米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2021年12月12日日曜日

1年制MBAについて

 初めまして、20214 月よりGBS1年制MBAプログラムに入学した、Class of 2022S.N.です。ジョージタウン大学ローセンターでの留学(LLM)を経て、エモリ-大学での留学(MBA)を開始しました。この投稿では、エモリー大学ゴイズエタビズネススクール(GBS)の1年制MBAについてその概要と夏学期と秋学期を終えた時点での率直な感想をお伝えしたいと思います。

    GBS1年制MBA

·       1年間の中身

 1年制MBAはは3セメスター(夏・秋・春)を一気に駆け抜けます。夏・秋・春のうち1年制MBA1年制MBAの学生だけで勉強をするのは、夏学期だけです。夏学期を終えると2年制MBA2年生と一緒に秋・春を過ごすことになります。

·       短期集中の夏学期

 夏学期は「コア科目」といわれる基礎科目を履修します。夏学期のうち5月から6月までがBlock 17月から8月までがBlock2と呼ばれます。Block1では経済学や組織戦略など、Block2ではファイナンスやマーケティングなどを学びます。また、Block1Block2を通してIMPACTと呼ばれる実際のクライアントに対する助言を行う授業も行われます。授業は月曜日から金曜日まで毎日、午前830分から午後4時まで行われます。

·       自分のやりたいことを学ぶ秋学期

 秋学期は2年生MBA2年生と区別なく、好きな科目を学ぶことになります。ファイナンスやマーケティングなど分野を絞る学生もいますし、各分野から少しずつ履修する学生もいます。ビジネススクール以外のほかの大学院(ロースクールなど)の授業を履修する人もいますし、大学の垣根を飛び越えてGeorgia Techの授業を履修する人もいます。また、1年制MBAでもSTEMの要件を満たすことも可能です。

    私の1年制MBA

·       同級生の顔ぶれ

 2021年入学の1年制MBAClass of 2022)の学生数は36人。全体としては、実務経験年数は2年制MBAよりも少し長めのようです。36人のうち、英語を母国語をしない学生や学士を米国で取得していない学生は2人でした。バックグラウンドとしては、コンサル出身者が多い印象。また、エモリー大学らしく医師や医学生も複数在籍しています。

·       夏学期の感想:本当にキツかった。。。

 率直なところ夏学期は体力的にも精神的にも英語力的にもTOEFL100点程度のノンネイティブには苦しい期間になります。何しろ毎日朝から晩までみっちり英語で授業です。消化不良を起こそうものなら取り戻す時間は学期内には無いので、消化不良を起こさないように日々深夜まで勉強し続ける日々が続きます。ただ、質問をすれば教授は分かるまで説明してくれますし、同級生は頻繁に私をバーに連れ出して生きた英語を教えてくれました。これは、英語力向上を考えた場合に最高の環境だったと感じますし、必須科目(興味はないが必要な科目を含む)を短期間で履修できるため非常に効率が良いプログラムであったとも思います。

·       秋学期の感想:夏学期に挫けなくてよかった。

 秋学期は自由に履修内容を選ぶことができます。私は、(かなり特殊な授業選択をしたため参考にならないかもしれませんが)GBSでマーケティングやシステムの授業を履修し、エモリー大のロースクールでDrafting Contractを履修しました。この組み合わせにより、例えばマーケティング上の理論を実現するために契約を締結する場合に契約書上どのように要素を表現し、交渉過程でそれらを守るのかという点を学ぶことができました。毎日が新しい学びに満ちたセメスターでした。

 端的には、短いけれども濃いプログラムです。そのため、1)所属組織の制度上2年間留学可能かつ1校目のプログラムが1年で修了できるため残りの1年でビジネス一般を学びたい。2)留学期間を可能な限り短くしつつMBAが欲しいが、中身を妥協したくない。といった方には検討に値するプログラムだと感じています。