今年の冬休みはSAMと一緒に南米はペルーとボリビアに行ってマチュピチュとウユニ塩湖を訪れる予定であり、今からとても楽しみです。MBA生活を始めて1年半になりますが、この間本当に色々なところに行き、貴重な経験をすることができました。
というわけで、今回の投稿のテーマとは全く関係ありませんが、前回の投稿以降に私が旅行した場所の写真をいくつか載せました。楽しんでいただければ幸いです。
さて、本日を以って終了した秋学期ですが、私は5つのElectiveを履修しました。その中の1つの授業について今回はお話したいと思います。
New York (Jul. 2014) |
それは「Business Ethics」という授業です。私は日本で卒業した大学での専攻が倫理学ということもあり、高い興味・関心を持って履修しました。
学期を通した授業の流れとしては、1週間に1トピックを扱うというものでした。まず、最初の5週間でいわゆる倫理学の理論(功利主義、義務論、平等主義、など)のうち5つを取り上げ、それぞれの概論を学びました。その後は、ケーススタディなどを用いながら、ビジネスにおける具体的な倫理的問題(多様性と差別、障がい者雇用、アウトソーシング、など)について考察を行いました。
この授業はビジネススクールの授業として開講されましたが、教授はLaw School所属かつ、Center for EthicsというEmory全体の研究機関のSenior Faculty Fellowを務める方でした。そのためか、私がこれ以前に受けてきた、他のビジネススクールの授業とは色々と異なる点があり、興味深く思いました。
Jazz Bar in New Orleans (Aug. 2014) |
中でも最も強く感じた違いは、この授業がよりアカデミックな性格の強いものであるということでした。授業においては、それぞれのトピックに関連のある法律の具体的な条文などを参照しながら講義が行われ、「そのトピックを取り巻く社会の仕組みがどうなっているかを知る」ということに焦点があるように感じました。
これに対して、多くのビジネススクールの授業は、「この授業が日々の仕事にどのように役に立つのか」ということにより重点が置かれている、というのが私の印象です。
これは課題においても反映されており、いわゆるビジネススクールの授業の試験や課題においては「実際にその知識が仕事で使えるようになっているかどうか」が意識されていることが多いのに対し、この授業の最終課題は、複数の中から選んだビジネス倫理上のテーマについて、文献調査等を行った上で3,000ワード程度のペーパーを書くというものでした。ここでは議論は原則として文献等の資料に基づいていなければならず、ここでもアカデミック色の強さを感じました。
Grand Canyon (Oct. 2014) |
「同じ大学内の他の学部・スクールの授業も履修することができ、学びの幅が広がる」というようなアピールは、ビジネススクールのプログラムを比較検討する際に非常によく出会うものだと思います。
ただ、実際のところ、他の学部やスクールの時間割やシラバスをチェックし、興味のある授業を見つけて履修するというのはなかなか労力を要することだと思います。
その点、Goizuetaでは、この授業のように、ビジネススクール外部の教授や専門家が教鞭を執る授業が、ビジネススクールの授業としてラインナップに入っているので、「学びの幅を広げる」機会に恵まれているのではないかと思います。
実際、私はこの授業を取るまでアメリカの高等教育が総じてInteractiveでPracticalなものだろうというと想定していたのですが、この想定はあくまで私のビジネススクールにおける経験のみから来るものであり、この授業を履修したことにより、アメリカにおける高等教育の、異なるスタイルを体験することができました。
Las Vegas (Oct. 2014) |
このように、Goizuetaには皆さんの幅広いAcademic Experienceをサポートする仕組みが整っています。
残念ながら今学期の授業は必修科目も含めほぼ終了してしまいましたが、MBA留学予定の方は、ぜひ春学期(1月12日~)にキャンパスビジットにいらして下さい!在校生一同心よりお待ちしております。お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。ビジット関連以外のご質問等も大歓迎です!
師走を迎え、受験生の皆さんにとってはここからがまさに正念場になりますね。体調には充分ご留意され、持てる力の全てを発揮して頂ければと思います。皆さんが素晴らしい結果を手にされることをお祈りしております。
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