先日の投稿(http://goizueta-japan.blogspot.com/2018/02/japan-kegs.html)にありましたが今年1月にJapan KEGSという日本文化を紹介するイベントを開催しました。実はこのイベントは今回が初めての試みで私がこれを主導して企画・実行したのですが、全く何もないところから始まって何をやればいいのかもわからず手探りで全てを進めていき、実現できるかも不確かなまま色んな人を巻き込んで走り出し、私の2017
fall semesterはほぼJapan KEGSに忙殺されて終わったと言っても過言ではありません。有り難いことに多くの人から支援・協力を受けることができたのですが、それだけにこのプロジェクトが失敗したらどうしようと一人不安に苛まれたことも一度や二度ではありませんでした。
では何故誰からも頼まれていない上にそのような単位にもカネにもならないようなストレスフルなことを私がやろうと思い立ったのか
、その経緯をお話しすることでGoizueta Business School (GBS)の魅力の一端をお伝えしたいと思います。
私を駆り立てた動機は大きく2つ、
1)communityへの貢献 と 2)前例のないことへの挑戦 です。
1.
Community
に貢献し、GBSの一員としての役割を果たしたかった
GBSはcore
value の一つに掲げているほどcommunityを重視しており、どのクラスメイトもcommunityに貢献する活動を自発的に行っています。Goizueta Business Associationと呼ばれるstudents
leadership board(日本の生徒会のようなもの)はsocial, academic, recruiting問わず様々な催しで在校生に成長・学び・交流の場を提供していますし、各クラブのリーダー達はcase competition,
company visit, guest lecture等の企画を自発的に行い毎週のように異なるscheduler
invitationが届きます。それ以外にもボランティア/donationの呼びかけやinternational
studentsによる母国の文化を紹介するイベントも目白押しです。どのクラスメイトも授業や就職活動・家族等で多忙な中、金銭や実利を求めず多くの時間と労力をかけてGBS
communityに貢献しています。最初はクラスメイトが企画してくれるイベント等に参加して学んでいくことに精いっぱいでしたが、やがて自分もメリットを享受するだけでなくcommunityの一員として貢献したい/するべきだと感じ、自分に何ができるかを模索した結果(楽しみながら)自国の文化を紹介するイベントができたらと思いJapan
KEGSの企画に辿り着きました。
2.
グローバルな環境下で前例のないことにチャレンジしたかった
もうひとつは海外MBAという自由度が高く多様性に富んだ環境下で、前例のないことにイチからチャレンジし今しかできない経験を積みたかったという動機です。
GBSはIMPACT360に代表されるようにExperiential learningに力を入れており、実際に私も数多くの実践型プロジェクトを経験しここでしか得られない貴重な体験をすることができました。GBSのプログラムはどれもよくオーガナイズされており、チームメイトもクライアントも非常に意欲・能力が高いためハイレベルなディスカッション・分析・ソリューション提案を通じて各種ソフトスキルは徹底的に鍛えられます。
その一方でゼロから新しく何かを企画し、周囲を巻き込み、創り上げてやり遂げるという経験をするのに海外MBAは格好の機会でもあります。実際のビジネスの場面ではクライアントも仲間も全員が優秀で(意見の違いはあれど)同じ方向を向いているという環境は少ないのではないでしょうか。こちらの提案に興味を示さないスポンサーや利害が対立するベンダーとのタフな交渉が必要となる場面もあるでしょうし、前例のない企画に懐疑的なキーパーソンを巻き込んで協力者にしていく影響力も必要になるかもしれません。実現するかも分からない状態からそれでも成功を信じて周囲を巻き込んでいくことや、アメリカ企業と交渉してdonationを獲得したり、スポンサーから獲得した資金の税務・法務的な整理など、どれもタフな経験ばかりでしたがJapan KEGSの企画を通じて成し遂げたことは自らの経験値となりその分成長できたと実感しています。
このような新しい試みはどのMBA schoolでも挑戦できると思いますが、私が今回のチャレンジを通じて改めて感じたGBSの素晴らしさを2点挙げて筆をおきたいと思います。ひとつはclose knit
communityのメリットです。何か新しいことにチャレンジするとき、特にそれが周囲の協力を必要とする試みであれば各種キーパーソン(今回の場合はprogram
officeやstudent leadership boardなど)の協力が必要となりますがsmall
schoolではどのクラスメイトとも関係構築ができているため、新しい企画を説明するとすぐにこちらの情熱や意欲を理解して協力してくれました。もう1点は自分のチャレンジを契機としてcommunityが更に活性化していった点です。Japan
KEGS終了後は感謝と称賛のコメントをもらうとともにイベントの内容について多くの質問を受けるなど日本文化に興味を深めてもらうことに成功したと思います。また、Japan
KEGSに触発されて韓国人クラスメイトがKorean KEGSを開催したいと動き始めたり、中国人クラスメイトがJapan
KEGSに負けないイベントを開催するんだと奮起していたりと、自分の挑戦がコミュニティに影響を与えている様を見ると自分の挑戦と苦労も報われたなぁとひとり感傷的になってしまいました。
新しいこと、創造的なことにチャレンジしたい方は是非GBSで想いを実現させて下さい!