米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2010年9月30日木曜日

Goizueta Women in Business

今日は、Goizueta Women in Business(通称GWIB 読み方は"グウィッブ")の

紹介をしたいと思います。その名の通り?Goizueta Business Schoolに通う女性の会で、

ビジネススクールのオフィシャルクラブのひとつです。



会の主旨としては、1-2年生間、在校生・卒業生間の交流が主で、

活躍している女性Executiveをスピーカーとして招くといったクラブっぽい活動もありますが、

いわゆる就職活動目的のクラブとは一線を画すものです。



直近では、プログラムオフィスのスタッフの一人の自宅を開放してもらい、

全員が料理を持ち寄って日曜にブランチをする、という会が開催されました。

写真を撮り忘れたのが痛恨ですが、

アメリカ人はフルーツかサラダかベーグルかカップケーキなど常温のものを持参、

アジア人は手料理、南米やヨーロッパの人は温かいケータリングを持参していて、

こんなときやっぱり人種の違いが出るなぁ、と感じました。



さて、広いとはいえ一般の家庭のリビングが数十人の女子でいっぱいになり、

収集がつかない事態になっていた会、食べるだけで解散か?と思いきや、

途中から自己紹介タイム。事前に「自分の意外なところ」を紙に書いて箱に入れておき、

幹事がくじのように引いてはその人が挨拶をするのを延々繰り返しました。

名前を覚えるのが苦手なので、この日にしっかり覚えられた人はあまりいませんが、

翌日から学校で顔見知りが増えてまた少し居心地がよくなったイベントでした。

たまには女子だけも、ね。



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2010年9月28日火曜日

秋学期のお気に入り授業

秋学期が始まり、早くも1か月が経とうとしております。2年生の秋学期は、コア科目は1科目のみでよいため、選択科目中心の履修となっています。今回は、選択科目の中で一番のお気に入り、"Illiquid Frontiers in Alternative Investments"をご紹介したいと思います。



お気に入りの理由はいつくかあります。



・夜間クラス

他の学校のことは詳しくわかりませんが、エモリーにはEvening MBAという社会人向けのMBAもあります。本科目は、彼らも出席できるように夜間の開講となっています。通常の授業は週2回(各75分)ですが、夜間クラスは週1回(150分)のみです。これをどう捉えるかは個人差があるかと思いますが、夜型人間の自分にとっては、比較的、楽に感じるスケジュールでもあります。



・受講生

上記のとおり、Evening MBAの社会人も出席しています。このほか、学部生(エモリーの学部は全米でも有数のトップ校だからか、若いのに優秀な学生が多いです)、さらには、Joint Degreeプログラム(ロースクールやメディカルスクールとビジネススクールをかけ持ちで受講するシステム)の学生なども混じっており、昼間の授業とは違った雰囲気があります。



・教授 (Dr Mark R. Bell)

レクチャーと関係のない項目ばかり書いてしまいましたが、もちろんレクチャーも秀逸です。マッキンゼー、大手ヘッジファンドなどの経歴がある同教授は、アトランタを拠点に活躍する現役の投資家でもあります。蝶ネクタイをトレードマークにしており、ルックスこそは一見風変わりな印象ですが、レクチャーに関しては、自らの投資経験をふまえて、難解なオルタナティブ投資を実にわかりやすく解説してくれるため、ファイナンス専攻外の学生にも十分価値のある内容です。講義以外にも、学生との個別面談をしてくれたり(もっぱら野球の話ばかりで盛り上がってしまいましたが…)、フィールドトリップを企画してくれたり、様々な形で学生のことを考えてくれる教授です。







肝心の講義内容ですが、講義タイトルのとおり、伝統的投資商品との相関性が低い非流動性資産、とりわけ、森林、石油代替エネルギー、災害再保険、絵画等について、"流動性リスク"の観点から投資分析を試みるものです。



先日の授業は、"Timber Investment"がテーマでした。事前にケースを読んで各チームがレポートを作成し、授業では、投資する派、しない派にわかれてのディスカッションが繰り広げられました。ディスカッションを促進するという名目(?)で、無料でビールまで配られて(!)、にぎやかな雰囲気で授業が進みました。

わがチームは、Timberと他資産との相関分析、効率性フロンティアの分析を行い、適正なアセットアロケーションを組むこと等で流動性リスクも極小化できる、というアプローチをとり、”投資する”との結論を導きだしましたが、中には、環境問題の高まりを背景に、近い将来木材の需要が大幅に減少し、木材価格の下落が起きるはずだ、というアプローチから、"投資しない"と結論付けるチームもいました。ファイナンス技術ではなかなか説明のできない”流動性リスク"を投資判断にどう結び付けるか、改めて、その難しさを実感した授業でした。





さて、このクラスですが、学期末に、個人課題として、新規のオルタナティブ投資(案)を提出しなければなりません。独創性のない自分は、いまだいいアイデアが浮かばずにいます。日本好きな教授が何か好きそうなネタはないか、などとずる賢いことを考えて、日本のニュースをチェックしている今日この頃です。



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2010年9月25日土曜日

Japan Fest 2010





先週末、アトランタ近郊のGwinnettで開催されたジャパンフェスタに行ってきました。



文字通り日本を紹介するお祭りなのですが、アメリカ南東部で最大規模の日本のお祭りとのことで、大勢の人で賑わっていました。例年18,000人近くもの集客があるそうです。





このお祭り、在アトランタ日本総領事館、ジョージア日米協会、ジョージア日本人商工会の企画運営ということで、他にもジョージアを代表するデルタ航空、コカコーラ、アフラック等が協賛していることもあり、縁日的なものを予想していた私にとっては、その完成度とスケールが驚きでした。



ラーメン、寿司等の食文化の紹介から、ヨーヨー釣り・輪投げ等の屋台、民芸品の出展、剣道、弓道、合気道等の武道や太鼓、民謡、盆踊り等のパフォーマンスまで実に多彩なプログラムで、家族ともども夢中になって楽しみました。2歳の娘はヨヨー釣りにチャレンジしたのですが、いまいちやり方が分かってなく、しばらく釣り紙を泳がせていたら溶けてしまったので、手掴みで2個ほど頂きました。



ちなみに、参加者や来客は日本人がほとんどなのかと思いきや、全体の7割はおそらくアメリカ人でした。武道のパフォーマンスからアニメの出展までアメリカ人によるものも多く、しかもバタ臭さのない本格的なものであったのが驚きで、日本文化の浸透を改めて感じました。



MBAのクラスメートと話をしていても、まだまだ日本に対して関心をもっている外国人は多いと感じます。最近では世界における日本の存在感が薄いというような日本のニュースもよく耳にしますが、企業文化も含めて日本の文化は本当に誇れるものであると個人的には思いますし、注目もされていると思います。問題は、その強みを強みとして認識して戦略化できるかというストラテジーの脆弱さにあるのではないかと、このところ考えたりしています。



ゴイズエタでは昨年初めてジャパントリップを開催し、今年度も先日審査に通ったようで、2月にまた開催される予定です。これから世界をリードしていく(であろう)クラスメートに日本をもっと知ってもらうためにも、微力ながら私も貢献できるように努力していこうと決意をあらたにしました。と同時に、学生は商工会の活動とはどうしても疎遠になりがちですが、機会を見つけて商工会の活動にも参加してみたいと思いました。

2010年9月13日月曜日

グループワーク

長かった?夏休みも終わり、賛否両論評価の分かれる?LeadWeekも終わり、いよいよ通常授業が始まりました。



MBAの授業にはグループワークがつきものですが、今学期は5つのクラスのうち、4つでグループプロジェクトがあります。

学期を通してグループワークを課されるものや、1つのクラスに2つのグループプロジェクトがあったりで、思いのほか忙しくなりそうです。

幅を拡げようと、マーケティングやオペレーションなど専門外にも触手を伸ばしたので、どうチームに貢献するか作戦を考えないといけません。



1年も経つと、大体仲の良い人同士でグルーピングする傾向が強くなります。

スケジューリングしやすいということで、クラス横断的に同じメンバーでグループをつくることもよく行われているようです。

私は能動的にグルーピングせず、毎度フラフラしてますが、ちょっとやり方に限界を感じつつあります。

これはこれで良い面もあるんですけどね。



Goizuetaはそのコミュニティの小ささ(生徒数の少なさ)からか、多くのグループワークでプレゼンする機会が設けられています。

伝え聞くところでは、コミュニティの大きなところではいろんなデメリットが顕在化するため、あまりプレゼンはしないところもあるんだとか。

私にとってはプレゼンは最も避けたいアクティビティでしたが、最近ではなんとなく開き直っているということもありますし、自身のスキル向上にはもちろん役立つであろうこともあり、やっとニュートラルになってきました。



とはいえ、グループワークはいいもんです。

発言しやすいですし、責任が明確になる分、成果物に対する充実感もあります。

今期はどんなグループワークになるか楽しみです。



と、いうわけで、明後日提出のグループアサインメントに戻ります。。。

3回目の授業で提出なんて、早すぎると思いません?



ま2011

2010年9月8日水曜日

Lead Week



Goizuetaの2年生はLead Weekというプログラムに参加します。

これはリーダーシップに特化した短期集中であり、

その後に続けて秋学期を通してリーダーシップを学んでいくことになります。



とはいえ久しぶりにみんなが集まるわけなので、

夏の間のインターンシップについて話したり、

雑談etcによってすごく賑やかな状態に。

また、世界各地のBusiness Schoolから交換留学に来られた方々、

そして1年生MBAも参加されるので、さらにVariety豊かになりました。

そうした新たにGoizuetaに来られた皆さまを、

2年生の面々が面白おかしく紹介するシーンもいい感じでした。





さて、このLead Weekの内容ですが、

大きくは下記3つの柱がありました。

 ①Birkman Assesment(適正・適職診断みたいなもの)

 ②Winshape(経営シミュレーションするゲーム??)

 ③Guest Speaker



②のWinshapeでは、各自がTaxi会社だの食雑貨の会社だのに割り振られ、

色々なルールに従いながらどうやって上手く利益を上げられるかというもの。

例えば銀行にお金を借りに行くためにはTaxiに乗らなきゃいけなくて、

幾つかあるTaxi会社間で値段競争が発生したりします。

��ちなみに手押しリヤカーに実際に人を乗せて動きます。)

マーケットの価格情報とか、需要予測をしながら、

各社のStrategyを決めていくことが必要になります。



ただ、途中からはルールが大雑把なのをいいことに皆が好き勝手に動き、

若干無法地帯のようになってしまいましたけれど。(笑)

とはいえ普段の授業とはまた違った珍しいアクティビティもあり、

これからまた秋学期を頑張ろうと思ったLead Weekでした。





KU