米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2013年3月6日水曜日

【アメリカ大陸の中心から合格祝いを叫ぶ(Mid Semester Module)】



春の訪れを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。何校か合格を勝ち取った皆さん も、まだまだ追い込みをかけている皆さんも、最後まで後悔の無いように頑張って下さい!

さて、アトランタは日本より暖かいという印象を皆様お持ちかと思いますが、今日はさらに暖かい、というかむしろ暑い国、ニカラグアからの投稿です。Hola!(携帯で投稿しているため、一部見づらい点はご容赦下さい。)

と、前置きはさておき、今日はゴイズエタの春の目玉プログラムの1つ、Mid Semester Module(以下、MSM)」をご紹介します。ゴイズエタでは2月下旬から3月中旬まで春休みなのですが、この間の一部の期間を用いてMSMと言う必修科目が課されます。(それなら春休みと呼ばないで、と言いたいんですが。。)

MSMでは、アトランタでの集中講義・海外研修のどちらかを選択することになります。私は後者からニカラグア/コスタリカの中米トリップを選んだ関係で、本日の実況中継fromニカラグアに至りました。ちなみに今年は中米以外にも、ブラジル、南ア、インド、日本という選択肢がありました。場所によって日数、出発のタイミング、トリップで学ぶ内容等が違い、中米トリップでは計14日間でニカラグアからコスタリカまでのバスの旅となります。


…、ニカラグアってどこよ??という方。かく言う自分も、行くと決まるまであまり知らなかったのですが、北米と南米の結合部分でゴチャっと国が密集してる中米諸国の1つです。旅行者が愛用する某"地球の●き方"には、絶対立ち入ってはいけない交差点、魔の十字路を含め、治安は中米最悪との記述もありますが安全な街にしか滞在しないのでそこはご安心を。

さて、ジャパントリップのように完全に学生がオーガナイズする研修もありますが、私の参加するニカラグア・コスタリカの中米海外研修では主に、現地NGO団体引率のもと、貧困国におけるビジネスの実情や恵まれない人々の社会進出に向けた取り組みを学ぶのがメインです。MSMの中でも特にボランティア色が濃い行き先と言えます。また、多くの訪問先が小規模団体や村の学校ということもあり、スモールスクールのゴイズエタにあって更にスモールグループの、学生10名+教授での計14日間のトリップとなります。

〜主な内容〜
・コーヒービジネスを題材とした貧困国と富裕国とのビジネスの比較
・女性の健康促進に向けた取り組み支援
・養護施設や貧困エリアの子供が通う学校でのボランティア活動
(・オフの日はサルサレッスン、サーフィンレッスン)
などなど。

特に、ニカラグアの主要産業であるコーヒービジネスについては、トリップ前の数回のミーティングや現地の農場訪問を通じて、産業の構造や現状抱える課題を学んで来ました。コーヒーの栽培に用いる肥料には化学肥料とオーガニックの肥料とがあるようで、ニカラグアのように、一戸辺りの経営規模が小さい場合、安価な化学肥料を使うケースが大きかったようです。化学肥料で生産したコーヒーは最終の市場取引価格が乱高下しやすく、農家の経営を圧迫することもあり、オーガニック肥料による栽培に変えていくことが大事だということでした。ただ、オーガニック肥料による栽培の場合、末端価格は安定し、かつ総所得も増加する見込みが高い反面、オーガニックである旨の証明書発行手続きや肥料作りの手間、生産量の低下などもあり、苦労も多いようです。トリップ中は村の小学校も訪問したのですが、当日は現地の劇団による子供向けの演劇が行われており、その中でも有機栽培による食物の優位性を教えるなど、教育レベルで国民の意識改革を進めている点が印象的でした。

個人的には、これまで単発のボランティアには何度か参加したことはあるのですが、NGO団体の成り立ちや思想、具体的なビジネスモデルにまで本格的に関わったことが全くなかったので、NGOってこういった形で社会貢献してるのか、と視野を広めるきっかけになりました。

と、マジメな話はここまでで、研修の間はもちろん朝から晩まで英語付けです。私のように家族で来ている者にとっては実は初めての経験かもしれません。あと、毎日夕食後は飲みに出掛けたり、同級生からダンスを教わったり、夜中までポーカーに夢中になったり。夜の活動だけ見ればまさに大学生の合宿です。10人という少人数だからこそ、こういったナイトライフも全員で楽しめて最高のトリップを過ごしてます。


以上、MSM実況レポートでした。(来週もどこかの国から実況レポートが入るかもしれません。)

Class of 2014 Ken2