米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2018年8月4日土曜日

夏の海外短期プログラム

Class of 2019のShunです。
日本では記録的な猛暑が続いており、受験も大変な時期かと思いますが、体調管理には気をつけて頑張ってください。

私はこの夏休みに、Goizuetaが提携している海外のビジネススクールが提供する短期プログラムに2つ参加しました。

今夏、提供された提携プログラムの概要は下記の通りです。
 プログラム数:20
 開催国:13 (ブラジル、南アフリカ、イスラエル、ドイツ、インド、中国、シンガポールなど)
 期間:1週間〜12週間まで様々
 テーマ:開催国での主要産業や地域特性に沿ったプログラム、会社訪問、通常プログラムへの参加など様々

以下は、私が参加したプログラムの概要です。

①ドイツ・チェコ HHL (Leipzig Graduate school of management) (2週間)
ドイツ、チェコそれぞれ1週間ずつ、各国および欧州の歴史、主要産業の変遷等を学びました。ドイツ・チェコの国としての競争優位性、東西ドイツ統合やEU統合の歴史と課題、社会主義からの民営化、最新鋭のポルシェ工場など現地会社の見学、最終のグループケーススタディなど密度が濃く、非常にOrganizeされたプログラムでした。W杯開催期間とも重なっていたため、連日スポーツバーに繰り出し、参加者の出身国の応援をしたのも良い繋がりになりました。

②中国(上海) 復旦大学 (Fudan University) (2週間)
中国で昨今非常に発展している、デジタルビジネスのトレンドや実例を学びました。実際に滞在中に、中国の主要コミュニケーションアプリであるWeChatを通じて、店舗でのオンラインサービスやモバイルペイメントを体験したり、返却ステーションのないレンタサイクル Mobikeでの通学、Amazonを凌駕したとされる生鮮スーパーを訪れたりと、現地だからこその体験もすることができました。現地で働いている中国人や外国人も多く参加していたので、リアリティのある深いレベルで、中国の現状を知ることができました。

両プログラムに参加しての感想を簡単に述べさせていただきます。

■アメリカ以外でも学ぶ機会の貴重さ
良くも悪くも、アメリカのMBAはやはりアメリカを中心に据えたプログラムです。もちろん、ケーススタディでは他国の事例が複数取り上げられますが、地域に特化した学びの機会はあまり多くはありません。(だからこそ、こういったプログラムや交換留学、海外研修などが提供されています。)所属する学生も、大半のアメリカの大学ではMajorityはアメリカ人です。
今回、よりインターナショナルかつ、Majorityと呼べる集団がいないフラットな環境で過ごした経験は、良い経験と気づきを与えてくれました。また、Part-time MBAで働きながら大学に通う年上の学生や、Undergradの年下の学生と密に接する機会が持てたことも刺激になりました。
よりダイバーシティな環境で学ぶ経験の良さを感じた一方、将来的にアメリカで仕事をするのであれば、やはりアメリカ人がMajorityである環境で切磋琢磨する必要性も感じました。ダイバーシティな環境はある種心地良いですが、アメリカ人を相手に主張を通す、交渉をするといった力は、アメリカだからこそより強化できることだと思います。

■マクロな視点を持つこと
通常の授業では、企業という視点で学ぶことが多いですが、今回のプログラムでは国や地域という、よりマクロな視点での学びが多くためになりました。企業が取る競争優位の戦略を、より大きな国や地域という別の視点にも適用して考えることで、理解が深まりました。国が取る政策や、マクロ経済など、自分の不足した知識にも気が付け、それらの分野への興味を持つこともできました。グローバル企業で働く際には、地域特性や商習慣等の理解も必要不可欠だと思いますので、本プログラムが良いきっかけとなりました。

このような学習の機会を、通常であれば数十万円する参加費の負担も必要なく、豊富に提供してくれるGoizuetaの環境は非常に貴重と感じました。

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