米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2023年11月14日火曜日

米国(Atlanta)における出産レポ

 新しく娘が産まれ、子育てに課題に追われているClass of 2024Y.Mです。

先月、(妻が・・・、いや、私も当事者として)妊娠から、出産までをAtlantaで経験しました。ということで、今回は私たちの出産経験について書かせていただこうかと思います。留学を検討されている方、留学中で情報収集されている方の一助となれれば幸いです。

私たちは健診から出産までEmory大学の系列病院で行いました。臨月までは月一回の検診を受診する必要がありますが、通常の健診はビジネススクールのすぐ隣にあるEmory University Clinicで受診しました。外観のとおり、中はとてもきれいです。受診の際は電話通訳を利用することが出来るので、言語面で心配する必要はありません。健診結果や予約日などはMy Chartというアプリを通して確認できるので、とても便利です。費用面についてはのちほど触れますが、このアプリを通して支払うことができます。



《日本との違いについて》

日本との違いについて気になっている方も多いかと思うので何点か日本との違いについて触れさせていただきます。あくまで私たちのエモリー病院での個別事例ということでご理解いただければと思います。

まず、業務の担当者が細かく分けられている点です。一回の受診でも多くの方が登場します。受付の方、体重測定等基本的な測定を行ってくれる看護師の方、問診ならびに胎児の心音を確認する看護師の方、採決する方(採血は違うフロアの別の科へ行きます。)などなど。エコーを受診する場合は技師の方、エコー結果を評価する医師の方(医師はここで初めて登場します。通常の健診では会いませんでした。)

つづいて、エコーの頻度です。日本では妊婦検診の度にエコーを行うと思いますが、エモリー病院では通常、2回程度とのことです。必要に応じて追加の受診を医師より指示されます。私の妻は2度追加での受診を指示されたのですが、判断基準はメジャーで測ったお腹の大きさ(正確には子宮の大きさだそうです。)でした。エコーの結果は全く問題なかったのですが、個体差、人種差の大きそうな測定方法だなと感じました。なお、エコーについては大学の近くのクリニックでは受けることが出来ないので、MidtownもしくはDecaturにある系列病院へ行く必要があります。(どちらも車で15分程度、エモリーシャトルでもアクセス可)

Emory Midtown Hospital



Emory Decatur Hospital



最後に、費用面です。日本では妊婦検診は自治体からチケットをもらって実質無料かと思いますが、アメリカでは無料ではありません。ただし、大学で用意している保険に加入している場合、通常の健診は実質無料です。(ディスカウントが適用されたり、保険会社が負担。)エコー等を受ける場合は、100200ドル程度を自己負担する必要がありました。

 

《出産について》

出産はエモリー大学病院(ビジネススクールの横)では行っていなく、先に紹介させていただいたMidtownDecaturもしくは少し北にあるJohns Creekの病院を選択します。私達はDecaturの産院を利用しました。ちなみに、韓国人の同級生は北のエリアに住んでいる方が多く、Johns Creekの病院を利用していました。

アメリカにおける出産にかかる基本的なステップは日本と同じでしたが、産後の入院日数が異なります。日本では4~5日程度産後は入院し、また新生児については入院中、一か所に集められ母子別室で過ごすことが通常かと思いますが、アメリカでは2日間の入院で母子同室です。また、小さいお子さんがいらっしゃる場合は出産に立ち会うことが出来ないので、誰か面倒を見てくれる人を探す必要があります。私たちはエモリー大学の別の大学院に通ってらっしゃる方に預けさせてもらいました。(夜中12時にパジャマのまま預けさせてもらいました。その節はお世話になりました・・・!)

分娩室はかなり広くきれいでした。ホテルの一室のようなイメージです。中にはパートナーの方も横になれるようなソファーや、トイレ・シャワーなども完備していました。

産後の入院室も清潔感がありとてもきれいでした。ただ、入院前に病院が開催している館内ツアーに参加したのですが、説明される方が「ホテルに泊まるつもりで来てねー!」と仰っていたのですが、当日言ったらドライヤーがありませんでした・・。なので、妻からの要請により急遽届けに行きました。なんでも事前の確認が大事ですね!

出産費用については、保険にてディスカウントやカバーされる部分があるものの、かなり高額でした。保険適用前で、入院諸経費が2万ドル、手術費用が1万ドル強、麻酔費用が3,000ドル弱でした。まだ全ての費用について、保険会社からの請求が来ていないものの、請求がきたものでは、1万ドル⇒400ドル、3000ドル⇒800ドル程度です。なお、日本で健康保険に加入している場合、日本の健保から出産一時金を受け取ることが出来ます。

《退院後》

退院後は2日以内に黄疸がないか等の診断を小児科で受診するように指示を受けました。日本では入院中に医師より診断を受けることが出来るので、この点も異なる点ですね。出生証明書にあたるBirth Certificateについては、申請書を記入し、病院に提出しました。病院から申請してくれるとのことです。登録が完了し、証明書を発行できるようになるには1か月程度かかるとのことです。アメリカで生まれた場合、自動的にアメリカ国籍を取得できるのですが、日本国籍を取得したい場合、総領事館への出生後3か月以内に出生届の提出が必要になります。(総領事館はアトランタにあり、大学から車で、15分程度で行くことが出来ます。)出生届は事前に総領事館で受け取ることが可能です。

 

《おわりに》

まだ、手続や支払等も完了していない段階ですが、記憶が新しいうちにアメリカでの出産の経験を書かせていただきました。病院へのアクセス、病院の設備、サポート体制はとてもよく安心して出産を迎えることが出来ました。

出産に関連することに限らず、エモリー大学へ留学を検討されている方は、是非お気軽にお問合せいただければと思います。

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