受験勉強お疲れ様です。
受験生の皆様におかれましては、3rd Roundの出願や、進学先選びなど重要な時期かと思います。是非最後まで悔いの残らないよう、頑張ってください!
MBAプログラムにおいては、1月から続いていた春学期が大詰めを迎え、5月中旬の春学期終了・卒業式に向け、いよいよラップアップの時期に入りました。
意外と知られていないのですが、エモリーMBAには、会計関連科目も多数ラインナップがあります。
今回は、エモリーMBAの授業とのシナジーを狙いながら米国公認会計士(USCPA)取得を目指す方法についてお伝えできればと思います。
そもそもUSCPAとは
USCPAとは(U.S. Certified Public Accountant)、米国の公認会計士資格です。
試験は、財務会計(FAR)、企業経営環境・経営概念(BEC)、監査論(AUD)、商法・税法(REG)の全4科目で構成され、全ての試験をパスし、州へ登録することで晴れて米国公認会計士と名乗れます。
会計士というと、「監査法人しかキャリアパスがない」と誤解されることが多いですが、
例えば、米国上場会社のCFOポジションの、USCPA保有者割合は約37%※と、
事業会社の財務セクションにおいても、その会計の専門性を武器にプレゼンスを発揮しています。
エモリーMBAの入学者の中にも、財務コンサルや監査法人出身者など、
毎年数名USCPAホルダーがおり、会計関連の授業におけるグループワークで議論をリードしています。
なぜ米国MBAでUSCPAの勉強をするのか?
1つ目は、専門性の追求です。
「MBAプログラムの内容もしっかり押さえながら、加えて、会計の専門性も追求したい」という方にとって、このUSCPAはまさにマッチしており、双方の勉強を通じ、学校のカリキュラムとのシナジーを狙えます。
また、2つ目は受験のしやすさです。
日本でこのUSCPAを受験すると、一回の受験ごとに海外受験手数料(約2万円)というよくわからない費用が発生、また、受験会場も限られているのに対し、アメリカで受験するとその費用がかからず、また、日本と比べ受験会場も多いため、受験にあたってのストレスが少ないといえます。
具体的にどう勉強していくか?
以下、科目別の受験およびエモリーMBAで開講されているコースの履修の進め方をまとめた一案です。
上がUSCPAの試験科目、下が、エモリーで開講されているコースのうち、USCPA取得に向けた学習とシナジーが期待できる科目です。
エモリーMBAでは、入学後の1年次秋学期に、複数の基礎科目の履修が義務付けられています。
具体的には、Financial Reporting & Analysis、Economics、Managerial Financeといった財務会計、ミクロ経済、ファイナンス科目です。
これらは、USCPAを構成する4科目のうちの2つ(FAR・BEC)と範囲が重複する部分が多く、授業で学んだことを復習しながら効率的にUSCPA対策を進めることができます。
同様に、1年次春学期以降も、講義で学びながら、その後、自分で復習して理解を深め、その延長線上で科目受験という形で、USCPAの科目合格を狙うことができます。
特筆すべきは、エモリーMBAで教壇に立つ教授陣の中には、実務経験者も多数おり、実務でのエピソードも交えながら講義が展開されるため、学生にとっては、学問領域を超えた、より多角的な視点を得ることができます。
Class of 2021の日本人7名のうち、私も含めた2名が上記の方法で学習を進め、全科目合格しました。また、日本人以外の米国外からきたクラスメイトも同様に、授業とうまく組み合わせて合格を勝ち取っていました。
コロナ禍のMBAでは、従来のような課外活動が制限され、また、外出の機会も減り、自分が自由に使える時間がこれまでになく多い環境にあります。
その中で、MBAプログラムに加えて、会計を力を入れて学びたいという方にとって、参考になれば幸いです。
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