米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2023年10月15日日曜日

Emory GBSでの交換留学生活(中間報告)

 こんにちは、HEC Paris MBAから交換留学に来ているY.Kです。20229月にHECでのMBAをスタートし、2年目が始まる2023年秋学期のタイミングでexchange制度にてGBSへやってきました。現在、Class of 2024の方々と一緒に選択科目を履修しています。厳密に言えば部外者かもしれませんが(笑)、今回は私がこちらの在校生ブログにお邪魔して、ところどころHECとの比較を交えながらこれまで二か月弱のGBSでの経験や感想を共有させていただきます。

GBSの雰囲気について】

GBSは協力的であたたかく穏やかな雰囲気のスクールだと感じています。既に人間関係ができあがっているコミュニティに後から入っていくということで、不安もあったのですが、クラスメイトはフレンドリーで優しい方が多く、すぐに馴染むことができたと思っています。授業で近くの席になった方と話が弾むことも多いですし、グループワークも孤立することなく参加させてもらっています。Internationalの学生比率が高いこともフィットしやすい要因かなと感じました。

GBSHEC選択科目の違いについて】

GBSHECの選択科目について最も違いを感じたのは開講期間と授業内容の濃さです。HECでは2か月半のtermで原則8つの科目を選択することになっており、1科目あたりの授業時間は18時間(3時間×6日となっていることが多く、授業によってはintensiveなスケジュールになっていて3日で終了するものもあります。)なので、選択科目のtermはいくつかのクラスを受けては、数日後にそれが終わって、また新しい科目が始まるといった日々を過ごします。また、履修するクラスにもよりますが、朝から夕方までクラスがびっしりと入ることもありました。一方でGBSでは1科目あたり週に150分~180分の授業が3か月半のsemester中ずっと続きます。周りを見ていると1 semester34クラスを受講している学生が多そうです。私は現在4クラス受講していますが、月曜日から木曜日まで1日当たり75分の授業×2コマというスケジュールです。HECでは短期間に数多くの科目を多く受けることができましたが、開講期間の都合上、いきなり実践的な内容やグループワークから始まることもありました。しかしGBSのクラスは開講期間が長いので1つのトピックにより時間を割いて、理論をしっかりと学びつつも、実践としてケースや課題等にも数多く取り組みながら、より深い内容まで触れることができるカリキュラムになっていると感じました。

GBSで現在受講しているクラスについて】

現在、私は以下の4つの選択科目を履修しています。授業の質は総じて高く、非常に充実したsemesterを過ごせていると感じています。

l  Multinational Firms & Strategy

グローバルにビジネスを展開する企業や特定の国の企業について事業や戦略を分析する授業です。事業に成功している(していた)事例も失敗している(していた)事例も扱います。授業は基本的にケースを元にした講義及びディスカッションで進行します。SonyPanasonicなどの日本企業も扱います。日系企業が題材でなくてもコカ・コーラの回では、なぜコカ・コーラジャパンは炭酸飲料以外の売り上げが多いのか質問されたり、Uberの回ではなぜUberride shareサービスは日本では上手くいっていないのか質問されたりと、日本市場が話題になることが多々あります。南アフリカやブラジルなど、個人的にこれまであまり接点が無かった国やその企業が題材になることもあり、とても楽しく学ぶことができています。

l  Customer Lifetime Valuation

あらゆる企業、ビジネスモデルにおけるカスタマーバリューについて検討、考察し、企業価値やビジネスの健全性の評価、customer-centricな戦略立案等に活かすことを目的とした授業です。講義はCLVの計算だけでなく、実世界で散見されるCLVの間違い(長すぎるretention perioddiscount rateを無視した将来価値等)やSaaS企業のcustomer-centricな戦略の最新実例等にも話が及び、毎回大変興味を惹かれる内容になっています。担当のDaniel McCarthy教授は物腰が柔らかく優しい人柄で、授業中も授業時間外も熱心に質問に対応していただけるsupportiveな一面もあり、尊敬できる方です。私の中で、是非おすすめしたい授業のうちの一つです。

l  Pricing Strategy and Analytics

プライシングのフレームワークやプライシングモデルについて実例を交えながら学ぶ授業です。授業は講義もありますが、ところどころでシミュレーションソフトやケースを用いた演習等も入ってきます。プライシングは、どのビジネスにも関わる重要な要素でありながら、体系的に学ぶことができる機会があまり多くない分野だと思うので、大変有意義なクラスだと思います。ゲストスピーカーでデルタ航空の方がお話をされる回が有るのですが、アトランタで大きなプレゼンスを築いているEmoryならではの機会だなと感動しました。

l  Data Visualization

いかに効率的且つ効果的にデータを見せるかについて学ぶ授業です。授業は基本的には講義形式です。講義で扱われるのは基礎的な内容で、ほぼ毎週出る課題が発展的な内容になっていて、多くの学生が苦労しながら時間をかけて取り組んでいる印象です。semesterの後半ではExcelTableauRを利用したダッシュボード、チャート作成も学べるようです。このクラスもこれまで体系的に学ぶことがなかなか無かった分野なので、楽しく受けることができています。

【週末や余暇の時間の過ごし方について】

私は単身での留学且つ就職・転職活動を実施していないこともあり、自由に使える時間が比較的多く、空いている時間には趣味のスポーツ観戦を楽しんでいます。HECのときにはParis Saint-Germainのスタジアムに足繁く通っておりましたが、アトランタに来てからはAtlanta Braves (MLB)Atlanta Falcons (NFL)の試合をよく観に行っています。10月末に開幕するNBAAtlanta Hawksの試合も今から凄く楽しみです。また、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港から米国内のほとんどの大都市へ直行便でアクセス可能なので、数回ほど足を伸ばして他の州まで野球観戦に行ったりもしました。異国の地で奮闘する日本人選手を見て、私も頑張ろうと勝手にモチベーションを貰っています。

以上、これまでの2か月弱のGBSでの生活についてお話させていただきました。私のExchange期間は1 semesterだけなので、とても残念なのですが早くも折り返しを迎えております。この記事を書きながら、楽しい時間はあっという間に過ぎていくということを身に染みて感じておりました。またExchange期間終了後にこちらで振り返りもさせていただければと思いますので引き続き宜しくお願い致します。

もしGBSとの提携校に在学中の方で、Exchangeに興味があるという方はGoizueta日本⼈会を通じてお気軽にお問合せください。




2023年10月2日月曜日

Emory GBS Webinarのご案内<11/11(土)11:00 am~>

この度、日本人受験生を対象とした "Emory GBS Webinar" を日本人在校生が非公式で開催します。
現在出願に向けて準備をされている方はもちろん、受験生のご家族や今後MBA 留学を検討中の方も、お気軽にご参加下さい。

在校生一同、皆様のご参加をお待ちしております。

 

1. 開催日時

日本時間の2023年11月11(土) 11:00 am~

(1時間~1時間半程度を予定しております)

 

2. プログラム内容

第一部:Emory GBSのプログラム概要

第二部:パネルディスカッション

第三部:ブレイクアウトルームでの座談会

 

3. 登録方法

こちらの参加登録フォームからご登録ください。

フォームに記入いただいたメールアドレスへ、後日Zoom Linkを送付します。


日本人在校生ホームページ:https://emorymbajapanese.wixsite.com/website

Goizueta 日本⼈会メールアドレス: gbs.japanese-club@emory.edu