米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2020年2月3日月曜日

Emoryにおけるヘルスケア分野の学習機会


こんにちは。2年生のSkywalkerです。果たして存在するのかも分かりませんが、読者のみなさまいかがお過ごしでしょうか?私?私はもちろんぼちぼちです。

この時期のMBA受験生はほぼApplicationを終え、Interviewの準備真っ只中の方やInterviewInvitationを心待ちにして悶々としている方など、いずれにせよストレスフルな生活を過ごされていることかと推察します。本日はそんな皆様に向け、やや遅まきながらもよく質問を受ける「Emoryにおけるヘルスケア分野の学習機会」というテーマで書かせていただきます。ちなみに私のバックグラウンドはまったくヘルスケアではないのですが、現在校生間ではなぜだかヘルスケア担当みたいになっています。世の中は理不尽ですね。そんな私が分からないところを色々調べたりもしたので、ぜひ読んでください。

さて、まずは学校が明示的に発表しているヘルスケア関連の学習機会です。
ご存じかもしれませんが、EmoryにはMBA/MPHというDual Degreeが存在します。通常のMBAより1 Semester 多く必要になりますが、MPH単体ではUS News5位にランクされるほど名声のあるプログラムで、ヘルスケア特化の統計学や、疫学のほか、保険制度について学習することができます。私のコアチームのメンバは元々IBでしたが、ヘルスケア×ファイナンスの分野を極めてみたいということでこのDual Degreeを専攻していました。また、Dual Degreeを取らずとも、MBA自体にもヘルスケア系の授業が存在します。以下その例です。

The Business of Healthcare
アメリカのヘルスケアシステム、特に医療保険制度について学ぶ授業です。
Healthcare Org Tech Management
ここ2年程開講されているのか不明ですが、病院、製薬企業等のオペレーション改善策や事業拡大計画の分析、イノベーション等について扱う授業です。
IMPACT 360 Healthcare
Emory看板授業のIMPACT(ご存じない方はこちらをご覧ください)の一つで、Emory Hospitalに対するコンサルティングを行う授業です。

このうち、私は、IMPACT 360 Healthcareを履修しました。テーマは毎年変わりますが、当時Emoryが導入しようとしていた遠隔治療のオペレーション分析を行いました。MPH/MBAMD/MBAの学生も多く履修しており、Healthcareに関する知見をチームからも得ることができます。ちなみにこの授業についてはこちらの過去ログにより具体的な活動内容について書かれた記事もありますので、ぜひご覧ください。

そのほか、クラブ活動としてGoizueta Healthcare Associationが存在し、ケースコンペティションの開催などを行っていたり、あまり詳細は知りませんが、Emory University/Georgia Tech Healthcare Innovation Programなるものも存在するようです。

ここまでの情報はWebなどでも拾えるため、そんなもん知ってまんがな、という方向けに、続いては隠れたヘルスケアとのかかわりです。こちらの記事にもあるとおり、アトランタはEmoryCDCの存在もあり、単体で全米でもヘルスケア系のStartupが集まる地域となっています。また、上記の記事ではNashvilleが一番に挙げられていますが、アトランタとの距離、南部最大都市としてのアトランタのプレゼンスから、事実としてNashvilleStartupがアトランタまで投資機会を求めてやってくることもままあり、Emoryではヘルスケア系のStartupとかかわれる機会が非常に多く存在します。

たとえば、私が昨セメスターに受講したEntrepreneurial Practicumという授業では(授業の概要はこちらをご覧ください)、医療機関向けIoTプラットフォームの会社やスマートピルの会社等のコンサルティングの機会や、Raise Forumというピッチイベントに向け、整形外科向けのHandy Imaging Deviceを開発している会社、服薬管理APPを開発している会社を評価する機会がありました。教授によると、同イベントへ応募してくるStartup70%近くがヘルスケア関連とのことです。

また、学外でも、現在私が行っているインターン先のVCには、たくさんのヘルスケア系StartupからのApplicationが届き、それらの評価を行っています。さらに、私の夏のインターンはEmory MBAの卒業生がCEOを務めている関係で見つけてきたのですが、病院向け患者エンゲージメントプラットフォームを提供しているStartupだったほか、そのCoworking Officeには他3社のヘルスケア系Startupが在籍していました。以上のように、アトランタ/Emoryでは非常に多くのヘルスケア系Startupと接する機会が存在します。

いかがでしたでしょうか?意図的にヘルスケアと関わろうとしたわけでない私でさえこのありさまなので、ヘルスケアへの興味・関心が高い方には絶好の学校なのではないでしょうか。この記事が少しでもアプリカントの皆さんのお役に立てば幸いです。内容について何かご質問がありましたら以下の宛先にご連絡ください。それでは!

goizueta_jp_studentgooglegroups.com
上記の@マークを、小文字の@にご変更ください