヤードは当たり前に飛ばしますし,Par 5の二打目残り200ヤードを5番アイアンで軽く狙ったりするんですよね。一緒にプレーしていると50ヤードくらい離されるので,力みが入り途中からスイングがバラバラになって自滅なんてことも日本のプロゴルファーがアメリカのツアーに参戦して勝てないのは,単純に飛距離の差に加えて,同組の飛ばし屋達と回ることのプレッシャーが相応にあるんだと,レベルが異なるものの実感した次第です。だからこそ松山英樹の凄さが際立ちますね。

まぁでも,飛距離やスコアの違いはあれど,一緒にゴルフをするとどんな人でも仲良くなれるのは,世界共通で,一緒にラウンドした友人とは絆を一層深めることができました。

これから渡米する人はゴルフバックをお忘れなく!


よし

2017年4月10日月曜日

Japan TrekとLeadership

こんにちは。
合格通知を受け取られた皆さま、おめでとうございます。進学先決定にあたりご質問やご不明な点あればお気軽に在校生メールアドレスまでご連絡下さい。
Wait listの方や, Round 4apply中の方はもう少し頑張ってください。こちらも何かお力になれることがあればなんなりとお尋ねください。

今回私からはleadershipJapan Trekについてご案内したいと思います。先日2月下旬から3月初めにかけてJapan Trekという日本への研修旅行のようなプログラムが開催され、私は企画・運営の日本人の一人という立場で携わりました。Japan Trekの素晴らしさ・面白さは過去のBlogで何度も触れられていますので、私からはJapan Trekleadershipの修得・発揮の場という視点からお話したいと思います。
過去のJapan Trekの投稿
http://goizueta-japan.blogspot.com/2011/03/japan-trip-2.html

1.正式プログラムへの採択
過去Japan Trekはほぼ一年おきに開催されており、結果的に今回も今まで通り開催されたのですが今回は過去数回とかなり異なる経緯を辿りました。
GBSJapan Trekは単位認定される正式な授業として開催されるのですが、実は当初学校側からの発表ではJapan Trekは正式なMid Semester Moduleの科目としては企画されていませんでした。しかしながら日本の素晴らしさをGBSのクラスメイトに紹介したいという熱い気持ちを持った日本人在校生数名が自発的に企画を開始し、またGBSの教授の一人が我々の想いに共感しともに学校側へ働きかけた結果、異例の追加採択という形で正式プログラムに昇華されました。
(正式プログラムではなく)在校生の勝手企画としてJapan Tripが行われているMBA schoolは世界中に多くあると思いますが、日本人在校生の想いと行動力で正式プログラムへの採択を実現させた例は、自主性(leadership)を尊重しそれを受け止める風土があるGBSならではだと思います。

2.       唯一の学生企画Trek
春休み期間を利用して開催されるMid Semester Moduleは日本以外にSouth Africa, India, China等いくつか行き先があったのですが、Japan Trekは唯一全日程の企画・運営を日本人在校生が行うという大きな特徴があります。他の行き先は学校側が旅行代理店に企画・運営を任せていますが、Japan Trekは企画する日本人在校生のがホテル・レストランをはじめ訪問先企業・観光地まですべて自分たちでアレンジしました。特に今回は初訪問となる企業が多かったこともあって、企業へのアポ入れや食事制限(ベジタリアンなど)を踏まえた日程の企画はとても大変でしたが、一緒に旅するクラスメイトの興味や好みを踏まえたオリジナルの日程を喜んでもらえたのは企画した我々の誇りであり、日本人としてleadershipが発揮できるとても貴重な機会でした。

3.       Leaderfollowerの立場の違い
MBA programの中にはleadershipを学び・発揮できる機会が数多くありますが、その多くが同じMBA学生やEmoryの学生間で行われることが多く、基本的にみな意欲が高く非leaderの立場になっても、leaderに対してとても協力的です(team work のよさはGBSの素晴らしさでもあるのですが)。それに対し、異国日本の地でのクラスメイトは(ありがたいことに)完全に我々に頼り切っており、followerにならざるを得ません。30人のクラスメイトのそれぞれ異なる興味・関心・動向を把握し、最大限日本を学び・楽しんでもらえるように統率していく経験は普段のleadershipとは異なりとても大変でしたが得られるものも多かったです。印象的なエピソードとしては、夜遅くまではしゃぎすぎて翌朝の企業訪問を寝過ごした同級生を説教する場面がありました。普段のプログラムではチームワークを乱すようなことをしない人達ばかりなので、とても新鮮でした。現実のビジネスではleaderは孤独な立場であることも多いので、globalな環境下でfollowerを引っ張っていくという体験はleaderとしてとても勉強になりました。

4.       変化する状況(相次ぐトラブル)への対応
無事終了したものの、今回のJapan Trekはトラブルの連続でした。企画の中心的役割を担っていた日本人在校生が直前に不参加となってしまったり(結局一部参加してくれましたが)、残りの日本人在校生も体調不良に苦しみながらの慣行でした。中でも引率教授が深刻な体調不良で緊急帰国せざるをえなくなり、本来教授が担うべき役割まで我々でこなすのは本当に大変でした。しかし刻々と変化する状況下でも、企画する日本人在校生のチームワークと責任感でなんとか乗り切り、大成功の内に終了することができました。トラブルも現実のビジネスではつきものですので今回のTrekで鍛えられたと思います。


今回のJapan Trekは特殊な要因がいくつも重なりましたが、globalな環境下でleadershipを強化・発揮する意味でもGBSJapan Trekはとてもおススメです。是非2年後もJapan Trekを企画してみて下さい!


2017年4月5日水曜日

アトランタでの生活について


こんにちは、 Class of 2017naoです。早いもので卒業まで残り1か月です。この1年で感じた日本との違いについて、個人的な印象をご紹介したいと思います。

 

1.洗濯

アメリカでは洗濯機で洗った後、乾燥機で乾かすのが一般的です。日本のように外に洗濯物を干すのはマナー違反のため、夏の暑い時期にも乾燥機にかけるか、部屋干しすることになります。太陽で乾かした洗濯物の肌触りが恋しくなりますが、我慢してください。

 

2.挨拶

アメリカ人のすごいところは、名前を覚えてくれるところです。久ぶりに会った人でも、必ずファーストネームで呼びかけてくれます。こちらが名前を思い出せなくて申し訳なく思うこともよくあります。あと、子供が一緒にいると、知らない人からも話かけられます。近所のスーパーで年配の男性から、娘のことをかわいいと褒めてもらった時に、「彼女の人生で一番かわいい時期だ」と断言されたことがあります。

 

3.アルコール

ワイン、ウイスキーの種類は日本よりも豊富で、手に入りやすいです。特にビールはローカルの醸造所が多くあり、種類も豊富でフルーツと一緒に醸したものやチョコレートフレーバーのビールなどバラエティに富んでいます。ビール醸造キットをネットで購入して、自分でビールを作ることもできます。日本ではできない体験なので、是非、チャレンジしてみてください。日本酒は大体どこのスーパーでも購入できます。特に獺祭は日本で購入するよりも簡単に手に入ります。何故か焼酎はあまり見かけません。

 

4.歯ブラシ

アメリカの歯ブラシは巨大で、日本人には向いていないかも。電動歯ブラシを

使うか、普通の歯ブラシは日本から持参、送ってもらっている人が多いようです。

 

5.道路

基本的に高速道路は無料です。そのため、パーキングエリアやサービスエリアがなく、トイレに行きたい時には高速道路を下りて、ガソリンスタンドやファーストフードのお店でトイレをかります。また、一般道では特に標識で制限されていない場合、信号が赤でも左折可能です。アトランタは道が悪く、穴が開いていることも多いので、運転する際には注意してください。日本では直進の信号が赤になってから右折の矢印がでますが、アメリカは逆で、左折(日本の右折に該当)が先(あるいは同時)、その後、直進できるようになります。日本と同じ感覚で運転し、交差点の真ん中で立ち往生したことも懐かしい思い出です。

 

6.スクールバス

スクールバスが止まると、反対車線の車も停車しないといけません。そのため、学校の近くでは渋滞が起こりやすいです。このルールはとても厳格で、現行犯の他にもスクールバスに設置されたカメラを基に交通違反の切符が郵送されてきた人もいます。黄色いバスが走っている時には、十分に注意してください。

 

7.子供

アメリカでは子供がとても大事にされます。子供がいると飛行機の手荷物検査を早くしてもらえたり、席を譲ってもらえたりと日本とのギャップに驚きます。また、子供は自由に育てるようなので、行儀が悪くても大体は許容されるため、日本でのしつけとのギャップに親も子供も混乱することもあります。子供同士で遊ぶ場合でも、基本的に大人が一緒にいる必要があるため、その点は少し大変です。

 

8.国歌

アメリカの小学校では、始業時に必ずアメリカ国歌が流れます。国歌が流れると歩いていても座っていても起立して、右手を胸に当てないといけません。卒業式で国歌斉唱を反対する教師がいる日本とは大違いです。ちなみに娘が最初に覚えた英語の歌は、アメリカ国歌です。

 

9.授業を受ける態度

Professorの目の前でご飯を食べている生徒もいますし、足を机にあげたまま、質問をする生徒もいます。最初は大丈夫なのかと心配しましたが、こちらでは普通のようです。むしろ、黙って聞いているだけの生徒のほうが問題のようです。

 

10.シャツ

アメリカのシャツは、袖と丈が長いため、日本人の体形にあった長袖シャツを探すのには苦労します。ブカブカのシャツを着ている日本人を見かけたら、その人は長年アメリカに住んでいる可能性が高いです。

 

以上、アメリカに住んで感じた日本との違いについて書きました。アトランタで新しい生活を始められる際の参考になれば幸いです。また、文化の違いに戸惑うことも多いと思いますが、それを楽しみながら、生活していただければと思います。