米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2018年8月20日月曜日

IMPACT360 -Entertainment, Culture and Media-


こんにちは、Class of 2019Kohです。
今回は春学期に受講したIMPACT360 -Entertainment, Culture and Media- について紹介したいと思います。

IMPACT360の概要については過去にも記事がございますので、以下のリンクを参考にしてもらえればと思いますが、IMPACT360はテーマやクライアント、プロジェクトによって取り組み内容や授業の進め方が異なるので、ゴイズエタのHands-on型授業に興味のある方は、私の記事も参考にしてもらえればと思います。

参考リンク:

(プロジェクト)
私が参加したプロジェクトのクライアントは、北米を中心にテレビ放送などを手がける会社でした。プロジェクトは、クライアントの事業拡大につながるM&A対象会社の候補を選定し提案するというものでした。本プロジェクトには3チームがアサインされ、3チームがそれぞれクライアントの3つの事業分野(海外放送・デジタルサービス・ソフトウェア)に特化してM&Aの対象会社を選定する、という形がとられ、私のチームはアメリカ人3名(内女性1名)、インド人1名、韓国人1名、日本人1名(私)という構成の計6名で取り組みました。

(実施したこと)
1-2
・クライアントとのミーティングを通してプロジェクトのゴール・スコープを合意
・業界の基本情報・動向調査、クライアントの事業戦略についてのヒアリング
(プロジェクトと並行して週2コマの授業枠では、エンタメ・メディア業界のケーススタディの授業受講)

2-4
・クライアントの強み・弱み、業界内での立ち位置や戦略、業界動向などの調査結果を元に、各事業分野におけるM&A対象となる会社をリストアップ
・クライアントのファイナンス・技術・オペレーション担当などとのミーティングを通して、リストアップした会社群を優先順位付け
・プレゼン資料作成、クライアントへの発表
(プロジェクトと並行して週2コマの授業枠では、エンタメ・メディア業界のケーススタディの授業受講)

5月(Showcase Day
・3チーム合同での最終プレゼン


IMPACT360の良かった点)
*クライアントの期待するアウトプットやスコープを明確化するのに、秋学期に受講したIMPACTで習ったステップ、フレームワークを実際に使用することでき、座学だけでは半信半疑であったが、その有用性を身をもって知ることができた。
*M&Aについてはこれまで業務経験が無かったが、会社の戦略や業界動向を意識して、どのような分野でどのような会社をターゲットにしてM&A戦略を進めるのが良いか、ターゲットとする会社をどのように見つけ、選別するのか、といった一連の流れを経験し身につけることができた。
*これまで業務でコンサルを使うことはあってもコンサルの立場で仕事をする経験はなかったが、今回の経験を経て、コンサルの立場から見たクライアントとしての良し悪しを少し知ることができ、今後の自身の業務に活かせると感じた。

(苦労した点)
*M&Aに関連するプロジェクトに興味があり選択をしたが、この分野の知識がほとんど無い状態からのスタートだったので、専門用語やなじみのない単語を理解するのに苦労した。
*同じクライアントの同じプロジェクトに3チーム計18名が関わっていたため、クライアントとの情報のやり取りで抜けや無駄が発生しやすい状況であった。我々のチームだけ情報を受け取れないなどのミスコミュニケーションも発生したこともあった。
*3チームでの打ち合わせの際には、どうしてもアメリカ人が中心となって議論が進むので、大変スピードが速く、情報をキャッチアップしついていくのがやっとだった。
*実際のクライアントと仕事を進める中で、話をする相手の立場を理解してコミュニケーションをしっかりとることが如何に大事かをあらためて痛感した。インタビュー相手のポジションによって主張が変わることもあるので、クライアントの主張の本質を理解するのに苦労した。
*週2コマの授業時間に行われるケーススタディがプロジェクトに直接役立つものでは無いにもかかわらず、そのための事前準備に時間をとられてしまった点は不満であった。が、成績の半分弱はそちらの点数が反映されるために手を抜けず、きつかった。

IMPACT360は、20以上のクライアント・プロジェクトがあるため、満足度や充実度はプロジェクトによって異なると思いますが、実際のクライアント(その中でも役職の高い経営層)を相手に多国籍なチームで課題に取り組めたことは、今後のためにも非常によい経験になったと思います。
以上、簡単にですがIMAPCT360について、ご紹介させて頂きました。

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