米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2017年1月11日水曜日

短期交換留学(ドイツケルン)のご紹介

皆様こんにちは。Class of 2017のUGです。

Kがウィーンの短期交換留学について紹介しましたので、今回は当方が夏に経験したケルン大学への短期交換留学についてご紹介したいと思います。

ケルン大学はサマープログラムとして1週間程度の企業コンサルティングプロジェクトのみのプログラムおよび3.5週間程度のプログラムを提供しています。当方が参加したのは後者で、参加者は欧米のみならず南米や南アジアなど多様でした。プログラムはIntercultural management、The Euro & Economic Policy、European Leadershipの3つの授業からなります。

Intercultural management
Cultural Compassという各国の文化を4つの軸 (Power distance, Individualism/Collectivism, Masculinity/Femininity, Uncertainty avoidance) で比較するツールおよび学生間でのマネジメントに関する議論を通じ、他国の文化を相対化することでビジネスマネジメントにおける異文化衝突を避けることを目指す授業です。例えば、日本とフランスの関係において、フランス人は日本人よりも(1)ヒエラルキー型(2)個人主義(3)調和的(4)確実性を好む、ということになり、また日本とドイツの関係において、ドイツ人は(1)フラット型(2)個人主義(3)調和的(4)非確実性に受容的、ということになり、欧州の隣国同士ではあるがフランス人とドイツ人に対し同じスタイルでのマネジメントは不適当で、フランス人に対しては日本人に対するよりもより明瞭で強いリーダーシップ、ドイツ人に対してはあまり具体的ではなくまた高圧的な指示は避けるといったマネジメントをすることでCultural conflictが避けられる、といったことを講義と議論を通じて学ぶことになります。

The Euro and Economic Policy
欧州における経済・財政政策とそのビジネスへの影響について学ぶことで欧州における事業機会・リスクを考える日本的な講義形式の授業です。EU経済および欧州中央銀行の概要・諸課題を網羅的に学びます。

European Leadership
第四次産業革命後のリーダーシップに関する概念であるLeadership 4.0についての講義およびCultural managementで学んだ内容を加味して、クラスメイトとの議論を通じ自分なりのリーダーシップ像を考える、という授業です。クラスメイトと議論する時間が多く設けられ、お互いのリーダーシップ像を議論・深掘りし、ケースレクチャー等を通じ実践させるという非常にinteractiveかつpracticalな内容でした。

総論として、MBAで学ぶアメリカ的な価値観を相対化するには非常に良い機会でした。日本とアメリカに加え、第三の視点を得られる(もちろん短期ですので限界はありますが)のは得難い経験だと思います。夏にお時間のある方はぜひ欧州や南米、アフリカなどの交換留学プログラムの活用をご検討いただければと思います。



当校の3rd roundの出願も終わり、インタビューやキャンパスビジットの準備を進めていらっしゃる方も多いかと存じます。ご相談やご質問等ございましたらお気軽に在校生までご連絡ください。


UG