こんにちは。2年生のAです。
今年も残す所、あと三週間となり、受験生の方々は激しい追い込みをかけている方が多いと思います。冷え込みもますます厳しくなりますので、どうぞ体調にはお気をつけて下さい。
イベントや生活に関する記事が続いていたので、今回は面白かった授業であるOperation Strategyを紹介したいと思います。元々、製造業出身の上、教授や授業自体の評判も良く、目玉授業の一つと聞いたので取ったのですが、正解でした。
まず担当教授ですが、Eve Rozenzweigという女性で、とにかく元気でノリが良く、面白おかしく授業を提供する人です。(http://goizueta.emory.edu/faculty/academic_areas/isom/rosenzweig_eve.html)
これぞMBAという非常にInteractiveな授業で、生徒間の意見交換もとにかく活発でした。リスニングに難のある私にとってはなかなか大変でもありましたが、レクチャーだけではなく、多くのシミュレーションゲームを組み込むことで、飽きさせない構成になっていて、評判が高いのもうなずける内容でした。
次に講義の内容ですが、必修授業でのOperation授業とは随分違いました。必修授業の方では、稼働率、利用率、生産性、ボトルネックなど、いかにもな内容を勉強したのですが、Operation ManagementはStrategyやMarketingなどの視点を盛り込んだ、ゼネラルマネジメント寄りの授業でした。例えば、まず業界、競合相手を分析し、その業界に参入するための条件(低価格、高品質などの競争力)や、他社に先駆けて受注を勝ち取るための条件を明確にし、それらを満たすためのOperation戦略を設定するという話から始まります。
また今では当たり前の海外アウトソーシングにおけるノウハウもしっかり学びます。例えば文化、地理的条件(コストやスピード)の差異などがどのように影響し、いかに対処していくか、といったものです。個人的には、オフショア開発に関する話題は、アカデミックな形でおさらいが出来て良かったと感じています。オフショアによる自社の技術力・開発力の流出または衰退といった問題は長期的にどう考えるべきか、といった所までカバーされていると良かったですが、全般的に新たな学びが多く得られたと感じています。
Goizuetaの学生はFinanceやコンサルティング畑の人間がやや多いので、コテコテのOperationにはあまり興味がない学生も多いように感じます。しかし、「業界全体の特徴や流れを踏まえつつ、経営戦略上の目的達成に対する寄与を最大化するため、どのようなOperation戦略を設定するべきか」という、ゼネラルマネジメントのレベルでのOperationを考えることに興味がある学生は結構多いと思います(実際、この授業は40-50人規模の生徒が参加し、満席でした)。Operation系の授業はマイナーなイメージを持っていましたが、こういった観点から、この授業は誰でも学びを感じられる良質の授業だったと思います。
GoizuetaはMarketing、Finance系のイメージが強いですが、どの分野にもこのような良質な授業が多く、各分野のノウハウを総合的に駆使して経営上の課題を解決するという点に重点をおいています。その点でゼネラルマネジメントに強いとも言える学校です。またスモールコミュニティなので、色々な分野出身の友人もたくさん出来るし、彼らと気軽に情報交換が出来ます。こういった特徴から、自身の専門分野だけでなく、他の分野にも幅広く知識を広げたいと考えている受験生の方にも、非常にマッチする学校だと思います。